JPH06916B2 - 低流動点潤滑油基油の製造方法 - Google Patents

低流動点潤滑油基油の製造方法

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JPH06916B2
JPH06916B2 JP59110902A JP11090284A JPH06916B2 JP H06916 B2 JPH06916 B2 JP H06916B2 JP 59110902 A JP59110902 A JP 59110902A JP 11090284 A JP11090284 A JP 11090284A JP H06916 B2 JPH06916 B2 JP H06916B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は低流動点潤滑油基油の製造方法に関する。更に
詳しくは、本発明は芳香族炭化水素に対して選択的な溶
剤で抽出して得られたラフィネート又は該ラフィネート
を部分的に溶剤脱蝋した炭化水素油を、触媒の存在下で
接触脱蝋する方法に関する。
≪従来技術≫ 従来、潤滑油基油は溶剤抽出により得られる所謂ラフィ
ネートを脱蝋して所望の流動点を与えることにより製造
している。通常は、原油の常圧蒸溜残渣油を減圧蒸溜し
て約250℃〜約650℃の沸点範囲の1種又は2種以
上の粗原料油を得、この粗原料油を芳香族炭化水素に対
し選択的で、且つ望ましくない成分を除去し得るフェノ
ール、フルフラールのような溶剤で抽出し、次に、上記
工程の結果得られたラフィネート、例えば、プロパン、
メチルエチルケトンとトルエンの混合物のような溶剤と
混合した後、その混合物を冷却して蝋分の結晶を析出さ
せ分離する方法が取られる。このように、溶剤抽出によ
る脱蝋方法を使用する現行法によっては、得られる潤滑
油の流動点は−10℃〜−20℃程度が限界であり、J
IS規格の流動点が−27.5℃以下の油(絶縁油2
号、冷凍機油2号、同3号)、−35℃以下の油(冷凍
機油1号)を得ることができず、まして、特殊な潤滑油
基油に必要な−40℃以下の流動点を有する炭化水素油
を製造することは不可能であった。
このような従来の欠点を解決する方法として、近年、触
媒反応を利用する接触脱蝋方法が種々開発されている。
特開昭54−22413号公報、米国特許第4,13
7,148号明細書には、「高品質特殊油の製法」が開
示されている。この方法は、溶剤抽出後のラフィネート
又は部分的に溶剤脱蝋したラフィネートを接触脱蝋し、
次いで水素化処理することにより、約−34.4℃以下
の変圧器油及び冷凍機油を製造する方法である。しかし
ながら、この場合に使用する触媒の活性維持能は十分で
はないという欠点があった。
特開昭58−189294号公報に開示されている「脱
蝋方法」は、ラフィネート又は水素化分解油を接触脱蝋
するに際し、結晶性ゼオライトとしてZSM−23を使
用することを特徴とするものである。この場合には、触
媒としてZSM−5又はZSM−11を使用する先行聞
術に対して、省エネルギー化が図れ、脱蝋油の収率が高
く、得られた油の粘度指数も高くなる等の利点が有るも
のの、尚、触媒の活性維持能が十分でない。しかも、上
記脱蝋油の収率及び粘度指数は溶剤脱蝋油のものと近似
するが、これも流動点が−9℃〜−12℃の脱蝋油に対
して言えることであり、より低流動点の潤滑油を得る場
合についての効果は明らかではない。
特開昭57−139182号公報及び同57−1392
83号公報には、脱蝋触媒に有害な不純物をゼオライト
を含む吸着剤で前処理をし、その後にZSM族ゼオライ
ト触媒を使用して脱蝋する方法が開示されている。この
方法によれば、脱蝋触媒の活性を維持することができる
が、工程全体の操作を複雑にするのみならず、コスト高
となるという観点からも好ましくない。
特開昭58−89691号公報には、接触脱蝋と水素化
