JPH0687450A - 車両用ハンドル軸のチルト装置 - Google Patents
車両用ハンドル軸のチルト装置Info
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- JPH0687450A JPH0687450A JP23735692A JP23735692A JPH0687450A JP H0687450 A JPH0687450 A JP H0687450A JP 23735692 A JP23735692 A JP 23735692A JP 23735692 A JP23735692 A JP 23735692A JP H0687450 A JPH0687450 A JP H0687450A
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- Japan
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- shaft
- handle
- universal joint
- transmission
- transmission shaft
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 操縦部前壁2に固定の固定フレーム3にハン
ドルポスト4を枢支軸5廻りチルト自在に支持し、ハン
ドルポスト4にハンドル軸6を支持し、操縦部7の前方
のエンジン8上部にパワステコントローラ9を配置し、
操縦部前壁2を貫通している伝動軸10を介してハンド
ル軸6からパワステコントローラ9に操向動力を伝達可
能にする。ハンドル軸6の下端と伝動軸10とを伸縮自
在な自在継手軸11で連結し、ハンドル軸6と自在継手
軸11との連結点Aを枢支軸5及び伝動軸10より上方
に配置する。 【効果】 ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低くして
操縦ハンドル12のチルト動作量を多く確保することが
でき、そのようにしても、ハンドル軸6と自在継手軸1
1との連結点Aを枢支軸5より高くして、伝動軸10の
高さを確保でき、よって組立の容易化及びパワステコン
トローラ9円滑な伝動が達成できる。
ドルポスト4を枢支軸5廻りチルト自在に支持し、ハン
ドルポスト4にハンドル軸6を支持し、操縦部7の前方
のエンジン8上部にパワステコントローラ9を配置し、
操縦部前壁2を貫通している伝動軸10を介してハンド
ル軸6からパワステコントローラ9に操向動力を伝達可
能にする。ハンドル軸6の下端と伝動軸10とを伸縮自
在な自在継手軸11で連結し、ハンドル軸6と自在継手
軸11との連結点Aを枢支軸5及び伝動軸10より上方
に配置する。 【効果】 ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低くして
操縦ハンドル12のチルト動作量を多く確保することが
でき、そのようにしても、ハンドル軸6と自在継手軸1
1との連結点Aを枢支軸5より高くして、伝動軸10の
高さを確保でき、よって組立の容易化及びパワステコン
トローラ9円滑な伝動が達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばトラクタ等の車
両用ハンドル軸のチルト装置に関する。
両用ハンドル軸のチルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば農用トラクタ等の車両において
は、操縦部前壁に固定の固定フレームにハンドルポスト
を枢支軸廻りチルト自在に支持し、ハンドルポストにハ
ンドル軸を支持して、ハンドル軸上端の操縦ハンドルを
上下にチルト動作可能にしている。
は、操縦部前壁に固定の固定フレームにハンドルポスト
を枢支軸廻りチルト自在に支持し、ハンドルポストにハ
ンドル軸を支持して、ハンドル軸上端の操縦ハンドルを
上下にチルト動作可能にしている。
【0003】また、農用トラクタ等では、操縦部の前方
のエンジンの上部にパワステコントローラを配置したも
のがあり、その場合、操縦部前壁を貫通して伝動軸を配
置し、この伝動軸を介してハンドル軸からパワステコン
トローラに操向動力を伝達するようになっている。
のエンジンの上部にパワステコントローラを配置したも
のがあり、その場合、操縦部前壁を貫通して伝動軸を配
置し、この伝動軸を介してハンドル軸からパワステコン
トローラに操向動力を伝達するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操縦ハンド
ルをチルト可能にするということは、操縦ハンドルを作
業者の体格に合わせた高さに調整する他に、操縦すると
