JPH0691868A - 液滴噴射装置における圧電トランスデューサの駆動回路 - Google Patents

液滴噴射装置における圧電トランスデューサの駆動回路

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JPH0691868A
JPH0691868A JP4269593A JP26959392A JPH0691868A JP H0691868 A JPH0691868 A JP H0691868A JP 4269593 A JP4269593 A JP 4269593A JP 26959392 A JP26959392 A JP 26959392A JP H0691868 A JPH0691868 A JP H0691868A
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signal
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pressure chamber
electrodes
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JP4269593A
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Yoshimasa Hara
祥雅 原
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の圧力室の隔壁を構成している圧電トラ
ンスデューサの両面に設けられた一対の電極間に電圧を
印加し、任意の圧力室の容積を増大させてインクを吸入
した後、上記電圧より低い電圧を逆向きに印加してその
任意の圧力室からインクを噴射する液滴噴射装置におい
て、上記電極にそれぞれ接続される駆動回路をTTLレ
ベルのON,OFF信号で動作させることができるよう
にする。 【構成】 ON,OFF信号SS1およびSS2によっ
て切り換えられる電界効果トランジスタFET1および
FET2のON,OFFの組合せにより、圧電トランス
デューサの電極に接続される接続端子50を接地する接
地状態と、電源電圧Vcc(=50V)をそのまま端子5
0に供給する第1駆動状態と、定電圧ダイオードZDの
作用により25Vの電圧を端子50に供給する第2駆動
状態とが得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
等の液滴噴射装置に係り、特に、液滴噴射時に駆動され
る圧電トランスデューサの駆動回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
(a)互いに隔壁を挟んで隣接して設けられ、それぞれ
ノズルに接続されているとともに噴射液が充填される複
数の圧力室と、(b)前記隔壁の少なくとも一部を構成
しているとともに、両面に設けられた電極間に駆動電圧
が印加されることにより変形して前記圧力室の容積を変
化させる圧電トランスデューサとを備えた液滴噴射装置
が、例えば特開昭63−252750号公報等に開示さ
れている。
【0003】図7および図8は、このような液滴噴射装
置の一例であるインクジェットプリンタのプリンタヘッ
ドを示す斜視図および断面図で、PZT等の圧電材料か
ら成る本体ブロック10と、カバー12と、ノズルプレ
ート14とから成り、本体ブロック10に形成された複
数の隔壁16を挟んで複数の圧力室18a,18b,・
・・(以下、特に区別しない場合には単に圧力室18と
いう)が形成されている。図9は、本体ブロック10を
単独で示す斜視図で、この上面10aにカバー12が固
設され、前面10bにノズルプレート14が固設され
る。上記圧力室18は共通のインク溜20に連通させら
れており、そのインク溜20および圧力室18内には噴
射液としてインクが充填されるとともに、インク溜20
にはインクが逐次補充されるようになっている。インク
溜20は、例えばカバー12の下面に隔壁16と直角な
方向、すなわち図8の左右方向に設けられた凹所等によ
って構成される。上記複数の隔壁16には、それぞれそ
の両面に電極22a,22b、24a,24b、26
a,26b、28a,28b、30a,30bが取り付
けられており、各隔壁16の両面の電極a,b間に電圧
が印加されることにより変形して圧力室18の容積を変
化させる。この例では、圧電材料から成る隔壁16その
ものが圧電トランスデューサを構成している。また、ノ
ズルプレート14には、各圧力室18に対応してノズル
