JPH0691936A - 光学プリンタの歪を除去する方法 - Google Patents

光学プリンタの歪を除去する方法

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JPH0691936A
JPH0691936A JP15481693A JP15481693A JPH0691936A JP H0691936 A JPH0691936 A JP H0691936A JP 15481693 A JP15481693 A JP 15481693A JP 15481693 A JP15481693 A JP 15481693A JP H0691936 A JPH0691936 A JP H0691936A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高ガンマの記録媒体を使用する光学プリンタ
に生じる帯状歪、不整列歪及び屈曲歪を補正及び除去す
るための経済的で且つ容易に実施できる方法及び手段を
提供する。 【構成】 オーバースキャンモードで動作する二次元高
アドレス能力プリンタにおいて、複合強度プロファイル
を制御すると共に、複合光強度プロファイルがゼログラ
フィックスレッシュホールドに交差する空間位置を移相
することにより、帯状歪、不整列歪及び屈曲歪を除去す
る方法及び装置であって、コントラスト、ピッチ格子及
び移相が、二次元高アドレス能力プリンタの感光媒体に
形成される複数のレーザビームスポット各々の所定の重
畳量、露光プロファイル及び強度値の少なくとも1つに
基づくような方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高ガンマの感光性記録
媒体を有するプリンタ及び他の光学ディスプレイシステ
ムに係り、より詳細には、これらディスプレイシステム
が表示する像の縁及び他の形式の遷移をこれらシステム
が空間的に位置設定する精度を高めるための比較的安価
で且つ容易に実施できる方法及び手段に係る。更に詳細
には、本発明は、高ガンマの記録媒体を使用する光学プ
リンタ、例えば、ゼログラフィックプリンタがプリント
する像の遷移を空間的に位置設定する精度を高めるため
の経済的で且つ技術的に魅力のある方法及び手段に関す
る。更に詳細には、本発明は、高ガンマの記録媒体を使
用する光学プリンタに生じる歪、例えば、バンディング
(帯状の歪)や、カラーゼログラフィックプリンタの分
解カラー層間の不整列や、シングル又はマルチビームゼ
ログラフィックプリンタにおけるボウイング(屈曲歪)
を補正及び排除する経済的で且つ技術的に魅力のある手
段及び方法に係る。
【0002】
【従来の技術】市場で入手できる多数のレーザプリンタ
や、最近紹介された幾つかの電子複写機は、ゼログラフ
ィック感光体上に静電潜像をプリントするのにフライン
グスポットラスタ出力スキャナ(ROS)を備えてい
る。これらの感光体は、一般に、急傾斜のコントラスト
対露光特性(高ガンマ)を有していると共に、良好に定
められた露光スレッシュホールド(「ゼログラフィック
スレッシュホールド」と称する)を有していて、その特
性上、コントラストの高いビットマップ像(例えば黒と
白)を形成する。あるゼログラフィックプリンタは、
「黒書き込み」モードで動作して、像の前景を光学的に
露光し、「露光領域現像」プロセスによってプリント
し、一方、他のプリンタは、「白書き込み」モードで動
作して、像の背景を露光し、「荷電領域現像」プロセス
によってプリントする。
【0003】良く知られているように、黒書き込み及び
白書き込みの両ゼログラフィーは、カラープリントに適
している。いわゆる「全色」ゼログラフィックプリント
は、一般に、3つ又は4つの異なる分解色(例えば、3
色プリントの場合には、シアン、マゼンタ及びイエロ
ー、4色プリントの場合には、シアン、マゼンタ、イエ
ロー及び黒)をプレーンペーパのような適当な基板上に
重畳整列してプリントすることにより構成される。一
方、2つ程度の分解色(例えば、黒と、選択された強調
色)をプリントすることにより強調色プリントを形成す
ることもできる。しかしながら、これら分解色の各々は
一般に高コントラスト像であるので、共通した繋がりが
ある。そこで、本発明の基本的な動作原理及び機能的な
効果は、モノトーン及びカラーの両ゼログラフィーに適
用できることが明らかであろう。
【0004】ゼログラフィックプリントのために開発さ
れている多くのROSは、1本以上の輝度変調された光
ビームを供給するための単一ビーム又はマルチビームレ
ーザ光源と、感光体が「プロセス」方向に進められる間
に同時にそれに直交する「高速走査方向」に感光体を横
切って変調されたレーザビームを繰り返し偏向するため
のスキャナ(多角形スキャナ)とを使用している。実際
に、各々のレーザビームは、一般に、感光体の表面又は
その付近に焦点を結ぶようにされて、実質的に収束され
た「走査スポット」を形成する。この走査スポットは、
次いで、所定の走査パターンに従って感光体を走査す
る。というのは、レーザビームの高速走査偏向が感光体
のプロセス方向移動とベクトル的に加えられるからであ
る。実際には、走査パターンは、スキャナの走査速度
(走査数/秒)、使用される走査スポットの数、及び感
光体のプロセス速度(インチ/秒)に基づくもので、こ
れらによって決定される。このような走査パターンは露
光パターンを形成する。というのは、走査が感光体を同
時に露光するか順次に露光するかに係わりなく、走査が
感光体上に重畳されるからである。従って、本発明は、
単一ビーム又はマルチビームROSを用いたプリンタ及
び他のディスプレイに適用できるが、説明を簡略化する
ために、ここでは単一ビーム/単一走査スポットの場合
についてのみ開示することを理解されたい。
【0005】レーザ照射式フライングスポットROS
は、通常、一般的に円形又は楕円形の走査スポットを形
成するように設計されている。第1の近似としては、こ
のような走査スポットは、ガウスの強度プロファイルを
有することを特徴とする(良く知られているように、こ
れは、走査スポットを切断した場合の非常におおまかな
近似である)。公知のレーザプリンタは、一般に、走査
ピッチ(即ち、空間的に隣接する走査線間のプロセス方
向における中心対中心の変位)が最大即ちピーク強度の
半分に等しい強度レベルにおいて決定された走査スポッ
トの直径に匹敵するように選択された走査パターンを使
用している。これを、全巾、半最大(FWHM)直径の
走査スポットと称することもある。
【0006】像は多数の遷移を含むことがしばしばあ
る。例えば、白黒及び他の二重トーン像は、それらの前
景特徴とそれらの背景との間の境界に遷移を有し、例え
ば、線の縁、前部の輪郭及びハーフトーンのドットパタ
ーンの境となる遷移を有する。カラー像は、一般に、異
なるカラーの前景特徴間の境界に更に別の遷移を含む。
従って、モノトーン及びカラープリントの認知される質
は、プリントプロセスでこれら遷移を空間的に位置決め
する精度によって強く左右される傾向がある。
【0007】最近のレーザゼログラフィックプリンタ
は、典型的に、約300ドット/インチ(dpi)ない
し約600dpiの空間解像度でプリントするように設
計されている。実際問題として、これらプリンタの像遷
移位置設定精度は、これら空間解像度を高めることによ
ってある程度は高めることができるが、ゼログラフィッ
クプリント用として現在入手できる感光体/現像器組合
体の周波数応答により、通常は、達成し得る解像度に上
限が課せられる。更に、高い解像度が技術的に可能であ
ったとしても、その追加解像度により、更に別の潜在的
にやっかいな要求がこれらプリンタの光学的及び電気的
設計要件に課せられ、通常はコスト/性能の兼ね合いを
図らねばならなくなる。特に、ゼログラフィックプリン
トエンジンのコストは、それらの空間解像度が高くなる
につれて増大する傾向となる。というのは、スループッ
トを犠牲にすることなく高解像度のビットマップ像を忠
実に得るためには、更に別のメモリ及び帯域巾がこれら
プリンタに必要となるからである。
【0008】これらの技術的な挑戦の明確な認識におい
て、ビットマップ像を形成するようにゼログラフィック
感光体上にプリントされる画素(ピクセル)のサイズ、
位置及び個数をより正確に制御するためのテンプレート
マッチング技術が別に提案されている。例えば、ゼログ
ラフィでプリントされる非垂直線及び非水平線の見掛け
を時々悪化する目につく階段状の走査構造(一般に「ぎ
ざぎざ」と称する)のようなあるプリント欠陥の激しさ
を低減するためにテンプレートマッチングが提案されて
いる。1989年7月11日付けの「ドットマトリクス
プリンタ用の断片的プリント像の改善(Piece-wise Prin
t Image Enhancement for Dot Matrix Printers)」と題
するタング氏の米国特許第4,847,641号及び1
984年3月13日付けの「低解像度ラスタ像(Low Res
olution Raster Images)」と題するワルシュ氏等の米国
特許第4,437,122号を参照されたい。テンプレ
ートマッチングは、空間周波数の高い像内容を正確に表
すにはおおまか過ぎる入力データを使用することによっ
て生じたあるサンプリングエラーを効果的に克服する。
しかしながら、これは、既存のプリンタにおいて遭遇す
る制御の問題を解決するものではなき。というのは、そ
れらがプリントする像の遷移の空間的な位置及びプロフ
ァイルが遷移境界走査の強度の変化を追跡する方法が甚
だしく非リニアなものだからである。この「アドレス能
力応答」の発生については以下で詳細に説明する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故、高ガンマの感
光性記録媒体上にビットマップ像を形成する光学的プリ
ンタ及び他のディスプレイシステム、例えば、ゼログラ
フィックレーザプリンタが、解像度以上の空間的精度
(即ち、システムの空間解像度より高い精度)で、それ
らが形成する像内に遷移を空間的に位置設定できるよう
にする簡単な方法及び手段が依然として要望されている
ことが明らかである。より詳細には、レーザROS型の
プリンタが、走査ピッチの約数であるようなプロセス方
向の精度で、それらがプリントする像内に遷移を空間的
に位置設定できるようにする比較的安価で且つ容易に実
施できる方法及び手段が要望されている。又、たとえ像
の遷移を解像度以上の空間精度で高ガンマの感光性記録
媒体に空間的に位置設定できたとしても、運転条件が同
じでないことにより像にエラーや歪が依然として生じる
ことは明らかである。プリンタに組み込める機械的精度
の限界から帯状歪、不整列歪及び屈曲歪といった歪が生
じる。これら限界は、経済性及び技術的な観点から生じ
るものである。従って、レーザROS型のプリンタが歪
を補正及び/又は回避できるようにする比較的低廉で且
つ容易に実施できる手段及び方法が要望される。
【0010】そこで、本発明の目的は、オーバースキャ
ンモードで動作するプリンタを提供することである。
【0011】本発明の別の目的は、複合露光プロファイ
ルがゼログラフィックスレッシュホールドに交差する空
間位置を移相する方法を提供することである。
【0012】本発明の更に別の目的は、複合露光プロフ
ァイルがゼログラフィックスレッシュホールドに交差す
る空間位置を、オーバースキャンモードで動作するプリ
ンタのピッチ距離より小さい増分で移相する方法を提供
することである。
【0013】本発明の更に別の目的は、二次元の高アド
レス能力プリンタにおいて近隣接超強度(near-neighbor
superintensity)走査を使用することによりコントラス
トを向上させることである。
【0014】本発明の更に別の目的は、オーバースキャ
ンモードで動作するプリンタにおいて帯状歪を補正する
方法を提供することである。
【0015】本発明の更に別の目的は、オーバースキャ
ンモードで動作する多色プリンタにおいて不整列を回避
する方法を提供することである。
