JPH0687302B2 - 磁気記録媒体の製法 - Google Patents

磁気記録媒体の製法

Info

Publication number
JPH0687302B2
JPH0687302B2 JP61243554A JP24355486A JPH0687302B2 JP H0687302 B2 JPH0687302 B2 JP H0687302B2 JP 61243554 A JP61243554 A JP 61243554A JP 24355486 A JP24355486 A JP 24355486A JP H0687302 B2 JPH0687302 B2 JP H0687302B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
recording medium
back layer
magnetic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61243554A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6398834A (ja
Inventor
忍 飯田
正昭 藤山
茂雄 小峯
圭介 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP61243554A priority Critical patent/JPH0687302B2/ja
Priority to US07/107,824 priority patent/US4888212A/en
Publication of JPS6398834A publication Critical patent/JPS6398834A/ja
Publication of JPH0687302B2 publication Critical patent/JPH0687302B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体の一方の表面に磁性層が設けら
れ、そして他の表面にバック層が設けられた磁気記録媒
体の製法に関するものである。
[発明の背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体として、強磁性粉末が結合剤中に分散
されている磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒
体が用いられている。そして、特にテープ状の形態の磁
気記録媒体(磁気テープ)においては、磁気テープと走
行系との接触性を改善して走行性能を向上させるため
に、非磁性支持体の磁性層が設けられていない面にバッ
ク層(バックコート層)が備えられたものが既に開発さ
れ、利用されている。一般に、こうしたバック層は、非
磁性粉末がバック層結合剤中に分散されている。
このような磁気記録媒体は、まず磁性層形成用の結合剤
成分と強磁性粉末などの粒状成分とを溶剤に分散させた
磁性塗料を、非磁性支持体上に塗布して塗布層を形成
し、次いで磁性塗料が塗布されていない支持体面に、バ
ック層形成用の結合剤成分と非磁性粉末とを溶剤に分散
させたバック層形成塗料を塗布し、上記の塗布層に含ま
れる強磁性粉末を磁場配向させた後、磁性層およびバッ
ク層の乾燥処理を行ない、さらに磁性層に表面平滑化処
理などの処理を施し、所望の形状に裁断することにより
製造されている。
このようにして製造された磁気記録媒体の磁性層に関し
て見ると、磁性層の表面は一般には粒状成分が磁性層に
強固に固定され、非常に平滑であると考えられている。
しかしながら、本発明者の検討によると、磁性層の表面
には固定不充分な粒状成分(例えば、強磁性粉末、研磨
材)などが存在していることが判明した。このような固
定不充分な粒状成分は、例えばビデオテープにおいては
走行中に脱離して磁気ヘッドに付着して磁気ヘッド目詰
まりの原因となることがあり、またドロップアウトの発
生原因となることがある。そして、こうした強磁性粉末
の脱離により磁性層の表面近傍にある強磁性粉末の量が
次第に減少するので、走行を繰り返すことによって電磁
変換特性が低下(出力低下)するとの問題もある。
そこで、本発明者は、こうしたドロップアウトおよび目
詰まりの発生を防止し、繰り返し走行による出力低下を
