JPH0692695B2 - コンクリート壁の断熱支持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造 - Google Patents

コンクリート壁の断熱支持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造

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JPH0692695B2
JPH0692695B2 JP34459192A JP34459192A JPH0692695B2 JP H0692695 B2 JPH0692695 B2 JP H0692695B2 JP 34459192 A JP34459192 A JP 34459192A JP 34459192 A JP34459192 A JP 34459192A JP H0692695 B2 JPH0692695 B2 JP H0692695B2
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元旦 舩木
昇 山坂
主税 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート壁の断熱支
持具と同支持具を用いたコンクリート壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のものとしては、出願人が開発した
特願平4-262253号(特開平6−108640号)のコン
クリート壁の断熱支持具と同支持具を用いたコンクリー
ト壁構造がある。
【0003】この断熱支持具60は、図14に示す通り、固
定用ボルト部材61と台座部材62からなり、前記台座部材
62は表面部62a から内面部62b まで貫通状の貫通孔63を
備え、且つ前記貫通孔63は内側部62B 側に表側部62A 側
の雌螺子部64径より大きい大径孔部65を形成し、固定用
ボルト部材61は外側端に仕上げ材用取付螺子部66と回動
操作部67を、内側端に前記大径孔部65と略等しい拡大径
部68を有し、固定用ボルト部材61外側端を台座部材62の
貫通孔63から表面部62a に突出させ、この固定用ボルト
部材61内側端にはコンクリートに埋設される間隔保持用
ボルト部材69を連結且つ前記回動操作部67を回動させて
連結解除可能にしてあるものである。
【0004】そして、前記の断熱支持具60を用いたコン
クリート壁構造では、図15に示す通り、コンクリートの
硬化後に、断熱材70から突出状の固定用ボルト部材61を
回動させて間隔保持用ボルト部材69との連結状態から解
除し、この固定用ボルト部材61を外側に適宜引き出し
て、同ボルト部材61先端の螺子部66に仕上げ材71を配し
てあるものである。
【0005】それにより、従来のコンクリート型枠工法
(断熱層を形成したものを含む)で問題にされていたと
ころの、外断熱性能の問題(コンクリート内に埋設され
る間隔保持部材として、一本のボルト部材をそのままコ
ンクリート部材に貫通させて埋設していたために、ヒー
トブリッジ或いはクールブリッジとして働いて、断熱性
能が損なわれる)、仕上げ材のアンカー打ちの問題(前
記の外断熱性能の点で、養生させて硬化したコンクリー
ト躯体にあらためてアンカーを打ち込み、このアンカー
に仕上げ材を施工しているために、仕上げ材の打ち込み
表面に墨出しを行わなければならず、二度手間で作業性
が悪い)、さらに、出願人が開発した特願平4-221620号
(特開平6−66024号)のコンクリート壁の施工用
支持具における問題、すなわち、台座部材の破壊の問題
(コンクリート打設時に発生する衝撃および引張り力が
型枠を通じて固定用ボルト部材そして台座部材に負荷さ
れた場合、台座部材の負担が大きく、樹脂製の台座部材
等では破壊する)、仕上げ材の施工上の問題(仕上げ材
の仕上げ厚さに応じて、適当な長さの固定用ボルト部材
を付け替えしなければならず、また、固定用ボルト部材
が特に長い場合には、既成のフォームタイ(登録商標)
による締め付けが不可能である)、等の諸問題を一挙に
解決できる。
【0006】すなわち、外断熱性能の問題と台座部材の
破壊の問題を同時に解消できると共に、固定用ボルト部
材を仕上げ材の支持材として施工できて、しかも、この
固定用ボルト部材を仕上げ材の仕上げ厚さに応じて適性
な突出レベルに調整することができるものである。
【0007】ところが、型枠に台座部材をその固定用ボ
ルト部材を貫通させてセットする際に、台座部材に対し
て固定用ボルト部材が回動してしまうことが起こり得る
ため、固定用ボルト部材さらには間隔保持用ボルト部材
の位置関係を所定の位置に確実にセットすることが困難
である。この場合、表裏の型枠間における固定用ボルト
部材そして間隔保持用ボルト部材の位置関係すなわち軸
線方向にズレが生じて、所要幅のコンクリート空間を確
保できなくなる問題がある。
【0008】また、現場で間隔保持用ボルト部材を取り
付ける場合、この間隔保持用ボルト部材に従動して固定
用ボルト部材も回動して、とも回りすることも起こり得
るため、同様に、所要幅のコンクリート空間を確保でき
