JPH0690349B2 - 焦点検出用カメラシステムおよびこのシステム用ズ−ムレンズ - Google Patents

焦点検出用カメラシステムおよびこのシステム用ズ−ムレンズ

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JPH0690349B2
JPH0690349B2 JP59213789A JP21378984A JPH0690349B2 JP H0690349 B2 JPH0690349 B2 JP H0690349B2 JP 59213789 A JP59213789 A JP 59213789A JP 21378984 A JP21378984 A JP 21378984A JP H0690349 B2 JPH0690349 B2 JP H0690349B2
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lens
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flag
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保明 赤田
典夫 石川
猛 江川
信行 谷口
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/282Autofocusing of zoom lenses

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数(例えば一対)の受光素子群に対して、
交換レンズの射出瞳における周辺部の互いに異なる複数
部分(例えば上部、下部)を通過した測距対象体からの
光像が別々に入射するようにカメラ本体の焦点検出光学
系を構成し、各受光素子群の出力の受光素子群間の位相
差に基づいて交換レンズによる測距対象体の合焦状態を
検出するようにした焦点検出用カメラシステムに関す
る。
従来の技術 上記焦点検出用光学系として、第12図(A)または
(B)に示す構成の光学系が知られている。ここで、第
12図(A)の受光部は、焦点を検出すべき領域の大きさ
や所望検出精度により決まる適当な2個の微小レンズ
(Li)(i=1〜n)とその後方の受光素子(Ai)(i
=1〜n)および(Bi)(i=1〜n)とを、それらの
添字が同じもの同士を1つの受光単位として、予定焦点
面(F)の近傍に1列に設けられている。尚、受光素子
(Ai)および(Bi)はそれぞれ射出瞳における周辺部の
うち光軸対称な2つの部分(例え上部およ下部)からの
光束を受光する。また第12図(B)の受光部は、予定焦
点面(F)の後方に光軸対称に再結像レンズ(LA)およ
び(LB)が設けられ、それらの後方にそれぞれn個の受
光素子からなる受光素子群(A)および(B)が1列に
設けられている。これらの構成により、受光素子群
(A)は交換レンズを射出瞳の上部を通過して結像され
た像を、受光素子群(B)は射出瞳の下部を通過して結
像された像をそれぞれ受光する。
次に、上記カメラ本体の焦点検出用光学系と交換レンズ
の撮像光学系との関係を、第12図(A)の焦点検出用光
学系を例に、第13図に基づいて説明する。図において、
光軸(X)上の点(H)は微小レンズ(Li)によって受
光素子の像ができる位置であり、実線(HAi),(HBi)
はそれぞれ受光素子(Ai),(Bi)の像に対応した像を
示す。この像(HAi),(HBi)の位置および大きさは上
記受光部の構成により一義的に決められている。一方、
破線(P)は交換レンズの開放絞り(AP)の像に対応す
る射出瞳であり、この射出瞳の位置およ径は交換レンズ
の種類(例えば広角、標準、望遠)やズームレンズの変
倍操作により変化する。従って、カメラ本体に装着され
る交換レンズによっては、以下に詳述するように、所謂
ケラレによって各受素子(A1)〜(An)および(B1)〜
(Bn)への入射光束が全同一でなくなり、得られた合焦
状態の検出結果に対する信頼性が低下することが起こり
うる。例えば、図に示すように、点(H)の位置が射出
瞳の位置よりも受光部側にあり、像(HA),(HB)を射
出瞳面上に投影した像の一部が射出瞳(P)の外側には
み出している場合、(以下、この射出瞳の外縁に対応す
る絞りを限界絞りと称する)受光素子(A1)には領域
(A1′)からの光束が、受光素子(An)には領遺(A
n′)からの光束がそれぞれ入射しており、図から明ら
かなように、A1′>An′となっている。一方、受光素子
(B1)および(Bn)には同様にそれぞれ領域(B1′)お
よび(Bn′)からの光束が入射しており、B1<Bn′とな
っている。簡単のため、測距対象体の明るさが均一であ
ると仮定すると、各受光素子(Ai)、(Bi)の出力は第
14図に示すように変化し、これら受光素子の出力から正
確な位相差の相関関係を得ることは無理である。即ち開
放絞りが限界絞りよりも小絞りである場合、これら出力
から測距対象体の結像位置の予定焦点位置に対するズレ
量のデータを得ても、誤った合焦状態の結果が得られる
ことになる。尚、点(H)と射出瞳との位置が逆転して
いる場合も同様のことが起こりうる。また、第12図
(B)の焦点検出用光学系の場合も同様である。
そこで、出願人は、交換レンズから開放絞り値を示すデ
ータをカメラ本体に入力させ、カメラ本体側でこの開放
絞り値と焦点検出用光学系により定まる限界絞り値とを
比較して、開放絞り値が限界絞り値よりも大きい場合に
は焦点検出動作を禁止するようにした焦点検出用カメラ
システムを特願昭58−113937号で提案した。このカメラ
システムによれば、焦点距離がが固定の交換レンズが変
倍操作にかかわらず絞り値が不変のズームレンズのよう
に開放絞り値が一定に変換レンズをカメラ本体に装置し
た場合は、開放絞り値が限界絞り値よりも小さい場合だ
け焦点検出動作がなされ、正確な焦点検出が保証され
る。
しかし、焦点距離設定部材の手動操作に応じて絞り値が
変化するズームレンズカメラ本体の装着した場合は、以
下に述べるように不都合が生じる。即ち、焦点距離設定
部の手動操作に応じて開放絞り値が限界絞り値より小さ
い領域から限界絞り値より大きい領域まで変化するよう
なズームレンズをカメラ本体に装着し、焦点距離設定部
材を手動操作して焦点距離を変化させながら焦点検出を
行なう場合、開放絞り値が限界絞り値よりも大きくなる
と焦点検出動作が自動的に禁止される。この動作禁止に
伴なって、焦点検出結果の表示動作や駆動手段による自
動焦点調整動作等が停止されることになるが、撮影者に
とっては、これらの動作停止が、上記動作禁止によるも
のなのか、カメラの故障や電源低下等の異常によるもの
なのかわからず、撮影者に無用な不安を与えることにな
る。特に、撮影レンズ駆動手段により自動焦点調整動作
が行なわれている場合、撮影者にはその動作停止が上記
禁止によるものなのか、撮影レンズの結像位置が予定焦
点位置に達して合焦となったことによるものなのかわか
らず、合焦と勘違いして撮影を行なうこともありうる。
更に、1つのレンズ中に焦点検出が可能な焦点距離領域
と下可能な焦点距離領域とが混在することはレンズの仕
様上望ましくない。また、これら交換レンズ群を、焦点
検出光学系の異なる(即ち限界絞りの異なる)他型式の
カメラ本体に兼用できるようにする場合、限界絞りがカ
メラ本体ごとに異なるので、焦点検出が可能なレンズで
あるか否かや、焦点検出可能な焦点距離範囲をズームレ
ンズの外面に表示をさせようとすると、表示が複雑とな
って実質上不可能である。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、交換レンズの射出瞳における周辺部の異なる
部分から別々に入射する光束を受光する複数の焦点検出
用受光素子をカメラ本体側に設け、これら受光素子群に
対して射出瞳から均一な光束が入射しうる状態にあるか
否かに応じて焦点検出動作の是非が制御されるカメラシ
ステムにおいて、ズーミング応じて開放絞り値が変化す
るズームレンズをカメラ本体に装着した場合に、撮影者
に無用の不安を与えたりピントずれの写真が得られたり
することにない焦点検出用カメラシステムを提供しよう
とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記ズームレンズにおいて、内部のレンズの
移動に応じて変化する開放絞り値のうちで最も小口径絞
り値を示すデータをカメラ本体に伝達させ、この開放絞
り値と、カメラ本体の焦点検出用光学系により値が一義
的に定められ、上記受光素子群に対して均一な光束が入
射するための限界絞り値とを比較し、この比較結果に応
じて焦点検出動作の是非を決定するようにしたことを特
徴とする。
作 用 本発明によれば内部のレンズの移動に開放絞り値が変化
しても、ズームレンズからは変化する開放絞り値のうち
で最も小口径の絞り値が固定的にカメラ本体に伝達さ
れ、この開放絞り値が限界絞り値よりも大きい場合には
最初から焦点検出動作が禁止され、従来のように焦点距
離を変化させながら焦点検出を行なう際に途中で焦点検
出動作が停止されるという不都合は生じない。
実施例 第1図はこの発明を適用したカメラシステム全体を示す
回路図である。図において(BA)は電源電池であり、こ
の電源電池(BA)に直接接続されたライン(+E)か
ら、制御用マイクロコンピュータ(以下制御マイコンと
言う)(MC1)、焦点検出及び焦点調整用マイクロコン
ピュータ(以下AFマイコンと言う)(MC2)、さらに表
示部(DSP)、バッファ(BF)、ノア回路(NO0),(NO
1)、ナンド回路(NA1)及びスイッチ(S1),(S2),
(S4),(TSS),(ASS),(ISS),(MOSS),(UP
S),(DOS)の各プルアップ抵抗に給電がおこなわれ
る。
(S1)は測光スイッチでシャッタレリーズボタン(不図
示)の押し下げの1段目で閉成される。このスイッチ
(S1)が閉成されると、ノア回路(NO1)の出力が“Lo
w"に立ち上がり、制御マイコン(MC1)の割込端子(i
t)に割込信号が入力して制御マイコン(MC1)の動作が
開始する。
(TSS)は露出時間を変更する際に閉成されるスイッチ
(以下Tvスイッチと言う)、(ASS)は絞り値を変更す
る際に閉成されるスイッチ(以下Avスイッチと言う)、
(ISS)はフィルム感度(ISO)を変更する際に閉成され
るスイッチ(以下Svスイッチと言う)、(MOSS)は露出
制御モードを変更する際に閉成されるスイッチ(以下モ
ードスイッチと言う)であり、これらのスイッチが閉成
されると、ノア回路(NO0)の出力が“Low"に立ち下が
り、これによってノア回路(NO1)の出力が“Low"に立
ち下がって、この場合も割込端子(it)に割込がかか
り、制御マイコン(MC1)の動作が開始する。(UPS)は
データを増加させるスイッチ(以下UPスイッチと言
う)、(DOS)はデータを減少させるスイッチ(以下DOW
Nスイッチと言う)である。(S2)はシャッタレリーズ
ボタンの押下の2段目で閉成されるレリーズスイッチで
あり、(S4)は露出制御動作が完了すると端子(EE)
に、露出制御機構のチャージが完了すると端子(WE)に
接続されるリセットスイッチである。
第2図及び第3図は制御マイコン(MC1)の動作を示す
フローチャートである。以下この第2、3図に基づいて
第1図のカメラシステムの動作の説明を行なう。まず、
