JPH0692908A - 炭酸エステルの製造方法 - Google Patents
炭酸エステルの製造方法Info
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- JPH0692908A JPH0692908A JP4245187A JP24518792A JPH0692908A JP H0692908 A JPH0692908 A JP H0692908A JP 4245187 A JP4245187 A JP 4245187A JP 24518792 A JP24518792 A JP 24518792A JP H0692908 A JPH0692908 A JP H0692908A
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- Japan
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- copper
- catalyst
- reaction
- acid ester
- carbonic acid
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)硝酸銅と(B)銅の水酸化物、銅の酸
化物、銅の弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なく
とも一種から構成される触媒の存在下で、一酸化炭素、
酸素及びアルコールを反応させることを特徴とする炭酸
エステルの製造方法。 【効果】 本発明の方法によれば、ハロゲンを含む腐食
性の反応液を用いることなしに、活性、選択性共に高く
有利に炭酸エステルを製造することができる。
化物、銅の弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なく
とも一種から構成される触媒の存在下で、一酸化炭素、
酸素及びアルコールを反応させることを特徴とする炭酸
エステルの製造方法。 【効果】 本発明の方法によれば、ハロゲンを含む腐食
性の反応液を用いることなしに、活性、選択性共に高く
有利に炭酸エステルを製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の応用分野】本発明は、一酸化炭素、酸素及び
アルコールから炭酸エステルを製造する方法に関する。
炭酸エステルはポリカーボネートやイソシアネートの製
造原料として、また、種々の有機合成原料として非常に
有用な化合物である。
アルコールから炭酸エステルを製造する方法に関する。
炭酸エステルはポリカーボネートやイソシアネートの製
造原料として、また、種々の有機合成原料として非常に
有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
炭酸エステルはホスゲンとアルコールから製造されてい
るが、ホスゲンの毒性が非常に強いこと、腐食性のハロ
ゲンを含んだ化合物が副生することから、ホスゲンを用
いない炭酸エステルの製造法が望まれていた。このた
め、触媒を用いて、一酸化炭素、酸素及びアルコールか
ら炭酸エステルを製造する方法が提案されている。 〔2ROH+CO+1/2 O2 → (RO)2 CO+H2
O〕。この触媒には、通常、ハロゲン化銅、またはパラ
ジウム金属またはその化合物が用いられる。塩化第一銅
を触媒とする場合(Ind. Eng. Chem. Prod. Res. Dev.,
19,396 (1980).)によれば、反応にともない生成する水
によって触媒自身の変質、活性及び選択率の低下が起こ
り、これを防いで高活性、選択性を得るためには、大量
の塩化第一銅触媒を用いる必要があること、しかも触媒
の反応液に対する溶解度が極端に小さいために、ハロゲ
ンを含む非常に腐食性かつスラリー状の反応液となるこ
と等の欠点を有していた。また、塩化第二銅を触媒に用
いた方法(特公昭45−11129)では、大量の触媒
を用いても活性が劣り、塩化メチル、ジメチルエーテ
ル、炭酸ガス等の副生成物が多く生成すこと、長時間の
反応では触媒の不溶化と失活がおこる等の欠点を有して
いた。
炭酸エステルはホスゲンとアルコールから製造されてい
るが、ホスゲンの毒性が非常に強いこと、腐食性のハロ
ゲンを含んだ化合物が副生することから、ホスゲンを用
いない炭酸エステルの製造法が望まれていた。このた
め、触媒を用いて、一酸化炭素、酸素及びアルコールか
ら炭酸エステルを製造する方法が提案されている。 〔2ROH+CO+1/2 O2 → (RO)2 CO+H2
O〕。この触媒には、通常、ハロゲン化銅、またはパラ
ジウム金属またはその化合物が用いられる。塩化第一銅
を触媒とする場合(Ind. Eng. Chem. Prod. Res. Dev.,
19,396 (1980).)によれば、反応にともない生成する水
によって触媒自身の変質、活性及び選択率の低下が起こ
り、これを防いで高活性、選択性を得るためには、大量
の塩化第一銅触媒を用いる必要があること、しかも触媒
の反応液に対する溶解度が極端に小さいために、ハロゲ
ンを含む非常に腐食性かつスラリー状の反応液となるこ
と等の欠点を有していた。また、塩化第二銅を触媒に用