【0016】本発明の更に別の目的は、オーバースキャ
ンモードで動作するプリンタにおいて屈曲歪を補正する
方法を提供することである。
【0017】本発明の更に別の目的は、公知技術の上記
制約を克服することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の要望に対し、本発
明は、高ガンマの感光性記録媒体に二次元像を形成する
マイクロ(微細)アドレス可能なディスプレイシステム
を提供する。これらのシステムは、オーバースキャンモ
ードで動作して1つ以上の輝度変調された走査スポット
を前記形式の記録媒体上に走査パターンに従って走査す
ることにより像を形成するが、この走査パターンは、走
査スポットの有効空間直径(例えば、ガウス走査スポッ
トの全巾/半最大直径)よりも著しく小さいピッチ距離
で互いに分離された一般的に均一の中心間隔で記録媒体
上に走査スポットが多数の別々の露光を重畳させるよう
なパターンであることから、マイクロアドレスが可能で
ある。このオーバースキャン式のシステムは、実質的に
リニアなアドレス能力応答を有しており、従って、予め
選択されたオフセット値に基づいて輝度変調された境界
走査をこれらシステムに使用して、像の遷移が形成され
る空間位置をピッチ以上の精度に制御する。
【0019】本発明の目的は、公知技術の上記制約を克
服することである。本発明の別の目的は、像データをプ
リントデータに完全に変換する方法及び装置を提供する
ことである。本発明の更に別の目的は、プリンタにおい
て遷移線についての融通性のあるマイクロアドレス能力
を提供することである。
【0020】上記及び他の目的は、プリンタにおいて像
の遷移をマイクロアドレスすることによって像を空間的
に位置設定する方法であって、(1)現在像ビットが第
1の現在ビット状態にありそしてその隣接像ビットが第
2の隣接ビット状態にあり、(2)プリント線の中心が
現在像ビットを通過し、そして(3)ピッチ距離がプロ
セス方向に像の遷移からプリント線の中心までの変位距
離の2倍に等しいかそれより小さいときには、プリント
ビットを最大の強度で書き込み;そして(1)現在像ビ
ットが第1の現在ビット状態にありそしてその隣接像ビ
ットが第2の隣接ビット状態にあり、(2)プリント線
の中心が現在像ビットを通過し、そして(3)ピッチ距
離が変位距離の2倍より大きいときには、プリントビッ
トを最大強度より低い強度で書き込むという段階を備え
ており、更に、プリントビットを最大強度より低い強度
で書き込む上記段階は、上記変位距離の関数に基づいて
書き込み装置を輝度変調する段階を備えているような方
法によって達成される。
【0021】更に、上記及び他の目的は、プリンタにお
いて像の遷移をマイクロアドレスすることにより像を空
間的に位置設定する方法であって、現在像ビットが第2
の現在ビット状態にありそしてプロセス方向にプリント
線の中心から像の遷移までの変位距離がピッチ距離の半
分に等しいか又はそれより大きいときにはプリントビッ
トを0の強度で書き込み;現在像ビットが第1の現在ビ
ット状態にありそして上記変位距離がピッチ距離の半分
に等しいか又はそれより大きいときにはプリントビット
を最大強度で書き込み;そして現在像ビットが第1の現
在ビット状態にありそして上記変位距離がピッチ距離の
半分より小さいときにはプリントビットを最大強度より
低い強度で書き込むという段階を備えており、更に、プ
リントビットを最大強度より低い強度で書き込む上記段
階は、上記変位距離とピッチ距離の半分との和に比例す
る関数に基づいて書き込み装置を輝度変調する段階を備
えているような方法によって達成される。
【0022】更に、上記及び他の目的は、走査線間のス
ペースを多数のアドレス可能なサブ走査部に分割し、そ
の数はプロセス方向のアドレス能力を1インチ当たりの
走査線数で除算したものに等しくそして値Lを有し;更
に(1)現在像ビットが第1状態にありそして現在走査
中心軸から±L/2のアドレス可能単位未満で像の遷移
が生じないときにはプリントビットを最大強度で書き込
み、(2)現在像ビットが第2状態にありそして現在走
査中心軸から±L/2のアドレス可能単位未満で像の遷
移が生じないときにはプリントビットを0強度で書き込
みそして(3)現在走査中心軸から±L/2のアドレス
可能単位未満で像の遷移が生じるときにはプリントビッ
トを中間の強度で書き込むという段階を備え、ここで、
この中間値は、アナログ変調やパルス巾変調や又はデュ
ーティサイクル変調により行われる輝度変調のように書
き込み装置を輝度変調することによって得ることがで
き、そして中間変調の値は、サブ走査位置に対する像遷
移の位置をモジュロカウンタで追跡することによって計
算され、このカウンタは、アドレス能力(サブ走査数/
インチ)をプロセス方向におけるプリントビット密度
(ビット/インチ)で除算したものに等しいモジュラス
Mを有し、これはプロセス方向のプリントビットにおけ
るサブ走査数であり、モジュロカウンタの現在出力はコ
ード値m(即ち、オフセット値)を有し;そして上記中
間強度の値は、現在像ビットが第1状態にあるときには
(L/2)+mであるか又は現在像ビットが第2状態に
あるときには(L/2)−mであるようにすることによ
り達成される。
【0023】本発明の上記及び他の目的は、像ラスタ巾
及び多数の強度段階に基づいてビットプリント位置デー
タを発生するモジュロカウンタと、強度段階の数、プリ
ントビット位置データ、現在像ビット及び隣接像ビット
に基づいて強度データを発生するメモリ手段とを備えた
プリント強度制御器を使用することによって達成され
る。
【0024】コントラストを改善し、複合露光プロファ
イルのピッチ格子を制御しそして空間位置を移相するた
めに、上記方法は、元の像のグレイスケールデータを信
号変調に変換し、これら信号変調に基づいて複数の平行
なレーザビームを形成し、そしてこれらの平行なレーザ
ビームを感光媒体に向ける段階を備えている。平行なレ
ーザビームは、感光媒体に所定量だけ互いに重畳する複
数の平行なレーザビームスポットを形成する。この重畳
は、プリンタの選択されたピッチ距離内で生じる。各レ
ーザビームスポットは、所定の面積、露光プロファイル
及び強度によって特徴付けられる。コントラスト、ピッ
チ格子及び空間位置は、各々、各レーザビームスポット
の所定量の重畳、露光プロファイル及び強度の少なくと
も1つによって改善、制御及び移相される。
【0025】
【実施例】添付図面の特に図1を参照すれば、ゼログラ
フィックプリントエンジン11(該当部分しか示してい
ない)は、所定のラスタ走査パターンに従ってゼログラ
フィック感光体14上をデータ変調された光ビーム13
で走査するための若干従来構成のフライングスポットR
OS12を備えている。このため、ROS12は、スペ
クトルの可視又は非可視(例えば、赤外線)帯域の光ビ
ーム13を放射するレーザダイオード15と、複数のほ
ぼ同じミラー状の外部側面即ち「小面」18を有する多
角形スキャナ17とを備えている。
【0026】標準的なやり方に従えば、スキャナ17を
実質的に一定の角速度で矢印22で示された中心軸の周
りで回転するためのモータ21が設けられる。スキャナ
17は、レーザ15と感光体14との間に光学的に整列
され、その回転により、レーザビーム13をスキャナの
小面18の各々によって順次に遮って反射させ、その結
果、ビーム13は高速走査方向に感光体14にわたって
繰り返しスイープされる。一方、感光体14も、同時
に、矢印23で示すように実質的に一定のリニアな速度
で直交するプロセス方向にモータ27により回転され、
これにより、レーザビーム13は、ラスタ走査パターン
に従って感光体14を走査する。図示されたように、感
光体14は回転ドラム24に被覆されたものであるが、
ベルトや他の適当な基板によって支持できることも明ら
かであろう。
【0027】典型的に、ROS12は、前走査光学系2
5及び後走査光学系26も更に備えており、これらは、
レーザビーム13を感光体14の付近の一般的に円形の
焦点にもっていくと共に、スキャナの揺れや他の光学的
な不規則性を補償するために必要となる光学補正を与え
る。ROS12の光学的なアパーチャはレーザビーム1
3の過剰な裁断を回避するに充分なほど大きいのが好ま
しい。というのは、このとき、ビーム13は、ガウス強
度プロファイルで一般的に円形又は楕円形に焦点を結ぶ
からである。しかしながら、本発明は、その広い見地に
おいては、特定の走査スポット形状又は強度プロファイ
ルに限定されるものではない。受け入れられる設計原理
では、走査スポットプロファイルの空間周波数出力スペ
クトルは像形成システムの空間周波数通過帯域を外れた
顕著な空間周波数成分を有してはならないが、その他の
点では、種々のシステム要件を満足するように走査スポ
ットを調整できることが示される。
【0028】本発明を実施するために、レーザビーム1
3の振幅、デューティサイクル及び/又はパルス巾が次
々のマルチビットデジタルデータ値に基づいて、シリア
ルに変調される(ここでは全体的に「輝度変調」と称す
る)。これらのデータ値は、データクロックパルスに応
答してバッファデータソース23からシリアルに調時出
力され、そしてデータクロックパルスはラスタ走査パタ
ーン内のビットマップ位置からビットマップ位置への走
査スポットの走査と時間的に同期される。従って、高速
走査方向及びプロセス方向に同じ又は異なる倍率を用い
て所望の倍率でラスタ走査パターンにデータをマップす
るようにデータクロック周波数を選択することができる
(図示しない手段によって)。明らかなように、ハーフ
トーン像及び/又はテキスト並びに他の形式の技巧的な
線をプリントするようにデータを予め処理してもよく
(図示しない手段により)、従って、データソース23
はレーザビーム13を輝度変調するための適当なソース
(グレイスケールデータの)を一般的に表している。
【0029】良く知られたように、プリントエンジン1
1の高速走査ピクセル位置設定精度は、もし所望なら
ば、「モータの乱調」(即ち、スキャナ17の角速度の
変動)や、「多角形符号」特性(スキャナ17の異なる
小面18が走査開始位置から走査終了位置まで感光体1
4を横切って走査スポットをスイープさせるときの角速
度の変動)や、「走査非直線性」(即ち、高速走査の線
型速度の局部的な変動であって、所与の走査線の空間的
に個別のセグメントに対するスキャナ17の幾何学的関
係の変動によって生じるもの)によって生じる傾向のあ
るピクセル位置設定エラーを補償するようにデータクロ
ックの周波数を動的に調整することにより向上すること
ができる。これらの潜在的なピクセル位置設定エラーの
発生源及びこれらエラーに対して行うことのできる補償
の詳しい情報については参考としてここに取り上げる次
の米国特許を参照されたい。1986年11月11日付
けの「多角形符号補正(Polygon Signature Correctio
n)」と題するD.N.カリー氏の米国特許第4,62
2,593号;1987年1月27日付けの「ラスタス
キャナ可変周波数クロック回路(Raster Scanner Variab
le-Frequency Clock Circuit) 」と題するD.N.カリ
ー氏の米国特許第4,639,789号;1988年8
月23日付けの「並列/パイプライン式演算可変クロッ
ク周波数シンセサイザ(Parallel/Pipelined Arithmetic
Variable Clock Frequency Synthesizer)」と題する
D.N.カリー氏の米国特許第4,766,560号;
1989年8月22日付の「走査直線性補正(Scan Line
arity Correction) 」と題するD.N.カリー氏の米国
特許第4,860,237号;1990年1月9日付の
「フライングスポットスキャナ用の演算で計算するモー
タ乱調補償(Arithmetically Computed Motor Hunt Comp
ensation for Fling Spot Scanners) 」と題するD.
