JPH0687448A - 移動体制御送信器 - Google Patents

移動体制御送信器

Info

Publication number
JPH0687448A
JPH0687448A JP26293292A JP26293292A JPH0687448A JP H0687448 A JPH0687448 A JP H0687448A JP 26293292 A JP26293292 A JP 26293292A JP 26293292 A JP26293292 A JP 26293292A JP H0687448 A JPH0687448 A JP H0687448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
abnormal
unit
transmission signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26293292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Wada
辰巳 輪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP26293292A priority Critical patent/JPH0687448A/ja
Publication of JPH0687448A publication Critical patent/JPH0687448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信信号の正常判定機能を高め、負荷側の異
常が解消したときに送信信号の送信を自動復帰させ得る
移動体制御送信器を提供する。 【構成】 送信部1は、送信信号S1を発生し、負荷6
に出力する。出力監視部2は、送信信号S1の電圧また
は電流のレベルを検出し、検出信号S2を出力する。照
査回路31、32のそれぞれは、検出信号S2が所定の
範囲内にあるか否かにより「正常」または「異常」を判
定し、照査信号S31、S32を出力する。判定部4
は、照査信号S31、S32の全てが「正常」である場
合に「正常」と判定し、いずれか一つが「異常」である
ときに「異常」と判定し、判定信号S4を出力する。ス
イッチ回路5は、判定信号S4が「異常」であるときに
オフし、送信信号S1を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体制御送信器に関
し、更に詳しくは、送信信号の正常または異常を判定す
る照査回路を複数設け、移動体制御送信器の送信信号の
正常判定機能を高めることにより、負荷側の異常が解消
したときに送信信号の送信を自動復帰し得るようにする
技術に係る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の移動体制御送信器の構成を
示すブロック図である。図は移動体制御送信器を自動列
車制御装置(以下「ATC装置」と称する)の地上側送
信器に使用した場合を示しており、1は送信部、2は出
力監視部、3は照査部、30は故障記憶回路、5はスイ
ッチ回路、6は負荷となる軌道回路、7は列車、71は
車上アンテナである。
【0003】送信部1は、移動体制御用の送信信号S1
を発生し軌道回路6に出力する。送信信号S1は、制御
信号の種類に応じて周波数が異なる定電流信号となって
おり、軌道回路6を介して車上アンテナ71により受信
される。出力監視部2は、送信部1の後段に設けられ、
送信信号S1の電流のレベルを検出し、その検出信号S
2を出力する。出力監視部2は、カレント・トランスで
構成されている。照査部3は、検出信号S2が入力さ
れ、検出信号S2が所定の範囲内にあるか否かにより
「正常」または「異常」を判定し、照査信号S3を出力
する。照査信号S3は、「正常」を判定しているときに
「高」電圧、例えば、24ボルトとなり、「異常」を判
定しているときに「低」電圧、例えば、0ボルトとな
る。故障記憶回路30は、リレ−の自己保持回路で構成
されている。CORは故障記憶リレ−であり、COR
1、COR2は故障記憶リレ−CORの接点である。接
点COR1、COR2は、扛上接点となっており、故障
記憶リレ−CORが通電されているときに導通するよう
になっている。接点RSTは、リセット接点であり、接
点COR1に並列に接続されている。接点RSTは、押
ボタン式であり、押されたときに導通するようになって
いる。故障記憶リレ−CORは、接点COR1に直列に
接続され、自己保持回路を形成している。故障記憶リレ
