JPH068905U - ファイバーリボンの被覆剥ぎ取り用ブレード - Google Patents

ファイバーリボンの被覆剥ぎ取り用ブレード

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JPH068905U
JPH068905U JP033323U JP3332393U JPH068905U JP H068905 U JPH068905 U JP H068905U JP 033323 U JP033323 U JP 033323U JP 3332393 U JP3332393 U JP 3332393U JP H068905 U JPH068905 U JP H068905U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被覆剥ぎ取り工具に用いるブレードを改良し
て、ファイバーリボンの被覆を容易に剥ぎ取るように
し、同時に、ファイバーのクラッディングもしくはコア
への切り込み安全対策を施し、ブレードとクラッディン
グの位置ずれをなくすか、最小限にする。 【構成】 各ブレード100,102のカッティングエ
ッジの縁部の間に位置する隣合う半円状切欠き106の
間に、滑らかに丸められ、かつカッティングエッジの縁
により定められる線から下がったチップ104を形成
し、ブレード100,102がぴったりと閉じたカッテ
ィングポジションとなったときでも、両チップ104を
隙間で隔てる。切欠き106の有効径を、ファイバー5
4のクラッディング95の外径よりも僅かに大きくす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、広くはワイヤーやケーブル等の被覆材を剥ぎ取るために用いる機械 工具に係り、詳しくは、一本のリボン状に合わされた一群の光ファイバーから保 護層を剥ぎ取るために使用する工具のブレード構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
被覆剥ぎ取り工具は、銅線から絶縁性のプラスチック被覆を取り除くために一 般的に用いられているワイヤーストリッパのように、この技術分野でよく知られ ている。米国特許第3,827,317号及び第4,271,729号明細書に、代 表的なストリッパが開示されている。ワイヤーを他の導体に電気的に接続するた め、あるいはワイヤーの端を電気コネクタに取り付けるために、外周の絶縁層を 剥ぎ取る必要がしばしば生じる。同様に、(遠隔通信で使われるような)光ファイ バーの接合に先だって、光ファイバーから周囲のコーティングを剥ぎ取る必要が しばしば生じる。
【0003】 この点に関し、代表的な光ファイバーの構造を理解することは役に立つ。光信 号は、通常はガラス(シリカ)で作られるが場合によってはポリマー材が用いられ る、ファイバーの最も内側のコアの中を進行する。コアは、(コア内で光の殆ど が内側へ反射するように)その屈折率を低くするために、通常はコアと同じ材料( シリカ)から形成されるけれども異なったドーピング処理が施されたクラッディ ングにより被覆される。クラッディングは、さらに、緩衝コーティングで覆われ 、ファイバーが外部から悪影響を受けないようになっている。緩衝コーティング は、一般に、紫外線硬化型のポリマー材料で形成されている。
【0004】 ファイバーの接合に備えるため、緩衝コーティングを剥ぎ取らなければならな いが、クラッディング層を損傷してはならない。この作業は、この部分の寸法が 小さいために非常に困難であり、ガラスのクラッディングが簡単に傷付いてしま う。例えば、データ通信で使われている殆どの光ファイバーは、(クラッディン グの)外径が125μmで、緩衝コーティングの外径が250μmである。コアの 直径は用途に応じて異なる。例えば、シングルモードのファイバーであればコア の直径を10μmとすることができ、マルチモードのファイバーであれば85μm にまでコアの直径を大きくできる。
