JPH0689626A - 避雷碍子装置の点検用保護構造 - Google Patents

避雷碍子装置の点検用保護構造

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JPH0689626A
JPH0689626A JP23745992A JP23745992A JPH0689626A JP H0689626 A JPH0689626 A JP H0689626A JP 23745992 A JP23745992 A JP 23745992A JP 23745992 A JP23745992 A JP 23745992A JP H0689626 A JPH0689626 A JP H0689626A
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JP
Japan
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insulator
lightning arrester
lightning
lightning protection
insulating barrier
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Application number
JP23745992A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 避雷碍子を鉄塔本体と送電線の支持碍子との
間に装着した避雷碍子装置において、避雷碍子の点検時
に作業者が避雷碍子に異常に接近するのをなくして、作
業中の安全性を向上する。 【構成】 鉄塔本体1の支持アーム2に支持碍子6を介
してジャンパー線5を装着する。鉄塔本体1と前記支持
碍子6との間に位置するように、前記支持アーム2には
絶縁外套体13の内部に電圧−電流特性が非直線性を有
する抵抗素子10を収容した避雷碍子9を吊下固定す
る。さらに、前記鉄塔本体1と避雷碍子9との間に絶縁
障壁24を退避位置と使用位置との間で位置切換可能に
装設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送電線路において、課電
状態のまま避雷碍子の保守、点検を行う際に作業者が充
電部に異常に接近することを防止して安全性を高めるこ
とができる送電線用避雷碍子装置の点検用保護構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の耐張鉄塔用避雷碍子装置において
は、鉄塔本体に水平に支持した支持アームの先端部に懸
垂碍子を多数直列に連結してなる懸垂碍子連で電線を引
留め、ジャンパ線を支持碍子の下端部で支持している。
又、鉄塔の支持アームの先端部には線路直交方向へ延び
る取付アダプタを片持ち支持し、該アダプタに電圧−電
流特性が非直線性の抵抗素子を内蔵した避雷碍子を吊下
固定している。そして、支持碍子側に設けた課電側の放
電電極と避雷碍子側に設けた接地側の放電電極との間に
所定の気中放電間隙を設けている。
【0003】この避雷碍子装置において、送電線に雷サ
ージ電流が侵入すると、課電側の放電電極から気中放電
間隙をフラッシオーバして接地側の放電電極に流れ、そ
の後抵抗素子を流れて、取付アダプタから支持アームを
介して鉄塔本体に放電されるようになっている。又、雷
サージ電流に続く商用周波の続流電流は気中放電間隙及
び抵抗素子の抵抗値の復元により抑制遮断されて、地絡
事故が未然に防止されるようになってる。
【0004】ところが、上記従来の避雷碍子の装柱構造
では、避雷碍子が支持アームからさらに外側方へ離隔し
た位置に吊下固定されているので、鉄塔本体側から点検
しようとすると、懸垂碍子連が障害となって点検作業が
非常に難しい。又、避雷碍子が支持碍子より外側にある
ため、鉄塔の支持アームに作用する曲げ荷重が大きく、
鉄塔の補強等が必要となるケースもある。
【0005】この課題を解決するため、鉄塔本体と支持
碍子との間に位置するように、支持アームに前述した避
雷碍子を装着する構造のものも提案されている。この場
合には避雷碍子が鉄塔本体に近くなるため、点検作業が
行い易く、又、鉄塔強度面で有利となるという利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
避雷碍子装置では、66〜154KVクラスの標準的な
鉄塔においてはアーム張出し長さの関係で誘導電圧が生
じていると、避雷碍子の下端と鉄塔本体の間が所定値よ
り近くなり、このため、避雷碍子の点検時に作業者と避
雷碍子との間隔が短く、十分な安全距離の確保ができな
くなるという問題があった。このことは、適用がアーム
張出し長さの大きいケースに限定されることとなり実用
面での改善が必要であった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、避雷碍子を鉄塔本体と
送電線の支持碍子との間に装着した避雷碍子装置におい
て、避雷碍子の点検時に作業者が避雷碍子に異常に接触
することを防止することにより、安全性を向上すること