きはチルトダウンし、作業者がトラクタから乗降すると
きはチルトアップして、乗降を容易にするという機能を
有しており、チルト動作による操縦ハンドルの調整高さ
は高い(チルト動作量が多い)ことが好ましい。そのた
めには、操縦ハンドルからハンドルポストの枢支軸まで
の距離を長くする、即ち、枢支軸の位置を低くする必要
がある。
ルをチルト可能にするということは、操縦ハンドルを作
業者の体格に合わせた高さに調整する他に、操縦すると
きはチルトダウンし、作業者がトラクタから乗降すると
きはチルトアップして、乗降を容易にするという機能を
有しており、チルト動作による操縦ハンドルの調整高さ
は高い(チルト動作量が多い)ことが好ましい。そのた
めには、操縦ハンドルからハンドルポストの枢支軸まで
の距離を長くする、即ち、枢支軸の位置を低くする必要
がある。
【0005】一方、パワステコントローラがエンジンの
上部に配置されていると、伝動軸は組立を容易にするた
め及び動力伝達を円滑にするために、パワステコントロ
ーラに略対応した高さに配置する必要があり、その高さ
は前記要求される枢支軸の高さより充分高くなる。前述
の従来技術においては、ハンドル軸と伝動軸とを自在継
手で連結しており、この自在継手による連結点は枢支軸
と同心になるように設定しなければならなく、又ハンド
ル軸と伝動軸との屈曲角を可及的に小さくすることが好
ましく、そのため、伝動軸の高さを確保すると、枢支軸
の高さが高くなってチルト動作量が少なくなるか、又は
チルト動作量を多く確保すると、枢支軸の高さが低くな
って組立及びパワステコントローラへの円滑な伝動が困
難になったりする。
上部に配置されていると、伝動軸は組立を容易にするた
め及び動力伝達を円滑にするために、パワステコントロ
ーラに略対応した高さに配置する必要があり、その高さ
は前記要求される枢支軸の高さより充分高くなる。前述
の従来技術においては、ハンドル軸と伝動軸とを自在継
手で連結しており、この自在継手による連結点は枢支軸
と同心になるように設定しなければならなく、又ハンド
ル軸と伝動軸との屈曲角を可及的に小さくすることが好
ましく、そのため、伝動軸の高さを確保すると、枢支軸
の高さが高くなってチルト動作量が少なくなるか、又は
チルト動作量を多く確保すると、枢支軸の高さが低くな
って組立及びパワステコントローラへの円滑な伝動が困
難になったりする。
【0006】本発明は、ハンドル軸の下端と伝動軸とを
伸縮自在な自在継手軸で連結して、ハンドル軸と自在継
手軸との連結点を枢支軸及び伝動軸より上方に配置する
ことにより、前記従来技術の問題点を解決できるように
した車両用ハンドル軸のチルト装置を提供することを目
的とする。
伸縮自在な自在継手軸で連結して、ハンドル軸と自在継
手軸との連結点を枢支軸及び伝動軸より上方に配置する
ことにより、前記従来技術の問題点を解決できるように
した車両用ハンドル軸のチルト装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、操縦部前壁2に固定の固定フレ
ーム3にハンドルポスト4を枢支軸5廻りチルト自在に
支持し、ハンドルポスト4にハンドル軸6を支持し、操
縦部7の前方のエンジン8上部にパワステコントローラ
9を配置し、操縦部前壁2を貫通している伝動軸10を
介してハンドル軸6からパワステコントローラ9に操向
動力を伝達可能にしている車両用ハンドル軸のチルト装
置において、ハンドル軸6の下端と伝動軸10とを伸縮
自在な自在継手軸11で連結し、ハンドル軸6と自在継
手軸11との連結点Aを枢支軸5及び伝動軸10より上
方に配置していることである。
のための具体的手段は、操縦部前壁2に固定の固定フレ
ーム3にハンドルポスト4を枢支軸5廻りチルト自在に
支持し、ハンドルポスト4にハンドル軸6を支持し、操
縦部7の前方のエンジン8上部にパワステコントローラ
9を配置し、操縦部前壁2を貫通している伝動軸10を
介してハンドル軸6からパワステコントローラ9に操向
動力を伝達可能にしている車両用ハンドル軸のチルト装
置において、ハンドル軸6の下端と伝動軸10とを伸縮
自在な自在継手軸11で連結し、ハンドル軸6と自在継
手軸11との連結点Aを枢支軸5及び伝動軸10より上
方に配置していることである。
【0008】
【作用】操縦ハンドル12を持って上下にチルト動作さ
せると、ハンドル軸6とハンドルポスト4とは固定フレ
ーム3に対して枢支軸5廻りに回動する。このとき、ハ
ンドル軸6の下端は枢支軸5より上方の位置する伝動軸
10との距離が変化するが、自在継手軸11の伸縮によ
って吸収され、伝動軸10への動力伝達は正常に行われ
る。
せると、ハンドル軸6とハンドルポスト4とは固定フレ
