JPH037657B2 - - Google Patents

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JPH037657B2
JPH037657B2 JP60142687A JP14268785A JPH037657B2 JP H037657 B2 JPH037657 B2 JP H037657B2 JP 60142687 A JP60142687 A JP 60142687A JP 14268785 A JP14268785 A JP 14268785A JP H037657 B2 JPH037657 B2 JP H037657B2
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JP
Japan
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cobalt
acetylglycine
amide
catalyst
carbon monoxide
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JP60142687A
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Rin Jannjen
Furederitsuku Naifuton Jon
Reon Iikii Aanesuto
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Texaco Development Corp
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Texaco Development Corp
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Publication date
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Publication of JPH037657B2 publication Critical patent/JPH037657B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C233/00Carboxylic acid amides
    • C07C233/01Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C233/45Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
    • C07C233/46Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by an acyclic carbon atom

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、アミドの存在の下、アルデヒドを触
媒によりアミドカルボニル化してN−アシル−α
−アミノ酸に導く方法に係り、更に詳しくは、コ
バルト含有化合物と新規な促進剤との存在の下、
少なくとも25℃の温度と、少なくとも3.5MPaの
圧力下でパルホルムアルデヒドをアミド及び一酸
化炭素と反応させることによりN−アセチルグリ
シン、すなわち、加水分解によりグリシンを生成
するための中間体を製造するための改良方法に係
る。 オレフイン、ハロゲン化物及びアルコールの遷
移金属カルボニルを触媒とするカルボニル化に関
しては、実験室的方法としても工業的方法として
もそれらが重要であるために、長年に亘り鋭意研
究されている。 一酸化炭素を用いる極めて重要な反応の1つに
コバルトを触媒とするとアルデヒドのアミドカル
ボニル化がり、これによりN−アセチルグリシン
を始めとする種々のN−アシル−α−アミノ酸が
生成する。 この反応は、ケミカル・コミユニテイケーシヨ
ン(Chemical Communication)、1540頁、1971
年及び米国特許第3766266号において、ワカマツ
によつて最初に報告された。すなわち、ジコバル
トオクタカルボニル触媒の存在の下、アルデヒ
ド、アミド及び一酸化炭素を一緒に反応させると
N−アシル−α−アミノ酸が得られる。パラホル
ムアルデヒドをアセトアミドと反応させる場合に
は、N−アセチルグリシンが約26%の収率で得ら
れる。 ジヤーナル・オブ・モルキユラー・キヤタリシ
ス(Journal of Molecular Catalysis)6号
(1979年版)の341〜350頁における、ピノ(pino)
らによる論文には、アルデヒド、一酸化炭素及び
