JPH0691090A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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Publication number
JPH0691090A
JPH0691090A JP4244734A JP24473492A JPH0691090A JP H0691090 A JPH0691090 A JP H0691090A JP 4244734 A JP4244734 A JP 4244734A JP 24473492 A JP24473492 A JP 24473492A JP H0691090 A JPH0691090 A JP H0691090A
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JP
Japan
Prior art keywords
opening
switch device
rotation
time
closing lid
Prior art date
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Application number
JP4244734A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Okazaki
潔 岡崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉蓋の開放検知機能と回転槽の異常振動検
知機能とを一つのスイッチ装置で兼用する構成とした場
合でも、開閉蓋開放時の安全性向上を可能にする。 【構成】 スイッチ装置16は、開閉蓋が開放されたと
き並びに回転槽が異常振動したときにオフ動作する。回
転センサ21は、回転槽の回転速度を示す検出信号Sd
を出力する。制御回路22は、検出信号Sdにより示さ
れる回転槽の回転速度が予め設定された基準速度より低
い状態では、スイッチ装置16の動作継続時間が識別時
間(例えば0.5秒)に達したときに開閉蓋が開放され
たものと判断し、スイッチ装置16の動作継続時間が上
記識別時間より短いときに回転槽の異常振動が発生した
ものと判断する。また、制御回路22は、検出信号Sd
により示される回転槽の回転速度が前記基準速度以上あ
る状態では、前記識別時間を0.02秒に短縮し、スイ
ッチ装置16の動作継続時間がその識別時間(0.02
秒)に達したときに開閉蓋が開放されたものと判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開閉蓋を備えた洗濯機
本体内に洗い槽及び脱水槽を兼用する回転槽を収納して
成る脱水兼用洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】脱水兼用洗濯機においては、洗い槽及び
脱水槽を兼用する回転槽を高速回転させることにより脱
水運転を行う構成となっているが、その回転の立上がり
時には回転槽内の洗濯物(被脱水物)の偏在に起因した
アンバランス回転が発生しやすいという事情がある。こ
のため、従来では、脱水運転時において回転槽のアンバ
ランス回転が発生した場合に、例えば、回転槽内の洗濯
物の偏在状態を解消するためのアンバランス修正行程を
実行すべく、上記のようなアンバランス回転即ち回転槽
の異常振動を検知する検知スイッチを設けることが行わ
れている。
【0003】また、脱水兼用洗濯機では、洗濯物出し入
れ用の開口部に設けられた開閉蓋が回転槽の回転状態で
開放された場合の安全対策として、上記開閉蓋が開放さ
れたことを検知する蓋スイッチを設け、この蓋スイッチ
が検知状態となったときに回転槽駆動用のモータを断電
すると共に、その回転槽用のブレーキ装置を作動させる
構成となっている。
【0004】ところで、近年では、部品点数の削減を図
るために、前記検知スイッチ及び蓋スイッチを一つのス
イッチ装置で兼用することが一般的になってきている。
即ち、この場合には、開閉蓋が開放されたとき並びに前
記回転槽が異常振動したときにオフ動作するスイッチ装
置を設けると共に、このスイッチ装置のオフ状態継続時
間の長短に応じて開閉蓋が開放されたか或は回転槽が異
常振動したかを判断する判断手段を設ける構成とされ
る。具体的には、上記判断手段は、スイッチ装置のオフ
状態継続時間が予め設定された識別時間より長い場合に
