JPH069211U

JPH069211U - アンテナの取付構造

Info

Publication number: JPH069211U
Application number: JP048028U
Authority: JP
Inventors: 昇小池; 浩一瀬楽
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-07-09
Filing date: 1992-07-09
Publication date: 1994-02-04
Anticipated expiration: 2007-07-09
Also published as: JP2605607Y2; US5434582A

Abstract

(57)【要約】【目的】第１のアンテナ部と第２のアンテナ部とを有
し第１のアンテナ部が電子機器の筐体にスライド自在に
取付けられたアンテナの取付構造において、雨水が付着
した第１のアンテナ部を筐体内に収納しても筐体内の回
路部に雨水が付着することがなく、また、第２のアンテ
ナ部が受信する電波で第１のアンテナ部が影響を受ける
こともないアンテナの取付構造の提供。【構成】第１のアンテナ部24を筐体21内に収納する
と、第１のアンテナ部24は筐体21内に設けられたアンテ
ナガイド31及び導電部32内に挿入され、また、第２のア
ンテナ部25の基端に設けられた第２の給電部28は筐体21
内の回路部と接続され、第１のアンテナ部24の基端にあ
る第１の給電部27は導電部32を介して回路部のアースに
接続される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、第１のアンテナ部とこの第１のアンテナ部の先端に設けられた第２のアンテナ部を有しこの第２のアンテナ部が電子機器の筐体に対してスライド自在とされたアンテナの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３に従来の携帯形無線機を示す。この無線機は、その筐体１内に機器の機能を構成する回路部が形成された回路基板２が設けられており、この回路基板２と略平行にアンテナ３が設けられている。

【０００３】アンテナ３は、λ／４（λは波長）の長さを有するロッドアンテナ部（第１のアンテナ部）４とこのアンテナ部４の先端に連結されたヘリカルアンテナ部（第２のアンテナ部）５とを有しており、ロッドアンテナ部４の基端とヘリカルアンテナ部５の基端に夫々給電部７，８が設けられている。

【０００４】また、このアンテナ３は、ロッドアンテナ部４がスライド自在に筐体１に取付けられている。そして、図３（ｂ）に示す如く、ロッドアンテナ部４を筐体１から突出する方向にスライドさせた場合は、筐体１に設けられた接栓部１ａに給電部７が嵌合し、ロッドアンテナ部４及びヘリカルアンテナ部（λ／４長のロッドアンテナと同程度の機能を有している）５で受けた電波は接栓部１ａ及びこの接栓部１ａと接触させられた接触端子９を介して回路部のうちの受信部に送られ、或いは送信部から送られた電波はロッドアンテナ部４及びヘリカルアンテナ部５から発信される。また、図３（ａ）に示す如く、ロッドアンテナ部４を筐体１内に向けてスライドさせた場合は、ロッドアンテナ部４が筐体１内に収納されるとともに、給電部８が接栓部１ａに嵌合し、ヘリカルアンテナ部５のみがアンテナとしての機能を果たす。

【０００５】一方、筐体１内には、テフロンチューブ等のなめらかな絶縁チューブにて形成された筒状のアンテナガイド11が設けられており、ロッドアンテナ部４を筐体１内に向けてスライドさせるとロッドアンテナ部４はこのアンテナガイド11に挿入され、このアンテナガイド11に導かれてロッドアンテナ部４は筐体１内に収納される。また、回路基板２には回路部のアースに接続された接触端子13が設けられており、給電部７はこの接触端子13に接触させられる。従って、アンテナ３のうちのロッドアンテナ部４の部分はオープン状態となり、ロッドアンテナ部４の部分で受信する電波が雑音として回路部に侵入することはない。

