JPH0689849B2 - 静油圧式無段変速機 - Google Patents

静油圧式無段変速機

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JPH0689849B2
JPH0689849B2 JP61009633A JP963386A JPH0689849B2 JP H0689849 B2 JPH0689849 B2 JP H0689849B2 JP 61009633 A JP61009633 A JP 61009633A JP 963386 A JP963386 A JP 963386A JP H0689849 B2 JPH0689849 B2 JP H0689849B2
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hydraulic
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cylinder
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信幸 八木ケ谷
勉 林
正家 加藤
一彦 中村
圭宏 吉田
芳浩 中島
充 斎藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、斜板式油圧ポンプと斜板式油圧モータとの間
に油圧閉回路を形成し、この油圧閉回路には、該回路の
高圧油路を、油圧モータの膨脹行程にあるモータプラン
ジャを収容するシリンダ孔に連通すると共に、該回路の
低圧油路を、油圧モータの収縮行程にあるモータプラン
ジャを収容するシリンダ孔に連通する分配機構を設け、
油圧モータのモータ斜板の角度を調節することにより油
圧モータの容量を制御して、変速を無段階に行うことが
できる静油圧式無段変速機に関する。
(2) 従来の技術 従来、モータ斜板の角度を軽快に調節し得るように、モ
ータ斜板に油圧サーボを構造することが知られている
(特公昭59−38467号参照)。
(3) 発明が解決しようとする問題点 上記従来の技術では、油圧サーボモータが構造複雑で高
価であるため、コスト高となる嫌いがある。そこで、本
発明は、モータ斜板が油圧モータのモータプランジャ群
から受けるスラスト荷重を利用してモータ斜板の角度を
自由に調節し得るようにし、もって高価な油圧サーボモ
ータを用いずとも足りる簡単有効な静油圧式変速機の変
速制御装置を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、膨脹行程のモー
タプランジャ群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重分布
をモータ斜板のトラニオン軸線の両側で等しくする第1
の状態と、同分布を前記トラニオン軸線の一側に多く偏
らせてモータ斜板に起立方向のモーメントを与える第2
の状態と、同分布を前記トラニオン軸線の他側に多く偏
らせてモータ斜板に傾倒方向のモーメントを与える第3
の状態とを選択し得るように前記分配機構を制御する変
速制御装置を備えたことを第1の特徴とし、それに加え
て、モータ斜板の傾動に連動する制御レバーを、固定の
シリンダに摺合するピストンに連接し、これらシリンダ
及びピストン間に画成されて該ピストンを挟んで相対向
する第1及び第2油室を、油を満たした油圧導管を介し
て相互に連通し、この油圧導管には、前記第1の状態に
連動して該管を遮断する弁装置を介装したことを第2の
特徴とする。
(2) 作用 本発明の第1の特徴において、変速制御装置の作動によ
り分配機構を第1の状態に制御すれば、膨脹行程のモー
タプランジャ群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重分布
がモータ斜板のトラニオン軸線の両側で等しくなり、モ
ータ斜板には傾動モーメントが発生しないので、モータ
斜板はそのときの任意の角度位置に留まることができ
る。また分配機構を第2の状態に制御すれば、前記スラ
スト荷重分布がモータ斜板のトラニオン軸線の一側に多
く偏り、モータ斜板に起立方向のモーメントを与えるの
で、モータ斜板を起立させることができる。さらに分配
機構を第3の状態に制御すれば、前記スラスト荷重分布
がモータ斜板のトラニオン軸線の他側に多く偏り、モー
タ斜板に傾倒方向のモーメントを与えるので、モータ斜
板を傾倒させることができる。
本発明の第2の特徴において、前記第2及び第3の状態
では弁装置により油圧導管は導通状態にされるので、モ
ータ斜板の傾動に連動して、第1及び第2油室間で油が
油圧導管を介して流動するので、モータ斜板の傾動が許
容される。また前記第1の状態では弁装置により油圧導
管は遮断されるので、上記のような油の流動が阻止さ
れ、これによってモータ斜板の傾動が抑止され、したが
ってモータ斜板が脈動的なモーメントを受けても、モー
タ斜板を任意の角度位置に確実に保持することができ