は、これを開閉蓋の開放状態と判断し、スイッチ装置の
オフ状態継続時間が上記識別時間より短い場合には、こ
れを回転槽の異常振動と判断するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、開
閉蓋の開放状態を判断するための識別時間は、回転槽が
異常振動した場合におけるスイッチ装置のオフ状態継続
時間より長く設定する必要があるため、比較的長い時間
(例えば0.5秒程度)に設定せざるを得ないという事
情がある。このため、特に、回転槽が高速回転している
状態で開閉蓋が開放されたとき、つまり極力短い時間で
回転槽を制動停止させることが要求される状況にあると
きには、判断手段の判断結果に基づいた回転槽駆動用の
モータの断電制御並びに回転槽用のブレーキ装置の動作
制御が遅れ気味になることが避けられない。従って、こ
のことを考慮すると、回転槽の異常振動検知用の検知ス
イッチと、開閉蓋の開放検知用の蓋スイッチとを一つの
スイッチ装置で兼用する構成自体は、安全対策上におい
て余り好ましいものとは言えないという問題点があっ
た。
【0006】本発明は上記事情に鑑み、且つ回転槽があ
る程度以上の速度で回転されている状態では回転槽のア
ンバランス回転が起こり難いという特性に着目してなさ
れたものであり、その目的は、開閉蓋の開放検知機能と
回転槽の異常振動検知機能とを一つのスイッチ装置で兼
用する構成でありながら、開閉蓋開放時の安全性を向上
させることが可能になる脱水兼用洗濯機を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、開閉蓋を備えた洗濯機本体内に収納された
回転槽と、前記開閉蓋が開放されたとき並びに前記回転
槽が異常振動したときに動作するように構成されたスイ
ッチ装置と、このスイッチ装置の動作継続時間が予め設
定された識別時間に達したときに前記開閉蓋が開放され
たものと判断すると共に上記スイッチ装置の動作継続時
間が前記識別時間より短いときに前記回転槽の異常振動
が発生したものと判断する判断手段とを備えた脱水兼用
洗濯機において、前記回転槽の回転速度を検出する回転
検出手段を設けた上で、前記判断手段を、前記回転検出
手段による検出回転速度が予め設定された基準速度以上
ある状態では前記識別時間を短縮した状態で前記判断動
作を実行するように構成したものである。
【0008】
【作用】識別時間を、回転槽の異常振動が発生したとき
のスイッチ装置の動作継続時間より若干長い時間に設定
しておけば、開閉蓋が開放されたときには、スイッチ装
置が識別時間以上継続して動作されると共に、回転槽の
異常振動が発生したときには、スイッチ装置の動作継続
時間が前記識別時間より短くなるから、スイッチ装置の
動作継続時間と上記識別時間との比較に基づいて、開閉
蓋の開放状態と回転槽の異常振動状態とを識別できる。
判断手段は、回転槽の回転速度が基準速度より低い期間
においては、上記のようなスイッチ装置の動作継続時間
の長短に基づいて、開閉蓋が開放された状態と回転槽の
異常振動が発生した状態とを夫々識別して判断する。
【0009】これに対して、回転槽の回転速度が基準速
度以上ある期間においては、判断手段が前記識別時間を
短縮した状態で判断動作を行うようになる。つまり、判
断手段は、上記期間において開閉蓋が開放されたときに
は、その開放後に比較的短い時間が経過したときに開閉
蓋が開放されたものと判断する。これにより、回転槽の
回転速度が基準速度以上ある期間において開閉蓋が開放
されたときには、回転槽の停止制御を上記判断結果に基
づいて迅速に行い得るようになる。この場合、回転槽の
回転速度がある程度以上ある状態では、回転槽のアンバ
ランス回転が起こり難いという特性があるから、このよ
うな特性に合わせて前記基準速度を適宜に設定しておけ
ば、回転槽の回転速度が基準速度以上ある期間において
は当該回転槽の異常振動を検知する機能が不要となるも
のであり、上記のようにして開閉蓋の開放状態を判断す
る構成しても何等支障がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、脱水兼用洗濯機の縦断面構成
を示す図5において、洗濯機本体を構成する外箱1の内
部には、水受槽2が弾性吊持機構2aにより支持された
状態で収納されている。上記水受槽2内には、洗い槽及
び脱水槽を兼用する回転槽3が設けられており、この回
転槽3の底部には撹拌体4が設けられている。
【0011】水受槽2の外側下部には、洗いモータ及び