−CORは、照査信号S2によりバイアスされ、照査信
号S2が「正常」であり、かつ、接点RSTが押された
ときに自己保持がかかるようになっている。接点COR
2は、スイッチ回路5を構成している。このため、接点
COR2は導通し、送信部1から軌道回路6へ送信信号
S1を伝送する。故障記憶リレ−CORの自己保持は、
照査信号S2が「異常」になったときに解除される。こ
のとき、接点COR2は不導通となり、送信部1から軌
道回路6への送信信号S1の送信を遮断する。抵抗51
はダミ−抵抗であり、その抵抗値は軌道回路6の抵抗値
に合わせて設定してある。抵抗51は、接点COR2の
ブレ−ク接点側に接続され、接点COR2が不導通のと
きに送信信号S1を流すようになっている。これによ
り、送信部1が定電流を維持するために高電圧となるこ
とが防止される。
【0004】レ−ル交換または軌道回路6への給電線の
断線等で負荷側が開放されると、送信信号S1の電流が
なくなり、照査部3が「異常」を判定し、「低」電圧の
照査信号S3を出力する。これにより、故障記憶リレ−
CORの自己保持が解除され、送信信号S1の送信が遮
断されると共に、故障が発生したことが記憶される。故
障記憶から復帰させる場合は、接点RSTを再度押す必
要がある。送信部1が故障し、送信信号S1の電流レベ
ルが低下した場合も同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動体制御送信器は、以下の問題点を有している。 (A) 照査部の出力はデジタルの2値信号のため、送
信信号が異常となり「異常」を判定する照査信号を出力
しているときに、故障により「正常」を判定する照査信
号を出力する場合、一次故障で「異常」を判定する照査
信号を出力し、二次故障で「正常」を判定する照査信号
を出力するような場合は、故障記憶回路により故障記憶
しなければ、フェ−ルセ−フ性が得られない。このた
め、自動復帰機能を持たせることができない。 (B) 照査部が一つであるから、断線等に基づく送信
信号の異常か、照査部の異常かを判断できず、何れかの
故障があった場合に故障記憶回路により故障を記憶し、
送信信号を遮断している。従って、レ−ル交換による負
荷開放が故障原因であるにもかかわらず、交換終了後に
送信信号が送信されないと、レ−ル交換作業者は地上送
信器が故障していると誤認する。 (C) 更に、ATC装置において、ウェイサイド方式
等に採用した場合、送信信号が送信されないと、信号機
が「赤」信号を表示するので、現場の混乱を生ずる。 (D) 故障記憶をリセットする場合、レ−ル交換現場
と移動体制御送信器が配置される機器室とが離れている
ため、リセット作業が容易でない。このため、自動復帰
機能が要望されている。
【0006】そこで、本発明の課題は、上述した問題点
を解決し、送信信号の正常判定機能を高め、負荷側の異
常が解消したときに送信信号の送信を自動復帰させ得る
移動体制御送信器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述する課題解決のた
め、本発明は、送信部と、出力監視部と、照査部と、判
定部と、スイッチ回路と含む移動体制御送信器であっ
て、前記送信部は、移動体制御用の送信信号を発生し負
荷に出力するものであり、前記出力監視部は、前記送信
部の後段に設けられ、前記送信信号の電圧または電流の
レベルを検出し、その検出信号を出力するものであり、
前記照査部は、二以上の照査回路を有しており、前記照
査回路のそれぞれは、前記検出信号が入力され、前記検
出信号が所定の範囲内にあるか否かにより「正常」また
は「異常」を判定し、照査信号を出力するものであり、
前記判定部は、前記照査信号が入力され、前記照査信号
の全てが「正常」である場合に「正常」と判定し、いず
れか一つが「異常」であるときに「異常」と判定し、判
定信号を出力するものであり、前記スイッチ回路は、入
力側が前記出力監視部に接続され、出力側が負荷の接続
される出力端に接続され、前記判定信号が入力され、前
記判定信号が「異常」であるときにオフし前記送信信号
を遮断するものである。
【0008】
【作用】送信部は、移動体制御用の送信信号を発生し負
荷に出力するものであり、出力監視部は、送信部の後段
に設けられ、送信信号の電圧または電流のレベルを検出
し、その検出信号を出力するものであり、照査部は、二
以上の照査回路を有しており、照査回路のそれぞれは、
検出信号が入力され、検出信号が所定の範囲内にあるか
否かにより「正常」または「異常」を判定し、照査信号
