JP2585164Y2 - ファイバーリボンの被覆剥ぎ取り用ブレード - Google Patents

ファイバーリボンの被覆剥ぎ取り用ブレード

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JP2585164Y2
JP2585164Y2 JP1993033323U JP3332393U JP2585164Y2 JP 2585164 Y2 JP2585164 Y2 JP 2585164Y2 JP 1993033323 U JP1993033323 U JP 1993033323U JP 3332393 U JP3332393 U JP 3332393U JP 2585164 Y2 JP2585164 Y2 JP 2585164Y2
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    • H02G1/12Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、広くはワイヤーやケー
ブル等の被覆材を剥ぎ取るために用いる機械工具に係
り、詳しくは、一本のリボン状に合わされた一群の光フ
ァイバーから保護層を剥ぎ取るために使用する工具のブ
レード構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】被覆剥ぎ取り工具は、銅線
から絶縁性のプラスチック被覆を取り除くために一般的
に用いられているワイヤーストリッパのように、この技
術分野でよく知られている。米国特許第3,827,31
7号及び第4,271,729号明細書に、代表的なスト
リッパが開示されている。ワイヤーを他の導体に電気的
に接続するため、あるいはワイヤーの端を電気コネクタ
に取り付けるために、外周の絶縁層を剥ぎ取る必要がし
ばしば生じる。同様に、(遠隔通信で使われるような)光
ファイバーの接合に先だって、光ファイバーから周囲の
コーティングを剥ぎ取る必要がしばしば生じる。
【0003】この点に関し、代表的な光ファイバーの構
造を理解することは役に立つ。光信号は、通常はガラス
(シリカ)で作られるが場合によってはポリマー材が用い
られる、ファイバーの最も内側のコアの中を進行する。
コアは、(コア内で光の殆どが内側へ反射するように)そ
の屈折率を低くするために、通常はコアと同じ材料(シ
リカ)から形成されるけれども異なったドーピング処理
が施されたクラッディングにより被覆される。クラッデ
ィングは、さらに、緩衝コーティングで覆われ、ファイ
バーが外部から悪影響を受けないようになっている。緩
衝コーティングは、一般に、紫外線硬化型のポリマー材
料で形成されている。
【0004】ファイバーの接合に備えるため、緩衝コー
ティングを剥ぎ取らなければならないが、クラッディン
グ層を損傷してはならない。この作業は、この部分の寸
法が小さいために非常に困難であり、ガラスのクラッデ
ィングが簡単に傷付いてしまう。例えば、データ通信で
使われている殆どの光ファイバーは、(クラッディング
の)外径が125μmで、緩衝コーティングの外径が25
0μmである。コアの直径は用途に応じて異なる。例え
ば、シングルモードのファイバーであればコアの直径を
10μmとすることができ、マルチモードのファイバー
であれば85μmにまでコアの直径を大きくできる。
【0005】上述した特許明細書に記載された工具は光
ファイバーの被覆を剥ぐのに使用するために部分的に変
更されているが、被覆を剥ぐ作業が少なくとも2つの点
で困難であるという事実のために、依然としてある欠点
を有している。まず第1に、もし被覆剥ぎ取り工具が緩
衝コーティングの施されたファイバーに深く食い込みす
ぎると、(つまり、ファイバーが工具のブレードに対し
て正しく位置合わせされていないと、)クラッディング
が損傷し、ファイバーが切断されたり、少なくともファ
イバーの引っ張り強度が弱くなったりする。第2に、も
しブレードが十分な深さで切断作用をしないと、緩衝コ
ーティングを完全に剥ぎ取ることができず、接合時の位
置ずれや、コネクタ口金へのファイバー挿入不能といっ