N.カリー氏の米国特許第4,893,136号;及び
1990年1月19日付けの「デジタルプリンタ用の擬
似ランダム移相演算ビットクロックジェネレータ(Pseud
o-Random Phase Shifted Arithmetic Bit Clock Genera
tors for Digital Printers)」と題するD.N.カリー
氏の米国特許第4,935,891号。しかしながら、
これら既存の補償技術によって与えられるピクセル位置
設定精度の増加は、高速走査方向におけるピクセルの中
心の空間位置設定に強く関連している。これは、本発明
により提供される二次元の「高いアドレス能力」もしく
は「マイクロアドレス能力」とは異なる。というのは、
マイクロアドレス能力は、プロセス方向及び高速走査方
向の両方において解像度以上の精度で像の遷移を空間的
に位置設定できるからである。この特徴は、「二次元高
アドレス能力」又は略して「2D高アドレス能力」とも
称される。
【0030】特に、本発明によれば、プリンタ11の走
査パターンのピッチは、走査ビーム13から形成される
走査スポットのFWHM直径よりも著しく微細に(即
ち、小さく)選択される。この相対的に微細なピッチの
走査パターンによりプリンタ11は「オーバースキャ
ン」モードで動作される。というのは、空間的に隣接す
る(即ち、隣の)走査線の走査中に走査スポットのFW
HM中心コアが感光体14の空間的に重畳するセグメン
トを横切ってスイープするからである。オーバースキャ
ンは、プロセス方向におけるプリンタ11の空間周波数
応答を若干質低下させる。しかしながら、プリンタ11
のようなROSプリンタのアドレス能力応答の直線性
は、走査ピッチと走査スポットのFWHM直径との比が
次第に小さな1以下の値に減少されるにつれて(即ち、
オーバースキャンを増大する)、急激に良くなることが
分かった。換言すれば、個々の露光により解像度以上の
精度で走査パターンに像の遷移をマップすることのでき
る本質的にリニアな位置制御を与えるにはオーバースキ
ャンが重要であることが分かった。従って、図1に示す
プリンタでは、実質的に増大されたプロセス方向のアド
レス能力を達成するのに、プロセス方向の周波数応答の
比較的僅かなロスは許容される。明らかなように、約2
xないし4xを越えるオーバースキャンファクタ(即
ち、走査スポットのFWHM直径と走査ピッチとの比)
を使用すると、プリンタ11のアドレス能力応答の直線
性が僅かに改善され、従って、2x等より大きなオーバ
ースキャンファクタを使用しようとする設計者は、設計
されているシステムの全体性能が満足なものとなるよう
確保するためにこれをを入念に分析しなければならな
い。
【0031】特に、図2ないし3は、感光体14(図
1)のような典型的なゼログラフィック感光体を、プロ
セス方向に向けられた段階的関数に対して露光した場合
であって、ガウス強度プロファイルを有する一般的に円
形の走査スポットで感光体をその走査スポットのFWH
M直径にほぼ等しいピッチを有する走査パターンに基づ
いて走査することによりプリントを行う場合を示してい
る。上記段階的関数は、(a)一連の全強度走査(これ
により生じた露光が図2に35で示されている)と、
(b)それに続く単一の輝度変調された遷移即ち「境
界」走査(図2に36で示す)と、(c)一連の完全オ
フ即ち0強度走査とによって定められた典型的な像遷移
である。図3は、このような一連の走査により生じる個
々の露光が重畳されてこれら露光が加算的に合成される
ことにより複合露光プロファイル38を生じ、該プロフ
ァイルは境界走査36の強度の関数として空間的に変化
する位置で感光体14のゼログラフィックスレッシュホ
ールド39に交差することを示している(説明上、ゼロ
グラフィックスレッシュホールド39は、複合露光プロ
ファイル38のピークレベルのほぼ1/2であるとして
示されている)。次いで、図4は、境界走査36の強度
と、露光プロファイル38がゼログラフィックスレッシ
ュホールド39に交差する点の空間位置(即ち、像遷移
の空間位置)との間の関係に約±15%の非直線性が存
在することを示している。
【0032】図5ないし7は、図2ないし4と同じ分析
を各々与えるもので、走査ピッチを走査スポットのFW
HM直径の約1.25倍に選択した場合を示している。
図7は、境界走査36(図5)の強度と、露光プロファ
イル38(図6)がゼログラフィックスレッシュホール
ド39に交差する点の空間位置との間の関係の非直線性
が単調でないことを示している。従って、このような比
較的おおまかな走査ピッチは、像遷移の空間位置設定に
対して高い制御性を与えることが目標であるときにはあ
まり魅力的でないことが明らかであろう。
【0033】一方、図8ないし10、11ないし13及
び14ないし16は、図2ないし4の分析を、走査ピッ
チが走査スポットのFWHM直径のほぼ0.75、0.
50及び0.25倍に選択された場合へと各々拡張した
ものである。これらの場合には、境界走査36の強度
と、露光プロファイル38が感光体14のゼログラフィ
ックスレッシュホールド39に交差する点の空間位置と
の間の関係が、走査ピッチと走査スポットのFWHM直
径との比が次第に小さな1以下の値へと減少するにつれ
て、徐々にリニアなものになることを示している。特
に、境界走査強度/露光境界位置の関係は、(1)走査
ピッチが走査スポットのFWHM直径の3/4であると
きには約±7%以内でリニアであり(図10)、(2)
走査ピッチがFWHM直径の1/2であるときには約±
3%以内でリニアであり(図13)そして(3)走査ピ
ッチがFWHM直径の1/4であるときには約±1%以
内でリニアであ(図16)。
【0034】前記で指摘したように、これらの微細なピ
ッチの走査パターンを使用することにより生じるオーバ
ースキャンは、プロセス方向におけるプリンタ11の空
間周波数応答の質を低下させる。しかしながら、限定さ
れたオーバースキャンは、高品質の像を一貫してプリン
トする。というのは、像の遷移(即ち、高い空間周波数
を含む像)を高い空間的精度で走査パターンにマップで
きるからである。
【0035】像の遷移をプロセス方向にもっと正確に位
置設定するプリンタ11の能力を利用するために、デー
タソース23によって供給されるマルチビットデータ値
は、最も近い「マクロアドレスされた」露光境界位置
(即ち、境界走査36がゼロ強度レベルを有する場合に
複合露光プロファイル38(図9、12及び15)がゼ
ログラフィックスレッシュホールド39に交差する空間
位置)からの遷移の所望の空間オフセット(所定の走査
ピッチ以下の単位)に実質的にリニアに比例するデータ
値によって各々の像遷移が表されるように(図示しない
手段)によって変調される。このデータ変調はレーザビ
ーム13を対応的に輝度変調させ、それにより、像の遷
移を定める露光境界の空間位置(即ち、複合露光プロフ
ァイル38がゼログラフィックスレッシュホールド39
に交差する位置)を、走査ピッチに等しい距離にわたっ
て走査ピッチの約数である精度まで実質的にリニアに制
御できるようにする。これをここでは「マイクロアドレ
ス能力」と称し、全強度走査によって与えられたおおま
かな「マクロアドレス能力」と区別する。
【0036】実際に、プリンタ11のマイクロアドレス
能力は、主として、境界走査のデータ値が所望の露光境
界オフセットを指定する粒度によって左右される。例え
ば、3ビット長さのデータ値が供給される場合は、8の
うちの5つの使用可能なデジタル値を適当に使用して、
露光境界の位置設定を走査ピッチに等しいスパンにわた
り25%の増分(即ち、走査ピッチの1/4の位置粒
度)で「完全左」即ち0%オフセット位置から「完全
右」即ち100%オフセット位置まで制御する(図17
参照)。これは、プリンタ11のプロセス方向アドレス
能力を実際上走査ピッチよりも4倍も微細なものにす
る。というのは、所与の境界走査に対するデータ値は、
それに対応する露光境界(換言すれば、像遷移)の位置
を最も近いマクロアドレスされた境界位置から走査ピッ
チの0%、25%、50%、75%又は100%だけ空
間的にオフセットさせるように選択できるからである。
【0037】もし所望ならば、境界走査のデータ値は、
選択された走査ピッチにおけるプリンタ11のアドレス
能力応答(即ち、境界走査強度/露光境界位置関係)の
残留非直線性を補償するように(図示されない手段によ
り)予め補償されてもよい。この予めの補償は、所望の
位置を更に厳密に追跡するように遷移を実際に空間的に
位置設定するに必要なデータ値を与える(例えば、図1
0に示すように、この補償強度調整は、実際のアドレス
能力応答曲線40aとそのリニアな近似曲線40bとの
差によって行われる)。しかしながら、この予めの補償
の必要性は、この非リニア性により生じる位置設定エラ
ーを無視できるに充分なほど微細な走査ピッチを使用す
ることにより回避するのが好ましい。例えば、像遷移の
公称位置設定が0%オフセット位置から100%オフセ
ット位置まで25%の増分で制御される場合には(図1
7)、走査スポットのFWHM直径の半分以下であるよ
うに走査ピッチを選択することにより充分な位置設定精
度を通常は得ることができる。
【0038】プリンタ11(図1)のような若干従来型
のゼログラフィックプリンタの走査ピッチを減少するの
に種々の公知技術を使用することができる。例えば、ス
キャナ17の角速度を増加することができ、感光体14
を進ませるリニア速度を減少することができ、及び/又
は使用される走査スポットの数を増加することができ
る。
【0039】しかしながら、本発明を既存のレーザゼロ
グラフィックプリントエンジンに適用する好ましい解決
策は、追加の走査スポットを使用することである。とい
うのは、走査スポットの数は、一般に、プリントエンジ
ンの電気機械要素を極端に変更する必要なく増加できる
からである。従って、図17は、若干従来型の400d
piレーザゼログラフィックプリントエンジンに元々使
用されていた単一ビームレーザにクオドスポットレーザ
(即ち、4つの独立して変更可能な平行出力ビームを供
給するレーザ)を置き換えることによりこのようなプリ
ントエンジンに組み込むことのできるマイクロアドレス
能力を示している。
【0040】本発明によれば、このようなクオドスポッ
トプリンタの4つの走査スポットの各々は、感光体の2
xオーバースキャンを与えるように約1/800インチ
(即ち、走査ピッチの2倍)の直径を有するよう適当に
選択される。更に、4本の平行なレーザビームは、例え
ば、3ビット長さのデータ値の各流れに基づいて独立し
て変調され、前記したように、マクロアドレス可能な露
光境界から走査ピッチの0%、25%、50%、75%
又は100%だけ像遷移を空間的にオフセットさせるに
充分なマイクロアドレス能力を与える。図17に示され
たように、上記仕様に適合するクオドスポットのプリン
タは、これがプリントする像における露光境界/像遷移
の空間位置設定をプロセス方向に約1/6400インチ
の精度まで制御することができる。更に、このようなプ
リンタにおいて複合露光プロファイル38がゼログラフ
ィックスレッシュホールド39に交差するところの傾斜
は境界走査強度の関数として著しく変化せず、従って、
プリンタのマイクロアドレス能力は、ゼログラフィック
スレッシュホールド39が周囲の運転条件(即ち、温度
や湿度等)に基づいて比較的僅かな量で上下にシフトす
る通常の傾向によって実質上影響を受けない。図17に
示すプリンタ性能に対する2xオーバースキャンの作用
を説明するため、図18は、例えば、1/800インチ
の走査スポットと、ピッチが1/800インチの走査パ
ターンとを使用する非オーバースキャンプリンタの同等
の性能を示している。
【0041】図1の実施例の単一ビーム/単一走査スポ
ットに一時説明を戻すと、レーザダイオード15の駆動
電流は、データソース23から調時出力されるデータ値
に基づいてシリアルに変調され、これにより、これらデ
ータ値に基づいてレーザビーム13がデータクロックレ
ートで輝度変調される。1990年6月28日に出願さ
れたD.N.カリー氏の「ROSにおける可変解像度プ
リントのための演算技術(Arithmetic Technique for Va
riable Resolution Printing in a ROS)」と題する共通
に譲渡された米国特許出願第07/545,744号に
詳しく述べられたように、このようなマルチビットデー
タ値に基づいてデューティサイクル変調される電流パル
スでレーザ13を駆動するためにデジタルデューティサ
イクル変調器41を使用することができる。これは、レ
ーザビーム13を輝度変調するための厳密なデジタル技
術であるという効果を有する。しかしながら、これとは
別に、マルチビットデータ値をそれに対応するアナログ
信号レベルに変換するためのデジタル/アナログ(D/
A)コンバータ42(図19)を使用することもでき
る。このアナログ解決策を使用するときは、D/Aコン
バータ42により発生されたアナログ制御信号が振幅変
調器43に送られ、レーザ15の駆動電流(ひいては、
