JPH068813U - 熱処理ロール - Google Patents

熱処理ロール

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Publication number
JPH068813U
JPH068813U JP4738092U JP4738092U JPH068813U JP H068813 U JPH068813 U JP H068813U JP 4738092 U JP4738092 U JP 4738092U JP 4738092 U JP4738092 U JP 4738092U JP H068813 U JPH068813 U JP H068813U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
partition plate
diameter
fitting groove
medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP4738092U
Other languages
English (en)
Inventor
政美 中本
実 粟津
Original Assignee
株式会社ヒラノテクシード
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ヒラノテクシード filed Critical 株式会社ヒラノテクシード
Priority to JP4738092U priority Critical patent/JPH068813U/ja
Publication of JPH068813U publication Critical patent/JPH068813U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 熱処理ロールAは、中空のロール体10の内
部に円筒状の内装体14を設け、ロール体10の内周面
との間に媒体流通用の通路16を形成して成り、内装体
14の外周に螺旋状に延設した嵌合溝20に、外径がロ
ール体10の内径より若干大で内径が嵌合溝20の底面
径より大である螺旋状仕切り板44を嵌装し、媒体流通
路16を螺旋状通路に画定している。 【効果】 蒸気、熱オイル、冷却水等の媒体は、常時必
ず仕切り板44が画定する螺旋状通路を均一定常状態で
流れるので、温度ムラを生じることなく、ロール体10
に対する加熱冷却作用が均一安定化され、また操業中に
ロール作業面12が径方向に反ることがあっても、嵌合
溝20に、径方向に仕切り板44の内径と嵌合溝20の
底面径との差を係って嵌装している仕切り板44は、そ
の差の分だけ径方向内方に移動できるので機能的に支障
は何ら生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、熱処理ロールに関するものであり、詳しくは、被処理物を挟むよう に対向配置させてなる2本の組み合わせロールにおける、どちらか一方のあるい は双方のロールであって、内部に蒸気、温水、熱水、熱オイル、冷却水などの媒 体を流すことによりロール作業面を加熱あるいは冷却させて用いられる加熱ロー ルあるいは冷却ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来の熱処理ロールの構造を以下に説明する。図4に示すように、熱処理ロー ル100が左右両側で軸受101により回転自在に支持されている。前記熱処理 ロール100は、大きく分けて、左右両側のロール軸部102と、中空のロール 部104と、前記ロール部104の内部に配される中空円柱状の内装体106か らなっている。
【0003】 前記ロール部104は、外周にロール作業面108が形成する円筒状のロール 本体110と、前記ロール本体110の両側開口部を閉塞するための側板体11 2とからなっている。
【0004】 前記内装体106は、前記ロール部104との間に媒体流通用の隙間114が 形成するように前記ロール部104の内部に配されている。またその外周面11 6において、螺旋状に延びる線状突部118が設けられている。
【0005】 左右両側のロール軸部102(図4において右側のものを第1ロール軸部10 2a、左側のものを第2ロール軸部102bとする)は、それぞれロール部10 4における側板体112、および内装体106における側板体113を貫通する ものであり、第1ロール軸部102aと第2ロール軸部102bとの間には1本 のパイプ120が、内装体106の内部にて架設されている。
【0006】 前記第1ロール軸部102aは、内外2重管タイプのものである。すなわち、 前記第1ロール軸部102aは軸方向に延びる貫通孔124を有しており、この 貫通孔124に内管122が配されている。前記内管122は前記パイプ120 と流通可能に連接され、貫通孔124と内管122との間の空間126は前記媒 体流通用の隙間114と連通している。
【0007】 第2ロール軸部102bは、その外方端部において、ギア128を介してモー タ(図示せず)と連結されており、前記モータが駆動することにより上記熱処理 ロール100が回転するようになっている。符号130は、前記パイプ120の 内部と媒体流通用の隙間114とを連通させるための誘導通路であり、前記第2 ロール軸部102bに設けられている。
【0008】 さて、媒体、例えば蒸気、温水、熱水、熱オイル、冷却水をポンプ等により第 1ロール軸部102aにおける内管122内部に送り込む。内管122内部に送 り込まれた媒体はこの中を通って前記パイプ120の中に入り込み、さらにこの 中を通って第2ロール軸部102bの誘導通路130にまで達する。前記誘導通 路130にまで達した媒体は、ロール部104と内装体106との間に形成する 媒体流通用の隙間114に入り込む。