軽減する方法として磁性層の表面を研削する磁気記録媒
体の製造方法について発明をし、この発明については既
に出願済である(特願昭61−13184号)。
すなわち、この発明は、表面平滑化された磁性層の表面
をダイヤモンドホイールあるいは固定式のサファイヤブ
レードなどの高硬度の研削具を用いて研削することによ
り、磁性層の表面の付着物あるいは脱離し易い状態にあ
る粒状成分などを除去し、磁性層からの脱離物の量を低
減するものである。このように磁性層の表面を研削する
ことにより、ドロップアウトおよび目詰まり発生並びに
長時間走行による出力の低下を有効に防止できる。
しかしながら、バック層を有する磁気記録媒体において
は、上記のように磁性層の表面を研削することにより、
繰り返し走行による出力低下はバック層を有しない磁気
記録媒体とほぼ同等の値を示すが、ドロップアウトおよ
び目詰まり発生に関しては、バック層を有しない磁気記
録媒体と比較して増加する傾向があることが判明した。
即ち、磁性層の表面を研削した磁気記録媒体において
は、本来走行耐久性の向上を目的として備えられたバッ
ク層が、ドロップアウトの発生の低減および目詰まりの
解消との点からは、正当に機能していないということが
できる。
[発明の目的] 本発明は、良好な走行耐久性を有するバック層が付設さ
れた磁気記録媒体を製造する方法を提供することを目的
とする。
さらに詳しくは、本発明は、ドロップアウトおよび目詰
まりの発生が少なく、さらに長時間走行させても出力の
低下が少ないバック層が付設された磁気記録媒体を製造
する方法を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体の一方の面に強磁性粉末が結合
剤に分散されてなる磁性層が、そして他方の面に非磁性
粉末が結合剤に分散されてなるバック層が塗設されてな
る積層体の両面を表面平滑化処理したのち、該磁性層の
表面およびバック層の表面を固定ブレードもしくは回転
ブレード体を用いて研削することを特徴とする磁気記録
媒体の製法にある。
[発明の効果] 本発明の製法に従って、磁性層の表面を固定ブレードも
しくは回転ブレード体のいずれかの研削具を用いて研削
することにより、磁性層の表面から脱離しやすい状態の
強磁性粉末などの粒状成分の数が少なくなるので、走行
中にこれらの粒状成分の脱離による磁気ヘッド目詰まり
およびドロップアウト発生の少ない磁気記録媒体を製造
することができる。
さらに、磁性層の表面から脱離する強磁性粉末の個数が
少なくなるので、繰り返し走行させても強磁性粉末の充
填率が低下することが少なく、従って、走行初期の再生
出力と繰り返し走行後の再生出力の差が少ない磁気記録
媒体を製造することができる。
そして、バック層を研削することによりバック層の表面
から脱離し易い状態の非磁性粉末などの粒状成分の大部
分を除去できるので、巻かれた状態で使用された場合の
ように磁性層とバック層とが接触した状態に置かれた場
合であっても、バック層の表面にある粒状成分などが脱
離して磁性層の表面に付着することが少なくなるので、
こうした脱離物による磁気ヘッド目詰まりおよびドロッ
プアウトの発生が少なくなる。
また、磁性層形成成分およびバック層形成成分として硬
化剤を使用した場合には、磁性層およびバック層の表面
にある未反応の硬化剤の大部分が除去されるので、磁気
記録媒体の製造後に磁性層およびバック層の表面に粉塵
などが付着することがない。従って、こうした付着物に
起因するドロップアウトの発生の少ない磁気記録媒体を
製造することができる。さらに、磁気ヘッドが未反応硬
化体などで汚染されることが少ないので、磁気ヘッドへ
の粉塵の付着などによる磁気ヘッド目詰まりの発生が少
ない磁気記録媒体を製造することができる。
[発明の詳細な記述] バック層を有する磁気記録媒体は、通常、非磁性支持体
の一面に磁性塗料を塗設し、他面にバック層形成塗料を
塗布し、次いで、磁性層に含まれる強磁性粉末を磁場配
向させる処理(磁場配向処理)を行ない、さらに磁性層
の表面平滑化処理などを行なったのち、所望の形状に裁
断することにより製造される。
磁性層は、強磁性粉末などの粒状成分と、この粒状成分
が分散している結合剤からなる。結合剤は、樹脂成分
と、さらに所望により配合される硬化剤とにより構成さ
れている。