【0005】 上述した特許明細書に記載された工具は光ファイバーの被覆を剥ぐのに使用す るために部分的に変更されているが、被覆を剥ぐ作業が少なくとも2つの点で困 難であるという事実のために、依然としてある欠点を有している。まず第1に、 もし被覆剥ぎ取り工具が緩衝コーティングの施されたファイバーに深く食い込み すぎると、(つまり、ファイバーが工具のブレードに対して正しく位置合わせさ れていないと、)クラッディングが損傷し、ファイバーが切断されたり、少なく ともファイバーの引っ張り強度が弱くなったりする。第2に、もしブレードが十 分な深さで切断作用をしないと、緩衝コーティングを完全に剥ぎ取ることができ ず、接合時の位置ずれや、コネクタ口金へのファイバー挿入不能といった問題が 生じる。
【0006】 前述の欠点を最小限に抑えるため、米国特許第4,315,444号に述べられ ているように、ストリッパ用ブレードの製造の改善などの技術が考案されている 。しかし、これらの欠点は依然として残っており、特に、1本の平らなリボン状 に形成されている複数のファイバーの被覆を一度に剥ぎ取るときに問題となる。 このようなファイバーリボンは、(各ファイバーのコア、クラッディング層及び 緩衝層に加えて、)通常はアクリル系接着剤でファイバーに接合されるポリエス テルフィルムまたはテープなどの外周保護コーティングを一般に有している。ま た、そうでないリボンは、ファイバーに接合されて全周を保護する紫外線硬化型 ポリマー材料の基材を有している。したがって、被覆剥ぎ取り工具は、緩衝用コ ーティングを除去するのに加えて、外周に接合された材料をも除去しなければな らない。
【0007】 上述の特許明細書に記載された工具は、ファイバーリボンの被覆を剥ぎ取るの に使用するため、米国特許第4,580,108号明細書に説明されているように さらに変更されている。この従来技術のストリッパ並びにその構成部品を図1〜 図4に示しており、これらについては、以下に好適な実施例を詳細に説明する際 に十分に述べる。最も近似した従来技術のブレードの構造は、ファイバーリボン の横断面図である図4に示されている。図4は、リボンの位置合わせのために許 容誤差を比較的厳しくしても、被覆の剥ぎ取り作業の前にリボンが位置ずれを起 こし得るというさらなる問題を示しており、その結果、一本以上の個々のファイ バーが傷付きやすくなる。半円状の切欠きを持たない「フラット」なブレード構造 の他の従来技術では、いかなる位置合わせも全く必要としないが、2枚のポリエ ステルフィルムの間にファイバーがはさまれているリボンの被覆を剥ぎ取るのに は適していない。このような構造のリボンは、アメリカン・テレフォン・アンド ・テレグラフ・カンパニーから販売されているエイ・エス・アール・リボンに見 られる。フラットなブレード構造では、真っ直ぐなブレードのエッジがアウター テープに容易には切り込まないので、このタイプのリボンの被覆をうまくは剥ぎ 取れない。したがって、このようなリボンの被覆を容易に剥ぎ取ることができ、 しかも被覆の剥き過ぎ、つまりファイバーのクラッディングもしくはコアへの切 り込みに対する安全策が施されているだけでなく、位置ずれを最小限に抑えられ るか除去できるファイバーリボン用被覆剥ぎ取り工具を考案することが望まれる 。
【0008】
【考案の要旨】
本考案は、切断特性の改善された一対のブレードを有する被覆剥ぎ取り工具に 関する。このブレードは、(i)被覆を剥ぎ取るべきファイバーのクラッディング の直径よりも僅かに大きな有効径の半円形カッティングエッジと、(ii)半円同士 の間の丸められたチップと、(iii)両ブレードを可能な限りぴったりと閉じ合わ せたときに、向かい合うチップ同士の間にできるように予め調節された隙間とを 有している。丸められたチップは、緩衝コーティングを「押すこと」によって、ブ レードに対するリボンの自己センタリングを促進し、大きくされた半円形の切欠 きがこの効果を高める。向かい合うチップの間の隙間により、ファイバーへのダ メージを防止したままリボンがどのように大きく位置ずれしても受け入れること ができ、さらに、ブレードを単一のパンチを有するダイを使用して形成できるの で、その製造を簡素化できる。
【0009】
【実施例】
