JPH0688572B2 - ロール包装におけるギャザリング装置 - Google Patents

ロール包装におけるギャザリング装置

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JPH0688572B2
JPH0688572B2 JP1236616A JP23661689A JPH0688572B2 JP H0688572 B2 JPH0688572 B2 JP H0688572B2 JP 1236616 A JP1236616 A JP 1236616A JP 23661689 A JP23661689 A JP 23661689A JP H0688572 B2 JPH0688572 B2 JP H0688572B2
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精近 伊藤
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東京ワインダー商事株式会社
小松技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロール包装におけるギャザリング装置に係わ
り、特に、各種外径の原反ロールに対して外観的に優れ
た端整なギャザリングを確実に行うことのできるロール
包装におけるギャザリング装置に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば紙、フィルム等がロール状に巻き取られてなる原
反を包装紙により包装する場合、通常は、原反長さに対
し十分な幅を有した包装紙により原反をロール状に包
み、その後、原反両端部より筒状に突出した部分を原反
の端面に沿うように折り込むことにより仕上げる。
従来、原反外径が数10mm程度の比較的小径のものでは、
例えば第32図および第33図に示すような装置によりロー
ル包装におけるギャザリングが実施されている。図中符
号1が包装されるべき原反、2は包装紙、2aは原反1の
端部1aより筒状にはみ出し包装紙2の端部(筒状部)、
3は原反1の中心部にあって該原反1のロール形状を保
持するための紙管、4は原反1を回動自在に支持するロ
ーラーである。前記包装紙2における前記筒状部2aの外
周部には第32図および第33図に示すように、ヒンジ部5a
に回動自在に設けられ筒状部2aの内側に倒れる複数個の
爪5,5,…が円形に配されている。
いま、第32図,第33図の状態から前記各爪5,5,…を第32
図中矢印で示す如く筒状部2aの内側に倒すと、第34図お
よび第35図に示すように山形をした折りひだ6,6,…が形
成される。その後、爪5を固定したまた原反1をゆっく
りと前記ローラー4上にて回転させると、折りひだ6が
爪5により原反1の端面1aに沿うように倒され(折り込
まれ)、これにより第36図に示す如くギャザリングがな
される。なお通常は、ギャザリング終了後、その中央部
7にラベルシール等を貼り付け、これによりギャザリン
グ部を封止する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記例の如く原反1の外径が比較的小径でか
つ包装紙2が薄いものである場合には、上記に一例とし
て示した如き装置であっても、ある程度、製品品質とし
て許容できるギャザリングを行うことが可能であるが、
原反1が大径のものであったり、包装紙2が厚手のもの
である場合には下記の如き様々な不都合な点が生じる。
つまり、上記の如く爪5を筒状部2aの内側に向って差し
入れることにより山形の折りひだ6,6,…を形成しようと
する際、それら折りひだ6は、第35図に示すように爪5,
5,…により内側に押しやられる部分(谷部A)と、隣合
う爪5の間にあって円筒形状を保持しようとする部分
(山部B)とが形成されることにより形成される。原反
1が小径(つまり筒状部2aが小径)であり、かつ包装紙
2も薄い場合には、上記の如く筒状部2aの外側から爪5
を押し当てるだけでも谷部Aおよび山部Bが比較的きれ
いに形成される。これは、包装紙2が薄いことにより部
分的強度が低いこと、および筒状部2aの径が小さいこと
により筒状部2a全体としては剛性が比較的保たれること
との相互作用による。また、仮にそのように折りひだ6
が完全な形に形成されなくとも、折りひだ6自体が小さ
いために、ギャザリングの乱れはそれほど目立たないの
である。しかも通常は、先に述べたようにギャザリング
部にはラベルシール等が貼付され、原反1が小径であれ
ばこのギャザリング部はほとんどこのラベルシールによ
って塞がれてしまい、全く目に付かないものとなり得る
わけである。
ところが一方、原反1が大径の場合では、単に筒状部2a
の外側より上記爪5の如きものを押し当てる方法ではう
まくいかない。これは一つに、特に原反1が大径となる
場合には、筒状部2aの原反端面1aからの突出長も長くな
るため筒状部2a全体としての剛性が低くなり、筒状部2a
の先端部が筒状部2a自身の重みで下がるいわゆる前垂れ
現象が生じることによるものである。さらに、包装紙2
が厚手のものとなるほど部分的剛性が増加するために、
爪5により外側から筒状部2aを内側に押し込んだ際に広
い範囲が内側に折り込まれてしまって山部Bが形成され
ない、といったことも大きく影響している。また特に、
原反1が大径となれば、形成される折りひだ6も大きく
なるため、これら折りひだ6の形状の乱れが非常に目立
つ上に、ラベルシールを貼付した場合でも全体が塞がれ
ることはなく、ラベルシールによる目隠し作用も期待出
来ないのである。
このように、特に大径の原反1に関して言えば、未だ満
足のいくギャザリング装置が提供されておらず、人手に
より実施しているのが実状である。そして、原反生産ま
での工程が、各種自動機器の発達により極めて効率的な
大量生産態勢が確立されているためにも拘わらず、その
