JPH0693284B2 - 録再回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はダブルカセットテープレコーダに好適な録再回
路に関するものである。

従来の技術 近年ラジオ受信機付カセットテープレコーダ等において
ダブルカセット化が進んできた。

以下図面を参照しながら従来のダブルカセットテープレ
コーダの録再回路について説明する。

第２図は従来のダブルカセットテープレコーダの録再回
路を示すものである。第２図において、１は再生メカニ
ズムの再生ヘッド、２はその再生アンプ、３は録再メカ
ニズムの録再ヘッド、５はその再生アンプ、４は録再ス
イッチ、６は録音アンプ、７は内蔵マイク、８はマイク
アンプ、15はダビングスイッチである。

以上のように構成されたいダブルカセットテープレコー
ダの録再回路について、以下その動作について説明す
る。

まず再生時には再生メカニズムの信号は再生ヘッド1,再
生アンプ２をへて再生される。又、録再メカニズムの信
号は録再ヘッド3,録再スイッチ4,再生アンプ５をへて再
生される。

次にマイク録音時には、再生メカニズムは動作せずにマ
イク７の信号はマイクアンプ８をへて録音アンプ６に入
り、スイッチ４をへて録再ヘッド３へ信号が流れ録音さ
れる。この時、マイクアンプ８の電源はダビングスイッ
チ15を通して供給される。一方、ダビング時にはダビン
グスイッチ15でマイクアンプ８はOFFになり、再生メカ
ニズムの信号は再生ヘッド1,再生アンプ2,録音アンプ6,
録再スイッチ４をへて録再ヘッド３へ信号が流れ録音さ
れる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のように構成では、ダビングしようと
する場合に必ずダビングスイッチ15をダビング側に操作
してマイクの信号が録音されないようにしなければなら
ないという問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、簡単な操作でマイク録音と
テープダビングを行なえる録再回路を提供するものであ
る。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の録再回路は、再生
ヘッドと再生状態を検知するスイッチとを有しテープを
再生するための再生メカニズムと、録再ヘッドを有しテ
ープに記録再生するための録再メカニズムと、前記再生
メカニズムの再生ヘッドの出力を増幅する再生アンプ
と、録音状態と再生状態とを切り換えるための第１およ
び第２の録再スイッチと、前記再生アンプの出力を入力
して録音状態となった前記第１の録再スイッチを介して
前記録再メカニズムの録再ヘッドを用いて録音するため
の録音アンプと、マイク出力を増幅し前記録音アンプに
入力するマイクアンプと、前記第２の録再スイッチが録
音状態のときに供給される電源を前記マイクアンプへの
供給可否を制御するスイッチング手段とを備え、前記再
生メカニズムの前記再生状態を検知するスイッチは前記
再生メカニズムが再生動作状態になったときに前記スイ
ッチング手段を制御して前記スイッチング手段が前記マ
イクアンプヘの電源電圧供給を否とするように動作する
という構成を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、録再メカニズムの録音
状態と再生状態とを切り換える第１と第２の録再スイッ
チの状態と、再生メカニズムの再生状態を検知するスイ
ッチの状態とに応じて、再生メカニズム、録再メカニズ
ムを再生状態にすること、録再メカニズムでマイクから
の音を録音すること、および再生メカニズムの再生内容
を録再メカニズムにダビングし、そのとき第２の録再ス
イッチが録音状態にあっても、再生メカニズムの再生状
態を検知するスイッチが再生メカニズムの再生状態を検
知していればマイクアンプへの電源の供給を停止させる
ことができ、ダビングスイッチ等の特別な操作なしに自
動的に行なうように作用する。

実 施 例 以下本発明の一実施例の録再回路について図面を参照し
ながら説明する。

第１図は本発明の一実施例における録再回路を示すもの
である。第１図において、１は再生メカニズムの再生ヘ
ッド、２はその再生アンプ、３は録再メカニズムの録再
ヘッド、５はその再生アンプ、4,13は第１および第２の
録再スイッチ、６は録音アンプ、７はマイク、８はマイ
クアンプ、９はPNPトランジスタ、10,12は抵抗、11は再
生メカニズムの再生状態を検知するスイッチ、14はマイ
クアンプの電源のスイッチング回路であり、PNPトラン
ジスタ９、抵抗10,12およびスイッチング回路14をスイ
ッチング手段とする。