【０００６】しかしながら、上記携帯形無線機では、図３（ｂ）に示すように、筐体１から引き出されたロッドアンテナ部４に雨水15が付着すると、ロッドアンテナ部４を筐体１内に収納した場合にこの雨水が筐体１内に浸入し筐体１内の回路部に損傷を与えるという問題があった。この場合に、アンテナガイド11を筐体１に形成された水抜用の穴部１ｂまでのばすことも考えられるが、このような構成としたのでは、給電部７と接触端子13との電気的接続を得られないので、ロッドアンテナ部４で受けた電波が雑音として回路部に侵入しアンテナ３の機能を低下させるという問題がある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記の如く、上記携帯形無線機では、筐体から引き出された棒状の第１のアンテナ部に雨水が付着した場合に、この第１のアンテナ部を筐体内に収納すると雨水が筐体内に浸入し筐体内の回路部に雨水が付着するという不具合があり、回路部への雨水の付着を防止するべくアンテナガイドを水抜穴までのばすと、アンテナの性能が低下するという不具合があった。

【０００８】本考案はこのような従来の欠点を解決するべくなされたものであり、筐体から引き出されたアンテナ部に雨水が付着してもこの雨水が筐体内の回路部に付着することがなく、しかもアンテナの性能も低下させることもないアンテナの取付構造を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案では、第１のアンテナ部とこの第１のアンテナ部の先端に設けられた第２のアンテナ部とを有するアンテナであって前記第１のアンテナ部が電子機器の筐体にスライド自在に取付けられ、前記第１のアンテナ部が前記筐体から突出する方向にスライドさせられることにより、前記第１のアンテナ部の基端に設けられた第１の給電部が前記筐体内の回路部と電気的に接続され、前記第１のアンテナ部が前記筐体内に向けてスライドさせられることにより、前記第１のアンテナ部が前記筐体内に収納され、かつ、前記第２のアンテナ部の基端に設けられた第２の給電部が前記回路部に電気的に接続されるアンテナの取付構造において、前記筐体内には前記筐体内に向けてスライドさせられた前記第１のアンテナ部が挿入される筒状のアンテナガイドが設けられ、このアンテナガイドの端部には前記第１の給電部と接触させられる筒状の導電部が設けられ、この導電部は前記回路部のアースと電気的に接続された構成となっている。

【００１０】

【作用】

本考案では、筐体外部に引き出された第１のアンテナ部を筐体内に収納すると、第１のアンテナ部はアンテナガイド及び導電部に挿入され第１のアンテナ部の基端に設けられた第１の給電部はアンテナガイドの端部に設けられた筒状の導電部に接触するので、第１のアンテナ部に付着した雨水は回路部に付着することはなく、また、第１の給電部は導電部を介して回路部のアースと電気的に接続される。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１及び図２を参照して詳述する。

【００１２】図１は本考案のアンテナ取付構造を説明する断面図、図２は図１の円部Ａ拡大図である。

【００１３】本考案に係るアンテナ取付構造は、従来例と同様、携帯形無線機（電子機器）に用いられており、無線機の筐体21内に機器の機能を構成する回路部（図示せず）が形成された回路基板22が設けられ、この回路基板22と略平行にアンテナ23が設けられている。

【００１４】アンテナ23は、ロッドアンテナ部（第１のアンテナ部）24とこのロッドアンテナ部24の先端に設けられたヘリカルアンテナ部（第２のアンテナ部）25とを有しており、ロッドアンテナ部24の基端とヘリカルアンテナ部25の基端に夫々給電部 27，28が設けられている。また、ロッドアンテナ部24はλ／４（λは波長）の長さを有するピアノ線等の棒状の導体に絶縁被膜を施して形成されており、螺旋状に巻回されたヘリカルアンテナ部25の導体25ａとロッドアンテナ部24の導体とは給電部（第２の給電部）28を介して直列に接続されている。尚、ヘリカルアンテナ部25はλ／４長のロッドアンテナと同程度の機能をもたせてある。

【００１５】上記アンテナ23は、ロッドアンテナ部24が筐体21に設けられた接栓部21ａ内をスライドし得る状態で筐体21に取付けられている。また、筐体21には、ロッドアンテナ部24を筐体21内に導くための筒状のアンテナガイド31及びこのアンテナガイド31の一端側に連結された筒状の導電部32が回路基板22と略平行に設けられている。