処理工程を単一の工程で行う方法が開示されている。こ
の方法は操作が簡単であるという利点を有するものの、
この方法によって得られる潤滑油基油の流動点の範囲は
約−34℃〜約−6.7℃、粘度指数の範囲は約70〜
95に過ぎず、より低い流動点を有する特殊潤滑油を温
和な条件で製造できるものではなかった。
≪発明が解決しようとする問題点≫ 即ち、従来の接触脱蝋方法によっては、低流動点の潤滑
基油を製造する場合のエネルギーコストが高くなりがち
であるばかりでなく、触媒の活性を維持する点において
も、得られた潤滑基油の品質においても十分なものでは
ないという欠点があった。
従って本発明の第1の目的は、接触脱蝋の処理温度が低
く、温和な条件下で低流動点の潤滑基油を製造する方法
を提供することにある。
本発明の第2の目的は、接触脱蝋触媒としての活性維持
能を長期にわたり維持し得る触媒を利用する、作業性及
び経済性に優れた潤滑基油の製造方法を提供することで
ある。
更に本発明の第3の目的は、潤滑油基油生成物の酸化安
定性、粘度指数等において従来品よりも優れた潤滑基油
を高収率で得る方法を提供することである。
ロ.発明の構成 ≪問題点を解決するための手段≫ 上記の如き本発明の諸目的は、パラフィン系原油から蒸
溜により得られた留出油留分を芳香族炭化水素に対して
選択的な溶媒で抽出して望ましくない化合物が除かれた
ラフィネート及び/又は該ラフィネートを部分的に脱蝋
した炭化水素油であって沸点範囲が約250℃〜約65
0℃である炭化水素油と水素とを接触脱蝋条件下で反応
させて低流動点潤滑油基油を製造する方法において、触
媒として使用する結晶性アルミノ珪酸塩を、酸化物のモ
ル比で表示して、0.8−1.5M2/NO・Al
・10−100S・ZHO(ここで、Mは、少
なくとも1種の金属陽イオンであり、nはその金属陽イ
オンの原子価であり、Zは0−40である)の化学組成
を有すると共に、実質的に、下記に示すTSZ結晶性ア
ミノ珪酸塩のX線回折図形を与える結晶性アルミノ珪酸
塩の含有量が90%以上のバインダーレスTSZ結晶性
アルミノ珪酸塩とすることによって達成された。
≪発明の開示≫ 本発明において使用に適する原料は、原油を蒸留して得
られる、約250℃の初留沸点及び約650℃の最終沸
点を持つ炭化水素油であって、慣用の溶剤抽出からのラ
フィネート及びそれを溶剤脱蝋法により部分的に脱蝋し
た炭化水素油である。このような原料油のうち、本発明
においては特に、溶剤抽出法及び溶剤脱蝋法の組み合わ
せにより得ることができる、流動点が約0℃〜約−20
℃の炭化水素油を使用することが好ましい。
本発明で使用する触媒は、結晶性アルミノ珪酸塩がバイ
ンダーで固められた通常の触媒と異なり、その90%以
上の結晶性アルミノ珪酸塩であるために触媒の利用率が
大きく、接触脱蝋処理時の液空間速度を極めて大きくす
ることができる。即ち、本発明で使用する触媒には、実
質上バインダーが存在しないバインダーレスの触媒であ
る。このようなバインダーレス触媒の詳細については、
既に特願昭58−039721号明細書に開示されてい
る通りであり、所謂2次細孔をも利用した優れた触媒で
あるので、反応物が容易に結晶から結晶に移動できるの
みならず、触媒活性を有する結晶表面の面積を実質的に
増加せしめ、触媒活性を改善することのできるものであ
る。本発明においてはこのようなバインダーレス触媒を
すべて使用することができるが、特にそのX線回折図形
が実質的にTSZ結晶性アルミノ珪酸塩のX線回折図形
を与えるものが好ましく、本明細書においてはこれを、
バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩と称する。
ここで、TSZ結晶性アルミノ珪酸塩とは、特開昭58
−45111号公報に開示されている如く、酸化物のモ
ル比で表示して、0.8−1.5M2/NO・Al
・10−100S・ZHO(ここで、Mは、少