なくなる問題がある。
【0009】さらに、型枠を外した後、仕上げ材を取り
付けるのに、固定用ボルト部材を回動させて外側の所定
位置に出した状態でも、同ボルト部材は回動自在で緩み
動くこともあるため、その外側の所定位置を維持できな
くなる問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、外断熱性能、仕上げ材のアンカー打ち、台座部材の
破壊、仕上げ材の施工、等の諸問題を全て解決して、そ
の上で、型枠にセットする際における固定用ボルト部材
の回動、間隔保持用ボルト部材による固定用ボルト部材
のとも回り、外側の所定位置に出した固定用ボルト部材
の緩み動き等を避けられないことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めに、コンクリート壁の施工に用いられる支持具につい
ては、支持具は固定用ボルト部材と台座部材とキャップ
部材からなり、台座部材は表側型枠裏面に当接する表面
部から内面部まで貫通状の貫通孔を備え、且つ前記貫通
孔は内側部側に表側部の螺子部径より大径状の大径孔部
を形成し、固定用ボルト部材は外側端に取付螺子部と回
動操作部を、内側端に前記小径孔部よりも大径で、大径
孔部よりも小径状の係止部を有すると共に、この係止部
の内側面に雌螺子部を備え、キャップ部材は中央に前記
雌螺子部よりも若干大径状の孔部を有し、固定用ボルト
部材外側端を台座部材の貫通孔から表面部に突出させ、
且つ台座部材内面部の大径孔部口を塞ぐ態様にキャップ
部材を配設すると共に、大径孔部内の係止部の前記雌螺
子部にコンクリートに埋設される間隔保持用ボルト部材
をキャップ部材の孔部を通して連結可能にしたことを特
徴とする。
【0012】また、本発明は、固定用ボルト部材の係止
部とキャップ部材との対向面に、相互に係合可能な一対
の係合突部と係合凹部からなる固定用ボルト部材の回動
阻止要素を備えると共に、前記係合突部は強制回動力を
受けて破壊されるように形成したことを特徴とする。そ
のため、係合突部の強度は、固定用ボルト部材に負荷さ
れる人為的な強制回動力を下回る関係にしてある。
【0013】また、本発明は、固定用ボルト部材におけ
る係止部外側面に、軸線方向に対向状の台座部材の大径
孔部奥面に対して噛合可能な爪部からなる反転阻止要素
を備えたことを特徴とする。この反転阻止要素の爪部は
係止部外側面に一体に形成しても良いし、別体のたとえ
ば、突出軸線回りに捻られていて、係止部外側面と大径
孔部奥面にそれぞれ係止可能な爪部を有する大略皿バネ
状の座金であっても良い。また、反転阻止要素が大略皿
バネ状の座金である場合、一部の爪部を、大径孔部奥面
側に向けて折り返し形成して、台座部材との噛合せが強
化されるようにしても良い。
【0014】本発明における台座部材は、円筒,角筒等
の筒形状、その他の適宜形状に形成し、外表面には突起
等を設けてコンクリートとの結合状態が強化されるよう
にしても良い。この台座部材の材質は、金属製或いは主
に合成樹脂製であり、また、貫通孔の雌螺子部のみを金
属で形成した合成樹脂との複合体にしたり、貫通孔の一
部にナット部材を埋設して形成したものとしても良く自
由である。
【0015】そして、台座部材の大径孔部の孔長さは、
固定用ボルト部材が間隔保持用ボルト部材との連結状態
から解放されて外側に出られるようにしてある。固定用
ボルト部材における回動操作部は、同ボルト部材をコン
クリートの硬化後に外側に出すため、各種の工具を用い
て操作可能な形態であれば良く、例えばスパナ等を使用
可能な六角,四角等の角面形状、或いは、十字ドライバ
ー等を使用可能な十字溝,その他の角孔状が挙げられ
る。また、固定用ボルト部材の長さは、コンクリート壁
構造に断熱材が用いられる場合、断熱スペーサを装着可
能な長尺状のものが選択される。
【0016】台座部材に対するキャップ部材の備え方
は、係止突部と係止凹部による係止状態、接着剤による
接着固定状態、その他の任意の方法のいずれでも良く、
また、台座部材の内面部に嵌合状に備えて、同内面部と
面一にしたり、或いは、内面部を覆う態様にしても良
い。
【0017】そして、前記の支持具を用いたコンクリー
ト壁構造については、表側および裏側に型枠を配してコ
ンクリート打設空間を形成し、このコンクリート打設空
間内には、表側型枠内面に台座部材表面部を、裏側型枠
内面に保持部材裏面部を、それぞれ当接状に配して、台
座部材と保持部材間に間隔保持用ボルト部材を配し、こ
の間隔保持用ボルト部材における台座部材側の端部を、
台座部材内面部の貫通孔口を塞ぐ態様に配設されたキャ
ップ部材の孔部に通すと共に、同端部を台座部材の前記
貫通孔を貫通して表側型枠表面に突出している固定用ボ
ルト部材内側端における前記キャップ部材と接触状の係
止部内側面の雌螺子部に螺合連結させ、前記コンクリー
ト打設空間にコンクリートを打設し、コンクリートの硬
化後に、固定用ボルト部材を回動させて間隔保持用ボル
ト部材との連結状態から解除し、この固定用ボルト部材
を外側に引き出して、同棒状部材先端の取付螺子部に仕
上げ材を配したことを特徴とする。
【0018】また、本発明における壁構造では、表側型