原反を包装するといった最終的な作業において滞りが生
じており、まさしく、このギャザリングを如何に装置化
できるかといったことが全体の作業効率を決定する要因
ともなっている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、各種外径
の原反に対して端部のギャザリングを確実にしかも外観
的にも優れたものとして仕上げることのでき、延いては
大径原反のギャザリングの自動化をも可能とするロール
包装におけるギャザリング装置を提供することを目的と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
また、請求項1に係るロール方向におけるギャザリング
装置は、原反に対しロール状に巻かれた包装紙の前記原
反の両端部から突出した筒状部に山形の折りひだを形成
するために、前記筒状部の外面側に、該筒状部の中心部
に向かって移動する複数の移動片を有して構成されたロ
ール包装ギャザリング装置において、前記原反の半径方
向に開閉自在とされ、開状態とされたときには隣り合う
前記各移動片の間に対応して前記筒状部の内面側から外
側に向けて支持する複数のサポート部材と、該サポート
部材を上記方向へ開閉させる流体圧シリンダーとを備え
た内部サポート機構が前記筒状部の内部に対し進退自在
に設けられ、かつ前記流体圧シリンダーには、前記サポ
ート部材の外方への付勢力を常時一定に保つための付勢
力保持機能が備えられていることを特徴とするものであ
る。
さらに請求項2に係るロール包装におけるギャザリング
装置は上記請求項2記載のギャザリング装置において、
前記内部サポート機構の動作を前記移動片の移動に基づ
いた所要動作に制御するための制御手段を備えているこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
ギャザリング時の折りひだを形成すべく、原反の両端部
から突出した包装紙の筒状部を移動片の内方移動により
内側に折り込む際、前記筒状部を内部サポート機構のサ
ポート部材によって内側から支持しておくことにより、
前記移動片により内側に折り込まれる谷部と、前記サポ
ート部材により外方に突っ張られる山部とが際立ち、折
りひだが確実に形成されることとなる。したがって、筒
状部の寸法、包装紙の厚さ等に拘わらず常に完全なる折
ひだを確実に形成することができ、よって如何なる原反
に対してもギャザリングを確実に行うことができるよう
になる。
また、そのとき、付勢力保持機能によりサポート部材の
外方への付勢力、すなわち筒状部を外方へ突っ張る力を
一定に保持すれば、包装紙が薄手のものである場合でも
包装紙を破損するようなことがない。さらに、制御手段
により内部サポート機構の動作を前記移動片の動作に基
づいた所要動作に制御すれば、移動片の内包移動に伴っ
て順次形成されていく折りひだに対応した最適なサポー
ト操作を行える。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図ないし第3図は、それぞれ本発明に係るロール包
装ギャザリング装置(以下、“ギャザリング装置”と略
称する)10の全体を示す正面図、側面図、上面図であ
る。
図中、符号11で示すものがギャザリング装置本体であ
り、この場合このギャザリング装置本体11は第1図に示
すようにフレーム12に固定されている。この、ギャザリ
ング装置本体11の手前には、ギャザリング加工をされる
べきロール(原反1)を載せるための載置台80が配置さ
れ、かつギャザリング装置本体11の後方には、内部サポ
ート機構50が設けられている。
ギャザリング装置本体11を支持する前記フレーム12は、
下部に上下手段13を備えたものとなっている。上下手段
13はこの場合、フレーム12とベース14との間に介在され
たボールネジ15,15,…から構成されたものとなってい
る。そして、各ボールネジ15にはそれぞれスプロケット
16が同軸的に設けられるとともに、それら各スプロケッ
ト16間には無端チェーン17が張設され、該チェーン17を
図示しないモーターにより駆動することにより各ボール
ネジ15,15,…が一斉に回動し、それによってフレーム12
の高さ、すなわちギャザリング装置本体11のレベル調整
ができるようになっている。
本実施例による前記ギャザリング装置本体11に付いて、
以下に第4図ないし第7図を参照しながら説明する。
図中符号20で示されるものは、原反1の端面1aに対し平
行かつ同心的に設けられ、後述する移動片21、およびそ
の移動片21の駆動部等を支持するために垂直に設けられ
た支持円板であり、この支持円板20は本実施例では直径
約1mのものとなっている。また、この支持円板20の中心
部には、後述する内部サポート機構50のサポート部材が
貫通可能な開口20aが形成されている。この支持円板20
の前面、すなわち原反1の端面1aと対向する面には複数
個の移動片21,21,…がそれぞれ移動片送り機構22,22,…
を介して取り付けられている。本実施例のものはこれら
移動片21を12個設けた構成となっている。
前記移動片送り機構22は第4図および第5図等に示され
るように、ガイドロッド23、このガイドロッド23と平行
に設けられたボールネジ24、これらガイドロッド23およ
びボールネジ24の両端部を支持する支持部材25,25等を
有して構成される。前記ガイドロッド23およびボールネ
ジ24は、前記支持円板20の外周部よりほぼ半径方向に延
びて支持円板20の中心近傍にまで延出するもので、12本
が互いに等間隔で設けられている。すなわち互いに30゜
の開度をもって放射状に設けられているわけである。た
だし、これらガイドロッド23(ボールネジ24)における
個々の設置角度は支持円板20の半径方向と全く一致する
ものではなく、第6図に示す如く半径方向に対し若干の