なくとも1種の金属陽イオンであり、nはその金属陽イ
オンの原子価であり、Zは、0−40である)の化学組
成を有すると共に、下記のX線回折図形を与えるもので
ある。
格子面間隔d(Å) (相対強度(I/I0) 11.2 ± 0.2 S. 10.1 ± 0.2 S. 7.5 ± 0.15 W. 6.03± 0.1 M. 3.86± 0.05 V.S. 3.82± 0.05 S. 3.76± 0.05 S. 3.72± 0.05 S. 3.64± 0.05 S. そしてまた、このTSZ結晶性アルミノ珪酸塩の粉末X
線回折図形は、2θ=14.7°(d=6.63Å)の
回折線が単一線であること、及び2θ=23°並びに2
θ=23.3°の両回折線が明瞭に分離している点でも
格別の特徴を有する。
バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩は、あらか
じめ合成した結晶性アルミノ珪酸塩を、シリカ・アルミ
ナバインダーと混練して成型した固体を、結晶化反応条
件下で結晶化するという水熱処理をすることにより製造
することができる。この場合に用いる、「あらかじめ合
成された結晶性アルミノ珪酸塩」としては、TSZ結晶
性アルミノ珪酸塩を使用することが好ましいが、ここで
使用する結晶性アルミノ珪酸塩は未焼成の合成されたま
まのもので十分であり、又、完全な結晶の形ではなく、
単に予備結晶させただけの非晶質に近いX線回折図形を
示すアルミノ珪酸塩を使用することも、或いは単にゲル
を焼成処理したのみのキセロゲルをも使用することがで
きる。即ち、全体が非晶質のシリカアルミナキセロゲル
とシリカアルミナウェットゲルの成形物を結晶化して製
造することもできる。
バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩を製造する
にあたって使用するシリカ・アルミナバインダーは、水
熱処理によって結晶化すことが必要であるので、その組
成は結晶化が起こり易いものであることが好ましく、特
にTSZ結晶性アルミノ珪酸塩と混練して使用する場合
には、TSZ結晶性アルミノ珪酸塩及びバインダーの各
々の、SiO/Al比をほぼ同一とすることが
好ましい。
本発明で使用するバインダーレスTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩の製造にあたっては、水熱反応に用いる固体の形
状に特段の限定は必要ないが、成型のしやすさ、或いは
触媒として使用する場合の使用効率の点から、特にペレ
ット型、異形型(Poly lobal)、中空円筒型(hollow tub
e)であることが好ましく、大きさとしては、取扱の上か
ら、外径約1.5mm程度のものが好ましい。
本発明で使用するバインダーレスTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩の水熱反応は、特開昭58−45111号公報に
開示されたTSZの製造方法と同様であり、例えば珪素
源としてのSiO、アルミニウム源としてのAl
を一定の範囲の比率で用い、適当なアルカリ源と水と
を一定の範囲の比率となるように加えた実質的に無機反
応材料からなる水性反応混合物を調製し、この水性反応
混合物を、結晶が成長する迄結晶化温度に加熱維持する
ことにより行う。このような製造条件は、例えば、自己
圧下、約120℃〜約230℃で約10時間〜10日間
維持することにより実現される。
水熱反応においては、鉱化剤を併用することは有効であ
り、鉱化剤としては特にNaClが好ましい。
上記の如くして製造したバインダーレスTSZ結晶性ア
ルミノ珪酸塩においては、バインダー部分が結晶化し
て、有機カチオンを使用せずに合成する場合の特徴をそ
のまま表すTSZ結晶性アルミノ珪酸塩のX線回折図を
示し、2次細孔の分布は極めてシャープである。