枠と台座部材との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材
と同軸線状に介在させると共に、この断熱スペーサの内
面部を台座部材の表面部に螺合連結したことを特徴とす
る。
【0019】また、本発明における壁構造では、表側型
枠と台座部材との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材
と同軸線状に介在させると共に、台座部材の表面部に係
止溝部を設け、且つ断熱スペーサに前記係止溝部と対応
する係止爪部を軸線方向に係止・連結可能に形成したこ
とを特徴とする。
【0020】型枠は、発泡ポリスチレン,ウレタンフォ
ーム,発泡板,複合板等の断熱性能を備えた断熱部材、
普通の合板、双方を組み合わせたもの等で、ともに施工
時には縦バタ,横バタと呼ばれている角材や金属製の鋼
管等によって押えられる。仕上げ材としては、固定用ボ
ルト部材にレベル調整具等を取付けて、このレベル調整
具に固定した垂木または胴縁に取付けられるところのタ
イル乾式工法によるタイル張り、あるいは金属製の外装
板等である。断熱スペーサは、コンクリート打設時にお
ける断熱材の厚さに応じて、適宜長さのものを選択す
る。
【0021】また、両面に仕上げ材を配するコンクリー
ト壁構造では、保持部材を台座部材と替えて、表裏の両
型枠に台座部材をそれぞれ配して間隔保持用ボルト部材
で連結して施工するようにしても良い。
【0022】
【作用】台座部材における内面部側の大径孔部口をキャ
ップ部材で塞いで、固定用ボルト部材が内側方向に移動
する際にキャップ部材に突き当たり回動運動を妨げられ
るようにしているため、固定用ボルト部材の内側方向へ
の動きを阻止することができる。
【0023】台座部材の大径孔部をキャップ部材で塞い
でいるため、コンクリート打設時における貫通孔内への
コンクリートさらに水の侵入を抑止し得て、固定用ボル
ト部材を外側に出す際に支障なく回動することができ
る。
【0024】台座部材における内面部側の大径孔部口を
キャップ部材で塞ぐと共に、このキャップ部材と固定用
ボルト部材の係止部との対向面に、相互に係合可能な一
対の係合突部と係合凹部からなる固定用ボルト部材の回
動阻止要素を備えてあるため、固定用ボルト部材の外側
方向への動きについても阻止することができる。
【0025】回動阻止要素における係合突部は強制回動
力を受けて破壊されるように形成してあるため、固定用
ボルト部材が人為的な強制回動力を負荷されて回動する
のにともない、破壊されて回動阻止機能を失い、固定用
ボルト部材を外側方向へ移動させることができる。
【0026】固定用ボルト部材における係止部外側面
に、軸線方向に対向状の台座部材の大径孔部底面に対し
て噛合可能な爪部からなる反転阻止要素を備えてあるた
め、固定用ボルト部材を外側に移動させた状態で、大径
孔部底面に爪部が噛合して固定用ボルト部材の反転を阻
止して緩み止めするから、固定用ボルト部材を外側位置
に固定することができる。
【0027】外断熱性能、仕上げ材のアンカー打ち、台
座部材の破壊、仕上げ材の施工、等の諸問題が全て解決
されている。
【0028】前記の支持具を用いるコンクリート壁構造
について、コンクリート打設空間における表側型枠側の
台座部材と、裏側型枠側の保持部材との間に間隔保持用
ボルト部材を配し、この間隔保持用ボルト部材における
台座部材側の端部を、台座部材内面部の貫通孔口を塞ぐ
態様に配設されたキャップ部材の孔部に通すと共に、同
端部を台座部材の前記貫通孔を貫通して表側型枠表面に
突出している固定用ボルト部材内側端における前記キャ
ップ部材と接触状の係止部内側面の雌螺子部に螺合連結
させ、コンクリートの硬化後に、固定用ボルト部材を回
動させて間隔保持用ボルト部材との連結状態から解除し
て外側に移動させて、同ボルト部材先端の取付螺子部に
仕上げ材を配してあるため、固定用ボルト部材の回動が
規制されて、間隔保持用ボルト部材やフォームタイ等と
のとも回りがなくなり、フォームタイの取り付けを容易
に行えて、しかも所定幅のコンクリート空間を確保し
て、設計通りの幅の壁構造を得ることができる。
【0029】また、本発明の壁構造では、表側型枠と台
座部材との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材と同軸
線状に介在させると共に、この断熱スペーサの内面部を
台座部材の表面部に螺合連結してあるため、壁構造が断
熱部材を有する態様であっても、台座部材の位置決めを
容易に行うことができる。
【0030】また、本発明の壁構造では、表側型枠と台
座部材との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材と同軸
線状に介在させると共に、台座部材の表面部に係止溝部
を設け、且つ断熱スペーサに前記係止溝部と対応する係
止爪部を軸線方向に係止・連結可能に形成してあるた
め、壁構造が断熱部材を有する態様であっても、台座部
材の位置決めを容易に行うことができると共に、台座部
材自体の回動を阻止することができる。
【0031】
【実施例】図1および図4には本発明のコンクリート壁