た問題が生じる。
【0006】前述の欠点を最小限に抑えるため、米国特
許第4,315,444号に述べられているように、スト
リッパ用ブレードの製造の改善などの技術が考案されて
いる。しかし、これらの欠点は依然として残っており、
特に、1本の平らなリボン状に形成されている複数のフ
ァイバーの被覆を一度に剥ぎ取るときに問題となる。こ
のようなファイバーリボンは、(各ファイバーのコア、
クラッディング層及び緩衝層に加えて、)通常はアクリ
ル系接着剤でファイバーに接合されるポリエステルフィ
ルムまたはテープなどの外周保護コーティングを一般に
有している。また、そうでないリボンは、ファイバーに
接合されて全周を保護する紫外線硬化型ポリマー材料の
基材を有している。したがって、被覆剥ぎ取り工具は、
緩衝用コーティングを除去するのに加えて、外周に接合
された材料をも除去しなければならない。
【0007】上述の特許明細書に記載された工具は、フ
ァイバーリボンの被覆を剥ぎ取るのに使用するため、米
国特許第4,580,108号明細書に説明されているよ
うにさらに変更されている。この従来技術のストリッパ
並びにその構成部品を図1〜図4に示しており、これら
については、以下に好適な実施例を詳細に説明する際に
十分に述べる。最も近似した従来技術のブレードの構造
は、ファイバーリボンの横断面図である図4に示されて
いる。図4は、リボンの位置合わせのために許容誤差を
比較的厳しくしても、被覆の剥ぎ取り作業の前にリボン
が位置ずれを起こし得るというさらなる問題を示してお
り、その結果、一本以上の個々のファイバーが傷付きや
すくなる。半円状の切欠きを持たない「フラット」なブレ
ード構造の他の従来技術では、いかなる位置合わせも全
く必要としないが、2枚のポリエステルフィルムの間に
ファイバーがはさまれているリボンの被覆を剥ぎ取るの
には適していない。このような構造のリボンは、アメリ
カン・テレフォン・アンド・テレグラフ・カンパニーか
ら販売されているエイ・エス・アール・リボンに見られ
る。フラットなブレード構造では、真っ直ぐなブレード
のエッジがアウターテープに容易には切り込まないの
で、このタイプのリボンの被覆をうまくは剥ぎ取れな
い。したがって、このようなリボンの被覆を容易に剥ぎ
取ることができ、しかも被覆の剥き過ぎ、つまりファイ
バーのクラッディングもしくはコアへの切り込みに対す
る安全策が施されているだけでなく、位置ずれを最小限
に抑えられるか除去できるファイバーリボン用被覆剥ぎ
取り工具を考案することが望まれる。
【0008】
【考案の要旨】本考案は、切断特性の改善された一対の
ブレードを有する被覆剥ぎ取り工具に関する。このブレ
ードは、(i)被覆を剥ぎ取るべきファイバーのクラッデ
ィングの直径よりも僅かに大きな有効径の半円形カッテ
ィングエッジと、(ii)半円同士の間の丸められたチップ
と、(iii)両ブレードを可能な限りぴったりと閉じ合わ
せたときに、向かい合うチップ同士の間にできるように
予め調節された隙間とを有している。丸められたチップ
は、緩衝コーティングを「押すこと」によって、ブレード
に対するリボンの自己センタリングを促進し、大きくさ
れた半円形の切欠きがこの効果を高める。向かい合うチ
ップの間の隙間により、ファイバーへのダメージを防止
したままリボンがどのように大きく位置ずれしても受け
入れることができ、さらに、ブレードを単一のパンチを
有するダイを使用して形成できるので、その製造を簡素
化できる。
【0009】
【実施例】本考案の新規な特徴と範囲は添付された実用
新案登録請求の範囲に述べられているが、本考案自体を
最もよく理解できるように、以下に添付図面を参照して
実施例を説明する。
【0010】上述したように、本考案は、現状のファイ
バーリボン用被覆剥ぎ取り工具に使用するための新規な
ブレードの構造に関する。従来技術の工具は米国特許第
4,850,108号明細書に十分開示されているが、欠
くことのできない工具の細部については、本考案を明確
にするためにここでも繰り返し説明する。図面、特に図
1に、大きく分けて、グリップ部材、つまりハンドル1