【００１６】アンテナガイド31はテフロンチューブ等のなめらかな絶縁チューブにて形成されており、他端側は接栓部21ａまで至っている。また、導電部32は筐体21に形成された水抜用の穴部21ｂと連通させられており、導電部32の端部は、図２に示す如く、内側に向けて突出させられており、導電部32内に挿入された給電部（第１の給電部）27は、ロッドアンテナ部24のバネ性によりこの導電部32の突面32ａに接触させられる。

【００１７】一方、回路基板22には、筐体21に設けられた接栓部21ａと回路部とを接続する接続端子34及び導電部32と回路部のアースとを接続する接続端子35とが設けられている。

【００１８】このような構成となっているので、ロッドアンテナ部24を筐体21から突出する方向へスライドさせた場合は、図１（ｂ）に示す如く、筐体21に設けられた接栓部21ａに給電部27が嵌合し、ロッドアンテナ部24及びヘリカルアンテナ部25で受けた電波は接栓部21ａ及び接続端子34を介して回路部のうちの受信部に送られ、或いは回路部の送信部から送られた電波はロッドアンテナ部24及びヘリカルアンテナ部25から発信される。

【００１９】また、ロッドアンテナ部24を筐体21内に向けてスライドさせて筐体21内に収納した場合は、図１（ａ）に示す如く、給電部28が接栓部21ａに嵌合し、ヘリカルアンテナ部25のみがアンテナとしての機能を果たす。この場合に、ロッドアンテナ部24の基端に設けられている給電部27は導電部32と接触し回路部のアースと電気的に接続されるので、アンテナ23のうちのロッドアンテナ部24の部分はオープン状態となり、ロッドアンテナ部24で受信する電波が雑音として回路部に侵入することはない。また、ロッドアンテナ部24はアンテナガイド31及び導電部32で覆われているので、ロッドアンテナ部24に付着した雨水38が回路部に付着することはなく、雨水は水抜用の穴部21ｂから排出される。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のアンテナの取付構造では、第１のアンテナ部を筐体内に収納すると、第１のアンテナ部はアンテナガイド及び導体部内に挿入されるので、第１のアンテナ部に雨水が付着していてもこの雨水が筐体内の回路部に付着することはない。また、第１のアンテナ部の基端にある第１の給電部は導電部を介して回路部のアースに接続されるので、第１のアンテナ部で受信する電波が第２のアンテナ部に影響を及ぼすことはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を説明する断面図であり、
（ａ）は第１のアンテナ部を筐体内に収納した状態、
（ｂ）は第１のアンテナ部を筐体から引き出した状態を
示す図。

【図２】図１の円部Ａ拡大図。

【図３】従来のアンテナの取付構造を説明する断面図。

【符号の説明】

21 筐体 21ｂ穴部 22 回路基板 23 アンテナ 24 第１のアンテナ部 25 第２のア
ンテナ部 27 第１の給電部 28 第２の給
電部 31 アンテナガイド 32 導電部 34，35 接続端子

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】第１のアンテナ部とこの第１のアンテナ
部の先端に設けられた第２のアンテナ部とを有するアン
テナであって前記第１のアンテナ部が電子機器の筐体に
スライド自在に取付けられ、前記第１のアンテナ部が前
記筐体から突出する方向にスライドさせられることによ
り、前記第１のアンテナ部の基端に設けられた第１の給
電部が前記筐体内の回路部と電気的に接続され、前記第
１のアンテナ部が前記筐体内に向けてスライドさせられ
ることにより、前記第１のアンテナ部が前記筐体内に収
納され、かつ、前記第２のアンテナ部の基端に設けられ
た第２の給電部が前記回路部に電気的に接続されるアン
テナの取付構造において、前記筐体内には前記筐体内に
向けてスライドさせられた前記第１のアンテナ部が挿入
される筒状のアンテナガイドが設けられ、このアンテナ
ガイドの端部には前記第１の給電部と接触させられる筒
状の導電部が設けられ、この導電部は前記回路部のアー
スと電気的に接続されていることを特徴とするアースの
取付構造。