いた方法(特公昭45−11129)では、大量の触媒
を用いても活性が劣り、塩化メチル、ジメチルエーテ
ル、炭酸ガス等の副生成物が多く生成すこと、長時間の
反応では触媒の不溶化と失活がおこる等の欠点を有して
いた。
【0003】また、パラジウムを触媒とする方法では、
塩化パラジウム、パラジウムカーボンを触媒とする方法
(特開平3−240756)があるが、触媒の失活が激
しく、蓚酸エステルの副生を伴い、かつパラジウムが高
価であるため、実用化が困難であるという欠点を有して
いた。さらに、アルコールと一酸化窒素と酸素を反応さ
せ、亜硝酸エステルを得て、ついで亜硝酸エステルと一
酸化炭素をパラジウム触媒上で反応させ、炭酸エステル
を得る方法(特開平3−141243)が開示されてい
るが、亜硝酸メチル合成過程と併せて2段階の複雑なプ
ロセスとなること、蓚酸エステルの副生を伴うこと、反
応ガスの腐食性かつ爆発性等の欠点を有していた。
塩化パラジウム、パラジウムカーボンを触媒とする方法
(特開平3−240756)があるが、触媒の失活が激
しく、蓚酸エステルの副生を伴い、かつパラジウムが高
価であるため、実用化が困難であるという欠点を有して
いた。さらに、アルコールと一酸化窒素と酸素を反応さ
せ、亜硝酸エステルを得て、ついで亜硝酸エステルと一
酸化炭素をパラジウム触媒上で反応させ、炭酸エステル
を得る方法(特開平3−141243)が開示されてい
るが、亜硝酸メチル合成過程と併せて2段階の複雑なプ
ロセスとなること、蓚酸エステルの副生を伴うこと、反
応ガスの腐食性かつ爆発性等の欠点を有していた。
【0004】本発明者らは、一酸化炭素、酸素及びアル
コールを反応させることによる炭酸エステルの製造法に
ついて、鋭意検討を重ねた結果、(A)硝酸銅と(B)
銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の弱酸塩及び金属銅の群
から選択される少なくとも一種から構成される触媒を用
いれば、腐食性かつスラリー状の反応液とならず、活
性、選択性ともに高く有利に炭酸エステルが得られるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
コールを反応させることによる炭酸エステルの製造法に
ついて、鋭意検討を重ねた結果、(A)硝酸銅と(B)
銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の弱酸塩及び金属銅の群
から選択される少なくとも一種から構成される触媒を用
いれば、腐食性かつスラリー状の反応液とならず、活
性、選択性ともに高く有利に炭酸エステルが得られるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)硝酸銅と(B)銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の
弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なくとも一種か
ら構成される触媒の存在下で、一酸化炭素、酸素及びア
ルコールを反応させることを特徴とする炭酸エステルの
製造方法である。以下に、この発明の方法を詳しく説明
する。
(A)硝酸銅と(B)銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の
弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なくとも一種か
ら構成される触媒の存在下で、一酸化炭素、酸素及びア
ルコールを反応させることを特徴とする炭酸エステルの
製造方法である。以下に、この発明の方法を詳しく説明
する。
【0006】本発明で用いられる触媒は、(A)硝酸銅
と(B)銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の弱酸塩及び金
属銅の群から選択される少なくとも一種から構成される
触媒である。硝酸銅、銅の水酸化銅、銅の酸化物及び銅
の弱酸塩をそれぞれ単独で用いた場合、炭酸エステル生
成活性は非常に小さい。また、金属銅単独では反応は進
行しない。ところが、硝酸銅と銅の水酸化物、銅の酸化
物、銅の弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なくと
も一種を共に反応に用いた場合には、炭酸エステル生成
活性が著しく増大し、かつ高い選択率が得られる。本発
明によれば、全くハロゲンを含まない腐食性の低い反応
液、触媒系により良好な活性、選択性で炭酸エステルを
得ることができるため、工業化に非常に有利である。ま
た、触媒濃度が低い状態で高活性を示すために、反応液
のスラリー濃度が著しく低いという利点を有する。
と(B)銅の水酸化物、銅の酸化物、銅の弱酸塩及び金
属銅の群から選択される少なくとも一種から構成される
触媒である。硝酸銅、銅の水酸化銅、銅の酸化物及び銅
の弱酸塩をそれぞれ単独で用いた場合、炭酸エステル生
成活性は非常に小さい。また、金属銅単独では反応は進
行しない。ところが、硝酸銅と銅の水酸化物、銅の酸化
物、銅の弱酸塩及び金属銅の群から選択される少なくと