を出力するものであり、判定部は、照査信号が入力さ
れ、照査信号の全てが「正常」である場合に「正常」と
判定し、いずれか一つが「異常」であるときに「異常」
と判定し、判定信号を出力するものであり、スイッチ回
路は、入力側が出力監視部に接続され、出力側が負荷の
接続される出力端に接続され、判定信号が入力され、判
定信号が「異常」であるときにオフし送信信号を遮断す
るから、負荷開放等で送信信号が異常となった場合に、
負荷への送信信号の送信を遮断し、移動体制御送信器の
フェ−ルセ−フ性が確保される。
【0009】照査部は二以上の照査回路を有しており、
照査回路のそれぞれは、検出信号が所定の範囲内にある
か否かにより「正常」または「異常」を判定し、照査信
号を出力し、判定部は、照査信号の全てが「正常」であ
る場合に「正常」と判定し、いずれか一つが「異常」で
あるときに「異常」と判定し、判定信号を出力するか
ら、一の照査回路が送信信号の異常を検知し「異常」を
判定する照査信号を出力しているときに、故障により
「正常」を判定する照査信号を出力する場合が生じて
も、他の照査回路が送信信号の異常を検知し「異常」を
判定する照査信号を維持するので、「異常」を判定する
判定信号が得られ、負荷への送信信号の送信を遮断す
る。また、一の照査回路が一次故障で「異常」を判定す
る照査信号を出力し、二次故障で「正常」を判定する照
査信号を出力するような場合が生じても、他の照査回路
が送信信号の異常を検知し「異常」を判定する照査信号
を出力するので、「異常」を判定する判定信号が得ら
れ、負荷への送信信号の送信を遮断する。このため、送
信信号の正常判定機能が高められ、負荷側の異常が解消
したときに送信信号の送信を自動復帰させるように構成
することができ、逆説的であるが、例えば、レ−ル交換
を正常な手順で終了した時に送信信号が送信されないと
きは、移動体制御送信器が異常であると判定できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る移動体制御送信器の構成
を示すブロック図である。図において、図4と参照符号
は同一性ある構成部分を示している。3は照査部、4は
判定部である。
【0011】照査部3は、二以上の照査回路31、32
・・・を有している。図では説明の都合上、照査回路3
1、32を示してある。照査回路31、32のそれぞれ
は、検出信号S2が入力され、検出信号S2が所定の範
囲内にあるか否かにより「正常」または「異常」を判定
し、照査信号S31、S32を出力する。照査信号S3
1、S32は、「正常」を判定しているときに「高」電
圧、例えば、24ボルトとなり、「異常」を判定してい
るときに「低」電圧、例えば、0ボルトとなる。
【0012】判定部4は、照査信号S31、S32が入
力され、照査信号S31、S32の全てが「正常」であ
る場合に「正常」と判定し、いずれか一つが「異常」で
あるときに「異常」と判定し、判定信号S4を出力す
る。判定部4は、リレ−RA、RB、RCを用いたリレ
−回路で構成されている。リレ−RAは照査信号S31
により駆動され、リレ−RBは照査信号S32により駆
動されている。接点RA1は、リレ−RAの扛上接点で
あり、リレ−RAが通電されているときに導通する接点
である。即ち、照査信号S31が「正常」であるときに
導通する。同様に、接点RB1は、リレ−RBの扛上接
点であり、リレ−RBが通電されているときに導通する
接点である。即ち、照査信号S32が「正常」であると
きに導通する。リレ−RCは、接点RA1、RB1を介
して24ボルト電源B24、C24に接続されている。
接点RC1は、リレ−RCの扛上接点であり、リレ−R
Cが通電されているときに導通する接点である。接点R
C1は、照査信号S31、S32のAND出力となり、
判定信号S4となっている。判定部4は、他にロジック
ICを用いたAND回路、マイクロ・コンピュ−タを用
いたソフトウエアによる論理判断によっても構成でき
る。
【0013】スイッチ回路5は、入力側が出力監視部2
に接続され、出力側が軌道回路6が接続される出力端5
2に接続され、判定信号S4が入力され、判定信号S4
が「異常」であるときにオフし送信信号S1を遮断す
る。実施例では、接点RC1により構成されており、判
定信号S4が「異常」であるときに不導通となり、送信
信号S1を遮断する。送信信号S1は、遮断時にはダミ
−負荷51に供給され、送信部1を保護している。判定
部4をAND回路、マイクロ・コンピュ−タで構成した
場合、スイッチ回路5は、トランジスタ等のスイッチ素
子を判定信号S4によりオン・オフさせる回路で構成で