2及び14、エンドブロック16、及びストッパ部材1
8からなる従来技術の被覆剥ぎ取り工具10が示されて
いる。これらの部品の各々は耐久性のある材料であれば
どんなもので形成しても構わないが、成形可能なポリマ
ー材料を用いることが好ましい。
【0011】ハンドル12及び14それぞれの端部20
及び22は、端部20及び22それぞれの有する円形の
突起28及び30と、これらの突起28及び30を受け
るようにエンドブロック16に形成された円形の凹部2
4及び26とが形成する2次元タイプのボール−ソケッ
ト・ジョイントにより、エンドブロック16に連結され
ている。また、突起28及び30は、エンドブロック1
6に対するハンドル12及び14の取付を補助するた
め、凹部24及び26に形成された旋回支柱(不図示)を
受けるように形成された穴(不図示)をその中に有してい
る。それぞれ凹部24及び26につながっている大きな
凹部32及び34が、ハンドル12及び14の旋回動作
を可能とするように、突起28及び30用の十分な空間
を形成している。
【0012】ストッパ部材18は、エンドブロック16
と一体成形できる(三壁型)ガイドチャンネル36によ
り、エンドブロック16とスライド可能に連結されてい
る。また、ストッパ部材18は、リンケージ部材38に
よりハンドル12及び14に連結されており、リンケー
ジ部材38は、取り付け式の(好ましくは一体式の)2本
のアーム40及び42を有し、各アーム40,42は終
端部44及び46が大きくなっている。これらの端部
は、それぞれ、ハンドル12及び14に形成された旋回
支柱48及び50を入れるための穴を有している。この
リンケージは2つの目的のために用いられている。第1
に、リンケージ部材38とアーム40及び42は、アセ
タールなどの柔軟性を有するポリマー材料で形成されて
おり、そのために、アームがリンケージ部材38との接
続部分でヒンジ動作をするようになっている。なお、こ
れらは、アーム12及び14を開いた位置に付勢するた
め、図1に示すように広がった状態で成形されている。
第2に、リンケージ部材38は、例えばリンケージ部材
38の内面とそれに接するストッパ部材18の面とに相
互に係合するノッチ(図1では不図示)を設けることによ
って、ストッパ部材18に対して調整可能に取り付ける
ことができ、そうすれば、ハンドル12及び14を締め
付けたときに、ストッパ部材18がエンドブロック16
の方へ向かって前方に移動する。もしストッパ部材18
の前方端52が平坦な壁面であれば、この壁面は、エン
ドブロック16の内孔56に対するファイバーリボン5
4の挿入深さを制限する障害物として働く。この方法
で、リボン54から剥がすべき材料の長さを予め定める
ことができる。また、米国特許第4,850,108号明
細書に述べられているように、ストッパ部材18に加熱
用素子(不図示)を設けるとともに、前方端52にリボン
54を入れるためのスロットを形成して、被覆の剥ぎ取
りに先だってリボンを予め加熱するようにしてもよい。
【0013】図2に示しているように、従来技術の被覆
剥ぎ取り工具10は、ファイバーリボン54を切断用ブ
レード(これについては図3〜図5を用いて後に説明す
る)に位置合わせするために、管状のガイド部材58も
用いている。リボン54を入れるために貫通する細いス
ロット60を有するガイド部材58は、エンドブロック
16の内孔56にきつくはまり込むように寸法構成され
ている。また、ガイド部材58は、例えばアルミニウム
などの金属やポリカーボネイトなどのポリマー材のよう
な、耐久性のある材料を任意に用いて形成することがで
きる。ガイド部材58をエンドブロック16の中に取り
外し可能に取り付けるための手段を設けることができ
る。好適な実施例では、この手段は、エンドブロック1
6の開口62に挿入される保持用クリップ(不図示)を有
し、このクリップは、ガイド部材58の端部66のとこ
ろで直径の小さくなった部分により形成された環状フラ
ンジ64と係合するようになっている。被覆の剥ぎ取ら
れるリボンのタイプによっては別のガイド部材58が使