32が形成されているが、このノズル32は、一つおき
に図8の上下方向である紙送り方向にずらされており、
紙送り速度に応じてタイミングをずらして液滴噴射が行
われることにより、高い解像度で印字できるようになっ
ている。
【0004】このように構成された液滴噴射装置の液滴
噴射方法として、液滴噴射すべき圧力室の容積を増大さ
せることにより、噴射液を吸入するとともにその噴射液
に圧力振動を生じさせ、その圧力振動を利用して液滴噴
射することが、例えば米国特許第3179042号明細
書等に開示されている。上記従来例を参照しつつ具体的
に説明すると、例えば電極22b,24a,26b,2
8a,30bに50V程度の電圧を印加するとともに、
電極22a,24b,26a,28b,30aを接地
(GND)すると、隔壁16は図10の(a)に示され
ているように変形し、容積が増大する圧力室18bおよ
び18d内にインク溜20からインクが流入する。この
状態が続くと、圧力室18b,18d内に流入したイン
クは、図11に示されているように一部がインク溜20
へ逆流し、以後、流入・流出を繰り返しながら減衰す
る。その場合に、最初の流入終了時、すなわち圧力室1
8b,18d内の圧力が最も高くなるタイミング時間t
2 に合わせて電圧を開放すると、隔壁16は図10の
(b)の状態に戻り、圧力室18b,18dの容積減少
に伴ってインクの圧力振動が増幅され、その圧力室18
b,18dのノズル32からインクが噴射される。この
時、上記電極間に逆向きの電圧を印加すれば隔壁16の
戻りが促進され、より効果的にインクが噴射される。な
お、最初の隔壁16の変形で圧力室18c,18eの容
積は減少するが、その時点ではインクに圧力振動が生じ
ていないので十分な圧力が得られず、それ等の圧力室1
8c,18e内のインクはインク溜20へ流出するだけ
でノズル32から噴射されることはない。
【0005】すなわち、圧力室18bおよび18dから
インクを噴射する場合には、電極22b,24a,26
b,28aに図12の(a)に示すパルスを印加すると
ともに、電極22a,24b,26a,28bに図12
の(b)に示すパルスを印加すれば良く、(a)のパル
ス幅t1 〜t2 は図11の時間間隔t1 〜t2 に対応す
る。隔壁16の戻りを促進するための(b)のパルス
は、圧力室18b,18d以外のノズル32からインク
が飛び出すことを防止する上で、パルス幅t2 〜t3
インクの減衰振動の周期より長くするとともに、(a)
のパルス電圧より低い電圧、例えば25V程度とする必
要がある。また、圧力室18cおよび18eからインク
を噴射する場合には、電極24b,26a,28b,3
0aに図12の(a)に示すパルスを印加するととも
に、電極24a,26b,28a,30bに図12の
(b)に示すパルスを印加すれば良い。
【0006】次に、上記各電極22a〜30bに図12
の電圧を印加するための駆動回路について説明する。図
13は、従来の駆動回路の一例で、各電極22a〜30
bにそれぞれ独立に設けられている。この回路は非反転
増幅回路で、利得は抵抗R11およびR12により5倍
に設定されており、入力端子34の電圧を5倍に増幅し
て各電極に接続される接続端子36から出力する。した
がって、前記図12の(a)に示すパルス電圧を印加す
る場合には、図14の(a)に示すように電圧10Vの
パルスを入力端子34に入力し、図12の(b)に示す
パルス電圧を印加する場合には、図14の(b)に示す
ように電圧5Vのパルスを入力端子34に入力すれば良
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の駆動回路はアナログ動作であるため消費電力が大
きいとともに、入力パルスの電圧が2種類必要であるた
め、そのようなパルスを生成する回路や制御が複雑にな
るという問題があった。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、TTL(トランジス
タ・トランジスタ・論理回路)レベルのON,OFF信
号で動作する消費電力が少ない駆動回路を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a)互いに隔壁を挟んで隣接して設
けられ、それぞれノズルに接続されているとともに噴射
液が充填される複数の圧力室と、(b)前記隔壁の少な
くとも一部を構成しているとともに、両面に設けられた
電極間に駆動電圧が印加されることにより変形して前記
圧力室の容積を変化させる圧電トランスデューサとを備
え、任意の圧力室の容積を増大させて前記噴射液をその