本考案の新規な特徴と範囲は添付された実用新案登録請求の範囲に述べられて いるが、本考案自体を最もよく理解できるように、以下に添付図面を参照して実 施例を説明する。
【0010】 上述したように、本考案は、現状のファイバーリボン用被覆剥ぎ取り工具に使 用するための新規なブレードの構造に関する。従来技術の工具は米国特許第4, 850,108号明細書に十分開示されているが、欠くことのできない工具の細 部については、本考案を明確にするためにここでも繰り返し説明する。図面、特 に図1に、大きく分けて、グリップ部材、つまりハンドル12及び14、エンド ブロック16、及びストッパ部材18からなる従来技術の被覆剥ぎ取り工具10 が示されている。これらの部品の各々は耐久性のある材料であればどんなもので 形成しても構わないが、成形可能なポリマー材料を用いることが好ましい。
【0011】 ハンドル12及び14それぞれの端部20及び22は、端部20及び22それ ぞれの有する円形の突起28及び30と、これらの突起28及び30を受けるよ うにエンドブロック16に形成された円形の凹部24及び26とが形成する2次 元タイプのボール−ソケット・ジョイントにより、エンドブロック16に連結さ れている。また、突起28及び30は、エンドブロック16に対するハンドル1 2及び14の取付を補助するため、凹部24及び26に形成された旋回支柱(不 図示)を受けるように形成された穴(不図示)をその中に有している。それぞれ凹 部24及び26につながっている大きな凹部32及び34が、ハンドル12及び 14の旋回動作を可能とするように、突起28及び30用の十分な空間を形成し ている。
【0012】 ストッパ部材18は、エンドブロック16と一体成形できる(三壁型)ガイドチ ャンネル36により、エンドブロック16とスライド可能に連結されている。ま た、ストッパ部材18は、リンケージ部材38によりハンドル12及び14に連 結されており、リンケージ部材38は、取り付け式の(好ましくは一体式の)2本 のアーム40及び42を有し、各アーム40,42は終端部44及び46が大き くなっている。これらの端部は、それぞれ、ハンドル12及び14に形成された 旋回支柱48及び50を入れるための穴を有している。このリンケージは2つの 目的のために用いられている。第1に、リンケージ部材38とアーム40及び4 2は、アセタールなどの柔軟性を有するポリマー材料で形成されており、そのた めに、アームがリンケージ部材38との接続部分でヒンジ動作をするようになっ ている。なお、これらは、アーム12及び14を開いた位置に付勢するため、図 1に示すように広がった状態で成形されている。第2に、リンケージ部材38は 、例えばリンケージ部材38の内面とそれに接するストッパ部材18の面とに相 互に係合するノッチ(図1では不図示)を設けることによって、ストッパ部材18 に対して調整可能に取り付けることができ、そうすれば、ハンドル12及び14 を締め付けたときに、ストッパ部材18がエンドブロック16の方へ向かって前 方に移動する。もしストッパ部材18の前方端52が平坦な壁面であれば、この 壁面は、エンドブロック16の内孔56に対するファイバーリボン54の挿入深 さを制限する障害物として働く。この方法で、リボン54から剥がすべき材料の 長さを予め定めることができる。また、米国特許第4,850,108号明細書に 述べられているように、ストッパ部材18に加熱用素子(不図示)を設けるととも に、前方端52にリボン54を入れるためのスロットを形成して、被覆の剥ぎ取 りに先だってリボンを予め加熱するようにしてもよい。