【0009】 その後、前記隙間114に流れ込んだ媒体は、内装体106の外周面116に 設けられた螺旋状に延びる線状突部118に沿って螺旋状に流れ進み、第1ロー ル軸部102a近傍にまで達する。
【0010】 媒体が内装体106の外周面116に沿って螺旋状に流れる間、上記ロール本 体110は加熱あるいは冷却されることになる。
【0011】 第1ロール軸部102a近傍にまで達した媒体は、第1ロール軸部102aに おける貫通孔124と内管122との間を通って排出される。
【0012】 上記のようなタイプの熱処理ロール100は、その使用中においてロール本体 110が径方向内方に押圧されて同方向に反ることもあるので、図5に示すよう に、線状突部118とロール本体110内面との間に若干の隙間を設ける必要が ある。
【0013】 しかしながら、内装体106の外周を螺旋状に流れるように期待された媒体が 、線状突部118を飛び越え、前記隙間を流れてしまうという問題があった。こ れにより、媒体の流れが不均一になり、温度ムラが発生することもあった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、次のような手段を講じた。すなわち、 本考案の熱処理ロールは、 外周にロール作業面が形成されてなる中空のロール部と、 前記ロール部との間に媒体流通用の隙間が形成するように前記ロール部の内部 に配された円柱状の内装体 とを備えた熱処理ロールであって、 前記内装体の外周に螺旋状に延びる嵌合溝が設けられ、 外径が前記ロール部の内径より若干大であり、内径が前記嵌合溝における底面 径より大である螺旋状の仕切り板が前記嵌合溝に設けられてなるものである。
【0015】
【作用】
本考案の熱処理ロールにおいて、上記嵌合溝に配された仕切り板は、その外径 が前記ロール部の内径より若干大であるため、通常は仕切り板の外側面はロール 部の内面に当接した状態にあるとともに、常に径方向外方に付勢された状態にあ る。これにより、ロール部と内装体との間に設けた媒体流通用の隙間は、前記仕 切り板によりしっかりと区画され、該仕切り板を飛び越えて媒体が流れるような 心配はない。
【0016】 なお、使用中にロール本体が径方向内方に押圧されて同方向に反っても、これ を受けて嵌合溝に配された仕切り板は、径方向内方に仕切り板の内径と前記嵌合 溝における底面径との差の分だけ移動し得る。
【0017】
【考案の効果】
本考案の熱処理ロールによれば、蒸気、熱オイル、冷却水などの媒体は、常に 仕切り板により区画された部分を流れ、該仕切り板を飛び越えて流れるような心 配はない。これにより、媒体の流れの不均一性により発生する温度ムラは起こり 得ず、ロール部に対する加熱作用あるいは冷却作用が均一化する。
【0018】 また、使用中にロール本体が径方向内方に押圧されて同方向に反っても、これ を受けて嵌合溝に配された仕切り板は、径方向内方に仕切り板の内径と前記嵌合 溝における底面径との差の分だけ移動し得るので問題はない。
【0019】
【実施例】
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1に熱処理ロールAの断面図を示す。符号10は、外周にロール作業面12 が形成してなる中空円柱状のロール体である。
【0020】 符号14は、中空円柱状の内装体であり、前記ロール体10との間に、例えば 蒸気、温水、熱水、熱オイル、冷却水などの媒体が流通するための隙間16が形 成するように前記ロール体10の内部に同軸上に配されている。前記内装体14 の外周面18には、螺旋状に延びる一本の嵌合溝20が設けられている。
【0021】 符号22は同軸上に配された駆動ロールであり、駆動源であるモータ(図示せ ず)と連結されている。前記駆動ロール22は、前記ロール体10および内装体 14の側面24の中心部を貫通しており、その内方端部26は前記内装体14の 内部にまで達している。
【0022】 符号28は、軸方向に延びる貫通孔30を有した送入排出ロールであり、前記 駆動ロール22と同様、前記ロール体10および内装体14の側面24の中心部 を貫通し、その内方端部32は前記内装体14の内部にまで達している。
【0023】 符号34は、媒体を流すための主パイプであって、一端が前記駆動ロール22 の内方端部26と連結され、他端が前記送入排出ロール28の内方端部32と連 結されている。
【0024】 なお、前記駆動ロール22には、ロール体10と内装体14との間に形成する 隙間16と、前記主パイプ34の内部空間36とを連通可能にする通路38が設 けられている。また、前記送入排出ロール28には、前記隙間16と前記貫通孔 30とを連通可能にする通路40が設けられている。
【0025】 符号42は、前記貫通孔30に配された送込みパイプであって、媒体送込み用 ポンプ(図示せず)と直結されているとともに、前記主パイプ34と連通可能に 取り付けられている。この送込みパイプ42により、該送込みパイプ42の内部 と前記貫通孔30あるいは前記隙間16とは完全に隔離されている。
【0026】 符号44は螺旋状の仕切り板であり(図2参照)、内装体14の外周面18に おいて螺旋状に延びる嵌合溝20に配された状態で、ロール体10と内装体14 との間に位置するものである。前記仕切り板44は、その外径Lが前記ロール体 10の内径より若干大であり、内径Mが前記嵌合溝20における底面径Tより大 となっている。これにより、通常は仕切り板44の外側面44aはロール体10 におけるロール作業面12の内面12aに当接した状態にあるとともに、常に径 方向外方に付勢された状態にある(図3参照)。
