JPH0692643B2 - 構造物の構築法およびその装置 - Google Patents

構造物の構築法およびその装置

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JPH0692643B2
JPH0692643B2 JP1148109A JP14810989A JPH0692643B2 JP H0692643 B2 JPH0692643 B2 JP H0692643B2 JP 1148109 A JP1148109 A JP 1148109A JP 14810989 A JP14810989 A JP 14810989A JP H0692643 B2 JPH0692643 B2 JP H0692643B2
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JP
Japan
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cable
jack
eccentric
construction
tension
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JP1148109A
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Inventor
学 藤田
洋 浅井
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住友建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、押出し工法のように施工時の構造系が変化
する構造物の構築、あるいは架設時と完成時の応力が逆
転するような架設、例えば桁の回転架設、さらには橋梁
等の構造物の解体への利用が考えられるアウトケーブル
方式を用いた偏心移動法による構造物の構築法及びその
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、プレストレストコンクリート構造物ではコンクリ
ート部材の内部に緊張材を配置したインナーケーブル方
式が主流となっている。
(発明が解決しようとする課題) ところで前記従来の方式では、緊張材の位置が部材内部
に固定されているため架設時において作用モーメントが
変動し正負逆転することもある部材においては不向きと
いえる。すなわち緊張材の偏心位置が逆効果になる場合
も生じ、軸心配置等の方法によって対処せざるを得ない
のが現状である。その結果完成時において不要ケーブル
が残存するなど非常に不経済となっている。そればかり
か、完成系においてオーバープレストレスになる場合に
は、緊張力を解放する必要が生じるなど材料面だけでな
く作業手間においても不経済となる。等の難点があっ
た。
この発明は従来の難点を解消するために開発したもの
で、完成系で不要となる施工時用緊張材の数量やそれに
伴なう作業手間を少なく、または無くすことのできる構
築法およびその装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するためにこの発明では、緊張材の一部
あるいは全部をアウトケーブル配置とし、このアウトケ
ーブル配置をそれぞれ施工の進行に伴ない順次設置した
偏心位置移動装置により随時アクティブに上下方向に移
動させ、かつこれに伴なうアウトケーブルの長さ変動に
対しては張力調節装置により同時に所定の緊張力を保持
するようなしたものである。
そして偏心移動装置はケーブル偏心用ジャッキからな
り、このケーブル偏心用ジャッキは構造物上面に設置
し、また張力調節装置は張力調節用ジャッキからなり、
この張力調節用ジャッキはアウトケーブルの端部に設置
するものである。
(実施例) 以下、この発明を図示した押出し工法の実施例に基づい
て説明する。第1図乃至第3図はこの発明に使用するケ
ーブル偏心位置移動装置およびケーブルの張力調節装置
を示すものであり、基本的には両装置の構造は油圧ジャ
ッキからなるものである。そして偏心位置移動装置とし
て、ケーブル偏心用ジャッキ1を構造物2の支点上面、
および支間中央上面のそれぞれに施工の進行に伴ない順
次設置し、張力調節装置としては張力調節用ジャッキ3
をアウトケーブルの先端部に設置し、所定のケーブル偏
心量および緊張力を確保するため、各施工状態における
設計値に応じて互いに連動させる。また施工管理は、中
央制御盤(図示せず)によってケーブル偏心用ジャッキ
1についてはそのストロークを、張力調節用ジャッキ3
については油圧をそれぞれ集中コントロールする。
第2図および第3図はケーブル偏心用ジャッキ1の設置
状態をより具体的に示したものである。ケーブル偏心用
ジャッキ1は構造物2の左右側にそれぞれ設置され、構
造物2のウエブ4に沿ってケーブル偏心用ジャッキ1の
ロッド5が上、下移動できるよう固定され、ロッド5の
下端に緊張材としてアウトケーブル6を取付けてある。
そして第2図における左側のケーブル偏心用ジャッキ1
はロッド5を上方に移動させる状態を示し、右側のケー
ブル偏心用ジャッキ1は盛替時の状態を示したものであ
り、第3図における左側のケーブル偏心用ジャッキ1は
ロッド5を下方に移動させる状態を示し、右側のケーブ