レーザビーム13の振幅)がデータ値に基づいて振幅変
調される。
【0042】本発明の更に別の用途は自明であろう。前
記の教示から明らかなように、輝度変調された境界露光
を使用して、高ガンマの感光記録媒体上に多数の重畳さ
れる個別の露光をプリントすることにより構成される露
光プロファイルで、像遷移の空間的位置設定に対し実質
的にリニアな解像度以上に細かい制御を与えることがで
きる。但し、これは、露光の中心対中心の間隔が、記録
媒体が露光される放射の足跡の有効直径(即ち、ガウス
スポットによりプリントが行われる場合は入射プリント
スポットのFWHM直径)よりも著しく小さい場合であ
る。
【0043】このような一般化は、例えば、本発明を図
20に51で示すLED像バーのような光学的な像バー
に適用して、ゼログラフィック感光体52のような高ガ
ンマ記録媒体にこれら像バーがプリントする像において
これら像バーが像遷移を空間的に位置設定する横方向の
精度を高めることができる。より詳細には、図20に示
されたように、像バー51は、個々にアドレス可能なL
ED53のリニアアレイで構成され、これらのLED
は、感光体52が直交するプロセス方向に(図示されな
い手段によって)進められるときに感光体52を像の次
々の線に順次に露光するために一般的に均一な中心間隔
で感光体52の巾に沿って分布される。この実施例で
は、像バー51は、SELFOC(自己収束)レンズの
配列体のような適当な投影光学系54によって感光体5
2に投影される。しかしながら、これとは別に、像形成
光学系(図示せず)によって所定の倍率で感光体52に
像を形成することもできる。
【0044】明らかなように、像バー51が感光体52
にプリントする線状の露光プロファイルの各々は、プリ
ントを行った各LEDの出力強度に基づいて変化するコ
ントラストレベルを有する多数の重畳された個別の露光
で構成される。従って、本発明を実施するために、投影
光学系54(又は像形成光学系)は、これらの重畳され
る露光の中心対中心間隔を、LEDにより形成される個
々のプリントスポットの有効直径よりも実質的に小さく
するように設計される。これは、像バー51がプリント
する像の遷移の空間的な位置設定を、個々のLED53
により放射される光ビームを輝度変調して感光体52を
適当に変調した境界走査に対して露光させることによ
り、LED53の配列体の長手方向に、解像度以上の精
度に制御できるようにするマイクロアドレス能力を与え
る。
【0045】以下の例から明らかなように、プロセス方
向における遷移の位置は、所定のそして適当な強度即ち
露光レベルで遷移の付近にプリント線をプリントするこ
とによりマイクロアドレスすることができる。
【0046】図11ないし図13は、部分強度境界走査
と、走査スポットのFWHM直径の0.50倍のピッチ
距離とを有するプリンタのプロセス方向インパルス応答
を示している。図11において、境界走査は36で示さ
れており、その他の走査を合成したものが35で示され
ており、そしてゼログラフィックスレッシュホールドが
39で示されている。その他の走査は全強度で露光され
る。境界走査36は、それ単独ではゼログラフィックス
レッシュホールドに交差せず、従って、単独ではプリン
トを生じさせないほど弱い部分強度で露光される。
【0047】境界走査36を含まないその他の走査の合
成体35は、境界走査36の直前の(図11において、
その左の)走査まで延びてそれで終わる一連の全強度走
査によって生じたものである。単一走査のプロセス方向
における露光パターンは一般的にベル状の特性(ガウス
曲線として説明できる)であるため、その他の走査の合
成体35の露光パターンは、2つの隣接走査の中心線間
の中央の点でゼログラフィックスレッシュホールド39
に交差するように次第に下降し、従って、スレッシュホ
ールドとの交差の左の位置(図11)にのみプリントす
る。
【0048】境界走査36(図11)と、その他の走査
の合成体35(図11)とを合成したものとして形成さ
れた露光プロファイル38(図12)は、その他の走査
の合成体35(図11)がスレッシュホールドに交差し
た位置より右のプロセス方向位置(図11及び12)に
おいてゼログラフィックスレッシュホールドに交差する
ことに注意されたい。従って、部分境界走査36(図1
1)は、露光プロファイル38(図12)がゼログラフ
ィックスレッシュホールド39に交差する位置に「影
響」し、それ故、縁がプリントされる位置に「影響」す
ることが明らかであろう。実際に、縁は、境界走査36
(図11)の強度を制御することにより、小さな範囲内
で且つプロセス方向に小さな増分で再配置することがで
きる。それ故、境界走査を輝度変調することにより、プ
リントすべき縁をプロセス方向にマイクロアドレスする
ことができる。プロセス方向におけるアドレス能力は、
書き込み装置によって形成できる強度段階の数(即ち、
各個々の強度段階のサイズ)に基づくものである。
【0049】図21は、形成すべき縁の位置をマイクロ
アドレスするために書き込み装置をいかに輝度変調する
かの一例を示している。走査レーザスポット又は発行ダ
イオードスポットのような書き込み装置は、手前の又は
隣接する走査からの露光と合成される露光(即ち、プリ
ントビット)を書き込む。境界走査の露光は、所定のサ
イズ、例えば、円100ないし108として示されたサ
イズを有するものとして説明できる。書き込み装置は、
種々の露光レベルを形成するようにスポット強度を輝度
変調する。例えば、図21では、スポット100ないし
108は、書き込み装置を各強度レベルI0ないしI4
で輝度変調することにより形成される。境界走査は走査
線142に示されていることに注意されたい。
【0050】2つの隣接及び手前の走査は走査線144
及び146に示されており、境界走査はFWHMの0.
50倍に等しいピッチ距離で隣接走査に重畳する。図2
1では、隣接スポットが110で示されている。1つ以
上の隣接スポットが全(100%)強度で書き込まれて
いる。境界走査スポットと隣接走査スポットの露光を組
み合わせると、プロセス方向における露光プロファイル
は120ないし128で示すようにゼログラフィックス
レッシュホールドに交差するような遷移をもつことにな
る。遷移124は、露光プロファイル38の図12に示
す遷移に対応するもので、12にセットされた境界走査
強度でゼログラフィックスレッシュホールド39に交差
する。図21において、遷移120は、図11の遷移に
対応するもので、境界走査36をもたない他の走査の合
成体35がゼログラフィックスレッシュホールド39に
交差する(これは、強度I0で露光される図11の境界
走査36と等価である)。従って、プロセス方向の全露
光プロファイルがゼログラフィックスレッシュホールド
に交差するところの遷移(例えば、120ないし12
8)の位置は、境界走査を輝度変調することによって正
確に制御することができる。
【0051】図21において、書き込み装置は、I0な
いしI4の5つの強度値、即ち4つの強度段階を形成す
るように輝度変調される。スポット100が強度I0で
輝度変調されたときには、遷移120は、境界走査の中
心線142より2つのマイクロアドレス段階だけ上に生
じる(図21)。スポット102が強度I1で輝度変調
されたときには、遷移122は境界走査の中心142よ
り1つのマイクロアドレスだけ上に生じる。スポット1
04が強度I2で輝度変調されたときには、遷移124
は境界走査の中心142に生じる。スポット106が強
度I3で輝度変調されたときには、遷移126は境界走
査の中心142より1つのマイクロアドレス段階だけ下
に生じる(図21)。スポット108が強度I4で輝度
変調されたときには、遷移128は境界走査の中心14
2より2つのマイクロアドレス段階だけ下に生じる。従
って、境界走査を10ないし14で輝度変調することに
より、遷移120と128との間において140で示し
たマイクロアドレス段階で遷移を制御することができ
る。
【0052】書き込み装置を高速走査方向(図21にお
いて横方向)に走査するときには、書き込み領域130
ないし138と、露光プロファイルがゼログラフィック
スレッシュホールドより下に保たれる(書き込み領域を
形成することができないように)領域との間に縁が形成
される。従って、遷移即ち縁120ないし128は、マ
イクロアドレス段階でマイクロアドレスされる。強度段
階の数を増加することにより、マイクロアドレス段階の
数も増加できることは明らかである。それ故、ゼログラ
フィックプリンタの解像度の限界に達するまで、マイク
ロアドレス段階を任意に小さくすることができる。
【0053】図22ないし24は、縁及び特徴線をプリ
ントする特定に場合を示している。図22ないし24に
おいて、個々の走査の中心がS1ないしS12で示され
ている。書き込み装置が最大強度で書き込むことにより
形成されるプロセス方向の露光プロファイルは、走査S
1ないしS3に各々対応するプロファイル201ないし
203によって示されている。プロファイル202は、
走査S1の中心線から走査S3の中心線まで延びてお
り、従って、FWHMのサイズを定めることに注意され
たい。又、走査プロファイル202は走査プロファイル
201に続くもので、FWHMの半分に等しいピッチ距
離だけプロセス方向に分離されていることにも注意され
たい。同様に、走査プロファイル203は、同じピッチ
距離だけ走査プロファイル202から分離されている。
又、個々の走査プロファイル201ないし203の露光
の大きさは、ゼログラフィックスレッシュホールド39
より小さいことにも注意されたい。即ち、個々の走査2
01ないし203は、それ単独では、ゼログラフィック
スレッシュホールド39を越えて書き込みを行うことは
できない。一方、複合露光プロファイル38は、プロセ
ス方向に一緒に合わせた露光プロファイルが、走査S3
とS4の中心間の中間点で遷移が生じるまで、走査S1
ないしS3の中心においてゼログラフィックスレッシュ
ホールド39を越えることを示している。
【0054】図23において、露光プロファイル201
ないし203は全強度で書き込まれたもので、強度レベ
ルI1の走査S4に対して新たな露光プロファイル20
4−1が形成されている。この露光プロファイル204
−1の追加により複合プロファイル38は、ピッチ距離
の1/4に等しい量(1マイクロアドレス段階と称す
る)だけ右(図23において)へ移動される。図24に
おいては、走査S4が強度I2で変調されて、露光プロ
ファイル204−2を形成している。走査S4のこの増
加強度により遷移は更に右(図24において)へ移動さ
れ、複合露光プロファイル38はゼログラフィックスレ
ッシュホールド39に交差する。図22ないし24を比
較することにより、走査S4の間に書き込み装置を強度
I0ないしI2でいかに輝度変調すれば、遷移を、走査
S3とS4の中心線間の中央の位置から、走査S4の中
心線へ、ピッチ距離の1/4のマイクロアドレス段階で
移動できるかがあきらかであろう。図22ないし24に
示された遷移は、遷移120ないし124(図21)に
対応し、図22ないし24の走査中心線S4は図21の
境界走査中心線142に対応する。
【0055】図22ないし24は、特徴線即ちラスタ線
をプリントするためのプリントプロセスも示している。
図22ないし24において、書き込み装置は、走査S7
ないしS10により走査をする間に輝度変調される。図
22において、書き込み装置は、走査S7の間に露光プ
ロファイル207−4を形成するように強度I4で輝度
変調され、そして又、走査S8及びS9の間に露光プロ
ファイル208及び209を形成するように強度レベル
I4で輝度変調される。複合露光プロファイル38は、
走査S6とS7の中心間の中央の点でゼログラフィック
スレッシュホールド39に交差することを示すと共に、
走査S9とS10の中心間の中央の点で再びこれに交差
することを示している。ラスタ線159、160及び1
61の位置は、ラスタ線160を書き込むための露光を
生じることのできる書き込み強度で走査線に対して示さ
れている。これらのラスタ線は、図22と24との間
で、2つのアドレス可能単位だけ走査の中心に対して移
相されていることに注意されたい。
【0056】図23において、書き込み装置は、走査S
7の間に強度I3で輝度変調されそして走査S10の間
に強度I1で輝度変調されて、走査S7及びS10の中
心に各々センタリングされた走査プロファイル207−
3及び210−1を形成している。書き込み装置は、走
査S8及びS9の間に強度I4で変調され、露光プロフ
ァイル208及び209を形成する。図23において複
合露光プロファイル38がゼログラフィックスレッシュ
ホールド39に交差するところの2つの遷移点は、1つ
のマイクロアドレス段階(ピッチ距離の1/4)だけ右
にシフトされている。このシフトは、ラスタ線159、
160及び161の1アドレス可能単位の右のシフトに
よって示されている。ラスタ線160のラスタ線巾は同
じままであることに注意されたい。
【0057】図24において、書き込み装置は、走査S