きる。
【0014】上述したように、送信部1は、移動体制御
用の送信信号S1を発生し負荷となる軌道回路6に出力
するものであり、出力監視部2は、送信部1の後段に設
けられ、送信信号S1の電圧または電流のレベルを検出
し、その検出信号S2を出力するものであり、照査部3
は、二以上の照査回路31、32を有しており、照査回
路31、32のそれぞれは、検出信号S2が入力され、
検出信号S2が所定の範囲内にあるか否かにより「正
常」または「異常」を判定し、照査信号S31、S32
を出力するものであり、判定部4は、照査信号S31、
S32が入力され、照査信号S31、S32の全てが
「正常」である場合に「正常」と判定し、いずれか一つ
が「異常」であるときに「異常」と判定し、判定信号S
4を出力するものであり、スイッチ回路5は、入力側が
出力監視部2に接続され、出力側が軌道回路6の接続さ
れる出力端52に接続され、判定信号S4が入力され、
判定信号S4が「異常」であるときにオフし送信信号S
1を遮断するから、負荷開放等により送信信号S1が異
常となった場合に、負荷6への送信信号S1の送信を遮
断し、移動体制御送信器のフェ−ルセ−フ性が確保され
る。
【0015】照査部3は、二以上の照査回路31、32
を有しており、照査回路31、32のそれぞれは、検出
信号S1が所定の範囲内にあるか否かにより「正常」ま
たは「異常」を判定し、照査信号S2を出力し、判定部
4は、照査信号S31、S32の全てが「正常」である
場合に「正常」と判定し、いずれか一つが「異常」であ
るときに「異常」と判定し、判定信号S4を出力するか
ら、一の照査回路、例えば、照査回路31が送信信号S
1の異常を検知し「異常」を判定する照査信号S31を
出力しているときに、故障により「正常」を判定する照
査信号S31を出力する場合が生じても、他の照査回路
32が送信信号S1の異常を検知し「異常」を判定する
照査信号S32を維持するので、「異常」を判定する判
定信号S4が得られ、負荷6への送信信号S1の送信を
遮断する。また、一の照査回路31が一次故障で「異
常」を判定する照査信号S31を出力し、二次故障で
「正常」を判定する照査信号S31を出力するような場
合が生じても、他の照査回路32が送信信号S1の異常
を検知し「異常」を判定する照査信号S32を出力する
ので、「異常」を判定する判定信号S4が得られ、負荷
6への送信信号S1の送信を遮断する。このため、送信
信号S1の正常判定機能が高められ、負荷側の異常が解
消したときに送信信号S1の送信を自動復帰させるよう
に構成することができ、逆説的であるが、例えば、レ−
ル交換を正常な手順で終了した時に送信信号S1が送信
されないときは、移動体制御送信器が異常であると判定
できる。
【0016】図2は本発明に係る移動体制御送信器の故
障検知動作を説明する図である。図において、照査回路
31、32の出力が状態「1」の場合は、「正常」を判
定した照査信号S31、S32を表わし、状態「0」の
場合は、「異常」を判定した照査信号S31、S32を
表わしている。判定部4の出力が状態「1」の場合は、
「正常」を判定した判定信号S4を表わし、状態「0」
の場合は、「異常」を判定した判定信号S4を表わして
いる。以下、図1を参照しながら、図2を説明する。
【0017】負荷となる軌道回路6が接続され、送信信
号S1も正常である場合は、照査回路31、32が「正
常」と判定する照査信号S31、S32を出力し、判定
部4が「正常」と判定する判定信号S4を出力する。こ
れにより、送信部1から軌道回路6に送信信号S1が送
信される。
【0018】負荷となる軌道回路6が開放され、送信信
号S1が異常となると、照査回路31、32が「異常」
と判定する照査信号S31、S32を出力し、判定部4
が「異常」と判定する判定信号S4を出力する。これに
より、送信部1から軌道回路6への送信信号S1の送信
が遮断され、フェ−ルセ−フ性が確保される。
【0019】送信信号S1が正常な状態で照査回路31
が故障し、送信信号S1の「異常」を判定した場合と等
価な照査信号S31を出力すると、判定部4が「異常」
を判定する判定出力S4を出力する。これにより、送信
部1から軌道回路6への送信信号S1の送信が遮断さ
れ、フェ−ルセ−フ性が確保される。照査回路32が故
障した場合も同様である。
【0020】送信信号S1が異常であって、照査回路3
1、32が送信信号S1の異常を検知し「異常」を判定
する照査信号S31、S32を出力しているときに、照
査回路31が故障し「正常」を判定する照査信号S31