施工用の断熱支持具の第1実施例を例示しており、支持
具1は台座部材2と固定用ボルト部材3とキャップ部材
4で構成してある。台座部材2は適宜長さの円柱状に成
型した樹脂製のもので、小径状の表側部2Aの表面部2aか
ら大径状の内側部2Bの内面部2bまで貫通孔5を貫通させ
て形成してある。貫通孔5は表側部2A側を雌螺子部6と
し、内側部2B側を大径孔部7としており、この貫通孔5
に貫通している固定用ボルト部材3における雄螺子部8
を雌螺子部6に螺合させて、同ボルト部材3の回動にと
もない、雄螺子部8内側端の係止部9が拡大孔部7内を
内外方向に移動可能にしてある。
【0032】そして、台座部材2における内側部2Bの内
面部2bには嵌合部10を貫通孔5と同軸線状に凹設形成し
てあり、この嵌合部10にはキャップ部材4を嵌着してい
て、このキャップ部材4で大径孔部7の孔口7aを塞い
で、固定用ボルト部材3の内側方向への動きを阻止する
ようにしてある。
【0033】嵌合部10は内周面の一部に凹部10a を径方
向に凹設しており、この凹部10a にはキャップ部材4外
周縁の突部4aが係合していて、キャップ部材4が回転し
ないように回り止めしている。また、嵌合部10における
孔口7aの一部に形成した係合窪部11にはキャップ部材4
の係合突部12が係合していて、キャップ部材4が回転し
ないように二重に回り止めしている。この係合突部12は
固定用ボルト部材3の係止部9における係合凹部13に係
合していて、固定用ボルト部材3の回動を規制して外側
方向への動きについても阻止している。
【0034】また、台座部材2は表側部2A前縁に前フラ
ンジ14を、大径状の内側部2B後縁に後フランジ15を、そ
れぞれ延設すると共に、後フランジ15周側面には窪み部
16を等間隔状に形成していて、コンクリート部材に埋設
された状態で、前後のフランジ14,15 が間にコンクリー
トを抱持して台座部材2の軸線方向の動きを牽制して働
き、窪み部16がコンクリート部材と結合して台座部材2
の軸線回りの動きを牽制して働くようにしてある。
【0035】大径孔部7の孔長さは、係止部9がキャッ
プ部材4に当接状の内側位置から、後のコンクリート壁
構造で説明する間隔保持用ボルト部材17との連結状態を
解かれて大径孔部7の奥面7bに当接状の外側位置まで軸
線方向に移動可能に形成してある。
【0036】固定用ボルト部材3は、係止部9における
内側面9bの四方に係合凹部13をそれぞれ凹設しており、
最寄りの係合凹部13がキャップ部材4における係合突部
12と係合して、回動を阻止されている。この係止部9の
内側面9bには雌螺子部18を同軸線状に設けて、間隔保持
用ボルト部材17を連結可能に形成してある。また、係止
部9の外側面9aは大径孔部7における略擂鉢状奥面7bと
相似形状に形成してあり、同外側面9aには大略皿バネ状
の座金19を沿接している。この座金19は放射状の各爪部
20を突出軸線の右回りに捻って形成しており、係止部9
が外側位置に移動した際に、爪部20が奥面7bと外側面9a
にそれぞれ噛合して、固定用ボルト部材3の反転を阻止
するようにしてある。また、一部の爪部20は奥面7b側に
折り返し形成して(図3のB参照)、奥面7bへの噛合強
度を高めるようにしても良い。
【0037】また、係止部9外径は、表側部2A外径より
も大径孔状で、大径孔部7内径よりは若干小径状に形成
していて、たとえば台座部材2が樹脂製で、コンクリー
ト打設後の火災等により溶けても、台座部材2の表側部
2A跡のコンクリート孔部に係止部9が当たって抜け出な
いようにしてある。
【0038】雄螺子部8外側端には取付螺子部21と多面
状の回動操作部22を形成してあり、取付螺子部21には後
のコンクリート壁構造で説明するフォームタイ32を螺着
可能にすると共に、回動操作部22を回動させて、係止部
9における係合凹部13とキャップ部材4における係合突
部12との係合状態を、その係合突部12を破壊することに
より強制的に解除して、固定用ボルト部材3を内側位置
から外側位置に移動させられるようにしてある。
【0039】キャップ部材4は嵌合部10と相似形状の板
状に形成してあり、縁部に突設した突部4aを凹部10a に
係合させて、台座部材2に一体的に取り付けてある。こ
のキャップ部材4における係合突部12は、内側位置にお
ける係止部9の係止凹部13に係合していて、固定用ボル
ト部材3の回動を阻止している。そして、係合突部12は
強制回動力を受けた際に突出基部から折れて破壊される
程度の突出強度に形成してあり、この係合突部12は、内
側位置において固定用ボルト部材3が強制回動されて、
同回動力を係合窪部11を通じて負荷された時に折れて前
記阻止機能を失うようにしてある。
【0040】また、キャップ部材4は、孔口7aを塞いで
いる板面中央に孔部23を開口してあり、この孔部23には
間隔保持用ボルト部材17を通して、内側位置の係止部9
の雌螺子部18に螺着して、固定用ボルト部材3と接続可
能にしてある。
【0041】これにより、台座部材3における内面部2b
側の孔口7aをキャップ部材4で塞いで、固定用ボルト部
材3が内側方向に移動する際にキャップ部材4に突き当
たり回動運動を妨げられるようにしているため、固定用