7及びS10の間に強度I2で輝度変調されて、露光プ
ロファイル207−2及び210−2を形成している。
従って、複合露光プロファイル38がゼログラフィック
スレッシュホールド39に交差するところの2つの遷移
は、更に1つのマイクロアドレス段階だけ(図23に比
して)右へ移動されている(図24)。これもラスタ線
159ないし161によって示される。
【0058】図22ないし24は、2xオーバースキャ
ンモードにおいてピッチ格子が3走査オフ等の露光プロ
ファイルを有するプリンタのプロセス方向アドレス能力
の例を示している。ピッチ格子とは、最小巾の特徴線を
プリントするのに用いられるピッチ距離の数(又はその
分数部分)として定義される。図22ないし24に示す
ように、最小巾の特徴線は3ピッチ距離の広さであるか
ら、ピッチ格子は3である。一般に、ゼログラフィック
スレッシュホールドは、複合露光プロファイルを作り上
げている全ての走査が所定の強度にセットされたときに
その複合露光プロファイルの50%の強度にセットされ
る。このとき、所定の強度を100%強度と称し、これ
は、走査の強度を比例的に変調するための基準強度とし
て働く。好ましい実施例では、強度値I0が基準強度の
0%であり、強度値I1が基準強度の25%であり、強
度値I2が基準強度の50%であり、強度値I3が基準
強度の75%であり、そして強度値I4が基準強度の1
00%である。
【0059】更に、複合露光プロファイルはプリンタの
コントラストを定める。コントラストは、プロセス方向
の所定の空間距離内で露光が最大値から複合露光プロフ
ァイルの露光値を引いたものである点か、或いはプロセ
ス方向の空間距離内で露光が空間距離にわたる全ての点
の露光プロファイルの露光値の平均値の2倍で最小値を
除算したものである点における複合露光プロファイルの
露光値として定められる。従って、コントラストは、短
い又は長い空間距離について定められる。FWHM直径
の半分のピッチ距離と、3走査オン、3走査オフ等のピ
ッチ格子とを使用すると、プリンタは88%のコントラ
ストを達成する。図22ないし24を参照されたい。F
WHM直径に等しいピッチ距離と、プロセス方向に1走
査オン、1走査オフ等のピッチ格子とを使用する従来の
プリンタは、79%のコントラストを達成する。従っ
て、プロセス方向に3走査オン、3走査オフ等のピッチ
格子をもつ複合露光プロファイルを有するプリンタは、
従来のプリンタよりもコントラストが高い。しかしなが
ら、ピッチ距離の3倍のピッチ格子を用いると、プロセ
ス方向の空間周波数応答が失われる。即ち、特徴線の最
小巾がピッチ距離の3倍になる。ここに示す例ではスポ
ットのFWHM直径がピッチ距離の2倍であるから、プ
ロセス方向における特徴線の最小巾はスポット直径の
1.5倍である。これとは別に、ピッチ格子が2走査オ
ン、2走査オフ等である複合露光プロファイルを有する
プリンタは、65%のコントラストしか達成しないの
で、満足なものではない。
【0060】図25は、基準強度の各々約275%及び
12%のピーク露光pと谷露光vとを示している。
【0061】プロセス方向の空間周波数応答のロスが最
小(特徴線の最小プロセス方向巾で定められる)の従来
型プリンタに匹敵するコントラストを得る1つの方法
は、ピッチ距離の2.5倍のピッチ格子を有するプリン
タを設けることである。ピッチ格子が2.5走査オン、
2.5走査オフ等の複合露光プロファイルを使用するプ
リンタは、1つの走査の分数部分を除去することによっ
て得ることができる。このように走査の分数部分を除去
することは、書き込み強度を基準強度の0%、25%、
50%、75%及び100%に適当に選択することによ
り走査強度を重み付けすることによって達成できる。不
都合なことに、このような重み付けで走査強度を重み付
けすることにより走査の分数部分を除去すると、コント
ラストがある程度犠牲になる。
【0062】ピッチ格子が2.5走査オン、2.5走査
オフ等の複合露光プロファイルを得るための別の方法
は、超強度の近隣接走査を使用することである。超強度
の近隣接走査の使用は、ピッチ格子を移相する(即ち、
遷移の縁をマイクロアドレスする)能力を保持しつつコ
ントラストを向上させる。書き込み強度は、基準強度の
0%から100%以上に拡張することができる。図25
ないし27は、プリンタのピッチ格子が2.5走査オ
ン、2.5走査オフ等である複合露光プロファイルを示
している。
【0063】図22ないし24の走査とは異なり、図2
5ないし27の走査は、基準強度の100%より大きな
強度を有している。このような走査は、超強度走査(基
準強度の100%より大きな強度値)として定められ
る。図25ないし27に示されたように、これらの走査
は、ピッチ格子gがピッチ距離の2.5倍である(即ち
最小巾の特徴線は、プロセス方向に、ピッチ距離の2.
5倍、又はFWHMスポット直径の1.25倍の大きさ
を有する)複合露光プロファイルを形成するように強度
値が変化する。
【0064】更に、超強度走査と非超強度走査を混合す
ることにより、ピッチ距離の2.5倍のピッチ格子を有
する複合露光プロファイルは、ピッチ距離の分数部分の
増分(即ちマイクロアドレス段階)でプロセス方向にシ
フトすることができる。図25、26及び27は、走査
の強度値を変えることにより位相がシフトされた複合露
光プロファイルを比較して示している。各走査において
各レーザビームスポットの強度を制御することにより、
複合露光プロファイルがゼログラフィックスレッシュホ
ールドに交差する空間位置は、ピッチ距離の分数部分で
ある増分でシフトすることができる。図25ないし27
において、複合露光プロファイルはピッチ距離の1/4
の増分で位相シフトされている。しかしながら、各レー
ザビームスポットの強度を制御することにより、ピッチ
距離の1/4よりも更に小さいピッチ距離の分数部分で
複合露光プロファイルをシフトすることができる。
【0065】図25において、走査S1ないしS8は、
各々強度I4、I7、I2、I0、I0、I2、I7及
びI2で書き込まれる。図26においては、走査S1な
いしS8が、強度I4、I6、I4、I0、I0、I
1、I6及びI4で各々書き込まれる。図27において
は、走査S1ないしS8が、各々、強度I4、I5、I
5、I0、I0、I0、I5及びI5で書き込まれる。
強度I4は、図21、22、23及び24において定め
た強度I4であることを理解されたい。従って、強度I
4は、書き込み装置が基準露光プロファイルを形成する
ように100%で変調されるところの強度として定めら
れた基準強度であり、基準露光プロファイルは、単一の
プリント線からプロセス方向にある露光プロファイルで
あって、その隣接プリント線からの基準露光プロファイ
ルと加算したときに、ゼログラフィックスレッシュホー
ルドの2倍に等しい複合露光値を有する複合露光プロフ
ァイルを形成するような露光プロファイルである。それ
故、強度I5、I6及びI7は基準強度の125%、1
50%及び175%に各々対応することが明らかであろ
う。
【0066】表1は、本発明によるマイクロアドレス段
階で像の遷移をいかにマイクロアドレスするかを示すも
のである。表1は、6本の走査線、即ち走査線S4ない
しS9に対応する6つの欄を有している。各欄の下にあ
る数字は0から7であり、0は強度I0を表しそして7
は強度I7を表す。強度I0ないしI7を表す数字0な
いし7の間には、走査間のピッチ距離を4つのマイクロ
アドレス段階に分割する3つのピリオド即ち点がある。
幾つかの点は文字Xに代えられており、これは像遷移の
マイクロアドレス位置を表している。又、強度I0ない
しI7を表す数字の幾つか(即ち数字1)にはアンダー
ラインが引かれている。このアンダーラインは、像の遷
移線がそれに対応する走査の中心を通過することを示す
のに使用される。それ故、表1から、ピッチ距離の1/
4の段階で像の遷移(文字「X」で表された)をいかに
マイクロアドレスするかが容易に明らかであろう。
「図」と表示された右側の欄は、表示25、26、27
及び空欄のパターンを繰り返す4つの異なる行を有し、
これらは、図25、図26、図27及び図26の逆プロ
セス方向との一致を各々示している。表示25、26及
び27の最初のグループはマイナス符号を有し、そして
その最後のグループはプラス符号を有し、これは図2
5、26及び27に示す露光プロファイルに対しその
(1走査だけ)前及び後に図25、26及び27に示す
露光プロファイルを繰り返すことを示すものである。例
えば、図25、26及び27において第1状態から第2
状態への遷移は走査S6においては図25、26、27
及び表1に示す走査線S6の1マイクロアドレス段階だ
け前、同時及び1マイクロアドレス段階だけ後(右)と
なることが示される。同様に、第2状態から第1状態へ
の遷移は、図25、26、27及び表1に示す遷移に対
応する走査線S8の1、2及び3マイクロアドレス段階
だけ後(右)となることが示される。27と示された行
に続く行は、行26の鏡像(左から右へ反転)となるこ
とが明らかである。
【0067】 表1 S4 S5 S6 S7 S8 S9 図 0...0x..5...5..x0 0.x.4...6......0 0..x2...7...2x..0 −25 0......6...4.x.0 −26 0...0x..5...5..x0 −27 0.x.4...6......0 0..x2...7...2x..0 25 0......6...4.x.0 26 0...0x..5...5..x0 27 0.x.4...6......0 0..x2...7...2...0 +25 0......6...4...0 +26 0...0x..5...5...0 +27
【0068】表1は、第1状態の像ビットから第2状態
の像ビットまでの遷移を表の左上角から右下角へと延び
る対角線として示しそして第2状態の像ビットから第1
状態の像ビットまでの遷移を表の右側に変位された平行
な対角線として示している。2つの遷移間の距離はプロ
セス方向に10マイクロアドレス段階である。ここに示
す例では、10のマイクロアドレス段階は、ピッチ距離
の2.5倍又はFWHMスポット直径の1.25倍に等
しい。従って、ピッチ距離の2.5倍又はFWHMスポ
ット直径の1.25倍の特徴線巾が、強度I5、I6及
びI7の超強度走査を用いて達成される。
【0069】図31は図29に類似している。図31に
おいて、遷移の縁からプリント中心線までの距離は、グ
ラフの下部を横切る水平線において示され、0が遷移の
縁である。遷移の縁からプリント中心線までの距離の範
囲は−Lから+1.25Lまで延びている。グラフの縦
軸は、基準強度に対して書き込み装置に与えられる強度
が0(I0)から1.75(I7)の範囲であることを
示している。従って、図31のグラフの縦横の範囲は、
図29のグラフの対応する縦横の範囲より大きい。特
に、遷移の縁からプリント中心線までの距離の範囲は、
−Lから+1.25Lまで倍以上あることに注意された
い。図31のグラフの横範囲は、+Lを更にL/4だけ
越えて右へ延びる。このグラフ内に、遷移点402ない
し412がプロットされている。点402は、遷移の縁
において基準強度の25%の強度に対応すると共に、表
1の走査線S6、行26の遷移に対応する。点404
は、プロセス方向に遷移の縁より1マイクロアドレス段
階右の位置で基準強度の50%の強度に対応すると共
に、表1の走査線S6、行25に対応する。点406
は、プロセス方向に遷移の縁より2マイクロアドレス段
階右の位置で基準強度の100%の強度に対応すると共
に、表1の行−27と25の間の行に対応している。点
408は、プロセス方向に遷移の縁より3マイクロアド
レス段階右の位置で基準強度の125%の強度に対応す
ると共に、表1の走査線S6、行−27に対応してい
る。点410は、プロセス方向に遷移の縁より4マイク
ロアドレス段階右の位置で基準強度の150%の強度に
対応すると共に、表1の走査線S6、行−26に対応し
ている。点412は、プロセス方向に遷移の縁より5マ
イクロアドレス段階右の位置で基準強度の175%の強
度に対応すると共に、表1の走査線S6、行−25に対
応している。
【0070】線420は、点402ないし412を補間
するように引かれている。線420の傾斜は、図29の
対応する線の傾斜よりも急である。例えば、点402と
410との間の傾斜は、プロセス方向距離Lにおいて基
準強度の25%から150%までの強度の上昇に対応し
ている。従って、図31の線420の傾斜は、図29の
対応する線の傾斜の125%である。又、図31のグラ
フに示されたほとんどの強度は、遷移の縁の右側(この
例では第2状態)にあることに注意されたい。これは、
主として、書き込み装置の超強度変調が、複合露光プロ
ファイルがゼログラフィックスレッシュホールドに交差
する点を空間的にシフトするように複合露光プロファイ
ルを顕著に重み付けしたためである。
【0071】特に、図29及び31に関する上記の技術
に鑑み、所定数のマイクロアドレス段階をピッチ距離内