を出力する場合が生じても、照査回路32が送信信号S
1の異常を検知し「異常」を判定する照査信号S32を
維持するので、「異常」を判定する判定信号S4が得ら
れ、送信部1から軌道回路6への送信信号S1の送信が
遮断され、送信信号S1の正常判定機能が強化される。
【0021】照査回路31が二ケ所故障し「異常」が否
定されて「正常」を判定する照査信号S31を出力して
いるときに、送信信号S1に異常が発生すると、照査回
路32が送信信号S1の「異常」を判定する照査信号S
32し、判定部4が「異常」と判定する判定信号S4を
出力する。これにより、送信部1から軌道回路6への送
信信号S1の送信が遮断され、送信信号S1の正常判定
機能が強化される。照査回路32が二ケ所故障した場合
も同様である。
【0022】照査回路31が二ケ所故障で「正常」を判
定する照査信号S1を出力しているときに、照査回路3
2が一ケ所故障し「異常」を判定する照査信号S32を
出力すると、判定部4が「異常」と判定する判定信号を
出力する。これにより、送信部1から軌道回路6への送
信信号S1の送信が遮断され、送信信号S1の正常判定
機能が強化される。照査回路32が二箇所故障し、照査
回路31が一ケ所故障の場合も同様である。
【0023】更に、送信信号の正常判定機能を強化する
必要がある場合は、照査回路を必要に応じて増加させれ
ばよい。
【0024】照査回路31、32のいずれが故障してい
るかの判定は、判定信号S4と照査信号S31との一致
回路、判定信号S4と照査信号S32との一致回路の追
加によりできる。一致回路の両者が一致する場合は正常
であり、一方のみが一致する場合は、一致した方が故障
していると判定できる。
【0025】次に、図1を参照しながら、送信信号S1
の送信を自動復帰させる方法について説明する。ダミ−
負荷51は、接点RC1のブレ−ク接点側に接続されて
おり、リレ−RCが通電されていないときに、送信信号
S1が供給される。ダミ−負荷51の抵抗値は、軌道回
路6のインピ−ダンスと同一の値に設定されている。こ
のため、レール交換等により負荷側が開放されると、送
信信号S1の電流がなくなり、照査回路31、32が
「異常」を判定する照査信号S31、S32を出力し、
接点RC1が不導通となり、送信部1から軌道回路6へ
の送信信号S1の送信を遮断する。送信信号S1はダミ
−負荷51に供給される。ダミ−負荷51の抵抗値は軌
道回路6の抵抗値と同一の値に設定されているから、出
力監視部2に軌道回路6に送信する場合と同等の電流が
流れ、照査回路31、32は「正常」と判定する照査信
号31、32を出力し、接点RC1が導通し、送信部1
から軌道回路6に送信信号S1を送信しようとする。負
荷側が接続されているときは、所定の電流レベルが確保
され、照査回路31、32が「正常」と判定する照査信
号S31、S32を維持し、送信部1から軌道回路6へ
の送信信号S1の送信が自己復帰する。負荷側が開放の
ままであれば、照査回路31、32が「異常」と判定す
る照査信号S31、S32を出力し、送信部1から軌道
回路6への送信信号S1の送信を再度遮断する。負荷側
が接続され、送信信号S1が正常となるまで、上述の動
作が繰り返される。
【0026】送信信号S1の送信を自動復帰させる別の
方法として、照査回路31、32が「異常」を判定する
照査信号S31、S32を出力した後、一定時間経過し
たときにワンショット的に「正常」を判定する照査信号
S31、S32を出力し、送信信号S1の電流または電
圧が所定のレベルに復帰している場合は送信信号S1を
軌道回路6に送信し、復帰していない場合は再度送信信
号S1を遮断するように構成してもよい。
【0027】上記実施例は、負荷側の開放検知が容易
な、送信信号S1を定電流で与える場合を例に説明した
が、送信信号S1を定電圧で与えてもよい。この場合、
照査回路31、32は、送信部1の出力インピ−ダンス
と軌道回路6のインピ−ダンスとの分圧電圧が所定の範
囲に入るか否かにより「正常」または「異常」を判定
し、照査信号S31、S32を出力する。また、負荷6
は、適当なインピ−ダンスを有するものであればよく、
軌道に沿って設けられたル−プアンテナでもよい。
【0028】本発明に係る移動体制御送信器は地上側送
信器に限定されず、移動体側の送信器にも適用できる。
すなわち、移動体制御送信器を車上側に設置し、車上ア
ンテナを負荷として用いた場合も、同様の作用効果が得
られる。
【0029】図3は本発明に係る移動体制御送信器を待
機二重系として用いた実施例を示す図である。図におい
て、図1と同一参照符号は同一性ある構成部分を示して
