JPH068821A - 鉄道車両の車体 - Google Patents

鉄道車両の車体

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JPH068821A
JPH068821A JP5840793A JP5840793A JPH068821A JP H068821 A JPH068821 A JP H068821A JP 5840793 A JP5840793 A JP 5840793A JP 5840793 A JP5840793 A JP 5840793A JP H068821 A JPH068821 A JP H068821A
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澄生 奥野
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Keiji Omura
慶次 大村
Masato Okazaki
正人 岡崎
Morishige Hattori
守成 服部
Hitoshi Tsuruta
仁 鶴田
Hiroyuki Yamada
博之 山田
Kenji Kimura
謙治 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速で走行する鉄道車両に好適な鉄道車両の車
体および車体製作方法に関するもので、軽量で、かつ、
車外圧力変動に耐えられる鉄道車両の車体を提供するこ
とにある。 【構成】屋根構体2,側構体1,妻構体および台枠10
より構成される鉄道車両の車体において、前記台枠10
は車体の幅方向の両端位置において車体の長手方向に沿
って配置した一対の側梁11と、該一対の側梁11の間
に配置され、車体長手方向端部から見た場合に下方に凸
の円弧状の床部材13と、前記床部材を下方から支える
ものであって、前記一対の側梁に取付けたほぼ水平な横
梁12と、からなる。下方に凸の円弧状の床部材13を
有するので、車外圧力変動を面内の膜応力として支える
ことができ、車体全体の耐圧強度を向上させることがで
きるとともに車外圧力の変動を受ける部材を薄くて軽量
なものにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の車体に係
り、特に高速で走行する鉄道車両に好適な鉄道車両の車
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両は、目的地までの所要時間の短
縮および輸送量の拡大を目的として、近年、ますます高
速化の傾向にある。ところで、鉄道車両が高速で走行す
る場合、特にトンネル内においては車外の圧力が変化す
る。このような車外圧力の変動は、トンネル内で車両同
志が擦れ違う場合に最も大きくなる。そこで、鉄道車両
の車体を気密構造とし、前記車外圧力の変動が車内へ伝
播するのを防止している。このため、車体には前記車外
圧力の変動が直接作用することになる。したがって、前
記車外圧力の変動を考慮した車体構造とする必要があっ
た。
【0003】一方、鉄道車両を高速で走行させる場合、
軌道への影響が大きくなるため、車体を軽量化する必要
があった。
【0004】これらの要求を満足するものとして考えら
れたのが、車体幅方向断面を円形に構成した車体であ
る。このような鉄道車両の車体の例としては、例えば実
開昭51−151309号公報が挙げられる。この車体
構造は、平坦な台枠上に両側壁および屋根を連続した円
形曲面としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の車体構造に
あっては、該車体に前記車外圧力変動に伴う圧力が作用
した場合、両側壁および屋根が円形曲面であるため、外
板に面内の引張力が作用する。したがって、両側壁およ
び屋根の外板に作用する面外の曲げモーメントを低減で
きる。しかし、台枠は平坦な構造となっているため、前
記車外圧力が作用した場合、該台枠に大きな曲げモーメ
ントが作用することになる。したがって、台枠を前記曲
げモーメントに打ち勝つために強固に構成する必要があ
った。台枠の強度向上を図るには、該台枠を構成する各
種の部材を強固なものとする必要があり、重量が増加す
る。車体の重量増加は、高速車両においては好ましくな
い。
【0006】また、高速で走行する鉄道車両は、大容量
の電気機器を備えている。これらの電気機器は、その大