で達成し、プロセス方向に像遷移を高い精度(ピッチ距
離の所定の分数部分)で位置設定するようにアドレスで
きることが明らかであろう。図29及び31に示すよう
なグラフは、プリント線の中心から像の遷移までのプロ
セス方向の変位距離の関数として遷移を正確に位置設定
するのに必要とされる書き込み強度を定める。図29及
び31のグラフに示す線の傾斜及び横方向のオフセット
は、特徴線即ちラスタ線の最小巾を定めることが当業者
に明らかであろう。
【0072】更に、図25及び26において、複合露光
プロファイルの下部の谷vは全強度の12.1%の強度
である。図27では、複合露光プロファイルの下部の谷
は全強度の7.5%である。複合露光プロファイルのピ
ークpと谷vとの間のこのような強度差は、従来のプリ
ンタに匹敵するものである。
【0073】このようなプリンタを得るために、プリン
タは、例えば、4つの独立して変調できる平行な出力ビ
ームを出力するクオドスポットレーザであって、プリン
タの感光性媒体上に重畳する平行なレーザビームスポッ
トを形成するようなクオドスポットレーザを有する。各
ビームスポットは、所定の面積と所定の光強度プロファ
イルを定めるための所定の直径を有している。好ましく
は、図25ないし28に示すように、全てのレーザビー
ムスポットは、ピッチ距離の2倍である同じ直径dと、
ガウスの光強度プロファイルとを有し、そして各レーザ
ビームスポットは、ピッチ距離内の所定量だけ隣接(隣
の)レーザビームスポットと重畳する。ピッチ距離は、
FWHMの0.50倍に等しい。光強度プロファイル、
重畳の量及び強度は、プリンタのピッチ格子、移相及び
コントラストを決定する。
【0074】超強度走査を使用することにより、2xオ
ーバースキャンモードで運転するプリンタは、2.5ピ
ッチ格子の複合露光プロファイルを有する。更に、超強
度走査を使用することにより、従来のプリンタに匹敵す
るコントラストが得られる。更に、超強度走査を使用す
ることにより、複合露光プロファイルがゼログラフィッ
クスレッシュホールドに交差する空間位置をピッチ距離
以下の増分で移相する能力が得られる。ピッチ距離の
2.5倍より大きいか又は小さいピッチ格子も、超強度
走査を使用することにより得られることが明らかであ
る。
【0075】図22ないし24に示す像ラスタ線160
を形成できるプリンタは、図30に示すプリント強度制
御器300を有している。このプリント強度制御器は、
現在像ビット及び隣接像ビットに従って書き込み装置を
駆動するプリント強度信号を発生するものである。
【0076】先入れ先出し(FIFO)バッファ304
(図30)は、2つの像ラスタ線のデータを含み、即
ち、現在像ラスタ線(即ち、現在走査線の中心が通過す
る像ラスタ線)と、隣接像ラスタ線とを含む。各像ラス
タ線は、一連の像ビットに編成されたデータを含む。現
在像ビットは、第1又は第2のいずれかの状態にあり、
そして隣接像ビットは、第1又は第2のいずれかの状態
にある。第1状態は像ビットを完全に書き込むべきであ
る(ON)ことを指示し、そして第2状態は像ビットを
書き込まないままにする(OFF)ことを指示する。
【0077】図30において、プリント強度制御器30
0は、モジュロカウンタ302と、先入れ先出し(FI
FO)バッファ304と、ルックアップメモリ306
(例えば、リードオンリメモリ即ちPROM)とを備え
ている。モジュロカウンタは、カウンタクロック308
が生じたとき書き込み装置の各走査ごとに増加される。
モジュロカウンタが増加されるときは、モジュロ増加値
312だけ増加される。このモジュロ増加値312は、
プロセス方向にピッチ距離を横切って延びる強度段階の
数(Lと称する)であり、即ち、1より小さい強度値の
数である。図21に示す例では、5つの強度値と4つの
強度段階がある。モジュロカウンタは、モジュロベース
(即ち、モジュラスM)310に基づいてモジュロカウ
ントする。モジュロベースは、像ラスタ巾当たりのサブ
アドレスの数である。例えば、図22ないし24では、
像ラスタ線は、左縁162と右縁164との間が12マ
イクロアドレス段階の巾となっている。それ故、モジュ
ロベース310は、図22ないし24に示す線巾を形成
するには12となる。それより大きなモジュロベースが
それより広いラスタ線巾をいかに形成するか、又はそれ
より小さいモジュロベースがそれより狭いラスタ線巾を
いかに形成するかは容易に明らかであろう。
【0078】モジュロカウンタは、カウンタクロック3
08により各走査の始まる前にモジュロ増加値312の
量だけ増加される。モジュロカウンタがそのモジュラス
に等しくなるか又はそれを越えた場合には、そのモジュ
ラスを越えた量にそれ自身でリセットし、常に0からそ
のモジュラス−1の範囲のカウントを有する。モジュロ
カウンタ302の出力はオフセット値314であり、こ
れは、現在走査の中心に対して像遷移又はラスタ縁をプ
リントすべきところの尺度として使用することができ
る。これは、図22ないし24に示されており、オフセ
ット値314は各走査の上部に示されている。図22で
は、S6ないしS10が図示されたように値10、2、
6、10、2を有し、これは162及び164における
ラスタ間の遷移がカウンタの0の値で指示されることを
仮定したものである。このような場合には、像ラスタの
移相を考慮し、図23の同じ走査が値9、1、5、9、
1を有することになり、そして図24の場合には、8、
0、4、8、0の値となる。従って、ルックアップメモ
リはオフセット値314を受け取って像遷移の位置を決
定する。同様に、ルックアップメモリはモジュロ増加値
312も受け取って、書き込み装置を適当に輝度変調す
ることにより実施されるサブアドレス段階を数を決定す
る。又、ルックアップメモリは、先入れ先出しバッファ
304から現在及び隣接像ビットを受け取る。従って、
ルックアップメモリ306は、図22ないし24に示す
サブアドレス特性を得るのに要する所要の強度変調信号
318を決定するために必要な全ての入力を得る。ルッ
クアップメモリは、リードオンリメモリ即ちPROMを
含む適当なメモリでよい。ルックアップメモリは、所要
の強度信号を表すデジタル出力信号を発生するが、この
デジタル出力信号は、書き込み装置を輝度変調するため
のアナログ出力信号に容易に変換できることが明らかで
あろう。
【0079】上記の技術では、非常に融通性のある二次
元の完全な解像度変換が容易に実施される。例えば、
2:1の重畳(即ち、ある走査の50%がその手前の隣
接走査に重畳する)で1200走査/インチを生じる走
査書き込み装置では、書き込み装置により形成される強
度段階の数が4、5、6及び7であるときに、各々プロ
セス方向の遷移が1インチあたり4800、6000、
7200及び8400の一部という精度(アドレス可能
な段階/インチ、Aと称する)で位置設定することがで
きる。即ち、4、5、6及び7の強度段階に1200走
査/インチを乗算すると、各々4800、6000、7
200及び8400のアドレス能力が得られる。種々の
巾の像ラスタ線より成る像データは、モジュロカウンタ
を使用して容易に形成することができる。表2は、1イ
ンチ当たりのアドレス可能段階及びモジュロベースの関
数として出力解像度を示している。例えば、4800ア
ドレス能力の場合には、1インチあたり141から48
0ラスタまで変化する出力解像度を示す。この表の入力
は、ビット(ラスタ)/インチのプロセス方向解像度で
ある。従って、モジュロベースと強度段階の数とを変え
るだけで非常に多数のラスタ線巾の完全な変換が確保さ
れる。この表は、1インチあたり480ラスタという高
さの解像度を含むことに注意されたい。この解像度は、
ここに述べるシステムの解像度の限界として計算されて
いる。というのは、上記説明において、超強度の重み付
けで2.5ピッチ格子が可能でありそして1200走査
/インチを2.5で除算すると480ラスタ/インチに
等しくなることが示されたからである。この実施例で述
べたようなプリンタへ送られる像データの解像度はプリ
ンタの走査数/インチに厳密に一致する必要がない。む
しろ、プリント強度制御器は、像データの解像度からプ
リンタの走査数/インチへの完全な解像度変換を行うよ
うにマイクロアドレス能力を調整する。高速走査方向の
解像度は、クロック周波数によって調整できる。モジュ
ロカウンタはアキュムレータでもよいしカウンタでもよ
い。種々の強度値を形成するプリント強度変調は、
(1)パルス巾の変化する一定強度パルス、(2)グル
ープごとにパルス数の変化する一定強度パルスグループ
(各パルスは巾が一定であるか又は巾が変化する)、
(3)強度の変化するパルス(即ち、駆動電圧及び/又
は電流が変化する)又は(4)所要の強度値に対する組
み合わせを含む多数の技術により達成できることが理解
されよう。
【0080】図29は、図30のプリント強度制御器に
対するアドレス能力応答曲線のグラフである。このグラ
フの縦軸は、書き込み装置により要求される完全オフか
ら完全オンまでのプリント強度である。横軸は、所望の
遷移縁からのプリント中心線距離である。横軸は0を中
心とし、−L/2から+L/2まで延びている。現在走
査の中心線が、所望の遷移縁から、L/2(但し、Lは
ピッチ距離である)に等しいか又はそれより大きな距離
にある場合には、書き込み装置は、その遷移縁のどちら
の側に書き込まれるかに基づいて、完全オン又は完全オ
フのいずれかの強度で書き込む。
【0081】書き込み装置の中心線が所望の遷移縁のL
/2の距離内にあるときには、書き込み装置は、アドレ
ス能力応答曲線に基づいて、完全オフ(0強度)より大
きく且つ完全オン(最大強度)より小さい強度で書き込
む。例えば、書き込み装置の中心線(即ち、走査線)が
遷移の縁(172又は177で示す)に一致するときに
は、遷移の縁から中心線までの変位距離が0である。そ
れ故、図29により、書き込み装置は、完全オンと完全
オフとの中間の強度で書き込む。グラフの下部の横縁
は、ピッチ距離(値Lに対応する)の1/4づつ分離さ
れたマーク170ないし174を示しており、これら
は、その隣接マーク間の距離が1マイクロアドレス段階
に対応するように4つの強度段階に対応している。書き
込み装置の中心線(即ち、走査中心線)がゼロ基準線に
対して1又は2マイクロアドレス段階左にある(各々、
171及び170で示す)ときには、書き込み装置が完
全オン強度値の各々1/4又は0に対応する強度値を生
じるように駆動される。書き込み装置の中心線が、遷移
縁を示すゼロ基準線に対して1又は2マイクロアドレス
段階右にある(各々、173及び174で示す)ときに
は、書き込み装置が完全オン強度値の1/4又はその全
部に等しい強度値を生じるように駆動される。
【0082】 表2 モジュロ アドレス可能段階/インチ ベースM 4800 6000 7200 8400 50 144 168 49 147 171 48 150 175 47 153 179 46 157 183 45 160 187 44 167 191 43 167 195 42 143 171 200 41 146 176 205 40 150 180 210 39 154 185 215 38 158 189 221 37 162 195 227 36 167 200 233 35 171 206 240 34 141 176 212 247 33 145 182 218 255 32 150 188 225 263 31 155 194 232 271 30 160 200 240 280 29 166 207 248 290 28 171 214 257 300 27 178 222 267 311 26 185 231 277 323 25 192 240 288 336 24 200 250 300 350 23 209 261 313 365 22 218 273 327 382 21 229 286 343 400 20 240 300 360 420 19 253 316 379 442 18 267 333 400 467 17 282 353 424 16 300 375 450 15 320 400 480 14 343 429 13 369 462 12 400 11 436 10 480
【0083】図29の上部の横線は、マイクロアドレス
段階の別の数として、マイクロアドレス段階175ない
し179を示している。これらマーク175ないし17
9はピッチ距離当たりL=5のマイクロアドレス段階に
対応している。書き込み装置の中心線がゼロ基準遷移縁
より1又は2段階左にある(各々176及び175で示
す)ときは、書き込み装置は、完全オン強度値の各々3
0%及び10%に対応する強度値を形成するように駆動
される。書き込み装置の中心線がゼロ基準遷移縁より1
又は2マイクロアドレス段階右にある(各々178及び
179で示す)ときは、書き込み装置は、完全オン強度
値の各々70%又は90%に等しい強度値を形成するよ
うに駆動される。プリント線の中心から遷移の縁までの
プロセス方向の変位距離(値mで表した)が−L/2か