アミドをジコバルトオクタカルボニルの存在の下
反応させることによりN−アシル−α−アミノ酸
を生成させる反応に関する合成可能性
(synthesispotential)及び触媒機構が記載されて
いる。 シンセテイク・コミユニケーシヨン
(synthetic Communication)12巻、14号(1982
年版)の1111〜1113頁においてスターン(Stern)
らは、N−アシルイミノ二酢酸を生成させるため
の方法について記載しているが、この方法は、ワ
カマツによつて最初に見い出され、その後ピノに
よつて検討されたN−アシル−α−アミノ酸を良
好な収率で生成させると基本的に同一である。こ
の研究により、反応混合物中の水を調整して用い
ることがN−アシルイミノ二酢酸の合成に関して
重要な因子であることが判明した。 アミドカルボニル化においては、アルデヒド
は、アリルアルコール、オキシラン、アルコール
及びオレフインからその場で得ることができ、次
いで、アミド及び一酸化炭素と反応させてN−ア
シル−α−アミノ酸を製造することができる。 ヒライらは、アリルアルコールからアルデヒド
の遷移金属を触媒とする異性化とコバルトを触媒
とするアミドカルボニル化とを組み合わせてアリ
ルアルコールからN−アシル−α−アミノ酸への
経路を提供する方法について記載している[テト
ラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)、
23巻、24号、1982年版の2491〜2494頁参照]。 英国特許出願第2111982A号においては、一酸
化炭素、水素、コバルト含有触媒及び促進剤とし
て〜族の金属含有化合物を存在させて、オキ
シランをアミドと反応させてN−アセチルフエニ
ルアラニンを生成させることが記載されている。 米国特許第3996288号においては、水素、一酸
化炭素、カルボン酸アミド及びカルボニル化触媒
の存在の下、塩化水素酸又は臭化水素酸エステル
を反応させて、アルコール又はエステルよりも炭
素原子が1個以上多いアルデヒドを生成させる方
法が開示されている。このアルデヒドは更に反応
させてN−アシルアミノ酸を生成させることがで
きる。 米国特許第4264515号においては、オレフイン
と一酸化炭素/水素との混合物からその場で生成
されるアルデヒドをコバルトカルボニル化触媒で
触媒される反応により、N末端がアシル基のα−
アミノ酸を得る方法が開示されている。 これらの開示中においては、一般に、ジコバル
トオクタカルボニルがアミドカルボニル化のため
の活性触媒として使用されていた。パラホルムア
ルデヒド、アセトアミド及び一酸化炭素を反応さ
せる場合には、N−アセチルグリシンが主な生成
物であつた。このグリシン誘導体は、極性が強
く、コバルト触媒とキレート化することにより強
力なリガンドとして作用する。したがつて、コバ
ルト触媒と固体のN−アセチルグリシン生成物と
を分離することは困難であつた。しかも、N−ア
セチルグリシンとビス−アミドメタンとの生成物
選択性は明確でなかつた。 本発明は、ジコバルトオクタカルボニルと錯化
し、高い選択率でパラホルムアルデヒドのアミド
カルボニル化を触媒し、しかもコバルト触媒とN
−アセチルグリシン生成物との分離が容易である
新規なリガンドとしてのスルホキシド化合物の用
途を開示するものである。 すなわち本発明は、少なくとも3.5MPaの圧力
と、少なくとも25℃の温度で、パラホルムアルデ
ヒドのようなアルデヒドと、一酸化炭素、水素及
びアミドとを、酢酸メチル又は酢酸エチル中にお
いて下記式(1)のフエニルスルホキシド類促進剤に
よつて活性化されたコバルト含有化合物からなる
触媒を用いて反応させてN−アシル−α−アミノ
酸、例えばN−アセチルグリシンを製造すること
を要旨とするものである。 本発明のより好ましい実施態様においては、N
−アシルグリシンは、所望のN−アセチルグリシ
ンが実質上生成するまで、少なくとも25℃の温度
と、少なくとも3.5MPaの圧力の下で、酢酸メチ
ル又は酢酸エチル中に溶解させた式 (式中、R1及びR2の1つはフエニル基又は置
換フエニル基であり、R1及びR2の他方はフエニ
ル基、置換フエニル基、アルキル基又はアラルキ
ル基を示す) で表わされるリガンドにより活性化されたコバル
ト含有化合物からなる触媒を用いて、パラホルム
アルデヒド、アミド(例えば、アセトアミド)、
一酸化炭素及び水素の混合物を接触させることか
らなる方法によりこれら混合物から製造すること
ができる。 反応は、次式1: により最も良く示される。 反応生成物からN−アセチルグリシンを回収す
るには、いかなる便宜的な方法、あるいは慣用の
方法、すなわち蒸留、抽出、過、結晶等によれ
ばよい。 例えば、上記反応式のアセトアミドを別のアミ
