JPH0690432A - 映像信号の蓄積装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】高精細映像信号を低精細映像信号用の蓄積メデ
ィアや、映像機器を使用可能とするシステムを提供す
る。 【構成】高精細映像信号を圧縮１２０し、フォーマット
変換１３０し、低精細蓄積メディア１５０に記録する。
低精細蓄積メディア１５０から取り出された圧縮高精細
映像信号は低精細映像機器１９０で処理されると共に、
フォーマット逆変換１６０、伸張信号処理１７０され、
高精細映像機器１８０で処理される。 【効果】低精細蓄積メディアや低精細映像機器を使用す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は映像信号の蓄積装置に関
し、特に、高精細の映像信号を蓄積し、かつ低精細の映
像信号のインタフェースや伝送線を有効に活用するのに
適した映像信号の蓄積装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】映像信号を圧縮する装置に関しては、例
えば、特開平４−１０７０１３号公報に述べられてい
る。また、映像信号を圧縮した後磁気記録再生する装置
に関しては、例えば、特開平４−１３７８２３号公報，
特開平４−１７０８７９号公報等に述べられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、所
定の伝送路で伝送可能なように映像信号を圧縮したり、
映像信号を圧縮して記録する装置に関する技術を述べた
ものである。低精細の映像信号のインタフェースや伝送
線を有効に活用する技術に関しては何ら開示されていな
い。

【０００４】本発明の目的は、高精細映像信号と低精細
映像信号と同一機器を用いて処理可能とする高精細映像
信号蓄積装置を供給することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、蓄積メディアに低精細映像信号のインタフェースを
設け、高精細映像信号を圧縮し、低精細映像信号のイン
タフェースの仕様に従いフォーマット変換した後蓄積メ
ディアに蓄える。蓄積メディアから取り出された圧縮さ
れた映像信号はフォーマット逆変換し、伸張され元の高
精細映像信号が復元される。さらに、フォーマット変換
された圧縮された高精細映像信号や、蓄積メディアから
取り出された圧縮された高精細映像信号は低精細インタ
フェースを介して伝送線で伝送され、必要に応じ、蓄積
メディアに蓄えられたり、他の信号処理を施したり、伸
張して元の高精細映像信号を復元する。

【０００６】

【作用】高精細映像信号を圧縮することで、低精細映像
信号と同等のデータレートにすることができる。圧縮し
た高精細映像信号を低精細インタフェースの仕様にフォ
ーマット変換することで、低精細映像信号と同様に処理
を行うことができ、低精細映像信号のインタフェースを
用いることもできるし、低精細蓄積メディアに蓄えるこ
ともできる。蓄積メディアから取り出された圧縮された
映像信号は蓄積前に低精細映像信号のインタフェースの
仕様に従いフォーマット変換されているので、そのまま
低精細映像信号のインタフェースを用いることができ
る。インタフェースを介して出力された高精細映像信号
は伸張されて元の高精細映像信号を復元することができ
る。

【０００７】また、圧縮した映像信号を低精細インタフ
ェースの仕様にフォーマット変換してあるので、インタ
フェースにつながれた伝送線を用いて、圧縮された高精
細映像信号を伝送することができる。従って、伝送線に
つながれた他の信号処理回路で信号処理を行なったり、
蓄積メディアに蓄えたり、伸張して元の高精細映像信号
を復元することができる。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を図１に従い説明する。図
１に示す実施例では、本発明を映像信号を蓄積する蓄積
メディアに適用した場合について説明する。図１におい
て、１０は高精細映像信号の入力端子、２０は高精細映
像信号の出力端子、３０は低精細映像信号の入力端子、
４０は低精細映像信号の出力端子、１１０は高精細映像
信号源、１１１は低精細映像信号源、１２０は圧縮信号
処理回路、１３０はフォーマット変換回路、１４０は切
り換え回路、１５０は低精細蓄積メディア、１６０はフ
ォーマット逆変換回路、１７０は伸長信号処理回路、１
８０は高精細映像機器、１９０は低精細映像機器、２０
０は圧縮蓄積メディアである。

