JPH0688392B2 - 積層体のスコア加工法及びスコア加工積層体 - Google Patents

積層体のスコア加工法及びスコア加工積層体

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JPH0688392B2
JPH0688392B2 JP1039413A JP3941389A JPH0688392B2 JP H0688392 B2 JPH0688392 B2 JP H0688392B2 JP 1039413 A JP1039413 A JP 1039413A JP 3941389 A JP3941389 A JP 3941389A JP H0688392 B2 JPH0688392 B2 JP H0688392B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は積層体のスコア加工法及びスコア加工積層体に
関し、より詳細には、金属箔上にこれを被覆保護する樹
脂塗膜を残留させながら、積層体の熱可塑性樹脂フィル
ムに選択的にスコアを設ける加工法に関する。本発明は
更に新規なスコア加工積層体にも関する。
(従来の技術) 従来、易開封性プラスチック製蓋としては、ガスバリヤ
ーとして作用する金属箔と金属箔を保護し或いは更にヒ
ートシーラントとしても作用する樹脂フィルム乃至シー
トとを積層したものに対して、開口を容易にするための
スコアを刻設したものが種々提案されている。
例えば、特開昭57-163641号公報には、剛性のあるプラ
スチックシート層、金属箔層及び熱封緘性樹脂層の積層
対から成る蓋部材、該プラスチックシート層の厚みの半
分よりも深いが金属箔層には達していない深さのスコア
で区画された開口すべき部分、一端に把持部及び他端に
押裂用先端を有する開封用タブ、及び前記押裂用先端が
スコア上に位置するように前記開封用タブを開口すべき
部分のプラスチックシート層に固着する支点から成るこ
とを特徴とするプラスチック製易開封性容器蓋が提案さ
れている。
また特公昭63-6426号公報には、容器本体とヒートシー
ル部を形成して、該容器本体を密封するための易開封性
ヒートシール蓋において、該蓋はプロピレン系樹脂内面
材と金属箔とが主たる構成オレフィン単量体がプロピレ
ンである酸乃至は酸無水物変性オレフィン系樹脂を介し
て熱融着されている積層対から成り且つ該蓋のヒートシ
ールすべき部分よりも内側には、開口すべき部分を区画
するスコアが蓋の外側から金属箔の厚み方向の途中に達
するように設けられていることを特徴とする易開封性ヒ
ートシール蓋が記載されている。
これらの先行技術におけるスコアの刻設は、積層体に対
してスコアダイを押圧することにより一般に行なわれて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) これらのスコア加工積層体では、スコア加工部において
も金属箔が連続した状態で残留しており、従って密封信
頼性やガスバリヤーによる内容物保存性に優れたもので
はあるが、前者の蓋では、プラスックシートの厚みより
も深くしかも金属箔に達しない深さのスコアを設けるた
めに、プラスチックシートとして剛性のあるかなり厚い
シートを使用しなければならないという材料面での制約
がある。また後者の蓋では、蓋の外側から金属箔の厚み
方向の途中に達するようにスコアが設けられることか
ら、金属箔が外部に露出し、この露出部分が腐食され易
いという問題を未だ有している。
従って、金属箔と樹脂フィルムとから成る積層体に対し
て、スコア部においても金属箔が被覆保護された状態で
樹脂フィルムにのみ選択的にスコアを刻設することがで
きれば、この積層体は例えば蓋材として、密封信頼性、
内容物保存性、易開封性等の点で優れていることが記載
される。
本発明の目的は、スコア部においても金属箔が確実に被
覆保護された状態で樹脂フィルムに対して選択的にスコ
アを刻接することが可能な積層体のスコア加工法を提供
するにある。
本発明の他の目的は、上記スコア加工を面倒な操作や厳
密な加工条件の制御を必要とすることなく、高い生産性
をもって行うことが可能な積層体のスコア加工法を提供
するにある。
本発明の更に他の目的は、新規なスコア部の断面構造を
有し、可撓性、軽量性、耐腐食性、密封信頼性、持続し
たガス遮断性、易開口性等の組合せ特性を有するスコア
