JPH0688542B2 - リヤスポイラ装置 - Google Patents

リヤスポイラ装置

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JPH0688542B2
JPH0688542B2 JP63274739A JP27473988A JPH0688542B2 JP H0688542 B2 JPH0688542 B2 JP H0688542B2 JP 63274739 A JP63274739 A JP 63274739A JP 27473988 A JP27473988 A JP 27473988A JP H0688542 B2 JPH0688542 B2 JP H0688542B2
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spoiler
guide rail
fin
trunk lid
vehicle body
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正春 松本
信夫 伊藤
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車の後端部に装着され、収納位置と使用
位置とに転換可能なリヤスポイラ装置に関する。
「従来の技術」 近来、市販の自動車の後端部にスポイラを装着して走行
性能を向上させようとするものが現われている。法制の
緩和の方向とあいまって、次第に増加の傾向にある。
従来のリヤスポイラ装置としては、自動車の車体に初め
から装着するもの、あるいは車体とは別体のスポイラ装
置を後付けして装着するものがある。
前者にあっては、市販車のあり方からして、大がかりな
構成は取りにくく、所定の位置に固定して装着するもの
が一般的である。後者にあっても、車体に固定して装着
し、一旦装着すればそのまま位置を変えることはできな
いものが一般的であった。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来のリヤスポイラ装置で
は、スポイラフィンは固定的に設けられているので、高
速走行時に有効に設定しておくと低速走行時にかえって
抵抗を増したり、駐車時に邪魔になり、低速時や駐車に
障害にならないようにすると高速時に十分に性能を発揮
することができないことがあるという問題点があった。
この問題点に対し、不使用時にスポイラフィンの角度を
変化させ、前記問題点に対し対策されたものがあるが、
まだ空気の流れの中にスポイラフィンが存在し空気抵抗
となっていた。これを完全に解決するには、開閉体など
の車体の内部空間にスポイラフィンを収納すればよい
が、車体の内部空間を犠牲にするため好ましくなかっ
た。
また従来のリヤスポイラ装置はトランクなどの開閉体の
後端に設けられた場合、開閉体を開閉する操作荷重が増
大するため開閉体を開方向に付勢するスプリングを強力
なものに交換する必要があるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、使用時には有効な位置にあり、不使用時には収
納しておくことができるようにしたリヤスポイラ装置を
提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、以下の各項に存する。
1車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたトランクリッ
ド(A1)を配置した車体を有するセダン型の自動車の後
端部に装着され、トランクリッド(A1)上でスポイラフ
ィン(50)が前後移動して収納位置と使用位置とに転換
可能なリヤスポイラ装置であって、 車体(A)のトランクリッド(A1)に固定されるベース
部(20)に前後方向の摺動案内部(26)を有するガイド
レール(25)を固設するとともに、移動シュー(27)を
スポイラフィン(50)が車室の陰に隠れた収納位置と後
方に移動した使用位置とに前後移動して固定可能に該ガ
イドレール(25)の摺動案内部(26)に嵌合保持させ、 前記移動シュー(27)から起立していて該移動シュー
(27)とともに前後移動する支持脚部(40)の先端にス
ポイラフィン(50)を保持したことを特徴とするリヤス
