JPH0692174B2

JPH0692174B2 - ウエブ材送り装置

Info

Publication number: JPH0692174B2
Application number: JP20714485A
Authority: JP
Inventors: 弘文平野
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1985-09-19
Filing date: 1985-09-19
Publication date: 1994-11-16
Anticipated expiration: 2009-11-16
Also published as: JPS6266963A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）本発明は、プリンタの連続紙送り装置等のウェ
ブ材送り装置に係り、詳しくは、プラテンと同軸上に取
付られたスプロケットホルダの外周に、出入自在にスプ
ロケットピンが設けられ、これらピンの出入が所定の回
転位置にて制御されて、所定の位置で突出したピンが印
字用紙等のウェブ材の送り孔に係合して、該ウェブ材を
搬送する送り装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、紙送り装置は、プラテンの同軸上の両側に１対の
スプロケットホルダが設けられ、該スプロケットホルダ
の外周に、多数のスプロケットピンが所定のピッチで出
入自在に配設され、これらピンの出入がスプロケットホ
ルダの所定の回転位置で制御され、所定の位置で突出し
たピンが印字用紙に設けられた送り孔に係合して、該用
紙を搬送するようになっている。即ち、上記スプロケッ
トホルダ２は、第３図（ａ）に示すように、外周2aに所
定のピッチで多数のピン孔３…が設けられると共に、こ
れらピン孔３…にそれぞれスリット５…が形成されてい
る。更に、上記スプロケットピン６は、第３図（ｂ）に
示すように、先端部6aが円錐状に形成され、また、側部
には従動子6bが設けられていて、スプロケットピン６が
上記スプロケットホルダ２のピン孔３に挿入されると、
従動子6bがスリット５に所定量突出して嵌入され、従動
子6bはスリット５をガイドとして上下に摺動するように
なっている。また、スプロケットホルダ２の側面2bには
側板７が配設されており、第３図（ｃ）に示すように、
該側板７の先端部には切欠き7aが形成され、該切欠き7a
が軸９に係合するようになっていて、側板７の回転が規
制されるようになっている。更に、側板７のボス部7bが
スプロケットホルダ２と略同径で形成されており、該ボ
ス部7bの側面7cが該ホルダ２の側面2bに接合するように
なっている。そして、該ボス部7bの側面7cにはカム溝10
が形成されており、該カム溝10は下方ではボス部7bの外
周近くを通り、上方では中心近くを通るように形成され
ている。そして、該カム溝10に所定数の従動子6bが嵌合
し、スプロケットホルダ２が回転すると、該ホルダ２の
外周2aに設けられたそれぞれのピン孔３…からスプロケ
ットピン６の先端部6aが出入するようになっていて、該
ピン６の先端部6aはスプロケットホルダ２の下方に至る
と突出し、他の位置では引込むようになっている。そし
て、該ボス部7bの一側方、即ち該スプロケットホルダ２
の右方には印字ヘッド11が配設されており、また、該ホ
ルダ２の他側方から下方にかけて、紙ガイド12が該ホル
ダ２の下方外周に沿うようにして配設されていて、印字
用紙Ｐは紙ガイド12に誘導されて、矢印Ａ方向からスプ
ロケットホルダ２の下方に至ると、印字用紙Ｐの側部に
設けられた送り孔に突出したスプロケットピン６が係合
する。そして、該印字用紙Ｐがスプロケットピン６に送
られて、スプロケットホルダ２と同軸に配設されている
図示しないプラテンの外周に沿って搬送されて、印字ヘ
ッド11で印字されるようになっている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点ところで、円錐状のスプロケットピン６が印字用紙Ｐの
送り孔ｈに係合する際には、第２図（ａ）に示すよう
に、印字用紙Ｐは、ピン６によって搬送方向（矢印Ａ）
に対して略垂直方向の力（矢印Ｆ）が加えられて、無理
な力で外側に押圧されるので、変形して円滑に搬送され
ない虞れがあった。