加工積層体を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、金属層と熱可塑性樹脂フィルムとの中
間に、熱重量分析における重量半減温度(T50)が450℃
以上の耐熱性樹脂から成る塗膜を設けた積層体に対し
て、熱可塑性樹脂フィルム側からレーザビームを照射
し、該熱可塑性樹脂フィルムにスコアを形成させる事を
特徴とする積層体のスコア加工法が提供される。
本発明によればまた、金属層と熱可塑性樹脂フィルム
と、それらの中間に介在させた熱重量分析における重量
半減温度(T50)が450℃以上の耐熱性樹脂から成る塗膜
とを含んで成り、該耐熱性樹脂塗膜を実質上残存させた
状態で熱可塑性樹脂フィルムに選択的にスコアを形成さ
せて成ることを特徴とするスコア加工積層体並びにこの
スコア加工積層体から成る易開封性容器蓋が提供され
る。
前記耐熱性樹脂塗膜の厚みは一定の範囲、例えば1乃至
10μm、特に3乃至8μmの範囲にあるのが望ましい。
(作用) 本発明に用いる積層体は、金属箔等の金属層と熱可塑性
樹脂フィルムとの中間に耐熱性樹脂塗装膜を設けること
が第一の特徴である。この耐熱性樹脂塗膜は単に金属層
の保護被覆層として作用するばかりではなく、後に詳述
するスコア刻設手段とも関連してスコア刻設部において
も残留して金属層の保護被覆層となるという予想外の作
用を行う。
次に、この積層体に対して、熱可塑性樹脂フィルム側か
らレーザービームを照射することが第二の特徴である。
即ち上記積層体に対して、樹脂フィルム側からレーザー
ビームを照射すると。樹脂フィルムのビームが照射され
た部分が局部的にしかも瞬間的に加熱されて、該フィル
ムを構成する樹脂が溶融し、揮散(蒸発)してフィルム
に対する穴あけを生じる。レーザービームと積層体とを
相対的に移動させることにより走査を行うと、この穴あ
けが連続して、樹脂フィルムに連続したスコアが形成さ
れることになる。本発明は、このレーザービーム照射に
よるスコア加工に際して、樹脂フィルムと金属箔等の金
属層等の間に耐熱性樹脂塗膜を介在させると、樹脂フィ
ルムのみを選択的に除去分離して、耐熱性樹脂塗膜を実
質上変化させることなく金属層上に残留させることが可
能となるという知見に基づくものである。
即ち、本発明によるスコア加工積層体では熱可塑性樹脂
フィルムが実質上完全に除去されているが、金属層が耐
熱性樹脂塗膜で完全に被覆保護された状態で存在してい
るという新規なスコア部の断面構造を有している。この
構造のため、本発明によるスコア加工積層体は、スコア
部における金属箔の耐腐食性に顕著に優れており、また
金属箔に対するピンホールやクラックの発生が防止さ
れ、更に腐食による孔あき等も防止されることから、密
封信頼性やガス遮断性に優れ、しかもこれらの持続性に
も優れている。また、この積層体は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの積層体であることから、可撓性、軽量性にも優れ
ており、種々の容器に対するヒートシール蓋として有用
であり、更に樹脂フィルムのスコアが案内となって金属
層の剪断が容易に、しかも確実に行われることになる。
レーザービームの使用は、耐熱性樹脂層を残して、樹脂
フィルムを選択的に除去してスコアを形成するという選
択的スコア形成作用を行なうという上記利点に加えて、
加熱が瞬間的であるため、加工時の積層体の熱変形が少
ない;高速でしかも大気中でスコア加工ができる;ビー
ムの発振は電子工学的手段により高速・高精度で制御で
き、更に数値制御装置との組合せで複雑な形状のスコア
形成も容易にできる等の利点を与えるものである。
本発明に用いる耐熱性樹脂塗膜は、450℃以上、特に470
℃以上の重量半減温度(T50)を有することが、スコア
加工部に塗膜を有効に残留させ、金属層の被覆を完全な
ものとするために必要である。
また、この耐熱性樹脂塗膜は、1乃至10μm、特に3乃
至8μmの厚みを有することが、スコア部における金属
層の完全なカバレージと該塗膜の変質防止との見地から
望ましい。即ち、この塗膜の厚みが上記範囲よりも小さ
くなると、スコア加工部における金属箔のカバレージが
不十分なものとなる傾向があり、一方上記範囲を越える
と、塗膜自体の熱吸収により、金属箔を通しての熱逸散
に比して熱の蓄積が大となって、塗膜に焦げ等の変質が
生じ易くなる。