用される場合があるので、ガイド部材58に、もうひと
つのフランジ68に取り付けることによって端部66の
ところに位置し、個々のガイド部材の仕様を表す事項が
印刷された識別用リング(不図示)を取り付けるようにし
てもよい。また、ガイド部材58に、リボン(つまりス
ロット60)を確実に正しい方向に向けるようにスプラ
イン69を設け、かつこれとはまり合うように内孔56
に溝(不図示)を形成することにより、キー止めしてその
向きを定めるとよい。
【0014】ガイド部材58が内孔56の中に完全に挿
入されると、ガイド部材58の末端70は、図3に示す
ようにブレードホルダー76及び78に支持された2枚
のブレード72及び74と接触して位置する。ブレード
ホルダー76及び78は、それぞれ、エンドブロック1
6内に内孔56とほぼ直角に位置するスロット77及び
79の中に挿入される。また、スロット77及び79
は、それぞれ、ハンドル12及び14の凹部80及び8
2とも位置合わせされる。これらの凹部は、それぞれ、
ホルダー76及び78のフランジ端84及び86に係合
するフックを形成している。このようにすれば、ハンド
ルを締めると、ブレード72及び74が閉じることにな
る。凹部80及び82は、各ハンドルとそれに対応する
ブレードホルダーの間で多少の相対動作が可能でありな
がら、しかもブレードホルダーのフランジとは係合する
程度の許容値を有している。ガイド部材58(もしくは
そのための保持用クリップ)だけでなく、ブレードホル
ダー76及び78も、それらが被覆を剥ぎ取るように定
められた個々のファイバーリボンに応じてカラーコード
化することができる。
【0015】図3に示すように、ブレードホルダー76
及び78は、それぞれ、ブレードの露出したエッジの部
分に半円状の切欠き88及び90を有し、このことによ
り、ブレード72と74とが閉じられたときに、両切欠
きは、ガイド部材58の末端70の外径にほぼ等しい内
径の円を形成する。この円は、両ブレードのカッティン
グエッジ間の距離を合わせるための手段となっている。
したがって、末端70を正確な直径にすれば、閉じた状
態でのブレード72及び74の相対位置を、(挿入され
たファイバーリボンだけでなく、)ブレードへのダメー
ジを最小限に抑えるように綿密に調整することができ
る。
【0016】さて、図4(A)、図4(B)、図5(A)及び
図5(B)を参照して、本考案の対象である新規なブレー
ドの構造について従来技術のブレード構造と対比しなが
ら説明する。図4(A)及び図4(B)に示した従来技術の
構造では、ブレード72及び74のそれぞれは複数の半
円状切欠き92を有し、その大きさと位置は、実質的
に、リボン54の中の個々のファイバー94の大きさと
位置に可能な限りぴったりと一致するようになってい
る。図示するように、隣合う切欠き92の間のチップつ
まりランド96は、ブレードのカッティングエッジの縁
98と同一直線上にある真っ直ぐな(平坦な)エッジを有
し、さらに、これらのチップ96の両サイドには、約9
0゜の鋭い角が形成されている。
【0017】図4(A)には、ファイバーリボン54が、
ブレード72及び74に対して、ほぼ横方向へ約0.0
025インチ(63.5μm)ずれた状態で示されている。
この位置ずれの量は、ブレード72及び74やガイド部
材58の許容値(ガイド部材58のブッシュ部の外径
と、その中のスロット60の位置)を含む、工具10の
様々な許容値の中で典型的なものである。実際の位置ず
れはこれよりも大きいことがあるが、このような小さな
ずれであっても被覆を剥ぎ取る際にファイバーを傷付け
ることになるであろう。具体的には、ブレード72及び
74が閉じた位置へ動くときに、チップ96の鋭い角が
外周の接着剤層99を突き通し、さらに、ファイバー9
4のガラスクラッディング95を切断もしくは少なくと
も傷付けるであろう。チップ96からの力がリボン54
を適切な位置に向かって僅かに戻すように作用するが、
このことは、(図4(B)に示すように)ファイバーのガラ
ス部分(クラッディング)95が修復不能なほどに傷付い
て、その引っ張り強度がかなり弱くなってしまった後に