ーム3に対して枢支軸5廻りに回動する。このとき、ハ
ンドル軸6の下端は枢支軸5より上方の位置する伝動軸
10との距離が変化するが、自在継手軸11の伸縮によ
って吸収され、伝動軸10への動力伝達は正常に行われ
る。
【0009】ハンドル軸6の下端が枢支軸5より上方の
位置することにより、伝動軸10の位置も充分高く配置
されることになり、エンジン8上のパワステコントロー
ラ9に対応した高さに設定でき、ハンドル軸6と自在継
手軸11及び自在継手軸11と伝動軸10との屈曲角も
小さくなり、ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低く配
置されることになる。
位置することにより、伝動軸10の位置も充分高く配置
されることになり、エンジン8上のパワステコントロー
ラ9に対応した高さに設定でき、ハンドル軸6と自在継
手軸11及び自在継手軸11と伝動軸10との屈曲角も
小さくなり、ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低く配
置されることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5において、15はキャビン16を有するトラ
クタで、エンジン8、クラッチハウジング17及びミッ
ションケース18等で車体19が構成され、この車体1
9の後上部に独立形成されたキャビン16が搭載されて
いる。
する。図5において、15はキャビン16を有するトラ
クタで、エンジン8、クラッチハウジング17及びミッ
ションケース18等で車体19が構成され、この車体1
9の後上部に独立形成されたキャビン16が搭載されて
いる。
【0011】キャビン16はその内部が操縦部7で、前
面の操縦部前壁2に操縦装置20が取り付けられてい
る。12は操縦ハンドル、21は前後進切り換え操作レ
バー、22は運転席、23は左右フェンダをそれぞれ示
しており、24はエンジン8を覆っているボンネットで
ある。図1〜5において、上端に操縦ハンドル12を取
り付けたハンドル軸6は、ハンドルポスト4にその軸心
回りに回動自在に支持されると共に、摩擦抵抗を受けな
がら軸方向に摺動自在であり、操縦ハンドル12の高さ
を変更できるようにハンドルポスト4に対して伸縮自在
(テレスコピック構造)になっている。
面の操縦部前壁2に操縦装置20が取り付けられてい
る。12は操縦ハンドル、21は前後進切り換え操作レ
バー、22は運転席、23は左右フェンダをそれぞれ示
しており、24はエンジン8を覆っているボンネットで
ある。図1〜5において、上端に操縦ハンドル12を取
り付けたハンドル軸6は、ハンドルポスト4にその軸心
回りに回動自在に支持されると共に、摩擦抵抗を受けな
がら軸方向に摺動自在であり、操縦ハンドル12の高さ
を変更できるようにハンドルポスト4に対して伸縮自在
(テレスコピック構造)になっている。
【0012】操縦部前壁2には固定フレーム3が操縦部
7側突出状に固定されており、この固定フレーム3の後
部にハンドルポスト4が枢支軸5を介して上下チルト動
作可能に支持されている。また、操縦部前壁2には軸受
け部27が設けられていて、この軸受け部27にベアリ
ングを介して伝動軸10が回転自在に支持されており、
この伝動軸10の後端と前記ハンドル軸6の下端とは、
自在継手軸11を介して連動連結されている。前記伝動
軸10は水平姿勢に配置されいるが、下向き又は上向き
に若干傾斜していても良い。
7側突出状に固定されており、この固定フレーム3の後
部にハンドルポスト4が枢支軸5を介して上下チルト動
作可能に支持されている。また、操縦部前壁2には軸受
け部27が設けられていて、この軸受け部27にベアリ
ングを介して伝動軸10が回転自在に支持されており、
この伝動軸10の後端と前記ハンドル軸6の下端とは、
自在継手軸11を介して連動連結されている。前記伝動
軸10は水平姿勢に配置されいるが、下向き又は上向き
に若干傾斜していても良い。
【0013】前記自在継手軸11は軸方向に2分割され
ていて、継手軸11A、11Bは互いにスプライン嵌合
しており、軸方向に伸縮自在(テレスコピック構造)で
ある。この自在継手軸11とハンドル軸6との連結点A
は、枢支軸5から離れた上方に位置している。従って、
ハンドル軸6がハンドルポスト4と共に枢支軸5を中心
にチルト動作すると、その下端の連結点Aは上下動し、
伝動軸10との間の距離が変化することになるが、自在
継手軸11の伸縮によってその変化を吸収する。また、
ハンドルポスト4に対するハンドル軸6の高さ調整でも
同様に、自在継手軸11の伸縮によって距離変化を吸収
する。
ていて、継手軸11A、11Bは互いにスプライン嵌合
しており、軸方向に伸縮自在(テレスコピック構造)で