圧力室内に吸入したのち、その任意の圧力室を収縮させ
て前記ノズルから噴射液を噴射する液滴噴射装置におい
て、前記電極にそれぞれ接続されて前記圧電トランスデ
ューサを駆動する回路であって、(c)駆動電源と、
(d)第1信号のON,OFFにより、前記駆動電源か
ら前記電極に電源電圧が供給されることを許容する通電
状態と、その電極を接地する接地状態とに切り換える第
1スイッチング手段と、(e)前記通電状態において前
記第1信号と同じ電圧の第2信号がON,OFFされる
ことにより、前記電源電圧に基づく第1電圧を前記電極
に供給する第1駆動状態と、電圧制御手段の作用でその
第1電圧より低い予め定められた第2電圧を前記電極に
供給する第2駆動状態とに切り換える第2スイッチング
手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】このような圧電トランスデューサの駆動回路
は、第1信号のON,OFFに従って第1スイッチング
手段が切り換えられることにより、通電状態と接地状態
とに切り換えられ、通電状態においては、更に第2信号
のON,OFFに従って第2スイッチング手段が切り換
えられることにより、電極への供給電圧が異なる第1駆
動状態と第2駆動状態とに切り換えられる。すなわち、
第1信号および第2信号のON,OFFの組合せによ
り、圧電トランスデューサの電極を接地する接地状態
と、駆動電源の電源電圧に基づく第1電圧を電極に供給
する第1駆動状態と、電圧制御手段の作用で第1電圧よ
り低い予め定められた第2電圧を電極に供給する第2駆
動状態とに切り換えられるのである。
【0011】したがって、圧電トランスデューサの両面
の電極の一方に接続された駆動回路を第1駆動状態と
し、他方の電極に接続された駆動回路を接地状態とする
ことにより、それ等の電極間には第1電圧が印加され、
圧電トランスデューサが変形させられる。これにより、
その圧電トランスデューサが設けられた隔壁を挟んで位
置する一対の圧力室は互いに容積が増減させられ、容積
が増大する側の圧力室には噴射液が吸入されるとともに
圧力振動が生じさせられる。そして、その圧力振動のタ
イミングに合わせて、上記一方の電極に接続された駆動
回路を接地状態とし、他方の電極に接続された駆動回路
を第2駆動状態とすることにより、一対の電極間には上
記と逆向きに第1電圧より低い第2電圧が印加され、変
形していた圧電トランスデューサが速やかに元の状態に
復帰させられる。この時、容積が減少する側の圧力室内
の噴射液は、上記圧力振動と相俟って圧力が増大し、ノ
ズルから噴射される。なお、第2駆動状態で供給される
第2電圧は、圧電トランスデューサの戻りが強すぎて他
の圧力室のノズルから噴射液が飛び出すことのないよう
に設定される。
【0012】
【発明の効果】このように、かかる本発明の駆動回路
は、第1信号および第2信号のON,OFFに従って第
1スイッチング手段および第2スイッチング手段が切り
換えられることにより、圧電トランスデューサの電極を
接地する接地状態と、その電極に第1電圧を供給する第
1駆動状態と、その第1電圧より低い第2電圧を電極に
供給する第2駆動状態とに切り換えられるため、第1信
号および第2信号としてTTLレベル、例えば5V程度
の小電圧パルス信号を入力するだけで良く、それ等の入
力信号が簡単になるとともに消費電力が大幅に節減され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、以下の実施例において前記従来例
と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい
説明を省略する。
【0014】図2は、本実施例のプリンタヘッドの断面
図で、このプリンタヘッドは前記図7〜図9の従来例と
略同様に構成されているが、各圧力室18にはそれぞれ
単一の電極40a,40b,・・・が取り付けられてい
る。これは、前記従来例から明らかなように、各圧力室
18内の電極は常に同じ電位とされるため、単一の電極
40a,40b,・・・とした方が電極数が少なく、構
造が簡単になるからである。
【0015】かかるプリンタヘッドは図3に示す制御回
路を備えており、上記各電極40a,40b,・・・に
接続された駆動回路42a,42b,・・・にコントロ
ーラ44から第1信号SS1a,SS1b,・・・、第
2信号SS2a,SS2b,・・・が供給されることに
より、隔壁16が変形させられて圧力室18の容積が増
減させられ、前記従来例と同様にして任意の圧力室18