ポイラ装置。
2車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたトランクリッ
ド(A1)を配置した車体を有するセダン型の自動車の後
端部に装着され、トランクリッド(A1)上でスポイラフ
ィン(50)が前後移動して収納位置と使用位置とに転換
可能なリヤスポイラ装置であって、 車体(A)のトランクリッド(A1)に固定されるベース
部(20)に前後方向の摺動案内部(26)を有するガイド
レール(25)を固設するとともに、移動シュー(27)を
スポイラフィン(50)が車室の陰に隠れた収納位置と後
方に移動した収納位置と使用位置とに前後移動して固定
可能に該ガイドレール(25)の摺動案内部(26)に嵌合
保持させ、 前記移動シュー(27)から立設されていて該移動シュー
(27)とともに前後移動する支持脚部(40)の先端にス
ポイラフィン(50)を保持するとともに、該スポイラフ
ィン(50)に起伏可能なフラップ(60)を装備したこと
を特徴とするリヤスポイラ装置。
3ガイドレール(25)に沿って駆動されるギヤードケー
ブル(35)を配設し、該ギヤードケーブル(35)に移動
シュー(27)を連結したことを特徴とする項1または2
記載のリヤスポイラ装置。
4車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたトランクリッ
ド(A1)を配置した車体を有するセダン型の自動車の後
端部に装着され、トランクリッド(A1)上でスポイラフ
ィン(50)が前後移動して収納位置と使用位置とに転換
可能なリヤスポイラ装置であって、 車体(A)のトランクリッド(A1)に固定されるベース
部(20)に前後方向の摺動案内部(26)を有するガイド
レール(25)を固設するとともに、移動シュー(27)を
スポイラフィン(50)が車室の陰に隠れた収納位置と後
方に移動した使用位置とに前後移動して固定可能に該ガ
イドレール(25)の摺動案内部(26)に嵌合保持させ、 前記収納位置で倒伏し、前記使用位置で起立し、前記移
動シュー(27)とともに前後移動する支持脚部(40)を
前記移動シュー(27)に立設し、該支持脚部(40)の先
端にスポイラフィン(50)を保持したことを特徴とする
リヤスポイラ装置。
5車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたトランクリッ
ド(A1)を配置した車体を有するセダン型の自動車の後
端部に装着され、トランクリッド(A1)上でスポイラフ
ィン(50)が前後移動して収納位置と使用位置とに転換
可能なリヤスポイラ装置であって、 車体(A)のトランクリッド(A1)に固定されるベース
部(20)に前後方向の摺動案内部(26)を有するガイド
レール(25)を固設するとともに、移動シュー(27)を
スポイラフィン(50)が車室の陰に隠れた収納位置と後
方に移動した使用位置とに前後移動して固定可能に該ガ
イドレール(25)の摺動案内部(26)に嵌合保持させ、 前記収納位置で倒伏し、前記使用位置で起立し、前記移
動シュー(27)とともに前後移動する支持脚部(40)を
前記移動シュー(27)に立設し、該支持脚部(40)の先
端にスポイラフィン(50)を保持するとともに、該スポ
イラフィン(50)に起倒可能なフラップ(60)を装備し
たことを特徴とするリヤスポイラ装置。
6ガイドレール(25)に沿って駆動されるギヤードケー
ブル(35)を配設するととともに、該ガイドレール(2
5)の側壁に沿って上下に変位するカム溝(29)を刻設
し、 前記ギヤードケーブル(35)に移動シュー(27)を連結
するとともに、該移動シュー(27)に支持脚部(40)の
基部を枢支し、該基部に突設したフォロワピンを前記カ
ム溝に嵌合させて支持脚部(40)を起倒可能にしたこと
を特徴とする項4または5記載のリヤスポイラ装置に存
する。
「作用」 リヤスポイラ装置は自動車の後端部のトランクリッド
(A1)上に装着されており、不使用時にはスポイラフィ
ン(50)を車体(A)から大きくは突出しない収納位置
にして収納しておき、使用時にはスポイラフィン(50)
を有効な使用位置に引き出して使用する。つまり、ここ
で収納位置とは、何かの中に格納しておくこととは限ら