【０００９】高精細映像信号源１１０は例えば高精細テ
レビカメラで、その出力は端子１０を介して圧縮蓄積メ
ディア２００に入力される。低精細映像信号源１１１は
例えば通常のテレビカメラで、その出力は端子３０を介
して圧縮蓄積メディア２００に入力される。

【００１０】圧縮蓄積メディア２００では、端子１０よ
り入力された高精細映像信号が圧縮信号処理回路１２０
で圧縮される。圧縮信号処理回路では例えばＪＰＥＧで
定められた方式にしたがって、端子３０より入力された
低精細映像信号の有効映像データ量以下となるように圧
縮信号処理が行われる。

【００１１】圧縮信号処理回路１２０の出力はフォーマ
ット変換回路１３０に入力される。フォーマット変換回
路１３０では、端子３０より入力される低精細映像信号
の入力フォーマットと一致するようにフォーマット変換
処理が行われる。圧縮信号処理回路１２０での高精細映
像信号の圧縮は、フォーマット変換回路１３０でのフォ
ーマット変換後の出力データレートが端子３０より入力
される低精細映像信号のデータレートと一致するように
行われる。

【００１２】端子３０から入力された低精細映像信号と
フォーマット変換回路１３０の出力信号は切り換え回路
１４０に入力される。切り換え回路１４０では低精細蓄
積メディア１５０に低精細映像信号を蓄積する場合には
端子３０より入力される低精細映像信号を選択して出力
し、高精細映像信号を蓄積する場合にはフォーマット変
換回路１３０の出力信号を選択して出力する。

【００１３】切り換え回路１４０の出力信号は低精細蓄
積メディア１５０に入力される。低精細蓄積メディア１
５０から信号を取り出す場合に、低精細映像信号源１１
１からの映像信号を蓄積した場合には、端子４０を介し
て低精細映像機器１９０に入力する。低精細映像機器１
９０は例えば低精細映像信号源１１１に対応したモニタ
テレビである。

【００１４】低精細蓄積メディア１５０より圧縮された
高精細映像信号を取り出す場合には、端子４０を介して
信号を出力すると共に、フォーマット逆変換回路１６０
に入力する。フォーマット逆変換回路１６０では、フォ
ーマット変換回路１３０に対応して、元の圧縮した高精
細映像信号を得る。フォーマット逆変換回路１６０から
出力される圧縮された高精細映像信号は伸長信号処理回
路１７０に入力される。

【００１５】伸長信号処理回路１７０では、圧縮信号処
理回路１２０に対応して元の高精細映像信号を復元す
る。伸長信号処理回路１７０の出力信号は端子２０を介
して圧縮蓄積メディア２００の出力信号として出力さ
れ、高精細映像機器１８０に入力される。高精細映像機
器１８０は例えば高精細映像信号源１１０に対応したモ
ニタテレビである。

【００１６】また、端子４０から出力された低精細蓄積
メディア１５０から取り出された圧縮された高精細映像
信号は、必要に応じて低精細映像機器１９０に入力され
る。

【００１７】図１に示す実施例では、高精細映像信号を
低精細蓄積メディアに蓄積できると共に、低精細映像信
号を圧縮することなく蓄積することが出来る。さらに
は、低精細蓄積メディアから、低精細映像信号を取り出
すことが出来ると共に、圧縮した高精細映像信号をも取
り出すことが出来る。さらには圧縮した映像信号を元の
高精細映像信号に復元して取り出すことが出来る。これ
により、高精細映像信号用の機器と低精細映像信号用機
器の多くを兼用することができる。

【００１８】次に、低精細蓄積メディアに圧縮した高精
細映像信号を蓄積した場合で、図１の端子４０に相当す
る出力に低精細映像機器を接続した場合の実施例を示
す。図２は一部図１に示す実施例と同一である。その同
一部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。

【００１９】図２において、１１は高精細映像信号の入
力端子、２１は高精細映像信号の出力端子、３１は低精
細映像信号の入力端子、４１〜４３は低精細映像信号の
出力端子、１５１は低精細蓄積メディア、１９１はスイ
ッチャ、２０１〜２０３は圧縮蓄積メディア、２１０は
編集制御装置、２２１〜２２３は編集制御信号の入力端
子である。

