JPH0689099B2 - ポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体およびその製造方法

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JPH0689099B2
JPH0689099B2 JP62281079A JP28107987A JPH0689099B2 JP H0689099 B2 JPH0689099 B2 JP H0689099B2 JP 62281079 A JP62281079 A JP 62281079A JP 28107987 A JP28107987 A JP 28107987A JP H0689099 B2 JPH0689099 B2 JP H0689099B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体、特に高重合度で、機械的な強度が大きい新規なポリ
シロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体の製造方法に
関する。
(従来の技術) ポリシロキサンは、柔軟な分子構造を有し、ポリシロキ
サン−ポリカーボネートブロック共重合体によって代表
されるポリシロキサン系のブロック共重合体は優れた気
体透過膜として知られている。ここで、ポリシロキサン
成分がガス透過性を発現するために重要な役割を果た
し、ポリカーボネート成分が膜の機械特性を分担する役
割を果たしていると考えられる。しかし、ポリカーボネ
ートの分子間力は必ずしも強いものではなく、その機械
特性には問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のように、ポリシロキサン膜においては、優れた気
体透過膜を示すが、機械特性が十分に高いものではな
く、このことがこの膜の商業的利用の上で大きな問題と
なっていた。従って、ポリシロキサン系ブロック共重合
体の機械的な強度がその重合度に依存することから、十
分に満足すべき高重合度のポリシロキサン系ブロック共
重合体を得ることが強く望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ポリ尿素が強い分子間力を有することに
着目し、ポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体
を骨格とする新規な重合体を設計し、合成することによ
って本発明に到達したものである。
本発明の第一の発明は、一般式、 (式中、Rは炭素数が10個以下の二価の有機基、Ar
メチルフェニレンとメチレンジフェニレンから選ばれた
二価の芳香族基、Arはフェニレン、フェニレンジメチ
レン、メチレンジフェニレン、オキシジフェニレンより
なる群から選ばれた二価の芳香族基、xは5−200の整
数、1はy−30の整数、nは2−20の整数を示す)で表
されるポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体で
ある。
本発明の第二の発明は、一般式 (式中、Rは炭素数が10以下の二価の有機基、xは5−
200の整数を示す)で表される両末端にアミノ基を有す
るポリシロキサンと、一般式、 (式中、Arはメチルフェニレンとメチレンジフェニレ
ンから選ばれた二価の芳香族基、Arはフェニレン、フ
ェニレンジメチレン、メチレンジフェニレン、オキシジ
フェニレンよりなる群から選ばれた二価の芳香族基、y
は1−30の整数を示す)で表される両末端にイソシアナ
ート基を有するポリ尿素とを、有機溶媒中で重付加反応
させることを特徴とする、一般式 (式中、Rは炭素数が10以下の二価の有機基、Arはメ
チルフェニレンとメチレンジフェニレンから選ばれた二
価の芳香族基、Arはフェニレン、フェニレンジメチレ
ン、メチレンジフェニレン、オキシジフェニレンよりな
る群から選ばれた二価の芳香族基、xは5−200の整
数、yは1−30の整数、nは2−20の整数を示す)で表
されるポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体の
製造方法である。
前記一般式〔I〕,〔II〕および〔III〕におけるx,yお
よびnは平均重合度を示す。
(発明の構成) 本発明で使用する、前記一般式〔II〕で表される両末端
にアミノ基を有するポリシロキサンは、アミノ基をポリ
シロキサン分子の両末端に導入するいかなる方法によっ
て製造されたものであっても差し支えない。たとえば、
両末端にシリルヒドリド基を有し、あらかじめ目的の分
子量を有するポリシロキサンをパラジウム、ロジウム、
ルテニウム等の金属化合物を触媒として、3−アミノ−
1−プロペン、4−アミノ−1−ブテン等の不飽和アミ
ンと反応せしめて製造する方法、前記不飽和アミンの代
わりに、アクリロニトリル等と反応せしめ、接触環元等
によりアミノプロピル基等を導入する方法等がある。さ
らに、一般のポリシロキサンの製造方法において、アミ
ノアルキル基を有するジシロキサンを重合停止剤として
用いて環状オリゴシロキサンの開環重合を行わせること
により、両末端にアミノ基を有するポリシロキサンを製
造することもできる。
本発明で使用する、前記一般式〔III〕で表される両末
端にイソシアナート基を有するポリ尿素は、下記式〔I
V〕で表される芳香族ジイソシアナートの過剰量と下記
式〔V〕で表される芳香族N,N′−ジフェニル置換ジア
ミンと反応させることにより製造しうる。
前記式〔IV〕で表される芳香族ジイソシアナートとして
は、例えば、4−メチルメタフェニレンジイソシアナー
トや4,4′−ジフェニルメタンイソシアナート等をあげ
ることができる。
前記式〔V〕で表されるN,N′−ジフェニル置換ジアミ
ンとしては、例えば、N,N′−ジフェニルメタフェニレ
ンジアミン、N,N′−ジフェニルパラフェニレンジアミ
ン、N,N′−ジフェニルメタキシリレンジアミン、N,N′
−ジフェニルパラキシリレンジアミン、N,N′−ジフェ
ニル−3,3−ジアミノフェニルメタン、N,N′−ジフェニ
ル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、N,N′−ジフェ
ニル−3,4′−ジアミノジフェニルメタン、N,N′−ジフ
ェニル−3,3′−ジアミノフェニルエーテル、N,N′−ジ
フェニル−4,4′−ジアミノフェニルエーテル、N,N′−
ジフェニル−3,4′−ジアミノジフェニルエーテル等を
あげることができる。
前記式〔IV〕で表される芳香族ジイソシアナートの過剰
量と前記式〔V〕で表されるN,N′−ジフェニル置換ジ
アミンの反応による前記式〔III〕で表される両末端に
イソシアナート基を有するポリ尿素の製造は、いかなる
方法によっても差し支えない。ここで、これらの両成分
の組み合わせから製造される前記式〔III〕で表される
ポリ尿素の平均重合度yは通常1−30である。
本発明においては、前記式〔II〕で表される両末端にア
ミノ基を有するポリシロキサンと前記式〔III〕で表さ
れる両末端にイソシアナート基を有するポリ尿素とを、
有機溶媒中で重付加反応させる。ここで使用する有機溶
媒は、両反応成分と実質的に反応しない溶媒という点で
制限を受けるが、このほかにも両反応成分に対する良溶
媒であって、しかも反応生成物のブロック共重合体に対
する良溶媒であることが望ましい。代表的な有機溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、アニソール、アセトフェ
ノン、ベンゾニトリル、ニトロベンゼン等の芳香族系溶
媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジ(メトキシエチル)
エーテル等のエーテル系溶媒等をあげることかできる。
(作 用) 本発明によるブロック共重合体の製造方法をその作用と
ともにさらに詳細に説明すると、前記式〔II〕で表され
る両末端にアミノ基を有するポリシロキサンと前記式
〔III〕で表される両末端にイソシアナート基を有する
ポリ尿素の等モル量とを、窒素等の不活性ガス雰囲気下
で攪はんすることにより重合は容易に行われる。ここで
使用する有機溶媒の使用量は、通常反応成分を10−50重
量%含むことになるだけの量が使用される。反応温度は
通常の場合−20℃から100℃が好ましい。反応時間は反
応温度により大きく影響されるが、いかなる場合にも最
高の重合度を意味する最大粘度がえられるまで反応系を
攪はんするのがよく、多くの場合から30分から20時間で
ある。生成する前記式〔I〕で表されるブロック共重合
体の平均重合度nは、前記式〔II〕で表される両末端に
アミノ基を有するポリシロキサンと前記式〔III〕で表
される両末端にイソシアナート基を有するポリ尿素の仕
込み量によって制限される。前記反応条件下で、両反応
成分を等モル量使用すると平均重合度nが10内外のブロ
ック共重合体を製造することができる。反応成分のいず
れか一方を過剰に使用すると平均重合度が制限されて通
常の目的には好ましくないが、特定の目的のためにはい
ずれか一方を過剰に使用して平均重合度を小さくするこ
ともできる。反応終了後は、反応混合物をメタノール、