本発明で使用するバインダーレスTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩の2次細孔の制御は水熱反応条件を選択すること
により行われるが、この2次細孔の半径を測定する方法
は必ずしも確立しているものではない。しかしながら、
この半径の平均値は、所謂水銀圧入法によって推定する
ことができる。本発明においては、この水銀圧入法で得
られる全細孔容積の1/2の細孔容積累積値を示す半径
を平均細孔半径と定義するが、この細孔半径の大きさは
実質的な触媒表面積に関係するばかりでなく、反応する
分子及び生成した分子の拡散速度にも影響すること等、
触媒活性の観点から極めて重要である。
本発明において使用するバインダーレス結晶性アルミノ
珪酸塩は、全体としての結晶性が良好であり、例えば出
発物質としてTSZ結晶性アルミノ珪酸塩を使用した場
合には、結晶化したバインダーもTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩であり、このようにしてTSZ結晶性アルミノ珪
酸塩が90%以上のバインダーレスTSZ結晶性アルミ
ノ珪酸塩を得ることができる。
このようにして得られたバインダーレス結晶性アルミノ
珪酸塩の成形体は、粉末と異なり、その後の洗浄、水素
型への変換、活性金属塩のイオン交換操作等において極
めて取扱が容易となる上、2次細孔が制御されているた
めに、活性に優れ、特にn−パラィン類炭化水素の選択
的分解の触媒として優れた性能を有する。
本発明の接触脱蝋に用いるバインダーレスTSZ結晶性
アルミノ珪酸塩の好ましい使用形態は、水素或いは金属
イオン交換型、及びこの形態に更に金属を担持したもの
である。即ち、イオン交換法又は担持法により、金属を
含有させた水素型TSZゼオライトが特に好ましい。か
かる金属としては元素周期律表の第IIA、IB、IIB、
IIIB、IVB及びVIII族金属から線特される少なくとも
一種が好ましい。特に込ましい金属は、亜鉛、ニッケ
ル、パラジウム及び白金から選択される少なくとも一種
である。
本発明においては、上記の如き触媒を反応器内に充填
し、慣用の方法で不燃雰囲気状態とした後、水素の存在
下で所定の接触脱蝋操作を行うことができる。又、所望
の原料油を接触脱蝋処理するに先立ち、接触脱蝋操作条
件より通常温和な条件で硫黄加工物及び/又は窒素化合
物を含む炭化水素混合物と触媒を接触させること、或い
は硫化水素及び/又はアンモニウムを含む気体混合物と
触媒を接触させることにより、接触脱蝋用ゼオライト触
媒を予め処理しておくこともできる。
本発明の接触脱蝋処理に於ける処理条件は、原料炭化水
素油の選択如何によって若干変動するが、一般には水素
存在下で次に示す条件に従うものである。
反応圧力(Kg/cm2G) 7〜70 (Psig) 100〜1000 反応温度(℃) 220〜400 (°F) 428〜752 液空間速度(V/H/V) 0.1〜10 水素ガス量(/) 89〜890 (SCF/B) 500〜5000 上記の条件のうち、好ましい範囲は、 反応圧力(Kg/cm2G) 14〜56 (Psig) 200〜800 反応温度(℃) 240〜360 (°F) 464〜680 液空間速度(V/H/V) 0.3〜3 水素ガス量(/) 89〜534 (SCF/B) 500〜3000 であり、特に好ましい範囲は次の通りである。
反応圧力(Kg/cm2G) 14〜42 (Psig) 200〜600 反応温度(℃) 250〜360 (°F) 482〜680 液空間速度(V/H/V) 0.5〜2 水素ガス量(/) 89〜445 (SCF/B) 500〜2500 接触脱蝋処理からの生成物を水素化処理するのに用いる
触媒は、慣用の水素化成分を含む触媒であればよい。好
ましくはニッケル、コバルト、モリブデン又はタングス
テンのうち、少なくとも一種をアルミナ又はシリカアル
ミナに担持させたものである。
本発明に従って得られる潤滑油基油生成物は、低流動点