る。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず第1図及び第2図において、自動二輪車のエンジン
Eの動力は、そのクランク軸1からチエン式1次減速装
置2、静油圧式無段変速機T及びチエン式2次減速装置
3を順次経て図示しない後車輪に伝達される。
無段変速機Tは定容量型の斜板式油圧ポンプP及び可変
容量型の斜板式油圧モータMからなり、そしてクランク
軸1を支承するクランクケース4をケーシングとして、
それに収容される。
油圧ポンプPは、1次減速装置2の出力スプロケット2a
を一体に備えたカップ状の入力部材5と、この入力部材
5の内周壁にニードルベアリング6を介して相対回転自
在に嵌合されるポンプシリンダ7と、このポンプシリン
ダ7にその回転中心を囲むように設けられた環状配列の
複数且つ奇数のシリンダ孔8,8…にそれぞれ摺合される
ポンププランジャ9,9…と、これらポンププランジャ9,9
…の外端に当接するポンプ斜板10とから構成される。
ポンプ斜板10は、ポンプシリンダ7の軸線と直交する仮
想トラニオン軸線O1を中心にしてポンプシリンダ7の軸
線に対し一定角度傾斜した姿勢で入力部材5の内端壁に
スラストローラベアリング11を介して回転自在に背面を
支承され、入力部材5の回転時、ポンププランジャ9,9
…に往復動を与えて吸入及び吐出行程を繰返させること
ができる。
尚、ポンププランジャ9のポンプ斜板10に対する追従性
を良くするために、ポンププランジャ9を伸長方向に付
勢するばねをシリンダ孔8に縮設してもよい。
入力部材5は、その背面をスラストローラベアリング12
を介して支持筒13に支承される。
一方、油圧モータMは、ポンプシリンダ7と同軸上でそ
の左方に配置されるモータシリンダ17と、このモータシ
リンダ17にその回転中心を囲むように設けられた環状配
列の複数且つ奇数のシリンダ孔18,18…にそれぞれ摺合
されるモータプランジャ19,19…と、これらモータプラ
ンジャ19,19…の外端に当接するモータ斜板20と、この
モータ斜板20の背面をスラストローラベアリング21を介
して支承する斜板ホルダ22と、更にこの斜板ホルダ22を
支持するカップ状の斜板アンカ23とから構成される。
モータ斜板20は、モータシリンダ17の軸線に対し直角と
なる直立位置と、或る角度で傾斜する傾斜位置の間を傾
動し得るようになっており、その傾斜位置では、モータ
シリンダ17の回転に伴いモータプランジャ19,19…に往
復動を与えて膨脹及び収縮行程を繰返させることができ
る。
尚、モータプランジャ19のモータ斜板20に対する追従性
を良くするために、モータプランジャ19を伸長方向に付
勢するばねをシリンダ孔18に縮設してもよい。
ポンプシリンダ7及びモータシリンダ17は一体のシリン
ダブロックBを構成し、このシリンダブロックBの中心
部に出力軸25を貫通させる。そして、この出力軸25の外
周に一体に形成されたフランジ25aにモータシリンダ17
の外端を衝き当て、ポンプシリンダ7を出力軸25にスプ
ライン嵌合し、ポンプシリンダ7の外端に当接するサー
クリップ26を出力軸25に係止することにより、シリンダ
ブロックBは出力軸25に固着される。
出力軸25は入力部材5をも貫通すると共に外部材5をニ
ードルベアリング27を介して回転自在に支承する。
出力軸25の右端部外周には前記支持筒13がキー28を介し
て嵌装され、そしてナット30で固着される。上記支持筒
13及びローラベアリング31を介して出力軸の右端部はク
ランクケース4に回転自在に支承される。
また、出力軸25は、モータ斜板20、斜板ホルダ22及び斜
板アンカ23の中心部を貫通し、その左端部には、斜板ア
ンカ23の背面をスラストローラベアリング32を介して支
承する支持筒33がスプライン嵌合され、そして2次減速
装置3の入力スプロケット3aと共にナット34で固着さ
れ、上記支持筒33及びローラベアリング35を介して出力
軸25の左端部はクランクケース4に回転自在に支承され
る。
出力軸25には、ポンプ斜板10の内周面と相対的に全方向
傾動可能に係合する半球状の調心体36が摺動自在にスプ
ライン嵌合される。この調心体36は、複数枚の皿ばね38
の力でポンプ斜板10をスラストローラベアリング11に対
して押圧し、これによりポンプ斜板10に調心作用を常に
与えている。
また出力軸25には、モータ斜板20の内周面と相対的に全
方向傾動可能に係合する半球状の調心体37が摺動自在に
スプライン嵌合される。この調心体37は、複数枚の皿ば
ね39の力でモータ斜板20をスラストローラベアリング21
に対して押圧し、これによりモータ斜板20に調心作用を
常に与えている。
各斜板10,20の調心作用を強化し、しかもポンプ斜板10
とポンププランジャ9,9…群、モータ斜板20とモータプ
ランジャ19,19…群の各間の回転方向の滑りを防止する
ために、各斜板10,20には、対応するプランジャ9,19の
