JPH069027U - 照明付きのリモートコントロールミラー操作スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プッシュプレート１１に設けられている透明
な操作マーク１１ｄを内側から照明する構造の操作スイ
ッチを改良して、小形，軽量化する。 【構成】 ライトガイド１６は、光源１５から出射した
光を矢印ａ，ｂ，ｃのごとくプッシュプレート１１の内
側に導く機能を有し、かつ、プッシュプレート１１で押
し下げられるとゴムコンタクト１４を押し下げてプリン
ト基板１３の接点部に押しつける機能も兼ねている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動リモートコントロールミラーを操作するためのスイッチに係り 、特に、スイッチの手動操作用プッシュプレートに操作マークが設けられるとと もに、該マークをスイッチの内側から照明する構造のリモートコントロールミラ ー操作スイッチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電動式リモートコントロールミラーは、運転席のスイッチを操作して上下，左 右に自在に傾動せしめ得るようになっている。この操作を容易ならしめるため、 １個のプッシュプレートを設けて、該プッシュプレートの上，下，左，右の辺を 押すと、ミラーが上，下，左，右に傾動するようになっている。

【０００３】 上記の操作に際して押動個所を誤らないように、透明な操作マークを設けると ともに、これをスイッチの内側から照明する構造が実開昭５９−１３６１３６号 公報に開示されている。図４（Ａ）はこの種のプッシュプレートの正面図であり 、図４（Ｂ）は上記公報に第３図として示された構造である。 プッシュプレート１には、同図（Ａ）に示すように４個の透明な操作マークが 設けられていて、操作マーク１ｕ付近を押すと図外のミラーが上方に傾動する。 ，同じく操作マーク１ｄ，１ｌ，１ｒを付近を押すとミラーは下，左，右に傾動 する。上記の透明な操作マークを照明する機構が同図（Ｂ）に示されている。す なわち、プッシュプレート１に対して伝動杆３が垂直に固着されるとともに、該 伝動杆３の根本に球２が一体成形されている。この球２は球面座によって回動自 在に支承されている。前記伝動杆３にコンタクトホルダ６が嵌め合わされ、該コ ンタクトホルダの中に設けられている電気接点７がプリント基板５に対向摺触し ている。このスイッチのケース内に光源（例えばＬＥＤ）８が設けられていて、 この光源から出射した光はライトガイド９内を矢印ｄ，ｅの如く進行してプッシ ュプレート１を内部から照明する。これにより、前記の透明な操作マーク１ｕ， １ｌ，１ｒ，１ｄが発光して見える。 前記のプッシュプレート１の周辺部を押すと、該プッシュプレート１は球２を 中心にして傾動し、これに伴って伝動杆３がコンタクトホルダ６を動かしてスイ ッチ接点の切換えが行われる。上記プッシュプレート１の中央部にＬ・Ｒセレク タノブ１８が設けられ、若しくは該プッシュプレート１の近傍にＬ・Ｒセレクタ ノブ１８′が設けられる。このノブを動かすとＬ・Ｒセレクタスイッチ（図にお いて隠れている）が作動して、プッシュプレート１による操作対象が車体左側の ミラーと右側のミラーとの間で切り換えられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

図４（Ｂ）に示した従来例は、スイッチ接点を作動させるための伝動機構の他 に、ライトガイド９が設置されているので、スイッチ装置全体が大形，大重量と なる。本考案においてライトガイドとは、入射した光を全反射させながら導く透 明な固体の部材をいう。

【０００５】 本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、プッシュプレートに設けられた 透明な操作マークを内側から照明する機能を有する、小型で軽量の操作スイッチ を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために創作した本考案の基本的原理について、前記従来 例を描いた図４（Ｂ）を参照して略述すると次のごとくである。すなわち、従来 例においては伝動用の部材である伝動杆３と、光を導くライトガイド９とが別体 の部材であるが、１個の部材に上記双方の機能を兼用させる。これを簡単に要約 すると、ライトガイドとして機能する杆状の透明部材によってスイッチ操作力を 伝動する。上述の原理に基づく具体的構成として本考案に係るミラー操作スイッ チは、複数組の電気接点と、上記複数組の電気接点を選択的に操作するプッシュ プレートと、上記電気接点とプッシュプレートとの間に設けられる伝動部材と、 前記プッシュプレートを内面から照明するための光源と、上記光源から出射した 光をプッシュプレートに導くライトガイドとを具備している照明付きのリモート コントロールミラー操作スイッチにおいて、前記伝動部材が透明材料によって構 成され、前記の光源から出射した光が該透明な電動部材に入射してプッシュプレ ートに導かれて該プッシュプレートを内面から照明するようになっていて、単一 の構成部材に伝動機能と導光機能とを兼用させる構造であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