も一種を共に反応に用いた場合には、炭酸エステル生成
活性が著しく増大し、かつ高い選択率が得られる。本発
明によれば、全くハロゲンを含まない腐食性の低い反応
液、触媒系により良好な活性、選択性で炭酸エステルを
得ることができるため、工業化に非常に有利である。ま
た、触媒濃度が低い状態で高活性を示すために、反応液
のスラリー濃度が著しく低いという利点を有する。
【0007】硝酸銅は硝酸第二銅、硝酸第一銅いずれで
も用いることができるが、一般に入手しやすい硝酸第二
銅が好ましく用いられる。銅の水酸化物あるいは酸化物
としては一価、二価いずれでも良いが、好ましくは、水
酸化第二銅が用いられる。銅の弱酸塩としては一価、二
価いずれでも良いが炭酸銅、塩基性炭酸銅、蓚酸銅、蟻
酸銅等が好ましく用いられる。金属銅は、通常の金属銅
あるいは電解銅であっても、銅を含む適当な合金であっ
ても良い。また、形状は、粉体、線状、板状、あるいは
塊状であってもなんら差し支えなく反応に用いることが
できる。また、本発明で用いられる銅の弱酸塩、水酸化
物、酸化物または金属銅はそれ自体で用いてもよく、さ
らに適当な担体に担持して用いてもよい。
も用いることができるが、一般に入手しやすい硝酸第二
銅が好ましく用いられる。銅の水酸化物あるいは酸化物
としては一価、二価いずれでも良いが、好ましくは、水
酸化第二銅が用いられる。銅の弱酸塩としては一価、二
価いずれでも良いが炭酸銅、塩基性炭酸銅、蓚酸銅、蟻
酸銅等が好ましく用いられる。金属銅は、通常の金属銅
あるいは電解銅であっても、銅を含む適当な合金であっ
ても良い。また、形状は、粉体、線状、板状、あるいは
塊状であってもなんら差し支えなく反応に用いることが
できる。また、本発明で用いられる銅の弱酸塩、水酸化
物、酸化物または金属銅はそれ自体で用いてもよく、さ
らに適当な担体に担持して用いてもよい。
【0008】硝酸銅は、反応液に対して0. 001〜2
モル/l、好ましくは0. 005〜1モル/lの濃度範
囲で用いられる。銅の弱酸塩、水酸化物、酸化物または
金属銅は反応液に対して0. 001モル/l以上であれ
ば任意に用いることができる。反応液のスラリー濃度を
低減する点からは、これら銅の弱酸塩、水酸化物、酸化
物または金属銅の使用量は、活性を損なわない範囲で少
ない方が好ましい。硝酸銅に対するこれら銅の水酸化
物、酸化物、弱酸塩、金属のモル比は、活性の点で1:
20〜20:1の範囲が好ましい。本反応の反応形式は
連続式でもバッチ式でも良いが、特に連続式が好まし
い。
モル/l、好ましくは0. 005〜1モル/lの濃度範
囲で用いられる。銅の弱酸塩、水酸化物、酸化物または
金属銅は反応液に対して0. 001モル/l以上であれ
ば任意に用いることができる。反応液のスラリー濃度を
低減する点からは、これら銅の弱酸塩、水酸化物、酸化
物または金属銅の使用量は、活性を損なわない範囲で少
ない方が好ましい。硝酸銅に対するこれら銅の水酸化
物、酸化物、弱酸塩、金属のモル比は、活性の点で1:
20〜20:1の範囲が好ましい。本反応の反応形式は
連続式でもバッチ式でも良いが、特に連続式が好まし
い。
【0009】本発明の反応物質であるアルコールとして
は、メタノール、エタノール等の脂肪族アルコール、フ
ェノール等の芳香族アルコール、アリルアルコール等の
不飽和アルコール、エチレングリコール等の多価アルコ
ールが挙げられ、好ましくは炭素数1〜10のアルコー
ルである。反応溶媒は原料であるアルコール及び/又は
生成物である炭酸エステルを用いるが、他に適当な溶媒
を用いることもできる。
は、メタノール、エタノール等の脂肪族アルコール、フ
ェノール等の芳香族アルコール、アリルアルコール等の
不飽和アルコール、エチレングリコール等の多価アルコ
ールが挙げられ、好ましくは炭素数1〜10のアルコー
ルである。反応溶媒は原料であるアルコール及び/又は
生成物である炭酸エステルを用いるが、他に適当な溶媒
を用いることもできる。
【0010】原料ガスである一酸化炭素及び酸素は、二
酸化炭素、窒素及び他の反応に不活性なガスで希釈して
用いても良い。反応は常圧でもよいが、好適には加圧下
で行う。その際の一酸化炭素分圧は0. 5〜100気
圧、好ましくは3〜30気圧であり、酸素分圧は0. 1
〜30気圧、好ましくは0. 3〜10気圧の範囲であ
る。また、反応温度は50〜150℃、好ましくは90
〜130℃である。
酸化炭素、窒素及び他の反応に不活性なガスで希釈して
用いても良い。反応は常圧でもよいが、好適には加圧下
で行う。その際の一酸化炭素分圧は0. 5〜100気
圧、好ましくは3〜30気圧であり、酸素分圧は0. 1
〜30気圧、好ましくは0. 3〜10気圧の範囲であ
る。また、反応温度は50〜150℃、好ましくは90
〜130℃である。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。な
お、原料のアルコールにメタノールを用いて示した以下
の実施例においては触媒の活性を、次式に従い反応液1
リットル、反応時間1時間あたりの炭酸ジメチル(以下
DMC)生成量、すなわち空時収量(mmol/l ・ h )で
表す。 Y=a×(1/b)×(1/c) ここで、Y:空時収量(mmol/l ・ h )、a:DMC生