球状端部9a,19aを係合させる球状凹部10a,20aがそれぞ
れ形成される。その際、球状凹部10a,20aは、斜板10,20
の如何なる回転位置においても、球状端部9a,19aとの適
正な係合状態が確保されるように、曲率半径が球状端部
9a,19aのそれより大きく設定される。
油圧ポンプP及び油圧モータM間には、次のようにして
油圧閉回路が形成される。
シリンダブロックBには、ポンプシリンダ7のシリンダ
孔8,8…群とモータシリンダ17のシリンダ孔18,18…群と
の間において、出力軸25を中心にして同心的に並ぶ環状
の内側油室40及び外側油室41と、両油室40,41間の環状
隔壁及び外側油室41の外周壁を放射状に貫通する、シリ
ンダ孔8,8…及び18,18…とそれぞれ同数の第1弁孔42,4
2…及び第2弁孔43,43…と、相隣るシリンダ孔8,8…及
び第1弁孔42,42…を相互に連通する多数のポンプポー
トa,a…と、相隣るシリンダ孔18,18…及び第2弁孔43,4
3…を相互に連通する多数のモータポートb,b…とが設け
られる。その際、前記内側油室40は、シリンダブロック
Bと出力軸25との対向周面間に形成され、また前記外側
油室41は、シリンダブロックBと、その外周に嵌合して
溶接されるスリーブ44との対向周面間に形成される。こ
こで、内側及び外側油室40,41は本発明の低圧及び高圧
油路に対応する。
前記第1弁孔42,42…には第1分配弁45,45…が、また前
記第2弁孔43,43…には第2分配弁46,46…がそれぞれ摺
合される。
前記各第1分配弁45は第9図に示すようなスプール型に
形成されていて、第1弁孔42の半径方向外方位置を占め
ると、対応するポンプポートaを外側油室41に連通する
と共に内側油室40と不通にして、対応するシリンダ孔8
を外側油室41のみに連通し、また第1弁孔42の半径方向
内方位置を占めると、対応するポンプポートaを内側油
室40に連通すると共に外側油室41と不通にして、対応す
るシリンダ孔8を内側油室40のみに連通する。
このような動作を各第1分配弁45に与えるために、第1
偏心輪47が第1分配弁45,45…群を囲んでそれらの外端
に係合され、またその偏心輪47と同心関係の追従輪47′
が第1分配弁45,45…群の内側に配設されてそれらの内
端の係合溝45a,45a…に係合される(第3図参照)。上
記追従輪47′は鋼線から成形されていて、第1分配弁4
5,45…を第1偏心輪47との係合方向に弾発すべく配設さ
れる。尚、この追従輪47′には、その直径の製作誤差を
吸収するために、1つの切り口を設けてもよい。
第1偏心輪47は、ボールベアリング48を介して入力部材
5に回転自在に支持され、そして第3図に示すように、
前記ポンプ斜板10の仮想トラニオン軸線O1に沿って出力
軸25の中心から一定距離εだけ偏心した位置に配置さ
れる。したがって、入力部材5とポンプシリンダ7間に
相対回転が生じると、各第1分配弁45は、その弁孔42内
で第1偏心輪47の偏心量εの2倍の距離をストローク
として前記外方位置及び内方位置間を往復動する。
前記各第2分配弁46は、スプール型に形成されていて、
第2弁孔43の半径方向外方位置を占めると、対応するモ
ータポートbを外側油室41に連通すると共に内側油室40
と不通にして、対応するシリンダ孔18を外側油室41のみ
に連通し、また第2弁孔43の半径方向内方位置を占める
と、対応するモータポートbを内側油室40に連通すると
共に外側油室41と不通にして、対応するシリンダ孔18を
内側油室40のみに連通し、さらに上記両位置間の中央位
置を占めると、対応するモータポート6を内側及び外側
油室40,41のいずれとも不通にする。
前記第2分配弁46は、第5図及び第10図に示すように、
外周面の一側を切欠いた切欠46bと、この切欠46b内を常
時モータポートbに連通する横孔46cとを有し、該弁46
によるモータポートbと内,外側油室40,41とを連通及
び遮断は、上記切欠46aが内側油室40または外側油室41
に臨むか、両油室40,41間の隔壁内に隠れるかによって
決定される。
このような動作を各第2分配弁46に与えるために、第2
偏心輪49が第2分配弁46,46…群を囲んでそれらの外端
に係合され、またその偏心輪49と同心関係の追従輪49′
が第2分配弁46,46…群の内側に配設されてそれらの内
端の係合溝46a,46a…に係合され、この係合によって各
第2分配弁46の回転が阻止される(第5図参照)。上記
追従輪49′は鋼線から成形されていて、第2分配弁46,4
6…を第2偏心輪49との係合方向に弾発すべく配設され
る。尚、この追従輪49′にも、前記追従輪47′と同様に
1つの切り口を設けてもよい。
ここで、第2分配弁46,46…及び第2偏心輪49は本発明
の分配機構を構成する。
第2偏心輪49は、第4図に示すように、モータ斜板20の
傾動軸線即ちトラニオン軸線O2に沿って出力軸25の中心
から一定距離εだけ偏心した第1偏心位置eと、その
