JP2002187270A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002187270A
JP2002187270A JP2000386396A JP2000386396A JP2002187270A JP 2002187270 A JP2002187270 A JP 2002187270A JP 2000386396 A JP2000386396 A JP 2000386396A JP 2000386396 A JP2000386396 A JP 2000386396A JP 2002187270 A JP2002187270 A JP 2002187270A
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Japan
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pressurizing
ink
pressure generating
unit
signal
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Tomoaki Takahashi
智明 高橋
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のノズル開口列間のインク滴の特性を揃
えること。 【解決手段】 圧電振動ユニット8と駆動信号発生手段
21との間にインピーダンス変更手段22を接続し、各
列のノズル開口からのインク滴の吐出特性に合わせてイ
ンピーダンスを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、圧力発生室を圧
力発生手段により加圧してノズル開口からインク滴を吐
出させるインクジェット記録ヘッドを備えた記録装置の
駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置を構成するイン
クジェット記録ヘッドは、圧力発生手段と、外部からイ
ンクの供給を受けつつ加圧手段により加圧してノズル開
口からインク滴として吐出する流路ユニットとから構成
されている。このような記録ヘッドは、印字密度の向上
を図る目的や、またカラー印刷のために異なるインク滴
を独立して吐出させるため、複数のノズル開口からなる
ノズル開口列を複数列設けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一の
ノズル開口列のノズル開口のインク滴吐出特性、例えば
インク量、飛行速度は、製造工程の管理により比較的容
易に均質化できるものの、複数のノズル開口列からのイ
ンク滴のインク量、飛行速度は、インクの種類や、ノズ
ル列毎の加圧手段の特性のばらつき等の影響も受けてば
らつきが生じるという問題がある。本発明はこのような
問題に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、複数のノズル開口列間のインク滴の吐出特性を
均質化して高い印字品質での印字が可能なインクジェッ
ト記録装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インク滴を吐出するノズル
開口に連通し、かつインクを加圧手段により加圧する圧
力発生室が列状に複数配置された前記圧力発生室の列を
複数備え、前記各列状の圧力発生室を加圧する複数の前
記加圧手段からなる加圧ユニットとを備えた記録ヘッド
と、前記加圧ユニットのそれぞれに信号供給路を介して
駆動信号を供給する駆動信号発生手段とを備えたインク
ジェット記録装置において、前記各加圧ユニットに接続
する信号供給路にインピーダンス変更手段を接続し、前
記各列のノズル開口からのインク滴の吐出特性が一定と
なるように前記駆動信号発生手段と前記加圧ユニットと
の間のインピーダンスを調整するようにした。
【0005】
【作用】記録ヘッド自体の構造に起因する各ノズル列間
のインク滴の吐出特性のばらつきを、信号供給路のイン
ピーダンスによる加圧手段の駆動力変化で補正する。
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1、2は、本発明の
インクジェット記録装置に使用する記録ヘッドの一実施
例を示すものであって、流路ユニット1は、ノズル開口
2が一定ピッチで複数穿設されたノズル開口列を複数列
備えたノズルプレート3と、ノズル開口2に連通する圧
力発生室4、これにインク供給口5を介してインクを供
給するリザーバ6を備えた流路形成基板7と、圧力発生
室4の容積を膨張、縮小させる弾性板10とを一体に積
層して構成されている。
【0007】圧電振動ユニット8は、図3に示したよう
に圧力発生室4の配列ピッチに一致させて縦振動モード
の圧電振動子9を固定基板10に固定して構成され、各
列の圧力発生室のインクを加圧する加圧手段をなしてい
る。各圧電振動子9は、外部からの駆動信号を伝達する
フレキシブルケーブル11に接続された上で、各ノズル
開口列に対応するようにノズル開口列数だけ収容室12
に収容して固定されている。フレキシブルケーブル11
は、図4に示したように固定基板10と対向する領域に
形成された窓13に、駆動信号を各圧電振動子9に選択
的に印加するトランスファゲート14を集積した半導体
集積回路15が実装されている。
【0008】流路ユニット1は、高分子材料の射出成形
等により構成されたホルダー16の開口面17に固定さ
れて、ノズルプレート側にシールド材を兼ねる枠体18
を挿入して記録ヘッドに構成されている。
【0009】図5は、2つの圧電振動ユニット8、8を
備えた同上記録ヘッドに例を採ってその駆動回路の一実
施例を示すものであって、ホスト等の外部装置から印刷