ら+L/2まで変化する状態では(但し、Lはピッチ距
離であり、そしてマイナス「−」符号は、低い強度状態
での露光に対応する像ビットをプリント線の中心が通る
ことを意味する)、所要の強度値lは、最大(オン)強
度値をlmとすれば、l=(m+L/2)*lmで表さ
れる。当業者であれば、ピッチ距離内に定められたいか
なる数のマイクロアドレス段階についても境界走査に必
要な強度値を評価するために図29のアドレス能力応答
曲線をいかに拡張するかが明らかであろう。図29の縦
軸に基づいて評価された強度値が、ルックアップメモリ
306から出力される所要の輝度変調信号である。更
に、ルックアップメモリに加えて他の手段を用いて輝度
変調信号318を発生できるが、ルックアップメモリ
は、モジュロカウンタ302から導出されたオフセット
値314を表すデジタル入力信号、先入れ先出しバッフ
ァ304からのデジタル出力、及びデジタル形態のモジ
ュロ増加値312を与える便利で且つ低コストの手段で
あることが明らかである。
【0084】上記したように、図1は、典型的なプリン
トエンジンの露光部11を示している。レーザソース1
5はレーザビーム13を発生し、これは回転する多角形
ミラー17に当たり、該ミラーはレーザビーム13を走
査ビーム13aとして反射しそして該ビームはレーザス
ポット30として感光体ドラム24に当たる。このよう
なプリンタ装置においては、モータ27が感光体ドラム
24を回転し、一方、エンコーダ28が感光体ドラム2
4の回転位置を感知する。同様に、モータ21は走査多
角形ミラー17を回転する。理想的な運転条件のもとで
は、感光体ドラム24は一定速度で回転し、多角形ミラ
ー17も一定速度で回転する。エンコーダ28は、感光
体ドラム24が一定速度で回転するよう確保するために
フィードバックサーボ機構に使用されるのが好ましい。
或いは又、単一のモータ21からギア装置又は他の伝達
装置を用いて別の駆動機構によって走査多角形ミラー1
7及び回転感光体ドラム24を駆動することもできる。
理想的な運転条件のもとでは、回転する感光体ドラム2
4と回転する走査多角形ミラー17の回転比が同一であ
り、更に、2つの回転の位相が同期される(同相)。
【0085】しかしながら、実際の運転状態のもとで
は、感光体ドラム24の速度にある程度の僅かな変動が
持続する。これらの変動は、モータ27の動作の非直線
性、モータ27を感光体ドラム24に連結するリンケー
ジの遊び、感光体ドラム24の回転軸のねじれ、及び支
持体における回転軸の揺れによって生じる。
【0086】例えば、上記別の駆動機構のギアにおける
バックラッシュにより、感光体ドラムの回転速度の変動
又は理想的な運転条件からのその他のずれが生じ、従っ
て、感光体ドラム24の所望の角速度と実際の角速度と
の間に僅かな変化が生じる。角速度と実際の角速度との
間のこのような変化の影響で、コピー用紙にプリントさ
れるプリント像が「バンディング(帯)」と称する歪を
含む結果となる。
【0087】このバンディングは、プリントエンジン1
1の有効走査速度が走査ビーム13aのデータ書き込み
速度とずれることによって生じる。有効走査速度は、多
角形ミラー17の実際の瞬時角速度と、感光体ドラム2
4の実際の瞬時角速度から決定される。感光体ドラム2
4の角速度が感光体ドラムの所望の角速度(これは多角
形ミラー17の所望の角速度に従属する)より低い時間
中には、感光体ドラム24を横切って走査するレーザス
ポット30によって生じる走査線が、圧縮された間隔で
感光体ドラム上にプリントされる。即ち、隣接走査線間
の間隔は、感光体ドラム24の所望の角速度に基づく所
望の間隔よりも小さくなる。同様に、感光体ドラム24
が所望の角速度より上で回転するときには、走査線が、
拡張された間隔でレーザスポット30により感光体ドラ
ム上に形成される。即ち、隣接走査線間の間隔は、走査
線間の所望の間隔よりも大きくなる。バンディングを最
小にする明らかな方法は、感光体ドラム24の角速度フ
ィードバックサーボ装置により厳密な裕度を課すること
である。
【0088】バンディングを除去する新規な方法は、本
発明で述べた解像度変換器のマイクロアドレス特徴を用
いて像の遷移をプロセス方向に移動し、感光体ドラムの
速過ぎる回転又は遅過ぎる回転を補償することである。
即ち、圧縮又は拡張された間隔(ピッチ巾)は、像の遷
移を逆方向に移動することによって補正することができ
る。或いは又、バンディングを解消する別の方法は、上
記した解像度変換特徴を用いて、データ書き込み速度を
有効走査速度に対して修正することである。従来のプリ
ンタでは、データ書き込み速度は、プリンタの構造設計
から生じることであるが、固定される。これに対し、本
発明のマイクロアドレス特徴を組み込んだプリンタで
は、データ書き込み速度が走査速度と独立される。より
詳細には、データ書き込み速度は、走査速度と、モジュ
ロカウンタによって与えられる解像度変換との相互作用
に基づく。
【0089】従って、モジュロカウンタを変更すること
によりデータ書き込み速度を有効走査速度に「一致」さ
せることができる。バンディングを除去する方法の第1
の実施例においては、有効走査速度が所望の走査速度か
ら外れる程度と方向に基づいてモジュロカウンタのカウ
ントが連続的に調整される。
【0090】例えば、図22ないし24に示す例を用
い、4800走査/インチのアドレス能力を用いて40
0走査/インチの像の解像度を与えるものとする。カウ
ンタのモジュロベースは表1に示すように12にセット
される。通常、モジュロカウンタは、プロセス方向にピ
ッチ巾を横切って延びる強度段階Lの数に等しい一定の
増分値Vによって増加され、そして走査スタート信号に
基づいて1走査当たりに一回だけ増加される。
【0091】モジュロカウンタを変更するために、この
一定の増分値Vを可変の増分値V’と組み合わせること
ができる。可変の増分値V’は、最後の走査スタート信
号から累積されたエラーに基づいている。感光体ドラム
の実際の位置は所望の位置より進か遅れるかのいずれか
であるから、この累積エラーはそのエラーの符号を含ん
でいなければならない。
【0092】この累積エラーを決定するために、何らか
の形式の従来型のフィードバックサーボシステムを使用
することができる。例えば、2モータのプリントエンジ
ンを使用する場合には、図32に示すように、タコメー
タをエンコーダ28として使用することができる。走査
スタート信号間の周期にわたって瞬時合計エラーを積算
することにより、符号の付いた累積エラーを決定するこ
とができる。この符号の付いた累積エラーをアドレス能
力で除算することにより、符号付きの可変増分値V’を
決定して、一定増分値Vに加えることができる。
【0093】或いは又、エンコーダ28はデジタル又は
アナログの位置エンコーダであってもよい。この場合
は、感光体ドラムが1アドレス能力の走査ピッチ(即
ち、周囲に沿って1/A、但し、Aはアドレス能力)の
等価量だけ回転したことをエンコーダ28が指示するた
びに、モジュロカウンタが1だけカウントアップする。
従って、累積エラーが0である場合には、モジュロカウ
ンタが手前の走査スタート信号からL回カウントしたこ
とになる。同様に、累積エラーが最後の走査スタート信
号から負又は正(即ち感光体ドラム24の回転が遅過ぎ
るか又は速すぎる)場合には、モジュロカウンタが、各
々、Lより少ないか又はLを越えてカウントしたことに
なる。
【0094】多色プリンタにおいては、感光体ドラム等
の3つ又は4つの個別のプリントデバイスを使用して原
色をプリントすることができる。或いは又、3つ又は4
つのカラーの各々に対し単一のプリントデバイスを繰り
返し使用することもできる。例えば、3色プリンタは、
マゼンタ、シアン及びイエローの色分解層を使用し、そ
して4色プリンタは、マゼンタ、シアン、イエロー及び
黒の色分解層を使用する。3つ又は4つの感光体ドラム
の各々(又は単一の感光体ドラムに対する3回又は4回
の通過の各々)内で回転速度の変動を補償することが重
要であるが、コピー用紙上に配置される各々の色分解層
の間の整列に関して異なる問題が存在する。コピー用紙
が3つ又は4つの感光体ドラムの各々を順次に通過する
(或いは1つの感光体ドラムを3回又は4回通過する)
ときには、特定の色分解像がページ同期信号に応答して
コピー用紙に載せられる。
【0095】コピー用紙に載せられるカラー像の各々が
他のカラー層と完全に揃う(整列する)のが理想的であ
る。しかしながら、多角形ミラー17の絶対走査位置は
プリンタ間で同期されない。それ故、コピー用紙が、所
与のプリンタに対し、ページ同期(又は整列)位置(ペ
ージの絶対プロセス方向位置がプリンタ間で同期される
位置)に到達するときに、多角形ミラー17は必ずしも
走査スタート位置にない。
【0096】即ち、レーザスポット30は、高速走査方
向に現在走査線の長さに沿ったどこかにある。従って、
コピー用紙は、多角形ミラー17に対する次の「走査開
始」信号のときまでにプロセス方向にある僅かな距離だ
け移動する。現在色分解像がページ同期信号の後の第1
の全走査で始まって感光体ドラム上に位置設定されると
きには、現在色分解層と他のカラー層との間に不整列が
生じる。
【0097】このようなカラープリンタの各プリントエ
ンジンに本発明のマイクロアドレス特徴を組み込むこと
により、各色分解像のスタートの絶対位置を整列位置に
一致させるように調整することができる。即ち、形成す
べきカラー層像の最初の縁のプロセス方向位置を、本発
明を用いてマイクロアドレスし、多数のプリンタの多角
形ミラー17間の小さな同期エラーを補償することがで
きる。
【0098】バンディシングの除去について上記したエ
ンコーダ実施例のいずれか1つを用いて、ページ同期信
号と走査開始信号との間隔を決定することができる。走
査ビームは走査線に沿ったどこにでも位置設定できるの
で、走査スタート信号はページ同期信号の直後から全走
査線に実質的に等しい間隔までのどこかで生じる。
【0099】タコメータ28’からの角速度信号をペー
ジ同期信号と走査開始信号との間の間隔にわたって積分
し、感光体ドラムがアドレス解像度に等しい距離(即
ち、上記例では、1/4800インチ)回転するに必要
な時間で除算し、そして最も近い整数に丸めることによ
り、ドラムがその遅延間隔において回転したマイクロア
ドレス増分の数V”を決定することができる。
【0100】或いは又、位置エンコーダ28を用いて、
感光体ドラムがその遅延間隔に回転したアドレス解像度
の増分の数を直接測定することができる。いずれにせ
よ、増分の数V”をモジュロカウンタにページオフセッ
トとして一度加えることができる。このページオフセッ
トは、各色分解像が始まるページ上の実際の位置が同じ
となるように、ページ上で像全体を下方(又は上方)に
移動する。換言すれば、色分解層が正確に整列し、色分
解層間の不整列が回避される。
【0101】プリント像に生じる更に別の形式の歪は
「ボウ(屈曲)」歪として知られているのもので、これ
は「スマイル(笑う)」又は「フラウン(しかめる)」
欠陥とも称されている。これらの欠陥は、図1のプリン
タの感光体ドラム24上のレーザスポット30の形状が
不整列となってレーザスポット30が感光体ドラム24
を横切る曲がった経路を走査するときに生じる。このよ
うな曲がった走査線を真っ直ぐにするために、本発明の
マイクロアドレス特徴が走査線の中心(又は他の部分)
に使用されて、走査線の中心部分(又は他の部分)を進
ませるか又は引っ込ませ、屈曲歪を最小にする。
【0102】屈曲歪は、図1のプリンタが複数のレーザ
ソース15を使用するときに特に支障のあるものとな
る。複数のレーザソースは複数のレーザビーム13を発
生し、これにより、複数の走査ビーム13aを形成し
て、複数のレーザスポット30を形成し、これらが感光
体ドラム24を走査して複数の走査線を生じさせる。複
数のレーザスポット30のうちのせいぜい1つしか感光
体ドラム24の半径に整列されないので(そのような場
合には)、不整列のレーザスポット30が屈曲した走査
線を形成する。更に、この屈曲した走査線の各々は曲率
が異なる。この形式の屈曲歪は、複数のレーザソース1
5の各々に独立して本発明のマイクロアドレス特徴を適
用することにより最小にされる。
【0103】例えば、「スマイル」型の屈曲歪では、走
査線の両端が走査線の中心より上にある。屈曲の激しさ
及びプロセス方向にピッチ距離を横切る強度段階の数に
基づいて、走査線の各半分を少なくとも2つの等しい区
分に分割することができる。これは、もちろん、屈曲が
シーム線にわたって対称的であると仮定する。
【0104】モジュロカウンタのカウントは、先ず、第
1の半分における各区分ごとに一度減少され、次いで、
もう半分における各区分ごとに増加される。このよう
に、これらの区分は第1の半分において徐々に上昇さ
れ、次いで、第2の半分において徐々に低下され、「ス
マイル」型の屈曲が平坦にされる。これら区分の長さ及
び個数は、強度段階の数及び屈曲の程度に基づく。又、
不整列を回避する上記システムをここに使用して、走査