第1位置eから前記トラニオン軸線O2の一側へ僅かに中
心をずらせた第2偏心位置fと、第1偏心位置eから前
記トラニン軸線O2の他側へ僅かに中心をずらせた第3偏
心位置gと、出力軸25と同心になる同心位置hとに制御
される。
而して、第2偏心輪49が第1偏心位置eないし第3偏心
位置gを占めるとき、モータシリンダ17が回転すると、
各第2分配弁46は、その弁孔43内で第2偏心輪49の偏心
量εの2倍の距離をストロークとして前記外方位置及
び内方位置間を往復動し、また同心位置hを占めるとき
は、モータシリンダ17の回転によるも全第2分配弁49,4
9…は前記中央位置に留められる。
第2図に示すように、前記斜板ホルダ22の両端には、モ
ータ斜板20のトラニオン軸線O2上に並ぶ上下一対のトラ
ニオン軸80,80′が一体に突設され、これらトラニオン
軸80,80′は、ニードルベアリング81及びローラベアリ
ング81′をそれぞれ介して前記斜板アンカ23に回転自在
に支承される。換言すれば、これらトラニオン軸80,8
0′によって前記トラニオン軸線O2が規定される。
前記斜板アンカ23は、モータシリンダ17の外周にニード
ルベアリング78を介して支承され、そして出力軸25周り
に回動しないように、一本または一対の位置決めピン79
を介してクランクケース4に連結される。
上記構成において、第2偏心輪49が第1偏心位置eを占
めるとき、1次減速装置2から油圧ポンプPの入力部材
5が回転されると、ポンプ斜板10によりポンププランジ
ャ9,9…に吸入及び吐出行程が交互に与えられ、そして
吸入行程に入るポンププランジャ9に隣接する第1分配
弁45は第1偏心輪47及び追従輪47′の協働により内方位
置へ作動され、吐出行程に入るポンププランジャ9に隣
接する第1分配弁45は第1偏心輪47及び追従輪47′の協
働により外方位置へ作動される。したがって、各ポンプ
プランジャ9は、吸入行程において内側油室40からシリ
ンダ孔8に作動油を吸入し、吐出行程においてシリンダ
孔8から外側油室41に作動油を圧送する。
外側油室41に送られた高圧の作動油は、膨脹行程のモー
タプランジャ19を収容するシリンダ孔18に、第2偏心輪
49及び追従輪49′により外方位置に制御される第2分配
弁49を介して給送される一方、収縮行程のモータプラン
ジャ19を収容するシリンダ孔18内の作動油は、第2偏心
輪49及び追従輪49′により内方位置に制御される第2分
配弁46を介して内側油室40へ排出される。
この間に、ポンプシリンダ7が吐出行程のポンププラン
ジャ9を介してポンプ斜板10から受ける反動トルクと、
モータシリンダ17が膨脹行程のモータプランジャ19を介
してモータ斜板20とから受ける反動トルクとの和によっ
て、シリンダブロックBは回転され、その回転トルクは
出力軸25から2次減速装置3へ伝達される。
この場合、入力部材5に対する出力軸25の変速比は次式
によって与えられる。
したがって、油圧モータMの容量を零から或る値に変え
れば、変速比を1から或る必要な値まで変えることがで
きる。
ところで、油圧モータMの容量はモータプランジャ19の
ストロークにより決定されるので、モータ斜板20の直立
位置から或る傾斜位置まで傾動させることにより変速比
を1から或る値まで無段階に制御することができる。
油圧ポンプP及び油圧モータMはこのような作動中、ポ
ンプ斜板10はポンププランジャ9,9…群から、またモー
タ斜板20はモータプランジャ19,19…群からそれぞれ反
対方向のスラスト荷重を受けるが、ポンプ斜板10が受け
るスラスト荷重はスラストローラベアリング11、入力部
材5、スラストローラベアリング12、支持筒13及びナッ
ト30を介して出力軸25に支承され、またモータ斜板20が
受けるスラスト荷重はスラストローラベアリング21、斜
板ホルダ22、斜板アンカ23、スラストローラベアリング
32、支持筒33、スプロケット3a及びナット34を介して同
じく出力軸25に支承される。したがって、上記スラスト
荷重は、出力軸25に引張応力を生じさせるだけで、該軸
25を支持するクランクケース4には全く作用しない。
ところで、第2偏心輪49が第1偏心位置eを占めるとき
は、第5図のように、多数の第2分配弁46,46…のう
ち、高圧の外側室41をモータポートbに連通させるもの
が、トラニオン軸線O2の両側に平均的に同数存在するの
で、膨脹行程のモータプランジャ19,19…群のモータ斜
板20に及ぼすスラスト荷重分布は、第5A図にAeで示すよ
うにトラニオン軸線O2の両側で平均的に等しい(即ちα
=β)。したがって、このようなスラスト荷重分布によ
ってはモータ斜板20にトラニオン軸線O2周りの傾動モー
メントは生じないが、第2偏心輪46が第2偏心位置fを
占めると、第6図のように、多数の第2分配弁46,46…
のうち、高圧の外側室41をモータポートbに連通させる
ものの本数がトラニオン軸線O2の右側のものより左側の