ず、使用状態から、車室の陰に隠れて使用しない状態に
なる位置を表わす意味に用いている。
すなわち、移動シュー(27)がガイドレール(25)の摺
動案内部(26)の後端部の使用位置にあるとき、スポイ
ラフィン(50)は車体(A)のトランクリッド(A1)に
固定されるベース部(20)から立設した支持脚部(40)
により車体(A)表面から適当に離れた位置に保持され
ている。
高速走行中にスポイラフィン(50)は空気を切り、空気
抵抗を低減させ、あるいは車体(A)の浮きを抑える。
フラップ(60)を備えたものでは、高速走行中は大概は
スポイラフィン(50)と一体にして伏せておくが、状況
に応じて起伏させる。例えば、ブレーキをかけたときは
走行抵抗を増すために起立させる。高速走行中であって
も、アクセルを離して減速しているときは立てておけば
制動力を発生することができる。
低速走行時等スポイラフィン(50)がかえって邪魔にな
るときは、移動シュー(27)をガイドレール(25)の摺
動案内部(26)に沿って前方に移動させ、支持脚部(4
0)を前方に移動させてスポイラフィン(50)を収納位
置に移動させて転換する。
収納位置では、スポイラフィン(50)は車体(A)表面
あるいは外周から大きくは突出しない位置になり、空気
流を乱すことがなく、駐車時に邪魔になったり、低速走
行時にかえって抵抗になることがない。
スポイラフィン(50)を使用位置にするときは、前記と
は逆に移動シュー(27)を後方に移動させれば、スポイ
ラフィン(50)は車体(A)の後上部の適切な位置に保
持される。
支持脚部(40)を起倒させるようにしたものでは、収納
位置まで移動すると倒伏し、スポイラフィン(50)は後
方に移動するとともに低い位置に移動し、いっそう車体
(A)に近接した収納位置に保持される。
移動シュー(27)は、ガイドレール(25)に沿って配設
されたギヤードケーブル(35)を縦方向に駆動すること
により移動させることができ、ギヤードケーブル(35)
を拘束すれば移動シュー(27)が拘束され、スポイラフ
ィン(50)を使用位置と拘束位置とに転換したときその
まま固定しておくことができる。ギヤードケーブル(3
5)の駆動は電動モータあるいは手動によりなされる。
カム機構を用いて支持脚部(40)を起倒させるもので
は、ガイドレール(25)に沿って縦方向にギヤードケー
ブル(35)を駆動すると、支持脚部(40)の基部に突設
したフォロワピンがガイドレール(25)の側壁に沿って
設けられたカム溝内で摺動移動し、カム溝に沿って上下
に変位し、その変位にしたがって支持脚部(40)が起倒
する。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
第1図〜第10図は本発明の一実施例を示している。
第1図〜第4図に示すように、リヤスポイラ装置10は、
セダン型の自動車の車体Aの後端部のトランクリッドA1
に装着されており、第4図に示す収納位置と第3図に示
す使用位置とに転換可能なものである。
第1図,第2図,第7図,第8図に示すように、リヤス
ポイラ装置10は、車体Aに固定されるベース部20に支持
脚部40,40を支持し、支持脚部40,40の先端にスポイラフ
ィン50を保持して成る。
ベース部20は、トランクリッドA1の上面に沿ったカバー
ケース21が外形を成しており、カバーケース21にフレー
ムを兼ねてガイドレール25を固設してある。カバーケー
ス21の前端部21aは車体Aの後窓A2に沿っている。
ガイドレール25は上に開いたコ字形断面をしており、前
後方向に延びる一対の摺動案内部26,26が形成されてい
て、摺動案内部26,26には、それぞれ移動シュー27がス
ポイラフィン50の収納位置と使用位置とに前後移動して
固定可能にガイドレール25に嵌合保持されている。
ガイドレール25の摺動案内部26,26には支持プレート28
が固定されていて、摺動案内部26,26は沿うカム板29aが
支持プレート28に固設されている。カム板29aには後部
で低く前部で高くなるよう変位するカム溝29が刻設され
ている。
ガイドレール25の摺動案内部26,26の前部に車体Aの前
後方向に対し直角に駆動部30がかけ渡して設けられてい
る。