（ニ）問題を解決するための手段本発明は、上述問題点を解決することを目的とするもの
であって、スプロケットピンに、ウェブ材を搬送する際
先行する側に突出する突起を設け、かつ該突起の先端面
を、前記スプロケットピンが前記ウェブ材の送り孔に係
合を開始する際、該送り孔の端面に前記スプロケットホ
ルダの接線方向に対して略直交する面にて当接する形状
としたことを特徴とするものである。

（ホ）作用上述構成に基づいて、用紙が、その側部に設けられた送
り孔にスプロケットピンが係合して搬送される際に、搬
送方向に対して略々平行方向の力が加えられて搬送され
る。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

紙送り装置21は、第１図（ａ）に示すように、プラテン
軸22に設けられたプラテン23を有すると共に、該プラテ
ン23の両側に１対のスプロケットホルダ25,25が配設さ
れている。そして、上記プラテン軸22は角軸材で構成さ
れており、該軸22の右端部にはプラテンノブ26が固設さ
れていると共に、左端部にはプラテンギヤ27が固着され
ている。また、該ギヤ27に隣接してモータ29が配設さ
れ、該モータ29の出力軸29aにギヤ30が固設されてい
て、プラテンギヤ27が該ギヤ30に歯合するようになって
いる。そして、該モータの動力又は人の手によって、該
プラテン軸22が回動され、該軸22に設けられたプラテン
23及びスプロケットホルダ25,25が回動するようになっ
ている。更に、該プラテン軸22の上方には紙ガイド軸31
が設けられており、該軸31には左右１対の紙ガイド32,3
2が、先端32aを軸方向に摺動自在に支持されていて、使
用する印字用紙Ｐの幅に合せて、図示しない目盛又はク
リック部材で所定の位置に固定されるようになってい
る。更に、紙ガイド32は、後端32bが上記スプロケット
ホルダ25の下方に延びており、また、一端32aから他端3
2bにかけて側板32cが一体にて形成されている。そし
て、該側板32cの略中央部に係合孔32dが設けられて、ス
プロケットホルダ25のボス部25aに回転自在に係合する
ようになっている。更に、左右の紙ガイド32,32の先端3
2a,32aにはそれぞれスリット33が形成されていて、印字
用紙Ｐの端部が該スリット33を通ってスプロケットホル
ダ25の下方に誘導されるようになっている。一方、上記
スプロケットホルダ25には、多数のピン孔３…及びスリ
ット５…が形成されており、上述した従来の技術でのス
プロケットホルダ２と同様であるので説明を省略する。
そして、これら多数のピン孔３…にはスプロケットピン
35…がそれぞれ嵌入されており、該スプロケットピン35
は、第１図（ｂ）に示すように、側部に従動子36が設け
られていると共に、先端部35aが円錐状に形成され、更
に該先端部35には略三角形状の突起35bが一体で形成さ
れている。更に、上記紙ガイド32の側板32cにはスプロ
ケットホルダ25との接合面に、図示しないカム溝が上述
した側板７のカム溝10と同様に形成されていて、スプロ
ケットホルダ25が回転すると、該ホルダ25の外周に設け
られたそれぞれのピン孔３…からスプロケットピン35の
先端部35aが出入するようになっており、また、印字用
紙Ｐを搬送する際には該略三角形状の突起35bを先にし
てスプロケットホルダ25が回転するように構成されてい
て、突出したスプロケットピン35が、印字用紙Ｐの側部
に設けられた送り孔ha〜hnに係合して、印字用紙Ｐを搬
送するようになっている。そして、該突起35bの先端面
は、スプロケットピン35がウェブ材Ｐの送り孔ｈ…に係
合を開始する際、該送り孔の端面にスプロケットホルダ
25の接線方向に対して略直交する面にて当接する形状か
らなっている。更に、紙ガイド32の側板32cの所定位置
には位置合せマーク37が設けられ、また、スプロケット
ホルダ25の外周面の所定位置には、多数のマーク39…が
所定のピッチで設けられて、位置合せマーク37にこれら
マーク39…のいずれか一つを合せた後に、印字用紙Ｐを
装着すると、印字用紙Ｐの最初の送り孔haに突出したス
プロケットピン35が適正な係合するようになっている。