上記の構成によれば、透明な伝動部材がライトガイドの機能を兼ねるので、構 成部品点数が少なく、スイッチ全体を小形，軽量に構成することができる。

【０００８】

【実施例】

図２は本考案の１実施例を示す平面図であって、プッシュプレート１１の中央 部に設けられた開口１１ａに臨ましめてＬ・Ｒセレクタノブ１８が配置されてい る。上記プッシュプレート１１はほぼ正方形をなし、各辺の付近にそれぞれ透明 な操作マーク１１ｕ，１１ｄ，１１ｌ，１１ｒが設けられていて、手動操作の押 動個所を標示している。１２はスイッチケースである。本図２に示したｆ−ｆ面 による断面矢視図を図１に示す。この断面には操作マーク１１ｄが現われている 。１３は、電気接点を備えたプリント基板であって、その接点部にゴムコンタク ト１４が対向離間している。一方、ライトガイド１６は透明なアクリル樹脂で構 成され、伝動杆として機能する円柱状の部分１６ａが形成されている。そして上 記伝動杆部分１６ａは、ケース１２に一体成形されたガイド筒１２ａに摺動自在 に嵌合している。上記ライトガイド１６の下端部は、前記のゴムコンタクト１４ の頂面に対向当接している。さらに、上記ライトガイド１６にはプリズムカット １６ｂと同１６ｃとが形成されるとともに、上記プリズムカット１６ｃに対向せ しめて光源としてのＬＥＤ１５が配置されている。該光源１５から矢印ａ方向に 出射した光は、矢印ｂ，同ｃのごとく進行して、透明な操作マーク１１ｄを内側 から照明する。 前記プッシュプレート１１の操作マーク１１ｄ付近を指先で図の下方に圧すと 、図３のようになる。すなわち、伝動杆１６ａが押し下げられて、ゴムコンタク ト１４が押し下げられ、プリント基板１３の接点部を押圧する。これにより電気 回路が開閉されて図外の駆動モータが作動し、図外のミラーを上向きに傾動せし める。図１および図３について以上に説明したのは、図２のｆ−ｆ断面であるが 、図２のｇ−ｇ断面，ｈ−ｈ断面およびｉ−ｉ断面も類似の構造である。これに より、１個プッシュプレート１１の押動により４個所の電気接点が開閉作動され る。 図１の実施例においては、ケース１２の頂面１２ｂにガイド筒１２ａを一体成 形し、このガイド筒に伝動杆１６ａを挿通してあるので、ケースの頂面１２ｂに 水が流れてもケース１２内に浸入する虞れが無く、防水性が完全である。

【０００９】

【考案の効果】

以上に説明したごとく、本考案の操作スイッチによれば、構成部品点数が少な くて、スイッチ全体を小形，軽量に構成することができ、しかもプッシュプレー トの操作マークを内側から照明することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す断面図である。

【図２】上記実施例の外観平面図である。

【図３】上記実施例の作動を説明するための断面図であ
る。

【図４】照明付き操作スイッチの従来例の説明図であ
る。

【符号の説明】

１１…プッシュプレート、１１ｕ，１１ｄ，１１ｌ，１
１ｒ…操作マーク、１２…ケース、１２ａ…ガイド筒、
１３…プリント基板、１４…ゴムコンタクト、１５…光
源、１６…ライトガイド、１６ａ…伝動杆として機能す
る円柱状部分、１６ｂ，１６ｃ…プリズムカット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数組の電気接点と、上記複数組の電気
   接点を選択的に操作するプッシュプレートと、上記電気
   接点とプッシュプレートとの間に設けられる伝動部材
   と、前記プッシュプレートを内面から照明するための光
   源と、上記光源から出射した光をプッシュプレートに導
   くライトガイドとを具備している照明付きのリモートコ
   ントロールミラー操作スイッチにおいて、前記伝動部材
   が透明材料によって構成され、前記の光源から出射した
   光が該透明な伝動部材に入射してプッシュプレートに導
   かれて該プッシュプレートを内面から照明するようにな
   っていて、単一の構成部材に伝動機能と導光機能とを兼
   用させる構造であることを特徴とする、照明付きのリモ
   ートコントロールミラー操作スイッチ。