ある。この自在継手軸11とハンドル軸6との連結点A
は、枢支軸5から離れた上方に位置している。従って、
ハンドル軸6がハンドルポスト4と共に枢支軸5を中心
にチルト動作すると、その下端の連結点Aは上下動し、
伝動軸10との間の距離が変化することになるが、自在
継手軸11の伸縮によってその変化を吸収する。また、
ハンドルポスト4に対するハンドル軸6の高さ調整でも
同様に、自在継手軸11の伸縮によって距離変化を吸収
する。
【0014】前記前後進切り換え操作レバー21の操作
力伝達系は操縦ハンドル12のそれと並べて配置されか
つ同様な構造となっており、前後進切り換え操作レバー
21と連結した操作軸25の下端は伝動軸26と伸縮自
在な自在継手軸27を介して連結され、伝動軸26は操
縦部前壁2に支持されていて、ボンネット24内を通っ
てミッションケース18内の前後進切り換え装置に接続
されている。
力伝達系は操縦ハンドル12のそれと並べて配置されか
つ同様な構造となっており、前後進切り換え操作レバー
21と連結した操作軸25の下端は伝動軸26と伸縮自
在な自在継手軸27を介して連結され、伝動軸26は操
縦部前壁2に支持されていて、ボンネット24内を通っ
てミッションケース18内の前後進切り換え装置に接続
されている。
【0015】28はチルト機構を示しており、このチル
ト機構28は操縦ハンドル12を作業者の体格に合わせ
た高さに調整する高さ設定手段29と、操縦ハンドル1
2を乗降時に操縦位置(チルトダウン時)から前上方へ
退避(チルトアップ時)させる位置変更手段30とを有
している。ハンドルポスト4の側面には、下端から前上
方に突出した固定設定体31が固定され、中途部にブラ
ケット32が固定され、それらの側面に沿って揺動設定
体33が配置され、この揺動設定体33は枢支軸5に枢
支され、スプリング34によって図3時計方向に付勢さ
れている。
ト機構28は操縦ハンドル12を作業者の体格に合わせ
た高さに調整する高さ設定手段29と、操縦ハンドル1
2を乗降時に操縦位置(チルトダウン時)から前上方へ
退避(チルトアップ時)させる位置変更手段30とを有
している。ハンドルポスト4の側面には、下端から前上
方に突出した固定設定体31が固定され、中途部にブラ
ケット32が固定され、それらの側面に沿って揺動設定
体33が配置され、この揺動設定体33は枢支軸5に枢
支され、スプリング34によって図3時計方向に付勢さ
れている。
【0016】揺動設定体33の後部には枢支軸5を中心
とする円弧溝35が形成され、ブラケット32から突出
したネジ軸36に嵌合しており、このネジ軸36にはチ
ルト位置決めレバー37が螺合しており、これらによっ
て高さ設定手段29が構成されている。即ち、揺動設定
体33が図3実線位置にあるとき、高さ設定手段29は
チルト位置決めレバー37を回動して揺動設定体33へ
の締結を緩めると、ネジ軸36は円弧溝35内で移動可
能になり、揺動設定体33に対してハンドルポスト4は
回動して、操縦ハンドル12はチルト動作する。操縦ハ
ンドル12をチルトした後、チルト位置決めレバー37
を回動して締結をすると、操縦ハンドル12はチルトし
た位置で固定される。
とする円弧溝35が形成され、ブラケット32から突出
したネジ軸36に嵌合しており、このネジ軸36にはチ
ルト位置決めレバー37が螺合しており、これらによっ
て高さ設定手段29が構成されている。即ち、揺動設定
体33が図3実線位置にあるとき、高さ設定手段29は
チルト位置決めレバー37を回動して揺動設定体33へ
の締結を緩めると、ネジ軸36は円弧溝35内で移動可
能になり、揺動設定体33に対してハンドルポスト4は
回動して、操縦ハンドル12はチルト動作する。操縦ハ
ンドル12をチルトした後、チルト位置決めレバー37
を回動して締結をすると、操縦ハンドル12はチルトし
た位置で固定される。
【0017】尚、前記高さ設定手段29は、チルト位置
決めレバー37の回動で、カムを介して揺動設定体33
をブラケット32に押圧固定する構造でも良い。前記固
定設定体31の前部には略四角形の第1開口41が形成
され、前端上部から第1開口41内に突出するように爪
部を設けて、その爪部の上側に第1係合部42が形成さ
れている。また、揺動設定体33の前部にも略四角形の
第2開口43が形成され、前端下部から第2開口43内
に突出するように爪部を設けて、その爪部の下側に第2
係合部44が形成されている。
決めレバー37の回動で、カムを介して揺動設定体33
をブラケット32に押圧固定する構造でも良い。前記固
定設定体31の前部には略四角形の第1開口41が形成
され、前端上部から第1開口41内に突出するように爪
部を設けて、その爪部の上側に第1係合部42が形成さ