磁性層の塗設は、通常の方法に従って行なうことができ
る。たとえば、樹脂成分および強磁性粉末並びに所望に
より配合される研磨材および硬化剤などの磁性層形成成
分を溶剤と共に混練分散して磁性塗料を調製し、この磁
性塗料を非磁性支持体上に塗布する方法を利用すること
ができる。
樹脂成分は、通常磁性塗料の樹脂成分として使用されて
いる樹脂から選ばれる。樹脂成分の例としては、塩化ビ
ニル系共重合体(例、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル酸共重合体、塩
化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アク
リロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、−SO3Naまたは−SO2Naなどの極性基およびエポキシ
基が導入された塩化ビニル系共重合体)、ニトロセルロ
ース樹脂などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂
(例、ポリエステルポリウレタン樹脂、−SO3Naまたは
−SO2Naなどの極性基が導入されたポリウレタン系樹
脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂)を挙げること
ができる。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシアネ
ート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物
は、通常ポリウレタン系樹脂などの製造の際に用いられ
ているもののなかから選択される。
ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパン1モルとの反応
生成物(例、デスモジュールL−75(バイエル社
製))、キシリレンジイソシアネートあるいはヘキサメ
チレンジイソシアネートなどのジイソシアネート3モル
とトリメチロールプロパン1モルとの反応生成物、ヘキ
サメチレンジイソシアネート3モルのビューレツト付加
化合物、トリレンジイソシアネート5モルのイソシアヌ
レート化合物、トリレンジイソシアネート3モルとヘキ
サメチレンジイソシアネート2モルのイソシアヌレート
付加化合物、イソホロンジイソシアネートおよびジフェ
ニルメタンジイソシアネートのポリマーを挙げることが
できる。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、反
応性二重結合を有する化合物(例、塩化ビニル系共重合
体アクリレート、ウレタンアクリレート)を使用するこ
とができる。
本発明においては、樹脂成分として塩化ビニル系共重合
体のような硬度の高い樹脂とポリウレタン系樹脂のよう
な柔軟性を有する樹脂とを組合わせて使用することが望
ましい。
塩化ビニル系共重合体のような硬度の高い樹脂とポリウ
レタン系樹脂のような柔軟性を有する樹脂とを組合わせ
て使用する場合、前者と後者との配合重量比は通常は9:
1〜5:5の範囲内(好ましくは9:1〜6:4)とする。そし
て、硬化剤を使用する場合には、通常、上記樹脂成分と
硬化剤との配合重量比は、9:1〜5:5(好ましくは9:1〜
6:4)の範囲内に設定される。
一般に、強磁性粉末として、強磁性金属微粉末のような
硬度の低いものを使用する場合には、γ−Fe2O3などの
硬度の高いものを用いる場合よりも多量の結合剤を使用
する。そして、この場合、通常は、ポリウレタン系樹脂
のように柔軟性を有する樹脂の使用量を増加させる。
こうしたポリウレタン系樹脂の使用量の増加により結合
剤が軟化する傾向があるので、通常は、ポリイソシアネ
ート化合物のような硬化剤を増量して結合剤の硬度を維
持する方法が利用されている。
樹脂成分としてポリウレタン系樹脂を使用し硬化剤とし
て硬化剤を使用する場合、ポリウレタン系樹脂と硬化剤
との配合重量比は、通常1:0.8〜1:2(好ましくは1:1〜
1:1.5)の範囲内に設定される。このようにすることに
より硬度の低い強磁性金属微粉末を使用したことに伴な
って用いられたポリウレタン系樹脂による結合剤の軟化