電源電池(BA)が装着されて電源ライン(+E)からの
給電が開始した際、マイコン(MC1)は第3図の#100の
ステップからの動作を行なう。まず、マイコンの各ポー
ト(P20)〜(P43)の入出力モードを入力モードか出力
モードかのいれかに指定し、出力モードが指定されたポ
ートには、“High"又は“Low"の初期値設定を行なう。
そして、AFマイコン(MC2)等へ基準クロック(STCL)
を出力するための端子(STCLOU)から基準クロック(ST
CL)を出力しない状態とし、フラグCDFFをリセットし、
モードレジスタMORの内容を“0"にする。ここで、フラ
グCDFFは露出制御値の算出が完了しているときにセット
される。又、レジスタMORの内容は、露出制御モードを
示すデータになっていて、“0"ならプログラム露出制御
モード(以下Pモードと言う)、“3"なら露出時間優先
絞り自動制御モード(以下Sモードと言う)、“2"なら
絞り優先露出時間自動制御モード(以下Aモードと言
う)、“1"なら露出時間絞り手動設定モード(以下Mモ
ードと言う)となる。次に、#107のステップでフィル
ム感度データ用レジスタISRにフィルム感度ISO100(Sv
=5)のデータを設定し、設定絞り値AvsとしてF5.6(A
v=5)のデータ、設定露出時間Tvsとして1/60sec(Tv
=6)のデータを設定する。次に、#110のステップで
露出モードがPモードであり、フィルム感度がISO100で
あることを表示部(DSP)で表示し、絞り値と露出時間
の表示はブランクにし、マイコン内部のカウンタによる
割込を禁止し、端子(it)への割込許可状態にして動作
を停止する。
測光スイッチ(S1),Tvスイッチ(TSS),Avスイッチ(A
SS),Svスイッチ(ISS),モードスイッチ(MOSS)のい
ずれかが閉成されると、制御マイコン(MC1)の端子(i
t)に割込信号が入力して制御マイコン(MC1)は第2図
の#0のステップからの動作を開始する。まず、#0の
ステップでは端子(P30)を“Low"として、バッファ(B
F)を介してトランジスタ(BT0)を導通させ、電源ライ
ン(+V)からの給電を開始する。次に、端子(STCLO
U)からAFマイコン(MC2)、インターフェース回路(IN
F)、モータ制御回路(MCC)へ基準クロック(STCL)を
送る。#2のステップでは、マイコン内部のカウンタ割
込用のカウンタの内容をリセットし、カウンタ割込を許
可して、#3のステップに移行し、交換レンズに関する
データの取り込みを行なう。
以下第4図に基づいて交換レンズに関するデータの読み
取りについて説明する。第1図左下の1点鎖線で囲まれ
たブロック(LE)が交換レンズ内の回路ブロックであ
り、(COV)が、カメラ本体と交換レンズとの間に装着
される望遠用コンバータレンズのような、コンバータの
回路である。これらの回路の具体例が第4図に示されて
いる。制御マイコン(MC1)は、レンズデータを読み取
る際には端子(P28)を“Low"とし、ラインl3を通じて
第4図のカウンタ(CO0),(CO1),(CO2),(C
O3),Tフリップフロップ(TF0),(TF5)のリセット状
態を解除する。次にマイコン(MC1)はデータの直列入
出力動作(以下SIOと言う)を行ない、端子(SICK1)か
ら8個のシリアルクロックSICKを出力し、インバータ
(IN0),(IN1)を介してカウンタ(CO0),(CO2)が
これらのクロックをカウントする。そしてデコーダ(DE
0),(DE2)はカウント値に応じて端子(d0)〜(d7
を順次“High"にして、アンド回路(AG0)〜(AG7),
(AG10)〜(AG17)を能動状態とし、POM(RO0),(RO
1)からのデータを順次、直列で下位ビットからオア回
路(OG0),(OG2)を介して出力する。Tフリップフロ
ップ(TF0),(TF5)のQ出力は8個目のクロックの立
上がり(インバータの出力の立下がり)で端子(b2)が
“Low"に立ち下がることで“High"になり、次のSIOの1
個目のクロックの立ち上がりで“Low"になる。このQ出
力の立ち下がりをカウンタ(CO1)がカウントする。
表1は交換レンズが、ズームレンズである場合のレンズ
(LE)におけるカウンタ(CO3)、デコーダ(DE3)、RO
M(RO1)のアドレスとデータとの相互関係、表2はコン
バータ(COV)におけるカウンタ(CO1)、デコーダ(DE
1)、ROM(RO0)のアドレス、ROM(RO0)のデータ、コ
ンバータから出力されるデータの相互関係を示す。
表3は、カメラに装着された交換レンズが固定焦点距離
レンズの場合における表1に相当するアドレスとデータ
との関係を示す。
これらの表において、チェックデータはすべて交換レン
ズに共通のデータで、本実施例のシステムに適合する交
換レンズカメラ本体に正しく装着されているか否かをチ
ェックするためのものである。Avoは、使用されている
交換レンズが、焦点距離の変化に応じて絞り値の変化す
るズームレンズの場合には最短焦点距離での開放絞り値
(最も小さい開放絞り値)であり、固定焦点レンズ、あ
るいはズームレンズでも焦点距離によって絞り値の変化
しないレンズでは固定の開放絞り値である。Avmaxは最
大絞り値であり、開放絞り値の時と同様最短焦点距離で
の最大絞り値又は固定の最大絞り値である。以上3つの
データはコンバータを介するときは、アンド回路(A
N2)及びオア回路(OR1)を介して出力されるのでその
ままカメラに送られる。表1ないし表3において、アド
レス及びデータはROMのアドレス及びデータを示し、出
力データはコンバータのデータを示す。
AFAvoは自動焦点調節及び検出用開放絞り値であり、固
定焦点のレンズあるいは絞り値の変化しないズームレン
ズの場合には開放絞り値と同じデータが出力される。ま
た絞り値の変化するズームレンズでは最長焦点距離での
開放絞り値(最も大きい開放絞り値)のデータが出力さ
れる。このデータはコンバータ(COV)の直列加算回路
(ARC)で、コンバータのROM(RO0)からのデータ80H+
dAvcと加算されて出力される。ここで、dAvcはコンバー
タ(COV)を装着することによる絞り値の変化量を示
し、80Hは1バイトのデータの最上位ビットに“1"をた
てることでコンバータ(COV)が装着されていることを
示す信号となる。
次に、レンズROM(RO1)からは00H、コンバータ(COV)
のROM(RO0)からはAvocのケラレデータが出力される。
このケラレデータは交換レンズとカメラ本体との間にコ
ンバータ(COV)を装着したときにカメラ本体に入射す
る光束が、コンバータによりケラレる限界の絞り値を示
す。従って、コンバータが使用されている場合、両ケラ
レデータが加算され、カメラ本体へはケラレデータAvoc
が入力する。なおコンバータがないときはレンズからの
データ00Hがそのままカメラ本体の回路に入力する。次
にレンズROM(RO1)からはAFマイコン(MC2)で算出さ
れるデフォーカス量を焦点調節用AFモータの回転数に変
換する変換係数のうちレンズ側で定められている変換係
数(kL)のデータが出力される。ここで、デフォーカス
量とは、焦点を合わせられるべき被写体の部分の、レン
ズによる結像位置が、予定焦点面からどれだけずれてい
るかを示す量で、カメラ本体の中の焦点検出装置によっ
て検出される。このデフォーカス量がゼロになるよう
に、交換レンズの焦点検出用光学系を駆動するために必
要なAFモーター(自動焦点調節用モーター)の駆動量
は、交換レンズ毎に異なり、デフォーカス量からAFモー
ターの駆動量を算出するための係数を変換係数と呼ぶ。
この変換係数kLのデータはズームレンズの場合、焦点距
離に応じて変化するので、ズームコード板(FCP)から
のアドレスに応じたデータが出力される。コンバータ内
では、このデータとROM(RO0)からのコンバータによる
変換係数kCが加算されてカメラに送られる。このデータ
は有効数字部と指数部に分かれていて、コンバータ内で
は各部分に対応したデータが加算されることになる。そ
してこのデータは、AFマイコン(MC2)内で実際の数値K
Lに変換されカメラ本体での変換係数KBとKL×KBの演算
が行なわれてシステム全体の変換係数Kが算出される。
次に、設定または固定された焦点距離のデータfv(交換
レンズがズームレンズなら設定された焦点距離のデー
タ、固定焦点レンズなら固定焦点距離のデータ)が出力
され、コンバータ(COV)内でコンバータ(COV)による
焦点距離の変化分fvcのデータが加算されてカメラ本体
に送られる。次に、レンズからは、最短焦点距離での絞
り値と設定焦点距離(ズームレンズの場合)での絞り値
との差のデータdAvが出力され、コンバータでは、この
データに、コンバータを装着することによる絞り値の変
化分dAvcが加算されてカメラ本体に入力する。カメラ本
体ではAvo+dAv+dAvcを撮影光学系の開放絞り値とし、
Avmax+dAv+dAvcを最小絞り値とする。なおコンバータ
(COV)が装着されてなければ、dAvc=0、絞り値の変
化しないズームレンズならdAv=0である。
第2図のフローチャートにもどって、レンズデータの入
力が終了すると、#4のステップで測光スイッチ(S1
が閉成されているかどうかを判別して、測光スイッチ
(S1)が閉成されていれば#6、開放なら#5のステッ
プに移行する。#5のステップでは、端子(P29)の入
力レベルを判別することにより、AF(自動焦点調節)モ
ードかFA(自動焦点検出)モードかを判別し、FAモード
なら#6、AFモードなら#12のステップに移行する。こ
のFA/AFの判別は、測光スイッチ(S1)以外のスイッチ
(TSS),(ASS),(ISS),(MOSS),(UPS),(DO
S)が閉成されて制御マイコン(MC1)の動作が開始した
ときはFAモードの動作を行なわせ、AFモードの動作は行
なわせないようにするためである。
#6のステップではレンズからチェックデータが入力し
ているかどうか判別し、チェックデータが入力していな
ければレンズは装着されていないのでAFまたはFAの動作
は行なわず、#12のステップに移行する。チェックデー
タが入力されていれば#7のステップに移行し、AFAvo
又はAFAvo+dAvcがAFまたはFA用のデフォーカス量検出
用限界絞り値Avl(焦点検出用受光部に対し均一に等光
量の光束が入射しうる限界の絞り値例えばF5.6(Av=
5))よりも開放側にあるかどうかを判別し、小絞り側
であればデフォーカス量の検出は不可能なのでAF及びFA
の動作は開始されず#12のステップに移行する。なお、
焦点距離によって絞り値の変化するズームレンズの場合
に、AFAvoとして最も大きい値の開放絞り値(最長焦点
距離での開放絞り値)のデータにした理由は、焦点距離
を短焦点から長焦点に変化させている途中で開放絞り値
が限界絞り値を越えてAFまたはFAが不可能となり、AFま
たはFAの動作を行なっていたのが突然停止してしまうこ
とを防止するため、このような現象が生じるズームレン
ズでは最初からAFおよびFAの動作を禁止するものであ
る。
#8のステップでは、端子(P20)のレベルが“High"か
“Low"か、即ち、AFマイコン(MC2)の動作を開始させ
ているかどうかを判別し、開始させていれば#12のステ
ップへ、開始させてなければ端子(P20)をLowに立ち下
げAFマイコン(MC2)の割込端子(it1)に割込信号を送