ボルト部材3の内側方向への動きを阻止することができ
る。
【0042】台座部材3の孔口7aをキャップ部材4で塞
いでいるため、コンクリート打設時における大径孔部7
内へのコンクリートさらに水の侵入を抑止し得て、固定
用ボルト部材3を外側に出す際に支障なく回動すること
ができる。
【0043】台座部材3における内面部2b側の孔口7aを
キャップ部材4で塞ぐと共に、このキャップ部材4と固
定用ボルト部材3の係止部9との対向面に、相互に係合
可能な一対の係合突部12と係合凹部13を備えて、固定用
ボルト部材3の回動を規制してあるため、固定用ボルト
部材3の外側方向への動きについても阻止することがで
きる。
【0044】キャップ部材4における係合突部12は強制
回動力を受けて破壊されるように形成してあるため、固
定用ボルト部材3が人為的な強制回動力を受けて回動す
るのにともない、破壊されて回動阻止機能を失い、固定
用ボルト部材3を外側位置へ移動させることができる。
【0045】固定用ボルト部材3における係止部9外側
面に座金19を備えてあるため、固定用ボルト部材3を外
側位置に移動させた状態で、座金19の爪部20が大径孔部
7の奥面7bと係止部9の外側面9aにそれぞれ噛合して固
定用ボルト部材3の反転を阻止して緩み止めするので、
固定用ボルト部材3を外側位置に固定状にすることがで
きる。
【0046】台座部材2の貫通孔5に貫通している固定
用ボルト部材3とコンクリート打設空間内に埋設される
間隔保持用ボルト部材17を直接連結可能にしてあるた
め、コンクリート打設時の衝撃および引っ張り力は両ボ
ルト部材3,17 に負荷されることになり、打設時の外圧
によって台座部材2が破損するようなことがない。固定
用ボルト部材3と間隔保持用ボルト部材17の連結を、固
定用ボルト部材3の回動操作部22を回動させて解除可能
にしてあるため、コンクリート打設後に連結解除して両
ボルト部材を分離することができ、ヒートブリッジそし
てクールブリッジの影響がなく、十分な断熱能力を有す
る。外側位置に移動させた固定用ボルト部材3の取付螺
子部21を仕上げ材の支持部として用いて、別途にアンカ
ーを打ち込むことなく、仕上げ材の施工を行うことがで
きる。
【0047】図5には本発明のコンクリート壁施工用の
断熱支持具の第2実施例を例示しており、構成は前記第
1実施例のものと基本的に同一であるため、共通する構
成の説明を省略し、相違している構成について説明す
る。
【0048】台座部材2は表側部2Aの表面部2aに断熱ス
ペーサ25を同軸線状に接続している。そのため、前フラ
ンジ14外周面に雄螺子部24を、断熱スペーサ25内側端に
雌螺子部26を、それぞれ形成して螺合してある。この断
熱スペーサ25は、後の壁構造で説明する断熱材33に貫挿
可能な筒部27と、断熱材33内面に接触可能な当接フラン
ジ部28とを有している。
【0049】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに、壁構造が断熱材33を有する
態様であっても、その断熱材33の厚さに応じて、断熱ス
ペーサ25を適宜長さのものと付け替えて対応することが
できる。
【0050】図6〜図8には本発明のコンクリート壁施
工用の断熱支持具の第3実施例を例示しており、構成は
前記第2実施例のものと基本的に同一であるため、共通
する構成の説明を省略し、相違している構成について説
明する。
【0051】台座部材2は前フランジ14外周面の四方に
係止溝29を軸線方向に形成しており、この各係止溝29に
は断熱スペーサ25内側端の鉤形状係止爪部30がそれぞれ
係止していて、表面部2aに断熱スペーサ25を同軸線状に
接続している。
【0052】固定用ボルト部材3における係止部9は、
大径孔部7における略擂鉢状奥面7bと相似形状の外側面
9aに爪部31を放射状且つ断面大略連続鋸歯状に突設形成
してあり、係止部9が外側位置に移動した際に、爪部31
が奥面7bに噛合して、固定用ボルト部材3の反転を阻止
するようにしてある。
【0053】これにより、前記第2実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに、座金19を除いているから、
部品点数の削減と組み立て工程の省力化を同時にするこ
とができる。また、断熱スペーサ25は台座部材2に接続
されて且つ回り止めされているので、緩み外れることが
ない。
【0054】図9および図11には、図1の支持具1を用
いて施工した本発明のコンクリート壁構造の第1実施例
を例示しており、施工順に図示している。
【0055】第1工程(図9参照) 表面側に表側型枠34を、裏面側に裏側型枠35を、それぞ
れ配設して、両型枠34,35 間にコンクリート打設空間36
を形成する。このコンクリート打設空間36内における表
側型枠34には台座部材2を、裏側型枠35内面には保持部
材37を、それぞれ当接状に配すると共に、間隔保持用ボ
ルト部材17の他端部17b を保持部材37の雌螺子部38に螺
着し、そして間隔保持用ボルト部材17の一端部17a をキ
ャップ部材4の孔部23に通して、固定用ボルト部材3の
係止部9における雌螺子部18に螺着して連結する。