ができる、又、点検時以外のときは余分な風圧荷重を鉄
塔に与えない構成の送電線用避雷碍子装置の点検用保護
構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では鉄塔本体に横向きに装着し
た支持アームに支持碍子を介して送電線を装着し、鉄塔
本体と前記支持碍子との間に位置するように、前記支持
アームには絶縁外套体の内部に電圧−電流特性が非直線
性を有する抵抗素子を収容した避雷碍子を支持した避雷
碍子装置において、前記鉄塔本体と避雷碍子との間に絶
縁障壁を介在している。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2記載
の発明では請求項1において、前記絶縁障壁は支持アー
ムに対し上端部を中心に退避位置と使用位置との間で位
置切り換え可能に支持され、絶縁障壁を退避位置に保持
するロック機構を備えている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、鉄塔本体と避雷碍子
との間に絶縁障壁があるので、避雷碍子の点検中に作業
者が誤って避雷碍子に触れることはなく、作業者の安全
性が確保される。
【0011】又、請求項2記載の発明では、絶縁障壁を
避雷碍子の点検中のみ使用位置に変位し、不使用時には
退避位置に移動してロック機構により保持することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。鉄塔本体1の側面には支持アーム2が
水平に装着され、該アーム2は水平アングル材3と傾斜
アングル材4とにより構成されている。該支持アーム2
の先端部には図示しないが耐張碍子連を介して送電線が
引き止められている。又、前記送電線はジャンパー線5
により電気的に接続され、該ジャンパー線5は支持アー
ム2の先端下面に垂下固定したジャンパー線支持碍子6
の下端部において把持金具7により線路直交方向への揺
動不能に支持されている。
【0013】前記支持アーム2を構成する水平アングル
材3には避雷碍子9が垂下固定されている。この避雷碍
子9内には電圧−電流特性が非直線性を有する抵抗素子
10が内蔵されている。又、避雷碍子9の上下両端部に
は接地側及び課電側の電極金具11,12が設けられ、
外周には絶縁外套体13が形成されている。前記把持金
具7には課電側の放電電極14が支持され、この放電電
極14と所定の気中放電間隙Gをもって対向する接地側
の放電電極15が前記課電側の電極金具12に支持され
ている。
【0014】前記避雷碍子9には絶縁外套体13の沿面
フラッシオーバを防止するためのアークリング16,1
7が支持されている。次に、この発明の要部である絶縁
障壁の取付構造について説明する。
【0015】前記水平アングル材3の下面には取付ブラ
ケット21がボルト22等により締め付け固定されてい
る。該ブラケット21には軸23を介して絶縁障壁24
が回動可能に支持されている。この絶縁障壁24はこれ
を通じて避雷碍子を目視することができるよう、又、軽
量化を計るため互いに平行な複数本(この実施例では三
本)の縦枠25と、各縦枠25の上下両端部に接合固定
された横枠26と、さらに各縦枠25の間に水平方向に
装着した複数の補強枠27とにより構成されている。各
枠25はポリエチレン、テフロン、アクリル等のプラス
チックやエポキシ樹脂等で一体に構成してもよい。各枠
25は視認性を高めるため黄、赤のような明るい色の方
がよく、又、その幅は接近防止を意識づけることからす
れば20〜30cm位でもよい。さらに、前記絶縁障壁
24の下側には該障壁を軸23を中心に回動操作するた
めの把手28が取着されている。図4に示すように前記
取付ブラケット21には絶縁障壁24の垂下位置を規制
するためのストッパ29が設けられ、絶縁障壁24が鎖
線で示す垂下状態から避雷碍子9へ近づく方向には回動
しないようにしている。
【0016】前記絶縁障壁24は図4に実線で示す退避
位置と、図4に鎖線で示す使用位置との間で位置切換可
能である。絶縁障壁24が図4に示す水平退避位置にあ
る場合には、該絶縁障壁24はロック機構30によりロ
ックされる。
【0017】このロック機構30においては前記支持ア
ーム2の水平アングル材3に支軸31を介してロックレ
バー32が回動可能に支持されている。このロックレバ
ー32の下端には係止爪32aが形成され、絶縁障壁2
4の端縁を係止するようにしている。ロックレバー32
はスプリング34により図4の時計回り方向、つまりロ
ック方向へ付勢されている。又、水平アングル材3には
前記ロックレバー32をロック位置に停止するストッパ
35が取り付けられている。そして、ロックレバー32
の上端に設けた操作部32bを図4において、反時計回
り方向へ回動することにより、ロック状態を解除するこ
とができるようにしている。
【0018】又、前記絶縁障壁24は平面を表す図2の
ように、鉄塔本体1の主アングル材1Aと避雷碍子9と
の間に斜めに介在されている。そして、主アングル材1
Aに固定したステップボルト36を足場として作業者が
避雷碍子9の点検を行う場合に、避雷碍子9を絶縁障壁
24内の隙間を通して視認することができるようにして