傾向を防止できるようになる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層においては、上記樹脂成
分と硬化剤との合計の重量は、強磁性粉末100重量部に
対して、通常10〜100重量部(15〜40重量部)の範囲内
にある。
強磁性粉末の例としては、γ−Fe2O3のような金属酸化
物系の強磁性粉末、コバルトなどの他の成分を含有する
γ−Fe2O3のような異種金属・金属酸化物系の強磁性粉
末、および鉄、コバルトあるいはニッケルなどの強磁性
金属を含む強磁性金属微粉末を挙げることができる。
特に本発明は、強磁性金属微粉末を用いた磁気記録媒体
の製法として利用すると有利である。すなわち、強磁性
金属微粉末の使用に伴なって硬化剤を多量に使用した場
合であっても、磁性層あるいは磁気ヘッドへの付着物の
量を低減することができるので、ドロップアウトおよび
磁気ヘッド目詰まりの少ない磁気記録媒体を製造するこ
とができる。
強磁性金属微粉末を使用する場合には、鉄、コバルトあ
るいはニッケルを含む強磁性金属微粉末であって、その
比表面積が42m2/g以上(特に好ましくは45m2/g以上)の
強磁性金属微粉末であることが好ましい。
この強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重
量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−
Fe)であり、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成
分(例、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、B、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、Pb、P、La、Ce、Pr、Nd、Te、Bi)を含むこと
のある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金
属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなど
であってもよい。
これらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明で
用いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造す
ることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが、通常は針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。特に針状の強磁性粉末を使用することが好まし
い。
上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末を、通常磁性
塗料の調製の際に使用されている溶剤(例、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル)と共に混練分散して磁性塗料とする。混練分散は通
常の方法に従って行なうことができる。
なお、磁性塗料中は、上記成分以外に、研磨材(例、α
−Al2O3、Cr2O3)、帯電防止剤(例、カーボンブラッ
ク)、潤滑剤(例、脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコー
ンオイル)、分散剤など通常使用されている添加剤ある
いは充填材(剤)を含むものであってもよいことは勿論
である。特に潤滑剤として、炭素数が10〜22の飽和脂肪
酸を用いた場合、後述の回転ブレード体を用いて研削を
行なうことにより飽和脂肪酸が磁性層の表面に層状に配
向する傾向があり、このように配向した脂肪酸膜は強度
が高く、さらに潤滑性も良好であるので、磁気記録媒体
の走行性が向上するとの利点がある。
このようにして調製した磁性塗料を非磁性支持体上に塗
布する。塗布の方法は、リバースロールを用いる方法な
どの通常の塗布方法を利用して行なうことができる。
磁性塗料の塗布層は、得られた磁気記録媒体の磁性層の
厚さが通常0.5〜10μmの範囲内になるように塗布され
る。
非磁性支持体は、通常使用されているものを用いること
ができ、また、非磁性支持体は、一般には厚さが3〜50