成量(mmol)、b:反応液の体積(l)、c:反応時間
(h)である。また、選択率は、原料の一酸化炭素及び
メタノールに対してそれぞれ以下の式を用いて算出し
た。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。な
お、原料のアルコールにメタノールを用いて示した以下
の実施例においては触媒の活性を、次式に従い反応液1
リットル、反応時間1時間あたりの炭酸ジメチル(以下
DMC)生成量、すなわち空時収量(mmol/l ・ h )で
表す。 Y=a×(1/b)×(1/c) ここで、Y:空時収量(mmol/l ・ h )、a:DMC生
成量(mmol)、b:反応液の体積(l)、c:反応時間
(h)である。また、選択率は、原料の一酸化炭素及び
メタノールに対してそれぞれ以下の式を用いて算出し
た。
【0012】 S(CO)=R(DMC) /{R(DMC) +R(CO2) } × 100 S(CH3OH) =2R(DMC) /{2R(DMC) +R(MC)+2R(DME) +3R(DMM) } × 100 ここで、S(CO) :原料の一酸化炭素に対する選択率
(%)、S(CH3OH) :原料のメタノールに対する選択率
(%)、R(DMC) :DMC生成量(mmol)、R(MC):塩
化メチル生成量(mmol)、R(DME) :ジメチルエーテル
生成量(mmol)R(CO2) :二酸化炭素生成量(mmol)、
R(DMM) :ジメトキシメタン(メチラール)生成量(mm
ol)である。
(%)、S(CH3OH) :原料のメタノールに対する選択率
(%)、R(DMC) :DMC生成量(mmol)、R(MC):塩
化メチル生成量(mmol)、R(DME) :ジメチルエーテル
生成量(mmol)R(CO2) :二酸化炭素生成量(mmol)、
R(DMM) :ジメトキシメタン(メチラール)生成量(mm
ol)である。
【0013】実施例1 反応には、テフロン内筒、撹拌機を備えたステンレス製
オートクレーブ(内容積約400ml)を用いた。メタ
ノール40mlに硝酸第二銅2. 2mmolを溶解し、水酸
化第二銅を2. 2mmol加えた後、一酸化炭素を6気圧、
窒素を3. 5気圧さらに酸素を0. 5気圧仕込んで全圧
を10気圧とした後に、オートクレーブを100℃に加
熱して30分間反応を行った。反応終了後、液相部及び
気相部をそれぞれガスクロマトグラフィーで分析した。
結果を表1に示す。尚、副生成物は少量の二酸化炭素及
び痕跡量のジメトキシメタンであった。
オートクレーブ(内容積約400ml)を用いた。メタ
ノール40mlに硝酸第二銅2. 2mmolを溶解し、水酸
化第二銅を2. 2mmol加えた後、一酸化炭素を6気圧、
窒素を3. 5気圧さらに酸素を0. 5気圧仕込んで全圧
を10気圧とした後に、オートクレーブを100℃に加
熱して30分間反応を行った。反応終了後、液相部及び
気相部をそれぞれガスクロマトグラフィーで分析した。
結果を表1に示す。尚、副生成物は少量の二酸化炭素及
び痕跡量のジメトキシメタンであった。
【0014】実施例2 水酸化第二銅の代わりに蟻酸第二銅を2.2mmol用いた
他は実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1に
示す。尚、副生成物は二酸化炭素及び痕跡量のジメトキ
シメタン及び蟻酸銅に由来する蟻酸メチルであった。
他は実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1に
示す。尚、副生成物は二酸化炭素及び痕跡量のジメトキ
シメタン及び蟻酸銅に由来する蟻酸メチルであった。
【0015】実施例3 水酸化第二銅の代わりに塩基性炭酸第二銅CuCO3 ・Cu(O
H)2 を2. 2mmol用いた他は実施例1と同様にして反応
を行った。結果を表1に示す。尚、副生成物は二酸化炭
素及び少量のジメトキシメタンであった。
H)2 を2. 2mmol用いた他は実施例1と同様にして反応
を行った。結果を表1に示す。尚、副生成物は二酸化炭
素及び少量のジメトキシメタンであった。
【0016】実施例4 水酸化第二銅の代わりに金属銅線を0. 1g用いた他は
実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1に示
す。尚、副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメ
タンであった。
実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1に示
す。尚、副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメ
タンであった。
【0017】比較例1 触媒として硝酸第二銅2. 2mmolのみを用いて、他は実
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及び小量のジメトキシメタンであ
った。
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及び小量のジメトキシメタンであ