ヘキサン等の非溶媒中に投じて生成重合体を分離し、さ
らに再沈殿法により精製を行って未反応物等を除去する
ことにより、精製重合体を得ることができる。さらに簡
便な前記式〔I〕で表されるブロック共重合体の製造方
法としては、反応の初期の段階において、前記式〔IV〕
で表われる芳香族ジイソシアナートと前記式〔V〕で表
されるN,N′−ジフェニル置換ジアミンを有機溶媒中で
反応させ、前記式〔III〕で表される両末端にイソシア
ナート基を有するポリ尿素の溶液を得、引き続いてこの
溶液に前記式〔II〕で表される両末端にアミノ基を有す
るポリシロキサンを加え、反応させるものである。ま
た、前記式〔IV〕で表される芳香族ジイソシアナート、
前記式〔V〕で表されるN,N′−ジフェニル置換ジアミ
ンおよび前記式〔II〕で表される両末端にアミノ基を有
するポリシロキサンを有機溶媒中で反応させて、目的の
前記式〔I〕で表されるブロック共重合体を得ることが
できる。
上記の如くして製造されるポリシロキサン−ポリ尿素系
ブロック共重合体は、両反応成分の分子構造、分子量等
および平均重合度nの選択により、弾性体から強靱な樹
脂状物まで、幅広い物性を有する重合体として得ること
ができ、フィルムや成形用の素材としての有用性を有し
ている。
(実施例) 以下に実施例をあげて本発明を詳細に述べるが、本発明
はこれらのみによって限定されるものではない。
実施例1 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gと平
均分子量2740のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン1.37gとアニソール5mlを100mlのナスフラ
スコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアナート0.375gを加え、窒素気流下80℃で6時間攪
はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投入
し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくして
得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体
の収率は1.68g(83%)であり、固有粘度(0.5g/dl、テ
トラヒドロフラン中30℃で測定)は0.54であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に延流することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが24MPa破断伸びが9
2%、引張弾性率が124MPaであった。
実施例2 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gと平
均分子量2740のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン2.74gとアニソール9mlを100mlのナスフラ
スコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアナート0.500gを加え、窒素気流下80℃で6時間攪
はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投入
し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくして
得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体
の収率は2.81g(80%)であり、固有粘度(0.5g/dl、テ
トラヒドロフラン中30℃で測定)は0.41であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが15MPa破断伸びが1
75%、引張弾性率が150MPaであった。
実施例3 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.461gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン0.172gとアニソール2.5mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.425gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は1.00g(94%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.39であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが60MPa破断伸びが
7%、引張弾性率が1400MPaであった。
実施例4 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.518gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン0.344gとアニソール3.0mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.500gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は1.25g(92%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.31であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが40MPa破断伸びが1
1%、引張弾性率が740MPaであった。
実施例5 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.576gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン0.860gとアニソール5.0mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.625gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪いんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は1.85g(90%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.25であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが30MPa破断伸びが1
7%、引張弾性率が750MPaであった。
実施例6 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.432gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン0.860gとアニソール4.0mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.500gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は1.48g(83%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.20であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが13MPa、破断伸び
が23%、引張弾性率が440MPaであった。
実施例7 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン0.860gとアニソール3.5mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.375gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は1.26g(83%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.20であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが8MPa、破断伸びが
29%、引張弾性率が300MPaであった。
実施例8 N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gと平
均分子量1720のビス(3−アミノプロピル)ポリジメチ
ルシロキサン1.72gとアニソール6.0mlを100mlのナスフ
ラスコにとり、この溶液に4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアナート0.500gを加え、窒素気流下80℃で6時間
攪はんする。得られた溶液を500mlのメタノール中に投
入し、熱メタノールおよびヘキサンで洗浄した。かくし