駆動部30は、電動モータ31および減速機構32がガイドレ
ール25に固定され、減速機構32により縦方向に駆動され
るギヤードケーブル35,35がガイドレール25の前部およ
び摺動案内部26,26に沿って延びるよう配設され、ギヤ
ードケーブル35,35は、両側で移動シュー27,27に連結さ
れている。
両側の支持脚部40,40は、いずれも移動シュー27の前後
にそれぞれ枢軸41a,45aにより基部が枢支される起倒部4
1,45より成り、起倒脚41,45の先端はスポイラフィン50
を固定する保持ブラケット49に枢軸41b,45bで枢着さ
れ、移動シュー27,起倒脚41,45,保持ブラケット49によ
り4辺形リンクが構成されている。
起倒脚41の基部には、枢軸41aから少し間隔を置いてフ
ォロワピン42が側方に向け突設され、フォロワピン42は
前記カム溝29に嵌合しており、フォロワピン42がカム溝
29内を移動するとき案内されて上下に変位することによ
り、支持脚部40は、前記収納位置で倒伏し、前記使用位
置で起立するように支持されている。
ガイドレール25の摺動案内部26の後端には起立ストッパ
部材26aが固設され、前部には倒伏ストッパ26b,26cが固
設されており、起倒脚41の先端部には、支持脚部40が起
立したとき保持ブラケット49の締結ねじ49aに当接する
起立ストッパ面44が形成され、起倒脚41の基部には、支
持脚部40が倒伏したとき倒伏ストッパ26bに当接する倒
伏ストッパ面43が形成されている。
起倒脚45の基部には、支持脚部40が起立したとき起立ス
トッパ部材26aに当接するとともに、倒伏したとき倒伏
ストッパ26cに当接する起倒ストッパ面46が形成され、
起倒脚45の先端部には、支持脚部40が倒伏したとき保持
ブラケット49の締結ねじ49bに当接する倒伏ストッパ面4
7が形成されている。
第1図および第2図に示すように、スポイラフィン50に
は、その後縁部より上方に持ち上がった起立位置とスポ
イラフィン50の収納部51に納まって一体的になる一体位
置とに起伏可能なフラップ60を装備している。
第9図,第10図に示すように、フラップ60は、スポイラ
フィン50内に固定して保持された電動モータ61により駆
動される起伏機構62により支持されている。
起伏機構62は次の構成を有する機構をスポイラフィン50
の両端部に設けて成る。すなわち、該機構は、スポイラ
フィン50内に前後方向にねじ軸63が配設され、ねじ軸63
に螺合してナット部材64が設けられ、基部65aが枢着ピ
ン64aによりナット部材64に枢着されたアーム部材65が
前方に延びるよう配設され、電動モータ61の回転軸に固
設された駆動歯車61aがねじ軸63に固設された歯車63aに
噛合して成る。
アーム部材65の先端部には案内溝66が穿設され、スポイ
ラフィン50に固設された案内ピン52が案内溝66に摺動可
能に嵌合しており、フラップ60は案内溝66の先に固着さ
れている。
フラップ60は、先行中の状況により起伏されるものであ
り、ブレーキ操作があったとき、それに応じて電動モー
タ61に通電し、フラップ60を起伏させる制御部(図示省
略)が設けられている。
第1図,第5図,第6図に示すように、フラップ60が起
立したとき現われる部位であって、スポイラフィン50の
収納部51の奥壁の後向面53には、ブレーキランプ70が装
備されている。
次に作用を説明する。
リヤスポイラ装置10は自動車の車体Aの後端部のトラン
クリッドA1に装着されており、不使用時にはスポイラフ
ィン50を収納位置にして車体Aの表面から大きくは突出
しないように収納しておき、使用時にはスポイラフィン
50を有効な使用位置に引き出しておくことができる。
すなわち、第1図に実線で示したものでわかるように、
移動シュー27がガイドレール25の摺動安内部26の摺動案
内部26の後端にあって、支持脚部40およびスポイラフィ
ン50がトランクリッドA1の後端部の使用位置にあると
き、第3図に示すようにスポイラフィン50は車体Aに固
定されるベース部20から立設した支持脚部40により車体
A表面から適当に離れた位置に保持されている。
高速走行中にスポイラフィン50は車体の上後方に大きく
突出して空気を切り、空気抵抗を低減させ、あるいは車
体Aの浮きを抑える。