【0027】 上記構成の熱処理ロールAを、モータを駆動させることにより回転させる。同 時に、送込みパイプ42を介して主パイプ34に媒体を送り込む。主パイプ34 に送り込まれた媒体は、駆動ロール22側にまで達し、該駆動ロール22におけ る通路38を通って隙間16に流れ込む。前記隙間16に流れ込んだ媒体は、仕 切り板44に沿って前記隙間16を螺旋状に送入排出ロール28側にまで流れる 。このように、媒体が隙間を、言い換えればロール体10におけるロール作業面 12の内側を流れる時、前記ロール体10は媒体により加熱あるいは冷却される ことになる。なお、図中における矢印は、媒体の流れを示すものである。
【0028】 送入排出ロール28側に流れた媒体は、該送入排出ロール28における通路4 0を介して貫通孔30と送込みパイプ42との間を流れ、外部に排出されていく ことになる。
【0029】 本考案の熱処理ロールAにあっては、蒸気、熱オイル、冷却水などの媒体は、 常に仕切り板44により区画された部分を螺旋状に流れ、該仕切り板44を飛び 越えて流れるような心配はない。これにより、媒体の流れの不均一性により発生 する温度ムラは起こり得ず、ロール体10に対する加熱作用あるいは冷却作用が 均一化する。
【0030】 また、使用中にロール本体10におけるロール作業面12が径方向内方に押圧 されて同方向に反っても、これを受けて嵌合溝20に配された仕切り板44は、 径方向内方に仕切り板44の内径Mと前記嵌合溝20における底面径Tとの差の 分だけ移動し得るので問題はない。
【0031】 なお、本実施例では、ロール体10と内装体14とが一体的に固定されたタイ プのものを示したが、これに限らず、本考案は、ロール本体10のみが回転する タイプのもの、あるいは内装体14のみが回転するタイプのものに採用しても構 わない。また、ロール体10と内装体14とが一体的に固定されたタイプのもの であって、どちらも回転しないタイプのものに採用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す熱処理ロールの断面図
である。
【図2】仕切り板の斜視図である。
【図3】図1における要部拡大断面図である。
【図4】従来の熱処理ロールの断面図である。
【図5】図5における要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10……ロール体 12……ロール作業面 14……内装体 16……隙間 20……嵌合溝 44……仕切り板 A……熱処理ロール L……仕切り板の外径 M……仕切り板の内径 T……嵌合溝における底面径

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にロール作業面が形成されてなる中空
    のロール部と、 前記ロール部との間に媒体流通用の隙間が形成するよう
    に前記ロール部の内部に配された円柱状の内装体とを備
    えた熱処理ロールであって、 前記内装体の外周に螺旋状に延びる嵌合溝が設けられ、 外径が前記ロール部の内径より若干大であり、内径が前
    記嵌合溝における底面径より大である螺旋状の仕切り板
    が前記嵌合溝に配されてなることを特徴とする熱処理ロ
    ール。
JP4738092U 1992-07-07 1992-07-07 熱処理ロール Pending JPH068813U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4738092U JPH068813U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 熱処理ロール

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4738092U JPH068813U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 熱処理ロール

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JPH068813U true JPH068813U (ja) 1994-02-04

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ID=12773496

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JP4738092U Pending JPH068813U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 熱処理ロール

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JP (1) JPH068813U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240331A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Japan Steel Works Ltd:The シート成形用ロール及びシート成形方法
JP2018184983A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 サンコール株式会社 冷却ローラ
JP2024000724A (ja) * 2022-06-21 2024-01-09 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 熱処理装置

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