って、AFマイコン(MC2)の動作を開始させる。次に、A
Fマイコン(MC2)から端子(P26)にデータリクエストD
TRQが入力するのを待し、入力するとサブルーチンIの
動作を行なう。
サブルーチンIでは、上記データリクエストに応答し
て、所望のデータがAFマイコン(MC2)に直列に転送さ
れる。まず、端子(P25)を“High"として変換係数kLを
SIO用レジスタIORに設定し、SIO動作を行なう。次に、A
FAvoとコンバータ有または無(80H)のデータをレジス
タIORに設定して、SIO動作を行なう。次に露出制御値の
算出が完了していることを示すフラグCDEFがセットされ
ているかどうかを判別し、セットされていれば露出制御
値が算出されているので制御用絞り値Avcと制御用露出
時間TvcとをレジスタIORに設定してSIO動作を行う。一
方、フラグCDEFがリセットされているときは、露出制御
値の算出は完了していないのでAFAvoとTv=6(1/60se
c)とをレジスタIORに設定してSIO動作を行なう。SIO動
作を行なった後に、端子(P25)を“Low"としてリター
ンする。
#12のステップではSvスイッチ(ISS)とUPスイッチ(U
PS)及びDOWNスイッチ(DOS)の状態に応じてISOデータ
の設定を行ない、#20のステップではレリーススイッチ
(S2)が閉成されているかどうかの判別を行なう。レリ
ーズスイッチ(S2)が閉成なら第3図のサブルーチンII
の動作を行なう。一方、レリーズスイッチ(S2)が開放
なら、#21のステップで、第1図の測光回路(LMC)か
らアナログ入力端子(ANI)に入力している測光出力LMA
Nを、測光回路(LMC)内に設けられた基準電圧源から基
準電圧入力端子(VRI)に入力する基準電圧VRANにもと
ずいてA−D変換する。そして、AFマイコンからデータ
リクエスト信号が入力しているかどうかを判別し、入力
していればサブルーチンIの動作の後#24のステップ
へ、入力していなければただちに#24のステップに移行
する。
#24のステップで、モードスイッチ(MOSS),UPスイッ
チ(UPS)及びDOWN(DOS)の状態に応じてモードを設定
し、モードレジスタMORの内容に応じたステップに移行
する。モードレジスタMORの内容が“0"でPモードのと
きは、#29のステップでPモードの演算を行なって#38
のステップに移行する。次にモードレジスタMORの内容
が“2"でAモードのときは#33のステップでAvスイッチ
(ASS)とUPスイッチ(UPS)及びDOWNスイッチ(DOS)
の状態に応じて絞り値の設定を行ない、#34のステップ
を経由して#35のステップで1モードのための露出演算
を行なって#38のステップに移行する。モードレジスタ
MORの内容が“3"でSモードのときは、#31のステップ
でTvスイッチ(TSS)、UPスイッチ(UPS)、DOWNスイッ
チ(DOS)の状態に応じて露出時間の設定を行ない、#3
2のステップを経由して#37のステップでSモードの演
算を行ない、#38のステップに移行する。モードレジス
タMORの内容が1でMモードのときは#31のステップで
露出時間、#33のステップで絞り値を設定し、#36のス
テップでMモードの演算を行なって#38のステップに移
行する。
上述のステップ#12,#31,#33におけるデータSv,Tvs,A
vsの設定は、まず、Svスイッチ(ISS),Tvスイッチ(TS
S),Avスイッチ(ASS)とUPスイッチ(UPS)又はDOWNス
イッチ(DOS)が閉成されているかどうかを判別し、UP
スイッチ(UPS)が閉成されていればSv設定なら1/3、Av
設定なら1/2、Tv設定なら1を加算、DOWNスイッチ(DO
S)が閉成されていれば、Sv,Mv,Tvに対してそれぞれ1/
3,1/2,1を減算する。そして、夫々のデータが限界値を
越えているかどうかを判別し、越えていなければデータ
はそのままとし、越えていれば限界値を設定する。ま
た、これらのデータ変更はUPスイッチ(UPS)または、D
OWNスイッチ(DOS)が閉成されたままになっていれば一
度変更した後は変更は行なわれず、一度開放されて再度
閉成されると次の変更が行なわれる。また、モード設定
の際にはモードスイッチ(MOSS)とUPスイッチ(UPS)
が閉成されると、レジスタMORの内容に1が加算され、
キャリーがでるとレジスタMORの内容は“0"になる。即
ちP→M→A→Sのモードの繰り返しになる。モードス
イッチ(MOSS)とDOWNスイッチ(DOS)が閉成されると
レジスタMORの内容から1が減算され、ボローがでる
と、内容は“3"になる。即ちP←M←A←Sの繰り返し
になる。なお、モード切換の際にもUPスイッチまたはDO
WNスイッチは一度開放しないと次のモード切換は行なわ
れない。
#38のステップでは上述のステップにより露出制御値の
算出が完了しているのでフラグCDEFをセットし、レリー
ズスイッチがONかどうか判別する。そしてONであれば第
3図のサブルーチンIIへ、OFFなら、表示データを表示
部(DSP)に送り、#42のステップに移行する。このデ
ータの送りかたは端子(P27)を“Low"とし、表示デー
タをレジスタIORに設定してSIOの動作を行なえばよい。
#42のステップでは端子(P37)が“Low"のままかどう
か判別し、“Low"のままなら#2からの動作を繰り返え
す。一方、端子(P37)が“High"になっていればスイッ
チが開放されたことになり、#43のステップに移行し、
リセットスイッチ(S4)がONかどうかを判別し、ON(WE
端子に接続)ならAFモード、FAモードのどちらか判別す
る。そしてFAモードなら端子(it)への割込を可能とし
#3のステップに戻る。一方、AFモードなら、端子(P
21)を“Low"にしてAFマイコンの動作停止信号AFSTPを
送り、AFマイコンからAF終了信号AFENが入力するのを待
つ。そして、AFEN信号が入力すると、端子(P20)及び
(P21)を“High"とし、リセットスィッチ(S4)がONか
どうかを判別する。そしてスイッチ(S4)がONなら、#
49のステップから#3のステップに戻る。即ち、スイッ
チ(TSS),(ASS),(ISS),(MOSS),(UPS),
(DOS)及び(S1)の総てがOFFとなって端子(P37)が
“High"になってもリセットスイッチ(S4)がONならカ
ウンタ割込がかかるまでは上述のデータの読取・測光・
演算表示動作を繰り返し、このときFAモードならAFマイ
コン(MC2)の動作も継続し、AFモードなら端子(P37
が“High"になるとAFマイコン(MC2)の動作は停止させ
る。
端子(P37)が“High"であることが判別されたときにリ
セットスィッチ(S4)がOFFであれば、AFモード、FAモ
ードのいずれが選択されていても、AFマイコンの動作を
すぐに停止させ、#51のステップでカウンタ割込を不可
能とし、端子(it)への割込を許可して、AFマイコンか
ら動作停止を許可する信号STPOKが入力するのを待つ。
そしてこの信号が入力すると、フラグCDEFをリセット
し、基準クロックSTCLの出力を禁止し、トランジスタ
(BT0)をOFFにして、制御マイコンの動作を停止する。
端子(P37)がHighであることが判別され、リセットス
イッチ(S4)がONのとき、一定時間(例えば5sec)が経
過するとカウンタによる割込がかかり、##120のステ
ップからの動作を行なう。この場合、FAモードであれば
AFマイコン(MC2)の動作は継続されているのでAFマイ
コン(MC2)の動作を停止させて#124のステップに移行
する。一方、AFモードならAFマイコン(MC2)の動作は
すでに停止されているので直ちに#124のステップに移
行する。そして、カウンタ割込を不可、割込端子(it)
への割込を可とし、AF停止許可信号STPOK信号が入力す
るを待って基準クロックSTCLの出力を停止し、トランジ
スタ(BT0)をOFFとし、フラグCDEFをリセットして動作
を停止する。
次にサブルーチンIIの説明をする。#80のステップでは
フラグCDEFがセットされているかどうか判別し、リセッ
ト状態なら露出制御値の算出が完了していないのでメイ
ンルーチンに戻る。フラグCDEFがセットされた露出制御
値の算出が完了していれば#81のステップに移行し、露
出制御動作中を示す信号INRELを出力し、AFマイコンか
らAF終了信号AFENの信号が入力するのを待つ。そして信
号AFENが入力すると実際の露出制御動作に移行する。表
4は端子(P41),(P42),(P43)の出力とデコーダ
ドライバ(DEDR)の出力、動作するマグネット、カメラ
の動作の関係を示す。
露出制御動作では、まず、レリーズ動作を行なって絞り
込み動作を開始させ、τの時間カウントを行なう。こ
のとき絞り込み動作に連動して、絞りパルス出力手段
(APC)からパルスが端子(CLI1)を介して内部のイベ
ントカウンタAPCOに入力し、このカウンタにプリセット
されている絞り込み段数データAvc−Avoから1づつ減算
していく。そして、カウンタAPCOの内容が“0"になると
割込がかかって、#88のステップで絞り込みストップ動
作が行なわれ、このサブルーチンIIに戻る。一方、サブ
ルーチンIIでは時間τのカウントが終了するとミラー
UP動作が行なわれ、τの時間のカウントが行なわれ
る。ここでτ+τの時間の間には絞り込み動作が確
実に停止されるようになっている。そして、時間T1経過
後には、ミラーUPが完了しており、先幕が走行を開始す
る。そして2−Tvcの時間が経過すると後幕の走行を開
始させ、リセットスイッチ(S4)がOFFするのを待つ。
そして、リセットスイッチ(S4)がOFFすると露出制御
中であることを示す信号INRELをなくし、フラグCDEFを
リセットしてメインルーチンの#42のステップに戻る。
第1図において(MLMC)は、撮影レンズ(LE)を透過
し、周知の光分割光学系によって分割された光を受光す
る少なくとも2組の受光部から成るCCDである。インタ
ーフェース回路(INF)は、AFマイコン(MC2)の端子
(P2)が“Low"になると端子(φR)にCCDの電荷蓄積
部を所定電圧にするための“High"のパルスを出力す
る。そして、このパルスが“Low"になると電荷蓄積部へ
の受光素子の受光量に応じた電荷の蓄積が開始するとと
もにCCDの受光量モニター部の電荷蓄積が開始する。そ
して、インターフェース回路(INF)ではCCDの受光量モ
ニター部からのモニター出力AMOを基準レベルと比較
し、モニター出力が基準レベルに達すると端子(φT)
に転送パルスを出力する。するとCCD内では電荷蓄積部
に蓄積された電荷が転送ゲート(アナログシフトレジス
タ)に転送され、インターフェース回路の端子
(φ),(φ)からの移送用パルスに基づいて各受
光部の受光量に対応した蓄積電荷の信号ANOが端子(AN
O)から順次出力される。またインターフェース回路は
電荷の蓄積を終了させ、端子(φT)に転送パルスを出
力する際に、電荷の蓄積動作が完了したことを示す信号
INENをAFマイコン(MC2)に伝達する。
インターフェース回路(INF)は、次に入力してくるア
ナログ信号ANOを順次A−D変換していき、A−D変換
終了毎にA−D変換データのAFマイコン(MC2)への入
力タイミングを示す“Low"のパルス信号ADENを出力し、
