JPH0690588A - 圧縮機用電動機制御装置 - Google Patents

圧縮機用電動機制御装置

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JPH0690588A
JPH0690588A JP4238009A JP23800992A JPH0690588A JP H0690588 A JPH0690588 A JP H0690588A JP 4238009 A JP4238009 A JP 4238009A JP 23800992 A JP23800992 A JP 23800992A JP H0690588 A JPH0690588 A JP H0690588A
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JP
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torque
rotor
synchronous motor
output
detection circuit
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Application number
JP4238009A
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English (en)
Inventor
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機を駆動する4極の同期電動機をトルク
制御する圧縮機用電動制御装置において、センサレスの
回転子位置検出と前記同期電動機の1回転中の最小速度
検出とにより回転子の機械的位置を決める事により、安
価な4極の同期電動機のトルク制御を実現することを目
的とする。 【構成】 機械的位置決定回路15が速度最小のモード
すなわち同期電動機5Aの負荷が最大となるモードに同
期させて機械的位置決定パルスを出力する。また、回転
子位置検出回路6により前記同期電動機5Aの回転子位
置を回転子位置検出信号として出力する。前記機械的位
置決定パルスと前記回転子位置検出信号により決めた回
転子の機械的位置に応じて、トルクパターン記憶部7B
2の負荷トルクパターンに基づいて前記同期電動機5A
のトルクを出力する事により、4極の同期電動機のトル
ク制御が安価で行える圧縮機用電動機制御装置が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機を駆動する4極
の同期電動機をトルク制御する圧縮機用電動機制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫やエアコン等の圧縮機用電
動機の回転数をインバータを用いて制御して変える方式
が一般に用いられている。さらに、これらの圧縮機の振
動を低減するために、トルク制御も用いられてきてい
る。
【0003】冷蔵庫やエアコン等の冷却装置には、通常
密閉形圧縮機が採用されているが、冷媒ガスの圧縮動作
によって、圧縮機内部で圧力変化が生じ、この圧力変化
が電動機に負荷トルクとして作用することが知られてい
る。また、この負荷トルクは電動機の回転に同期した周
期的な脈動トルクとなり、この脈動トルクの影響によっ
て、電動機の回転速度が周期的に変動する。その結果、
圧縮機自体に振動が発生する事も周知のとおりである。
【0004】ここで、図5は電動機の回転角に対する負
荷トルクTl、出力トルクTmおよび回転速度Nの変化を
示したものである。負荷トルクTlと出力トルクTmとの
関係がTl≧Tmである図示破線間の回転角領域では、回
転速度Nが小さくなり、Tl<Tmの回転領域である図示
破線の両外側では、回転速度Nが増加する。したがっ
て、電動機の回転速度が周期的に変動し、圧縮機自体に
振動が発生することがわかる。
【0005】このような圧縮機の振動を低減する方法と
してトルク制御があり、例えば特開昭61−4492号
公報に示された方法がある。
【0006】この特長は、回転子の1回転当たりの負荷
トルクを予め記憶させておき、2極の同期電動機の場合
は、回転子位置検出回路の位置検出信号により回転子の
機械的位置を決め、回転子の機械的位置に応じて、記憶
させておいた負荷トルクのデータを読みだし、この読み
出されたデータに基づいて電動機のトルクを出力させる
ようにしたものである。ここで、前記回転子位置検出回
路は、特開昭52−80415号公報で開示されている
ように、同期電動機の電機子巻線端子電圧よりフィルタ