ものの方が多くなるため、膨脹行程のモータプランジャ
19,19…群のモータ斜板20に及ぼすスラスト荷重分布
は、第6A図にAfで示すようにトラニオン軸線O2の右側よ
りも左側の方が広くなる(即ちα<β)。したがって、
モータ斜板20にはトラニオン軸線O2周りの起立モーメン
トMf(第1図参照)が作用し、このモーメントMfにより
モータ斜板20は起立方向へ回動される。
これとは反対に、第2偏心輪49が前記第3偏心位置gを
占めると、第7図のように、多数の第2分配弁46,46…
のうち、高圧の外側室41をモータポートbに連通させる
ものの本数が、トラニオン軸線O2の左側のものより右側
のものの方が多くなるため、膨脹行程のモータプランジ
ャ19,19…群のモータ斜板20に及ぼすスラスト荷重の分
布は、第7A図にAgで示すようにトラニオン軸線O2の左側
よりも右側の方が広くなる(即ちα<β)。したがっ
て、モータ斜板20にはトラニオン軸線O2周りの傾倒モー
メントMg(第1図参照)が作用し、このモーメントMgに
よりモータ斜板20は傾倒される。
このように第2偏心輪49を第1ないし第3偏心位置e〜
gに制御すべく、第2偏心輪49には次のような変速制御
装置Cが連結される。
即ち、第2図及び第5図において、第2偏心輪49はボー
ルベアリング50を介して作動環52に回転自在に支承さ
れ、またその作動環52は、第2偏心輪49を前記第2偏心
位置fないし第3偏心位置gへ揺動し得るように、トラ
ニオン軸線O2と直交して配置される枢軸53を介して支持
部材54に下部を支持される。
前記作動環52の上部には、連結孔55が設けられ、この連
結孔55には、第2偏心輪49を第1偏心位置fないし第3
偏心位置gへ揺動させるためのベルクランク56が係合さ
れる。ベルクランク56は、第2図に示すように、クラン
クケース4にベアリング51を介して支承される回動軸56
cと、クランクケース4内でこの回動軸56cに固着された
内側レバー56aと、クランクケース4外でこの回動軸56c
に固着された外側レバー56bとからなり、内側レバー56a
の先端が前記連結孔55に挿入される。
前記外側レバー56bの先端には、第12図に示すように、
相対向する一対の第1及び第2電磁作動器571,572の作
動杆581,582が該レバー56bを挟むように連接される。第
1及び第2電磁作動器571,572は、上記作動杆581,582
固設された可動鉄心591,592と、この可動鉄心591,592
囲繞するソレノイド601,602と、このソレノイド601,602
を担持する共通の作動器本体61と、可動鉄心591,592
それぞれ外側レバー56bに向かって、即ち不作動位置に
向かって付勢する戻しばね621,622とから構成され、作
動器本体61はクランクケース4の適所に固着される。
而して、両電磁作動器571,572のソレノイド601,602を共
に消磁した状態では、両作動杆581,582は両戻しばね6
21,622の協働によりベルクランク56を中立位置に保持
し、これにより作動環52を介して第2偏心輪49を第1偏
心位置eへ制御することができる。また第1電磁作動器
571のソレノイド601または第2電磁作動器572のソレノ
イド602のみを励磁すれば、対応する作動杆581または58
2の外側レバー56bに対する前進作動によりベルクランク
56を上記中立位置から第5図で反時計方向または時計方
向へ揺動し、これにより作動環52を介して第2偏心輪49
を第3偏心位置gまたは第2偏心位置fへ制御すること
ができる。この場合、消磁している第2電磁作動器572
または第1電磁作動器571ではベルクランク56の上記揺
動に伴い通常の不作動位置から更に後退動が与えられる
ようになっている。
ベルクランク56の中立位置に節度を与えるために、外側
レバー56bの下面に形成された位置決めノッチ96には、
作動器本体61の収容孔99に収容されてばね98により突出
付勢されるボール97が弾発的に係合される。
一方、上部のトラニオン軸80には斜板安定装置Sが連結
される。この斜板安定装置Sは、クランクケース4の適
所に固着されたシリンダ84と、このシリンダ84に摺合さ
れたピストン85とを備える。シリンダ84の側壁には窓86
が、またピストン85の中央部にはそれを横方向に貫通し
て上記窓86に臨む連結孔87が穿設されており、トラニオ
ン軸80に固着された第1制御レバー82が窓86を通して連
結孔87に係合され、トラニオン軸80の回転に応じてピス
トン85を摺動させるようになっている。
而して、第12図でピストン85の上動限と下動限によりモ
ータ斜板20の最大傾斜位置と直立位置が決定されるもの
で、このピストン85とシリンダ84の下端壁との間に第1
油室88が、またピストン85とシリンダ84の上端壁との間
に第2油室89がそれぞれ画成され、第1油室88にはピス
トン85を第2油室89側へ付勢する戻しばね90が縮設され
る。
第1及び第2油室88,89は、内部に油を満たした油圧導