いる。Aは主系の移動体制御送信器、Bは従系の地上送
信器である。接点RC2Aは、主系のリレ−RCの落下
接点であり、リレ−RCが無通電のときに導通する。接
点RC2Bは、従系のリレ−RCの落下接点であり、リ
レ−RCが無通電のときに導通する。従って、主系の移
動体制御送信器Aが異常を検知し、送信信号S1の送信
を遮断したときに、従系の移動体制御送信器Bが送信信
号S1を送信する。これにより、移動体制御送信器Aが
故障しても移動体制御送信器Bによりバックアップされ
ので、送信信号S1の信頼性が向上する。照査回路3
1、32が一定の時間間隔をおいて数回自動復帰を試み
て自動復帰できないときに、主系から従系または従系か
ら主系に切り替える。主系、従系とも自動復帰できない
ときは、負荷側の開放と判断し、主系を優先させる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)送信部は、移動体制御用の送信信号を発生し負荷
に出力するものであり、出力監視部は、送信部の後段に
設けられ、送信信号の電圧または電流のレベルを検出
し、その検出信号を出力するものであり、照査部は、二
以上の照査回路を有しており、照査回路のそれぞれは、
検出信号が入力され、検出信号が所定の範囲内にあるか
否かにより「正常」または「異常」を判定し、照査信号
を出力するものであり、判定部は、照査信号が入力さ
れ、照査信号の全てが「正常」である場合に「正常」と
判定し、いずれか一つが「異常」であるときに「異常」
と判定し、判定信号を出力するものであり、スイッチ回
路は、入力側が出力監視部に接続され、出力側が負荷の
接続される出力端に接続され、判定信号が入力され、判
定信号が「異常」であるときにオフし送信信号を遮断す
るから、フェ−ルセ−フ性を有する移動体制御送信器を
提供できる。 (b)照査部は二以上の照査回路を有しており、照査回
路のそれぞれは、検出信号が所定の範囲内にあるか否か
により「正常」または「異常」を判定し、照査信号を出
力するものであり、判定部は、照査信号の全てが「正
常」である場合に「正常」と判定し、いずれか一つが
「異常」であるときに「異常」と判定し、判定信号を出
力するから、一の照査回路が送信信号の異常を検知し
「異常」を判定する照査信号を出力しているときに、故
障により「正常」を判定する照査信号を出力する場合が
生じても、他の照査回路が送信信号の異常を検知し「異
常」を判定する照査信号を維持するようになり、送信器
全体としての送信信号の正常判定機能が高められ、負荷
側の異常が解消したときに送信信号の送信を自動復帰し
得る移動体制御送信器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体制御送信器の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明に係る移動体制御送信器の故障検知動作
を説明する図である。
【図3】本発明に係る移動体制御送信器を待機二重系と
して用いた実施例を示す図である。
【図4】従来の移動体制御送信器の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 送信部 2 出力監視部 3 照査部 31、32 照査回路 4 判定部 5 スイッチ回路 6 負荷 7 移動体 71 車上アンテナ S1 送信信号 S2 検出信号 S31、S32 照査信号 S4 判定信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信部と、出力監視部と、照査部と、判
    定部と、スイッチ回路と含む移動体制御送信器であっ
    て、 前記送信部は、移動体制御用の送信信号を発生し負荷に
    出力するものであり、 前記出力監視部は、前記送信部の後段に設けられ、前記
    送信信号の電圧または電流のレベルを検出し、その検出
    信号を出力するものであり、 前記照査部は、二以上の照査回路を有しており、前記照
    査回路のそれぞれは、前記検出信号が入力され、前記検
    出信号が所定の範囲内にあるか否かにより「正常」また
    は「異常」を判定し、照査信号を出力するものであり、 前記判定部は、前記照査信号が入力され、前記照査信号
    の全てが「正常」である場合に「正常」と判定し、いず
    れか一つが「異常」であるときに「異常」と判定し、判
    定信号を出力するものであり、 前記スイッチ回路は、入力側が前記出力監視部に接続さ
    れ、出力側が負荷の接続される出力端に接続され、前記