った。
【0018】比較例2 触媒として水酸化第二銅2. 2mmolのみを用いて、他は
実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。D
MCは生成しなかった。
実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。D
MCは生成しなかった。
【0019】比較例3 触媒として塩基性炭酸第二銅2. 2mmolのみを用いて、
他は実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示
す。尚、副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメ
タンであった。
他は実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示
す。尚、副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメ
タンであった。
【0020】比較例4 触媒として蟻酸第二銅2. 2mmolのみを用いて、他は実
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメタンであ
った。
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及び少量のジメトキシメタンであ
った。
【0021】比較例5 触媒として金属銅0. 1gのみを用いて、他は実施例1
と同様に反応を行った。結果を表1に示す。DMCは生
成しなかった。
と同様に反応を行った。結果を表1に示す。DMCは生
成しなかった。
【0022】比較例6 触媒として塩化第二銅2. 2mmolのみを用いて、他は実
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及びジメチルエーテル、塩化メチ
ル及び少量のジメトキシメタンであった。
施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。尚、
副生成物は二酸化炭素及びジメチルエーテル、塩化メチ
ル及び少量のジメトキシメタンであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明を用いることにより、ハロゲンを
含む腐食性の反応液を用いることなしに、活性、選択性
共に高く炭酸エステルを製造することができる。
含む腐食性の反応液を用いることなしに、活性、選択性
共に高く炭酸エステルを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】(A)硝酸銅と(B)銅の水酸化物、銅の
酸化物、銅の弱酸塩及び金属銅の群から選択される少な
くとも一種から構成される触媒の存在下で、一酸化炭
素、酸素及びアルコールを反応させることを特徴とする
炭酸エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245187A JPH0692908A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 炭酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245187A JPH0692908A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 炭酸エステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0692908A true JPH0692908A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17129913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4245187A Pending JPH0692908A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 炭酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0692908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1180095A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-23 | Nkk Corp | 炭酸ジメチルの製造方法 |
-
1992
- 1992-09-14 JP JP4245187A patent/JPH0692908A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1180095A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-23 | Nkk Corp | 炭酸ジメチルの製造方法 |
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