を有するものであり、高粘度指数及び良好な安定性を示
す。流動点が−30℃乃至−40℃以下の生成物はその
まま冷凍機油製品とすることもできる。更に従来ナフテ
ン系原油から得られた低流動点の潤滑油基油の代替品と
して十分に使用することができる。又、本発明による潤
滑油基油を使用することにより、極寒地で用いられる潤
滑油製品を容易に造ることができる。
以下、本発明を実施例により更に詳述するが、本発明は
これによって限定されるものではない。
≪実施例≫ 実施例1 625.7gの純水中に24.9gの硫酸アルミニウム
を溶解し、更に16.5gの濃硫酸(95重量%)及び
71.8gの塩化ナトリウムを添加し、硫酸アルミニウ
ム溶液を調製した。この硫酸アルミニウム溶液を11
8.3gの水と234.0gの水ガラス(NaO;
9.5重量%、SiO;28.6重量%)(日本工業
規格第3号水ガラス)の混合溶液に撹拌しながら混合
し、酸化物のモル比で表示して2.1NaO・Al
・30SiO・1329HOの組成を有する水
性反応混合物を得た。この場合、鉱化剤たる塩化ナトリ
ウムのCl/SiOモル比1.09であった。水性
反応混合物をSUS製オートクレーブに張り込み昇温
し、自己圧において180℃で60時間加熱維持した。
結晶化した固体生成物を濾過分離し、水で洗浄後110
℃で乾燥した。このようにして得たTSZゼオライト粉
末50gとシリカアルミナウエットゲル380g(含水
率86.8重量%)をニーダーで、乾燥しながら成型可
能な水分量になるまで混練し、押出成型機にて外径約
1.5mmペレットに成型した。
ここで使用したシリカアルミナウエットゲルは、硫酸ア
ルミニウム24.9g、95重量%硫酸13.0g、純
水162.3gの硫酸アルミニウム水溶液と日本工業規
格第3号水ガラス234.0g、純水118.3gの水
ガラス水溶液を、純水463.4g中に添加し、調製し
たものを濾過したものである。
ペレットを約110℃で5時間乾燥した後、一部を分取
し化学分析したところ、SiOが85.7重量%、A
が5.13重量%、NaOが5.9重量%、
900℃における灼熱減量が2.55重量%であった。
これを更に600℃で約3時間焼成した後50gを分取
し、塩化ナトリウム43.2g及び純水619gと共
に、1のステンレス製オートクレーブに張り込み、1
80℃で40時間結晶化を行った。
降温後、ペレットをオートクレーブから抜き出し、洗浄
後、乾燥し、粉末X線回折分析を行い、TSZ結晶性ア
ルミノ珪酸塩であることを確認した。
又、電子顕微鏡写真からも、結晶生物質が殆どであり、
シリカアルミナウエットゲルがTSZ結晶性アルミノ珪
酸塩になったことが明らかになった。
更に水銀圧入法で細孔分布を測定したところ、特徴のあ
る細孔分布曲線が得られた。第1図は細孔分布曲線を示
したものであり、水銀圧入法による全細孔容積は0.5
28cc/gであり、平均細孔半径の±20%の範囲の全
体の細孔容積の43%が含まれることが判明した。この
ペレットの乾燥後の破壊強度は3.1kg/3mmで、実用
に十分耐え得る強度を示した。
上記の如くして得られたナトリウム型のバインダーレス
TSZ結晶性アルミノ珪酸塩ペメット40gを、5重量
%の塩化アンモニウム溶液をTSZ触媒体1g当たり1
5mlずつ使用し、80℃で合計4回イオン交換処理を
した(各処理時間は1.5時間)。次にイオン交換生成
物を水洗し110℃で乾燥することにより、アンモニウ
ム(NH)型バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪
酸塩のペレットを調製した。このNH−TSZは化学
分析の結果0.01重量%のNaOを含有していた。
又、SiO/Alのモル比は28.3であっ
た。
更にこのペレットを1規定Ni(NO溶液を用い
て80℃において1時間処理を行い、水洗し、乾燥後6
00℃において3時間焼成し、0.85重量%のNiを