A−D変換データをバス(ADD)を介してAFマイコン(M
C2)の入力ポート(D0)に入力する。AFマイコン(M
C2)は、蓄積時間が一定時間を越えた時点でモニター出
力(AMO)が基準レベルに達してないときは、CCDの電荷
蓄積動作を強制的に停止させるための“Low"のパルスIN
STPを出力して、強制的にCCDの蓄積動作を停止させる。
そして、インターフェス回路は、この蓄積動作停止に応
答して入力信号ANOを、積分停止時のモニター出力(AM
O)のレベルに応じて増幅し、A−D変換を行なって、A
Fマイコン(MC2)に伝達する。
(MCC)はモーター(MO)の制御回路である。まず、モ
ーター(MO)の回転は不図示の伝達部材を介してコンバ
ータ内の被駆動部材に伝達され、さらに、コンバータの
伝達部材を介して交換レンズ(LE)内の被駆動部材に伝
達され、交換レンズ(LE)の光学系のフォーカシングが
行なわれる。さらにモーター(MO)の回転はエンコーダ
(ENCC)の伝達され、このモーター(MO)の回転に応じ
たパルスがエンコーダーから出力される。このパルスは
端子(CLI0)を介してAFマイコン(MC2)内のイベント
カウンタに入力し、このイベントカウンタに設定されて
いる予定回転数のデータがパルスに応じて減算されてい
く。そして、このイベントカウンタの内容が“0"になっ
たときイベントカウンタの割込がかかる。この時、交換
レンズ内のフォーカシング用光学系が予定量だけ移動さ
れたことになるのでモーター(MO)の回転は停止するか
あるいは高速から低速に切換る。モーター制御回路(MC
C)は、AFマイコン(MC2)の端子(P4)が“Low"になる
とモーター(MO)を右回転させ、端子(P5)が“Low"に
なると左回転させ、両方の端子(P4),(P5)が“Hig
h"になるとモーター(MO)の回転を停止させる。また、
モーター(MO)は、AFマイコン(MC2)の端子(P6)が
“High"のときは高速で回転するが、端子(P6)が“Lo
w"のときは低速で回転するように制御される。
発光ダイオード(RFL)は後ピン表示用、発光ダイオー
ド(IFL)は合焦表示用、発光ダイオード(FFL)は前ピ
ン表示用に設けられており、それぞれ、端子(P7),
(P8),(P9)が“Low"になることにより駆動される。
また、(FLS)はフォーカス・ロック用スイッチであ
り、このスイッチが閉成されるとモーター(MO)が停止
して撮影光学系はそのピント位置で固定される。スイッ
チ(AMS)は端子(AF)に接続されるとAFモードに、端
子(FA)に接続されると合焦表示のみが行なわれるFAモ
ードになる。スイッチ(SNS)はAFマイコン(MC2)を単
独で動作させるシングルモード(例えば、交換レンズ内
にAF用回路を組込んでAFレンズとしたり、あるいは撮影
レンズが交換できないレンズ固定式のカメラにAF用回路
を組み込んだとき、さらには、AFマイコンの動作をチェ
ックする時のAFマイコン(MC2)の動作モード)のとき
には端子(SIN)に接続される。一方、AF用回路を第1
図に示すようにレンズ交換可能なカメラ本体に装着して
用いる場合には、スイッチ(SNS)は端子(NOM)を介し
てAFマイコン(MC2)に接続され、AFマイコン(MC2)は
ノーマルモードでの動作を行う。尚、上述のシングルモ
ードとノーマルモードの動作プログラムはAFマイコン
(MC2)に両方とも用意されていて、スイッチ(SNS)の
状態に応じて一方のプログラムが用いられる。このスイ
ッチ(SNS)は生産時においてON又はOFFに設定され、撮
影者は操作できない。
第5図は上述のAFマイコン(MC2)等AFに必要な回路部
分をAF機能つきの交換レンズ内に装着した際の回路図を
示す。この場合スイッチ(SNS)は端子(SIN)に接続さ
れている。また端子(P7),(P9)〜(P11),(P13
〜(P16)には、このレンズに固有の変換係数データが
入力されるようになっている。即ち、設定された焦点距
離に応じたズームコード板(FCP)からのデータがデコ
ーダ(DCC)を介して変換係数のデータに変換され、上
記端子(P7),(P9)〜(P11),(P13)〜(P16)に
入力する。さらに、合焦状態の表示は、合焦した際に、
制御回路(SOC)を介してブザー(BZ)が一定時間動作
するだけで、視覚表示(LED)は設けられていない。さ
らに、AFマイコン(MC2)の動作は給電が開始すると直
ちに開始する。従って、割込端子(it1)の機能は不要
であり、プルアップ抵抗を介して電源に接続されてい
る。またAF動作の停止は給電の停止時又はカメラ本体の
露出制御が開始したときになるので、割込端子(it2
も不要であり、電源に接続されている。また、上述のよ
うに、レンズ(LE)のデータを一旦制御用マイコン(MC
1)を経由してから直列データを読取る必要もないの
で、直列入力端子(SIIN0)とクロック入力端子(SIC
K0)も電源に接続されている。
次に、第6図ないし第11図に示したフローチャートによ
りAFマイコン(MC2)の動作を説明する。AF用マイコン
(MC2)は、パワーオンリセット(電源ON)によりNo.1
のステップから動作をスタートする。まるNo.1のステッ
プではすべてのフラグをクリアーする。ここで各フラグ
は、初期設定ですべて“0"となるように設定しておく
と、このようにイニシャライズが簡単に済む。次にNo.2
のステップでCCDが遮光された状態での出力データ(CCD
の暗出力)をすべて“0"としておく。次にNo.3のステッ
プでシングル/ノーマル切換えスイッチ(SNS)からの
信号を読み込みこれが“High"の場合はレンズ単体モー
ド(シングル)としてNo.9のステップへ進み、ステップ
No.9、No.10でシングルモードとして使用する際の入出
力ポードの初期設定を行なう。ここで、入出力ポートは
上記電源のONによるパワーオンリセットですべて入力モ
ードに設定されており、出力モードとして使用するポー
トだけを設定すればよい。そしてNo.11、No.12のステッ
プで端子(it3)への割込みだけを許可しステップNo.36
の積分ルーチンへ移る。ここでシングルモードの場合は
起動が電源スイッチのON/OFFによって行なわれる。また
フォーカシングモードとしてはワンショット的な自動焦
点調節(一旦合焦するとAF動作中はレンズ位置固定)の
みである。一方、No.3のステップで“Low"と判別された
場合はカメラ(ノーマル)モードとしてNo.4のステップ
へ進む。No.4、No.5、No.6のステップで入出力ポートを
初期設定し、No.7、8のステップでは端子(it1)、端
子(it2)及び端子(it3)への割込みを許可した後にス
トップモードに入る。ここでストップモードというのは
マイコン自体の1つの機能で、クロックを停止してメモ
リを保持する省電力モードである。このモードを使用す
ることによって必要以上の電力を消費することを防げ
る。又、AFマイコン(MC2)は、リセットがかかる何ら
かの割込みが入ることによつてストップモードから抜け
出すように構成されている。なお、フローチャートでは
示されていないが、制御マイコンも同時にパワーオンリ
セット動作を行なっていてこれが動作を停止する際に、
AF動作を停止させるためのAFSTP信号を出力する。そし
て、AFマイコンは、この信号を受けると、動作を停止し
てもよいかどうかを判別し、停止してもよくなると停止
してもよいことを示す“Low"のSTPOK信号を出力する。
すると、制御マイコンは基準クロックSTCLの出力を停止
し、両マイコンとももに動作を停止する。
ノーマルモードの場合、制御マイコン(MC1)側からAF
マイコン(MC2)を起動させようとするときには、“Lo
w"の信号AFSTAを出力してくる。これによってAFマイコ
ンには端子(it1)に割込みがかかりNo.14からのステッ
プへ進む。No.14のステップでは、端子(P13)を“Hig
h"とし、AFマイコンへの基準クロックの出力を停止して
はいけないことを制御マイコン(MC1)に知らせ、No.15
のステップで端子(P14)を“Low"にして、AFマイコン
が動き始めたことを制御マイコンに知らせる。No.16か
らNo.20のステップでは端子(it2)及び端子(it3)へ
の必要な割込みのみを許可し、他の割り込みは禁止す
る。No.21のステップでは、レリーズ操作が行なわれた
かいないかを示すアフターレリーズフラグAFRFを判別
し、これによってこの端子(it1)への割込みルーチン
がレリーズ後の割込みであるか否かを判別する。フラグ
AFRFが“1"の場合にはレリーズ後の割込みがあってNo.2
2以降のステップに進むが、これについては後述する。N
o.21のステップでフラグAFRF=0と判別された場合には
No.27のステップへ進む。No.27からは制御マイコンとの
間でデータを直列に転送する最初のシリアル交信のステ
ップである。
No.27のステップではシリアルデータカウンタ(k)に
“0"をセットする。ここではデータ数は“4"、1つのデ
ータは8ビットとする。次にNo.29のステップでシリア
ル交信の割込みを許可する。ここで、アリアル割込みは
端子(SICK1)にシリアルクロックSICKが8つ入力され
8ビットのシリアルデータがシリアルレジスタに入力さ
れると割込み要求をするように構成されている。次にN
o.30のステップで端子(P16)を“Low"とし、制御マイ
コン(MC1)にシリアル交信の要求DTRQを出す。制御マ
イコン(MC1)はこの要求を受けてシリアルクロックを
出力するとともにデータを出力する。この際、制御マイ
コン(MC1)は端子(P25)に“High"の信号を出力す
る。これは、シリアル交信ラインが表示回路(DSP)や
レンズROMなどの他の部分との交信にも使用されるた
め、データが混信をおこさぬように各回路の選択信号が
必要なためである。従って制御マイコン(MC1)は、AF
マイコン(MC2)とのシリアル交信を行なう時には端子
(P25)を“High"としてAFマイコン(MC2)を選択す
る。AFマイコン(MC2)は、上記選択信号CSAFが“Low"
の時にはシリアルクロックSICKのゲートを閉じ、選択信
号CSAFが“High"の時のみシリアルクロックのゲートを
開くように構成しておけば他の回路への交信データを受
けとってしまうことはない。
シリアル交信の要求として、端子(P16)に“Low"の信
号を出力したら割込みによってすべてのデータが入力さ
れるのをNo.31のステップで待つ。シリアルクロックSIC
Kが8つ入力されるとシリアル割込みがかかり第6図のN
o.225のステップへ移る。No.225のステップではシリア
ルレジスタに入力されたデータをレジスタSDR(k)に
移し、No.226のステップで次のレジスタSDR(k)+1
を設定する。No.227のステップで端子(P16)に“High"
を出力し第6図のルーチンへリターンする。この割込み
が4回入力するとすべてのデータが入力され、シリアル
データカウンタ(k)の値は“4"となる。これによって
No.31のステップからNo.32のステップへ進みシリアル割
込みを禁止してシリアル交信を終了する。No.33のステ
ップはAF/FA切換えスイッチ(AMS)からの信号を受け
て、その信号が“High"ならばAFモードとしてフォーカ
スモードフラグFMFに“0"を“Low"ならばFAモードとし
てフラグFMFに“1"をセットする。そして、スイッチNo.