μm(好ましくは5〜30μm)のものが使用される。
本発明の磁気記録媒体の製法においては、非磁性支持体
の上記の磁性層が設けられていない面に、バック層が設
けられている。
バック層は、磁性塗料の調製の場合と同様にして、ま
ず、非磁性粉末などの粒状成分とバック層結合剤とが有
機溶剤に分散してなるバック層形成塗料を調製し、この
バック層形成塗料を上記の磁性層が塗設されていない非
磁性支持体面に磁性層を塗設したのと同様にリバースロ
ールなどの通常の方法を利用して塗布し、乾燥すること
により設けることができる。
非磁性粉末としては、バック層用の粒状充填剤として通
常用いられているものを利用することができる。
このような非磁性粉末の例としては、カーボンブラック
(例、平均粒子径が10〜600mμの範囲内にあるもの)、
グラファイト(平均粒子径が0.1〜1μmの範囲内にあ
るもの)および無機充填剤粒子(例、α−Al2O3、Cr
2O3、SiO2、TiO2、TiO、ZnO、CaO、ZnS、MoS2、BaSO4
CaSO4、MgCO3およびBNなどであって、平均粒子径0.1〜1
0μmの範囲内にあるもの)を挙げることができ、これ
らは単独で使用されてもよく、あるいは二種以上が混合
されて用いられていてもよい。特に本発明のおいては、
カーボンブラックとα−Al2O3とを重量比で5:1〜50:1の
範囲内の配合比で併用することが好ましい。
このような非磁性粒子は、バック層の結合剤100重量部
に対して、通常は、20〜500重量部の範囲内で使用され
る。
バック層結合剤は、通常のものを使用することができ
る。バック層結合剤を構成する樹脂成分としては、上記
結合剤を調製する際に用いたものを使用することができ
るが、特に本発明のおけるバック層を形成する樹脂成分
の好適な例としては、塩化ビニル系共重合体、ポリウレ
タン系樹脂、セルロース誘導体および塩化ビニリデン系
共重合体を挙げることができる。さらに、これらの樹脂
成分の中でもセルロース誘導体およびポリウレタン系樹
脂を使用することが特に好ましい。
さらに、バック層の強度を維持するために硬化剤を使用
することが好ましい。硬化剤は、上述の磁性層の調製の
際に使用したものを用いることができる。また、その使
用量も通常の範囲内にて適宜設定することができ、例え
ばポリウレタン系樹脂を使用する場合には、通常は、使
用するポリウレタン系樹脂の量と同量もしくはこれ以下
の量の範囲で使用する。
バック層は、通常上記の非磁性粉末およびバック層用の
樹脂成分を通常使用されている有機溶剤(例、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、酢酸
エチル、トルエン)などと共に混練分散を行なってバッ
ク層形成塗料を調製し、調整されたバック層形成塗料を
リバースロールなどの公知の方法を用いて、上記の磁性
塗料が塗布されていない非磁性支持体面に塗布すること
により塗設される。
バック層形成塗料は、通常、得られる磁気記録媒体にお
けるバック層の厚さが1.5μm以下(好ましくは、0.2〜
1.2μmの範囲内)となるように塗布される。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料
の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
こうして調製された非磁性支持体の一方の面に磁性塗料
が、そして他面にバック層形成塗料が塗設された積層体
に、磁性塗料の塗布層中に含まれる強磁性粉末を配向さ
せる処理、すなわち磁場配向処理を施した後、乾燥す
る。
このようにして乾燥された後、塗布層に表面平滑化処理
を施す。表面平滑化処理は、たとえば鏡面ロールとコッ
トンロールとが交互に配置されたスーパーカレンダロー
ルなどが利用して、磁性塗料塗布面には鏡面ロールが、
バック層形成塗料塗布面にはコットンロールが接触する
ように、上記の積層体をロール間に通して行なわれる。
本発明の磁気記録媒体の製法においては、上記のように
して磁性層に表面平滑化処理を行なった後、磁性層の表
面およびバック層の表面を高硬度の研削具を用いて研削
する。
ただし、磁性層およびバック層の結合剤の形成成分とし
て硬化剤を使用した場合には、この段階では、磁性層お
よびバック層に含まれる硬化剤のうち、通常90重量%以