しか起きないことが実験により分かっている。この効果
は、ブレードが完全に閉じた位置となってからブレード
72及び74の向かい合うチップ96が実際に接触する
ようになることに加えて、切欠き92がクラッディング
95の外径にぴったり合う大きさであることによっても
弱められている。もちろん、もしブレードが著しく位置
ずれを起こしていてチップ96のフラットな部分がファ
イバーの上面と接触していれば、リボンの移動は起こら
ず、ファイバーが傷付くだけでなく、チップ96もまた
非常に傷付きやすくなる。
【0018】しかし、図5(A)及び図5(B)に示した新
規なブレード構造では、大幅に向上した被覆剥ぎ取り性
能が得られている。従来技術の構造と同じように、この
新規なブレード100及び102は76及び78のよう
なブレードホルダーに保持されるが、従来技術の構造と
本考案とでは3つの重要な違いがある。まず第1に、隣
合う切欠き106の間のチップ104が滑らかに丸めら
れている。つまり、これらは、ファイバーの緩衝用コー
ティング材97に、より簡単に食い込んで位置合わせを
妨げるような尖ったエッジや鋭い角を全く有していな
い。チップ104は、12〜38μmの範囲内、好まし
くは約25μmの曲率半径を有し、約45゜の角度の接線
に沿って切欠き106と接続されている。当業者であれ
ば、極めて小さな半径が、(チップ104がファイバー
のどこかの部分と接触した場合の)グレージング角がよ
り小さくなることに帰結し、ブレード100及び102
による自己センタリング効果が高められることを理解で
きるであろう。第2に、切欠き106の有効径が、ファ
イバーのクラッディング95の外径よりも、60〜80
μmの範囲、好ましくは約73μm程度大きい。言い替え
れば、もし被覆を剥ぎ取るべきリボンが直径125μm
のクラッディングを有するファイバーを含んでいれば、
切欠き106の有効径は、約198μmであることが好
ましい。第3に、ブレード100及び102が完全に閉
じた状態になったときでも、向かい合うチップ104が
小さな隙間で隔てられる。被覆剥ぎ取り性能のために、
この隙間は25〜50μmの範囲内であることが好まし
い。しかし、以下に述べているように、隙間を設けるこ
とはブレードの製造を簡素化するためにも利用される。
この点に関しては、隙間は50〜76μmの範囲内であ
ることが好ましい。したがって、好適な実施例では、隙
間は約50μmである。
【0019】チップ104を丸めることにより、ブレー
ド100及び102がしっかりと閉じられるときに、ブ
レードは、位置のずれているリボン54を本来の位置
(センター)に適切に導く。移動したファイバーの最終的
な位置が図5(B)に示されている。丸められたブレード
が閉じられるとき、チップ104のサイド部分は緩衝コ
ーティング97を(傷付ける代わりに)押し、ファイバー
を適正な位置へ効果的に押し動かす。実験により、この
動きでクラッディング層に対するブレードの接触がなく
なるか少なくなり、(非常に大きな位置ずれのために)も
しチップがファイバーのガラス部分と接触しても、クラ
ッディング95上に結果としてできる傷が、従来技術の
ブレード構造により引き起こされるであろう傷よりもか
なり軽微となる。また、切欠き106の大きな寸法と、
向かい合うチップ104の間の隙間により、傷付く可能
性がさらに小さくなる。
【0020】被覆剥ぎ取り工具10の操作は、新規なブ
レード100及び102を使用しても本質的には変わら
ない。ファイバーリボンが、リボンを束ねたケーブルの
一部分である場合は、まず、ケーブルの被覆の一部が、
リボンが露出するように除去される。殆どのケーブルは
幾つかの保護層を有している。例えば、リボンは、まず
熱用ラップで覆われ、さらにインナーシース、ポリエス
テルテープ層、そしてアウターシースにより覆われ、そ
の間に強度部材(アラミド繊維)からなる1つ以上の中間
層を挟んでいる。これらの層の各々は、ファイバーリボ
ンに接触できるようにするために除去しなければならな
い。
【0021】このようにして1本のリボンが一旦露出さ