部分が台枠下面すなわち床下に取付けられる。したがっ
て、台枠は、前記電気機器を支えるために十分な強度を
有していなければならない。このことは、台枠の重量増
大につながる。
【0007】本発明の目的は、軽量で、かつ、車外圧力
変動に耐えられる鉄道車両の車体を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋根構体,側
構体,妻構体および台枠より構成される鉄道車両の車体
において、前記台枠は車体の幅方向について一つ以上の
曲率半径から成る曲面を有する床部材から構成したこ
と、を特徴とする。
【0009】
【作用】台枠は車体の幅方向について一つ以上の曲率半
径から成る曲面を有する床部材から構成したので、曲面
が耐圧面となるため車外圧力変動を面内の膜応力として
支えることができる。従って、車体全体の耐圧強度を向
上させることができるとともに、車外圧力の変動を受け
る部材を薄くて軽量なものにできる。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を図1ないし図4によっ
て説明する。1は車体の側面をなす側構体である。2は
車体の上面すなわち屋根をなす屋根構体である。10は
車体の下面をなす台枠である。前記側構体1は側柱5と
該側柱5に直行する水平方向の骨部材およびこれらの外
側に取付けられる側外板3から構成される。側構体1の
下辺には車体長手方向に引き通される長土台4が取付け
られる。なお、側構体1の側外板3の表面は垂直方向に
ついて外側へ凸の曲面をなしている。前記屋根構体2は
車体長手方向に引き通される骨部材と車体幅方向に引き
通される骨部材を組合せて接合し、これらの骨部材の外
側に屋根外板を接合して構成される。屋根構体2の屋根
外板の表面は車体幅方向について外側へ凸の曲面をなし
ている。
【0011】図2に示した台枠の構造を説明する。11
は台枠の車体幅方向端部に、車体長手方向に引き通して
配置される側梁である。台枠の車体幅方向両側位置に配
置される側梁11は平行になっている。12は前記二つ
の側梁11の間に、該側梁11に直行して配置される横
梁である。横梁12の端部は前記側梁11に接合され
る。また、横梁12は前記二つの側梁11の間で、車体
長手方向に平行に並べて複数配置される。横梁12の断
面形状はI形となっている。13は前記複数の横梁12
の上に取付けられる床部材である。床部材13の上面は
車体幅方向について曲面をなしている。該床部材13の
上面は少なくとも一つの曲率半径からなる円弧面に形成
するのが望ましい。床部材13は複数の軽合金製の押出
し型材をその幅方向に並べ、これらを接合することによ
り構成される。なお、前記押出し型材同士の接合あるい
は床部材13と側梁11との接合は、アーク溶接によっ
て行い、強度および気密性を確保する。前記軽合金製の
押出し形材はその上面にリブ15を有し、その下面に支
持部16を有している。そして、前記リブ15および支
持部16は前記軽合金製の押出し型材に一体に構成され
る。前記複数の支持部16は車体幅方向についてそれぞ
れ高さが異なり、台枠中心に近い位置のものが低くなっ
ている。前記床部材13はこれらの支持部16によっ
て、上面が曲面となるように横梁12上に取付けられ
る。前記リブ15は床部材13の座屈を防止するために
形成されている。リブ15は客室に設けられる腰掛など
の取付ける場合にも利用される。ところで、前記側梁1
1には前記横梁12が結合されるフランジおよび前記床
部材13が接合されるフランジが形成されている。ま
た、側梁11の外表面は前記側外板3の表面と連続した
面をなす。
【0012】このような構成の鉄道車両の車体の製作状
況を説明する。前記側構体1は側外板3の上に側柱5,
長土台4および前記側柱5に直交する骨部材を載せて、
それぞれの部材を接合することによって構成される。前
記屋根構体2は屋根外板の上に車体長手方向の骨部材お
よび車体幅方向の骨部材を載せて、それぞれの部材を接
合することによって構成される。前記台枠10は以下に
説明するようにして構成される。まず、平行に配置され
た二つの側梁11の間に複数の横梁12を配置し、これ
らを接合する。そして、前記複数の横梁12の上面に床
部材13を接合する。車体の車体長手方向端部をなす妻
構体は、垂直方向の骨部材と水平方向の骨部材を組合せ
結合し、これら骨部材の外側に外板を接合して構成され
る。なお、この妻構体については図面に表わして説明す