【0056】固定用ボルト部材3は、表側型枠34を貫通
して表面側に突出している取付螺子部21にフォームタイ
32を螺着し、このフォームタイ32における押え具保持部
材39をナット40で抜け止めして、表面側の縦バタ,横バ
タ等の押え具41を表側型枠34に当てがった状態に固定す
る。また同様に、保持部材37から裏側型枠35を貫通して
突出状のボルト部にはフォームタイ42を螺着して、この
フォームタイ42における押え具保持部材をナットで抜け
止めして、裏面側の縦バタ,横バタ等の押え具を裏側型
枠35に当てがった状態に固定した後、コンクリート打設
空間36にコンクリートを打設する。
【0057】第2工程 コンクリート部材43の硬化後に、表面側の固定用ボルト
部材3における螺子部21からフォームタイ32を外すと共
に、裏面側の保持部材37からフォームタイ42を外して、
表裏の型枠34,35 を取り外す。
【0058】第3工程(図10参照) 次に、コンクリート壁面から突出状の固定用ボルト部材
3における回動操作部22に治具をあてがい強制的に回動
させて、係止部9の係止凹部13と係止状のキャップ部材
4における係止突部12を破壊する。
【0059】第4工程(図11参照) 固定用ボルト部材3を間隔保持用ボルト部材17との連結
状態から解除すると共に、外側位置に移動させて、大径
孔部7の奥面7bと係止部9の外側面9aとの双方に噛合し
た座金19により固定用ボルト部材3を同外側位置に固定
する。
【0060】固定用ボルト部材3における雄螺子部8に
取付部材44を螺着し、この取付部材44には仕上げ材45と
して、垂木部材46を固定すると共に、垂木部材46表面側
の支持部材47にタイル48を取付ける。また、コンクリー
ト壁面と仕上げ材45との間には空気層49を形成してい
る。
【0061】こうして施工されたコンクリート壁構造
は、固定用ボルト部材3の回動が規制されて、間隔保持
用ボルト部材17やフォームタイ32,42 等とのとも回りが
なくなり、フォームタイ32,42 の取り付けを容易に行え
て、しかも所定幅のコンクリート打設空間36を確保し
て、設計通りの幅の壁構造を得ることができる。
【0062】外側位置における固定用ボルト部材3は座
金19で反転しないように固定されているため、仕上げ材
45の取り付けが容易である。
【0063】コンクリート打設時の衝撃や引っ張り力に
も台座部材2が破壊されず、所定のコンクリート壁を得
ることができると共に、コンクリート硬化後には固定用
ボルト部材3と間隔保持用ボルト部材17の連結が解除さ
れて分離しているので、外断熱性に優れている。また、
台座部材2が樹脂製で、コンクリート打設後の火災等に
より溶けても、台座部材2の表側部2A跡のコンクリート
孔部に係止部9が当たって抜け出ることがないため、仕
上げ材45はコンクリート壁から脱落したりせず、安全性
が高い壁構造である。
【0064】固定用ボルト部材3の螺子部21に仕上げ材
45を施工するため、作業性が著しく向上して短期施工に
つながると共に、優れた取付け強度を得ることができ
る。また、コンクリート壁と仕上げ材45の間に空気層49
が介在しているため、コンクリートが完全に硬化する前
に、仕上げ材45の施工を行っても、コンクリートの乾燥
が進行し、工期の短縮に有効である。
【0065】図12および図13には前記図5の支持具1を
用いて施工した本発明のコンクリート壁構造の第2実施
例を例示している。尚、構成は前記した壁構造のものと
基本的に同一であるため、共通する構成の説明を省略
し、相違している構成について説明する。
【0066】コンクリート打設空間36内における表側型
枠34には台座部材2をその断熱スペーサ25を断熱材33に
貫通させて配設してある。そして、コンクリートが硬化
して型枠34,35 を外した後、断熱材33から突出状の固定
用ボルト部材3における回動操作部22に治具をあてがい
強制的に回動させて、キャップ部材4における係止突部
12を破壊して、固定用ボルト部材3を間隔保持用ボルト
部材17との連結状態から解除すると共に、外側位置に移
動させて、座金19で固定用ボルト部材3を同外側位置に
固定する。ボルト部材3の取付部材44には仕上げ材45を
取付ける。
【0067】これにより、前記実施例のものと同様の作
用効果を有し、さらに、壁構造が断熱材33を有する態様
であっても、台座部材2の位置決めを容易に行うことが
できる。
【0068】
【発明の効果】
A.請求項1により、台座部材における内面部側の大径
孔部口をキャップ部材で塞いで、固定用ボルト部材が内
側方向に移動する際にキャップ部材に突き当たり回動運
動を妨げられるようにしているため、固定用ボルト部材
の内側方向への動きを阻止することができ、型枠にセッ
トする際における同内側方向への固定用ボルト部材の回
動および間隔保持用ボルト部材とのとも回りを避けるこ
とができる。
【0069】B.同項により、台座部材の大径孔部をキ
ャップ部材で塞いでいるため、コンクリート打設時にお
ける貫通孔内へのコンクリートさらに水の侵入を抑止し
得て、固定用ボルト部材を外側に出す際に支障なく回動
することができる。
【0070】C.請求項2により、台座部材における内