れている。また、揺動設定体33の前部にも略四角形の
第2開口43が形成され、前端下部から第2開口43内
に突出するように爪部を設けて、その爪部の下側に第2
係合部44が形成されている。
【0018】固定フレーム3の側面には軸45を介して
チルトペダル46が枢支されており、このチルトペダル
46は戻しスプリング47により図3時計方向に付勢さ
れ、その上端はL字状に折曲されていて掛止部46Aと
なっており、前記第1、第2開口41、開口43に同時
に挿入され、第1、第2係合部42、44に択一的に係
合可能になっている。
チルトペダル46が枢支されており、このチルトペダル
46は戻しスプリング47により図3時計方向に付勢さ
れ、その上端はL字状に折曲されていて掛止部46Aと
なっており、前記第1、第2開口41、開口43に同時
に挿入され、第1、第2係合部42、44に択一的に係
合可能になっている。
【0019】前記位置変更手段30は、固定設定体31
の第1係合部42、揺動設定体33の第2係合部44及
びチルトペダル46等から構成されている。図3の実線
位置はハンドルポスト4及び操縦ハンドル12を操縦位
置B(チルトダウン)にした状態であり、チルトペダル
46の掛止部46Aは揺動設定体33の第2係合部44
に係合してその状態を保持している。
の第1係合部42、揺動設定体33の第2係合部44及
びチルトペダル46等から構成されている。図3の実線
位置はハンドルポスト4及び操縦ハンドル12を操縦位
置B(チルトダウン)にした状態であり、チルトペダル
46の掛止部46Aは揺動設定体33の第2係合部44
に係合してその状態を保持している。
【0020】この状態からチルトペダル46踏み込む
と、掛止部46Aは第2係合部44から離脱し、揺動設
定体33及びハンドルポスト4等はスプリング34によ
って図4に実線で又は図3に2点鎖線で示すように、立
ち上がって退避位置C(チルトアップ)となり、掛止部
46Aは第1係合部42と係合する。前記退避位置Cで
は、掛止部46Aは第1係合部42と係合するので、ハ
ンドルポスト4は揺動設定体33に対していかなる角度
(相対位置)であっても、操縦部前壁2に対して常に同
一位置であり、操縦ハンドル12は作業者の乗降に支障
のない位置に退避する。
と、掛止部46Aは第2係合部44から離脱し、揺動設
定体33及びハンドルポスト4等はスプリング34によ
って図4に実線で又は図3に2点鎖線で示すように、立
ち上がって退避位置C(チルトアップ)となり、掛止部
46Aは第1係合部42と係合する。前記退避位置Cで
は、掛止部46Aは第1係合部42と係合するので、ハ
ンドルポスト4は揺動設定体33に対していかなる角度
(相対位置)であっても、操縦部前壁2に対して常に同
一位置であり、操縦ハンドル12は作業者の乗降に支障
のない位置に退避する。
【0021】チルトダウンすると、掛止部46Aは第2
係合部44と係合することになり、操縦ハンドル12は
揺動設定体33で設定された元の操縦位置Bとなり、あ
たかも設定位置を記憶していたかの如く戻るとができ、
再度のチルト調整は必要ない。これは、ハンドルポスト
4と揺動設定体33との相対角度を変更しても、同様に
機能する。
係合部44と係合することになり、操縦ハンドル12は
揺動設定体33で設定された元の操縦位置Bとなり、あ
たかも設定位置を記憶していたかの如く戻るとができ、
再度のチルト調整は必要ない。これは、ハンドルポスト
4と揺動設定体33との相対角度を変更しても、同様に
機能する。
【0022】図6はチルト機構の変形例を示しており、
ハンドルポスト4には固定設定体51が固定又は一体成
形され、この固定設定体51に形成した開口52に複数
の係合部53が形成され、この係合部53にチルトペダ
ル46の掛止部46Aが択一的に係合可能になってい
る。この変形例のチルト機構では、操縦ハンドル12を
操縦位置へ位置変更するときに、作業者に適合する位置
を再度探さねばならなく、作業者に適合させた操縦位置
を記憶しておくことは困難であるが、操縦ハンドル12
の退避位置から操縦位置への位置変更と、操縦位置での
高さ調整とを、固定設定体51の係合部53とチルトペ
ダル46との係脱のみで行うことができ、構造が簡単で
組立が容易にできる。
ハンドルポスト4には固定設定体51が固定又は一体成
形され、この固定設定体51に形成した開口52に複数
の係合部53が形成され、この係合部53にチルトペダ
ル46の掛止部46Aが択一的に係合可能になってい
る。この変形例のチルト機構では、操縦ハンドル12を
操縦位置へ位置変更するときに、作業者に適合する位置
を再度探さねばならなく、作業者に適合させた操縦位置
を記憶しておくことは困難であるが、操縦ハンドル12