角度θ(実施例のものはθ=10゜)を介して傾けて設け
られたものとなっている。前記ボールネジ24の一端、つ
まり支持円板20の外周部側に位置する一端には、タイミ
ングプーリー26が設けられている。一方、支持円板20の
他方の面(裏面)の外周部近傍には、前記ガイドロッド
23等と対応して等間隔に12個のサーボモーター27,27,…
が設けられており、これらのサーボモーター27の出力軸
が備えるタイミングプーリー28と、前記ボールネジ24に
設けられたタイミングプーリー26とが、タイミングベル
ト29を介して接続されている。そして、前記ガイドロッ
ド23およびボールネジ24には、移動片21と保持するため
の移動台座30が、ボールネジ24と螺合して、かつガイド
ロッド23に対し摺動自在となるように設けられている。
移動片21は前記移動台座30に取り付けられたもので、支
持円板20の内側に向く内端縁31aをくさび型に形成され
た移動片本体31と、該移動片本体31の前端縁(反支持円
板側)に設けられた2本の跳ね出し部材32,32とを有し
てなるものである。前記2本の跳ね出し部材32は前記ガ
イドロッド23等と平行に設けられたもので、少なくとも
移動片21の移動ストローク以上の長さを有している。ま
た第7図に示すようにこれら2本の跳ね出し部材32は、
支持円板20の内側に向いたそれらの一端を、支持円板20
に対し垂直に設けられたピン33によりピン結合されてい
る。そして、この跳ね出し部材32,32は第5図に示すエ
アシリンダー34の伸縮ロッド34aを伸縮させることによ
り開閉機構35を介して前記ピン33を中心として第7図に
示すごとくV字状に開閉できるものとなっている。前記
開閉機構35について説明すれば、第5図中、符号37は、
軸受36に支持され、前記伸縮ロッド34aに接続された連
結ロッド、38は前記連結ロッド37の先端部に設けられ、
ガイドロッド39に沿って摺動する摺動ブロック、40は摺
動ブロック38に突設されたピン、41,41はそれぞれ一端
を前記ピン40に回動自在に取り付けられ他端を跳ね出し
部材32,32から突設されたピン42,42に回動自在に取り付
けられたリンク部材である。
そして、支持円板20の裏面側における前記開口20aに対
応した位置には、中央部が該開口20aに対応して広く開
口されたセンターギヤー45(第2図参照)が設けられて
いる。このセンターギヤ45は、モーター46により駆動さ
れる駆動ギヤー47と噛合しており、前記移動片21等が付
設された支持円板20は、このモーター46により回転され
るものとなっている。
前記内部サポート機構50は、原反1の端面1aから突出し
た包装紙2の筒状部2a内部に対し進退自在に位置された
もので、筒状部2aに前記移動片21,21,…からの内側への
折り込み力が付加された時に、該筒状部2aを内面側より
支持することにより確実に折りひだを形成する作用を発
揮するものである。以下、この内部サポート機構50につ
いて詳述する。
この内部サポート機構50は第3図等に示すように前記支
持円板20の後方における支持円板20の開口20aにほぼ対
向した位置に、移動台2上に設けられている。この内部
サポート機構50は、外周にラックギヤーが形成されてな
る長尺のラックロッド51の先端部に設けられた複数のサ
ポートスポーク(サポート部材)52,52,…を主要部材と
して構成されてなるものである。この場合、サポートス
ポーク52は前記移動片21の構成数に対応させて12本が設
けられた構成となっている。
第8図に示すようにラックロッド51の先端部は途中から
縮径されてガイドロッド部51aとされている。ガイドロ
ッド部51aの基端部には、各サポートスポーク52,52,…
の一端(基端)を支持する基端支持部53が形成され、各
サポートスポーク52の基端はこの基端支持部53にピン54
により回動自在に連結されている。さらに、ガイドロッ
ド部51aには摺動子55がこのガイドロッド部51aに沿って
摺動自在に設けられ、該摺動子55に一端をピン結合され
るリンク部材56,56,…の他端がそれぞれ各サポートスポ
ーク52,52,…の中間部にピン結合されている。さらに、
前記摺動子55にはラックロッド51における前記基端支持
部53より後方に設けられたサポート部材駆動用エアシリ
ンダー57の伸縮ロッド57aの先端部が連結されている。
すなわち、該伸縮ロッド57aを短縮させることにより第
9図に示すように各サポートスポーク52は傘状に開かれ
るわけである。ただし、本実施例においては、各サポー
トスポーク52の基端部を支持する前記ピン54は、第10図
に示す如く基端支持部53の半径方向と直交する線sに対
し角度θだけ傾斜して取り付けてある。ここで前記角度
θは、先に述べたように移動片21,21,…が支持円板20の
半径方向に対して角度θだけ斜めに傾いて移動するよう
に構成されていることに対応させて付与したものであ
り、従って、これら角度θは共に同角度(ここでは10
゜)のものとなっている。これにより、第10図に示す如
く、各サポートスポーク52は基端支持部53の半径方向に
対し角度θだけずれた方向に開閉するものとなってい
る。
ここで、前記サポートスポーク駆動用エアシリンダー57
には、第11図に示すように前記サポートスポーク52の外
方への付勢力を常時一定に保持するための付勢力保持装
置(付勢力保持機能)60が備えられたものとなってい
る。この場合は、前記サポートスポーク駆動用エアシリ
ンダー57の排圧をコントロールすることにより該エアシ
リンダー57の付勢力が常時一定圧(本実施例では3.5kg/
cm2)に保持されるようになっている。
また、移動台62は、この場合第3図中矢印で示す如く、
前記ギャザリング装置本体11の支持円板20と平行となる
方向に水平移動できるものとなっている。そして、前記
ラックロッド51はこの移動台62上に設けられたロッド送
り装置63により軸方向に駆動されるものとなっている。