管92を介して相互に連通され、この油圧導管92の途中に
第1及び第2逆止弁931,932が直列に介装される。これ
ら逆止弁931,932は本発明の弁装置を構成する。
第1逆止弁931は、油圧導管92を第1油室88から第2油
室89の方向へ油が流れるのを許容し、その逆流を阻止す
るようになっており、第2逆止弁932は、それとは反対
に第2油室89から第1油室88の方向へ油が流れるのを許
容し、その逆流を阻止するようになっている。しかも、
第1逆止弁931は、第2電磁作動器602の作動杆612の通
常の不作動位置からの更なる後退動により強制的に開弁
されるように、また第2逆止弁932は、第1電磁作動器6
01の作動杆611の通常の不作動位置からの更なる後退動
により強制的に開弁されるように、それぞれ前記作動器
本体64の両端部に配設される。
したがって、モータ斜板20を傾倒すべく、前述のように
第1電磁作動器601のみを励磁するれば、それの作動杆5
81の前進作動に伴う他方の作動杆582の後退動により第
1逆止弁931が強制開弁されるから、モータ斜板20の傾
倒動作に伴いピストン85が上動して、第2油室89の油が
油圧導管92を経て第1油室88へ移り(第12図参照)、モ
ータ斜板20の傾倒動作は許容される。これと反対にモー
タ斜板20を起立させるべく、前述のように第2電磁作動
器602のみを励磁すれば、今度は第2逆止弁932が強制開
弁されるから、モータ斜板20の起立動作に伴いピストン
85が下動して、第1油室88の油が油圧導管92を経て第2
油室89へ移り、モータ斜板20の起立動作は許容される。
このようなモータ斜板20の傾倒または起立動作中、モー
タプランジャ19,19…からモータ斜板20に働くモーメン
トMg,Mfに脈動を生じてモータ斜板20が振動しようとす
ると、閉弁状態の第2逆止弁932または第1逆止弁931
より油圧導管92での油の流れが一方向に規制されること
によりモータ斜板20の振動は抑制され、その起立動作ま
たは傾倒動作を安定させることができる。
また、モータ斜板20を任意の角度位置に保持すべく、前
述のように両電磁作動器601,602を共に消磁状態にすれ
ば、両逆止弁931,932が閉弁状態となって、油圧導管92
を遮断するので、油圧導管92での油の流れが全く阻止さ
れて、ピストン85の移動が阻止され、その結果トラニオ
ン軸80の第1制御レバー82が固定される。こうしてモー
タ斜板20は、任意の角度位置に安定良く保持され、モー
タプランジャ19,19…群から脈動的なモーメントを受け
ても振動することがない。
第13図において、シリンダ84の上部には、リザーブタン
ク100が装備され、このリザーブタンク100をシリンダ84
内に連通するリリーフポート101及びサプライポート102
がシリンダ84の上壁に穿設される。
ピストン85の両端部外周には、シリンダ84の内周面に密
接する一方向シール機能を有する第1及び第2カップシ
ール103,104が装着され、またシリンダ84の内周には、
前記窓86の左右両側においてピストン85の中間部外周面
に密接するOリング105,106が装着される。
而して、リリーフポート101は、ピストン85が第13図で
左動限(第12図では上動限)に位置するとき、第1カッ
プシール103の直前で第1油圧室88に開口し、サプライ
ポート102は常に第2カップシール104とOリング106と
の間でシリンダ84内面に開口するようになっている。
したがって、ピストン85が上記左動限に位置するとき、
油温の上昇等により第1油室88に圧力上昇が生じると、
その圧力はリリーフポート101からリザーブタンク100へ
放出される。またピストン85の左動時には、第1カップ
シール103がリリーフポート101の開口部を通過したとき
から第1油室88がピストン85により加圧され、第1油室
88から第2油室89への油の流れを可能にする。その際、
第2油圧室89が所定圧力以下に減圧すれば、リザーブタ
ンク100内と第2油室89間の圧力差により、リザーブタ
ンク100内の油が、サプライポート102からシリンダ84及
びピストン85の摺動間隙を通り、第2カップシール104
を第2油室89側へ撓ませつつ該室89へ補給される。
再び第4図において、第2偏心輪49の作動環52を枢軸53
を介して支持する前記支持部材54は、クランクケース4
に設けられた支持孔110にトラニオン軸線O2と平行に摺
動自在に嵌合されると共に、上記作動環52を支持部材54
の摺動に従動させるべく、作動環52の前記連結孔55と前
記ベルクランク56の内側レバー56aとはトラニオン軸線O
2の方向に摺動可能となっている。
支持部材54にはカム孔111が設けられており、下部のト
ラニオン軸80′に固着された第2制御レバー83がこのカ
ム孔111に挿入される。カム孔111は、支持孔110側の内
面が第2制御レバー83と係合する斜面111aとなってい
て、モータ斜板20の起立動作に連動して第2制御レバー