(発明の好適状態) 本発明のスコア加工積層体の断面構造の一例を示す第1
図において、こ積層体1は、金属箔の如き金属層2、金
属層2の一方の表面に対して設けられた耐熱性樹脂塗膜
3、該塗膜3の表面に必要により接着剤層4を介して設
けられた熱可塑性樹脂フィルム5から成っている。金属
層2の他方の表面には接着剤層6を介して、例えばヒー
トシーラントともなる保護用樹脂フィルム7が設けられ
ている。この積層体1のスコア加工部8においては、熱
可塑性樹脂フィルムが除去されてスコア9を形成してい
るが、スコア8の底部においては耐熱性樹脂塗膜3がそ
っくりそのまま残留して金属層2を保護している。この
タイプの積層体は、ヒートシーラントフィルム7が内面
側及び樹脂フィルム5が外面側となり、従ってスコア9
が外面側となったヒートシール用易開封性容器蓋として
有用である。
本発明のスコア加工積層体の断面構造の他の例を示す第
2図において、この積層体1は、耐熱性樹脂塗膜3及び
熱可塑性樹脂フィルム5を金属層2上に有する点は第1
図の場合と同様であるが、これらの各層は、第1図とは
金属層2の逆の側に設けられており、金属層2の他の側
には有機樹脂塗膜乃至は有機樹脂フィルムから成る保護
被覆10が設けられている。この場合、熱可塑性樹脂フィ
ルム5はヒートシーラントとしても作用するものであっ
て、この積層体は樹脂フィルム5が内面側となり、従っ
てスコア9も内面側となったヒートシール用易開封性容
器蓋として有用である。
本発明のスコア加工積層体の断面構造の更に他の例を示
す第3図において、この積層体1は、金属層2の両側に
耐熱性樹脂塗膜3(3a)及び熱可塑性フィルム5(5a)
が設けられている。両熱可塑性フィルム5(5a)にはス
コア9(9a)が金属箔2に対して面対称となるように形
成されているが、スコア部においても金属層2が耐熱性
樹脂塗膜3(3a)で保護されているのは、第1図及び第
2図の場合と同様である。この積層体は、容器蓋とした
とき、内外両面スコア刻設型として特徴づけられるもの
である。
これらのスコア加工積層体を易開封性ヒートシール蓋に
適用した例を示す第4−A、4−B及び4−C図におい
て、蓋11は前述した積層体1から形成され、蓋11のヒー
トシールすべき部分12よりも内側には開口すべき部分13
を区画するスコア9が形成されている。ヒートシール蓋
の外面には、一端に押裂用先端14及び他端に把持部15を
有する開封用タブ16が、押裂用先端14とスコア9とがほ
ぼ一致するような位置関係で、必要により接着剤層17を
介して接着されている。開封に際しては、把持部15を指
で把持して持ち上げ、先端14をスコア9に対して押下げ
て、スコア9の剪断を開始させ、次いでタブ16全体を上
に持上げて、開口すべき部分13をスコア9の剪断により
取外す。
本発明において、金属箔としては、アルミ箔の如き軽金
属箔が好適に使用されるが、鉄箔、鋼箔、ブリキ箔等を
使用することも勿論可能である。これらの金属箔は、ア
ルマイト処理、ベーマイト処理、リン酸及び/又はクロ
ム酸等による化学処理、化成処理等の前処理を行ったも
のであることが、耐加熱殺菌性の点では望ましい。金属
箔は、スコアでの引裂きが可能となるように若干の剛性
を有することが必要であり、かかる見地から、50μ以
上、特に80μ以上の厚みを有することが望ましい。金属
箔の厚さの上限は、経済性と、開封時に指等の損傷を防
止するという見地からは、200μ以下、特に150μ以下で
あることが望ましい。
金属層としては、金属箔の代りに、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等のフィルム基体上にアルミ
ニウム等の金属を蒸着させたものを用いることもでき
る。
耐熱性樹脂塗膜としては、前述した重量半減温度
(T50)が450℃以上であるという条件を満足する範囲内
で、それ自体公知の熱硬化性樹脂及び/又は熱可塑性樹
脂の塗膜を用いることができる。その適当な例には、こ
れに制限されないが次の通りである。
エポキシ樹脂成分と、エポキシ樹脂に対する硬化剤樹
脂、例えばフェノール樹脂、アミノ樹脂(例えばユリア
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂)とを含有
する組成物樹脂。
トリアリルシアヌレート樹脂。
ビスマレイミド樹脂。
シリコーン樹脂。