ロッド送り装置63はサーボモーター、減速機構、ラック
ロッド51のラックと噛合するピニオンギヤー等により構
成されている。前記ラックロッド51はこのロッド送り装
置63内部を貫通した状態で設けられており、したがって
この場合、該ロッド送り装置63がラックロッド51の保持
作用も備えたものとなっている。そして、これらラック
ロッド51、サポートスポーク52、サポートスポーク駆動
用エアシリンダー57、ロッド送り装置63等により本発明
に係る内部サポート機構50が構成されている。
ここで、前記ロッド送り装置63は第11図に示すように制
御手段61を介して、移動片21を駆動させるための前記サ
ーボモータ27と電気的に接続されており、サポートスポ
ーク52(ラックロッド51)の戻り動作(図中左方から右
方への移動)を移動片21の移動に基づいて制御できるよ
うに構成されている。さらに、この場合前記付勢力保持
装置60も前記制御手段61からの信号に基づいてその作動
を制御されるよう構成されている。
さらに、本実施例におけるギャザリング装置10では、移
動台62上に、前記内部サポート機構50に並んで、位置決
め機構70が並設されたものとなっている。主としてこの
位置決め機構70は、ギャザリング加工をすべき原反1を
前記載置台80上にセットする際に、その原反1のギャザ
リング装置本体11に対するセット位置を決める作用をな
すものである。この位置決め機構70は、長尺のエアシリ
ンダー71を主体として構成されている。該エアシリンダ
ー71の伸縮ロッド71aの先端には円盤状の押圧板72が設
けられており、かつ伸縮ロッド71aは、それを伸縮させ
た時に前記押圧板72が、ギャザリング装置本体の移動片
21,21,…の前端部(すなわち跳ね出し部材32)よりも僅
かに突出した位置で停止・固定できるように設定されて
いる。さらにこの場合、該押圧板72の前端面には吸盤72
が4個設けられている。この吸盤73はその中心部に裏面
側まで貫通する孔を有しており、基端部にはカールコー
ド状に形成されることにより伸縮自在とされたチューブ
74の一端がそれぞれ接続されている。これらチューブ7
4,74,…の他端は、エアシリンダー71の後方に設置され
た真空装置75にそれぞれ接続されている。
載置台80は第1図等に示すように、上部に、円弧状に湾
曲した受板81を有してなり、かつ、この場合第2図中矢
印で示す如く、原反1の長さに対応してギャザリング装
置本体11からの位置を変えられるよう前後に移動自在に
構成されている。受板81は、水平に設けられた支持板82
上に支持され、ギャザリング装置本体11の支持円板20に
対して左右に分割された構成となっている。受板81の表
面には第12図に示すように多数の球状の転動体83,83,…
が付設してある。また分割構成された受板81のうち一方
の受板81′は第1図に示すように内側をヒンジ84を中心
として回動自在に支持されたものとなっている。この受
板81′の下面外方には板体85が下方に突設され、この板
体85の下端部には、支持板82に支持され鉛直方向に設け
られたエアシリンダー86の伸縮ロッド86aの先端がピン8
5aを介して結合されている。すなわち、受板81′は、エ
アシリンダー86の作動により前記ピン85aを回動中心と
して揺動可能に構成されているわけである。これによっ
て、湾曲設置された受板81上への原反1の上げ下ろしを
容易に行うことができる。さらに、両受板81,81′の間
隙部の前後端にはそれぞれエアシリンダー87,87の伸縮
ロッド87a,87aの先端部に設けられたストッパー部材88,
88が、その間隙に出没自在となるように設けられてい
る。
また、第1図中符号89,89で示すものは、載置台80上に
セットされた原反1をギャザリング中に押さえるための
原反保持装置である。この原反保持装置89は長尺のエア
シリンダー90より構成され、その本体部90aがフレーム1
2に固定されている。これらエアシリンダー90,90は支持
円板20の若干前方(第1図において手前側)に、その軸
線が支持円板20の中心軸線に向くように設けられてい
る。また、このエアシリンダー90の伸縮ロッド90bの先
端部には吸盤状の押え部材91が設けられている。
次に、上記の如く構成されたローラ包装ギャザリング装
置10の作用について第13図ないし第31図を参照しながら
説明する。
まず、第13図に示すように、移動台62上に設けられ
た前記位置決め機構70が支持円板20の開口20aに対向す
るように移動台62を図中矢印方向に移動させ、該位置決
め機構70のエアシリンダー71の軸線と支持円板20の中心
軸線(開口20aの中心軸線)とを一致させる。そして、
該位置決め機構70のエアシリンダー71の伸縮ロッド71a
を伸長させる。伸縮ロッド71aは支持円板20の開口aを
介して支持円板20の表側に突出し、その先端部に設けら
れた押圧板72が移動片21,21,…の前端面から僅かに突出
した位置で停止・固定される。また、このとき、ギャザ
リング装置本体11の各移動片21,21,…は第14図にも示す
ように全て支持円板20の外周部側に位置させておく。
ギャザリングを実施すべき原反1を、載置台80の受
板81上に載置する。本実施例において、原反1は直径約
500mmのもので、この原反1には既に包装紙2がロール
状に巻かれているものとする。
載置台80は原反1を載置する前は後方に移動させておく
ことによりギャザリング装置本体11より離間させてお
く。原反1が受板81上に載ったら、載置台80全体をギャ
ザリング装置11側に移動させる。載置台80はある程度移
動した位置で止まるので、載置台80が止まったら、今度
は原反1を支持円板20に向かって前方に押し付ければ、
原反1の前方側の端面1aが支持円板20の開口20aより突
出された前記押圧板72に当接して止まる。端面1aが押圧
板72に当接する位置は、移動片21の前端面より僅かに手