上が未反応の状態で含有されているので、硬化処理を行
なって、少なくとも硬化剤の50重量%(特に好ましくは
80重量%以上)を反応させたのちに研削することが好ま
しい。
硬化処理には、加熱硬化処理と電子線照射による硬化処
理とがあり、本発明においては、いずれの方法であって
も利用することができる。
この硬化処理により表面平滑化処理された磁性層に含有
される未反応の硬化剤が、樹脂成分と三次元網状の架橋
構造を形成するように反応する。
加熱処理の工程自体は既に公知であり、本発明において
もこれらの方法に準じて加熱処理を行なうことができ
る。たとえば、加熱処理は、加熱時間を通常40℃以上
(好ましくは50〜80℃の範囲内)、加熱時間を通常20時
間以上(好ましくは24時間〜7日間)に設定して行なわ
れる。
また、電子線照射による硬化処理の工程自体も既に公知
であり、本発明においてもこれらの方法に準じて加熱処
理を行なうことができる。
このようにして硬化処理をおこなったのち、通常は、所
望の形状に裁断する。
裁断はスリッターなどの通常の裁断機などを使用して通
常の条件で行なうことができる。
本発明の磁気記録媒体の製法においては、通常、このよ
うに硬化処理を行ない、さらに裁断したのち、磁性層お
よびバック層を高い硬度の研削具を用いて研削する。
本発明の磁気記録媒体の製法において使用する研削具の
例としては、固定ブレードおよび回転ブレードを挙げる
ことができる。
ここで、固定ブレードとは、研削対象の磁性層もしくは
バック層の表面に接触する部分が高硬度の物質からなる
ブレードである。ブレードは、通常は、サファイヤ、ア
ルミナ、サーメット、ジルコニア(酸化ジルコニウ
ム)、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ダイヤモンドおよび超
硬合金などの素材で形成されている。
さらに、回転ブレード体とは、回転体と、この回転体の
回転軸に沿ってこの回転体の外周部に備えられた少なく
とも一枚のブレードとからなる研削具である。
本発明の磁気記録媒体の製法においては、磁性層の表面
およびバック層の表面のうちの少なくともいずれか一方
を回転ブレード体を用いて研削することが好ましい。そ
して、磁性層の表面およびバック層の表面の双方を回転
ブレード体を用いて研削することにより、実質的に目詰
まりが発生せず、長時間走行による出力の低下がほどん
どなくなり、さらに、ドロップアウトが発生しにくい非
常に走行耐久性の良好な磁気記録媒体を製造することが
できる。
第1図に本発明で用いる研削具として好適な回転ブレー
ド体の例を示す。
第1図に示すように、本発明で用いる回転ブレード体
は、回転体1と、この回転体1の回転軸に沿ってこの回
転体の外周部2に備えられた少なくとも一枚のブレード
3とからなる。回転体1は、回転軸に対する垂直断面が
円形であって、通常は円筒状のものが用いられる。回転
体1の円形断面の直径は、通常は10〜50mmの範囲内にあ
る。また、長さは、研削する磁気記録媒体の幅に合せて
適宜設定することができる。例えばスリット後に研削を
行なう場合には、回転体1の長さは、通常は、研削され
る磁気記録媒体の幅の1.1〜10倍の長さに設定される。
なお、通常は回転体1を形成する素材は、鉄、黄銅およ
びステンレスなどの金属である。
ブレード2は、上記の回転体の外周部2に少なくとも1
枚備えられていることが必要であり、その枚数が2〜32
枚の範囲内にあることが好ましく、さらに2〜10枚の範
囲内にあることが特に好ましい。ブレード3は、回転体
の外周部2に回転体1の回転軸に沿った方向で備え付け
られており、通常は、回転軸と平行に回転体の外周部2
に備え付けられている。
第2図に、上記の回転体の外周部に備えられているブレ
ードの例を示す。
第2図に示すように、ブレード3は、通常長さ方向に垂
直な断面が三角形の三角柱である。
ブレードのサイズは、回転体のサイズ、回転体の外周部
に備えられるブレードの枚数などにより適宜設定するこ
とができるが、通常は、第2図におけるブレード底辺a
の長さが、0.5〜10mmの範囲内にあり、ブレードの高さ
bが3〜10mmの範囲内にあるものが使用される。そし
て、ブレードの長さcは、通常の上記の回転体の長さに
対応して設定される。
ブレードは、磁気記録媒体の磁性層を研削するのである