脱水モータを兼用する洗濯機モータ5、ベルト伝達機構
6、クラッチ機構及び減速機構を含む機構部7、ブレー
キ装置8などを備えた洗濯機駆動装置9が設けられてお
り、この洗濯機駆動装置9は、周知のように洗濯機モー
タ5の正回転時に撹拌体4を回転させ、逆回転時に回転
槽3を高速回転させる構成となっている。また、水受槽
2の底部に連通した排水路には、排水弁10が設けられ
ている。
【0012】前記外箱1は、上部にトップカバー11を
備えた構成となっており、そのトップカバー11内に
は、後方部に給水弁12及び水位センサ13が設けら
れ、前方部に制御ユニット14が設けられている。ま
た、トップカバー11には、前記水受槽2の上部開口部
に対応した形状の濯物出し入れ用開口部(図示せず)が
設けられていると共に、この開口部を開閉する開閉蓋1
5が設けられている。さらに、トップカバー11内の後
方部には、前記開閉蓋15が開放されたとき並びに回転
槽3が異常振動したときに動作するように構成されたス
イッチ装置16が設けられている。
【0013】図6〜図8には、上記スイッチ装置16の
具体的構成例が示されており、以下これについて関連部
分の構造と共に説明する。尚、図6〜図8はスイッチ装
置16が取り得る3種類の態様を示すもので、図6は開
閉蓋15が閉鎖され且つ回転槽3が異常振動していない
定常状態に対応し、図7は開閉蓋15が開放された状態
に対応し、図8は回転槽3が異常振動した状態に対応す
る。
【0014】図6〜図8において、スイッチ装置16
は、対向接点板17a、17b及び操作子17cを備え
たモーメンタリ形の押しボタンスイッチ17と、アクチ
ュエータ18とを備えた構成となっている。上記押しボ
タンスイッチ17は、操作子17cが下方へ押圧変位さ
れたときにオン動作状態(図6参照)を呈し、操作子1
7cの押圧変位が解除されたときにオフ動作状態(図
7、図8参照)を呈するように構成されている。
【0015】アクチュエータ18は、トップカバー11
内に突設された支持台11aに対し軸18aを支点に上
下方向へ回動可能に支持された検知アーム18bと、こ
の検知アーム18bの基端部(図中右端部)に対しヒン
ジ部18cを介して略直交した形態で連結された検知レ
バー18dとを備えた構成となっている。この場合、検
知レバー18dは、下方に垂下されて前記水受槽2の上
部側面にその外方側から対向するように位置されており
(図5参照)、回転槽3の異常振動に伴う水受槽2の揺
動時に、その水受槽2により押圧されて図中の反時計回
り方向へ回動されるようになっている。
【0016】尚、上記のような検知レバー18dの回動
はヒンジ部18cを支点に行われるものであるが、ヒン
ジ部18cは、検知レバー18dが図6の状態から図中
時計回り方向へ回転することを規制する構成となってい
る。従って、検知レバー18dは、検知アーム18bが
反時計回り方向へ回動されたときにおいても、これに追
随して反時計回り方向へ回動するようになる。
【0017】検知アーム18bの先端部(図中左端部)
寄りの位置とトップカバー11に形成された引掛け部1
1bとの間には引張コイルばね19が張設されており、
これにより検知アーム18に対しては、図中反時計回り
方向の回動力が付与されている。ここで、トップカバー
11に対し支軸15aによって支持された状態の前記開
閉蓋15は、その支軸15aの後方側(図中右方側)に
位置した端面部に係止突起15bを備えた形状となって
おり、その開閉蓋15の閉鎖状態では、前記検知アーム
18bの先端部が上記係止突起15bに上方から当接し
て係止され、以て当該検知アーム18bの回動が規制さ
れる構成となっている。
【0018】検知レバー18dの上端部には、これから
L字状に屈曲された操作片18eが設けられており、こ
の操作片18eは、前記押しボタンスイッチ17の操作
子17cに上方から対向するように構成されている。ま
た、検知レバー18dにおける前記ヒンジ部18cより
下方に位置した部位と、前記検知アーム18bの下面に
突出形成された突片18fとの間には、引張コイルばね
20が張設されている。これにより、検知レバー18に
は、常時において図中時計回り方向の回動力が付与され
ており、その回動力によって前記操作片18eを介して
前記操作子17cを下方へ押圧変位させるようになって
いる。
【0019】以上のような構成とされたスイッチ装置1
6にあっては、図6の状態、つまり開閉蓋15が閉鎖さ
れ且つ回転槽3が異常振動していない定常状態では、押