前となるところである。つまり、これによって、原反1
のギャザリング装置本体11(移動片21)に対する位置決
めがなされるわけである。このとき、端面1aより突出し
た包装紙2の筒状部2aは、各移動片21,21,…の内端縁31
aを結んで形成される円の内部に挿入された状態とな
る。原反1の受板81上での移動は、受板81に転動体83,8
3,…が付設してあるので、極めてスムーズである。
上記状態となったならば、前記エアシリンダー87,8
7のうち支持円板20側に位置する方のエアシリンダー8
7′を作動させ、第15図に示すように伸縮ロッド87aの先
端部のストッパー部材88を2つの受板81間に突出させる
とともに、フレーム12に取り付けられた原反保持装置89
のエアシリンダー90,90を作動させてそれぞれの伸縮ロ
ッド90bを伸長させる。
上記操作により、第15図に示す如く原反1は、ストッパ
ー部材88および伸縮ロッド90b,90bの先端に設けられた
吸盤状の押え部材91,91による3点支持がなされ受板81
上にしっかりと保持されたものとなる。
原反1が上記の如く位置決め・固定されたら押圧板
72が設けられたエアシリンダー71の伸縮ロッド71aを退
縮させ、その後第16図の如く移動台62を図中矢印の方向
に水平移動させ、内部サポート機構50を支持円板20の開
口20aに対向させる。
第17図に示す如く、内部サポート機構50のロッド送
り装置63を駆動させることによりラックロッド51を送
り、サポートスポーク52,52,…の先端部を支持円板20の
開口20aを介して原反1の筒状部2a内に挿入し、その後
サポートスポーク駆動用エアシリンダー57を作動させ、
前記12本のサポートスポーク52,52,…を傘状に開く。
上記の如く開かれた各サポートスポーク52の先端部は包
装紙2の筒状部2aの内周面に当接し、該筒状部2aを内側
から突っ張って、筒状部2aは円筒形からほぼ正12角形に
近い状態とされる(第18図参照)。そして、この状態と
なると前記付勢力保持装置60が作動し、各サポートスポ
ーク52の付勢力を常時一定(ここでは3.5kg/cm2)に保
つ。
上記状態となったならば、各サポートスポーク52を
上記状態に保持しておき、移動片21,21,…を第19図の如
く一斉に内部方向に移動させる。移動片21を移動させる
には、前記サーボモーター27を作動させればよい。これ
によりタイミングプーリー26を介してボールネジ24が回
転する。ボールネジ24にはガイドロッド23に案内される
移動台座30が螺合しているから、このボールネジ24の回
転により移動台座30がガイドロッド23に沿って移動し、
これによって12個の移動片21はガイドロッド23(ボール
ネジ24)の軸方向に沿って支持板11内方へ移動するもの
となる。
ここで、各サポートスポーク52は第18図に示すように各
移動片21のちょうど間に位置するものであるから、各移
動片21はそれらサポートスポーク52間に谷部Aを形成し
ながら内部に移動するものとなる。
そして、このとき、移動片21が端面1aの内部に移動して
行くに従い、サポートスポーク52により突っ張られてい
る部分(山部B)も次第に内側に引き込まれるように倒
れて行く。さらに、サポートスポーク52は移動片21の内
方への移動に伴い後方へ退去して行く(第20図,第21図
参照)。
この際、本実施例のものでは、サポートスポーク52に
は、筒状部2aの外方へ突っ張る付勢力を常時一定に保つ
付勢力保持機能(付勢力保持装置60)が備えられている
ので、徐々に縮径されていく筒状部2aの山部Bは、これ
によって常時一定なる力(この場合3.5kg/cm2)で支持
される。
さらに、本実施例では、上述のように前記制御手段61に
よりサポートスポーク52の退去が移動片21の内方移動に
基づいて制御されるようになっており、この場合は、移
動片21が支持円板20の最も外側に位置した状態から最も
内側に位置した状態となるまでの時間がT秒であったと
すると、(T−α)秒となった時点でサポートスポーク
52を瞬時に閉じるように制御される(第22図)。つま
り、移動片21の移動と同時にサポートスポーク52は後退
を始め、移動片21が筒状部2aに接触すると同時にサポー
トスポーク52は付勢力を保持したまま縮径し(後退動作
は続行)、移動片21が最内方位置でストップするα秒
(実施例では約0.5〜2秒)前にサポートスポーク52を
瞬時に完全に閉じると同時に筒状部2a内より高速で退去
するわけである(第23図)。このように、サポートスポ
ーク52の閉操作およびの後の退去操作を、移動片21の内
方移動が完了する時点より僅かに早めれば、移動片21に
よって内側に折り込まれて来る折りひだの谷部Aとサポ
ートスポーク52との干渉を確実に防ぐことができる。換
言すれば、そのような干渉を防ぎつつ干渉を生じない限
度位置まで折りひだ6の矢部Bをサポートすることがで
きるわけである。
さらにまた、サポートスポーク52は、第10図に示しかつ
既に説明したように基端支持部53の半径方向に対し角度
θだけ傾いた方向に開閉するため、筒状部2aの半径方向
に対し角度θをオフセット設定されて斜めに差し入れら
れる移動片21とその移動軌跡が交わることはなく、これ
らサポート部材52が移動片51と干渉することは如何なる
状況においても回避することができる(第18図,第19図
参照)。
移動片21,21,…が内方一杯まで移動されると、これ
により第24図に示すように各移動片21の内端縁31aは互
いに近接するものとなる。そして、このような移動片21
の支持円板20内方への移動により、包装紙2の筒状部2a
は、それら移動片21の内端縁31aが当接された部分が内
側に押し込まれてゆき、これにより筒状部2aには同第24
図に示す如くそれら移動片21,21,…によって内方に押し
込まれてできた谷部Aと、各移動片21の間の部分すなわ