て得られたポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合
体の収率は2.06g(82%)であり、固有粘度(0.5g/dl、
テトラヒドロフラン中30℃で測定)は0.20であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが1MPa、破断伸びが
35%、引張弾性率が100MPaであった。
実施例9 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gとア
ニソール4mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、5mlのアニソールに溶解した平均分子量2740のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン2.74g
を加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を500m
lのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は2.83g(80%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.49であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが25MPa、破断伸び
が300%、引張弾性率が100MPaであった。
実施例10 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.425gとア
ニソール1mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.461gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、1.5mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビ
ス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.17
2を加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を500
mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は1.06g(100%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.52であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが80MPa、破断伸び
が10%、引張弾性率が1600MPaであった。
実施例11 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gとア
ニソール1mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.518gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、2mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.344g
を加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を500m
lのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は1.36g(80%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.41であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが56MPa、破断伸び
が20%、引張弾性率が800MPaであった。
実施例12 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.625gとア
ニソール2mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.576gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、3mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.860
を加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を500m
lのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は1.91g(93%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.40であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが53MPa、破断伸び
が36%、引張弾性率が890MPaであった。
実施例13 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gとア
ニソール2mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.432gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、3mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.860
を加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を500m
lのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は1.55g(87%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.37であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが46MPa、破断伸び
が52%、引張弾性率が510MPaであった。
実施例14 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.375gとア
ニソール1.5mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
にN,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gを
加え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶
液に、2mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビ
ス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.86
0gを加え、80℃で4時間攪はんした。得られた溶液を50
0mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキ
サンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポ
リ尿素系ブロック共重合体の収率は1.37g(90%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.36であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが37MPa、破断伸び
が96%、引張弾性率が310MPaであった。
実施例15 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gとア
ニソール2mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液に
N,N′−ジフェニルパラキシリレンジアミン0.288gを加
え、窒素気流下80℃で2時間攪はんする。得られた溶液
に、4mlのアニソールに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン1.72g
を加え、80℃で4時間撹はんした。得られた溶液を500m
lのメタノール中に投入し、熱メタノールおよびヘキサ
ンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン−ポリ
尿素系ブロック共重合体の収率は2.09g(83%)であ
り、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30℃で
測定)は0.33であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが1.3MPa、破断伸び
が40%、引張弾性率が140MPaであった。
実施例16 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gと塩