しボタンスイッチ17の操作子17cが検知レバー18
dの操作子18eにより押圧変位された状態となるた
め、当該押しボタンスイッチ17がオン動作されること
になる。
【0020】また、この定常状態から開閉蓋15が開放
されたときには、図7に示すように、検知アーム18b
の先端部と開閉蓋15側の係止突起15bとの係止状態
が解除されて、検知アーム18bが反時計回り方向へ回
動されると共に、これに追随して検知レバー18dも反
時計回り方向へ回動するようになるため、操作子18e
による操作子17cの押圧変位状態が解除されるように
なり、以て押しボタンスイッチ17がオフ動作されるこ
とになる。
【0021】さらに、前記定常状態から回転槽3のアン
バランス回転に起因した異常振動が発生した場合には、
図8に示すように、検知レバー18dが上記異常振動に
伴う水受槽2の揺動に応じて反時計回り方向へ回動する
ようになって、操作子18eによる操作子17cの押圧
変位状態が解除されるため、押しボタンスイッチ17が
オフ動作されることになる。従って、1個のスイッチ装
置16によって、開閉蓋15が開放された状態と、回転
槽3が異常振動した状態とを検出できるものである。
【0022】図1には電気的構成の概略が示されてい
る。同図において、回転検出手段たる回転センサ21
は、回転槽3の単位時間当たりの回転数N(つまり回転
速度)を示す検出信号Sdを出力する構成となってお
り、その検出信号Sdを本発明でいう判断手段に相当し
た制御回路22に与える。この制御回路22は、前記制
御ユニット14内に設けられたもので、図示しないがマ
イクロコンピュータ及びA−D変換器などを含んで構成
されており、上記検出信号Sdの他に、スタートスイッ
チやコース選択スイッチなどの各種スイッチ23からの
スイッチ入力、前記水位センサ13からの出力信号、前
記スイッチ装置16内の押しボタンスイッチ17からの
スイッチ入力が与えられるようになっている。
【0023】制御回路22は、上記のような各入力及び
予め記憶した制御用プログラムに基づいて、洗濯機モー
タ5、ブレーキ装置8、排水弁10、給水弁12を駆動
回路22aを通じて制御することにより、洗い運転及び
脱水運転などを選択的に実行すると共に、その運転状況
或は異常状態などを使用者に対し表示部24及びブザー
25を通じて知らせる制御を行う構成となっている。
【0024】さて、以下においては、制御回路22によ
る制御内容のうち、本発明の要旨に直接関係した部分に
ついてのみ図2を参照しながら説明する。
【0025】図2には脱水運転のための制御ルーチンの
内容が示されている。同図において、脱水運転制御ルー
チンでは、まず、制御回路22内のマイクロコンピュー
タが有する内部カウンタの計数値Eを初期化し(ステッ
プS1)、この後にブレーキ装置8の作動を解除した状
態で洗濯機モータ5を所定方向へ回転駆動させ、以て回
転槽3の回転を開始させる(ステップS2)。この後に
は、回転センサ21からの検出信号Sdにより示される
回転槽3の単位時間当たりの回転数Nが、予め設定され
た単位時間当たりの基準回転数Ns(本発明いう基準速
度に相当)以上となるまで、若しくは押しボタンスイッ
チ17がオフされるまで待機する(ステップS3、S
4)。尚、上記基準回転数Nsは、回転槽3がアンバラ
ンス回転数を起こす領域より若干高い値に設定されてい
る。
【0026】回転槽3の単位時間当たりの回転数Nが基
準回転数Nsに達していない状態で押しボタンスイッチ
17がオフされたとき(ステップS4で「YES」)に
は、当該押しボタンスイッチ17がオン状態に復帰する
するまで、若しくは押しボタンスイッチ17のオフ状態
が予め設定された識別時間τ(例えば0.5秒)以上継
続するまで待機する(ステップS5、S6)。尚、上記
識別時間τは、回転槽3の異常振動が発生したときの押
しボタンスイッチ17のオフ状態継続時間より若干長い
時間に設定されるものである。
【0027】押しボタンスイッチ17がオン状態に復帰
するすることなく識別時間τが経過した場合(ステップ
S6で「YES」)は、これを開閉蓋15が開放された
ものと判断する。このように判断したときには、洗濯機
モータ5の駆動を停止すると共に、ブレーキ装置8を作
動させて回転槽3の回転を停止させ(ステップS7、S
8)、この後にはブザー25を鳴動させて、まだ脱水行
程の途中である旨を報知する(ステップS9)。
【0028】このような報知動作は、押しボタンスイッ
チ17がオンされるまで、つまり開閉蓋15が閉鎖され