ド(例えば、プロピオンアミド)で置き換えた場
合には、それに対応するN−アシルグリシン(例
えば、N−プロピオニルグリシン)を得ることが
できる。同様に、パラホルムアルデヒドを別のア
ルデヒドで置き換えた場合には、対応するアミノ
酸誘導体を得ることができ、例えば、アセトアル
デヒドはN−アシルアラニン誘導体を生成する。 本発明を実施するのに好適な触媒系は、前記式
(1)を有するリガンドにより活性化されている、実
質的に不活性な溶媒中のコバルト含有化合物から
なる。 本発明の触媒系においては、コバルト含有化合
物及び前記式(1)を有するリガンドは、アミドカル
ボニル化する間錯平衡にあると考えられ、したが
つて本触媒系はコバルトのみを用いる場合に比べ
て、次に述べる2つの重要な利点を生ずる。 1 溶媒中に分散させたコバルト含有化合物のみ
を用いる触媒によつて得られるよりも、N−ア
シルアミノ酸生成物の収率及び選択率が高い。 2 固体のN−アシルアミノ酸生成物(例えば、
N−アセチルグリシン)から溶液中のコバルト
を容易に回収することができる。例えば、この
N−アセチルグリシンは、次いで、加水分解す
ることによりグリシンに変換することができ
る。 コバルト含有化合物は多くの異なる形態をと
ることができ、例えば、コバルトは種々の無機
もしくは有機コバルト塩、又はコバルトカルボ
ニルの形態で反応混合物に加えることができ
る。コバルトは、例えば、臭化コバルトもしく
は塩化コバルトのようなコバルトハロゲン化物
として加えることもでき、あるいは、例えば、
コバルトホルメート、コバルトアセテート、コ
バルトブチレート、コバルトナフエネート
(cobalt naphenate)及びコバルトステアレー
トのような脂肪族もしくは芳香族カルボン酸塩
として加えることもできる。コバルトカルボニ
ルは、テトラコバルトデカカルボニルもしくは
ジコバルトオクタカルボニルであつてもよい。
好ましくは、コバルト含合化合物は、ジコバル
トオクタカルボニルであるのがよい。 この触媒系において用いられる促進剤は、 一般式 (ここにR1及びR2の1つはフエニル基又は置
換フエニル基、例えばクロロフエニル、アミノフ
エニル、トリルであり、R1及びR2の他方は前記
と同じ意味を有するか、あるいはメチル、エチ
ル、ブチルもしくはヘキシルのようなアルキル基
又はベンジルもしくはクロロベンジルのようなア
ラルキル基である) を有するフエニルスルホキシド類を使用すること
ができる。 本発明の方法においては、種々のアルデヒドを
供給原料として使用することができる。更に具体
的には、脂肪族、脂環式、芳香族及び複素環式の
アルデヒドを、本発明の方法にうまく使用するこ
とができる。好適なアミドと共に良好な収率を与
えるアルデヒドとしては、パラホルムアルデヒ
ド、ホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、フエニルアセトアルデヒド、2,4−ジヒ
ドロキシフエニルアセトアルデヒド、インドリル
アセトアルデヒド、クロトンアルデヒド、β−ホ
ルミルプロピオンアルデヒド、β−ホルミルプロ
ピオン酸及びそのエステル、β−エチルメルカプ
トプロピオンアルデヒド、グリコールアルデヒ
ド、α−アセトキシプロピオンアルデヒド、ステ
アリンアルデヒド、ベンズアルデヒド、フルフラ
ール、インドールアルデヒド、アジポアルデヒ
ド、アクロレイン等が挙げられ、最も好ましく
は、パラホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド
がよい。 アミドカルボニル化反応に有用である好適なア
ミド含有共反応体は、一般式 [式中、R1及びR2基は、アリール、アルキル、
アリールアルキル及びアルキルアリール炭化水素
または水素の組合わせであつてよく、メチル、エ
チル、ブチル、n−オクチル、フエニル、ベンジ
ル、クロロフエニル基等が挙げられる。] で示される。好適なアミド共反応体の例として
は、アセトアミド、ベンズアミド、ホルムアミ
ド、n−メチルホルムアミド、ラウリンアミド及
びn−メチルベンズアミドが挙げられる。 本発明の方法に使用されるコバルト含有化合物
とフエニルスルホキシド類促進剤の量は変更可能
である。本方法は、触媒的に有効な量の活性コバ
ルト含有化合物及びフエニルスルホキシド類促進
剤の存在下において行なわれ、所望の生成物が妥
当な収率で得られる。本反応は、反応混合物の全
重量を基準とし、わずか約0.1重量%程度、さら
にはそれ以下の量のコバルト含有化合物をわずか
約0.1程度のフエニルスルホキシド類促進剤と共
に用いた場合に進行する。この上限の濃度は、触
媒コスト、一酸化炭素と水素との分圧、操作温度
等を始めとする種々の要因により支配される。本