低速走行時等スポイラフィン50がかえって邪魔になると
きは、移動シュー27をガイドレール25の摺動案内部26に
沿って前方に移動させ支持脚部40を前方に移動させてス
ポイラフィン50を収納位置に移動させる。
収納位置では、スポイラフィン50は前方に移動して車体
Aに近接し後窓A2に寄ってその陰にあり、車体Aの外周
から突出せず、車体Aの表面を流れる空気流を乱さない
位置にあり、低速走行時にかえって抵抗になったり、駐
車時に邪魔になることがない。
本実施例では、スポイラフィン50の収納位置と使用位置
との転換にともない支持脚部40が起倒し、収納時にはい
っそうスポイラフィン50を車体Aに近接させる。
すなわち、移動シュー27は、ガイドレール25に沿って配
設されたギヤードケーブル35,35を縦方向に駆動するこ
とにより移動させる。
移動シュー27がガイドレール25の摺動案内部26の後端の
使用位置にあるとき、支持脚部40は起立していて、起倒
脚41の起立ストッパ面44がスポイラフィン50を固定する
保持ブラケット49の締結ねじ49aに当接し、起倒脚45の
起倒ストッパ面46が起立ストッパ部材26aに当接し、支
持脚部40はガタつきなく保持されている。スポイラフィ
ン50は前記のように車体の上後方に大きく突出してい
る。
駆動部30の電動モータ31を起動させると、電動モータ31
により適切な速度でギヤードケーブル35,35が縦方向に
駆動される。それにより移動シュー27が前進を始める。
第1図でわかるように、移動シュー27が前進すると、起
倒脚41に固設したフォロワピン42がカム溝29内を移動
し、低い位置にあったフォロワピン42が上昇すると起倒
脚41が枢軸41aを中心にして倒れる。
第1図の想像線に示すように、移動シュー27が摺動案内
部26の前端に移動すると、移動シュー27,起倒脚41,45,
保持ブラケット49により構成されている4辺形リンクが
畳まれ、第3図に示すようにスポイラフィン50は収納位
置になる。
収納位置では、スポイラフィン50はトランクリッドA1の
表面に近接して沈み、後窓A2の陰になる。起倒脚41の倒
伏ストッパ面43は倒伏ストッパ26bに当接し、起倒脚45
の起倒ストッパ面46は倒伏ストッパ26cに当接し、さら
に、倒伏ストッパ面47が保持ブラケット49の締結ねじ49
bに当接し、支持脚部40はガタ付きなく保持される。
フラップ60は、起伏機構62によりスポイラフィン50に一
体的な一体位置と起立位置とに反転動作する。
すなわち、第9図において、電動モータ61が起動すると
駆動歯車61aに噛合した歯車63aによりねじ軸63が回転駆
動される。ねじ軸63が回転するとそれに螺合しているナ
ット部材64がねじ軸63に沿って前後に移動し、枢着ピン
64aにより基部65aを押されたアーム部材65が前後に移動
する。
アーム部材65に先端部は案内溝66が案内ピン52に嵌合し
ているので、その案内関係によりアーム部材65は振れな
がら前後に移動し、フラップ60は収納部51に納まった第
9図実線に示す一体位置と起立動作をしながら後方に移
動した想像線に示す起立位置との間で変位する。
第5図および第6図に示すように、フラップ60が起立位
置にあるとき、スポイラフィン50の収納部51の後向面53
が後方を向いて現われ、ブレーキランプ70が視認可能に
なる。フラップ60は走行状態により起伏させて使用す
る。ブレーキをかけたときは電動モータ61を起動させ、
起伏機構62によりフラップ60を起立させ、同時にブレー
キランプ70を点灯させて後続車に警告を与える。
本実施例のリヤスポイラ装置においては、スポイラフィ
ンの作動範囲の大きい前後移動および起倒動作さらにフ
ラップ起伏動作まで電動で行なうので、最適なリヤスポ
イラ装置の姿勢が得られ、コンピュータにより車速に応
じた姿勢制御を行なえば、さらに本実施例の効果を有効
に生かすことができる。
第11図は起伏機構の他の実施例を示している。
起伏機構62aの機構は、スポイラフィン50内に前後方向
にねじ軸63が配設され、ねじ軸63に螺合してナット部材
64が設けられ、電動モータ61の回転軸に固設された駆動
歯車61aがねじ軸63に固設された歯車63aに噛合している
のは前記起伏機構62と同様である。
アーム部材67はスポイラフィン50に枢着ピン67aにより