れると、工具には、被覆を剥ぎ取るべきリボンのタイプ
(つまりファイバーの数やサイズなど)に応じて、適切な
ガイド部材58とブレード100/102が備え付けら
れる。それからリボン54がガイド部材58の中に入れ
られ、ハンドル12及び14が握り締められる。もし工
具10が上で触れた従来技術の加熱システムを備えてい
れば、使用者は、リボンが加熱される間数秒待つことに
なる。ハンドルが押し下げられた状態で工具10からリ
ボン54が抜き出されると、リボン54の接着剤99
と、個々のファイバー94のそれぞれの緩衝用コーティ
ング97とが、リボンから剥ぎ取られる。被覆の剥ぎ取
られたファイバーは、このとき、ミネソタ・マイニング
・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー(ス
リーエム(3M):本件出願人)から販売されているフィブ
ロック(FIBRLOK:3Mの商標)・マルチファイバー・オプ
ティカル・スプライスなどの接続装置への挿入準備が整
う。
【0022】ブレード100及び102は、焼き入れで
きる鋼で形成するのが好ましいが、概ね米国特許第4,
315,444号明細書の開示にしたがって製造しても
よい。しかし、切欠き106を形成するために幾つかの
パンチを使用する代わりに、定められた1組のブレード
の切欠きを全て形成するような単一のダイパンチを使用
することができる。向かい合うチップ104の間に隙間
を設け、チップ104を丸めることにより、打ち抜き工
程を一回にすることが可能となり、しかもダイカット用
の工具を大幅に簡素化することができる。この点に関し
て、大きな切欠き106を形成することで、このように
して形成されるチップ104が従来技術のブレードより
も細くなり、これらの細くなったチップが弱くなって工
具10の使用中に変形したり破損したりするという製造
上の問題を起こす可能性がある。しかし、向かい合うチ
ップ104の間に隙間を設けることにより、チップ10
4にこのようなダメージが生じる可能性が小さくなる。
【0023】工具10とブレード100及び102の寸
法は、個々の適用例に応じてかなり変えることができ
る。もちろん、ハンドル12及び14は、手で操作を行
えるような大きさ、つまり約10cm程度の長さに形成さ
れている。ブレード100及び102は、幅が約8mm程
度であることが好ましく、ブレードホルダーの切欠き8
8及び90により形成された円は、直径が約3mmである
ことが好ましい(つまり、ガイド部材58の端部70の
外径が約3mmとなる)。ブレードの切欠き106の幾何
図形的配列は、被覆を剥ぎ取るべき個々のリボンに応じ
て、つまりファイバーの間隔や大きさに加えてリボン中
のファイバーの数に応じて定められる。図5(A)及び図
5(B)において、ブレードは図を簡素化するために4つ
の切欠きを有するものとして示されている。本考案の好
ましい実施例では、ブレードには18の切欠きが形成さ
れるが、このようなブレードは、サイズの異なるスロッ
ト60を有する別のガイド部材58に単に替えるだけ
で、ファイバー数の少ないリボンに使用することができ
る。
【0024】以上、本考案を特定の実施例により説明し
たが、この説明は、本考案を限定する意図で構成された
ものではない。本考案の別実施例だけでなく、開示され
た実施例の様々な変形例が、本考案の説明を参照すれ
ば、当業者には明白であろう。したがって、このような
変更は、添付の実用新案登録請求の範囲に定められた本
考案の本質並びにその範囲から逸脱することなく可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のブレード構造に適用できる従来のフ
ァイバーリボン用の被覆剥ぎ取り工具を(ハンドルを断
面で)示す側面図である。
【図2】 図1に示す従来技術の工具で用いられ、本考
案においても適用できる従来技術のチューブガイドの斜
視図である。
【図3】 従来技術のブレードとブレードホルダー(本
考案のブレードとも使用できる)を示す斜視図である。
【図4】 (A)図及び(B)図は従来技術のブレード構造
を、ファイバーリボンを断面で示す正面図である。