発明を実施するには、反応混合物の全重量を基準
とし、コバルト含有化合物濃度を0.1〜10重量%
としフエニルスルホキシド類化合物0.1〜10%と
ともに用いるのが、一般に、望ましい。 本触媒系の上述の成分をモル比基準で下記のよ
うに組合わせた場合に特に良好な結果が得られ
る。すなわち、コバルト含有化合物とスルホキシ
ドを有する促進剤との比が、1.0:0.1〜1.5:5.0
である場合に特に良好な結果が得られる。 上記特徴を述べたとおり、本方法は、酢酸メチ
ル溶媒又は酢酸エチル溶媒中の均一な液相混合物
として操作される。 好ましい溶媒は酢酸エチルである。 N−アシルアミノ酸は溶媒相に溶解しない場合
が多い。このため予め酸性化するか、もしくは酸
性化しなくともコバルト触媒を溶媒層に可溶化す
ることにより、コバルト触媒を分離することがで
きる。 操作条件は広範囲で変更可能である。反応温度
は25℃〜300℃で変更可能であり、好ましくは80
℃〜150℃の反応とするのがよい。圧力は3.5〜
27.7MPaの高さので変更であり、7.0〜25MPaの
緩和な圧力で操作する場合により高い選択率が得
られるように思われる。 本発明のアミドカルボニル化反応において、最
高のコバルト触媒活性を得るためには、水素ガス
も幾分存在する必要があるが、一酸化炭素に富む
雰囲気中で行なうのが最も好ましい。反応器中の
水素と一酸化炭素とのモル比は、例えば、20:1
〜1:20の範囲内で変化させることができるが、
好ましくは一酸化炭素に富む必要があり、H2
COの比が1:1〜1:5の範囲でなければなら
ない。 反応を長期に亘り続行しようとする場合、触媒
不純物は回避する必要があるが、用いる一酸化炭
素は特定の純度条件を満足する必要はない。特に
連続法において、またバツチ法においても、一酸
化炭素と水素ガスとは、10容量%以下の1種以上
の他のガスと共に使用することができる。これら
の他のガスとしては、アルゴン、窒素等1種以上
の不活性ガスがあり、それらは、一酸化炭素の水
素化条件下、二酸化炭素、メタン、エタン、プロ
パン等の炭化水素、ジメチルエーテル、メチルエ
チルエーテル及びジエチルエーテル等のようなエ
ーテル、メタノール等のアルカノールと反応する
か、あるいは反応しないガスであつてもよい。 高度の選択率を達成するためのこれらの合成に
おいては全て、反応混合物中に存在する一酸化炭
素、アルデヒド及びアミドの量は、上記式に示
されるようなN−アシル−α−アミノ酸の所望の
生成についての化学量論を少なくとも満足するに
十分である必要がある。化学量論量を上回る過剰
の一酸化炭素が存在してもよく、また存在するこ
とが望ましい場合もある。 本合成の所望の生成物はN−アシルアミノ酸で
あり、主要な所望の生成物、N−アセチルグリシ
ンはかなりの量、形成される。また、かなりの量
のビスアミダル、すなわちパラホルムアルデヒド
とアセトアミドとの縮合生成も形成される。これ
らの生成物は、副生成物も含めてそれぞれ、慣用
手段(例えば再結晶)により反応混合物から回収
することができる。 発明の新規方法は、バツチ法、半連続法又は連
続法で行なうことができる。バツチ法では、まず
触媒を反応域に導入することもでき、また、合成
反応の過程でかかる反応域に連続的、あるいは逐
次的に導入することもできる。操作条件は、所望
のアミノ酸生成物の形成を最適化するように調整
することができると共に、該物質は、過、再結
晶、蒸留、抽出等のような当業者に公知な方法に
より回収することができる。更に、触媒成分に富
む画分は、反応域に循環することもでき、所望す
る場合には、さらなる生成物を得ることもでき
る。 生成物は、1種以上の下記の分析手段によりそ
の場で同定した。すなわち、気−液クロマトグラ
フイー(glc)、ガスクロマトグラフイー/赤外吸
収スペクトル分析(CC/IR)、核磁気共鳴
(nmr)スペクトル及び元素分析、あるいはこれ
らの技術の組合せにより同定した。分析は、大部
分、分子量によつた。温度は、全て摂氏単位であ
り、圧力は、全て1立方インチ当りのポンド
(psi)である。 各合成中のN−アセチルグリジンの収率(モル
%)は、式: 得られたN−アセチルグリシンのモル数/装填されたパ
ラホルムアルデヒドのモル数×100 % を用いて、式1に基づき推定される。 本発明の方法を説明するために、以下、実施例
を示す。本実施例は説明のために示すと理解され
るべきものであつて、いかなる場合にも、本発明
を限定するものと見なされるべきものではない。 実施例 ガラスライニングされた183mlの揺動オートク
レーブに、ジコバルトオタクカルボニル(0.34
g、1.0ミリモル)、ジフエニルスルホキシド
(0.202g、1.0ミリモル)、パラホルムアルデヒド