ポリフェニレンオキシド。
ポリスルホン。
ポリエーテルスルホン。
ポリイミド。
ポリアミドイミド。
ポリエステルイミド。
ポリエーテルイミド。
ポリアミドイミドエステル。
ポリイミダゾピロロン。
ポリイミドイミダゾピロロンイミド。
ポリベンズイミダゾール。
ポリキナゾリンジオン。
ポリオキサジアゾール。
ポリキナゾリンジオン。
金属層への密着性に優れ且つ腐食性成分に対するバリヤ
ー性に優れた塗膜はエポキシ−フェノール型又はエポキ
シ−アミノ型のものである。
これらの樹脂は、混合物、予備縮合物或いは前駆体の形
で適当な溶媒に溶解して、溶液の形で金属層に塗布し、
乾燥し或いは必要により焼付する。塗膜の厚みは前述し
た範囲とするのがよい。塗装は1回で行ってもよいし、
ピンホール等の塗膜欠陥を防止するために複数回にわた
って行ってもよい。
熱可塑性樹脂フィルムとしては、フィルム成形可能で非
親水性の熱可塑性樹脂から成り、且つ腐食性成分に対す
るバリヤ効果の大きい樹脂フィルムが何れも使用され
る。その適当な例は、これに限定されないが、アイソタ
クティック・ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、結
晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性プロピレン
−エチレン−ブテン共重合体、ポリエチレン、酸変性オ
レフィン樹脂等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリエチレ
ン/ブチレン・テレフタレート、ポリエチレンナフトエ
ート等のポリエステル樹脂;ナイロン6,ナイロンン6,
6、ナイロン6/ナイロン6,6共重合体、ナイロン12、ナイ
ロン13、ナイロン6,10、ナイロン6/ナイロン10共重合体
等のポリアミド樹脂;等である。
これらの樹脂フィルムは、未延伸のキャストフィルムで
あってもよいし、また一軸または二軸方向に延伸され、
必要により更に熱固定されたフィルムであってよい。ま
た。この樹脂フィルムは単層のフィルムであってもよい
し、二層或いはそれ以上の多層フィルムであってもよ
い。多層フィルムの適当な例は、ポリオレフィン/酸変
性オレフィン樹脂複合フィルム、ポリエステル/共重合
ポリエステル複合フィルム、ナイロン/共重合ナイロン
複合フィルム等であり、これらの複合フィルムは塗膜に
対する熱接着性にも優れている。
前記フィルムの内、樹脂フィルムがヒートシーラントを
も兼ねる場合(内面材)には、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のオレフィン樹脂フィルムが適しており、一方
外面保護材として用いる場合には、オレフィン樹脂フィ
ルム以外にナイロンフィルム、ポリエステルフィルム等
が使用され、強度等の点では延伸フィルムが特に適して
いる。
フィルムの厚みは、用い方によっても相違するが、一般
に5乃至100μm,特に10乃至50μmの範囲にあるのが適
当である。フィルムの塗膜上への施用は、予じめ形成さ
せたフィルムを熱接着させる方法や、例えば酸変性オレ
フィン樹脂接着剤、コポリエステル系接着剤、コポリア
ミド系接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤等
を用いて貼り合せる方法等が採用され、また押出コート
法やサンドイッチラミネーション法も採用される。
金属層の他の側に設け得る樹脂保護層としては任意のも
の、例えば二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポ
リプロピリンフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム等の
高強力プラスチックフィルムや、エポキシ−フェノール
系塗料、エポキシ−ユリア系塗料、エポキシ−メラミン
系塗料、ビニル系塗料、アクリル系塗料、エポキシ−ア
クリル系塗料等の塗膜が用いられる。
レーザービームとしては、波長が0.1乃至10.6μm、特
に1乃至10.6μmの高エネルギービーム、例えばルビー
ビーザ、Nd;Glassレーザ、Nd;YAGレーザ、COレーザ、CO
2レザー等が使用され、これはシングルパルス、繰返し
パルス、連続ビーム等の形であってよい。一般には波長
が10.6μmのCO2レーザが、加熱効率が高く、しかも大
