JPH069311A - 農園芸用殺菌剤 - Google Patents

農園芸用殺菌剤

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JPH069311A
JPH069311A JP4191377A JP19137792A JPH069311A JP H069311 A JPH069311 A JP H069311A JP 4191377 A JP4191377 A JP 4191377A JP 19137792 A JP19137792 A JP 19137792A JP H069311 A JPH069311 A JP H069311A
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JP
Japan
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formula
agricultural
rice blast
phthalide
rice
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JP4191377A
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English (en)
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Takayoshi Nagatsuka
隆由 永塚
Tsuneaki Senda
常明 千田
Hiroe Shinkawa
博恵 新川
Touji Suzuki
塘二 鈴木
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イネの重要病害であるイネいもち病に対し
て、顕著な相乗効果を発揮し、予防的な処理のみなら
ず、いもち病発生後の処理においても安定した防除効果
を発揮する新規な農園芸用殺菌剤を提供する。 【構成】 化1の式(I )で示される2−(4−クロロ
ベンジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イルメチル)−1−シクロペン
タノールと、化2の式(II)で示される4,5,6,7
−テトラクロロフタリドとを有効成分として含有するこ
とを特徴とする。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−(4−クロロベン
ジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)−1−シクロペンタノ
ールと4,5,6,7−テトラクロロフタリド(以下の
記載におけるフサライドはこの化合物の一般名である)
とを有効成分とし、イネの重要病害であるイネいもち病
に対して顕著な相乗効果を発揮する新規な農園芸用殺菌
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】イネの主要病害として、いもち病、紋枯
病、ごま葉枯病、ばか苗病等が知られているが、中でも
イネいもち病は大きな被害をもたらすことから、その防
除は重要である。現在、イネいもち病の防除剤は三つに
大別される。第1にはイネいもち病菌のタンパク質やリ
ン脂質等の菌体構成成分の生合成を阻害する薬剤であ
り、カスガマイシン、ブサストサイジンS、IBP、E
DDP、イソプロチオラン等があげられる。第2はイネ
いもち病菌のメラニン生合成系を阻害し病原性を低下さ
せる薬剤であり、フサライド、トリシクラゾール、ピロ
キロン等があげられる。第3にイネに抵抗性を付与する
と考えられている薬剤でありプロベナゾール等があげら
れる。これらの薬剤は、単独での使用の他に作用特性を
互いに補完、補強した混合での使用、あるいは他の殺菌
剤、殺虫剤との混合での使用が行なわれている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】近年、イネいもち病
に対する防除体系において、作業能率や経費の面から航
空散布による防除が広く行なわれている。フサライドは
人畜、魚介に対する安全性が高く、優れた予防効果を有
すると共に残効性にも富むこと等の理由で市販いもち病
防除剤の中でも航空防除体系において有用性の高い薬剤
の一つである。イネいもち病の防除において、病害の発
生状況やイネの生育に合わせた適期散布処理が重要であ
るが、近年、航空機の操縦士不足が深刻となり、散布時
期は航空機の運用に縛られ、適切な時期に薬剤を散布す
る事が難しくなってきている。また、航空散布作業は天
候の影響を受け易く、不順な天候によって、散布時期が
大幅に遅れる事態が生じている。そのため発生から散布
までの間隔が長くなり、防除適期を逃がすなど、深刻な
被害につながる事例が報告されている。したがって、本
発明の目的は、イネいもち病に対し、予防的な処理のみ
ならず、いもち病発生後の処理においても、安定した防
除効果を発揮する新規殺菌剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の2
つの有効成分を組み合わせて使用すると上記の目的を達
成でき、かつ、病害の防除効果に相乗的作用を持つこと
を見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明の新規殺菌剤は、化3の式(I )で示される2−
(4−クロロベンジル)−5−イソプロピル−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1
−シクロペンタノール(以下、「化合物(A)と略
記」)と、化4の式(II)で示される4,5,6,7−
テトラクロロフタリド(以下、一般名のフサライドを使
用する)を有効成分として含有することを特徴とする。
【化3】
【化4】
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明における農園芸用殺菌剤成分の一つである化合物
(A)は、特開平1−93574号公報に記載の化合物
であり、各種作物のうどんこ病、さび病、果樹の赤星
病、黒星病、イネのばか苗病、いもち病、ごま葉枯病等
に優れた防除効果を示すことが知られている。
【0006】本発明により、化合物(A)と、フサライ
ドとを有効成分として併用すると、イネいもち病に対し
て、これら各有効成分の単独の効果からは推定し難い、
顕著な相乗効果がもたらされることを見いだした。本発
明の農園芸用殺菌剤において、化合物(A)とフサライ
ドとの混合比は、重量で1:0.1〜1:10の範囲で
あり、好ましくは1:0.5〜1:5の範囲で用いられ
る。
【0007】本発明の農園芸用殺菌剤を使用するには上
記有効成分をそのままで用いることもできるが、通常担
体と混合し、製剤化して使用する。また、必要に応じ
て、さらに各種の製剤用補助剤、例えば、界面活性剤、
湿展剤、固着剤、増粘剤、安定剤等を添加して、水和
剤、粉剤、フロアブル剤等の剤型に製剤して用いること
ができる。
【0008】本発明の農園芸用殺菌剤において、上記有
効成分を担体と混合する場合、その含量は、通常、重量
比で0.1〜80%の範囲である。上記製剤の担体とし
ては、カオリン、アッタパルジャイト、ベントナイト、
酸性白土、バイロフィライト、タルク、珪藻土、方解
石、クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化
ケイ素等の、微粉末あるいは粒状物等の固体担体、キシ
レン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素、イソプロ