回路を用いて、回転子位置に対応した位置検出信号を形
成する回路である。
【0007】また、4極の同期電動機の場合は、前記回
転子位置検出回路の位置検出信号の2周期に対して回転
子は機械的に1回転のみである事から、前記回転子位置
検出回路の位置検出信号のみでは回転子の機械的位置は
決められない。このため、圧縮機の振動が、圧縮機の圧
縮行程において圧縮容積が最小となる時点、すなわち、
同期電動機に加わる負荷が最大の時点に最大となる特性
を有することを利用し、前記回転子位置検出回路の位置
検出信号及び圧縮機の振動の検出信号とにより回転子の
機械的位置を決める。そして、回転子の機械的位置に応
じて、記憶させておいた負荷トルクのデータを読み出
し、この読み出されたデータに基づいて電動機のトルク
を出力させるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、4極の同期電動機をトルク制御するため
には圧縮機の振動検出器が必要となるため、コストが高
くなるという課題がある。
【0009】また、4極の同期電動機をトルク制御する
際、ノイズ等の原因で実際の回転子の機械的位置と記憶
させておいた負荷トルクのデータとの対応が半周期ずれ
てしまうことにより振動が大きくなっても、トルク制御
を解除しないため、正常な運転状態に戻す事ができない
という課題がある。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、圧縮機の振動検
出器を必要としない安価な4極の同期電動機のトルク制
御を実現するものである。
【0011】また、4極の同期電動機をトルク制御する
際、実際の回転子の機械的位置と記憶させておいた負荷
トルクのデータとの対応が半周期ずれしまっても、正常
な運転状態に戻す事が可能なトルク制御を実現するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の圧縮機用電動機制御装置は、負荷を駆
動する4極の同期電動機と、前記同期電動機に交流電力
を供給するインバータと、前記同期電動機の回転子の位
置を検出する回転子位置検出回路と、前記回転子位置検
出回路の出力により回転子の速度を算出する回転速度検
出回路と、前記同期電動機の1回転あたりの負荷トルク
パターンを記憶するトルクパターン記憶部と、前記回転
速度検出回路の出力により前記回転子の機械的位置を決
める機械的位置決定回路と、前記回転子位置検出回路の
出力と前記機械的位置決定回路の出力により前記トルク
パターン記憶部にあらかじめ記憶させたトルクパターン
を読みだしこの読み出されたトルクパターンに基づいて
前記同期電動機の出力トルクを制御するようにしたトル
ク制御部とを備えたものである。
【0013】また、負荷を駆動する4極の同期電動機
と、前記同期電動機に交流電力を供給するインバータ
と、前記同期電動機の回転子の位置を検出する回転子位
置検出回路と、前記回転子位置検出回路の出力により回
転子の速度を算出する回転速度検出回路と、前記同期電
動機の1回転あたりの負荷トルクパターンを記憶するト
ルクパターン記憶部と、前記回転速度検出回路の出力に
より前記回転子の機械的位置を決める機械的位置決定回
路と、前記回転子位置検出回路の出力と前記機械的位置
決定回路の出力により前記トルクパターン記憶部にあら
かじめ記憶させたトルクパターンを読みだしこの読み出
されたトルクパターンに基づいて前記同期電動機の出力
トルクを制御するようにしたトルク制御部と、前記回転
速度検出回路の出力から速度変動量を算出する速度変動
量算出回路と、予め基準となる速度変動量を設定してお
く基準速度変動量設定回路と、前記算出した速度変動量
と前記基準速度変動量とを比較し前記算出した速度変動
量の方が大きい場合トルク制御解除信号を出力するトル
ク制御解除回路とを備えたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、前記回転速度
検出回路が、前記回転位置検出回路の出力により回転子
の速度を算出する。そして、前記回転子速度が同期電動
機に加わる負荷に応じて変化する特性を有することを利
用し、前記機械的位置決定回路が前記回転速度検出回路
の出力信号により前記回転子の機械的位置を決める。そ
して、前記回転子の機械的位置に応じて、トルクパター
ン記憶部に記憶させておいた同期電動機の1回転当たり
の負荷トルクパターンのデータを読み出し、この読み出
されたデータに基づいて前記電動機のトルクを出力させ
ることにより、圧縮機の振動検出器を必要としない安価
な4極の同期電動機のトルク制御を実現することが可能