【0013】 図2に示しているように、従来技術の被覆剥ぎ取り工具10は、ファイバーリ ボン54を切断用ブレード(これについては図3〜図5を用いて後に説明する)に 位置合わせするために、管状のガイド部材58も用いている。リボン54を入れ るために貫通する細いスロット60を有するガイド部材58は、エンドブロック 16の内孔56にきつくはまり込むように寸法構成されている。また、ガイド部 材58は、例えばアルミニウムなどの金属やポリカーボネイトなどのポリマー材 のような、耐久性のある材料を任意に用いて形成することができる。ガイド部材 58をエンドブロック16の中に取り外し可能に取り付けるための手段を設ける ことができる。好適な実施例では、この手段は、エンドブロック16の開口62 に挿入される保持用クリップ(不図示)を有し、このクリップは、ガイド部材58 の端部66のところで直径の小さくなった部分により形成された環状フランジ6 4と係合するようになっている。被覆の剥ぎ取られるリボンのタイプによっては 別のガイド部材58が使用される場合があるので、ガイド部材58に、もうひと つのフランジ68に取り付けることによって端部66のところに位置し、個々の ガイド部材の仕様を表す事項が印刷された識別用リング(不図示)を取り付けるよ うにしてもよい。また、ガイド部材58に、リボン(つまりスロット60)を確実 に正しい方向に向けるようにスプライン69を設け、かつこれとはまり合うよう に内孔56に溝(不図示)を形成することにより、キー止めしてその向きを定める とよい。
【0014】 ガイド部材58が内孔56の中に完全に挿入されると、ガイド部材58の末端 70は、図3に示すようにブレードホルダー76及び78に支持された2枚のブ レード72及び74と接触して位置する。ブレードホルダー76及び78は、そ れぞれ、エンドブロック16内に内孔56とほぼ直角に位置するスロット77及 び79の中に挿入される。また、スロット77及び79は、それぞれ、ハンドル 12及び14の凹部80及び82とも位置合わせされる。これらの凹部は、それ ぞれ、ホルダー76及び78のフランジ端84及び86に係合するフックを形成 している。このようにすれば、ハンドルを締めると、ブレード72及び74が閉 じることになる。凹部80及び82は、各ハンドルとそれに対応するブレードホ ルダーの間で多少の相対動作が可能でありながら、しかもブレードホルダーのフ ランジとは係合する程度の許容値を有している。ガイド部材58(もしくはその ための保持用クリップ)だけでなく、ブレードホルダー76及び78も、それら が被覆を剥ぎ取るように定められた個々のファイバーリボンに応じてカラーコー ド化することができる。
【0015】 図3に示すように、ブレードホルダー76及び78は、それぞれ、ブレードの 露出したエッジの部分に半円状の切欠き88及び90を有し、このことにより、 ブレード72と74とが閉じられたときに、両切欠きは、ガイド部材58の末端 70の外径にほぼ等しい内径の円を形成する。この円は、両ブレードのカッティ ングエッジ間の距離を合わせるための手段となっている。したがって、末端70 を正確な直径にすれば、閉じた状態でのブレード72及び74の相対位置を、( 挿入されたファイバーリボンだけでなく、)ブレードへのダメージを最小限に抑 えるように綿密に調整することができる。
【0016】 さて、図4(A)、図4(B)、図5(A)及び図5(B)を参照して、本考案の対象 である新規なブレードの構造について従来技術のブレード構造と対比しながら説 明する。図4(A)及び図4(B)に示した従来技術の構造では、ブレード72及び 74のそれぞれは複数の半円状切欠き92を有し、その大きさと位置は、実質的 に、リボン54の中の個々のファイバー94の大きさと位置に可能な限りぴった りと一致するようになっている。図示するように、隣合う切欠き92の間のチッ プつまりランド96は、ブレードのカッティングエッジの縁98と同一直線上に ある真っ直ぐな(平坦な)エッジを有し、さらに、これらのチップ96の両サイド には、約90゜の鋭い角が形成されている。