ち円筒形状を保持しようとする山部Bとが形成され、折
りひだ6が形成される。また、跳ね出し部材32は、原反
1の端面1aに沿うように移動するから、折りひだ6の谷
部Aは移動片21により端面1aにほぼ押し付けられた状態
となる。
上記状態となったならば、図示されない圧縮空気調
整装置を作動させて、各移動片21,21,…の備える前記エ
アシリンダー34に圧縮空気を供給する。エアシリンダー
34は圧縮空気の供給を受けるとロッド34aが短縮され、
前記開閉機構35を介して第7図に示した如く2本の跳ね
出し部材32,32が前記ピン33を回転中心としてV字状に
開かれる。このとき双方の跳ね出し部材32,32が形成す
る開度は30゜としてある。そして、このように12個の移
動片21が備える跳ね出し部材32,32が全てV字状に開か
れることにより、第25図に示すように、隣り合う移動片
21の一方の跳ね出し部材32どうしが平行にかつほぼ近接
した状態となる。ところで、各移動片21間には三角形の
折りひだ6が形成されているから、上記操作によりこの
折りひだ6は、開かれた隣どうしの跳ね出し部材32間に
はさまれ、三角形のものが潰されてぴったりと折り目を
付けられたものとなる(第26図、第27図参照)。ただ
し、先に述べたように各移動片21は、支持円板20の半径
方向に対し所定の角度α(実施例は10゜)ずれた斜め方
向に移動するものであるためここに形成される折りひだ
6も、第26図に示されるように端面1aの半径方向に対し
傾いて形成されたものとなる。
上記状態となったならば、後は、それら移動片21を
上記状態に保持したまま支持円板20全体を回転させる。
支持円板20を回転させるためには、前記モーター46を作
動させればよい。モーター46の先端に設けられた駆動ギ
ヤー47を介してセンターギヤー45が駆動され、これによ
って支持円板20は回転される。
支持円板20が回転されると、回転に伴い、12個形成され
た折りひだ6は移動片21(跳ね出し部材32)により原反
1の端面1aに倒されてゆき、第28図に示す如くギャザリ
ングが完成される。このときの支持円板20の回転方向
は、形成された折りひだ6のオフセット方向に鑑みてな
され、それら折りひだ6が端面1a側に折り込まれた時に
形成される折り線Cが半径方向(中心方向)を向くよう
な方向に回転させる。
本実施例では、既に述べたように各移動片21が角度θ分
オフセット設定され、これにより折りひだ6が端面1aの
半径方向に対し斜めに形成されるので、その折りひだ6
を上記の如く内側に倒す(折り込む)ことにより同図に
示すように折り線cがほぼ原反1の半径方向に向いて形
成され、これにより極めて美麗なギャザリングがなされ
るわけである。また、折りひだ6が半径方向に向くた
め、ギャザリング中心部の開口部7が小さくなり、ラベ
ルシーンも小さいもので済むものとなる。なお、支持円
板20を回転させる際、最内方位置まで移動された状態に
ある各移動片21,21,…を一旦、僅かに外周方向に戻すこ
とにより、平行に近接された跳ね出し部材32間の間隙を
若干広げた状態で回転させると、折りひだ6の端面1aへ
の折り込みが極めてスムーズになされる。
また、支持円板20(移動片21)の回転により原反1もあ
る程度の回転力を受けることとなるが、原反1はストッ
パー部材88および押え部材91,91により保持されている
のでギャザリング加工中に原反1が受け板81上で回転す
ることはない。
上記の如くギャザリングがなされたならば、第29図
に示す如く、移動片21はそのままの状態(最内方位置よ
り僅かに戻された状態)としておき、移動台62を図中矢
印の方向に移動させ、再び位置決め機構70を支持円板20
の開口20aに対向させる。
一方、上記〜の工程の間において、エアシリン
ダー71の伸縮ロッド71a先端の押圧板72の前端面にラベ
ルシールLを付設しておく。それには、前記真空装置75
を作動させ、チューブ74を介して、前記押圧板72に設け
られた吸盤73より空気を吸引し、そこにラベルシールL
を当てればよい。ラベルシールLは吸引作用により、押
圧板72の吸盤73に保持される。図示は省略するが、本実
施例のものではギャザリング装置本体11の近接位置に前
記ラベルシールLを多数枚収納したラベルシール供給装
置が設置してあり、該ラベルシール供給装置により自動
的に押圧板72の前端面(吸盤73)にラベルシールLが供
給されるように構成されている。
したがって、第29図の如く位置決め機構70を支持円板20
の開口20aに対向させた時点ではラベルシールLが既に
押圧板72に保持された状態となっている。
第30図の如く伸縮ロッド71aを伸長させて、押圧板7
2が真空作用により保持するラベルシールLを、ギャザ
リングが完了された端面1aに押し付けて貼り着ける。そ
の後、真空装置75による吸引操作を停止して伸縮ロッド
71aを退去させれば、吸盤73に吸引保持されていたラベ
ルシールLがギャザリング部の中心部に貼付される。
ギャザリング部が封止された後、第31図に示すような移
動片21を初期位置、すなわち支持円板20の最外方位置ま
で退去させ、かつV字状に開かれていた跳ね出し部材32
を閉じればよい。
このように、ラベルシールLを貼付する際、移動片21を
完全に端面1aより退去させずに上記の如く端面1a上に残
してこくことにより、折り込まれた折りひだ6,6,…は折
り込み状態で保持され、ギャザリング部が緩んでほぐれ
ることがない。そして、その状態でラベルシールLを貼
付するので、ギャザリング部は緩みなく極めて端整に仕
上がるものとなる。
以上で原反1の一方の端面1aのギャザリングが完了
する。原反1の他方の端面1aほギャザリングを行う際に
は、前記押え部材91,91およびストッパー部材88による
原反1の拘束を解いた後、載置台80をバックさせ、その
後受板81(支持板82)を回転させて原反1を180゜回転