信号の入力を受ける吐出制御手段20は、印字タイミン
グに対応して共通の駆動信号発生手段21、及び各圧電
振動ユニット毎に設けられた駆動信号印加手段24に信
号を出力して、インク滴を吐出させるべき圧電振動子9
のトランスファゲート14を選択的に導通させ、駆動信
号発生手段21の信号を、インピーダンス変更手段22
を介して圧電振動子9に印加するように構成されてい
る。
【0010】駆動信号発生手段21は、図6(イ)に示
したように基本的には、圧電振動子9を収縮させる第1
信号と、収縮状態を一定時間維持する第2信号と、
収縮状態にある圧電振動子9を伸長させる第3信号と
により構成されている。なお、この実施例においては、
第3信号は、中間に一定電位を所定時間維持するホー
ルド部が設けられている。
【0011】インピーダンス変更手段22は、図7に示
したようにインピーダンス選択手段23の信号によりオ
ン−オフ制御されるスイッチ40に、抵抗素子R、リア
クタンスコイルL、コンデンサCの素子を接続し、スイ
ッチ40の操作により信号伝送路のインピーダンスを変
更できるように構成されている。
【0012】工場出荷前の検査において各ノズル開口列
の圧電振動ユニット8、8に駆動信号発生手段21から
駆動信号を供給して、各ノズル開口列のインク滴の飛行
速度のばらつきを検査する。検査の結果、飛行速度の遅
いインク滴を吐出しているノズル開口列の圧電振動ユニ
ットに対しては、インピーダンス選択手段23によりイ
ンピーダンス変更手段22の適宜のリアクタンス素子、
例えばリアクタンスコイルLを信号供給路に介装させ
る。このリアクタンスコイルLにより、圧電振動子9に
は図6(ロ)に見られるように、第1信号の終端、第
3信号の終端でそれぞれオーバシュートが生じ、常時
よりもΔH1、ΔH2だけ電位差が大きな第1信号’、
第3信号’が印加されることになり、圧力発生室4が
常時よりも強く加圧されて当該ノズル開口列のインク滴
の速度が上昇する。
【0013】また反対にインク滴の飛行速度が高いノズ
ル開口列の圧電振動ユニット8に対しては、インピーダ
ンス選択手段23によりスイッチS2をオンとして信号
供給路に抵抗Rを介装させて駆動信号を図6(ハ)に示
したように減衰させた第1信号”、第3信号”が印
加されるため、当該ノズル開口列のインク滴の速度が低
下する。
【0014】図8(イ)、(ロ)は、それぞれリアクタ
ンス素子としてのコンデンサCの容量とインク滴の速度
変化率との関係、及び減衰成分として抵抗Rの抵抗値と
インク滴の速度変化率との関係の一例を示したものであ
って、これらの線図からも明らかなように、記録ヘッド
のクロストーク特性に合わせて、コンデンサCの値や、
また抵抗体Rの値を上述の検査結果に合わせて調整する
という簡単な作業により、ノズル開口列間のインク滴の
インク量や速度を規定値に修正して高い印字品質で印刷
することができる。また、上述の実施例においては、イ
ンピーダンス変更手段20にスイッチ40を内蔵させて
スイッチ40の切換えによりインピーダンスを調整する
ようにしているが、検査工程での結果に合わせて最適な
値のインピーダンス素子を実装するようにしても同様の
作用を奏することは明らかである。
【0015】ところで、同一のノズル開口列に属する複
数のノズル開口にあっても、同一列で同時にインク滴を
吐出するノズル開口が大幅に変動すると、フレキシブル
ケーブル11に密に形成された信号供給路である導電パ
ターンに流れる電流による相互インダクタンスや、また
流路ユニット1のたわみ等により当該ノズル開口列のノ
ズル開口からのインク滴の飛行特性が、図9に示したよ
うにインク滴の数に応じて変動する。
【0016】このような場合には、図5に示したように
インピーダンス選択手段23に吐出制御手段20からの
信号を入力させ、吐出制御手段20により各ノズル開口
列の負荷量を判定させるとともに、インピーダンス選択
手段23により信号供給路のインピーダンスを調整する
とカラー印刷における特定色の濃度低下を防止すること
ができる。
【0017】また、画像を背景にしてテキストデータを
印刷する場合には、画像データを印刷するインク滴のイ
ンク量は、テキストデータを印刷するインク滴のインク
量よりも少ない5ピコリットル程度に抑えて、粒状感の
低い写真品質で印刷される。このような、微少量のイン
ク滴を吐出させるには、図9に示したように第2信号
、つまりホールド時間の短い駆動信号が圧電振動子9
に印加される。
【0018】しかし、この信号は、ホールド時間が2μ
Sと短いため、フレキシブルケーブル11に密に形成さ
れた信号供給路である導電パターンに流れる電流値に大
きな影響を受けるから、テキスト印刷等を印刷するイン
ク量が比較的多いインク滴を吐出させる駆動信号(図6
(イ))を印加する場合とは異なるインピーダンス素子
をインピーダンス選択手段23により選択すると、印字
品質の低下を防止することができる。
【0019】なお、上述の実施例においては、インク滴
を同時に吐出するノズル開口の数に応じてリアクタンス
の種類を変更するようにしているが、図11に示したよ
うに複数の抵抗素子、または複数のリアクタンス素子を
それぞれスイッチを介して信号経路に接続し、スイッチ
により接続数を変更するようにしても同様の作用を奏す
ることは明らかである。
【0020】また上述の実施例においては、インク滴の
飛行速度のばらつきを検査してインピーダンスを調整す
るようにしているが、インク重量が飛行速度に大きな影
響を与えるから、インク滴の重量に合わせてインピーダ
ンスを調整しても同様の作用を奏することは明らかであ
る。
【0021】また、上述の実施例においては、インク吐
出時に強い圧力が作用する縦振動モードの圧電振動子を
使用した記録ヘッドに特に有効であるが、たわみ変位振