の退避位置から操縦位置への位置変更と、操縦位置での
高さ調整とを、固定設定体51の係合部53とチルトペ
ダル46との係脱のみで行うことができ、構造が簡単で
組立が容易にできる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ハンドル
軸6の下端と伝動軸10とを伸縮自在な自在継手軸11
で連結し、ハンドル軸6と自在継手軸11との連結点A
を枢支軸5及び伝動軸10より上方に配置しているの
で、ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低くして操縦ハ
ンドル12のチルト動作量を多く確保することができ、
また、そのようにしても、ハンドル軸6と自在継手軸1
1との連結点Aを枢支軸5より高くして、伝動軸10の
高さを確保でき、自在継手軸11とハンドル軸6及び伝
動軸10との屈曲角を小さくでき、よって組立の容易化
及びパワステコントローラ9円滑な伝動が達成できる。
軸6の下端と伝動軸10とを伸縮自在な自在継手軸11
で連結し、ハンドル軸6と自在継手軸11との連結点A
を枢支軸5及び伝動軸10より上方に配置しているの
で、ハンドルポスト4の枢支軸5を充分低くして操縦ハ
ンドル12のチルト動作量を多く確保することができ、
また、そのようにしても、ハンドル軸6と自在継手軸1
1との連結点Aを枢支軸5より高くして、伝動軸10の
高さを確保でき、自在継手軸11とハンドル軸6及び伝
動軸10との屈曲角を小さくでき、よって組立の容易化
及びパワステコントローラ9円滑な伝動が達成できる。
【図1】本発明の実施例を示す断面側面図である。
【図2】同要部の拡大平面図である。
【図3】チルトダウン時のチルト機構の断面側面図であ
る。
る。
【図4】チルトアップ時のチルト機構の断面側面図であ
る。
る。
【図5】トラクタの全体側面図である。
【図6】チルト機構の変形例を示す断面側面図である。
2 操縦部前壁 3 固定フレーム 4 ハンドルポスト 5 枢支軸 6 ハンドル軸 7 操縦部 8 エンジン 9 パワステコントローラ 10 伝動軸 11 自在継手軸 12 操縦ハンドル 15 トラクタ A 連結点
Claims (1)
- 【請求項1】 操縦部前壁(2)に固定の固定フレーム
(3)にハンドルポスト(4)を枢支軸(5)廻りチル
ト自在に支持し、ハンドルポスト(4)にハンドル軸
(6)を支持し、操縦部(7)の前方のエンジン(8)
上部にパワステコントローラ(9)を配置し、操縦部前
壁(2)を貫通している伝動軸(10)を介してハンド
ル軸(6)からパワステコントローラ(9)に操向動力
を伝達可能にしている車両用ハンドル軸のチルト装置に
おいて、 ハンドル軸(6)の下端と伝動軸(10)とを伸縮自在
な自在継手軸(11)で連結し、ハンドル軸(6)と自
在継手軸(11)との連結点(A)を枢支軸(5)及び
伝動軸(10)より上方に配置していることを特徴とす
る車両用ハンドル軸のチルト装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23735692A JPH0687450A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用ハンドル軸のチルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23735692A JPH0687450A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用ハンドル軸のチルト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687450A true JPH0687450A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17014185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23735692A Pending JPH0687450A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 車両用ハンドル軸のチルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687450A (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23735692A patent/JPH0687450A/ja active Pending
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