となる。
【0015】また、本発明は上記した構成によって、前
記速度変動量算出回路が前記回転速度検出回路の出力か
ら速度変動量を算出し、前記算出した速度変動量の方が
前記基準速度変動量より大きい場合、前記トルク制御解
除回路がトルク制御解除信号を出力することにより、ト
ルク制御が解除される。そして、再び、前記機械的位置
決定回路が前記回転子の機械的位置を決め、前記機械的
位置に応じて、前記トルクパターン記憶部に記憶させて
おいた負荷トルクパターンのデータを読み出し、この読
み出されたデータに基づいて前記電動機のトルクを出力
させる。このため、ノイズ等の原因で実際の回転子の機
械的位置と記憶させておいた負荷トルクデータとの対応
が半周期ずれしまうことにより振動が大きくなった場
合、まず、トルク制御が解除され、次に、前記回転子の
機械的位置を再設定すことにより、正常な運転状態に戻
す事が可能な4極の同期電動機のトルク制御を実現する
ことが可能となる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例の圧縮機用電動機制御
装置について図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例の圧縮機用電動機
制御装置の全体構成図である。図1において、1は交流
電源、2は前記交流電源1に接続された整流回路、3は
前記整流回路2の直流側に接続された平滑コンデンサ、
4は前記平滑コンデンサ3の両側に接続された120度
通電形インバータで、トランジスタTR1〜TR6と還
流ダイオードD1〜D6により構成され、その交流出力
電圧は、直流電圧Edの正電位側のトランジスタTR1
〜TR3の120度の通電期間がパルス幅変調を受けて
チョッパ動作することにより制御される。また、トラン
ジスタTR4〜TR6の共通エミッタ端子と還流ダイオ
ードD4〜D6の共通アノード端子間に電流検出回路R
1が接続されている。
【0018】5は圧縮部で、ブラシレス直流電動機の4
極の永久磁石を界磁とした同期電動機5Aと、その負荷
となる圧縮機5Bからなっている。6は、例えば特開昭
52−80415号公報に示された回転子位置検出回路
で、前記同期電動機5Aの端子電圧Va〜Vcからフィ
ルタ回路を用いて回転子位置に対応した位置検出信号6
aを出力する。
【0019】7は前記回転子位置検出回路6及び後述す
る機械的位置決定回路15に接続されトルクデータ7a
を出力するマイクロコンピュータ(以下マイコンとい
う)で、7AはCPUであり、7BはROMであり、7
CはRAMである。前記ROM7Bは前記同期電動機5
Aを駆動するのに必要な各種処理プログラムが記憶され
た主記憶部7B1と、前記同期電動機5Aの回転子位置
に応じたトルクデータが記憶されたトルクパターン記憶
部7B2からなっている。前記トルクパターン記憶部7
B2には、回転子1回転当たり12モードからなるトル
クデータを予め記憶させておく。
【0020】8は前記マイコン7及び前記抵抗R1に接
続され、トルクデータ7aを入力してチョッパ信号8a
を出力するトルク制御部、9は前記マイコン7及び前記
トルク制御部8に接続され前記インバータ4のトランジ
スタTR1〜TR6をスイッチングするベースドライバ
である。
【0021】10は前記同期電動機5Aの回転数を設定
する回転数設定回路である。11は前記位置検出信号6
aを一定時間カウントする回転数検出回路である。12
は前記回転数設定回路で設定された設定回転数と、前記
回転数検出回路11で検出された実際の回転数の差か
ら、両者が一致するようにするようにデューティを調整
し、また両者が一致したときに一致信号12aを’L’
にするデューティ設定回路である。13はチョッピング
信号発生回路であり、前記同期電動機5Aの回転数を可
変にするためにPWM制御を行うための信号を発生す
る。
【0022】14は回転速度検出回路であり、前記位置
検出信号6aより回転子1回転の各モードのパルス幅を
検出する。15は機械的位置決定回路であり、前記各モ
ードのパルス幅の内最大パルス幅となるモード、すなわ
ち前記同期電動機5Aの負荷が最大となるモードに同期
させて機械的位置決定パルス15aを出力する。
【0023】16は速度変動量算出回路であり、前記各
モードのパルス幅と前モードのパルス幅との差より速度
変動量を算出する。17は基準速度変動量設定回路であ
り、基準速度変動量をあらかじめ設定しておく。18は
トルク制御解除回路であり、前記算出した速度変動量と
前記基準速度変動量とを比較し算出した速度変動量の方