    判定信号が入力され、前記判定信号が「異常」であると
    きにオフし前記送信信号を遮断するものである移動体制
    御送信器。
  2. 【請求項2】 前記送信信号は、定電流でなる請求項1
    に記載の移動体制御送信器。
JP26293292A 1992-09-04 1992-09-04 移動体制御送信器 Pending JPH0687448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26293292A JPH0687448A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 移動体制御送信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26293292A JPH0687448A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 移動体制御送信器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0687448A true JPH0687448A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17382591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26293292A Pending JPH0687448A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 移動体制御送信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0687448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008162468A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp 地上自動列車制御装置および自動列車制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008162468A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp 地上自動列車制御装置および自動列車制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4500951A (en) Plant control system
US4763267A (en) System for indicating track sections in an interlocking area as occupied or unoccupied
US4270715A (en) Railway control signal interlocking systems
US6505310B1 (en) Connection integrity monitor for digital selection circuits
JPH0687448A (ja) 移動体制御送信器
CN107985343B (zh) 一种列车自动防护系统隔离方法及装置
JPH06162390A (ja) 信号灯制御システム
JPH09284361A (ja) 全2重データ通信装置および全2重データ伝送システム
JPH0231438B2 (ja)
JPH05292067A (ja) 冗長構成制御方法
JP3647670B2 (ja) ループ型伝送装置
JP2907075B2 (ja) ケーブル布線接続監視方式
JP2002104192A (ja) 電子踏切制御装置
JPS59224938A (ja) ネツトワ−クシステム
JP2737294B2 (ja) 受信部二重化回路
JP2986022B2 (ja) 二重系情報伝送装置
JPS6249808B2 (ja)
JPH09325811A (ja) 2重化冗長システムおよび診断方法
JP2626484B2 (ja) 系切り替え試験方法
AU596531B2 (en) Switching control and monitoring apparatus
JPS59133469A (ja) 自動絶縁試験方法及び装置
JPH0254009B2 (ja)
JPS58112428A (ja) 遠方監視制御装置におけるインタロツク信号切替方式
JPS5970029A (ja) 中継器監視回路
JPH0640640B2 (ja) 多重伝送系の自動切替装置