から、磁性層に含まれる成分と同等もしくはそれよりも
高い硬度を有する素材で形成されている。そして、通常
は、サファイヤ、アルミナ、サーメット、ジルコニア
(酸化ジルコニウム)、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ダイ
ヤモンドおよび超硬合金などの素材から形成されてい
る。特にサファイヤを用いることが好ましい。
上記のブレード3の回転体の外周部2に回転体1の回転
軸に沿って、たとえば螺子などを用いて備え付けられて
いる。
第3図に第1図に示す本発明の回転ブレード体の側面図
を示す。
そして、第3図に示すようにブレード3の設置角θ、す
なわち、ブレード3の頂点と回転ブレード体の回転中心
点とを結ぶ仮想線とブレードの底辺との成す角度θが、
30〜150度の範囲内になるようにすることが好ましい。
特にバック層を研削する回転ブレード体の場合には、上
記の角度θを、磁性層の研削に用いる回転ブレード体の
それよりの小さくすることが好ましい。バック層は、磁
性層よりも層厚が薄いので、θの角度が大きくなると磁
性層が過度に研削されることがあるからである。さら
に、ブレードの頂点部分が通常は回転体の表面から1mm
以上(好ましくは2mm以上)露出するようにされてい
る。
本発明においては、磁性層の表面およびバック層の表面
を上記のような研削具を用いて研削する。
たとえば、サファイヤブレード(固定ブレード)を用い
た研削は、サファイヤブレードと磁性層もしくはバック
層とは、通常接触角を30〜120度の範囲内に設定し、そ
して積層体の長さ方向に30〜100g/8mmの範囲内の張力を
付与下に積層体を60〜1200m/分の範囲内の速度で走行さ
せながら接触させることにより実施される。磁性層もし
くはバック層と接触する固定ブレードの枚数は、1枚以
上であればよいが、通常は、2〜8枚を一組として用い
る。
回転ブレード体を用いる場合、通常は、積層体を走行さ
せながら回転している上記回転ブレード体と積層体の磁
性層もしくはバック層と接触させることにより行なわれ
る。すなわち、このような磁性層もしくはバック層の研
削の際には、積層体の長さ方向に、通常30〜100g/8mmの
範囲内の張力を付与し、通常60〜1200m/分の範囲内の速
度で走行させながら接触させる。
磁性層もしくはバック層と接触する回転ブレード体の回
転速度は、通常100〜6000回転/分(好ましくは150〜50
0回転)の範囲内に設定される。そして、バック層の表
面を研削する際には、磁性層の表面を研削する場合より
も底回転で研削することが好ましい。これは磁気記録媒
体の走行性能を維持するために、バック層の表面が過度
に平滑にならないようするためである。また、磁性層と
上記回転ブレード体の接触角(ラップ角)は、通常は、
30〜180度(好ましくは30〜120度)の範囲内に設定され
る。
さらに、回転ブレード体の回転方向は、積層体の走行方
向に対して逆になるようにすることが好ましい。このよ
うに逆回転で接触させることにより研削効率が向上す
る。
磁性層とバック層との研削の順序は、いずれを先に行な
ってもよい。
上記のようなして研削を行なうことにより、バック層の
表面にある非磁性粉末、さらにバック層の表面の付着物
(例えば、磁気記録媒体を製造する際に表面に付着した
空気中の粉塵)などは、バック層の表面近傍(一般には
0.01〜0.5μmの高さ)の結合剤と共に削り取られる。
さらに、磁性層の表面から突出している強磁性粉末ある
いは研磨材のような粒状成分、さらには磁性層の表面に
存在する未反応の硬化剤、表面の付着物(例えば、磁気
記録媒体を製造する際に表面に付着した空気中の粉塵)
などは、磁性層の表面近傍(一般には0.01〜5μmの高
さ)の結合剤と共に削り取られ、磁性層の表面が平滑化
される。
このようにバック層の表面および磁性層の表面を研削す
ることにより、まず磁性層の表面に容易に脱離する粒状
成分(強磁性粉末および研磨材など)が少なくなるの
で、磁性層の表面からの脱離物および磁性層の表面の付
着物に起因したドロップアウトおよび目詰まりの発生を
軽減できる。さらに、磁性層からの強磁性粉末の脱離が
少ないので、長時間の走行による磁気記録媒体の電磁交
換特性の低下が少なくなる。
そして、バック層を研削することにより非磁性粉末など