パノール、エチレングリコール、セルソルブ等のアルコ
ール、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケ
トン、大豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル、水等の、液体担体があげられる。
【0009】乳化、分散、湿展等のために用いられる界
面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
(アリール)スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン
酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド
縮合物、ポリカルボン酸型高分子等の、陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタ
ン脂肪酸エステル等の、非イオン性界面活性剤等があげ
られる。製剤用補助剤としては、リグニンスルホン酸
塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビアガ
ム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PAP
(酸性リン酸イソプロピル)、キサンタンガム等があげ
られる。
【0010】本発明の農園芸用殺菌剤は、実施例に示さ
れるような製剤を適当な濃度に水で希釈して散布する
か、または、直接使用する。また、本発明の農園芸用殺
菌剤は効果を減退する作用のない限り他の薬剤、例え
ば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物調節剤等
の農薬、あるいは肥料と混用することもできる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を試験例によって詳細に説明
する。なお、本発明は例示する実施例のみによって限定
されるものではない。 製剤例1(懸濁剤) 化合物(A)20部、フサライド20部、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル0.5部、キサンタンガ
ム0.5部、ポリカルボン酸型高分子活性剤[デモール
EP(登録商標)]1.5部、エチレングリコール8
部、水49.5部を混合し、混合物の粒度が5ミクロン
以下になるまで湿式粉砕することにより、有効成分40
%を含有する懸濁剤を得た。
【0012】製剤例2(水和剤) 化合物(A)25部、フサライド25部、リグニンスル
ホン酸塩5部、アルキルスルホン酸塩3部、珪藻土42
部をよく粉砕混合することにより、有効成分50%を含
有する水和剤を得た。
【0013】製剤例3(粉剤) 化合物(A)2部、フサライド2部、クレー40部、タ
ルク部56部を、よく混合粉砕することにより有効成分
4%を含有する粉剤を得た。
【0014】試験例1(イネいもち病菌に対する防除効
果、育苗箱) 育苗箱に播種したイネ(コシヒカリ)が2〜3葉期に達
した時、あらかじめ調製したイネいもち病菌胞子懸濁液
(顕微鏡150倍、1視野当り約50個)を噴霧接種し
た。接種後のイネは、2日間にわたり夜間ビニールシー
トで覆い、湿度を保って発病を促した。接種2日後、製
剤例1に準じて調製した懸濁剤を所定濃度に水で希釈
し、薬液をエアーブラシ(オリンポス・ハンドピース1
02B)で散布した。さらに1日後イネいもち病菌の胞
子懸濁液を同様に噴霧接種した。イネは更に2日間、夜
間ビニールシートで覆い、以降はガラス温室内で通常の
管理を行なった。散布9日後にイネいもち病の発病状態
を0から5の6段階に分け調査し、罹病度を式1により
算出した。なお、罹病度0は、罹病していないことを意
味し、罹病度100は薬剤無処理区の罹病度と同じであ
ることを意味する。
【式1】
【0015】この試験において、使用した活性化合物間
の相乗効果を説明するための一助として上記試験の結果
をコルビー(R.S.Colbey)により、ウィーズ
(Weeds)、第15巻、20〜22頁(1967
年)に記載されている方法により評価した。期待される
罹病度E(指数)は式2にしたがって計算した。式2に
おいて、XおよびYは、2つの活性化合物の調製液を別
個に適用した場合の各々の罹病度(指数)を表わし、E
は活性化合物の混合物を適用した場合の期待される罹病
度を表す。
【式2】 実際に観察される罹病度が、式2で求まる期待される罹
病度(E)よりも小さければ相乗効果があることを意味
する。結果を表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】試験例2(イネいもち病菌に対する防除効
果、畑苗代) イネ(ササニシキ)を常法により畑苗代に条播した。薬
剤の散布は、いもち病の罹病程度が1(罹病苗面積率と
して15から20%)と既に発病した段階で、製剤例1
に準じて調製した懸濁剤を水で希釈し、エアーブラシ
(オリンポス・ハンドピース102B)で均一になるよ
うに散布した。発病調査は薬剤散布26日後に試験例1
と同様、罹病程度を0から5の6段階に分けて調査し、
式3により罹病度を算出した。ついで、式4にしたがっ
て、期待される罹病度E(指数)を求めた。
【式3】
【式4】
【0018】結果を表2に示した。
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、2−(4−クロロベン
ジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)−1−シクロペンタノ
ールとフサライドとを混合使用することによりそれぞれ
の成分を単独で使用した場合の効果を上回る相乗的な作
用により、イネいもち病に対し、予防的な処理のみなら
ず、いもち病発生後の処理においても安定した防除効果
を発揮することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1の式(I )で示される2−(4−ク
    ロロベンジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1−シクロ
    ペンタノールと、化2の式(II)で示される4,5,
    6,7−テトラクロロフタリドとを有効成分として含有
    する農園芸用殺菌剤。 【化1】 【化2】
JP4191377A 1992-06-26 1992-06-26 農園芸用殺菌剤 Pending JPH069311A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012036091A1 (ja) 2010-09-13 2012-03-22 住友金属鉱山株式会社 プライマー組成物
WO2013080844A1 (ja) 2011-11-30 2013-06-06 住友金属鉱山株式会社 プライマー組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012036091A1 (ja) 2010-09-13 2012-03-22 住友金属鉱山株式会社 プライマー組成物
US9321946B2 (en) 2010-09-13 2016-04-26 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Primer composition
WO2013080844A1 (ja) 2011-11-30 2013-06-06 住友金属鉱山株式会社 プライマー組成物
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