ることを省略した。このようにしてそれぞれ別々に製作
された側構体1,屋根構体2,妻構体および台枠10を
組合せて接合することにより、車体が構成される。
【0013】以上説明したように前記床部材13は台枠
10を製作する際に該台枠10に取付けられる。そし
て、該台枠10と側構体1および妻構体とを接合する。
したがって、前記床部材13を構成する複数の軽合金製
押出し型材の接合作業を横梁12上で行なってもよく、
作業性を向上させることができる。また、床部材13は
その支持部14を介して横梁12へ取付けられるため、
接合面が小さい。このため、連続溶接ではなく、スポッ
ト溶接によって床部材13の取付けを行なう。したがっ
て、作業時間および労力を低減できる。
【0014】ところで、鉄道車両が高速でトンネル内を
走行する場合、対向する車両が擦れ違う時に大きな車外
圧力の変動が生じる。また、鉄道車両が高速でトンネル
に突入する場合、あるいは、鉄道車両が高速でトンネル
から抜け出す場合にも大きな車外圧力の変動が生じる。
以上説明した車外圧力の変動は、鉄道車両の走行速度が
速くなるに伴って増大する。
【0015】一方、図3によって円筒容器に圧力が作用
した場合の状況を説明する。前記円筒容器に圧力Pが作
用した場合、該円筒容器の外壁には曲げモーメントは全
く作用しない。該外壁に作用する力は全て面内荷重すな
わち膜応力であって釣り合うことになる。円筒容器の膜
応力σpは、式(1)で与えられる。
【0016】σp=PR/t …………………(1) ここで、Pは円筒容器にかかる内圧,Rは円筒容器の半
径,tは円筒容器の外壁の厚さである。
【0017】次に、図4によって平板に圧力Pが作用し
た場合の状況を説明する。平板に圧力Pが作用した場
合、該平板には膜応力は発生せず、前記圧力Pに対応し
た剪断力Fおよび曲げモーメントMが発生する。
【0018】本発明の台枠10に前記圧力が作用した場
合の状況を説明する。圧力は床部材13の上面に作用
し、該床部材13の支持部14を介して横梁12に伝わ
る。前記圧力は主に床部材13と横梁12によって負担
する。床部材13はその上面が車体幅方向について円弧
状の曲面をなした耐圧面として構成されているため、前
記図3の円筒容器の外壁と同様に、前記圧力の一部を面
内の膜応力として負担する。したがって、床部材13に
作用する曲げモーメントを低減することができる。
【0019】一方、前記台枠10を構成する水平な横梁
12と床部材13とは、支持部16を介して接合されお
り、これらは一体のものとして挙動する。したがって、
台枠10は上面が車体幅方向について円弧状の曲面に構
成されているため、該台枠10の車体幅方向端部の垂直
寸法が車体幅方向中央部の垂直寸法よりも大きくなる。
したがって、台枠10においては車体幅方向の中央部よ
りも側梁11に近い位置の曲げ剛性が大きくなる。な
お、台枠における曲げ剛性は該台枠の垂直寸法の3乗に
比例する。
【0020】また、前記台枠10に作用する曲げモーメ
ントの車体幅方向の分布状態は、図4に示した平板と同
様になる。台枠10の構造では側梁11に近づくに従っ
て該曲げモーメントは大きくなる。ところが、前記台枠
10は車体幅方向両端部分の垂直寸法が大きいために曲
げ剛性が高い。したがって、台枠10は前記曲げモーメ
ントを負担するのに有利な構造となっている。
【0021】以上説明したように前記台枠10の構造で
は、横梁12に作用する曲げモーメントを、従来の上面
が平坦な台枠に比べて大幅に低減できる。また、台枠1
0自体が、その車体幅方向両端部に近づくに従って曲げ
剛性が高くなっているため、十分な剛性を確保できる。
このことによって、横梁12の断面形状を小さくする
か、または、該横梁12の各部分の厚さを薄くして、軽
量化を図ることができる。横梁12の垂直寸法を短くす
ることにより、台枠10全体の垂直寸法を短くできる。
したがって、台枠10の下面に各種の機器を設置する場
合に、十分な空間を確保することができる。特に、高速
鉄道車両の場合、台枠下面すなわち床下に取付けられる
機器が大形になるため、台枠下面の機器設置空間を拡大
することは有利である。
【0022】以上説明したように前記台枠10は、円弧
状の曲面を有した床部材13を取付けることによって、
車外圧力の変動に対して十分な強度を有する。また、台
枠10は床部材13を取付けることによって、その車体
幅方向の断面形状が高い曲げ剛性を有するものとなる。