枢支され、アーム部材67の枢着ピン67aから離間した位
置のアーム部材67の揺動端68に穿設した嵌合長孔68aを
ナット部材64の枢着ピン64aに嵌合させて連結してあ
る。
本実施例では、電動モータ61を起動してナット部材64が
前後に移動すると、枢着ピン64aが嵌合長孔68aを介して
アーム部材67を揺動させ、それによりフラップ60が枢着
ピン67aを中心にして振れることにより起伏する。な
お、本願においては、支持脚部を起立状態に固定し起倒
させない態様、および、支持脚部を起倒させる態様、こ
の2つの態様において、スポイラフィンにフラップを備
えない態様と備える態様とを含んでいる。
「発明の効果」 本発明に係るリヤスポイラ装置によれば、スポイラフィ
ンを前後に移動させ、あるいは同時に起伏させ、使用時
には車体の後上方に突出させ、不使用時には前方に引っ
込ませ、かつスポイラフィンにフラップを設けて走行状
態に応じて起伏させるようにしたから、使用時には有効
な位置で空気の流れを整流し、自動車の高速走行時の空
気抵抗を減じ、車体の浮きを抑えるとともに、フラップ
を起伏させることによりスポイラフィンの効きを変え整
流効果を補強し、あるいは制動をかけることができる。
そして、不使用時には、空気の流れから外れた邪魔にな
らない位置に収納しておくことができるので、車体の内
部空間を犠牲にすることなく車体後端部で空気抵抗とな
るものをなくすことができ、実用的で性能の優れたリヤ
スポイラ装置とすることができる。
また、不使用時にスポイラフィンが前方に移動するの
で、開閉体の回動中心に荷重が近づきモーメントが小さ
くなることから操作荷重が大きくなることがなく、強力
なスプリングと交換する必要がないため組付作業性の向
上したリヤスポイラ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明の一実施例を示しており、第1
図は車体に装着した状態のリヤスポイラ装置の側面図、
第2図はリヤスポイラ装置の斜視図、第3図は車体に装
着しスポイラフィンが使用位置にあるときリヤスポイラ
装置の斜視図、第4図は同じく収納位置にあるときの斜
視図、第5図は同じく使用位置にあってフラップを起立
させたときの斜視図、第6図はフラップを起立させたス
ポイラフィンの斜視図、第7図はスポイラフィンを省略
して示したリヤスポイラ装置の部分平面図、第8図は第
7図VIII矢視図、第9図は起伏機構近傍のスポイラフィ
ンの断面図、第10図は第9図X矢視図、第11図は起伏機
構の他の実施例を示す起伏機構近傍のスポイラフィンの
断面図である。 A……車体、A1……トランクリッド 10……リヤスポイラ装置、20……ベース部 21……カバーケース、25……ガイドレール 26……摺動案内部、27……移動シュー 29……カム溝、30……駆動部 31……電動モータ、32……減速機構 35……ギヤードケーブル、40……支持脚部 41,45……起倒脚、42……フォロワピン 50……スポイラフィン、51……収納部 52……案内ピン、53……後向面 60……フラップ、61……電動モータ 62……起伏機構、63……ねじ軸 64……ナット部材、65……アーム部材 66……案内溝、70……ブレーキランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたト
    ランクリッドを配置した車体を有するセダン型の自動車
    の後端部に装着され、トランクリッド上でスポイラフィ
    ンが前後移動して収納位置と使用位置とに転換可能なリ
    ヤスポイラ装置であって、 車体のトランクリッドに固定されるベース部に前後方向
    の摺動案内部を有するガイドレールを固設するととも
    に、移動シューをスポイラフィンが車室の陰に隠れた収
    納位置と後方に移動した使用位置とに前後移動して固定
    可能に該ガイドレールの摺動案内部に嵌合保持させ、 前記移動シューから起立していて該移動シューとともに
    前後移動する支持脚部の先端にスポイラフィンを保持し
    たことを特徴とするリヤスポイラ装置。
  2. 【請求項2】車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたト
    ランクリッドを配置した車体を有するセダン型の自動車
    の後端部に装着され、トランクリッド上でスポイラフィ
    ンが前後移動して収納位置と使用位置とに転換可能なリ
    ヤスポイラ装置であって、 車体のトランクリッドに固定されるベース部に前後方向
    の摺動案内部を有するガイドレールを固設するととも
    に、移動シューをスポイラフィンが車室の陰に隠れた収
    納位置と後方に移動した収納位置と使用位置とに前後移
    動して固定可能に該ガイドレールの摺動案内部に嵌合保
    持させ、 前記移動シューから立設されていて該移動シューととも
    に前後移動する支持脚部の先端にスポイラフィンを保持
    するとともに、該スポイラフィンに起伏可能なフラップ
    を装備したことを特徴とするリヤスポイラ装置。
  3. 【請求項3】ガイドレールに沿って駆動されるギヤード
    ケーブルを配設し、該ギヤードケーブルに移動シューを
    連結したことを特徴とする請求項1または2記載のリヤ
    スポイラ装置。
  4. 【請求項4】車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたト
    ランクリッドを配置した車体を有するセダン型の自動車
    の後端部に装着され、トランクリッド上でスポイラフィ
    ンが前後移動して収納位置と使用位置とに転換可能なリ
    ヤスポイラ装置であって、 車体のトランクリッドに固定されるベース部に前後方向
    の摺動案内部を有するガイドレールを固設するととも
    に、移動シューをスポイラフィンが車室の陰に隠れた収
    納位置と後方に移動した使用位置とに前後移動して固定
    可能に該ガイドレールの摺動案内部に嵌合保持させ、 前記収納位置で倒伏し、前記使用位置で起立し、前記移
    動シューとともに前後移動する支持脚部を前記移動シュ
    ーに立設し、該支持脚部の先端にスポイラフィンを保持
    したことを特徴とするリヤスポイラ装置。
  5. 【請求項5】車室の後方に後窓の分だけ一段低くしたト
    ランクリッドを配置した車体を有するセダン型の自動車
    の後端部に装着され、トランクリッド上でスポイラフィ
    ンが前後移動して収納位置と使用位置とに転換可能なリ
    ヤスポイラ装置であって、 車体のトランクリッドに固定されるベース部に前後方向
    の摺動案内部を有するガイドレールを固設するととも
    に、移動シューをスポイラフィンが車室の陰に隠れた収
    納位置と後方に移動した使用位置とに前後移動して固定
    可能に該ガイドレールの摺動案内部に嵌合保持させ、 前記収納位置で倒伏し、前記使用位置で起立し、前記移
    動シューとともに前後移動する支持脚部を前記移動シュ
    ーに立設し、該支持脚部の先端にスポイラフィンを保持
    するとともに、該スポイラフィンに起倒可能なフラップ
    を装備したことを特徴とするリヤスポイラ装置。
  6. 【請求項6】ガイドレールに沿って駆動されるギヤード
    ケーブルを配設するとともに、該ガイドレールの側壁に
    沿って上下に変位するカム溝を刻設し、 前記ギヤードケーブルに移動シューを連結するととも
    に、該移動シューに支持脚部の基部を枢支し、該基部に
    突設したフォロワピンを前記カム溝に嵌合させて支持脚
    部を起倒可能にしたことを特徴とする請求項4または5
    記載のリヤスポイラ装置。
JP63274739A 1988-10-31 1988-10-31 リヤスポイラ装置 Expired - Lifetime JPH0688542B2 (ja)

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EP89120202A EP0367230B1 (en) 1988-10-31 1989-10-31 Air spoiler device
DE68922693T DE68922693T2 (de) 1988-10-31 1989-10-31 Spoilereinrichtung.
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