36以降の積分ルーチンへ進む。シングルモードの場合は
シリアル交信を行なう必要がないのでNo.12のステップ
からこのNo.36のステップへ進む。
No.36のステップではローライトフラグLLFをクリアーす
る。これは被写体が低輝度でCCDの蓄積時間が、予め定
められた最長時間に達したときセットされる。次にNo.3
7のステップでイベントカウンタの値をn1に設定する。
このイベントカウンタは端子(CLI0)への入力パルスを
その立ち下がりで減算カウントする減算カウンタであ
る。この端子(CLI0)にはモーター(MO)の回転量をモ
ニターするエンコーダ回路(ENCC)からのパルスが入力
されている。又、カウンタの値n1はモーター駆動中での
デフォーカス量測定の場合の移動分補正に使用し、モー
ター(MO)が停止している場合の測定では使用しない。
No.33のステップに進んで内蔵のタイマーをリセット
し、No.39のステップでタイマーの割込みを許可する。
そして、No.40のステップでライン端子(P1)に“Low"
の信号を一定時間だけ出力してインターフェース回路
(INF)にCCDの積分を開始させるようにする。No.41の
ステップでタイマーをスタートさせ積分時間のカウント
を始める。No.42のステップでは積分終了信号がインタ
ーフェース回路(INF)から入力しているか否かを判別
する。この信号INENはCCDの電荷蓄積量が適正な値にま
で達すると“Low"となり積分の終了を示す。従って信号
INENが“Low"と判別されると積分終了となりNo.48のス
テップを経てNo.49のステップへ進む。信号INENが“Hig
h"の場合にはNo.43のステップでタイマーが時間t1に達
したか否かをチェックする。この時間t1は終端検知時間
間隔に相当する。この時間t1の間にエンコーダ回路から
のパルスが1つも来なかった場合にはレンズが終端に達
していると判断するのであるが、そのチェックはNo.45
のステップで終端検知のサブルーチン(第11図)をコー
ルして行なう。No.43のステップでタイマーの値が時間t
1と等しくない場合はNo.44のステップへ進みタイマーの
値が最長の積分時間t2に達したか否かをチェックし、そ
の時間t2に達した場合はステップNo.46のステップに進
む。タイマーの値が時間t2に達していない場合はNo.42
のステップにもどり上述のステップを繰り返す。なお、
タイマーが時間t0(t0《t2)をカウントするまでに積分
が終了していれば、被写体は高輝度であり、このときは
フラグHLFをセットしてNo.48のステップに移行する。
積分時間が最長の値t2に達した場合は端子(P2)に“Lo
w"を一定時間出力し強制的に積分を終了させる。No.47
のステップでローライトフラグLLFをセットし、ハイラ
イトフラグHLFをリセットしてNo.49のステップへ進む。
No.49のステップでタイマーの割込みを禁止し、No.50の
ステップでタイマーをストップする。No.51のステップ
ではNo.37のステップと同様にカウンタの値をn2に設定
する。積分終了から一定時間後にCCDの出力をインター
フェース回路でA/D変換した値がADDとして出力されてく
る。No.52のステップではこのADD信号を端子(P3)への
タイミング信号ADENの立ち下がりにあわせて入力ポート
(D0)から順次取り込みメモリーにストアーする。
データ取り込みが終了すると端子(P12)をチェック
し、それが“Low"でノーマルモードならばNo.54のステ
ップへ、“High"でシングルモードならばNo.55のステッ
プに進む。No.54のステップでは各CCDのデータからそれ
ぞれに対応する暗出力分データを差し引いた値を暗出力
補正データとする。
次に、No.55のステップで第6図のフォーカスロックチ
ェックのサブルーチンをコールする。フォーカスロック
チェックのサブルーチンは、No.229のステップから始ま
る。No.229のステップではフラグFMFによりフォーカモ
ードをチェックしフォーカスモードがFAモードの場合は
フォーカスロックスイッチ(FLS)をチェックせずリタ
ーンする。AFモードの場合はNo.230へ進みフォーカスロ
ックスイッチ(FLS)の信号をチェックする。スイッチ
(FLS)からの信号が“High"の場合、即ちフォーカスロ
ック状態でない場合はNo.236のステップへ進む。スイッ
チ(FLS)の信号が“Low"の場合は、フォーカスロック
の状態でありNo.231のステップへ移る。No.231のステッ
プではフォーカスロックのフラグFLFをチェックしFLF=
1の場合はNo.232以降のステップには進まずリターンす
る。FLF=0の場合はNo.232のステップへ進みモーター
(MO)へ停止信号を出す。次にモーターフラグMOFをク
リアーし、カウンタ割込みを禁止してフォーカスロック
フラグFLFをセットする。以上の処理を行なってNo.36の
ステップへリターンする。フォーカスロックスイッチ
(FLS)が“High"の場合は、No.236のステップでフォー
カスロックフラグFLFをチェックし、FLF=0の場合はこ
れまでのルーチンがフォーカスロック状態ではなかった
としてリターンする。FLF=1の場合はフォーカスロッ
ク状態から解除された場合で、No.237のステップでフォ
ーカスロックフラグFLFをクリアーする。次にNo.238の
ステップでローコントラストフラグLCF0によりローコン
トラスト状態であるか否かを判別し、ローコントラスト
状態の場合はローコントラストフラグLCR0,LCF1,LCF2,L
CF3をすべてクリアーし、初期状態にもどす。次にNo.24
0のステップで表示を消去してステップNo.36へリターン
する。No.238のステップでローコントラストではないと
判別された場合には、No.239のステップはスキップして
No.240のステップで表示を消去してNo.36のステップへ
リターンする。
さてメインのルーチンにもどってNo.57のステップへ進
むと再びシリアル交信の準備を行なう。No.57からNo.59
のステップは、No.27からNo.30のステップと同である。
ここでシリアル交信の要求を行なうのは可変データを取
り込むためである。シリアル交信の処理は次のNo.60の
ステップでの計算中に割込みによって処理される。一
方、No.53のステップで端子(P12)が“High"でシング
ルモードの場合はNo.55のステップへ進み、第5図のデ
コーダ回路(DCC)から端子(P7),(P9)〜(P11),
(P13)〜(P16)を使って変換係数Kのデータを取り込
みメモリーにストアーする。そして、No.60のステップ
へ進む。No.60のステップではCCDデータに基づいて所定
の演算を行ない、デフォーカス量△εとデフォーカス方
向を算出する。No.61のステップではシリアル割込みを
禁止し、No.62のコントラスト判別に移る。
No.62のステップでローコントラストと判別された場合
は、No.63以降のステップへ、正常なコントラストの場
合は、No.93以降のステップへ進む。ローコントラスト
と判別された場合、No.63のステップではまずフォーカ
スロック状態であるか否かをフラグFLFでチェックしフ
ォーカスロック状態の場合はNo.82のステップへ進む。N
o.82からNo.85のステップではローコントラストフラグL
CF0のセットとローコントラストの表示(RFLとLFLの点
滅など)を行ない、再測定のためNo.36のステップへも
どる。No.63のステップでフォーカス状態ではないと判
別された場合は、No.64のステップへ移り、今度はフォ
ーカシングモードをチェックする。フォーカシングモー
ドがFAモードの場合はNo.82以降のステップへ進む。AF
モードの場合はNo.65のステップへ移ってもモーター(M
O)が駆動中か停止状態かを判別する。
まず、停止状態の場合は、No.66のステップへ進み、ロ
ーコントラストフラグLCF3(ローコントラストスキャン
禁止フラグ)によりローコントラストスキャンの可否を
判別する。ここで、フラグLCF3がセットされている場合
はスキャン禁止状態であり、上述のNo.82以降のステッ
プへ移る。フラグLCF3がクリアーの場合はローコントラ
ストスキャンが許される状態であり、No.67以降のステ
ップへ進む。No.67からNo.69のステップではローコント
ラストの表示とローコントラストフラグLCF0のセットを
行なう。No.70のステップではローコントラストフラグL
CF1(ローコントラストスキャンフラグ)をセットす
る。次にNo.71のステップで被写体が低輝度か否かをロ
ーライトフラグ(LLF)によりチェックし、低輝度の場
合はNo.73のステップでローコントラストフラグLCF
2(反転スキャンフラグ)をセットし、No.76のステップ
へ進む。これは低輝度の場合は繰込み方向へのみローコ
ントラストスキャンを行なうための処理であり、レンズ
キャップを装着した際に、レンズを∞位置に繰り込むた
めである。No.71のステップで低輝度ではないと判別さ
れた場合はNo.72のステップへ進み、ローコントラスト
フラグLCF2をクリアーする。次にNo.74のステップでデ
フォーカス方向が後ピンの場合はNo.75で駆動方向フラ
グDDFをクリアーし、前ピンの場合はステップNo.76で駆
動方向フラグDDFをセットして次のステップNo.77へ進
む。No.77のステップでは端子(P6)に“High"を出力
し、モーター(MO)の回転速度を高速に設定する。そし
てNo.78のステップでモーターフラグMOFをセットしNo.7
9のステップで上述の駆動方向フラグDDFに従ってモータ
ー(MO)への通電を行ない、スキャンモードに入り、N
o.36のステップへもどる。
No.65のステップでモーター駆動中と判別された場合
は、No.86のステップでローコントラストスキャンによ
る駆動か正常な状態での駆動かを判別し、ローコントラ
ストスキャンの場合は終端検知を行なってNo.36のステ
ップにもどりローコントラストスキャンを続行する。正
常な状態からローコントラストとなった場合は、No.87
以降のステップへ進み、まず、モーター(MO)を停止さ
せモーターフラグMOFをクリアーする。そしてローコン
トラストフラグLCF0をセットしローコントラストの表示
を行なって再測定のためNo.36のステップへもどる。
No.62のステップでローコントラストではないと判別さ
れた場合は、No.93のステップへ進む。No.93のステップ
ではフォーカシングモードをチェックし、AFモードの場
合は、No.97のステップへ移る。No.97のステップではロ
ーコントラストフラグLCF0をチェックし、それまでロー
コントラストであった場合には、ローコントラストフラ
グLCF0をクリアーし、ローコントラスト表示を消去して
No.106以降のステップへ移る。No.93のステップでAFモ
ードと判別された場合にはNo.94のステップへ進む。No.