のノズル32からインクが噴射させられる。コントロー
ラ44はマイクロコンピュータ等にて構成されており、
印字データ等に従って各駆動回路42a,42b,・・
・に第1信号SS1a,SS1b,・・・、第2信号S
S2a,SS2b,・・・を出力する。これ等の第1信
号SS1a,SS1b,・・・、第2信号SS2a,S
S2b,・・・は、電圧が5V程度のON,OFF信号
である。なお、以下の説明で特にa,b,・・・を区別
しない場合には、単に電極40,駆動回路42,第1信
号SS1,第2信号SS2という。
【0016】上記駆動回路42は、図1に示すように構
成されている。前記第1信号SS1が供給される第1入
力端子46は、ゲート抵抗R1,R2を介して電界効果
トランジスタFET1に接続されており、第2信号SS
2が供給される第2入力端子48は、ゲート抵抗R3,
R4を介して電界効果トランジスタFET2に接続され
ている。電界効果トランジスタFET1のソースは接地
(GND)されており、ドレインは接続端子50に接続
されているとともに負荷抵抗R5を介して駆動電源52
に接続されている。駆動電源52は電源電圧Vccとして
50Vを出力する。また、電界効果トランジスタFET
2のソースは接地(GND)されており、ドレインはツ
ェナー電圧が25Vの定電圧ダイオードZDおよびダイ
オードDを介して電界効果トランジスタFET1のドレ
インおよび接続端子50に接続されている。接続端子5
0は前記電極40に接続される。
【0017】このような駆動回路42においては、第1
信号SS1がOFFで電界効果トランジスタFET1の
ゲート電圧が0Vの場合、その電界効果トランジスタF
ET1はOFF(非導通)状態となり、駆動電源52か
ら接続端子50に電源電圧Vccが供給されることを許容
する通電状態となる。また、第1信号SS1がONで電
界効果トランジスタFET1のゲートに電圧が印加され
ると、その電界効果トランジスタFET1はON(導
通)状態となり、接続端子50は電界効果トランジスタ
FET1を介して接地(GND)させられ、接続端子5
0の出力電位SCは接地状態となる。上記電界効果トラ
ンジスタFET1は、第1信号SS1のON,OFFに
従って駆動回路42を通電状態と接地状態とに切り換え
る第1スイッチング手段に相当する。
【0018】一方、上記第1信号SS1がOFF、すな
わち電源電圧Vccを接続端子50に供給することが許容
された通電状態の場合には、第2信号SS2のON,O
FFに従って出力電位SCが切り換えられる。すなわ
ち、第2信号SS2がOFFで電界効果トランジスタF
ET2のゲート電圧が0Vの場合、その電界効果トラン
ジスタFET2はOFF(非導通)状態となり、接続端
子50には電源電圧Vccがそのまま供給されて出力電位
SCがその電源電圧Vccと一致する第1駆動状態とな
る。この時の出力電位SCである電源電圧Vcc、すなわ
ち50Vは第1電圧である。また、第2信号SS2がO
Nで電界効果トランジスタFET2のゲートに電圧が印
加されると、その電界効果トランジスタFET2はON
(導通)状態となり、接続端子50の出力電位SCが定
電圧ダイオードZDのツェナー電位と同じ25Vとなる
第2駆動状態となる。この時の出力電位SCである25
Vは第2電圧である。上記電界効果トランジスタFET
2は、第2信号SS2のON,OFFに従って駆動回路
42を第1駆動状態と第2駆動状態とに切り換える第2
スイッチング手段に相当し、第2駆動状態の時に出力電
位SCを低下させる定電圧ダイオードZDは電圧制御手
段に相当する。
【0019】したがって、かかる駆動回路42によれ
ば、第1信号SS1および第2信号SS2のON,OF
Fの組合せにより、接続端子50の出力電位SCを表1
のように接地状態(GND)と、50Vと、25Vとに
切り換えることができる。
【0020】
【表1】
【0021】次に、かかる駆動回路42を制御して実際
にインクを噴射する場合について説明する。例えば圧力
室18b,18dのノズル32からインクを噴射する場
合には、それ等の圧力室18b,18dに取り付けられ
た電極40b,40dの駆動回路42b,42dに、第
1信号SS1および第2信号SS2として図4の
(a),(b)に示す信号をそれぞれ供給する一方、そ
れ等の圧力室18b,18dに隣接する圧力室18a,
18c,18eに取り付けられた電極40a,40c,
40eの駆動回路42a,42c,42eには、第1信
号SS1および第2信号SS2として図4の(c),
(d)に示す信号をそれぞれ供給する。これにより、電
極40b,40dの電位は図4の(e)のように変化さ