【００２０】圧縮蓄積メディア２０１〜２０３は図１に
示す圧縮蓄積メディアと同様な構成であるが、本実施例
では編集制御を行う場合について示しているので、編集
制御装置２１０からの制御信号の入力端子２２１〜２２
３を特に図示した。

【００２１】圧縮蓄積メディア２０２，２０３からそれ
ぞれ圧縮された高精細映像信号が端子４２，４３を介し
て取り出される。端子４２，４３より取り出された圧縮
された高精細映像信号はスイッチャ１９１に入力され
る。スイッチャ１９１は低精細映像信号用スイッチャを
用いることが出来る。即ち図１に示す実施例で、端子４
０から出力された圧縮された高精細映像信号が低精細映
像機器につながれたことに相当する。

【００２２】圧縮蓄積メディア２０２，２０３には編集
制御回路２１０からそれぞれ端子２２２，２２３を介し
て、さらにスイチャ１９１にも制御信号が入力される。
一例として、圧縮蓄積メディア２０２に蓄積された信号
に引き続き圧縮蓄積メディア２０３に蓄積された信号を
連続して取り出し、圧縮蓄積メディア２０１に蓄積する
場合について説明する。編集制御回路２１０から圧縮蓄
積メディア２０２，２０３にタイムコードなどの制御信
号を入力し、両圧縮蓄積メディア２０２，２０３から同
期して信号を取り出し、所定のタイムコードで、スイチ
ャ１９１で圧縮蓄積メディア２０２からの出力信号から
圧縮蓄積メディア２０３からの信号に切り換える。

【００２３】スイチャ１９１からの圧縮高精細映像信号
は圧縮蓄積メディア２０１の端子３１から切り換え回路
１４０に入力される。この場合切り換え回路１４０は端
子３１の出力信号を選択する。切り換え回路１４０の出
力信号は低精細蓄積メディア１５１に蓄積する。この
時、低精細蓄積メディアには必要に応じて、端子２２１
を介して編集制御回路２１０からの制御信号が入力され
る。そして、端子２２１から入力された例えばタイムコ
ードなどの制御信号に応じて蓄積メディア１５１の所定
の位置に取り込まれる。

【００２４】低精細蓄積メディア１５１から圧縮された
映像信号が取り出される場合の動作については、図１に
示す実施例と同じである。

【００２５】本実施例によれば、高精細の映像信号にも
かかわらず、低精細映像機器を用いて処理することが出
来る。従って、大型となりがちな高精細映像機器に代わ
り、小型で使い勝手の良い低精細映像機器を使用できる
ので、使い勝手の向上を図ることができる。

【００２６】図３は低精細用蓄積映像メディアと圧縮信
号処理、伸長信号処理回路を離れた場所に設置した場合
に本発明を用いたときの実施例である。図３は一部図１
と同一であり、その同一部分には同一符号を付し、その
詳細説明を省略する。図３で、３００，３２０は送信処
理回路、３１０，３３０は受信処理回路、３４０，３５
０は伝送線路である。

【００２７】図１に示す実施例と同様に、低精細映像信
号あるいは圧縮された高精細映像信号が切り換え回路１
４０から出力される。切り換え回路１４０の出力信号は
送信処理回路３００に入力される。送信信号処理回路
は、例えば、映像信号をシリアルのデータとして１本の
同軸線で伝送できるように変換する信号処理回路であ
る。図３に示す実施例では特に図示していないが、必要
に応じ、音声信号をも多重して伝送することが出来る。
一例として、ＳＭＰＴＥ ２５９Ｍと称するシリアルイ
ンタフェース標準を用いればよい。

【００２８】送信処理された映像信号は伝送線路３４０
を用いて伝送される。伝送線路３４０で伝送された映像
信号は受信処理回路に入力される。前記した、ＳＭＰＴ
Ｅ２５９Ｍシリアルインタフェース標準を用いた場合に
は、シリアルのデータを元のパラレルの信号に復元し、
低精細蓄積メディア１５０に蓄積する。