させた後、上記〜までと同様の操作を行えばよい。
以上のように、上記ギャザリング装置10によれば、移動
片21により包装紙2の筒状部2aに折りひだ6を形成する
際、折りひだ6の山部Bとなる部分をサポートスポーク
52により予め内側から突っ張っておくので、例えば原反
1が大径であるために、包装紙2が厚手のものであった
り、あるいは筒状部2aの先端部がいわゆる前垂れ状態と
なる場合においても、整った折りひだ6を確実に形成す
ることができ、以て仕上がりの優れたギャザリングを確
実に行うことができるものとなる。
しかも、移動片21を筒状部2aに差し入れる際には、付勢
力保持装置60の作用によりサポートスポーク52を常時一
定の力で山部Bを外方へ突っ張りながら内方に縮径させ
ていくと共に、後方すなわち折りひだ6の先端側に順次
退去させていくので、移動片21の移動に伴い山部Bの折
り目を正しく確実に形成することができる。ここで、サ
ポートスポーク52の開閉作動させるための駆動源(サポ
ートスポーク駆動用エアシリダー57)が流体圧シリンダ
ーにより構成されているので、このようにサポートスポ
ーク52の外方付勢力を該サポートスポークの開度に関係
なく一定に保持できるわけである。
しかも本実施例のものにおいては、上述の如く、その内
部サポート機構50の作動を、移動片21の動作に対応させ
て制御手段61により制御するようにしてある。例えば上
記例では、移動片21の最外方位置から最内方までの移動
時間がT秒であったとすると、サポートスポーク52は
(T−α)秒までは上記の如く徐々に縮径しながらゆっ
くりと後退するが、(T−α)以降は瞬時に各サポート
スポーク52を全閉とし、かつ山部Bより外れて高速で初
期位置まで退去するようにしたわけである。これによれ
ば、移動片21により内方に折り込まれる折りひだ6の谷
部Aが完全に内側に引き寄せられる前に、サポートスポ
ーク52,52,…を折りひだ6より退去させることができる
ので、その内側の折り込まれて来た折りひだ6とサポー
トロッド52との干渉を防ぐことが可能となる。ただし、
この制御手段61による内部サポート機構50の進退作動の
制御形態が上記形態に限定されるものではない。例え
ば、本実施例ではサポート部材52を、前記角度θを付与
して支持円板20の半径方向に対して傾きを持った構成と
したが、かかる構成を採らない等の理由で移動片21とサ
ポート部材52との干渉が生じないときには、移動片21の
筒状部2aへの差し入れ作動と同時に内部サポート機構50
の退去を開始しなくともよく、無論、そのような作動制
御をすることも可能である。
そして、上記ギャザリング装置10によれば、小径から大
径の原反に至るまで、あらゆる外径の原反1のギャザリ
ングを確実にしかも端整に仕上げることができ、特に、
従来不可能であり、かつそのために包装作業工程のネッ
クとなっていた大径の原反に対する確実なギャザリング
を行えることから、大径原反のギャザリングの自動化を
可能として、包装工程全体の作業効率を大幅に向上させ
ることができる。
なお、実施例では、前記移動片21等を有して構成される
ギャザリング装置本体11を上記構成のものとして説明し
たが、本発明においてギャザリング装置本体11はこれに
限定されるものではなく、例えば第32図、第33図等に示
した従来構成のものであってもよく、その場合でも上記
同様の効果を得ることができる。ただし、実施例におけ
るギャザリング装置本体11によれば、移動片21,21,…内
方へ移動させて包装紙2の筒状部2aに折りひだ6を形成
した後、跳ね出し部材32をV字状に広げることによって
折りひだ6を挾み、それら三角形の折りひだ6を予め薄
く羽根状に整形するので、移動片21の回転により折りひ
だ6を端面1aに折り込む際に折りひだ6が乱れることが
なく極めて整った状態で折り込むことができる。さら
に、移動片21を上記の如く筒状部2aの半径方向に対し所
定角度オフセットして設けたので、折りひだ6が端面1a
の半径方向に対し斜めに形成され、それら内側に折り込
むことで、折り線Cは端面1aの半径方向に近付いて形成
されるものとなる。したがって、従来のギャザリングに
比してさらに外観に優れたものとなるとともに、中心開
口部径が小さくなり、ラベルシールLの小径化も図れ
る。
さらに、本実施例では、内部サポート機構50に隣接させ
て位置決め機構70を設けた構成としたから、原反1のギ
ャザリング装置本体11に対する位置決めを容易に実施で
き、しかもその位置決め機構70の押圧板72には、ラベル
シール保持機能も付加したので、ラベルシールの貼付作
業を自動で行えるばかりでなく、ラベルシールの貼付作
業をギャザリング動作と共に同じ位置で有機的に行うこ
とができる。
さらにまた、実施例においては、ギャザリング装置11お
よび内部サポート機構50を載置台80の一方側のみに設置
した構成としたが、これらギャザリング装置本体11,内
部サポート機構50を載置台80を挾んだ反対側にも設置
し、原反1の両端面1a,1aのギャザリングを同時に行う
ことも無論可能である。その場合、上記実施例ではギャ
ザリング装置本体11に対し載置台80を移動させることに
より原反1の位置決めを行うものとしたが、載置台80は
固定し、それら双方のギャザリング装置本体11を載置台
80に対して移動させるように構成すれば、載置台80を容
易にライン中に組み込むことが可能となる。また、この
件に関し本実施例では、原反1とギャザリング装置本体
11と相対的なレベル(高さ)調整を、前記上下手段13に
よりフレーム12すなわちギャザリング装置本体11側で実
施するように構成したので、ライン中に組み込まれる載
置台80のレベルを変える必要がなく有利な構成となって
いる。ただし、載置台80の方に上下機能を設けた構成と
してもよいことは言うまでもない。
なお、実施例では、形成された折りひだ6の端面1aに折