るまで行われるものであり(ステップS10)、開閉蓋
15の閉鎖に応じて押しボタンスイッチ17がオンされ
たときには、回転槽3の回転を開始させる前記ステップ
S2以降の制御を再実行する。
【0029】一方、押しボタンスイッチ17が一旦オフ
された後において、識別時間τが経過する前に当該押し
ボタンスイッチ17がオン状態に復帰した場合(ステッ
プS5で「YES」)には、内部カウンタの計数値Eを
「1」だけインクリメントし(ステップS11)、その
計数値Eがn(但し、nは「2」以上の整数であり、本
実施例では「2」とする)であるか否かを判断する(ス
テップS12)。
【0030】計数値Eがn(即ち「2」)に達していな
い場合(実際には計数値Eが「1」の場合)には、前記
ステップS3に戻るが、計数値Eが「2」であった場
合、つまり、押しボタンスイッチ17が前記識別時間τ
より短い時間ずつ2回反復してオフされたときには、こ
れを回転槽3が異常振動したものと判断し、アンバラン
ス修正ルーチンS13を実行する。
【0031】上記アンバランス修正ルーチンS13で
は、回転槽3の回転を一旦停止させた状態で、その回転
槽3内への注水及び洗濯物の緩やかな撹拌などを行い、
以て回転槽3内の洗濯物の偏在状態を解消する。このル
ーチンS13の実行後には、内部カウンタの計数値Eを
初期化し(ステップS14)、前記ステップS2以降の
制御を再実行する。
【0032】また、前記ステップS3で「YES」と判
断した場合、つまり、回転槽3の回転開始後に、回転槽
3の単位時間当たりの回転数Nが基準回転数Ns以上と
なった場合には、押しボタンスイッチ17がオフされる
まで、若しくは所定の脱水運転時間ΔTが経過するまで
待機する(ステップS15、S16)。
【0033】脱水運転時間ΔTが経過したときには、洗
濯機モータ5の駆動停止、脱水運転の終了報知、開閉蓋
15の開放に応じたブレーキ装置8の作動などを含む運
転終了ルーチンS17を実行し、この後に脱水運転制御
ルーチンを終了(リターン)する。
【0034】これに対して、脱水運転時間ΔTが経過す
る前に押しボタンスイッチ17がオフされたときには、
そのオフ状態が前記識別時間τより短く設定された識別
時間τ′(例えば0.02秒)以上継続するか否かを判
断する(ステップS18)。そして、押しボタンスイッ
チ17のオフ状態が識別時間τ′以上継続されたときに
は、これを開閉蓋15が開放されたものと判断し、前記
ステップS7以降の制御、つまり回転槽3の停止のため
の制御を実行する。
【0035】以上要するに、制御回路22は、脱水運転
の開始当初のように回転槽3の単位時間当たりの回転数
Nが基準回転数Nsより低い状態にある期間において、
図3(a)に示すように押しボタンスイッチ17のオフ
状態が識別時間τ(0.5秒)以上継続された場合に
は、これを開閉蓋15が開放されたものと判断して、同
図(b)に示すように回転槽3を直ちに制動停止させる
制御を行うものである。この場合、開閉蓋15が開放さ
れたものと判断するまでには識別時間τが経過するまで
待たねばならないが、脱水運転の開始当初には回転槽3
の回転速度が比較的遅いから実用上において支障になる
虞はない。
【0036】また、制御回路22は、上記のような脱水
運転の開始当初においては、押しボタンスイッチ17の
オフ状態の継続時間が識別時間τより短い状態であった
場合に、これを直ちに回転槽3の異常振動が発生したも
のと判断せず、図3(c)に示すように押しボタンスイ
ッチ17が識別時間τより短い時間ずつ2回反復してオ
フされたときに、初めて回転槽3の異常振動が発生した
ものと判断して、アンバランス修正のための制御を行う
ようになっている。このような制御が行われる結果、次
のような効果を期待できるようになる。
【0037】即ち、洗濯可能容量を大きくするために回
転槽3を大形化した場合、比較的少ない量の洗濯物の脱
水運転を行う際に以下のような現象が発生することがあ
る。つまり、回転槽3を大形化した場合には、回転槽3
内で洗濯物(被脱水物)が偏在した状態となり勝ちであ
るため、脱水運転の開始当初において、回転槽3のアン
バランス回転に伴う一過性の異常振動が発生して押しボ
タンスイッチ17が一旦オフするものの、回転槽3自体
の慣性重量が大きいという特性のため、その後において
アンバランス回転状態が次第に解消されて正常な回転状
態に移行していく場合がある。
【0038】従って、押しボタンスイッチ17が識別時