94のステップではローコントラストスキャン禁止フラグ
LCF3をセットする。従って一度正常なコントラストにな
るとそれ以降はローコントラストスキャンは禁止され
る。次にNo.95のステップでローコントラストフラグLCF
0によりここまでローコントラストであったか否かをチ
ェックし、ローコントラストの場合はNo.101以降のステ
ップへ抜け出す。No.101のステップでは、モーター(M
O)の通電をストップさせる。次にNo.102のステップで
モーターフラグMOFをクリアーしNo.103のステップでは
ローコントラストフラグLCF0、LCF1、LCF2をクリアーし
ノーマルモードの場合はローコントラスト表示を消去し
てから再測定のためNo.36のステップへもどる。
No.95のステップでローコントラストではなかったと判
別された場合にはNo.96へ進み、フォーカスロックフラ
グFLFをチェックしフォーカスロック状態でない場合はN
o.121以降のステップへ移る。フォーカスロック状態に
ある場合はAFモードでの通常ルーチンの方には行かず、
No.106以降のAFモードのルーチンへ進む。No.106のステ
ップではFAモードでの合焦幅ZFAを設定する。FAモード
での合焦幅ZFAはAF用の開放絞り値AFAv0によって可変と
する。ここでは、ZFA=(AFAv0+α)×βと設定す
る。ここで、αはバイアス、βは適当な係数でZFAはμ
m単位である。次ぎに、No.108のステップに進み、デフ
ォーカス量△εが合焦幅ZFAに入っているかどうかを判
別する。デフォーカス量△εが合焦幅ZFA内にある場合
はNo.119のステップへ、合焦幅ZFAを越える場合はNo.1
11のステップへ進む。
No.119以降のステップは合焦幅内の処理で、まずNo.119
で端子(P14)に“High"を出力し、制御マイコン(MC
1)に合焦状態となったことを知らせる。そしてNo.120
のステップで合焦を表示するLED(IFL)を点灯して再測
定のためNo.36のステップへもどる。No.111以降のステ
ップは合焦幅外の場合の処理で、No.111のステップでは
端子(P14)に“Low"を出力して制御マイコン(MC1)に
非合焦状態であることを知らせ、端子(P8)に“High"
を出力して合焦表示を消去する。No.113のステップでは
フォーカシングモードを判別し、AFモードの場合はNo.1
15のステップへ進む。AFモードでこのルーチンに来るの
はフォーカスロック状態の場合だけで、デフォーカス表
示を消去して再測定のためNo.36のステップへもどる。F
AモードでNo.114のステップへ進んで来るとデフォーカ
ス方向を判別し、後ピンの場合はLED(RFL)を点灯させ
(ステップNo.116)、前ピンの場合はLED(FFL)を点灯
させて(ステップNo.117)再測定のためNo.36のステッ
プへもどる。
No.96のステップから第9図のNo.121のステップへ進ん
で来ると、まずコンバータ(COV)が装着されているか
否かを判別する。コンバータ(COV)装着の情報は第7
図のNo.31のステップにおいてシリアル交信によって制
御マイコンから送られてくる。コンバータ(COV)が装
着されていない場合はNo.122のステップへ進み変換係数
KLが限界値のK1よりも小さいか否かを判別する。この限
界値K1はモーター(MO)の停止精度を考慮した場合、合
焦幅の最小値bの領域内に停止させることが困難となる
限界の変換係数の値である。No.122のステップで変換係
数KLが限界値K1よりも大きいと判別された場合はNo.124
のステップへ進みAFモードでの合焦幅ZFAに最小値bを
セットしてNo.126のステップへ進む。No.122のステップ
で変換係数KLが限界値K1よりも小さい場合はNo.123のス
テップへ進んで合焦幅ZFAとしては撮影絞り値をa倍し
たものをセットする。ここで、係数aの値としてはZFA
の値が最小値bよりも大きく焦点深度内に入るように選
ぶ。このように合焦幅を広げるようにすればモーター
(MO)の駆動制御が難しい領域でもレンズの動きを滑ら
かにすることができる。No.121のステップでコンバータ
が装着されていると判別された場合はNo.125のステップ
へ進んで合焦幅ZFAとして撮影絞り値にバイアス分Cを
プラスした値に係数aを掛け合わせた値をセットする。
これはコンバータ(COV)が装着された場合にNo.123の
ステップ場合よりさらにモーターの駆動制御が難しくな
るためバイアス分Cを加えるようにしている。
合焦幅の設定が終わると次にNo.126のステップでデフォ
ーカス量及び合焦幅をエンコーダ(ENCC)のパルスカウ
ントに変換する。デフォーカス量をパルスカウント数の
変換した値△n′はデフォーカス量△εにレンズ側の変
換係数KLとカメラボディー側の変換係数KBを掛け合わせ
て算出される。同様に合焦幅ZFAをパルスカウント数に
変換した値ZAFCは合焦幅ZFAにレンズ側とボディー変換
係数KLとKBを掛け合わせることによって算出される。な
お、制御マイコンから送られてくる変換係数は有効数字
部と指数部に分かれたデータkLになっているので実際の
変換係数KLに変換する必要がある。
次にNo.127のステップへ進んでモーターフラグ(MOF)
によってモーター駆動中であるか否かを判別する。モー
ター停止状態の場合は、No.128のステップへ進み駆動パ
ルス数△nにデフォーカスパルスカウント数△n′をセ
ットしNo.135のステップへ進む。No.127のステップでモ
ーター駆動中の場合は、No.131のステップへ進み、終端
検知のチェックを行なう。終端でない場合はNo.132のス
テップへ進み演算終了時点でのエンコーダカウント値n3
を読み込む。そして、No.133のステップで移動分補正量
△n″=n1−n3−(n1−n2)/2を算出し、No.134のステ
ップで移動分の補正を行ない新しいデフォーカスカウン
ト数△n=△n′−△n″が算出される。No.135のステ
ップではデフォーカスカウント数△nが合焦幅カウント
AFC内にあるか否かを判別し、△nがZAFCより大きい
場合はNo.149のステップへ進み、△nがZAFC以下の場
合は合焦状態としてNo.136のステップへ進む。No.136の
ステップではモーター(MO)への通電をストップさせ、
No.137のステップでモーターフラグMORをクリアーす
る。そしてNO.138のステップで新しいデフォーカスカウ
ント△nを前回のデフォーカス量△nとしてストアー
する。次にNO.139のステップへ進み端子(P12)をチェ
ックし端子(P12)が“High"の場合はシングルモードで
ありNO.145のステップへ進む。NO.145のステップで端子
(P8)に“Low"を出力し合焦ブザー(BZ)を一定時間
(ステップNo.146,No.147)オンさせシングルモードの
場合はこれで一回の測定動作は終了となり、No.148のス
テップで割込み信号待ちの状態に入る。
No.139のステップで端子(P12)が“Low"と判別された
場合はノーマルモードであってNo.140のステップへ進ん
で合焦フラグAFIFFをセットし、同時にファーストアウ
トフラグFOFをクリアーして次のステップへ進み、端子
(P14)に“High"を出力し、合焦完了の状態になったこ
とを制御マイコン(MC1)に知らせる。No.142、No.143
のステップでは端子(P8)にのみ“Low"を出力すること
によって合焦表示LED(IFL)を点灯させて再測定のため
No.36のステップへもどる。
さて、No.135のステップで△nがZAFCよりも大きい場
合はNo.149のステップへ進み、端子(P14)に“Low"を
出力することによってAFマイコンが合焦完了の状態では
ないことを制御マイコン(MC1)に知らせる。次にNo.15
0のステップでモーターフラグMOFがセットされている場
合は、No.155のステップへ進みn3を前回のデフォーカス
カウント数△nとしてストアーする。No.150のステッ
プでモーターフラグMOFがクリアーされている場合は、
停止状態であってNo.151のステップへ進む。ここで、合
焦近傍のニアゾーンの設定の説明をする。まず、ニアゾ
ーンの幅としては2種類であって、1つはニアゾーン外
からニアゾーンにはいるときの判別用の巾Nznと、一旦
ニアゾーンにはいった後、被写体に低速で追従するため
の判別用の巾Nzw(Nzw>Nzn)とがあり、Nzwは合焦幅に
対応するパルスカウント数ZAFCのj倍(j>1)とな
っている。一方、Nznは、算出された回転量に応じて可
変となっている。まず、モーター(MO)が最高速で回転
している状態から制動をかけられて停止するまでの最大
回転量N1がある。そして、モーター(MO)が、停止状態
から最高速に達するまでのモーター最大回転量N2があ
る。そこで算出された回転量△nが△n>N1+N2=X1
ときはニアフォーカスゾーンNznとしてはN1とすすれば
よい。一方、△n<N1+N2のときは、NznとしてN1を設
定すると最高速に達する前にモーター(MO)に制動がか
かり、早めに一定の低速に達した後、低速で合焦位置ま
で駆動されることになるので合焦位置に達する時間が長
くなるといった問題がある。これは特に△nがN1に近い
値を取るときに問題となる。したがってNo.151のステッ
プでデフォーカスカウント数△nがX1より大きい場合に
はニアゾーンの幅Nznとして最大値のN1を設定する。(X
1>N1)逆に△nがX1より小さい場合はデフォーカスカ
ウント数△nのd(d<1)倍をNznとする。No.154の
ステップでは被写体追従用のニアゾーンの幅Nzwとし
て、フォーカスゾーンがカウント数ZAFCのj(j>
1)倍をとる(Nzn<Nzw)。次に合焦フラグAFIFFを判
別し、フラグがセットされている場合は、No.156のステ
ップへ進む。合焦フラグAFIFFがクリアーされている場
合はファーストアウトフラグFOFを判別し、ファースト
アウトフラグFOFがセットされている場合は、No.156の
ステップへ進み、ファーストアウトフラグFOFがクリア
ーされている場合は前回のデフォーカスカウント数△n
として今回のデフォーカスカウント△nをストアーし
ておく。No.156のステップではハイライトフラグHLFが
セットされているか否かを判別し、リセットされている
場合は、ステップNo.157からNo.160までの処理は行なわ
ずNo.159のステップへ進んで今回のデフォーカスカウン
ト数△nを前回のデフォーカスカウント数△nとして
ストアーし、No.164のステップへ進む。
ハイライトフラグHLFがセットされている場合はNo.157
のステップへ進み、前回のデフォーカスカウント数△n
と今回のデフォーカスカウント数△nとの差、即ちデ
フォーカスカウントの変化量△2nを算出し、この変化量
2nが一定量L1よりも小さい場合はフラグHLFがリセッ
トされている場合と同様にNo.159のステップへ進む。変
化量△2nが一定量L1よりも大きい場合はNo.160のステッ
プへ進み、ファーストアウトフラグFOFを判別し、フラ
グFOFがセットされていない場合はNo.161のステップへ
進んでモーター(MO)へ停止信号を出力する。そして、
No.162のステップでモーターフラグMOFをクリアーし、N
o.163のステップでファーストアウトフラグFOFをセット
して再測定のためNo.36のステップへもどる。No.160の
ステップでファーストアウトフラグFOFがすでにセット
されている場合はNo.164のステップへ進む。この変化量
2nを求めて一定量L1と比較する処理は被写体に追従し
ている状態で突発的に大きなデフォーカス量が誤って算
出された場合、それにすぐに応答するのを避けるために
行なう。
No.164のステップではファーストアウトフラグFOFをク
リアーしさらに合焦フラグAFIFFをクリアーしておく。
次にNo.165のステップでニアゾーンフラグNZFをチェッ
クし、ニアゾーンフラグNZFがセットされている場合はN
o.170のステップへ、ニアゾーンフラグNZFがセットされ
ていない場合はNo.166のステップへ進む。このように、
ニアゾーンフラグNZFによって場合分けを行なうのは、
一旦ニアゾーン内に入った場合は、追従モードとしモー
ター(MO)を低速で駆動する範囲を広げるようにするた
めである。従ってNo.166のステップでは、デフォーカス