本実施例は以上のような構成からなるので、プラテンノ
ブ26を手で回して、位置合せマーク37にマーク39を合せ
る。そして、印字用紙Ｐの両側端を左右の紙ガイド32,3
2のスリット33,33に差入れると、該印字用紙Ｐの先端が
紙ガイド32,32に誘導されてスプロケットホルダ25の下
方に至り、突出したスプロケットピン35に当接して停止
する。そして、該印字用紙Ｐが停止した状態にて、プラ
テン23を手動又はモータの動力で用紙搬送方向に回転す
ると、プラテン23と一体で回転するスプロケットホルダ
25,25が回転して、印字用紙Ｐの先端が当接していたス
プロケットピン35の次に位置するピン35が、印字用紙Ｐ
の最初の送り孔haに係合し、更に次に位置するピン35が
次の送り孔hbに係合して、順次、スプロケットピン35が
送り孔ha〜hnに係合して印字用紙Ｐを搬送する。この
際、スプロケットピン35は、第２図（ｂ）に示すよう
に、その略三角形状の突起35bの先端面が、送り孔haの
端面にスプロケットホルダ25の略々接線方向から当接し
て、該送り孔haに搬送方向（矢印Ａ）に対して略平行方
向の力（矢印Ｆ）を加えるので、印字用紙Ｐを無理な力
を加えることなく搬送する。更に、スプロケットピン35
が、本実施例のように印字用紙Ｐの入口のみで送り孔ｈ
に順次係合する場合には、送り孔ｈの端面は、第２図
（ｃ）に示すような軌跡を描いて巻付くので、上記突起
35bが印字用紙を送る障害にはならない。また、スプロ
ケットピン35は印字用紙Ｐと離れる際には、先端35aが
カム溝に連れて引っ込んで、送り孔ｈとの係合を解除す
るので、上記突起35bが障害となることはない。

（ヘ）発明の効果以上説明のように、本発明によると、スプロケットピン
に、ウェブ材を搬送する際先行する側に突出する突起を
設けるだけの極めて簡単な構成でありながら、該突起が
ウェブ材の送り孔に係合を開始する際、該突起の先端面
が該送り孔の端面にスプロケットホルダの略々接線方向
から当接して、該ウェブ材の搬送方向に対して略平行方
向の力を加えるようにしたので、ウェブ材は無理な力が
加えられることなく搬送される。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明の実施例を示す紙送り装置の斜視
図、（ｂ）はそのスプロケットピンを示す拡大斜視図、
第２図（ａ）は従来の印字用紙が受ける押圧力を示す
図、（ｂ）は本発明において印字用紙が受ける押圧力を
示す図、そして、（ｃ）は本発明におけるスプロケット
ピンに係合する送り孔の端面の軌跡を示す図である。ま
た第３図（ａ）は従来のスプロケットホルダを示す図
で、（ｂ）はそのスプロケットピンの詳細図であって、
（ｃ）はそのスプロケットピンの出入りを示す図であ
る。 21……ウェブ材送り装置（紙送り装置）、25……スプロ
ケットホルダ、35……スプロケットピン、35a……スプ
ロケットピン先端部、35b……（略三角形状）突起、Ｐ
……ウェブ材（印字用紙）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラテンの同軸上に設けられたスプロケッ
トホルダの外周に、ウェブ材の送り孔に係合する多数の
スプロケットピンを出入自在に配設し、これらスプロケ
ットピンの出入を所定の回転位置にて制御するウェブ材
送り装置において、前記スプロケットピンに、ウェブ材を搬送する際先行す
る側に突出する突起を設け、かつ該突起の先端面を、前記スプロケットピンが前記ウ
ェブ材の送り孔に係合を開始する際、該送り孔の端面に
前記スプロケットホルダの接線方向に対して略直交する
面にて当接する形状とした、ことを特徴とするウェブ材送り装置。