ビームが走査線に沿って移動するときにモジュロカウン
タの増加/減少間の間隔を測定することができる。屈曲
は、各プリントエンジンごとにそしてマルチビームシス
テムの各ビームごとに異なる一定量であるから、モジュ
ロカウンタを増加又は減少する量及び/又はその間隔数
をルックアップテーブルに記憶することができる。ルッ
クアップテーブルはROM等で実施することができる。
更に、屈曲を補正するためには、ラスタデータを先入れ
先出し(FIFO)型のメモリに記憶し、モジュロカウ
ンタが増加・減少されるときにラスタデータの2本以上
の走査線が使用できるようにすることも必要である。
【0105】同様に、「フラウン」型の屈曲を補正する
ことができる。しかしながら、モジュロカウンタは、走
査線の最初の半分の間に減少ではなくて増加し、そして
その後の半分の間に増加ではなくて減少しなければなら
ない。
【0106】同様に、屈曲に対する補正と同様に、本発
明を用いてスキューを補正することができる。用紙の左
側に整列された第1のページ同期信号と、用紙の右側に
整列された第2のページ同期信号との間隔としてスキュ
ーが決定された場合には、レーザがページ巾にわたって
走査をするときにモジュロカウンタを増加又は減少さ
せ、それに応じて像の遷移を移動させることができる。
即ち、スキューは、ページが右にスキューしているか左
にスキューしているかに基づいて、走査線の一端を高く
し過ぎるか又は低くし過ぎる。ページ同期信号間の間隔
によってスキューの程度が決定されると、屈曲間隔の決
定について上記したシステムを使用して、走査線にわた
るスキュー間隔を決定することができる。次いで、それ
に応じて、モジュロカウンタを増加又は減少し、本発明
に従って像の遷移をマイクロアドレスすることによりス
キューを補償することができる。
【0107】
【発明の効果】以上の説明から、本発明は、高ガンマの
感光性記録媒体上に像を形成するプリンタ及び他の光学
ディスプレイシステムの空間アドレス能力を高めるため
の比較的低廉で且つ容易に実施できる方法及び手段を提
供することが明らかであろう。これらの像形成システム
はオーバースキャンモードで作動されて、これらが形成
する像に含まれる遷移の空間位置設定を解像度以上の精
度に実質上リニアに制御するように、輝度変調された境
界走査を使用できるようにするマイクロアドレス能力を
提供する。更に、複合光強度プロファイルのコントラス
ト、ピッチ格子及び移相を、近隣接レーザビームスポッ
ト間の重畳の量、レーザビームスポットの強度プロファ
イル及び複数の平行レーザビームスポット各々の強度に
よって決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために設けられたゼログラフ
ィックプリンタの簡単な概略図である。
【図2】ROSが、走査スポットのFWHM直径にほぼ
等しい走査ピッチを有する走査パターンに従って感光体
を走査するときに、図1に示す形式のプリンタのプロセ
ス方向インパルス応答に対する部分強度境界走査の作用
を示した図である。
【図3】プリンタが図2に従って動作するときに図1に
示す形式のプリンタのプロセス方向インパルス応答を定
める複合露光プロファイルを示す図である。
【図4】プリンタが、走査スポットのFWHM直径にほ
ぼ等しい走査ピッチを有する走査パターンを使用すると
きに、図1に示す形式のプリンタのアドレス能力応答曲
線(境界走査強度対露光境界変位)を示す図である。
【図5】図2と同様の図であるが、ベースとする走査パ
ターンが、走査スポットのFWHM直径の1.25倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図6】図3と同様の図であるが、ベースとする走査パ
ターンが、走査スポットのFWHM直径の1.25倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図7】図4と同様の図であるが、ベースとする走査パ
ターンが、走査スポットのFWHM直径の1.25倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図8】図2と同様の図であるが、ベースとする走査パ
ターンが、走査スポットのFWHM直径の0.75倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図9】図3と同様の図であるが、ベースとする走査パ
ターンが、走査スポットのFWHM直径の0.75倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図10】図4と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.75倍
にほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図11】図2と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.5倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図12】図3と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.5倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図13】図4と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.5倍に
ほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図14】図2と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.25倍
にほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図15】図3と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.25倍
にほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図16】図4と同様の図であるが、ベースとする走査
パターンが、走査スポットのFWHM直径の0.25倍
にほぼ等しいピッチを有する場合を示した図である。
【図17】オーバースキャン式のROSプリンタに対し
本発明により2xオーバースキャンにおいて与えられる
実質的にリニアなマイクロアドレス能力を示したグラフ
である。
【図18】上記プリンタが有するアドレス能力の非直線
性と、上記プリンタが従来の走査パターンを使用したと
きに生じる可変の縁プロファイルとを示す図である。
【図19】図1に示す形式のプリンタの別の境界走査輝
度変調技術を示す図である。
【図20】像バーの個々のピクセル発生器と同一線上に
ある軸に沿った光学像バーのアドレス能力を高めるため
の本発明の使い方を示す概略図である。
【図21】本発明により輝度変調される書き込み装置に
よって与えられるプリントビットマイクロアドレス能力
及びプリント線巾を示す図である。
【図22】本発明によるプロセス方向露光プロファイル
の例を示す図である。
【図23】本発明によるプロセス方向露光プロファイル
の例を示す図である。
【図24】本発明によるプロセス方向露光プロファイル
の例を示す図である。
【図25】2xオーバースキャンモードで動作する二次
元高アドレス能力プリンタにおいてピッチ距離の2.5
倍のピッチ格子を有する複合露光プロファイルの例を示
す図である。
【図26】2xオーバースキャンモードで動作する二次
元高アドレス能力プリンタにおいてピッチ距離の2.5
倍のピッチ格子を有する複合露光プロファイルの例を示
す図である。
【図27】2xオーバースキャンモードで動作する二次
元高アドレス能力プリンタにおいてピッチ距離の2.5
倍のピッチ格子を有する複合露光プロファイルの例を示
す図である。
【図28】二次元高アドレス能力プリンタの走査ピッチ
距離内でのレーザビームスポットの重畳を示す図であ
る。
【図29】図30のプリント強度制御器に対するアドレ
ス能力応答曲線を示すグラフである。
【図30】本発明によるプリント強度制御器の回路図で
ある。
【図31】超強度の照射を用いたプリント強度制御器に
対する別のアドレス能力応答曲線を示すグラフである。
【図32】本発明のプリンタのフィードバックループを
示す図である。
【符号の説明】
11 ゼログラフィックプリントエンジン 12 フライングスポットROS 13 光ビーム 14 ゼログラフィック感光体 15 レーザダイオード 17 多角形スキャナ 18 スキャナの小面 21 モータ 23 データソース 24 回転ドラム 25 前走査光学系 26 後走査光学系 51 LED像バー 52 ゼログラフィック感光体 53 LED 54 投影光学系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ装置によってプリントされる像
    の帯状歪を除去する方法において、 上記プリンタ装置の感光体デバイスに対する所望のプロ
    セス方向の速度を決定し、 上記プリンタ装置の走査デバイスに対する所望の走査速
    度を決定し、 上記感光体デバイス及び走査デバイスの少なくとも一方
    に対する実際の速度を決定し、 各決定された実際の速度に対するエラー速度を決定し、 上記決定されたエラー速度と走査間隔からエラー距離を
    決定し、そして上記決定されたエラー距離に基づいて上
    記プリンタ装置のモジュロカウンタのカウント値を調整
    する、という段階を備えたことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 多色プリンタ装置の不整列を回避する方
    法において、 ページ同期信号と走査スタート信号との間隔を決定し、 上記決定された間隔とアドレス可能値からエラー距離を
    決定し、そして上記決定されたエラー距離に基づいて上
    記プリンタ装置のモジュロカウンタのカウント値を調整
    する、という段階を備えたことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 プリンタ装置の屈曲歪を補正する方法に
    おいて、 屈曲量及び屈曲方向を決定し、 アドレス可能値を決定し、 上記屈曲量及びアドレス可能値に基づいて補正間隔を決
    定し、そして上記屈曲方向に基づき各補正間隔ごとに上
    記プリンタ装置のモジュロカウンタのカウント値を選択
    的に増減させる、という段階を備えたことを特徴とする
    方法。
JP15481693A 1992-07-24 1993-06-25 光学プリンタの歪を除去する方法 Expired - Lifetime JP3419502B2 (ja)

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US07/926,429 US5367381A (en) 1991-07-29 1992-08-10 Method and apparatus for enhanced resolution and contrast via super intensity controlled overscanned illumination in a two dimensional high addressability printer
US07/918092 1992-12-29
US07/998151 1992-12-29
US07/998,151 US5430472A (en) 1991-07-29 1992-12-29 Method and apparatus for eliminating distortion via overscanned illumination for optical printers and the like having high gamma photosensitive recording media and high addressability
US07/926429 1992-12-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003255251A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Ricoh Co Ltd 走査制御装置、プログラム、位置決め機構、光走査ユニット及び画像形成装置

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JP2003255251A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Ricoh Co Ltd 走査制御装置、プログラム、位置決め機構、光走査ユニット及び画像形成装置

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