カウント数△nと狭い方のニアゾーンカウント数Nznを
比較し、No.170のステップではデフォーカスカウント数
△nと広い方のニアゾーンカウント数Nzwと比較する。N
o.166あるいはNo.170のステップでデフォーカスカウン
ト数△nがニアゾーンカウント数よりも小さいと判別さ
れた場合はNo.167のステップへ進み、ニアゾーンフラグ
NZFをセットする。そして、No.168のステップで端子(P
6)に“Low"を出力しモーター制御回路(MCC)にモータ
ー(MO)を低速で制御するようにさせる。そして、No.1
69のステップへ進んでデフォーカスカウント数△nをカ
ウンタにロードしNo.175のステップへ進む。No.166ある
いはNo.170のステップでデフォーカスカウント数△nが
ニアゾーンカウント数よりも大きいと判別された場合は
No.171のステップへ進み、ニアゾーンフラグNZFをクリ
アーする。次にNo.172のステップで端子(P6)に“Hig
h"を出力しモーター制御回路(MCC)にモーター(MO)
を高速で制御するようにさせ、No.173のステップでデフ
ォーカスカウント数△nからニアゾーンカウント数Nzn
を差し引いた値をカウンタにロードしてNo.175のステッ
プへ進む。第10図において、No.175からNo.182のステッ
プはレンズが終端にある場合の処理である。No.175のス
テップでは終端フラグTEFをチェックし、終端フラグTEF
がセットされていない場合は、レンズは終端位置にはな
くNo.183のステップへ進む。終端フラグがセットされて
いる場合はレンズは終端位置にありNo.176のステップへ
進む。No.176のステップではデフォーカス方向を判別
し、前ピンの場合はNo.177のステップへ、後ピンの場合
はNo.178のステップへ進み、共に終端位置フラグTPEを
チェックする。ここで、終端位置フラグTPFは、セット
の場合、最近接端、クリアーの場合無限遠端を示す。N
o.177のステップで終端フラグTPFがクリアーされている
場合は、無限遠端で前ピンの状態であるから、これ以上
レンズを繰り込むことはできず、No.180のステップへ進
む。終端位置フラグTPFがセットされている場合は最近
接端で前ピンの状態であり、レンズを繰り込むことにな
るので、モーター(MO)を駆動するためにNo.179のステ
ップへ進む。No.178のステップで終端位置フラグTPEが
セットされている場合は最近接端で後ピンの状態であ
り、これ以上レンズを繰り出すことはできずNo.180のス
テップへ進む。終端位置フラグTPFがクリアーされてい
る場合は無限遠端で後ピンの状態であり、レンズを繰り
出すことになるのでNo.179のステップへ進む。No.180か
らNo.182のステップでは合焦及び非合焦の表示すべてを
消去し、再測定のためNo.36のステップへ戻る。No.179
のステップでは、まず終端フラグTEFをクリアーし、No.
183のステップでモーターフラグMOFをチェックする。モ
ーターフラグMOFがセットされている場合はすでにモー
ター駆動中であり、そのまま再測定のためNo.36のステ
ップへもどる。
No.183のステップでモーターフラグMOFがクリアーされ
ている場合はモーターが停止状態であり、No.184のステ
ップへ進みモーターフラグMOFをセットする。次にNo.18
5のステップでデフォーカス方向を判別し、前ピンの場
合はNo.186のステップへ、後ピンの場合は、No.188のス
テップへ進む。No.186のステップでは駆動方向フラグDD
FをセットしNo.188では駆動方向フラグDDFをクリアーす
る。そして、No.187のステップでは端子(P4)に“Low"
を出力し、No.189のステップでは端子(P5)に“Low"を
出力し、それぞれの方向にモーター(MO)を駆動する。
次にNo.190のステップでモーター(MO)の速度がほぼ一
定になるまで時間待ちをしてNo.36のステップへもど
る。
No.191以降のステップはit3割込みの処理ルーチンであ
る。it3割込みは制御マイコン(MC1)からレリーズ要求
を示す割込みである。it3割込みが受けつけられるとNo.
191のステップへ移る。No.191のステップでは端子
(P12)を判別し、“High"の場合はシングルモードであ
ってNo.192のステップへ進み端子(P8)に“High"を出
力して合焦ブザー(BZ)をOFFする。次にNo.193のステ
ップで端子(P4)(P5)を共に“High"にしてモーター
(MO)を停止させ、No.194のステップでモーターフラグ
MOFをクリアーする。この状態でNo.195のステップでINR
EL信号が“High"になるのを待ってNo.148のステップへ
リターンする。No.191のステップで端子(P12)が“Lo
w"の場合はノーマルモードでありNo.196のステップへ進
み、アフターレリーズフラグAFRFをセットする。次にN
o.197のステップでCCDの積分を終了させるため端子
(P2)から一定時間“Low"のパルスを出力する。No.198
のステップで表示状態をメモリーしておきNo.199へ進ん
で端子(P7)、(P8)、(P9)へそれぞれ“High"を出
力して表示を消去する。次にNo.200のステップへ進み端
子(P16)に“High"を出力してシリアルデータ交信の要
求QTRQを解除し、No.201でシリアル割込みを禁止する。
そして、No.202のステップで端子(P14)に“High"を出
力し、レリーズを開始してもよいことを制御マイコン
(MC1)に知らせNo.203のステップでは端子(P13)に
“High"を出力しておく。次にNo.204のステップへ進み
内蔵のタイマーをリセットする。No.205のステップでタ
イマーをスタートさせNo.206のステップでタイマーが所
定時間T0を数えるまで待つ。タイマーのカウントがT0
達した時点でNo.207のステップで端子(P1)に一定時間
“Low"のパルスを出力し、インターフェース回路(IN
F)にCCDの積分を開始させるようにする。レリーズ開始
時点でCCDセンサー(MLMC)に対しては光をさえぎるシ
ャッターが閉じておりCCDセンサーには光は達しない。
従ってここでの積分は暗出力に相当する電荷を蓄積する
ことになる。さらにNo.208のステップへ進んでタイマー
カウントがT1に達した時点でNo.209のステップへ進む。
No.209のステップでは撮影Tvが限界値Tvよりも大きい
か否かを判別する。撮影Tv値が限界値Tvよりも大きい
場合はモーター(MO)を停止させずそのまま駆動を続行
する。ただしカウンタ割込みは許可されているので駆動
分を走行し終えた場合には、カウンタ割込みが受けつけ
られてモーターは停止する。カウンタ割込みルーチンに
ついては後述する。また限界値Tvは撮像レンズが動い
ていても露光に影響があらわれない限界値とする。No.2
09のステップで撮影Tv値が限界値Tvよりも小さい場合
はNo.210のステップへ進んでモーター(MO)への駆動信
号をOFFしモーター(MO)を停止させる。尚、駆動信号R
RT,LRTの“High"によりモーター(MO)が実際に回転を
停止した後に、カメラにおいてシャッタ先幕の走行が開
始(第3図#91)するようにタイマーT0,T1の値が設定
されている。そして、No.211のステップでモーターフラ
グMOFをクリアーする。次にNo.212のステップへ進んで
タイマーのカウントがT2に達するのを待つ。タイマーの
カウントがT2に達した時点でNo.213のステップへ進み端
子(P2)に一定時間“Low"を出力することによって暗出
力分の積分を終了させ、No.214のステップで暗出力分の
CCDデータを取り込みメモリーする。以上の処理を行な
って割込み待ちの状態に入る。
it2割込みは制御マイコン(MC1)からのAF停止割込みで
あり、第6図のステップNo.216からがその処理ルーチン
である。it2割込みが受けつけられるとNo.216のステッ
プへ処理が移る。No.216のステップではモーターへの駆
動信号をOFFし、モーターを停止させる。次にNo.217の
ステップで端子(P7),(P8),(P9)にそれぞれ“Hi
gh"を出力し表示を消去する。No.218のステップで端子
(P16)に“High"を出力し、シリアルデータ交信の要求
を解除する。No.219のステップへ進んで端子(P2)に一
定時間“Low"を出力し、CCDの積分を終了(INSTP)させ
る。次にNo.220のステップへ進んで端子(it1),(i
t3)以外への割込みを禁止し、No.221のステップで端子
(P14)に“High"を出力して自動焦点調節が終了したこ
とを制御マイコン(MC1)に知らせる。そして、No.222
のステップではクリアーしておく必要があるフラグをす
べてクリアーする。さらにN.223へ進んで端子(P13)に
“Low"を出力して省電力モードに入る。
カウンタ割込みの処理ルーチンは第11図のステップNo.2
41から始まり、カウンタのカウントダウンが進んで行き
“0"となった所でカウンタ割込の要求が発生し、No.241
のステップへ処理が移る。No.241のステップでは、一旦
モーター(MO)への駆動信号をOFFする。次にNo.242の
ステップでニアゾーンフラグNZFをチェックし、フラグN
ZFがクリアーの場合、モーターの回転速度を高速から低
速に切り換える処理を行なうためNo.243のステップへ進
む。No.243では端子(P6)に“Low"を出力し、モーター
制御回路(MCC)にモーター(MO)を低速で制御するよ
うにさせる。No.244のステップに進むとカウンタにニア
ゾーンカウント数Nznをロードし、No.245のステップで
ニアゾーンフラグNZFをセットする。No.246からNo.248
のステップでは駆動方向フラグDDFをチェックして、方
向に応じて端子(P4)あるいは端子(P5)に“Low"を出
力してモーター(MO)を駆動してリターンする。
No.242のステップでニアゾーンフラグNZFがセットされ
ている場合は、必要な駆動分を走行し終えた状態であっ
て、No.249のステップへ進んでモーターフラグMOFをク
リアーする。次にNo.250のステップでAF合焦フラグAFIF
Fをセットする。次ぎにNo.251のステップへ進んで、端
子(P12)を判別し、“High"の場合はシングルモードで
合焦時の処理を行なうためNo.145のステップへリターン
する。端子(P12)が“Low"の場合はノーマルモードで
有り、No.252のステップへ進んでアフターレリーズフラ
グAFRFをチェックする。アフターレリーズフラグAFRFが
セットされている場合は、そのままリターンする。クリ
アーの場合は合焦時の処理を行なうためNo.141のステッ
プへリターンする。
No.253以降のステップは終端検知のためのサブルーチン
を示している。まずNo.253のステップでは、カウンタの
値を読み込みn′にストアーする。次にNo.254のステッ
プで前回の終端検知時にメモリーしておいたカウンタ値
Ln′と今回読み込んだカウンタ値n′とを比較しn′と
Ln′が等しい場合は終端検知時間の間にエンコーダ(EN
CC)のパルスが1つも出力されないことになりNo.256の
ステップへリターンして終端時の処理を行なう。n′と
Ln′が等しくない場合は、レンズは終端には達しておら
ずn′をLn′としてストアーし、もとのルーチンへリタ
ーンする。
No.256以降のステップは終端検知時の処理を示してい
る。No.256のステップではモーター(MO)への駆動信号
をOFFとしモーター(MO)を停止させる。次にNo.257の
ステップでローコントラストスキャンフラグLCF1をチェ
ックし、クリアーの場合はローコントラストスキャン中
ではないのでNo.258のステップへ進む。No.258のステッ
プで終端フラグTEFをセットし、No.259のステップでモ
ーターフラグMOFをクリアーする。次にNo.260のステッ
プで駆動方向フラグDDFをチェックし、セットされてい
る場合はNo.261のステップへ進んで終端位置フラグTPF
をクリアーし無限遠端位置とする。駆動方向フラグDDF
がクリアーされている場合はNo.262のステップへ進んで
終端位置フラグTPFをセットして最近接端を表わす。そ
して、No.263のステップで端子(P12)をチェックし、
端子(P12)が“Low"の場合はノーマルモードでありNo.