せられ、電極40a,40c,40eの電位は図4の
(f)のように変化させられる。この電極電位の変化は
前記図12と同じで、時間t2 およびt3 は従来と同様
に定められており、時間t1 からt2 の間では各圧力室
18を隔てている隔壁16が図5の(a)に示すように
変形させられ、圧力室18b,18d内にインク溜20
からインクが流入するとともに圧力振動が生じさせられ
る。圧力室18b,18d内の圧力が最も高くなるタイ
ミング時間t2 において、25Vの逆向きの電圧が印加
され、隔壁16が図5の(b)の状態に速やかに復帰さ
せられると、この時の圧力室18b,18dの容積減少
に伴ってインクの圧力振動が増幅され、その圧力室18
b,18dのノズル32からインクが噴射される。
【0022】また、圧力室18c,18eのノズル32
からインクを噴射する場合には、それ等の圧力室18
c,18eに取り付けられた電極40c,40eの駆動
回路42c,42eに、第1信号SS1および第2信号
SS2として図4の(a),(b)に示す信号をそれぞ
れ供給する一方、それ等の圧力室18c,18eに隣接
する圧力室18b,18d,18fに取り付けられた電
極40b,40d,40fの駆動回路42b,42d,
42fには、第1信号SS1および第2信号SS2とし
て図4の(c),(d)に示す信号をそれぞれ供給す
る。これにより、電極40c,40eの電位は図4の
(e)のように変化させられ、電極40b,40d,4
0fの電位は図4の(f)のように変化させられる。し
たがって、時間t1 からt2 の間では隔壁16が図6の
(a)に示すように変形させられ、圧力室18c,18
e内にインク溜20からインクが流入するとともに圧力
振動が生じさせられる。また、時間t2 を過ぎて25V
の逆向きの電圧が印加されると、隔壁16が図6の
(b)の状態に速やかに復帰させられ、この時の圧力室
18c,18eの容積減少に伴ってインクの圧力振動が
増幅され、その圧力室18c,18eのノズル32から
インクが噴射される。
【0023】なお、何れの圧力室18のノズル32から
インクを噴射するかは印字データ等に応じて適宜設定さ
れ、インクを噴射すべき圧力室18に応じて、各駆動回
路42に出力する第1信号SS1および第2信号SS2
のON,OFFが制御される。
【0024】ここで、本実施例のインクジェットプリン
タのプリンタヘッドは、各電極40に接続されている駆
動回路42が、第1信号SS1および第2信号SS2に
よって電界効果トランジスタFET1およびFET2の
ON,OFFが切り換えられることにより、電極40を
接地する接地状態と、電源電圧Vccをそのまま電極40
に供給する第1駆動状態と、定電圧ダイオードZDの作
用により25Vの電圧を電極40に供給する第2駆動状
態とに切り換えられるようになっているため、第1信号
SS1および第2信号SS2がTTLレベルの小電圧パ
ルス信号で良く、それ等の入力信号が簡単になるととも
に消費電力が大幅に節減される。
【0025】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0026】例えば、前記実施例では電極40に25V
または50Vが印加されるようになっていたが、それ等
の駆動電圧は隔壁16を構成している圧電トランスデュ
ーサの特性等に応じて適宜変更され得る。
【0027】また、前記実施例の隔壁16は高電位側か
ら接地側へ膨出するように変形していたが、接地側から
高電位側へ膨出する圧電トランスデューサを用いること
もできる。
【0028】また、前記実施例のプリンタヘッドは本体
ブロック10,カバー12,およびノズルプレート14
によって構成されていたが、このプリンタヘッドの構成
は適宜変更され得る。例えば、隔壁16全体を圧電材料
にて構成することは必ずしも必要でなく、その一部のみ
を圧電材料で構成するようにしても差支えないし、図8
のように圧力室18内の電極が分離して設けられても良
い。
【0029】また、前記実施例ではスイッチング手段と
して電界効果トランジスタが用いられていたが、バイポ
ーラトランジスタ等の他の半導体素子を利用することも
可能である。電圧制御手段についても、前記定電圧ダイ
オード以外に定電圧回路等を利用することができる。な
お、第1電圧は必ずしも電源電圧Vccと同じである必要
はない。
【0030】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧電トランスデューサ
の駆動回路を示す回路図である。
【図2】図1の駆動回路によって駆動されるインクジェ