が大きい場合、トルク制御解除信号18aを’H’にす
る。
【0024】19はOR回路であり、前記一致信号12
aと前記トルク制御解除信号18aとのORを演算し、
切り替え信号19aを出力する。20は切り替えスイッ
チであり、共通端子は前記ベースドライバ9に接続さ
れ、他端は前記切り替え信号19aが’L’のときには
前記トルク制御部8に接続され、’H’のときには前記
チョピング信号発生回路13に接続される。
【0025】図2は前記トルク制御部8の回路図であ
る。 図2において、8Aは前記マイコン7に接続さ
れ、電流指令値8Aaを出力するD/A変換器、8Bは
抵抗R1の両端に接続され巻線電流Iの電流検出値8B
aを出力する増幅器、R2〜R4は抵抗、8Cは前記増
幅器8B及び前記D/A変換器8Aに接続されチョッパ
信号8aを出力する比較器、R5,R6は抵抗である。
【0026】図3は、前記位置検出信号6aと前記機械
的位置決定パルス15aとから前記チョパ信号8a作成
までのタイムチャートである。
【0027】図3において、(a)は前記回転子位置検
出回路6から出力された回転子位置検出信号6a、
(b)は前記機械的位置決定回路15から出力された機
械的位置決定パルス15a、(c)は前記マイコン7か
ら出力されたトルクデータをD/A変換して得られた電
流指令値8Aa及び前記増幅部8Bから出力された電流
検出値8Ba、(d)は前記トルク制御部8から出力さ
れたチョッパ信号8aを示している。
【0028】(a)に示すように、前記回転子位置検出
信号6aにより、前記同期電動機5Aの回転子の1回転
をモードIからモードVIまでを1周期として2周期
分、すなわち、12モードに分けることができる。
【0029】また、前記回転速度検出回路14は、12
モードの各々のパルス幅t1〜t12を検出する。
【0030】次に、(b)に示すように、前記機械的位
置検出回路15は、前記各モードのパルス幅の内最大パ
ルス幅となるモード(この場合は、パルス幅がt1のモ
ード)、すなわち前記同期電動機5Aの負荷が最大とな
るモードに同期させて機械的位置決定パルス15aを出
力する。
【0031】前記同期電動機5Aの回転速度は、前記圧
縮機5Bの圧縮行程において圧縮容積が最小となる時
点、すなわち、前記同期電動機5Aに加わる負荷が最大
となる時点に最小となる特性を有するため、前記機械的
位置決定パルス15aが’H’の期間に負荷トルクのピ
ークがあることになる。
【0032】ただし、前記圧縮機5BはモードIと回転
角0°とが一致するように制作してあるとする。
【0033】前記マイコン7は、前記機械的位置決定パ
ルス15aに同期させて負荷トルクのピークに対応した
トルクデータを前記トルクパターン記憶部7B2より読
みだし、前記トルク制御部8に出力する。
【0034】それ以降は、トルクデータを前記回転子位
置検出信号6aに応じて、順次、前記トルクパターン記
憶部7B2より読み出すことにより、回転子の1回転に
1つのトルクパターンが前記マイコン7より出力され
る。出力された前記トルクデータ7aは、前記D/A変
換器8Aによって、図3(c)に示したように、前記電
流指令値8Aaに変換される。そして、前記電流検出値
8Baと前記電流指令値8Aaとが前記比較器8cによ
り比較され、図3(d)で示したチョッパ信号8aが作
成され、前記巻線電流Iが電流指令値に対応した波形に
制御されるものである。
【0035】次に、図4のフローチャートにより本発明
の圧縮機用電動制御装置の動作について説明する。
【0036】STEP1において、前記デューティ設定
回路12で前記回転数設定回路10の設定回転数と前記
回転数検出回路11で検出された回転数とを比較する。
【0037】STEP1において回転数が一致しなかっ
た場合、STEP2でデューティを調整する。ここでは
回転数>設定回転数の場合はデューティを下降させ、回
転数<設定回転数の場合はデューティを上昇させる。こ
の時回転数は一致していないため、前記一致信号12a
は’H’であり、前記切り替えスイッチ20は前記ベー
スドライバ9と前記チョピング信号発生回路13とを接
続している。
【0038】STEP1で回転数が一致したならば、S
TEP3で前記機械的位置決定回路15により前記同期
電動機5Aの負荷が最大となるモードを検出し、前記ト
ルクパターンの位置を決める。
【0039】また、回転数が一致したため、前記一致信
号12aは’L’となり、前記切り替えスイッチ20は
前記ベースドライバ9と前記トルク制御部8とを接続す
る。
【0040】次に、STEP4では、STEP3で決め
た負荷が最大となるモードの位置に基づいて、前記トル