動子を使用する記録ヘッドに適用しても同様の作用を奏
することは明らかである。また熱によりインクを気化さ
せ、蒸気の圧力でインク滴を吐出させるバブルジェット
(登録商標)式記録ヘッドを急峻な変化をする駆動信号
により駆動する場合に適用しても同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
インク滴を吐出するノズル開口に連通し、かつインクを
加圧手段により加圧する圧力発生室が列状に複数配置さ
れた圧力発生室の列を複数備え、各列状の圧力発生室を
加圧する複数の加圧手段からなる加圧ユニットとを備え
た記録ヘッドと、加圧ユニットのそれぞれに信号供給路
を介して駆動信号を供給する駆動信号発生手段とを備え
たインクジェット記録装置において、各加圧ユニットに
接続する信号供給路にインピーダンス変更手段を接続
し、各列のノズル開口からのインク滴の吐出特性が一定
となるように駆動信号発生手段と加圧ユニットとの間の
インピーダンスを調整するようにしたので、記録ヘッド
自体の構造に起因する各ノズル列間のインク滴の吐出特
性のばらつきを、信号供給路のインピーダンスを変更す
るという簡単な操作で、記録ヘッド全体のインク滴吐出
特性を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録ヘッドの一実施例を示す組立斜視
図である。
【図2】同上記録ヘッドの断面構造を、1つの圧電振動
ユニットについて示す図である。
【図3】振動子ユニットの一実施例を示す図である。
【図4】振動子ユニットにフレキシブルケーブルを接続
した状態を示す図である。
【図5】同上記録ヘッドを駆動する駆動手段の一実施例
を示すブロック図である。
【図6】図(イ)乃至(ハ)、それぞれ駆動信号発生手
段からの駆動信号、インピーダンス変更手段を経由して
圧電振動素子に印加される信号を示す波形図である。
【図7】同上駆動手段を構成するインピーダンス変更手
段の一実施例を示す図である。
【図8】図(イ)、(ロ)は、それぞれ伝送経路にリア
クタンス素子としての容量、及び抵抗を挿入した場合の
インク滴の飛行速度の変化率を示す線図である。
【図9】記録ヘッド自体の同時に吐出するインク滴の数
とインク滴の速度との関係を示す線図である。
【図10】駆動信号の他の実施例を示す波形図である。
【図11】同上駆動手段を構成するインピーダンス変更
手段の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 流路ユニット 2 ノズル開口 3 ノズルプレート 4 圧力発生室 5 インク供給口 6 リザーバ 7 路形成基板 9 電振動子 10 弾性板 11 フレキシブルケーブル 12 収容室 13 窓 14 トランスファゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズル開口に連通
    し、かつインクを加圧手段により加圧する圧力発生室が
    列状に複数配置された前記圧力発生室の列を複数備え、
    前記各列状の圧力発生室を加圧する複数の前記加圧手段
    からなる加圧ユニットとを備えた記録ヘッドと、前記加
    圧ユニットのそれぞれに信号供給路を介して駆動信号を
    供給する駆動信号発生手段とを備えたインクジェット記
    録装置において、 前記各加圧ユニットに接続する信号供給路にインピーダ
    ンス変更手段を接続し、前記各列のノズル開口からのイ
    ンク滴の吐出特性が一定となるように前記駆動信号発生
    手段と前記加圧ユニットとの間のインピーダンスを調整
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インク滴を吐出するノズル開口に連通
    し、かつインクを加圧手段により加圧する圧力発生室が
    列状に複数配置された前記圧力発生室の列を複数備え、
    前記各列状の圧力発生室を加圧する複数の前記加圧手段
    からなる加圧ユニットとを備えた記録ヘッドと、前記加
    圧ユニットのそれぞれに信号供給路を介して駆動信号を
    供給する駆動信号発生手段とを備えたインクジェット記
    録装置において、 前記各加圧ユニットに接続する信号供給路にインピーダ
    ンス変更手段を接続し、前記各列のノズル開口からのイ
    ンク滴の吐出特性が一定となるように前記駆動信号発生
    手段と前記加圧ユニットとの間のインピーダンスを、印
    刷データに対応して調整するインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク滴を吐出するノズル開口に連通
    し、かつインクを加圧手段により加圧する圧力発生室が
    列状に複数配置された前記圧力発生室の列を複数備え、
    前記各列状の圧力発生室を加圧する複数の前記加圧手段
    からなる加圧ユニットとを備えた記録ヘッドと、前記加
    圧ユニットのそれぞれに信号供給路を介して印刷モード
    に対応した複数種類の駆動信号を供給する駆動信号発生
    手段とを備えたインクジェット記録装置において、 前記各加圧ユニットに接続する信号供給路にインピーダ
    ンス変更手段を接続し、前記各列のノズル開口からのイ
    ンク滴の吐出特性が一定となるように前記駆動信号発生
    手段と前記加圧ユニットとの間のインピーダンスを、前
    記駆動信号の種類に対応して調整するインクジェット記
    録装置。
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Cited By (5)

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