含有するバインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩触
媒を得た。
比較例1 170gの純水中に4gの硫酸アルミニウムを溶解し、
更に5.7gの濃硫酸(95重量%)及び18gの塩化
ナトリウムを添加し、硫酸アルミニウム溶液を調製し
た。この硫酸アルミニウム溶液を、25gの水と63g
の日本工業規格第3号水ガラスの混合溶液に撹拌しなが
ら混合し、酸化物のモル比で表示して3.9NaO・
Al・50SiO・2184HOの組成を有
する水性反応混合物を得た。この場合、鉱化剤たる塩化
ナトリウムのCl-/SiOモル比は1.02であっ
た。水性反応混合物をSUS製オートクレーブに張り込
み昇温し、自己圧において180℃で20時間加熱維持
した。結晶化した固体生成物を濾過分離し、水で洗浄後
110℃で乾燥した。この固体生成物の試料を化学分析
に供したところ、NaO;2.6重量%、Al
;4.23重量%、SiO;84.8重量%、
O;8.4重量%の化学組成が得られた。これを酸
化物のモル比で表示すると次の通りであった。
1.01NaO・Al・ 34.1SiO・11.2H この生成物はX線分析により、TSZ結晶製アルミノ珪
酸塩であることが確認された。
得られたTSZ結晶性アルミノ珪酸塩のナトリウムイオ
ンをイオン交換するために5%NHCl溶液を用い、
80℃において1.5時間イオン交換操作を行った。こ
の操作を4回行い、アンモニウム(NH)型TSZ結
晶性アルミノ珪酸塩粉末を調製した。次に、NH型T
SZ結晶性アルミノ珪酸塩粉末を、別途調製したアルミ
ナバインダーと7:3の割合(焼成後の重量比)で混合
し、水を加えて混練した後押出成型機にて外径約1.5
mmペレットに成型した。これを乾燥した後600℃にお
いて3時間焼成した。更に、このペレットを1規定Ni
(NO溶液を用いて80℃において1時間処理を
行い、水洗し、乾燥後600℃において3時間焼成し、
0.64重量%のNiを含有するH型TSZ結晶性アル
ミノ珪酸塩触媒を得た。
比較例2 405gの純水中に9.8gの硫酸アルミニウムを溶解
し、更に11.2gの濃硫酸(95重量%)、34.3
gのテトラプロピルアンモニウムブロマイド(TPAB
r)及び37.8gの塩化ナトリウムを添加し、硫酸ア
ルミニウム溶液を調製した。この硫酸アルミニウム溶液
を76.5gの水と154.2gの日本工業規格第3号
水ガラスの混合溶液に撹拌しながら混合し、酸化物のモ
ル比で表示して 4.4(TPA)O・5.0NaO・ Al・50SiO・2180HO の組成を有する水性反応混合物を得た。この場合のCl
-/SiOモル比は0.9であった。水性反応混合物
をSUS製オートクレーブに張り込み昇温し、自己圧に
おいて160℃で20時間加熱維持した。結晶化した固
体生成物を濾過分離し、水で洗浄後110℃で乾燥し
た。この固体生成物の試料を化学分析に供したところ、
(TPA)O;10.9重量%、NaO;1.38
重量%、Al;3.83重量%、SiO;7
8.8重量%、HO;5.0重量%の化学組成が得ら
れた。これを酸化物のモル比で表示すると次の通りであ
った。
0.75(TPA)O・ 0.63NaO・Al・ 35.0SiO・7.4HO この生成物を約3時間、540℃で焼成後、X線分析に
供し、ZSM−5ゼオライトであることを確認した。
ZSM−5試料を用い、比較例1中に記載したと同様の
方法でNi含有H型ゼオライト触媒を調製した。触媒の
Ni含有量は0.67重量%であった。
実施例2 中東産原油から得た次の性状を有する原料油を実施例1
で造ったNi含有バインダーレスTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩触媒を用いて接触脱蝋処理した。