ク制御部が前記トルクデータ7aを前記回転子位置検出
信号6aに応じて、順次、前記トルクパターン記憶部7
B2より読み出し、チョッパ信号8aを生成し、前記巻
線電流Iが電流指令値に対応した波形に制御され、トル
ク制御が行われる。
【0041】次に、STEP5で前記トルク制御解除回
路18が、前記基準速度変動量設定回路17の設定変動
量と前記速度変動量算出回路16で算出した速度変動量
とを比較し速度変動量>設定変動量ならば、前記トルク
制御解除信号18aを’H’にする。この時、前記切り
替えスイッチ20は前記ベースドライバ9と前記チョピ
ング信号発生回路13とを接続し、トルク制御は解除さ
れ、STEP1に戻る。
【0042】STEP5で速度変動量<設定変動量なら
ば、STEP6に進み、前記デューティ設定値が変化し
ていない場合、すなわち、前記一致信号12aが’L’
である場合はSTEP4に戻り、トルク制御を続ける。
【0043】STEP6で前記デューティ設定値が変化
した場合、すなわち、前記一致信号12aが’H’であ
る場合は前記切り替えスイッチ20は前記ベースドライ
バ9と前記チョピング信号発生回路13とを接続し、ト
ルク制御は解除され、STEP1に戻る。
【0044】以上のように本実施例によれば、前記回転
子速度が前記同期電動機5Aに加わる負荷が最大となる
ときに最小となる特性を有することを利用し、前記機械
的位置決定回路15が前記回転速度検出回路14により
検出された回転速度により前記回転子の機械的位置を決
める。そして、前記回転子の機械的位置に応じて、前記
トルクパターン記憶部7B2に記憶させておいた前記同
期電動機5Aの1回転当たりの負荷トルクパターンのデ
ータを読み出し、この読み出されたデータに基づいて前
記同期電動機5Aのトルクを出力させることにより、圧
縮機の振動検出器を必要としない安価な4極の同期電動
機のトルク制御を実現することが可能となる。
【0045】また、前記トルク制御解除回路18が、前
記速度変動量算出回路16が算出した速度変動量と前記
基準速度変動量とを比較し、速度変動量>基準速度変動
量である場合、前記トルク制御解除信号を出力すること
により、トルク制御が解除される。そして、再び、前記
機械的位置決定回路15が前記回転子の機械的位置を決
め、前記機械的位置に応じて、前記トルクパターン記憶
部7B2に記憶させておいた負荷トルクパターンのデー
タを読み出し、この読み出されたデータに基づいて前記
電動機のトルクを出力させる。このため、ノイズ等の原
因で実際の回転子の機械的位置と記憶させておいた負荷
トルクデータとの対応が半周期ずれしまうことにより振
動が大きくなった場合、まず、トルク制御が解除され、
次に、前記回転子の機械的位置を再設定すことにより、
正常な運転状態に戻す事が可能な4極の同期電動機のト
ルク制御を実現することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の圧縮機用電動制御
装置は、負荷を駆動する4極の同期電動機と、前記同期
電動機に交流電力を供給するインバータと、前記同期電
動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回路と、
前記回転子位置検出回路の出力により回転子の速度を算
出する回転速度検出回路と、前記同期電動機の1回転あ
たりの負荷トルクパターンを記憶するトルクパターン記
憶部と、前記回転速度検出回路の出力により前記回転子
の機械的位置を決める機械的位置決定回路と、前記回転
子位置検出回路の出力と前記機械的位置決定回路の出力
により前記トルクパターン記憶部にあらかじめ記憶させ
たトルクパターンを読みだしこの読み出されたトルクパ
ターンに基づいて前記同期電動機の出力トルクを制御す
るようにしたトルク制御部とを設けることにより、圧縮
機の振動検出器等を必要としない安価な4極の同期電動
機のトルク制御を実現することが可能となる。
【0047】また、本発明の圧縮機用電動制御装置は、
負荷を駆動する4極の同期電動機と、前記同期電動機に
交流電力を供給するインバータと、前記同期電動機の回
転子の位置を検出する回転子位置検出回路と、前記回転
子位置検出回路の出力により回転子の速度を算出する回
転速度検出回路と、前記同期電動機の1回転あたりの負
荷トルクパターンを記憶するトルクパターン記憶部と、
前記回転速度検出回路の出力により前記回転子の機械的
位置を決める機械的位置決定回路と、前記回転子位置検
出回路の出力と前記機械的位置決定回路の出力により前
記トルクパターン記憶部にあらかじめ記憶させたトルク