264のステップへ進んで端子(P7)、(P9)に“High"を
出力しデフォーカス方向の表示を消去して再測定のため
No.36のステップへもどる。端子(P12)が“High"の場
合はシングルモードでNo.36のステップへもどる。
No.257のステップでローコントラストスキャンフラグLC
F1がセットされている場合はローコントラストスキャン
中であり、No.265のステップへ進み今度はローコントラ
ストフラグLCF2をチェックし、クリアーの場合は反転ス
キャンを行なうためNo.269のステップへ進んでローコン
トラストフラグLCF2をセットしてNo.270のステップへ進
み駆動方向フラグDDFを反転させる。次にNo.271からNo.
273のステップで駆動方向フラグDDFを判別し、その方向
に従ってモーター(MO)へ駆動信号を出力する。そし
て、再測定のためNo.36のステップへもどる。No.265の
ステップでローコントラストフラグLCF2がセットされて
いる場合はローコントラストスキャン終了でありNo.266
のステップへ進んでローコントラストフラグLCF3をセッ
トして、ローコントラストスキャンを禁止としNo.267の
ステップではローコントラストフラグLCF1,LCF2をクリ
アーしNo.268のステップでモーターフラグMOFをクリア
ーし停止状態を示して再測定のためのNo.36のステップ
へもどる。
なお、第1図の状態に回路を組立てた後に自動焦点調整
部のチェック・調整のために、自動焦点調整部だけを単
独で動作させたいことがあるが、このためには、AFマイ
コン(MC2)のフローチャートに以下のステップを付加
すればよい。ここで、チェック・調整のためには特定の
固定焦点距離のレンズを用いて行なうものとする。No.2
1のステップでフラグAFRFがセットされていると次に端
子(P12)が“High"かどうかを判別する。そして、端子
(P12)が“Low"ならNo.27、“High"ならチェックモー
ドなのでNo.36のステップに移行する。そしてNo.52のス
テップで端子(P12)が“High"であることが判明される
と入出力ポート(P7)が入力モードか出力モードかを判
別する。そして端子(P7)が入力モードであれば第5図
のシングルモードであり、No.54のステップに移行す
る。一方、端子(P7)が出力モードになっていれば第1
図の状態でチェックモードとなっていることになり、こ
の場合マイコン内のRCMに固定記憶している、上述の特
定のレンズの変換係数を演算用に設定し、ステップNo.6
0の動作に移行する。また、No.139のステップで端子(P
12)に“High"の信号が入力されていることが判別され
ると、次の端子(P7)が入力と出力のどちらのモードに
なっているか判別し、入力のモードならシングルモード
なのでNo.145、出力モードならNo.141のステップに移行
する。
以上のステップを付加すれば第1図の状態であっても、
AF動作の開始信号を入力するけで、制御マイコン(M
C1)には無関係にAFマイコン(MC2)単独で動作を行な
い、自動焦点調整部だけでの動作チェック・調整を行な
うことができる。なお、No.52のステップで端子(P12
が“High"であることが判別され、端子(P7)が出力モ
ードであることが判別されるとチェック・調整のために
CCDの出力データを図示してない入出力ポート又は直列
データ出力端子から出力し、次に、調整用データを読み
とってNo.60のステップに移行するようにし、No.61のス
テップの後、端子(P12)が“High"で端子(P7)が出力
モードになっていれ算出されたデフォーカス量△εをチ
ェック・調整のために出力するようにしておけば、より
チェック・調整が容易となる。
尚、上述の第2図のフローにおける#4ないし#11のス
テップでは、設定スイッチ(TSS),(ASS),(IS
S),(MOSS),(UPS),(DOS)が操作されたときに
は、FAモードのときのみAFマイコンが起動されるように
なっているが、その代わりに、以下のようにすることも
可能である。即ち、制御マイコンが起動されるときは常
にAFマイコンも起動され、AFモードで設定スイッチによ
る起動の場合のみレンズ駆動だけをしないようにしても
よい。更に、AFモードで設定スイッチによって起動され
た際には、FAモードでの表示が行なわれるようにしても
よい。
又、第8図のNo.86のステップでローコントラストフラ
グLCF1がリセットされていることが判別されると直ちに
No.36のステップに戻り、No.87〜No.92のステップは省
略するようにしてもよい。このようにすれば、突然ロー
コントラストになった場合には、ローコントラストにな
る直前の検出結果に基づいて、撮像レンズが合焦位置に
向かって駆動され、ローコントラストになる直前の検出
結果に基づく合焦位置に達するまでにローコントラスト
でなくなれば、そうなったときの検出結果に基づく合焦
位置まで、撮影レンズが駆動され、ローコントラストに
なる直前の検出結果に基づく合焦位置に達するまでロー
コントラストのままであれば、ローコントラストになる
直前の検出結果に基づく合焦位置に撮影レンズが駆動さ
れることになる。
尚、AFマイコン(MC2)の各信号名とその内容を表5
に、又、第6図ないし第11図のフローチャートに示され
た各フラグの内容を表6に示す。
発明の効果 上述のように、本発明によれば、交換レンズの射出瞳に
おける周辺部の異なる部分から別々に入射する光束を受
光する複数の焦点検出用受光素子群をカメラ本体側に設
け、これら受光素子群に対して射出瞳から均一に等光量
の光束が入射しうる状態にあるか否かに応じて焦点検出
動作の是非が決定されるカメラシステムにおいて、ズー
ミングにともなう内部のレンズの移動に応じて開放絞り
値が変化するズームレンズから最も小口径となる開放絞
り値を固定的にカメラ本体に伝達させるようにしたので
上記開放絞り値がカメラ本体の焦点検出用光学系で一義
的に定まる限界絞り値より小さな領域から大きな領域に
まで変化するズームレンズがカメラ本体に装着された場
合、焦点検出動作が最初から禁止され従来のように焦点
距離を変化させながら焦点検出を行なう途中で、開放絞
り値が限界絞り値よりも大きくなるときに焦点検出動作
が停止されて撮影者をまごつかせたり合焦と勘違いさせ
たりするという不都合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明が適用されるカメラシステムの概略を
示すブロック図、第2図は第1図のブロック(LE),
(COV)の具体例を示す回路図、第3図及び第4図は第
1図の制御用マイクロコンピュータ(MC1)動作を示す
フローチャート、第5図は第1図におけるマイクロコン
ピュータ(MC1),(MC2)を独立的に動作させるときの
マイクロコンピュータ(MC2)に関する回路のブロック
図、第6図ないし第11図は第1図及び第5図のAF用マイ
クロコンピュータ(MC2)の動作を示すフローチャー
ト、第12図(A)および(B)は本発明の前提となる焦
点検出用光学系を示す図、第13図は第12図(A)の焦点
検出用光学系と撮影用光学系との関係を示す図、第14図
は第12図(A)における受光素子群への入射光束量を示
す図である。 A,B……受光素子群、 MLMC,No.60,No.135……焦点検出手段、 #7……禁止手段、LE……ズームレンズ、 FCP,DSE,DCC,RO1……開放絞り値出力手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9119−2K G03B 3/00 A 審査官 大元 修二 (56)参考文献 特開 昭59−84228(JP,A) 特開 昭58−172632(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の受光素子群に対して交換レンズの射
    出瞳における外周部の異なる部分からの光を別々に入射
    させる焦点検出光学系と、 各受光素子群の出力の受光素子群間の位相差に基づいて
    交換レンズによる測距対象体の合焦状態を検出する焦点
    検出手段と、 上記各受光素子群に均一な光束が入射するために必要な
    撮影レンズの射出瞳の最小径に応じた所定限界絞り値を
    示すデータを出力する限界絞り値出力手段と、 交換レンズの開放絞り値を示すデータが入力される入力
    手段と、 前記出力手段の限界絞り値及び入力手段の開放絞り値の
    大小を判別し、開放絞り値が限界絞り値よりも大きい場
    合に前記焦点検出手段の動作を禁止する禁止手段と、を
    カメラ本体に設け、 内部のレンズの移動に応じて変化する開放絞り値のうち
    最も大きい絞り値を示すデータを、レンズ位置とは無関
    係にカメラ本体の前記入力手段へ出力する開放絞り値出
    力手段をズームレンズに設けた焦点検出用カメラシステ
    ム。
  2. 【請求項2】複数の受光素子群に対して交換レンズの射
    出瞳における外周部の異なる部分からの光を別々に入射
    させる焦点検出光学系と、 各受光素子群の出力の受光素子群間の位相差に基づいて
    交換レンズによる測距対象体の合焦状態を検出する焦点
    検出手段と、 上記各受光素子群に均一な光束が入射するために必要な
    撮影レンズの射出瞳の最小径に応じた所定限界絞り値を
    示すデータを出力する限界絞り値出力手段と、 交換レンズの開放絞り値を示すデータが入力される入力
    手段と、 前記出力手段の限界絞り値及び入力手段の開放絞り値の
    大小を判別し、開放絞り値が限界絞り値よりも大きい場
    合に前記焦点検出手段の動作を禁止する禁止手段と、 を有するカメラ本体に装着されるズームレンズであっ
    て、 内部のレンズの移動に応じて変化する開放絞り値のうち
    最も大きい絞り値を示すデータを、レンズ位置とは無関
    係にカメラ本体の前記入力手段へ出力する開放絞り値出
    力手段 を備えたことを特徴とするズームレンズ。
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