比重(15/4℃) 0.8528 流動点(℃) −12.5 粘度(100℃、CSt) 2.601 粘度(40℃、CSt) 9.766 粘度指数 95.5 硫黄(重量%) 0.23 窒素(重量ppm) 5 炭素/水素(重量比) 6.32 沸点範囲(℃) 初留点 261 97% 451 接触脱蝋操作条件は、42Kg/cm2の圧力、450H
/1原料油及び液空間速度(LHSV)1.6であ
った。温度は最初の260℃から310℃まで、1日に
5℃毎階段状に上昇させた。その後310℃で10日間
の処理を行い、全通油処理日数は20日間であった。
これによって得られた結果を第1表に示した。第1表中
の生成油は、接触脱蝋における生成物のうち原料油の沸
点範囲に相当する生成物である。
比較例3 比較例1で造ったNi含有H型TSZ結晶性アルミノ珪
酸塩触媒を用いて、実施例1に記載の原料油を接触脱蝋
処理した。接触脱蝋操作条件は、 42Kg/cm2Gの圧力、450H/1原料油及び
液空間速度(LHSV)1.1であった。温度は最初の
260℃から310℃まで、1日に5℃毎階段状に上昇
させた。その後310℃で8日間処理を行い、全通油日
数は18日間であった。
これによって得られた結果を第2表に示した。
比較例4 比較例2で造ったNi含有H型ZSM−5結晶性アルミ
ノ珪酸塩触媒を用いて、実施例1に記載の原料油を接触
脱蝋処理した。接触脱蝋操作条件は、42Kg/cm2Gの
圧力、450H/1原料油及び液空間速度(LH
SV)1.1であった。温度は最初の280℃から32
0℃まで、1日に5℃毎階段状に上昇させた。その後3
20℃で8日間処理を行い、全通油日数は18日間であ
った。
これによって得られた結果を第3表に示した。
実施例2の結果は、バインダーレス型ゼオライト触媒が
原料油の処理量が多いにもかかわらず、比較例3及び比
較例4の場合よりも接触脱蝋処理温度が低い条件で、よ
り低い流動点で高粘度指数の 生成油を収率良く得られることを示している。
実施例3 中東産原油を減圧蒸溜して得た沸点範囲約232℃(6
30゜F)〜約593℃(110゜F)の潤滑油基油留分を
フェノール溶剤抽出及びプロパン溶剤脱蝋の処理に供し
たものであり、次の性状を有するものを脱蝋原料油とし
た。
比重(15/4)℃ 0.8895 流動点(℃) −10 粘度(100℃、CSt) 11.61 粘度(40℃、CSt) 106.4 粘度指数 96 硫黄(重量%) 0.98 窒素(重量ppm) 35 炭素/水素(重量比) 6.48 沸点範囲(℃) 初留点 334(633゜F) 97% 572(1062゜F) 本例では実施例1で20日間接触脱蝋処理を行った触媒
をそのまま用いて、上記原料油を切り換えて接触脱蝋処
理を行った。反応条件及び結果を第4表に示した。
比較例5及び6 比較例5及び比較例6では、それぞれ比較例3及び比較
例4で18日間使用した触媒をそのまま用いたこと以外
は実施例3と同様の原料油の接触脱蝋処理を行った。反
応条件及び結果を第5表にまとめて示した。
第4表及び第5表に示す結果から、実施例1のバインダ
ーレス型結晶性アルミノ珪酸塩触媒を使用した場合に
は、比較例2及び比較例3の触媒を使用した場合に比較
して、より低い反応温度でより低い流動点の潤滑油基油
留分を得ることができることが明らかである。
実施例4 中東産原油から得た次の性状を有する原料油を、実施例
1で製造したNi含有バインダーレスTSZ結晶性アル
ミノ珪酸塩触媒を用いて接触脱蝋処理した。
比重(15/4)℃ 0.8895 流動点(℃) −12.5 粘度(100℃、CSt) 4.124 粘度(40℃、CSt) 19.85 硫黄(重量%) 0.11 窒素(重量ppm) 6 炭素/水素(重量比) 6.23 沸点範囲(℃) 初留点 306 97% 465 この原料油から流動点が−47.5℃〜−52.5℃の
生成油を製造するため、15日間の接触脱蝋実験をし
た。接触脱蝋操作条件は、42Kg/cmGの反応圧力、
450H/1原料油及び液空間速度(LHSV)