パターンを読みだしこの読み出されたトルクパターンに
基づいて前記同期電動機の出力トルクを制御するように
したトルク制御部と、前記回転速度検出回路の出力から
速度変動量を算出する速度変動量算出回路と、予め基準
となる速度変動量を設定しておく基準速度変動量設定回
路と、前記算出した速度変動量と前記基準速度変動量と
を比較し前記算出した速度変動量の方が大きい場合トル
ク制御解除信号を出力するトルク制御解除回路とを設け
ることにより、ノイズ等の原因で実際の回転子の機械的
位置と記憶させておいた負荷トルクデータとの対応が半
周期ずれしまうことにより振動が大きくなった場合、ま
ず、トルク制御が解除され、次に、前記回転子の機械的
位置を再設定すことにより、正常な運転状態に戻す事が
可能な4極の同期電動機のトルク制御を実現することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧縮機用電動制御装置の全
体構成図
【図2】本実施例のトルク制御部の回路図
【図3】図1の動作説明図
【図4】本発明の一実施例の圧縮機用電動制御装置のフ
ローチャート
【図5】電動機の回転角に対する負荷トルク、出力トル
ク及び回転速度の関係を示す特性図
【符号の説明】
4 インバータ 5A 同期電動機 6 回転子位置検出回路 7B2 トルクパターン記憶部 8 トルク制御部 14 回転速度検出回路 15 機械的位置決定回路 16 速度変動量算出回路 17 基準速度変動量設定回路 18 トルク制御解除回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を駆動する4極の同期電動機と、前
    記同期電動機に交流電力を供給するインバータと、前記
    同期電動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回
    路と、前記回転子位置検出回路の出力により回転子の速
    度を算出する回転速度検出回路と、前記同期電動機の1
    回転あたりの負荷トルクパターンを記憶するトルクパタ
    ーン記憶部と、前記回転速度検出回路の出力により前記
    回転子の機械的位置を決める機械的位置決定回路と、前
    記回転子位置検出回路の出力と前記機械的位置決定回路
    の出力により前記トルクパターン記憶部にあらかじめ記
    憶させたトルクパターンを読みだしこの読み出されたト
    ルクパターンに基づいて前記同期電動機の出力トルクを
    制御するようにしたトルク制御部とからなる圧縮機用電
    動機制御装置。
  2. 【請求項2】 負荷を駆動する4極の同期電動機と、前
    記同期電動機に交流電力を供給するインバータと、前記
    同期電動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回
    路と、前記回転子位置検出回路の出力により回転子の速
    度を算出する回転速度検出回路と、前記同期電動機の1
    回転あたりの負荷トルクパターンを記憶するトルクパタ
    ーン記憶部と、前記回転速度検出回路の出力により前記
    回転子の機械的位置を決める機械的位置決定回路と、前
    記回転子位置検出回路の出力と前記機械的位置決定回路
    の出力により前記トルクパターン記憶部にあらかじめ記
    憶させたトルクパターンを読みだしこの読み出されたト
    ルクパターンに基づいて前記同期電動機の出力トルクを
    制御するようにしたトルク制御部と、前記回転速度検出
    回路の出力から速度変動量を算出する速度変動量算出回
    路と、予め基準となる速度変動量を設定しておく基準速
    度変動量設定回路と、前記算出した速度変動量と前記基
    準速度変動量とを比較し前記算出した速度変動量の方が
    大きい場合トルク制御解除信号を出力するトルク制御解
    除回路とからなる圧縮機用電動機制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041338A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置

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JP2011041338A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置

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