JPH0689410B2 - 冷延鋼板の成形加工時における肌荒れ防止法 - Google Patents

冷延鋼板の成形加工時における肌荒れ防止法

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JPH0689410B2
JPH0689410B2 JP61049381A JP4938186A JPH0689410B2 JP H0689410 B2 JPH0689410 B2 JP H0689410B2 JP 61049381 A JP61049381 A JP 61049381A JP 4938186 A JP4938186 A JP 4938186A JP H0689410 B2 JPH0689410 B2 JP H0689410B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、溶鋼より薄板を直接連続鋳造し、この直接
連続鋳造薄板に、実質的に熱間圧延を施すことなく、冷
間圧延、焼鈍、および調質圧延を施して製造される冷延
鋼板の成形加工時における肌荒れ防止法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
一般に、冷延鋼板が自動車のパネルや電器製品のケー
ス、さらに各種の構造物など主として耐久消費材の製造
に多方面に亘つて用いられている。
従来、このような成形加工を伴う冷延鋼板は、溶鋼を厚
さ:約200mmのスラブに連続鋳造し、このスラブを熱間
圧延にて厚さ:約3mmの熱延板とした後、酸洗によるス
ケール除去を行ない、ついで所定の厚さまで冷間圧延
し、焼鈍し、かつ調質圧延を施すことによつて製造され
ているが、このような成形加工用冷延鋼板の製造法にお
いては、長い製造工程を必要とし、2〜3カ月の製造工
程を要するのは普通であり、この結果短期納入の需要に
応じきれないばかりでなく、コスト高の原因ともなつて
いた。
そこで、近年、製造工程の短縮をはかる目的で、溶鋼よ
り直接厚さ:約3mm程度の薄板を連続鋳造し、この直接
連続鋳造薄板に、実質的熱間圧延を施すことなく、表面
酸化物層を除去した状態で、冷間圧延を施し、引続いて
焼鈍と調質圧延を施すことによつて成形加工用冷延鋼板
を製造する方法が提案され、実用化されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記の熱間圧延工程を伴う方法で製造された
冷延鋼板では、成形加工時に肌荒れ発生が起らないのに
対して、上記の実質的に熱間圧延が行なわない方法で製
造された冷延鋼板においては、これを例えばプレス加工
した場合に、表面になし地状の肌荒れが発生し易く、製
品の外観がそこなわれるようになるという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
しかして、本発明者等は、上述のような観点から、上記
の実質的に熱間圧延を行なわない方法で製造される冷延
鋼板における成形加工時の肌荒れ発生を防止すべく研究
を行なつた結果、薄板に直接連続鋳造される溶鋼の炭素
含有量を0.1重量%以下(以下%は重量%を示す)にす
ると共に、これに0.001〜0.008%の割合でCaを含有させ
ると、この結果得られた冷延鋼板は成形加工時の肌荒れ
発生が皆無となるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであつ
て、溶鋼から薄板を直接連続鋳造した後、これに冷間圧
延、焼鈍、および調質圧延を施して成形加工用冷延鋼板
を製造するに際して、前記溶鋼の炭素含有量を0.1%以
下にすると共に、前記溶鋼に0.001〜0.008%のCaを含有
させることによつて、前記冷延鋼板の成形加工時におけ
る肌荒れ発生を防止する方法に特徴を有するものであ
る。
なお、この発明の方法において、溶鋼の炭素含有量を0.
1%以下にしたのは、通常冷延鋼板の炭素含有量はおお
むね0.001〜0.2%の範囲内にあるが、炭素含有量が0.1
%を越えた溶鋼を用いた場合には、これにCaを含有させ
なくても、製造された冷延鋼板に成形加工時に肌荒れが
発生するのを避けることができるという理由によるもの
であり、また、Caによる肌荒れ防止作用は、溶鋼中でCa
OやCaSを形成し、これが凝固の際のデルタ鉄の晶出核と
して働いて凝固組織を細かくし、この結果製造された冷
延鋼板における結晶粒が微細化し、整粒化するようにな
ることによつてもたらされるものと考えられるが、その
含有量が0.001%未満では前記作用に所望の効果が得ら
れず、一方0.008%を越えて含有させても前記作用が飽
和し、コスト高の原因となることから、Caの含有量を0.
001〜0.008%と定めた。
また、この発明の方法を実施するに当つて、上記のよう