【図5】 (A)図及び(B)図は本考案のブレードをその
閉状態で示す正面図である。
【符号の説明】 10 被覆剥ぎ取り工具 12,14 ハンドル 16 エンドブロック 18 ストッパ部材 20,22 端部 24,26 円形凹部 28,30 突起 32,34 凹部 36 ガイドチャンネル 38 リンケージ部材 40,42 アーム 44,46 端部 48,50 旋回支柱 52 前方端 54 ファイバーリボン 56 内孔 58 ガイド部材 60 スロット 62 開口 64 環状フランジ 66 端部 68 フランジ 69 スプライン 70 末端 72,74 ブレード 76,78 ブレード
ホルダー 77,79 スロット 80,82 凹部 84,86 フランジ端 88,90 半円状切
欠き 92 半円状切欠き 94 ファイバー 95 クラッディング 96 チップ 97 緩衝コーティング 98 カッティングエ
ッジの縁 99 接着剤 100,102 ブレ
ード 104 チップ 106 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 333 H02G 1/12 306

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーリボン(54)用の被覆剥ぎ取
    り工具(10)で使用するブレード(100,102)であって、 第1ブレード部材(100)と第2ブレード部材(102)とを備
    え、 上記第1ブレード部材(100)はカッティングエッジを有
    し、該カッティングエッジは第1及び第2縁部を有し、
    かつ該縁部間に位置する複数の半円状切欠き(106)を有
    し、該切欠き(106)は隣合う該切欠き(106)同士の間にチ
    ップ(104)を形成し、 上記第2ブレード部材(102)はカッティングエッジを有
    し、該カッティングエッジは第1及び第2縁部を有し、
    かつ該縁部間に位置する複数の半円状切欠き(106)を有
    し、該切欠き(106)は隣合う該切欠き(106)同士の間にチ
    ップ(104)を形成し、該第2ブレード部材(102)のチップ
    (104)は、上記第1ブレード部材(100)のチップ(104)と
    位置合わせされて向かい合う対のチップを形成し、 上記第1ブレード部材(100)のチップ(104)は、該第1ブ
    レード部材(100)のカッティングエッジの上記縁部によ
    り定められる線から下がっており、上記第2ブレード部
    材(102)のチップ(104)は、該第2ブレード部材(102)の
    カッティングエッジの上記縁部により定められる線から
    下がっており、該第1ブレード部材(100)の縁部が該第
    2ブレード部材(102)の縁部と接触したときに、上記向
    かい合う対のチップ(104)のそれぞれの間に隙間が形成
    されるブレード。
  2. 【請求項2】 上記ブレード部材(100,102)が、直径が
    既知の複数のファイバー(94)を有するリボン(54)用に構
    成され、 上記第1及び第2ブレード部材(100,102)の切欠き(106)
    のそれぞれが、ファイバー(94)の直径よりも少なくとも
    60μm大きな有効径を有する請求項1記載のブレード。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2ブレード部材(100,10
    2)のチップ(104)が滑らかに丸められている請求項1記
    載のブレード。
  4. 【請求項4】 上記向かい合う対のチップ(104)間の隙
    間が、25〜76μmの範囲内である請求項1記載のブレー
    ド。
JP1993033323U 1992-06-23 1993-06-21 ファイバーリボンの被覆剥ぎ取り用ブレード Expired - Lifetime JP2585164Y2 (ja)

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