83に押圧されるようになっている。その押圧によれば、
支持部材54は、支持孔110を摺動して、作動環52を介し
て第2偏心輪49を前記同心位置hの方向へ変位させ、モ
ータ斜板20の直立状態で第2偏心輪49は同心位置hに達
する。
第2偏心輪49が同心位置hに達すると、全ての第2分配
弁46,46…は第8図に示すように閉弁状態となり、油圧
ポンプ及びモータP,M相互の連通を遮断する。これによ
りポンププランジャ9,9…及びモータプランジャ19,19…
は油圧的にロック状態となるため、入力部材5及び出力
軸25間が機械的に連結され、変速比1の状態での伝動効
率を高めることができる。
前記支持孔110には、支持部材54を第2偏心輪49の第1
偏心位置e方向へ弾発する戻しばね112が縮設される。
したがって、モータ斜板20の傾斜状態では第2偏心輪49
は戻しばね112の弾発力により第1偏心位置eに保持さ
れ、分配弁46,46…に通常通りの往復動を与えることが
できる。
再び、第1図及び第2図において、出力軸25は、その中
心部に奥が行止まりとなった油路63が穿設され、この油
路63の開放端には、クランクケース4の側壁に支持され
る給油管64が挿入される。この給油管64は、クランクケ
ース4の側壁中に形成された油路65、同側壁に装着され
たフイルタ66、補給ポンプ67及びストレーナ68を介して
クランクケース4底部のオイルパン69内と連通され、補
給ポンプ67は前記入力部材5から歯車70,71を介して駆
動される。したがって、入力部材5の回転中常に補給ポ
ンプ67によってオイルパン69内の油が油路63に供給され
る。
上記油路63は、出力軸25に穿設された半径方向の補給孔
72を介して前記内側油室40に連通される。また該油路63
には、給油管64への油の逆流を防止する逆止弁76が介装
される。
したがって、通常の負荷運転時に油圧ポンプP及び油圧
モータM間の油圧閉回路から作動油が漏洩すれば、油路
63から補給孔72を通して内側油室40へ作動油が補給され
る。
逆負荷運転時即ちエンジンブレーキ時には、油圧モータ
Mがポンプ作用を行い、油圧ポンプPがモータ作用を行
うようになるので、外側油室41が低圧に、内側油室40が
高圧に変わり、内側油室40から油路63へ作動油が逆流し
ようとするが、その逆流は逆止弁73によって阻止され
る。したがって、油圧モータMから油圧ポンプPへの逆
負荷を確実に伝達することができ、良好なエンジンブレ
ーキ効果が得られる。
尚、第1図中74,75は、油路63からプランジャ9,19と斜
板10,20との各当接部に潤滑油を供給するために、出力
軸25に穿設されたオリフィス孔である。
C.発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、膨脹行程の
モータプランジャ群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重
分布をモータ斜板のトラニオン軸線の両側で等しくする
第1の状態と、同分布を前記トラニオン軸線の一側に多
く偏らせてモータ斜板に起立方向のモーメントを与える
第2の状態と、同分布を前記トラニオン軸線の他側に多
く偏らせてモータ斜板に傾倒方向のモーメントを与える
第3の状態とを選択し得るように分配機械を制御する変
速制御装置を備えたので、膨脹行程のモータプランジャ
群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重分布を制御するこ
とによりモータ斜板の角度を自由に調節して所望の変速
比を得ることができ、しかもその構造は従来の油圧サー
ボモータを用いたものに比べ極めて簡単で、安価に提供
することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第1の特徴に加え
て、モータ斜板の傾動に連動する作動レバーを、固定の
シリンダに摺合するピストンに連接し、これらシリンダ
及びピストン間に画成されて該ピストンを挟んで相対向
する第1及び第2油室を、油を満たした油圧導管を介し
て相互に連通し、この油圧導管には、前記第1の状態に
連動して該管を遮断する弁装置を介装したので、弁装置
により油圧導管を遮断することによりモータ斜板を油圧
的に固定することができ、したがってモータ斜板に脈動
的なモーメントが作用してもモータ斜板を任意の角度位
置に確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は自動二
輪車の動力伝達系に介装した静油圧式無段変速機の縦断
平面図、第2図は同変速機の縦断背面図、第3図は第2
図のIII−III線断面図、第4図及び第5図は第2図のIV
−IV線及びV−V線断面図、第6図ないし第8図は第5
図の作動説明図、第5A図ないし第7A図は第5図ないし第
7図の状態でのモータプランジャ群のスラスト荷重分布
図、第9図は第1分配弁の斜視図、第10図は第2分配弁