1.6であった。反応温度は最初の280℃から15日
間後の約305℃まで、生成油の流動点を所定の範囲に
保つべく徐々に昇温した。この間の昇温速度は平均で約
1.7℃/日であった。
これによって得られた結果を第6表に示した。第6表中
の生成油は、接触脱蝋における生成物のうち、原料油の
沸点範囲に相当する生成物である。生成油の収率は15
日間の全通油量に対しての結果である。
比較例7 実施例4と同様の原料油を、比較例1で製造したNi含
有H型TSZ結晶性アルミノ珪酸塩触媒を用いて接触脱
蝋処理した。接触脱蝋操作条件は、42Kg/cm2Gの反応
圧力、450H/1原料油及び液空間速度(LH
SV)1.1であった。反応温度は最初の280℃で行
い、この時得られた生成油の流動点は−42.5℃であ
った。生成油の流動点を−40℃〜−45℃に保つべ
く、最初の温度から徐々に昇温しながら15日間の接触
脱蝋実験を行った。15日後の温度は約315℃であ
り、この間の昇温速度は約2.3℃/日であった。
この結果は、処理量、活性維持能、生成油の流動点、等
のいずれにおいても実施例4の場合に劣っており、本発
明の効果が実証された。
≪発明の効果≫ 本発明によれば、生成物の一つである潤滑油基油の所
望の流動点を達成するのに必要な温度を低くすることが
でき、著しいエネルギーの節減となる。触媒の活性
(脱蝋能力)の経時的低下を小さくすることができる。
潤滑油基油生成物の酸化安定性、粘度指数(VI)
等、品質も従来法より高くすることができる、など触媒
再生の頻度を著しく少なくすると共に、高品質の潤滑油
基油を製造する上で操作上の労力の軽減と、より高い経
済性を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られた本発明のバインダーレス
TSZ結晶性アルミノ珪酸塩の、水銀圧入法により細孔
分布曲線を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜田 智 埼玉県浦和市大字大牧1502番地の5 (56)参考文献 特開 昭58−45111(JP,A) 特開 昭59−80491(JP,A) 特開 昭57−139183(JP,A) 特開 昭58−34892(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラフィン系原油から蒸溜により得られた
    留出油留分を芳香族炭化水素に対して選択的な溶剤で抽
    出して得られたラフィネート及び/又は該ラフィネート
    を部分的に脱蝋した炭化水素油であって沸点範囲が約2
    50℃〜約650℃である炭化水素と水素とを接触脱蝋
    条件下で反応させて低流動点潤滑油基油を製造する方法
    において、触媒として使用する結晶性アルミノ珪酸塩
    が、酸化物のモル比で表示して、0.8−1.5M2/N
    O・Al・10−100S・ZHO(こ
    こで、Mは、少なくとも1種の金属陽イオンであり、n
    はその金属陽イオンの原子価であり、Zは、0−40で
    ある)の化学組成を有すると共に、実質的に、下記に示
    すTSZ結晶性アルミノ珪酸塩のX線回折図形を与える
    結晶性アルミノ珪酸塩の含有量が90%以上のバインダ
    ーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩であることを特徴と
    する低流動点潤滑油基油の製造方法。 格子面間隔d(Å) (相対強度(I/I0) 11.2 ± 0.2 S. 10.1 ± 0.2 S. 7.5 ± 0.15 W. 6.03± 0.1 M. 3.86± 0.05 V.S. 3.82± 0.05 S. 3.76± 0.05 S. 3.72± 0.05 S. 3.64± 0.05 S.
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