【0017】 図4(A)には、ファイバーリボン54が、ブレード72及び74に対して、ほ ぼ横方向へ約0.0025インチ(63.5μm)ずれた状態で示されている。この 位置ずれの量は、ブレード72及び74やガイド部材58の許容値(ガイド部材 58のブッシュ部の外径と、その中のスロット60の位置)を含む、工具10の 様々な許容値の中で典型的なものである。実際の位置ずれはこれよりも大きいこ とがあるが、このような小さなずれであっても被覆を剥ぎ取る際にファイバーを 傷付けることになるであろう。具体的には、ブレード72及び74が閉じた位置 へ動くときに、チップ96の鋭い角が外周の接着剤層99を突き通し、さらに、 ファイバー94のガラスクラッディング95を切断もしくは少なくとも傷付ける であろう。チップ96からの力がリボン54を適切な位置に向かって僅かに戻す ように作用するが、このことは、(図4(B)に示すように)ファイバーのガラス部 分(クラッディング)95が修復不能なほどに傷付いて、その引っ張り強度がかな り弱くなってしまった後にしか起きないことが実験により分かっている。この効 果は、ブレードが完全に閉じた位置となってからブレード72及び74の向かい 合うチップ96が実際に接触するようになることに加えて、切欠き92がクラッ ディング95の外径にぴったり合う大きさであることによっても弱められている 。もちろん、もしブレードが著しく位置ずれを起こしていてチップ96のフラッ トな部分がファイバーの上面と接触していれば、リボンの移動は起こらず、ファ イバーが傷付くだけでなく、チップ96もまた非常に傷付きやすくなる。
【0018】 しかし、図5(A)及び図5(B)に示した新規なブレード構造では、大幅に向上 した被覆剥ぎ取り性能が得られている。従来技術の構造と同じように、この新規 なブレード100及び102は76及び78のようなブレードホルダーに保持さ れるが、従来技術の構造と本考案とでは3つの重要な違いがある。まず第1に、 隣合う切欠き106の間のチップ104が滑らかに丸められている。つまり、こ れらは、ファイバーの緩衝用コーティング材97に、より簡単に食い込んで位置 合わせを妨げるような尖ったエッジや鋭い角を全く有していない。チップ104 は、12〜38μmの範囲内、好ましくは約25μmの曲率半径を有し、約45゜ の角度の接線に沿って切欠き106と接続されている。当業者であれば、極めて 小さな半径が、(チップ104がファイバーのどこかの部分と接触した場合の)グ レージング角がより小さくなることに帰結し、ブレード100及び102による 自己センタリング効果が高められることを理解できるであろう。第2に、切欠き 106の有効径が、ファイバーのクラッディング95の外径よりも、60〜80 μmの範囲、好ましくは約73μm程度大きい。言い替えれば、もし被覆を剥ぎ取 るべきリボンが直径125μmのクラッディングを有するファイバーを含んでい れば、切欠き106の有効径は、約198μmであることが好ましい。第3に、 ブレード100及び102が完全に閉じた状態になったときでも、向かい合うチ ップ104が小さな隙間で隔てられる。被覆剥ぎ取り性能のために、この隙間は 25〜50μmの範囲内であることが好ましい。しかし、以下に述べているよう に、隙間を設けることはブレードの製造を簡素化するためにも利用される。この 点に関しては、隙間は50〜76μmの範囲内であることが好ましい。したがっ て、好適な実施例では、隙間は約50μmである。
【0019】 チップ104を丸めることにより、ブレード100及び102がしっかりと閉 じられるときに、ブレードは、位置のずれているリボン54を本来の位置(セン ター)に適切に導く。移動したファイバーの最終的な位置が図5(B)に示されて いる。丸められたブレードが閉じられるとき、チップ104のサイド部分は緩衝 コーティング97を(傷付ける代わりに)押し、ファイバーを適正な位置へ効果的 に押し動かす。実験により、この動きでクラッディング層に対するブレードの接 触がなくなるか少なくなり、(非常に大きな位置ずれのために)もしチップがファ イバーのガラス部分と接触しても、クラッディング95上に結果としてできる傷 が、従来技術のブレード構造により引き起こされるであろう傷よりもかなり軽微 となる。また、切欠き106の大きな寸法と、向かい合うチップ104の間の隙 間により、傷付く可能性がさらに小さくなる。