(2.0g、66ミリモル)、アセトアミド(5.9g、
100ミリモル)及び酢酸エチル(15g)を装填し
た。反応器を密閉し、ついでCO/H2(モル比:
1/1)の混合物でフラツシした。この系を
CO/H2(1:1)で8.4MPaに加圧し、次いで、
純粋なCOを用いて16.0MPaに加圧しCOのH2
対するモル比を約3:1とした。オートクレーブ
を120℃に加熱し、次いでこの温度で2時間保持
した。反応器の最高圧力は運転中、20.1MPaであ
つた。所定の反応時間後、この系を室温に冷却
し、過剰なガスを排気した。得られた生成物質を
過した。固体(6.5g)及び液体(17.9g、褐
色)を回収した。固体物質には2つの生成物、N
−アセチルグリシン()及びビスアミダル
()があることがH−nmr分析により判明した。 生成固体中のN−アセチルグリシン()及び
ビスアミダル()のモル比は17.6:1.0であつ
た。 装填したパラホルムアルデヒドを基準にしN−
アセチルグリシンの収率は68モル%であつた。ビ
スアミダル()の収率は4%であつた。 ()及び()の
【式】
【式】 相対的な選択率は94モル%対6モル%であつた。 液体生成物画分は、5250ppmの可溶なコバルト
を含むことが分かつた。このことは、装填した
Co2(CO)8を基準にし、溶液中のコバルトの約81
%が回収されることを示す。 ()及び()が液体生成物画分中にほとん
ど見い出すことができなかつたことは注目に値す
るものである。したがつて、本合成方法において
は、可溶性コバルト含有触媒画分からN−アセチ
ルグリシンの生成物固体()を比較的容易に分
離することができる。 実施例〜及び比較例〜 実施例〜及び比較例〜においては、コ
バルト触媒組成、溶媒組成、ガス組成及び操作条
件中、下記のような相違点がある以外は、実施例
で用いたと同様の手順で行つた。次の事項に注
目されたい。 コバルトカルボニル−ジフエニルスルホキシド
触媒組合せを用いる実施例のデータは、ジスル
ホキシドリガンド促進剤を添加しない場合(比較
例及び)に比べて、N−アセチルグリシン
()への生成物選択率が高く、溶液中のコバル
ト回収率が高い。 水素ガス成分の存在は、N−アセチルグリシン
生成物選択率と溶液中のコバルト回収率との両者
の点で重要であることが証明された(実施例お
よび参照)。 エーテル型溶媒(p−ジオキサン)と比較し
て、本発明の酢酸メチル溶媒を用いるとより有効
であつた(実施例5及び比較例2参照)。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも3.5MPaの圧力と、少なくとも25
    ℃の温度で、アルデヒド、一酸化炭素、水素及び
    アミドを、酢酸メチル又は酢酸エチル中におい
    て、 式 (式中、R1及びR2の1つはフエニル基又は置
    換フエニル基であり、R1及びR2の他方はフエニ
    ル基、置換フエニル基、アルキル基又はアラルキ
    ル基を示す) で表わされるリガンドにより活性性されたコバル
    ト含有化合物からなる触媒を用いて反応させるN
    −アシル−α−アミノ酸の製造方法。 2 上記アミドがアセトアミドであり、上記アル
    デヒドがホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド
    誘導体であり、かつ上記N−アシル−α−アミノ
    酸生成物がN−アセチルグリシンである特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 上記コバルト含有化合物が、ジコバルトオク
    タカルボニル、コバルト()アセテート、コバ
    ルト()クロリド又はコバルト()ブロミド
    である特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    方法。 4 リガンドがジフエニルスルホキシドである特
    許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の
    方法。
JP14268785A 1984-07-27 1985-07-01 N−アシル−α−アミノ酸の製造方法 Granted JPS6137758A (ja)

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US635077 1984-07-27

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JPS6137758A JPS6137758A (ja) 1986-02-22
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