間τより短い時間だけオフされた状態となったときに、
これを直ちに回転槽3の異常振動と判断してしまった場
合には、上記のような現象を考慮した場合、本来不必要
であるアンバランス修正行程が無駄に行われることにな
るため、脱水運転の所要時間が必要以上に長引くという
不具合が惹起される。
【0039】しかるに、前述したように、押しボタンス
イッチ17が識別時間τより短い時間ずつ2回反復して
オフされたときに初めて回転槽3の異常振動が発生した
ものと判断する構成であれば、回転槽3の一過性の異常
振動が無視されるようになるため、本来不必要であるア
ンバランス修正行程を無駄に行ってしまう虞がなくなっ
て、脱水運転の所要時間が必要以上に長引く事態を未然
に防止できるようになる。
【0040】さらに、制御回路22は、単位時間当たり
の回転数Nが基準回転数Ns以上ある期間においては、
識別時間τ(0.5秒)をτ′(0.02秒)に短縮し
た状態で前述した判断動作を行うようになる。つまり、
制御回路22は、回転槽3が比較的高い速度で回転され
ている期間においては、図4(a)に示すように押しボ
タンスイッチ17のオフ状態が識別時間τ′(0.02
秒)以上継続されたときに開閉蓋15が開放されたもの
と判断して、同図(b)に示すように回転槽3を直ちに
制動停止させる制御を行うものである。
【0041】これにより、回転槽3が高速回転されてい
る状態で開閉蓋15が開放されたときには、回転槽3の
停止制御を上記判断結果に基づいて迅速に行い得るよう
になる。この場合、前記基準回転数Nsは、回転槽3が
アンバランス回転数を起こす領域より若干高い値に設定
されているから、回転槽3の高速回転状態、つまり単位
時間当たりの回転数Nが基準回転数Ns以上ある状態で
は、回転槽3の異常振動を検知する機能が不要となるも
のであり、上記のようにして開閉蓋15の開放状態を判
断する構成しても何等支障がなくなる。
【0042】尚、上記実施例では、回転槽3の異常振動
を検知したときにアンバランス修正行程を行うようにし
たが、このような行程は必要に応じて行えば良く、例え
ば異常振動検知時に回転槽3の停止及び異常報知動作の
みを行う構成としても良いものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、開閉蓋が開放されたとき並びに回転槽が異
常振動したときに動作するスイッチ装置を設け、このス
イッチ装置の動作継続時間の長短に基づいて、開閉蓋の
開放状態と回転槽の異常振動状態とを識別して判断する
ようにした構成でありながら、開閉蓋の開閉状態を迅速
に検知する必要があるときにその検知を短時間で行うこ
とができて、開閉蓋の開放時における安全性の向上が可
能になるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】制御手段(判断手段)による制御内容を示すフ
ローチャート
【図3】作用説明用のタイミングチャートその1
【図4】作用説明用のタイミングチャートその2
【図5】全体の縦断面図
【図6】スイッチ装置及びその周辺を示す縦断面図
【図7】スイッチ装置の動作説明用の図6相当図
【図8】スイッチ装置の動作説明用の図6相当図
【符号の説明】
図面中、1は外箱(洗濯機本体)、3は回転槽、15は
開閉蓋、16はスイッチ装置、17は押しボタンスイッ
チ、21は回転センサ(回転検出手段)、22は制御回
路(判断手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉蓋を備えた洗濯機本体内に収納され
    た回転槽と、 前記開閉蓋が開放されたとき並びに前記回転槽が異常振
    動したときに動作するように構成されたスイッチ装置
    と、 このスイッチ装置の動作継続時間が予め設定された識別
    時間に達したときに前記開閉蓋が開放されたものと判断
    すると共に、上記スイッチ装置の動作継続時間が前記識
    別時間より短いときに前記回転槽の異常振動が発生した
    ものと判断する判断手段とを備えた脱水兼用洗濯機にお
    いて、 前記回転槽の回転速度を検出する回転検出手段を設け、 前記判断手段は、前記回転検出手段による検出回転速度
    が予め設定された基準速度以上ある状態では、前記識別
    時間を短縮した状態で前記判断動作を実行するように構
    成されていることを特徴とする脱水兼用洗濯機。
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