したがって、台枠10を構成する側梁11,横梁12お
よび床部材13のそれぞれの厚さを薄くすることができ
るため、該台枠10全体を軽量化できる。
【0023】前記側構体1および屋根構体2もそれぞれ
外板部分を外側へ凸とした曲面に構成しているため、車
外圧力の変動に対して十分な強度を有するものである。
また、側構体1および屋根構体2についても、軽量化が
図れる。このことによって、車体全体の軽量化を達成で
き、かつ、車外圧力変動に十分耐えられる車体が得られ
る。
【0024】図5によって本発明の第2実施例を説明す
る。図5において、前記第1実施例と同一符号は、同一
部材を示す。13aは車体幅方向中央部の曲面を曲率半
径R1とし、車体幅方向両端側の曲面を曲率半径R2とし
た床部材である。(R1>R2)4aは前記床部材13a
の車体幅方向端部を支持するように構成された長土台で
ある。前記床部材13aの車体幅方向端部は前記長土台
4aの上面に取付けられる。
【0025】このような構成において、前記床部材13
aの車体幅方向端部は台枠と側構体とを組合せ接合する
際に、長土台4aの上面に接合される。
【0026】この台枠は床部材13aの車体幅方向両端
側の曲率半径R2を車体幅方向中央部の曲率半径R1より
小さくすることによって、該台枠の車体幅方向端部の垂
直寸法を大きくることができる。したがって、台枠の車
体幅方向および車体長手方向の曲げ剛性を、前記第1実
施例よりさらに向上させることができる。このことは、
台枠および側構体を軽量化する上で有利である。以上説
明した効果以外は、前記第1実施例と同様である。
【0027】図6によって本発明の第3実施例を説明す
る。図6において、前記第1実施例と同一符号は、同一
部材を示す。13cは上面と下面を所定の間隔で配置さ
れた隔壁14aで連結し、中空部分を有した軽合金製の
押出し型材からなる床部材である。該床部材13cは垂
直寸法の異なる複数の押出し型材をその幅方向に並べて
接合することによって構成される。床部材13cの上面
は円弧状の曲面をなしている。12aはその垂直寸法す
なわち高さを前記第1実施例の横梁12よりも低くした
横梁である。11aは前記横梁12aが接合されるフラ
ンジの間隔を該横梁12aの高さに合わせて狭くした側
梁である。
【0028】前記床部材13cは隔壁14aで仕切られ
た中空部分を有した軽合金製の押出し型材から構成され
ているため、その剛性が前記第1実施例の床部材13よ
りも高い。したがって、この台枠は前記床部材13cを
有しているため、横梁12aの高さ寸法を小さくするこ
とができる。横梁12aの高さ寸法を小さくすることに
よって、台枠下方の機器設置空間を広くすることができ
る。床部材13cの中空部分は、空気調和装置に連結さ
れる空調ダクトあるいは電線,各種配管を設置するダク
トとして利用できる。
【0029】なお、前記床部材13cの中空部分の断面
面積を狭くすることによって、該中空部分を配管として
利用することもできる。以上説明した効果以外は、前記
第1実施例と同様である。
【0030】図7によって本発明の第4実施例を説明す
る。図7において、前記第1実施例と同一符号は、同一
部材を示す。13dは上面と下面を所定の間隔で配置さ
れた隔壁14bで連結し、中空部分を有した軽合金製の
押出し型材からなる床部材である。該床部材13dは垂
直寸法の異なる複数の押出し型材を車体幅方向に並べて
接合することによって構成される。床部材13dの上面
は円弧状の曲面をなしている。床部材13dの下面は平
坦な面をなしている。なお、床部材13dを構成する押
出し型材は各部の板厚を厚くして強度を向上させてい
る。11bは前記床部材13dの車体幅方向端部が取付
られるフランジを有した側梁である。本実施例の台枠
は、二つの側梁11bを所定の間隔を隔てて平行に配置
し、これらの間に前記床部材13dを配置して構成され
る。また、本実施例の台枠は、横梁を設けない構成とな
る。
【0031】この台枠は二つの側梁11bの間に床部材
13dを配置して構成し、横梁を設けない構造となって
いる。したがって、台枠下方の機器設置空間を広くする
ことができる。また、台枠全体を構成する部材の数を削
減することができる。このことは、台枠を製作する場合
の労力および所要時間を低減することにもなる。以上説
明した効果以外は、前記第1実施例と同様である。
【0032】図8によって本発明の第5実施例を説明す
る。図8において、前記第1実施例と同一符号は、同一