面部側の大径孔部口をキャップ部材で塞ぐと共に、この
キャップ部材と固定用ボルト部材の係止部との対向面
に、相互に係合可能な一対の係合突部と係合凹部からな
る固定用ボルト部材の回動阻止要素を備えてあるため、
固定用ボルト部材の外側方向への動きについても阻止す
ることができ、型枠にセットする際における同内外側方
向への固定用ボルト部材の回動および間隔保持用ボルト
部材とのとも回りを避けることができる。
【0071】D.同項により、回動阻止要素における係
合突部は強制回動力を受けて破壊されるように形成して
あるため、固定用ボルト部材が人為的な強制回動力を負
荷されて回動するのにともない、破壊されて回動阻止機
能を失い、固定用ボルト部材を外側方向へ移動させるこ
とができる。
【0072】D.請求項3により、固定用ボルト部材に
おける係止部外側面に、軸線方向に対向状の台座部材の
大径孔部底面に対して噛合可能な爪部からなる反転阻止
要素を備えてあるため、固定用ボルト部材が外側に移動
した状態で、大径孔部底面に爪部が噛合して固定用ボル
ト部材の反転を阻止して働き、固定用ボルト部材を外側
位置に固定することができ、同外側位置における固定用
ボルト部材の緩み止めを避けることができる。
【0073】E.請求項4により、コンクリート打設空
間における表側型枠側の台座部材と、裏側型枠側の保持
部材との間に間隔保持用ボルト部材を配し、この間隔保
持用ボルト部材における台座部材側の端部を、台座部材
内面部の貫通孔口を塞ぐ態様に配設されたキャップ部材
の孔部に通すと共に、同端部を台座部材の前記貫通孔を
貫通して表側型枠表面に突出している固定用ボルト部材
内側端における前記キャップ部材と接触状の係止部内側
面の雌螺子部に螺合連結させ、コンクリートの硬化後
に、固定用ボルト部材を回動させて間隔保持用ボルト部
材との連結状態から解除して外側に移動させて、同ボル
ト部材先端の取付螺子部に仕上げ材を配してあるため、
固定用ボルト部材の回動が規制されて、間隔保持用ボル
ト部材やフォームタイ等とのとも回りがなくなり、フォ
ームタイの取り付けを容易に行えて、しかも所定幅のコ
ンクリート空間を確保して、設計通りの幅の壁構造を得
ることができる。
【0074】F.請求項5により、表側型枠と台座部材
との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材と同軸線状に
介在させると共に、この断熱スペーサの内面部を台座部
材の表面部に螺合連結してあるため、壁構造が断熱部材
を有する態様であっても、台座部材の位置決めを容易に
行うことができる。
【0075】G.請求項6により、表側型枠と台座部材
との間に断熱スペーサを固定用ボルト部材と同軸線状に
介在させると共に、台座部材の表面部に係止溝部を設
け、且つ断熱スペーサに前記係止溝部と対応する係止爪
部を軸線方向に係止・連結可能に形成してあるため、壁
構造が断熱部材を有する態様であっても、台座部材の位
置決めを容易に行うことができると共に、台座部材自体
の回動を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第1実施例を例示している側面図で一部断面してい
る。
【図2】 図1のイ−イ断面図。
【図3】 (A)は固定用ボルト部材を外側位置に移動
させた状態の部分拡大側面図で一部断面している。
(B)は座金の他の実施例を示す側面図。
【図4】 キャップ部材の拡大斜視図。
【図5】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第2実施例を例示している側面図で一部断面してい
る。
【図6】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第3実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図7】 固定用ボルト部材の部分拡大斜視図。
【図8】 台座部材と断熱スペーサの部分拡大斜視図。
【図9】 本発明のコンクリート壁構造の第1実施例に
ついて、施工例の第1工程を例示した縦断面図。
【図10】 第2工程を例示した部分側面図で一部断面
している。
【図11】 施工後の壁構造の縦断面図。
【図12】 本発明のコンクリート壁構造の第2実施例
について、施工例の第1工程を例示した縦断面図。
【図13】 施工後の壁構造の縦断面図。
【図14】 従来の断熱支持具の分解側面図で一部断面
している。
【図15】 図14の断熱支持具を用いた従来の壁構造の
縦断面図。
【符号の説明】