いる。
【0019】さらに、この実施例では誘導電圧に対する
絶縁距離として前記避雷碍子9と絶縁障壁24との間隔
L1を、前記避雷碍子9の両アークリング16,17の
間隔L2と同等かあるいはそれよりも大きくしている。
【0020】次に、前記のように構成した避雷碍子装置
について、その作用を説明する。今、ジャンパー線5に
雷サージ電流が侵入すると、この電流は課電側の放電電
極14から気中放電間隙Gをフラッシオーバして接地側
の放電電極15に流れる。次いで、課電側の電極金具1
2、抵抗素子10、接地側の電極金具11及び支持アー
ム2を経て鉄塔本体1から大地に放電される。又、その
後に生じる商用周波に基づく続流電流は前記気中放電間
隙G及び抵抗素子10の抵抗値の復元により抑制遮断さ
れて、地絡事故が未然に防止される。
【0021】前記避雷碍子9は雷サージ電流を複数回処
理できるように設計されているが、予期しない大規模の
雷サージ電流あるいは長期使用により、又、何等かの原
因により抵抗素子10が劣化するようなケースも稀に生
じることがある。正常な動作を確保するため避雷碍子9
の点検作業が定期的に行われるが、この場合には避雷碍
子9の絶縁抵抗値の測定と避雷碍子9の外観点検が一般
に行われる。
【0022】上述の点検作業に際しては、作業者は鉄塔
本体1の主アングル材1Aのステップボルト36を利用
して避雷碍子9の高さまで登る。その後、避雷碍子9の
点検を開始する以前にロック機構30のロック状態を解
除してから絶縁障壁24を軸31を中心に図4の時計回
り方向へ回動する。すると、図1に示すように絶縁障壁
24が使用位置に移動される。この状態で避雷碍子9の
点検作業が行われるが、作業者と避雷碍子9との間には
絶縁障壁24が介装されているので、作業者が誤って避
雷碍子9に異常に接近することが防止され点検作業を安
全に行うことができる。
【0023】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)絶縁障壁24を複数箇所に装着すること。
【0024】(2)絶縁障壁24を透明の合成樹脂板
(図示略)により構成すること。 (3)ジャンパー線支持碍子装置以外の例えば懸垂碍子
装置、V吊碍子装置に具体化すること。
【0025】(4)絶縁障壁24を所定位置に垂下固定
すること。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、避
雷碍子を鉄塔本体と送電線の支持碍子との間に装着した
避雷碍子装置において、避雷碍子の点検時に作業者が避
雷碍子に異常に接近するのをなくして、作業中の安全性
を向上することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例を示す避雷碍子
装置の正面図である。
【図2】図1の避雷碍子装置の平面図である。
【図3】絶縁障壁の拡大正面図である。
【図4】絶縁障壁を退避位置に保持するためのロック機
構を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 鉄塔本体、2 支持アーム、3 支持碍子としての
耐張碍子連、4 送電線、5 ジャンパー線、6 ジャ
ンパー線支持碍子、9 避雷碍子、10 非直線抵抗素
子、24 絶縁障壁、30 ロック機構、32 ロック
レバー、G 気中放電間隙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔本体に横向きに装着した支持アーム
    に支持碍子を介して送電線を装着し、鉄塔本体と前記支
    持碍子との間に位置するように、前記支持アームには絶
    縁外套体の内部に電圧−電流特性が非直線性を有する抵
    抗素子を収容した避雷碍子を支持した避雷碍子装置にお
    いて、 前記鉄塔本体と避雷碍子との間に絶縁障壁を介在したこ
    とを特徴とする避雷碍子装置の点検用保護構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記絶縁障壁は支持
    アームに対し上端部を中心に退避位置と使用位置との間
    で位置切り換え可能に支持され、絶縁障壁を退避位置に
    保持するロック機構を有するものである避雷碍子装置の
    点検用保護構造。
JP23745992A 1992-09-04 1992-09-04 避雷碍子装置の点検用保護構造 Pending JPH0689626A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120279778A1 (en) * 2009-02-27 2012-11-08 Eco Electrical Systems Wildlife Flashover Preventer for High Voltage Electrical Transmission Structures
CN103456436A (zh) * 2013-08-30 2013-12-18 韩汶冀 绝缘子绝缘性能保护装置

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