気中での処理が容易で大出力も得られることから望まし
い。レーザビームの焦束径は、スコアの巾によっても相
違するが一般に、0.1乃至1.5mm、特に0.2乃至0.7mmの範
囲が適当である。ビームと積層体との走査速度は、ビー
ムの出力やフィルムの種類や厚みによっても相違する
が、一般に出力(w)当りの速度(cm/sec)で表わし
て、0.5乃至15cm/sec・w特に1乃至10cm/sec・wの範
囲が適当である。
レーザビームによるスコア加工の概略を示す第5図にお
いて、レーザ発振器18がレ〜ザービーム伝送系19と共に
配置され、その下方には加工すべき積層体1を支持する
加工台20が配置される。加工台20は駆動系21により駆動
されるようになっている。伝送系19を介してビーム22を
積層体1の樹脂フィルムに照射すると共に、加工台20を
移動させることによりスコア9を形成させる。加工台20
をNC制御すれば、どんな複雑な形状のスコアをも形成さ
せることもできる。勿論、ビームの走査は発振器やビー
ム伝送系を移動させることによっても行うことができ
る。尚、ビーム照射に際しては、窒素、アルゴン等の不
活性ガスをアシストガスとして用いることができる。
本発明の蓋は、任意の容器、例えば金属罐、広口ビン、
プラスチックカップ容器、金属箔容器、金属箔/プラス
チック複合容器等をヒートシールにより密封するための
ヒートシール蓋として有利に使用される。特に、本発明
な二重巻締が適用可能な易座屈性の容器や、熱間充填、
加熱殺菌等の処理を必要とする放送容器の密封の用途に
有利であり、特の真空成形によるプラスチックカップ、
プラグアシスト成形、圧空成形等による一軸或いは二軸
延伸プラスチックカップ、絞り成形による金属箔容器等
に対するヒートシール蓋として好適に利用される。又、
スコアの形状は、シール部の内側全体を開口するための
円形正方形、長方形等の形状のみならず、シール部内側
の一部のみに小円形、あるいは雨滴形のスコアを刻み、
この部分から開口することも可能である。
(発明の効果) 本発明によれば、金属箔等の金属層と熱可塑性樹脂フィ
ルムとの中間に耐熱性樹脂塗膜を設けた積層体を使用
し、この積層体に対して、熱可塑性樹脂フィルム側から
レーザービームを照射することにより、熱可塑性樹脂フ
ィルムが実質上に完全に除去されているが、金属層が耐
熱性樹脂塗膜で完全に被覆保護された状態で存在してい
るという新規なスコア部の断面構造が形成され、この構
造のため、本発明によるスコア加工積層体は、スコア部
における金属箔の耐腐食性に顕著に優れており、金属箔
に対するピンホールやクラックの発生が防止され、更に
腐食による孔あき等も防止されることから、密封信頼性
やガス遮断性に優れ、しかもこれらの持続性にも優れて
いる。また、この積層体は、熱可塑性樹脂フィルムの積
層体であることから、可撓性、軽量性にも優れており、
種々の容器に対するヒートシール蓋として有用であり、
更に樹脂フィルムのスコアが案内となって、金属層の剪
断が容易に、しかも確実に行われることになる。
レーザービームの使用は、耐熱性樹脂層を残して、樹脂
フィルムを選択的に除去してスコアを形成するという選
択的スコア形成作用を行うという上記利点に加えて、加
熱が瞬間的であるため、加工時の積層体の熱変形が少な
い;高速でしかも大気中でスコア加工ができる;ビーム
の発振は電子工学的手段により高速;高精度で制御で
き、更に数値制御装置との組合せで、複雑な形状のスコ
ア形成も容易にできる等の利点をも与えるものである。
(実施例) 以下に本発明の実施例及び比較例を示す。
(1)スコア加工積層体用塗料 表−1に本発明の実施例及び比較例となるスコア加工用
積層体に用いた塗料を示してある。
該塗料を50μmの厚さのAl箔の片面上に所定の膜厚が得
られる様に塗装した後、各々の条件で焼き付けて目的と
する塗装金属箔を得た。
焼き付けられた塗膜の膜厚測定及び耐熱分解性の測定
は、該塗膜を金属箔から剥離して行なった。
耐熱分解性の測定は、約10mgの正確に秤量した塗膜を熱
天秤に掛けて、大気雰囲気中、室温から800℃まで、20
℃/minの昇温条件下で行なった。
測定結果は温度に対する重量減少率を連続的に示したTG
A曲線で表わされるが、このTGA曲線において重量減少率
が50%となる温度を[T50]として耐熱分解性の指標と