【0020】 被覆剥ぎ取り工具10の操作は、新規なブレード100及び102を使用して も本質的には変わらない。ファイバーリボンが、リボンを束ねたケーブルの一部 分である場合は、まず、ケーブルの被覆の一部が、リボンが露出するように除去 される。殆どのケーブルは幾つかの保護層を有している。例えば、リボンは、ま ず熱用ラップで覆われ、さらにインナーシース、ポリエステルテープ層、そして アウターシースにより覆われ、その間に強度部材(アラミド繊維)からなる1つ以 上の中間層を挟んでいる。これらの層の各々は、ファイバーリボンに接触できる ようにするために除去しなければならない。
【0021】 このようにして1本のリボンが一旦露出されると、工具には、被覆を剥ぎ取る べきリボンのタイプ(つまりファイバーの数やサイズなど)に応じて、適切なガイ ド部材58とブレード100/102が備え付けられる。それからリボン54が ガイド部材58の中に入れられ、ハンドル12及び14が握り締められる。もし 工具10が上で触れた従来技術の加熱システムを備えていれば、使用者は、リボ ンが加熱される間数秒待つことになる。ハンドルが押し下げられた状態で工具1 0からリボン54が抜き出されると、リボン54の接着剤99と、個々のファイ バー94のそれぞれの緩衝用コーティング97とが、リボンから剥ぎ取られる。 被覆の剥ぎ取られたファイバーは、このとき、ミネソタ・マイニング・アンド・ マニュファクチュアリング・カンパニー(スリーエム(3M):本件出願人)から販 売されているフィブロック(FIBRLOK:3Mの商標)・マルチファイバー・オプティ カル・スプライスなどの接続装置への挿入準備が整う。
【0022】 ブレード100及び102は、焼き入れできる鋼で形成するのが好ましいが、 概ね米国特許第4,315,444号明細書の開示にしたがって製造してもよい。 しかし、切欠き106を形成するために幾つかのパンチを使用する代わりに、定 められた1組のブレードの切欠きを全て形成するような単一のダイパンチを使用 することができる。向かい合うチップ104の間に隙間を設け、チップ104を 丸めることにより、打ち抜き工程を一回にすることが可能となり、しかもダイカ ット用の工具を大幅に簡素化することができる。この点に関して、大きな切欠き 106を形成することで、このようにして形成されるチップ104が従来技術の ブレードよりも細くなり、これらの細くなったチップが弱くなって工具10の使 用中に変形したり破損したりするという製造上の問題を起こす可能性がある。し かし、向かい合うチップ104の間に隙間を設けることにより、チップ104に このようなダメージが生じる可能性が小さくなる。
【0023】 工具10とブレード100及び102の寸法は、個々の適用例に応じてかなり 変えることができる。もちろん、ハンドル12及び14は、手で操作を行えるよ うな大きさ、つまり約10cm程度の長さに形成されている。ブレード100及び 102は、幅が約8mm程度であることが好ましく、ブレードホルダーの切欠き8 8及び90により形成された円は、直径が約3mmであることが好ましい(つまり 、ガイド部材58の端部70の外径が約3mmとなる)。ブレードの切欠き106 の幾何図形的配列は、被覆を剥ぎ取るべき個々のリボンに応じて、つまりファイ バーの間隔や大きさに加えてリボン中のファイバーの数に応じて定められる。図 5(A)及び図5(B)において、ブレードは図を簡素化するために4つの切欠きを 有するものとして示されている。本考案の好ましい実施例では、ブレードには1 8の切欠きが形成されるが、このようなブレードは、サイズの異なるスロット6 0を有する別のガイド部材58に単に替えるだけで、ファイバー数の少ないリボ ンに使用することができる。
【0024】 以上、本考案を特定の実施例により説明したが、この説明は、本考案を限定す る意図で構成されたものではない。本考案の別実施例だけでなく、開示された実 施例の様々な変形例が、本考案の説明を参照すれば、当業者には明白であろう。 したがって、このような変更は、添付の実用新案登録請求の範囲に定められた本 考案の本質並びにその範囲から逸脱することなく可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のブレード構造に適用できる従来のフ
ァイバーリボン用の被覆剥ぎ取り工具を(ハンドルを断
面で)示す側面図である。