部材を示す。13eは曲面を構成する部分およびリブ1
5を一体に構成した軽合金製の押出し型材によって構成
される床部材である。床部材13eは複数の前記押出し
型材をその幅方向に並べ、それぞれを接合することによ
り構成される。なお、床部材13eの上面は円弧状の曲
面に構成されている。17は前記床部材13eを横梁1
2上で支持するための支持部材である。該支持部材17
はその床部材支持面が床部材13eの曲面に一致した曲
面に構成されている。支持部材17の断面形状はL形に
構成される。
【0033】この台枠の製作は、次のようにして行われ
る。
【0034】まず、側梁11を平行に配置し、その間に
横梁12を配置してこれらを接合する。次に、前記横梁
12上に支持部材17を取付ける。そして、前記支持部
材17の支持面に床部材13eを取付ける。このように
して台枠を構成した後、該台枠は側構体および妻構体と
接合される。
【0035】前記床部材13eは同一断面形状の複数の
押出し型材をその幅方向に並べ接合することによって構
成される。したがって、床部材13eを構成する複数の
押出し型材はその断面形状が同一であるため、該押出し
型材自体のコストを低減できる。すなわち、複数の種類
の押出し型材を製作するには、各押出し型材を製作する
ための複数の型が必要となる。押出し型材を製作するた
めの型は、非常に高価なものである。したがって、複数
の断面形状の押出し型材によって床部材を構成する場
合、各押出し型材のコストが高くなる。複数の押出し型
材を統一することによって、該押出し型材のコストを低
減できる。以上説明した効果以外は、前記第1実施例と
同様である。
【0036】図9によって本発明の第5実施例を説明す
る。図9において、前記第1実施例と同一符号は、同一
部材を示す。13fは第6実施例と同様な床部材であ
る。但し、該床部材13fはリブ15の数を少なくして
いる。18は車体幅方向両側の側梁11の間に引き通し
て配置される支持部材である。該支持部材18は前記床
部材13fを横梁12に対して支持する。支持部材18
はその上面が床部材13fの曲面と同一の曲率半径とな
るように塑性加工によって製作される。支持部材18の
断面形状は逆向きのL型となっている。したがって、支
持部材18の床部材13fを支持する面はある程度の幅
を有する。床部材13fは車体長手方向に長いため、そ
の製作作業および運搬作業が煩雑である。そこで、該床
部材13fを車体長手方向について複数に分割し、前記
支持部材18の支持面で接合してもよい。
【0037】二つの側梁11と複数の横梁12を接合し
た後、該側梁11間に複数の支持部材18を取付け、該
支持部材18上に床部材13fを取付ける。別の製作方
法としては床部材13fの下面に支持部材18を取付け
た後、該床部材13fおよび支持部材18を二つの側梁
11間に取付ける。
【0038】この支持部材18は車体幅方向に引き通し
て配置されるため、前記第5実施例に比べて、該支持部
材18の数を半減できる。
【0039】なお、床部材13fを車体長手方向につい
て複数に分割し、前記支持部材18の支持面で接合する
構成とした場合には、床部材13f自体の製作作業およ
び運搬作業を容易にすることができる。以上説明した効
果以外は、前記第1実施例と同様である。
【0040】図10ないし図15によって本発明の第7
実施例を説明する。側構体1および屋根構体2は、前記
第1実施例に示したものと同一の構造である。20は前
記各実施例と構造が異なる台枠である。台枠20は車体
幅方向両側位置に車体長手方向に引き通して配置される
二つの側梁21,二つの側梁21の間に設置される複数
の横梁22,横梁22の上部に設置される床部材23お
よび台枠の車体長手方向両端部の台車設置位置に設置さ
れる端台枠24から構成される。前記側梁21の内面に
は、複数の横梁22の端部および床部材23の端部が接
合される複数のフランジが形成されている。横梁22は
平行に配置された前記側梁21の間に配置され、端部を
該側梁21のフランジに接合する。横梁22の断面形状
は図13に示すようにY型となっている。横梁22の床
部材支持部22aはその上面が床部材23の曲面に対応
した曲率半径となるように形成されている。横梁22は
軽合金製の押出し型材によって構成される。床部材支持
部22aの曲面は、前記押出し型材を切削することによ
り構成される。また、前記床部材支持部22aの車体幅