化メチレン20mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶
液に20mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量2740のビ
ス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン2.74
gを加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、5
mlのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシ
リレンジアミン0.288gを加え、窒素気流下80℃で塩化メ
チレンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶
液を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよ
びヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサ
ン−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は2.87g(81
%)であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン
中30℃で測定)は0.51であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが20MPa、破断伸び
が330%、引張弾性率が78MPaであった。
実施例17 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.425gと塩
化メチレン3mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
に3mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.172g
を加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、5m
lのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシリ
レンジアミン0.461gを加え、窒素気流下80℃で塩化メチ
レンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶液
を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよび
ヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン
−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は0.96g(91%)
であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30
℃で測定)は0.29であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが50MPa、破断伸び
が7%、引張弾性率が700MPaであった。
実施例18 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gと塩
化メチレン3mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
に3mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.344g
を加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、3m
lのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシリ
レンジアミン0.518gを加え、窒素気流下80℃で塩化メチ
レンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶液
を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよび
ヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン
−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は1.26g(93%)
であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30
℃で測定)は0.27であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に延流することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが47MPa、破断伸び
が14%、引張弾性率が660MPaであった。
実施例19 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.625gと塩
化メチレン5mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
に5mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.860g
を加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、5m
lのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシリ
レンジアミン0.576gを加え、窒素気流下80℃で塩化メチ
レンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶液
を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよび
ヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン
−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は2.00g(97%)
であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30
℃で測定)は0.31であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが38MPa、破断伸び
が37%、引張弾性率が520MPaであった。
実施例20 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gと塩
化メチレン5mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
に5mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.860g
を加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、4m
lのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシリ
レンジアミン0.432gを加え、窒素気流下80℃で塩化メチ
レンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶液
を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよび
ヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサン
−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は1.68g(94%)
であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン中30
℃で測定)は0.32であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが34MPa、破断伸び
が86%、引張弾性率が360MPaであった。
実施例21 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.375gと塩
化メチレン5mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶液
に5mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビス
(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン0.860g
を加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、3.
5mlのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシ
リレンジアミン0.288gを加え、窒素気流下80℃で塩化メ
チレンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶
液を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよ
びヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサ
ン−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は1.43g(94
%)であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン
中30℃で測定)は0.34であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが30MPa、破断伸び
が200%、引張弾性率が290MPaであった。
実施例22 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート0.500gと塩
化メチレン10mlを100mlのナスフラスコにとり、この溶
液に10mlの塩化メチレンに溶解した平均分子量1720のビ
ス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン1.72
gを加え、20℃で1時間攪はんした。得られた溶液に、6
mlのアニソールに溶解したN,N′−ジフェニルパラキシ
リレンジアミン0.288gを加え、窒素気流下80℃で塩化メ
チレンを留去しながら、5時間攪はんした。得られた溶
液を500mlのメタノール中に投入し、熱メタノールおよ
びヘキサンで洗浄した。かくして得られたポリシロキサ
ン−ポリ尿素系ブロック共重合体の収率は1.96g(78
%)であり、固有粘度(0.5g/dl、テトラヒドロフラン
中30℃で測定)は0.21であった。
この重合体1gを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、テ
フロン板上に流延することにより得られた透明なフィル
ムの赤外吸収スペクトルにおいては、3400cm−1、1700
cm−1,1090および1010cm−1等に吸収が観察された。
このフィルムの機械特性は引張強さが1.4MPa、破断伸び
が43%、引張弾性率が81MPaであった。
(発明の効果) 本発明方法によれば、穏和な条件下で容易に高重合度を
意味する高い固有粘度を有するポリシロキサン−ポリ尿
素系ブロック共重合体を製造することができ、これから
機械的な強度が大きいフィルム、成形品等を製造するこ
とが可能であり、また本発明によれば、ポリ尿素部分の
構造および分子量、ポリシロキサン部分の分子量等を自
由に選択することができ、種々の特性を有するブロック
共重合体を製造することができる。従って、本発明のポ
リシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体は、気体選
択透過膜等として有用性が大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは炭素数が10個以下の二価の有機基、Ar
    メチルフェニレンとメチレンジフェニレンから選ばれた
    二価の芳香族基、Arはフェニレン、フェニレンジメチ
    レン、メチレンジフェニレン、オキシジフェニレンより
    なる群から選ばれた二価の芳香族基、xは5−200の整
    数、yは1−30の整数、nは2−20の整数を示す)で表
    されるポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Rは炭素数が10以下の二価の有機基、xは5−
    200の整数を示す)で表される両末端にアミノ基を有す
    るポリシロキサンと、一般式、 (式中、Arはメチルフェニレンとメチレンジフェニレ
    ンから選ばれた二価の芳香族基、Arはフェニレン、フ
    ェニレンジメチレン、メチレンジフェニレン、オキシジ
    フェニレンよりなる群から選ばれた二価の芳香族基、y
    は1−30の整数を示す)で表される両末端にイソシアナ
    ート基を有するポリ尿素とを、有機溶媒中で重付加反応
    させることを特徴とする、一般式 (式中、Rは炭素数が10以下の二価の有機基、Arはメ
    チルフェニレンとメチレンジフェニレンから選ばれた二
    価の芳香族基、Arはフェニレン、フェニレンジメチレ
    ン、メチレンジフェニレン、オキシジフェニレンよりな
    る群から選ばれた二価の芳香族基、xは5−200の整
    数、yは1−30の整数、nは2−20の整数を示す)で表
    されるポリシロキサン−ポリ尿素系ブロック共重合体の
    製造方法。
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