の斜視図、第11図は第4図のXI−XI線断面図、第12図は
変速制御装置の縦断面図、第13図は第12図のXIII−XIII
線断面図である。 C……変速制御装置、P……油圧ポンプ、S……斜板安
定装置、T……無段変速機、M……油圧モータ、Mf……
起立モーメント、Mg……傾倒モーメント、O2……モータ
斜板のトラニオン軸線、 1……クランク軸、5……入力部材、9……ポンププラ
ンジャ、10……ポンプ斜板、18……シリンダ孔、19……
モータプランジャ、20……モータ斜板、25……出力軸、
46,49……分配機構を構成する第2分配弁及び第2偏心
輪、92……油圧導管、931……弁装置を構成する第1逆
止弁、932……弁装置を構成する第2逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉田 圭宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中島 芳浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斎藤 充 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 米国特許3362161(US,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】斜板式油圧ポンプと斜板式油圧モータとの
    間に油圧閉回路を形成し、この油圧閉回路には、該回路
    の高圧油路を、油圧モータの膨脹行程にあるモータプラ
    ンジャを収容するシリンダ孔に連通すると共に、該回路
    の低圧油路を、油圧モータの収縮行程にあるモータプラ
    ンジャを収容するシリンダ孔に連通する分配機構を設け
    た静油圧式無段変速機において、膨脹行程のモータプラ
    ンジャ群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重分布をモー
    タ斜板のトラニオン軸線の両側で等しくする第1の状態
    と、同分布を前記トラニオン軸線の一側に多く偏らせて
    モータ斜板に起立方向のモーメントを与える第2の状態
    と、同分布を前記トラニオン軸線の他側に多く偏らせて
    モータ斜板に傾斜方向のモーメントを与える第3の状態
    とを選択し得るように前記分配機構を制御する変速制御
    装置を備えたことを特徴とする静油圧式無段変速機。
  2. 【請求項2】斜板式油圧ポンプと斜板式油圧モータとの
    間に油圧閉回路を形成し、この油圧閉回路には、該回路
    の高圧油路を、油圧モータの膨脹行程にあるモータプラ
    ンジャを収容するシリンダ孔に連通すると共に、該回路
    の低圧油路を、油圧モータの収縮行程にあるモータプラ
    ンジャを収容するシリンダ孔に連通する分配機構を設け
    た静油圧式無段変速機において、膨脹行程のモータプラ
    ンジャ群のモータ斜板に及ぼすスラスト荷重分布をモー
    タ斜板のトラニオン軸線の両側で等しくする第1の状態
    と、同分布の前記トラニオン軸線の一側に多く偏らせて
    モータ斜板に起立方向のモーメントを与える第2の状態
    と、同分布を前記トラニオン軸線の他側に多く偏らせて
    モータ斜板に傾倒方向のモーメントを与える第3の状態
    とを選択し得るように前記分配機構を制御する変速制御
    装置を備え、モータ斜板の傾動に連動する制御レバー
    を、固定のシリンダに摺合するピストンに連接し、これ
    らシリンダ及びピストン間に画成されて該ピストンを挟
    んで相対向する第1及び第2油室を、油を満たした油圧
    導管を介して相互に連通し、この油圧導管には、前記第
    1の状態に連動して該管を遮断する弁装置を介装したこ
    とを特徴とする静油圧式無段変速機。
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CA000527601A CA1268687A (en) 1986-01-20 1987-01-19 Swash plate type hydraulic system
EP87300465A EP0232053B1 (en) 1986-01-20 1987-01-20 Swash plate type hydraulic system
US07/005,043 US4781022A (en) 1986-01-20 1987-01-20 Swash plate type hydraulic system
DE8787300465T DE3779333D1 (de) 1986-01-20 1987-01-20 Hydraulisches system nach dem schraegscheibenprinzip.

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