1,60 支持具 2,62 台座部材 2A,62A 台座部材の表側部 2a,62a 表側部の表面部 2B,62B 台座部材の内側部 2b,62b 内側部の内面部 3,61 固定用ボルト部材 4 キャップ部材 4a キャップ部材の突部 5,63 台座部材の貫通孔 6,64 貫通孔の雌螺子部 7,65 貫通孔の大径孔部 7a 大径孔部の孔口 7b 大径孔部の奥面 8 固定用ボルト部材の雄螺子部 9,68 固定用ボルト部材の係止部 9a 係止部の外側面 9b 係止部の内側面 10 台座部材の嵌合部 10a 嵌合部の凹部 11 嵌合部の係合窪部 12 キャップ部材の係合突部(回動阻止要素) 13 係止部の係合凹部(回動阻止要素) 14 台座部材の前フランジ 15 台座部材の後フランジ 16 後フランジの窪み部 17,69 間隔保持用ボルト部材 17a 間隔保持用ボルト部材の一端部 17b 間隔保持用ボルト部材の他端部 18 係止部の雌螺子部 19 座金(反転阻止要素) 20 座金の爪部(反転阻止要素) 21,66 固定用ボルト部材の取付螺子部 22,67 固定用ボルト部材の回動操作部 23 キャップ部材の孔部 24 前フランジの雄螺子部 25 断熱スペーサ 26 断熱スペーサの雌螺子部 27 断熱スペーサの筒部 28 断熱スペーサの当接フランジ部 29 前フランジの係止溝 30 断熱スペーサの係止爪部 31 係止部の爪部(反転阻止要素) 32,42 フォームタイ 33,70 断熱材 34 表側型枠 35 裏側型枠 36 コンクリート打設空間 37 保持部材 38 保持部材の雌螺子部 39 押え具保持部材 40 ナット 41 押え具 43 コンクリート部材 44 取付部材 45,71 仕上げ材 46 垂木部材 47 支持部材 48 タイル 49 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 悟 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦ビ ューティ工業株式会社 本社分室内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁体の施工に用いられる支
    持具において、前記支持具は固定用ボルト部材と台座部
    材とキャップ部材からなり、台座部材は表側型枠裏面に
    当接する表面部から内面部まで貫通状の貫通孔を備え、
    且つ前記貫通孔は内側部側に表側部の螺子部径より大径
    状の大径孔部を形成し、固定用ボルト部材は外側端に取
    付螺子部と回動操作部を、内側端に前記螺子部よりも大
    径で、大径孔部よりも小径状の係止部を有すると共に、
    この係止部の内側面に雌螺子部を備え、キャップ部材は
    中央に前記雌螺子部よりも若干大径状の孔部を有し、固
    定用ボルト部材外側端を台座部材の貫通孔から表面部に
    突出させ、且つ台座部材内面部の大径孔部口を塞ぐ態様
    にキャップ部材を配設すると共に、大径孔部内の係止部
    の前記雌螺子部にコンクリートに埋設される間隔保持用
    ボルト部材をキャップ部材の孔部を通して連結可能にし
    たことを特徴とするコンクリート壁の断熱支持具。
  2. 【請求項2】 固定用ボルト部材の係止部とキャップ部
    材との対向面に、相互に係合可能な一対の係合突部と係
    合凹部からなる固定用ボルト部材の回動阻止要素を備え
    ると共に、前記係合突部は強制回動力を受けて破壊され
    るように形成したことを特徴とする請求項1記載のコン
    クリート壁の断熱支持具。
  3. 【請求項3】 固定用ボルト部材における係止部外側面
    に、軸線方向に対向状の台座部材の大径孔部底面に対し
    て噛合可能な爪部からなる反転阻止要素を備えたことを
    特徴とする請求項1、2いずれかに記載のコンクリート
    壁の断熱支持具。
  4. 【請求項4】 コンクリート壁構造において、表側およ
    び裏側に型枠を配してコンクリート打設空間を形成し、
    このコンクリート打設空間内には、表側型枠内面に台座
    部材表面部を、裏側型枠内面に保持部材裏面部を、それ
    ぞれ当接状に配して、台座部材と保持部材間に間隔保持
    用ボルト部材を配し、この間隔保持用ボルト部材におけ
    る台座部材側の端部を、台座部材内面部の貫通孔口を塞
    ぐ態様に配設されたキャップ部材の孔部に通すと共に、
    同端部を台座部材の前記貫通孔を貫通して表側型枠表面
    に突出している固定用ボルト部材内側端における前記キ
    ャップ部材と接触状の係止部内側面の雌螺子部に螺合連
    結させ、前記コンクリート打設空間にコンクリートを打
    設し、コンクリートの硬化後に、固定用ボルト部材を回
    動させて間隔保持用ボルト部材との連結状態から解除
    し、この固定用ボルト部材を外側に引き出して、同棒状
    部材先端の取付螺子部に仕上げ材を配したことを特徴と
    するコンクリート壁構造。
  5. 【請求項5】 表側型枠と台座部材との間に断熱スペー
    サを固定用ボルト部材と同軸線状に介在させると共に、
    この断熱スペーサの内面部を台座部材の表面部に螺合連
    結したことを特徴とする請求項4記載のコンクリート壁
    構造。
  6. 【請求項6】 表側型枠と台座部材との間に断熱スペー
    サを固定用ボルト部材と同軸線状に介在させると共に、
    台座部材の表面部に係止溝部を設け、且つ断熱スペーサ
    に前記係止溝部と対応する係止爪部を軸線方向に係止・
    連結可能に形成したことを特徴とする請求項4記載のコ
    ンクリート壁構造。
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