ル偏心用ジャッキ1は盛替時の状態を示したものであ
る。
第4図、第5図は施工中の緊張材配置状態を示すもので
ある。第4図においては先端に手延べガーター7を取付
けた構造物2は支点P1と支点P2間に跨って架設されてあ
り、支点P1上ではアウトケーブル6は偏心用ジャッキ1
を上方へ作動させることにより最高高さ位置に配設さ
れ、支点P1と支点P2の支間中央においては偏心用ジャッ
キ1を下方に作動させることによりアウトケーブル6は
第7図にも示すように最低高さ位置に配設される。また
支点P2上ではアウトケーブル6は中間高さ位置に配置さ
れる。そしてこれに伴なうアウトケーブル6の長さ変動
に対しては張力調節用ジャッキ3によりアウトケーブル
6の緊張力を調節する。
第5図においては、構造物2はさらに押出され、手延べ
ガーター7の先端部が支点P3上に配置された状態を示す
もので、支点P2上ではアウトケーブル6は偏心用ジャッ
キ1を上方の作動させることにより第8図にも示したよ
うに最高高さ位置に配設される。また支点P2と支点P3の
支間中央では偏心用ジャッキ1を下方に作動させること
によりアウトケーブル6は最低高さ位置に配設される。
以上のように押出し施工中は所要のピッチに設置した偏
心用ジャッキ1によって支間中央部では断面の下方へ、
支点上では断面の上方へとアウトケーブル6の上下移動
を繰り返し各施工段階における作用モーメントの状態に
対応してアウトケーブル6の配設形状を変化させ、アウ
トケーブル6は第6図に示す完成系における配設状態と
なる。
所要の位置に配設されたアウトケーブル6の全体をカバ
ー12によって被覆する。このカバー12は第11図に示すよ
うに断面半円状に形成してあり、アンカーボルト8によ
り構造物2のウエブ4内面に取付けられる。またカバー
7とウエブ4の間の内部空間にはウエブ4内面よりジベ
ル9を突設し、さらに内部空間においてグラウトを行
う。そしてアウトケーブル6の折曲部分においてケーブ
ル位置固定アンカー10によってさらにウエブ4に固定す
るものである。
(発明の効果) この発明は施工時の各断面における桁自重モーメントの
変動に追随してアウトケーブルを上下に移動すること
で、従来施工中のためだけに必要であった施工時用緊張
材の数量を大幅に節減し、さらに完成後における緊張力
の解放などの作業を省くことができる。また施工終了後
における完成ケーブルの後挿入や、施工時鋼棒の緊張力
解放などの作業を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の装置の設置状態を示した概略側面
図、第2図は偏心用ジャッキのロッドを上方に移動させ
た状態とジャッキ盛替時の状態を示した横断面図、第3
図は偏心用ジャッキのロッドを下方に移動させた状態と
ジャッキ盛替時の状態を示した横断面図、第4図、第5
図は施工時のアウトケーブルの配設状態を示した概略側
面図、第6図は完成系のアウトケーブルの配設状態を示
した概略側面図、第7図はA−A断面図、第8図はB−
B断面図、第9図は完成系のアウトケーブルの固定状態
を示した概略側面図、第10図はC−C断面図、第11図は
アウトケーブルの構造物部分における取付状態を示した
断面図である。 1…ケーブル偏心用ジャッキ、2…構造物、3…張力調
節用ジャッキ、4…ウエブ、5…ロッド、6…アウトケ
ーブル、7…手延べガータ−、8…アンカーボルト、9
…ジベル、10…ケーブル位置固定アンカー、11…PC鋼
棒。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架設状況の変化などにより部材同一断面に
    作用する応力の変動ないし正負逆転するような構造物の
    構築法において、緊張材の一部あるいは全部をアウトケ
    ーブル配置とし、このアウトケーブルの位置をそれぞれ
    施工の進行に伴ない順次設置した偏心位置移動装置によ
    り随時アクティブに上下方向に移動させ、かつこれに伴
    なう緊張材の長さ変動に対しては張力調節装置により同
    時に所定の緊張力を保持させることを特徴とする構造物
    の構築法。
  2. 【請求項2】偏心移動装置はケーブル偏心用ジャッキか
    らなり、このケーブル偏心用ジャッキは構造物上面に設
    置し、また張力調節装置は張力調節用ジャッキからな
    り、この張力調節用ジャッキはアウトケーブルの端部に
    設置したことを特徴とする請求項1記載の構築法に使用
    する構造物の構築装置。
JP1148109A 1989-06-09 1989-06-09 構造物の構築法およびその装置 Expired - Lifetime JPH0692643B2 (ja)

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JPH0313606A JPH0313606A (ja) 1991-01-22
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KR20020000541A (ko) * 2001-12-13 2002-01-05 임인숙 식기건조대
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