【００２９】蓄積メディア１５０から取り出された映像
信号は送信処理回路３２０で、送信処理回路３００と同
様にシリアルデータに変換され、１本の同軸線からなる
伝送線路３５０で伝送される。伝送されたデータは受信
処理回路３３０で元のパラレルの信号に復元された後、
図１に示す実施例と同様に、フォーマット逆変換回路１
６０や低精細映像機器１９０に入力される。

【００３０】本実施例によれば、高精細映像信号を低精
細映像信号用送信処理回路、伝送線路、受信処理回路を
使用することがで、新たに高精細用送信処理回路、伝送
線路、受信処理回路を設ける必要がなく、システムコス
トを低減することが出来る。

【００３１】以上の実施例では、低精細蓄積メディアの
詳細については特に述べなかったが、低精細蓄積メディ
アとしては、ディジタル磁気記録再生装置、ディジタル
メモリ装置、磁気ディスク、光磁気ディスクなど何れで
も良い。

【００３２】また、高精細、低精細というのはあくまで
もデータ量の大小を比較したものに過ぎず、画質の優劣
を意味するものではない。従って、上記実施例で、高精
細映像信号とは、低精細映像信号よりもデータ量の多い
信号を意味する。

【００３３】また、本実施例では、一部入力映像信号と
して動画像を想定して説明を行ったが、静止画であって
も、動画であっても良く、何れにおいても本発明の趣旨
にはずれるものではない。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば、高精細映像信号を圧縮
して低精細映像信号のフォーマットに変換しているの
で、高精細映像信号を低精細蓄積メディアに蓄積するこ
とができる。また、低精細蓄積メディアから取り出した
圧縮された映像信号を低精細映像機器で処理することが
可能である。

【００３５】また、圧縮蓄積メディアに低精細映像信号
入出力端子を設けているので、低精細映像信号を蓄積す
ることも、読み出すこともできる。

【００３６】さらには、本発明によれば、高精細映像信
号を圧縮し、低精細映像信号のフォーマットに変換し、
送信処理をしているので、低精細映像信号用伝送路を用
いて、高精細映像信号を伝送することができる。

【００３７】従って、本発明によれば、高精細映像信号
の処理に、低精細映像信号用機器を用いることができ、
システムコストを低減することができ、さらにはまた、
小型の機器を使用できるので、使い勝手の向上も図れ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図３】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１１０ … 高精細映像信号源 １１１ … 低精細映像信号源 １２０ … 圧縮信号処理回路 １３０ … フォーマット変換回路 １４０ … 切り換え回路 １５０ … 低精細蓄積メディア １６０ … フォーマット逆変換回路 １７０ … 伸張信号処理回路 １８０ … 高精細映像機器 １９０ … 低精細映像機器 ２００，２０１，２０２，２０３ … 圧縮蓄積メディ
ア ２１０ … 編集制御回路 ３００，３２０ … 送信処理回路 ３１０，３３０ … 受信処理回路 ３４０，３５０ … 伝送線路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 勝夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 小澤 充雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目６番地株 式会社日立製作所内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】低精細映像信号の入出力インタフェースを
   有する高精細映像信号用の蓄積メディアであって、 上記高精細映像信号を圧縮する手段と、 上記圧縮された高精細映像信号を上記低精細映像信号の
   フォーマットに変換する変換手段と、 上記変換手段の出力を上記蓄積メディアに入力する入力
   手段と、 上記蓄積メディアから蓄積した信号を取り出す出力手段
   と、 該出力手段からの信号を上記圧縮された映像信号に戻す
   フォーマット逆変換手段と、 上記フォーマット逆変換手段で得られる上記圧縮された
   高精細映像信号を伸張する手段とを有し、 上記蓄積メディアの出力信号を上記出力インタフェース
   を介して出力可能とすることを特徴とする映像信号の蓄
   積装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の入力手段は、 送信処理回路と、 伝送路と、 受信処理回路と、を有することを特徴とする映像信号の
   蓄積装置。
3. 【請求項３】請求項１記載の出力手段は、 送信処理回路と、 伝送路と、 受信処理回路と、を有することを特徴とする映像信号の
   蓄積装置。