ットプリンタのプリンタヘッド部分を示す断面図であ
る。
【図3】図2のプリンタヘッドの制御回路を示すブロッ
ク線図である。
【図4】図3の各駆動回路に供給する第1信号および第
2信号と、それ等の信号によって制御される出力電位の
変化を示すタイムチャートである。
【図5】図2のプリンタヘッドの圧力室18bおよび1
8dからインクを噴射する際の隔壁の変形を説明する図
である。
【図6】図2のプリンタヘッドの圧力室18cおよび1
8eからインクを噴射する際の隔壁の変形を説明する図
である。
【図7】プリンタヘッドの一例を説明する斜視図であ
る。
【図8】図7のプリンタヘッドを圧力室と直交する方向
に切断した断面図である。
【図9】図7のプリンタヘッドの本体ブロックを単独で
示す斜視図である。
【図10】図8の圧力室18bおよび18dからインク
を噴射する際の隔壁の変形を説明する図である。
【図11】図10の(a)において容積が増大させられ
た圧力室18b,18dのインクの流れを説明する図で
ある。
【図12】図8の隔壁の両面に設けられた一対の電極に
印加する印加電圧を示すタイムチャートである。
【図13】図12の2種類の印加電圧を適宜出力する従
来の駆動回路の一例である。
【図14】図12の2種類の印加電圧を得るために図1
3の駆動回路に入力する2種類の入力信号を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
16:隔壁(圧電トランスデューサ) 18a,18b,・・・:圧力室 32:ノズル 40a,40b,・・・:電極 42,42a,42b,・・・:駆動回路 52:駆動電源 FET1:電界効果トランジスタ(第1スイッチング手
段) FET2:電界効果トランジスタ(第2スイッチング手
段) ZD:定電圧ダイオード(電圧制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隔壁を挟んで隣接して設けられ、そ
    れぞれノズルに接続されているとともに噴射液が充填さ
    れる複数の圧力室と、 前記隔壁の少なくとも一部を構成しているとともに、両
    面に設けられた電極間に駆動電圧が印加されることによ
    り変形して前記圧力室の容積を変化させる圧電トランス
    デューサとを備え、任意の圧力室の容積を増大させて前
    記噴射液を該圧力室内に吸入したのち、該任意の圧力室
    を収縮させて前記ノズルから噴射液を噴射する液滴噴射
    装置において、前記電極にそれぞれ接続されて前記圧電
    トランスデューサを駆動する回路であって、 駆動電源と、 第1信号のON,OFFにより、前記駆動電源から前記
    電極に電源電圧が供給されることを許容する通電状態
    と、該電極を接地する接地状態とに切り換える第1スイ
    ッチング手段と、 前記通電状態において前記第1信号と同じ電圧の第2信
    号がON,OFFされることにより、前記電源電圧に基
    づく第1電圧を前記電極に供給する第1駆動状態と、電
    圧制御手段の作用で該第1電圧より低い予め定められた
    第2電圧を前記電極に供給する第2駆動状態とに切り換
    える第2スイッチング手段とを有することを特徴とする
    液滴噴射装置における圧電トランスデューサの駆動回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6786570B2 (en) 1997-07-15 2004-09-07 Silverbrook Research Pty Ltd Ink supply arrangement for a printing mechanism of a wide format pagewidth inkjet printer
US7249816B2 (en) 2001-09-20 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Image recording apparatus and head driving control apparatus
US7334873B2 (en) 2002-04-12 2008-02-26 Silverbrook Research Pty Ltd Discrete air and nozzle chambers in a printhead chip for an inkjet printhead

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