した。即ち、[T50]の値が高い程、耐熱分解性に優れ
ている事を意味する。
表−1に、各々の実施例及び比較例の塗膜に対する膜厚
及び[T50]の値を示してある。
(2)スコア加工用積層体の作成 該塗装金属箔の塗膜が金属箔を完全に被覆し、電気的に
絶縁させている事を確認した上で、その塗膜上にウレタ
ン接着剤を塗布して25μmのBO・PETフィルムをラミネ
ートし、目的とするスコア加工用積層体を得た。
(3)レーザスコア加工 該スコア加工用積層体を直径70mmの円板に切り抜き、第
5図に示す装置の加工台上にBO.PETフィルムが上向きに
なる様に取り付けた。
加工台を一定の速度(120m/min)で回転させながら、該
積層体に対して炭酸ガスレーザ(波長;10.6μm,ビーム
径;0.3mm)を垂直に、かつ加工台が一回転する時間だけ
照射し、直径60mm,幅約0.8mmのスコアを形成させた。
ここでレーザー出力は開口可能なスコアが得られる出力
を下限として変化させ、加工条件の変化に対するスコア
形成の安定性も評価の対象とした。
なお、用いたレーザ発振器は高速軸流型で最大出力1Kw
の炭酸ガスレーザ発振器である。
(4)スコア加工の評価 レーザーによってスコア加工を受けた塗膜に欠陥が生じ
ていないかの評価、スコア加工部の通電テストによって
行った。
通電テストとは、加工部全体(スコア1周)を3%NaCl
水溶液(電解液)で湿らせた後、スコア加工部と積層体
の金属露出部の間に6Vの電位を掛けて、通電するかどう
かを調べるかどうかを調べるものである。
即ち、電通しないならば、レーザー加工によっても塗膜
に欠陥が生じていない事を意味し、本実施例に示す積層
体はいずれも広い加工条件に対して安定したスコアを形
成出来るものであった。
また、比較例−6は、実施例−2と同じ構成の積層体に
対してダイセットによってスコア加工を行ったものであ
るが、そのスコア部はやはり金属を部分的に露出させて
いる事が通電テストの結果で明らかになった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明のスコア加工積層体
の断面構造の1例を示すものである。 第4−A図、第4−B図、第4−C図は本発明のスコア
加工積層体を用いた蓋体の1例を示すものである。 第5図は本発明のレーザースコア加工の1例を示すもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 3/14 7016−4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属層と熱可塑性樹脂フィルムとの中間
    に、熱重量分析における重量半減温度(T50)が450℃以
    上の耐熱性樹脂から成る塗膜を設けた積層体に対して、
    熱可塑性樹脂フィルム側からレーザビームを照射し、該
    熱可塑性樹脂フィルムにスコアを形成させる事を特徴と
    する積層体のスコア加工法。
  2. 【請求項2】耐熱性樹脂塗膜が、エポキシ樹脂成分と、
    フェノール樹脂及びアミノ樹脂から成る群より選ばれた
    硬化剤樹脂成分との組成物から成る第1項記載のスコア
    加工法。
  3. 【請求項3】耐熱性樹脂塗膜が、1乃至10μmの厚みを
    有する第1項記載のスコア加工法。
  4. 【請求項4】金属層が金属箔である第1項記載のスコア
    加工法。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂フィルムが、ポリオレフィ
    ン、ポリエステル又はポリアミドのフィルムから成る第
    1項記載のスコア加工法。
  6. 【請求項6】積層体が易開封性のヒートシール用蓋材で
    ある第1項記載のスコア加工法。
  7. 【請求項7】金属層と熱可塑性樹脂フィルムと、それら
    の中間に介在させた熱重量分析における重量半減温度
    (T50)が450℃以上の耐熱性樹脂から成る塗膜とを含ん
    で成り、該耐熱性樹脂塗膜を実質上残存させた状態で熱
    可塑性樹脂フィルムに選択的にスコアを形成させて成る
    ことを特徴とするスコア加工積層体。
  8. 【請求項8】請求項7記載のスコア加工積層体から成る
    易開封性容器蓋。
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