以上のように構成された録再回路についてその動作を説
明する。

まず、再生時には再生メカニズムの信号は再生ヘッド1,
再生アンプ２をへて再生さえ、録再メカニズムの信号は
録再ヘッド3,録再スイッチ4,再生アンプ５をへて再生さ
れる。

次にマイク録音時には、再生メカニズムの操作が行なわ
れていないため再生メカニズムの再生状態を検知するス
イッチ11は開になる。録再メカニズムを録音状態にする
と録再スイッチ13,抵抗12をへてトランジスタ９のエミ
ッタに電源が供給されるが、そのベースはオープンにな
っているのでマイクロアンプの電源スイッチング回路14
はONのままであるのでマイクアンプ８へ電源が供給さ
れ、マイク７の信号はマイクアンプ8,録音アンプ6,録再
スイッチ４をへて録再ヘッド３へ供給されマイク録音が
行なわれる。

一方、テープダビングをする場合、再生メカニズムを再
生，録再メカニズムを録音状態にすると、トランジスタ
９のエミッタは、録再スイッチ13,抵抗12をへて電源に
接続され、そのベースは抵抗10,スイッチ11をへて接地
されてONとなり、スイッチング回路14がOFFとなり、マ
イクアンプ８へ電源が供給されなくなり、マイクの信号
は録音アンプ６へ入らない。この時、再生メカニズムの
信号は再生ヘッド1,再生アンプ2,録音アンプ6,録再スイ
ッチ４をへて録再ヘッド３へ供給されテープのダビング
が行なわれる。

以上のように本実施例によれば録再メカニズムの録音状
態と再生メカニズムの再生状態を第１と第２の録再スイ
ッチと再生メガニズムの再生状態を検知するスイッチと
で検知し、内蔵マイクの電源を制御することにより、マ
イク録音とテープダビング録音を他のスイッチの操作を
伴なわずに実現することができる。

なお、実施例では録再メカニズムの録音の検知を録再ス
イッチとしたが、他のスイッチング手段，マイコンより
の信号としてもよい。

発明の効果 以上説明したように本発明の録再回路によれば、再生状
態を検知するスイッチを有する再生メカニズムと録再メ
カニズムを有し、再生メカニズムの出力を録再メカニズ
ムに入力してダビングが可能で、再生メカニズムの再生
状態を検知するスイッチは再生メカニズムが再生動作状
態になったときにスイッチング手段を制御してスイッチ
ング手段がマイクアンプへの電源電圧供給を否とするよ
うに動作する構成を備えることによって、それぞれのメ
カニズムの操作を行なうだけで意識して特別なスイッチ
を操作することなく目的に合わせてマイクからの録音と
テープのダビングとを自動的に切り換えられる操作性の
よい手段を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の録再回路の回路図、第２図
は従来の録再回路の回路図である。 １……再生ヘッド、２……再生アンプ、３……録生ヘッ
ド、4,13……録再スイッチ、５……再生アンプ、６……
録音アンプ、７……マイク、８……マイクアンプ、９…
…トランジスタ、10,12……抵抗、11……再生メカニズ
ムプレイスイッチ、14……スイッチング回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】再生ヘッドと再生状態を検知するスイッチ
   とを有しテープを再生するための再生メカニズムと、 録再ヘッドを有しテープに記録再生するための録再メカ
   ニズムと、 前記再生メカニズムの再生ヘッドの出力を増幅する再生
   アンプと、 録音状態と再生状態とを切り換えるための第１および第
   ２の録再スイッチと、 前記再生アンプの出力を入力して録音状態となった前記
   第１の録再スイッチを介して前記録再メカニズムの録再
   ヘッドを用いて録音するための録音アンプと、 マイク出力を増幅し前記録音アンプに入力するマイクア
   ンプと、 前記第２の録再スイッチが録音状態のときに供給される
   電源を前記マイクアンプへの供給可否を制御するスイッ
   チング手段とを備え、 前記再生メカニズムの前記再生状態を検知するスイッチ
   は前記再生メカニズムが再生動作状態になったときに前
   記スイッチング手段を制御して前記スイッチング手段が
   前記マイクアンプへの電源電圧供給を否とするように動
   作することを特徴とする録再回路。