に圧下率:50%以上の熱間圧延を必要としないが、熱間
矯正や熱間圧着などの熱間での軽圧下は、実質的に組織
を変えるわけではないので行なつてもよく、さらに冷間
圧延前に巻取りや脱スケールを行なつてもよい。
〔実施例〕
つぎに、この発明の方法を実施例により具体的に説明す
る。
実施例1 第1表に示される成分組成を有し、かつCa含有量を0.01
%までの範囲で種々変化させた鋼A,B,Cを溶製し、これ
らの溶鋼を、内面寸法が5mm×50mmのスリツト状キヤビ
テイを有する通常の鋳型に連続鋳造して薄板とし、つい
で、これらの直接連続鋳造薄板から、切削により厚さ:3
mm×幅:50mm×長さ:100mmの試験片を切り出し、この試
験片に、厚さ:1.0mmになるまで80%の圧下率で冷間圧延
を施し、ついで温度:800℃に1分保持の条件で再結晶焼
鈍を施した。伸び率:1%の調質圧延を施すことによつて
冷延鋼板を製造した。
ついで、この結果得られた各種の冷延鋼板について、成
形加工の代替として引張り試験を行ない、肌荒れを評価
する目的で30%の引張り伸びを与え、その表面を粗さ計
にて測定した。これらの結果を第1図に示した。
実施例2 通常の真空炉を用い、それぞれ第2表に示される成分組
成を有する鋼D,E,Fを溶製し、つい でこれらの溶鋼中にそれぞれ厚さ:40mm×幅:20mmの冷鋼
片を挿入し、引き上げることにより、その表面に厚さ:2
mmの凝固シエルを付着させ、この凝固シエルを徐冷した
状態で、剥して薄板とし、この薄板に酸洗を施した状態
で、厚さ:0.7mmまで53%の圧下率で冷間圧延を行ない、
引続いて温度:850℃に1分保持の条件で再結晶焼鈍を行
なうことによつて冷延鋼板を製造した。
なお、鋼D,Eが所定量のCaを含有するものであり、鋼F
がこれを含有しないものである。
この結果得られた冷延鋼板について、実施例1における
と同一の条件で引張り試験を行ない、試験後の表面粗さ
を測定した。これらの測定結果を第2表に示した。
実施例3 通常の真空炉を用い、第3表に示される成分組成をもつ
た鋼Gを溶製し、ついでこの溶鋼中にロール間隙が10mm
となるように対向して配置した2本の水冷ロールを浸漬
し、このロールを相互に外向きに回転させ、前記ロール
間隙にて溶鋼を凝固させることにより厚さ:1.65mm×幅2
00mmの薄板を直接連続鋳造し、この直接連続鋳造薄板を
2枚重ねた状態で熱間圧着ロールに導いて、これを10%
の圧下率で圧着させて厚さ:3mmの薄板とし、さらにこの
薄板を、酸洗して表面のスケールを除去した後、75%の
圧下率で冷間圧延を行なつて厚さ:0.7mmとし、引続いて
温度:800℃に1分保持の条件での再結晶焼鈍および伸び
率:0.5%の調質圧延を行なうことによつて冷延鋼板を製
造した。
この結果得られた冷延鋼板について、実施例1における
と同一の条件で引張り試験を行ない、試験後の表面にお
ける凹凸を粗さ計にて測定すると共に、r値およびn値
を測定した。これらの測定結果を第3表に示した。
〔発明の効果〕
実施例1の第1図に示される結果から、Caの含有によつ
て冷延鋼板の成形加工時における肌荒れが改善されるよ
うになり、この改善効果は、Ca含有量が0.001%以上に
なると顕著に現われるが、Ca:0.008%の含有で飽和し、
かつ冷延鋼板における炭素含有量が、0.1%以下の範囲
では高いほど肌荒れが発生しにくいことが明らかであ
る。
また、第2表および第3表に示される結果からも、炭素
含有量を0.1%以下とした状態で、Caを含有させると、
すぐれた成形加工性を保持した状態で、成形加工時の肌
荒れが起りにくくなることがわかる。
上述のように、この発明の方法によれば、熱間圧延を施
すことなく製造された冷延鋼板の成形加工時の肌荒れ発
生を防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はCa含有量と肌荒れの評価として用いた表面粗さ
との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶鋼から薄板を直接連続鋳造した後、これ
    に冷間圧延、焼鈍、および調質圧延を施して成形加工用
    冷延鋼板を製造するに際して、前記溶鋼の炭素含有量を
    0.1重量%以下とすると共に、前記溶鋼に0.001〜0.008
    重量%のCaを含有させることによつて、前記冷延鋼板の
    成形加工時における肌荒れ発生を防止することを特徴と
    する冷延鋼板の成形加工時における肌荒れ防止法。
JP61049381A 1986-03-06 1986-03-06 冷延鋼板の成形加工時における肌荒れ防止法 Expired - Lifetime JPH0689410B2 (ja)

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