【図2】 図1に示す従来技術の工具で用いられ、本考
案においても適用できる従来技術のチューブガイドの斜
視図である。
【図3】 従来技術のブレードとブレードホルダー(本
考案のブレードとも使用できる)を示す斜視図である。
【図4】 (A)図及び(B)図は従来技術のブレード構造
を、ファイバーリボンを断面で示す正面図である。
【図5】 (A)図及び(B)図は本考案のブレードをその
閉状態で示す正面図である。
【符号の説明】
10 被覆剥ぎ取り工具 12,14 ハンドル 16 エンドブロック 18 ストッパ部材 20,22 端部 24,26 円形凹部 28,30 突起 32,34 凹部 36 ガイドチャンネル 38 リンケージ部材 40,42 アーム 44,46 端部 48,50 旋回支柱 52 前方端 54 ファイバーリボン 56 内孔 58 ガイド部材 60 スロット 62 開口 64 環状フランジ 66 端部 68 フランジ 69 スプライン 70 末端 72,74 ブレード 76,78 ブレード
ホルダー 77,79 スロット 80,82 凹部 84,86 フランジ端 88,90 半円状切
欠き 92 半円状切欠き 94 ファイバー 95 クラッディング 96 チップ 97 緩衝コーティング 98 カッティングエ
ッジの縁 99 接着剤 100,102 ブレ
ード 104 チップ 106 切欠き

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーリボン(54)用の被覆剥ぎ取
    り工具(10)で使用するブレード(100,102)であって、 第1ブレード部材(100)と第2ブレード部材(102)とを備
    え、 上記第1ブレード部材(100)はカッティングエッジを有
    し、該カッティングエッジは第1及び第2縁部を有し、
    かつ該縁部間に位置する複数の半円状切欠き(106)を有
    し、該切欠き(106)は隣合う該切欠き(106)同士の間にチ
    ップ(104)を形成し、 上記第2ブレード部材(102)はカッティングエッジを有
    し、該カッティングエッジは第1及び第2縁部を有し、
    かつ該縁部間に位置する複数の半円状切欠き(106)を有
    し、該切欠き(106)は隣合う該切欠き(106)同士の間にチ
    ップ(104)を形成し、該第2ブレード部材(102)のチップ
    (104)は、上記第1ブレード部材(100)のチップ(104)と
    位置合わせされて向かい合う対のチップを形成し、 上記第1ブレード部材(100)のチップ(104)は、該第1ブ
    レード部材(100)のカッティングエッジの上記縁部によ
    り定められる線から下がっており、上記第2ブレード部
    材(102)のチップ(104)は、該第2ブレード部材(102)の
    カッティングエッジの上記縁部により定められる線から
    下がっており、該第1ブレード部材(100)の縁部が該第
    2ブレード部材(102)の縁部と接触したときに、上記向
    かい合う対のチップ(104)のそれぞれの間に隙間が形成
    されるブレード。
  2. 【請求項2】 上記ブレード部材(100,102)が、直径が
    既知の複数のファイバー(94)を有するリボン(54)用に構
    成され、 上記第1及び第2ブレード部材(100,102)の切欠き(106)
    のそれぞれが、ファイバー(94)の直径よりも少なくとも
    60μm大きな有効径を有する請求項1記載のブレード。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2ブレード部材(100,10
    2)のチップ(104)が滑らかに丸められている請求項1記
    載のブレード。
  4. 【請求項4】 上記向かい合う対のチップ(104)間の隙
    間が、25〜76μmの範囲内である請求項1記載のブレー
    ド。
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