り込む際、原反1側を固定し、移動片21を回転させるも
のとしたがその逆であってもよく、要は原反1と移動片
21との間に相対回転を生じせしめればよい。さらに実施
例では、サポート部材として、傘状に開閉するサポート
スポーク52として開示したが、本発明に係るサポート部
材は上記構成のものに限定されず、他の構成のもの、例
えばロッドの軸中心部から棒状の部材が半径方向に放射
状に突出・退縮するように構成したもの等であってもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり請求項1記載の発明によれば、移動
片により包装紙の筒状部に折りひだを形成する際、折り
ひだの山部となる部分を予め内側から突っ張っておくの
で、例えば原反が大径であるために包装紙が厚手のもの
であったり、あるいは筒状部の先端部がいわゆる前垂れ
状態となる場合においても折りひだを確実に形成するこ
とができることに加え、移動片の内方移動に伴って次第
に形成されていく折りひだに対し、その山部を随時一定
の力で突っ張ることができるので、包装紙の紙厚等に影
響されることなく、かつこのサポート部材の外方付勢力
によって包装紙(筒状部)を破るようなことなく折りひ
だを常に確実に形成することができ、以て常に確実なギ
ャザリングを行うことができる。
また、請求項2記載の発明によれば、制御手段により内
部サポート機構の作動を移動片の動作に基づいて制御す
るようにしたので、例えば、サポート部材を移動片の完
了動作前に筒状部より退去させる等、移動片により成形
されていく折りひだの形成状況に鑑みたサポート部材の
動作の微妙な設定が可能となり、如何なる条件において
も端整な折りひだを確実に形成することができる。従っ
て、小径から大径の原反に至るまであらゆる外径の原反
1に対し、しかも包装紙の紙厚にも左右されることなく
ギャザリングを確実にしかも端整に仕上げることができ
るものとなる。そして特に、従来不可能であり、かつそ
のために包装作業工程のネックとなっていた大径の原反
に対する確実なギャザリングを行えることから、大径原
反のギャザリングの自動化を可能として、包装工程全体
の作業効率を大幅に向上させることができる、等の優れ
た効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例によるギャザリ
ング装置を示すもので第1図はギャザリング装置の全体
正面図、第2図はその一部を省略して示す全体側面図、
第3図は同じく一部を省略して示す全体平面図、第4図
は当実施例による移動片および支持円板を示す全体斜視
図、第5図は移動片の送り機構部を一部断面で示す側面
図、第6図は支持円板の正面図、第7図は移動片の跳ね
出し部材およびその作用を示す正面図、第8図および第
9図は共に当実施例による内部サポート機構の一部を示
す側面図、第10図はサポート部材を示す正面図、第11図
は付勢力保持装置および制御手段を内部サポート機構等
と共に示す概略構成図、第12図は載置台の平面図、第13
図ないし第30図は本発明の作用を説明するもので第13図
はギャザリング装置の全体平面図、第14図は支持円板の
正面図、第15図はギャザリング装置の全体正面図、第16
図および第17図はギャザリング装置の全体平面図、第18
図および第19図は支持円板を内部サポート機構等と共に
示す正面図、第20図〜第23図はギャザリング装置の全体
平面図、第24図および第25図は支持円板を内部サポート
機構等と共に示す正面図、第26図は原反の端面部分を示
す正面図、第27図はその側面図、第28図はギャザリング
が完了された原反の端面部分を示す正面図、第29図〜第
31図はギャザリング装置の全体平面図、第32図ないし第
36図は従来技術を示すもので第32図はギャザリング装置
を原反等と共に示す側面図、第33図はその正面図、第34
図はギャザリング装置の作用を示すもので原反の側面
図、第35図は同じく正面図、第36図は完成されたギャザ
リング部の正面図である。 1……原反、1a……端部、 2……包装紙、2a……筒状部、 6……折りひだ、 10……ロール包装ギャザリング装置、 21……移動片、 50……内部サポート機構、 52……サポートロッド(サポート部材)、57……サポー
トスポーク駆動用エアシリンダー(流体圧シリンダ
ー)、 60……付勢力保持装置(付勢力保持機能)、 61……制御手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反に対しロール状に巻かれた包装紙の前
    記原反の両端部から突出した筒状部に山形の折りひだを
    形成するために、前記筒状部の外面側に、該筒状部の中
    心部に向かって移動する複数の移動片を有して構成され
    たロール包装におけるギャザリング装置において、 前記原反の半径方向に開閉自在とされ、開状態とされた
    ときには隣り合う前記各移動片の間に対応して前記筒状
    部の内面側から外側に向けて支持する複数のサポート部
    材と、該サポート部材を上記方向へ開閉させる流体圧シ
    リンダーとを備えた内部サポート機構が前記筒状部の内
    部に対し進退自在に設けられ、かつ前記流体圧シリンダ
    ーには、前記サポート部材の外方への付勢力を常時一定
    に保つための付勢力保持機能が備えられていることを特
    徴とするロール包装におけるギャザリング装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のロール包装におけるギャザ
    リング装置において、前記内部サポート機構の動作を前
    記移動片の動作に基づいた所要動作に制御するための制
    御手段を備えていることを特徴とするロール包装におけ
    るギャザリング装置。
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