方向端部は、側梁21の上部のフランジに対応させて切
削する。床部材23は前記第5,6実施例と同様に複数
の軽合金製押出し型材によって構成される。端台枠24
は前記複数の側梁21の間に配置される端台枠横梁25
および枕梁26によって構成される。端台枠横梁25お
よび枕梁26のそれぞれの端部は、側梁21に接合され
る。端台枠横梁25は、端台枠24の車体長手方向の車
体中央よりの位置に配置される。端台枠横梁25は軽合
金製押出し型材からなり、上部フランジ,下部フランジ
および該上部フランジと下部フランジをつなぐウェブと
から構成されている。該ウェブは板厚が厚くなってい
る。ウェブの図14に点線で示した部分を切削して除去
することにより、床部材23の車体長手方向端部を支持
する床部材支持部25aを形成する。床部材支持部25
aは床部材23の曲面に一致した曲率半径の曲面に構成
される。27は床部材23の車体長手方向端部を上方か
ら押さえるための押え金である。
【0041】二つの側梁21を所定の間隔を隔てて平行
に配置し、該側梁21の間に複数の横梁22,二つの端
台枠横梁25および複数の枕梁26を配置して、これら
を接合する。接合前に、複数の横梁22の上部の床部材
支持部22a、および端台枠横梁25の側面のウェブを
を切削して曲面状の床部材支持部22a、および床部材
支持部25aを形成する。前記曲面は床部材の曲率に一
致している。次に、複数の横梁22には、予め床部材支
持部22aが形成されている。複数の横梁22の上部に
床部材23を取付ける。このとき、床部材23の車体長
手方向端部は、端台枠横梁25の床部材支持部25aに
載せられ、接触部分を溶接によって接合する。
【0042】以上のように、車体の幅方向にそって円弧
面状の支持部材23a,25aを有するので、床部材2
3の円弧面が所定の円弧状に保たれ、強度低下がない。
例えば、図2や図5の実施例の場合、型材13,13a
の垂直な脚部が傾斜すると、所定の円弧状にならず、強
度低下が発生する。このため、軽量で高耐圧にすること
ができる。また、この円弧面は切削によって形成してい
るので、正確な円弧面を構成でき、強度低下を防止でき
るものである。
【0043】また、横梁22の上部はY状に設け、すな
わち上面に2つの床部材支持部22a,22aを設け、
この2つの床部材支持部22a,22aで床部材23を
支えるので、横梁22の配置間隔が大きくても床部材2
3が平らになりやすく、強度低下がない。
【0044】また、I状の横梁22の上面に1つの床部
材支持部22aのみを設ける場合には、床部材支持部2
2aは上面の中央に設けることになる。床部材支持部2
2aの高さは車体の幅方向の中央部に行くに従って小さ
い。このため、1つの床部材支持部22aのみを設ける
場合において、床部材支持部22aと床部材23との溶
接に隅肉溶接を行う場合には、溶接電極が入らず、溶接
ができない。支持部材22aの高さを大きくすると、車
体全体の高さが高くなる。しかし、2つの床部材支持部
22a,22aを設けた場合にはこのようなことが無い
ものである。
【0045】ところで、前記枕梁26は車体の垂直荷重
を台車に伝えるための部材である。
【0046】この台枠はその車体長手方向端部に設置さ
れた連結器から伝えられる車端荷重すなわち牽引力ある
いは制動力を枕梁26で受ける。そして、前記車端荷重
を該枕梁26から側梁21および床部材23を介して反
対側の枕梁へ伝える。なお、反対側の枕梁は別の連結器
を介して他の車体へ前記車端荷重を伝える。床部材23
は車体幅方向について曲面に構成されているため、車体
長手方向の引張荷重および圧縮荷重に対して十分な強度
を有する。したがって、前記車端荷重の一部を負担する
ことができる。床部材23が車端荷重の一部を負担する
ことによって、側梁21が負担する車端荷重が減少す
る。このことにより、側梁21の板厚を薄くして軽量化
することができる。
【0047】横梁22はその上部に切削によって床部材
支持部22aを形成しているため、図8の実施例、図9
の実施例に比べて床部材23を支持するための支持部材
が不要となる。したがって、台枠を構成する部材の数を
低減できる。このことは、台枠を製作する際の所要時間
および労力を低減することができる。端台枠横梁25に
床部材支持部23aが一体に形成されているため、該端
台枠横梁25と床部材23の接合作業が容易に行なえ
る。また、端台枠横梁25と床部材23を溶接によって
