JPH069146U - トランジスター取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン受像機等の回路基板に使用され
る、トランジスタ−取付装置において、タップスクリュ
−を使用しないでトランジスタ−を固定する。 【構成】 切り起し部２に鉤部６と舌片９を設けてなる
放熱板１に、Ｕ形のトランジスタ固定バネ３で押圧，固
定することによりネジを用いないでトランジスタ−を固
定する。コストダウンならびに生産性の向上を図れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はテレビジョン受像機等の回路基板に使用するトランジスタ−取付装置 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のテレビジョン受像機等の回路基板に使用されるトランジスタ−取付装置 は、トランジスタ−を放熱板に取りつける場合に、タップスクリュ−を用いてト ランジスタ−固定バネを介し、放熱板への固定と接触を保っていた。このため、 固定バネの取付には、タップスクリュ−止めによる工数アップと、取付時のバネ 固定用の治具が必要であった。 以下に図面を参照しながら、上述した従来のトランジスタ取付装置の一例につい て説明する。 図２は従来のトランジスタ−取付装置の斜視図を示すものである。図２において 、２１は放熱板、２２２はバネを固定するためのビス止め穴、２３は穴２２２を 設けるための突起、２４はトランジスタ−を固定するためのバネ、２５はトラン ジスタ−である。２６はトランジスタ−位置決め用突起、２７は突起２３とバネ ２４を固定するタップスクリュ−である。 以上のように構成されたトランジスタ−取付装置の取付動作について以下に説明 する。 まず、放熱板２１とトランジスタ−２５を位置決め用突起２６に沿って接触させ る。次にトランジスタ−固定バネと突起２３を穴２２を介してタップスクリュ− ２７によってとりつける。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上述のような構成では、バネを固定するためのタップスクリュ− 止めの工数アップと、固定時のタップスクリュ−の回転力によるバネの移動を防 止するための治具が必要であるという問題点を有していた。 本考案は上記の問題点に鑑み、タップスクリュ−や治具を使用しないでトランジ スタ−を固定することのできるトランジスタ−取付装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために本考案のトランジスタ−取付装置は、トランジス タ−固定バネの回転及び上方向への移動を止める２ヶの爪部と舌片を有する放熱 板と、該爪部と舌片に対応した切り欠き８と穴７を有したトランジスタ−固定バ ネを備えるという構成を備えたものである。

【０００５】

【作用】

本考案は上記した構成により、簡単な取付け構造でバネの回転及び上方向への 移動が防止でき、タップスクリュ−を用いた締結作業及び治具をなくすことがで きる。その結果コストダウンならびに生産性の向上を図る。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の一実施例のトランジスタ−取付装置について、図面を参照しな がら説明する。図１は本考案の一実施例におけるトランジスタ−取付装置の斜視 図を示すものである。 図１において、１は放熱板、２はバネと当接する突起、３はトランジスタ−固定 バネ、４はトランジスタ−、５は放熱板１上にあるトランジスタ−４位置決め用 の突起、６はバネ３の移動及び回転を防止するため切り起し部２先端を鉤形に曲 げた鉤形、７は舌片９と系合する穴である。

【０００７】 次に以上のように構成されたトランジスタ−取付装置の取付動作を説明する。 まず、放熱板１に所定形状の切り起し部２を設ける。次にトランジスタ−４を 位置決め用突起５に接するように、放熱板１に当接する。次にトランジスタ−固 定バネ３をトランジスタ−固定バネ３上の穴７と切り起し部２上にある舌片９及 び鉤形６と系合することによって、タップスクリュ−を使用することなくトラン ジスタ−４を固定することができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、放熱板上に設けた舌片および鉤部とトランジス タ−固定用バネ上に設けた穴を系合することにより、タップスクリュ−を使用す ることなく、容易にトランジスタ−を固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるトランジスタ−取付
装置の斜視図

【図２】従来のトランジスタ−取付装置の斜視図

【符号の説明】

１ 放熱板 ２ 切り起し部 ３ トランジスタ固定バネ ４ トランジスタ− ５ 位置決め用突起 ６ 鉤部 ７ 穴 ８ 切欠き ９ 舌片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端をＵ字状に折り曲げ、根本部をコ字
   状に成形すると共に穴７と切り欠き８とを設けてなるト
   ランジスタ固定バネ３と、前記トランジスタ固定バネ３
   が弾性により外れないよう切り起こし部２に舌片９と爪
   部６を配設すると共に、トランジスタ位置決め用の突起
   ５を複数箇所配設してなる放熱板とからなることを特徴
   とするトランジスタ取付装置。