接合することにより、十分な気密性を確保でき、車端荷
重にも十分耐えられる。以上説明した効果以外は、前記
第1,第5および第6実施例と同様である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
外圧力変動を面内の膜応力として支えることができ、車
体全体の耐圧強度を向上させることができるとともに車
外圧力の変動を受ける部材を薄くて軽量なものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による鉄道車両の車体の第1実施
例を示す車体幅方向断面の斜視図出ある。
【図2】図2は図1のII−II部の断面図である。
【図3】図3は円筒容器における力学的特性を示す円筒
容器の断面図である。
【図4】図4は平板における力学的特性を示す平板の断
面図である。
【図5】図5は本発明による車体の第2実施例の側構体
下部と台枠の車体幅方向断面図である。
【図6】図6は本発明による車体の第3実施例の側構体
下部と台枠の車体幅方向断面図である。
【図7】図7は本発明による車体の第4実施例の側構体
下部と台枠の車体幅方向断面図である。
【図8】図8は本発明による車体の第5実施例の側構体
下部と台枠の車体幅方向断面図である。
【図9】図9は本発明による車体の第6実施例の側構体
下部と台枠の車体幅方向断面図である。
【図10】図10は本発明による車体の第7実施例の車
体幅方向断面の斜視図である。
【図11】図11は図10の台枠の側面図である。
【図12】図12は図10の台枠の床部材を設置した部
分の車体幅方向断面図である。
【図13】図13は図12の横梁のXIII−XIII部の断
面図である。
【図14】図14は図10の端台枠の床部材支持部の断
面図である。
【図15】図15は図14の端台枠の床部材支持部の正
面図である。
【符号の説明】
1…側構体、2…屋根構体、10…台枠、11…側梁、
12…横梁、13…床部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 正人 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 服部 守成 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 鶴田 仁 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 山田 博之 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 木村 謙治 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 正井 健太郎 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根構体,側構体,妻構体および台枠より
    構成される鉄道車両の車体において、前記台枠は車体の
    幅方向について一つ以上の曲率半径から成る曲面を有す
    る床部材から構成されていること、を特徴とする鉄道車
    両の車体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の鉄道車両の車体において、
    前記床部材は、複数の押出し型材を、車体幅方向に並べ
    て構成されること、を特徴とする鉄道車両の車体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の鉄道車両の車体において、
    前記押出し型材は、その上面に車体長手方向に引き通さ
    れ、一体に構成されたリブを有すること、を特徴とする
    鉄道車両の車体。
  4. 【請求項4】請求項1の鉄道車両の車体において、前記
    床部材は水平な横梁の上に設置されており、前記床部材
    は円弧状の部材とこれを前記横梁に支持させる支持部材
    とから成り、前記円弧状の部材と前記支持部材とは一体
    の押出し型材からなり、該複数の押出し型材を車体幅方
    向に並べていること、を特徴とする鉄道車両の車体。
  5. 【請求項5】請求項4の鉄道車両の車体において、前記
    一体の押出し型材は中空の型材であること、を特徴とす
    る鉄道車両の車体。
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