の粒状成分の脱離が少なくなるので、たとえば、テープ
状に裁断した磁気記録媒体を巻いた状態で使用しても、
バック層の表面から脱離した粒状成分が磁性層の表面に
付着してドロップアウトあるいは目詰まりの原因となる
ことが少なくなる。
さらに、本発明においては、こうして研削された磁性層
の表面およびバック層の表面に拭き取り処理を施すこと
が好ましい。すなわち、研削により発生する研削屑など
を完全に除去することにより、ドロップアウトの発生な
どをさらに低減することができる。
拭き取り材料の例としては、ポリウレタンなどの結合成
分を含むことなく0.01〜0.09デニールのポリエステル繊
維が結束されてなる繊維の束が緻密にからみ合った一層
構造のスエード調不織布(例、エクセーヌ(商品名)、
東レ(株)製)およびポリエステル繊維などをポリウレ
タンなどの結合成分で結合してなる不織布(例、バイリ
ーン(商品名)、日本バイリーン(株)製)を挙げるこ
とができ、特に本発明においては、前者のスエード調不
織布を用いることが好ましい。
なお、以上は表面平滑化処理が施された積層体を裁断し
た後、磁性層およびバック層と研削する方法を主に記載
したが、本発明は、この順序に限定されるものではな
く、たとえば、裁断しながら接触させる方法、あるいは
裁断する前に接触させる方法などを利用することができ
る。
さらに、硬化処理を行なわなくとも徐々に硬化反応が進
行するので、表面平滑化処理後、特に硬化処理を行なう
ことなく磁性層の表面の研削を行なうこともできる。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] 下記の磁性塗料組成物をボールミルで均一になるまで混
練分散して磁性塗料を調製した。
得られた磁性塗料の粘度を調整した後、磁性層の厚さが
3.0μmになるように、厚さ10μmのポリエチレンテレ
フタレート支持体の表面にリバースロールを用いて塗布
した。
磁性塗料組成 強磁性金属微粉末 100部 (組成:Fe96%,Ni4%、 比表面積:45m2/g) 塩化ビニル/酢酸ビニル・ 無水マレイン酸共重合体 14部 (400×110A、日本ゼオン(株)製) ポリウレタン系樹脂 12部 (ニツポランN-2304、 日本ポリウレタン(株)製) ポリイソシアネート化合物 12部 (デスモジュールL-75、 バイエル社製) α−アルミナ 10部 ステアリン酸 5部 ステアリン酸ブチル 5部 カーボンブラック 1部 メチルエチルケトン 325部 別に下記のバック層形成塗料組成物をボールミルで均一
になるまで混練分散してバック層形成塗料を調製した。
得られたバック層形成塗料の粘度を調整した後、上記の
磁性塗料が塗布された支持体の裏面にバック層の厚さが
0.7μmになるように、リバースロールを用いて塗布し
た。
バック層形成塗料組成 カーボンブラック 35部 (平均粒子径:0.05μm) α−アルミナ 1.8部 (平均粒子径:0.15μm 最大粒子径:0.3μm) ニトロセルロース 20部 ポリウレタン系樹脂 10部 (ニツポランN-2304、 日本ポリウレタン(株)製) ポリイソシアネート化合物 10部 (コレネートL、 日本ポリウレタン(株)製) メチルエチルケトン 600部 磁性塗料およびバック層塗料が塗布された非磁性支持体
を、磁性塗料が未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場
配向処理を行ない、さらに乾燥後、スーパーカレンダー
処理を行ない、非磁性支持体と、磁性層およびバック層
とからなる積層体を調製した。
この積層体を60℃で24時間加熱処理を行ない磁性層およ
びバック層中に含有されるポリイソシアネート化合物を
硬化させた後、8mmにスリットし、以下に記載する条件
で回転ブレード体を用いて磁性層およびバック層の表面
を研削をこの順序で行ない、さらに、研削した磁性層の
表面およびバック層の表面に、0.1〜0.9デニールのポリ
エステル繊維が束になってからみ合っているスエード調
不織布(商品名:エクセーヌ、東レ(株)製)を用いて
拭き取り、8ミリビデオ用テープを製造した。
回転ブレード体を用いた磁性層の研削 円筒状の金属(長さ:35mm、直径:20mm、空洞の直径:12m
m)の周囲に、長さ35mm、断面形状が1辺5mmの正三角形
の三角柱の形状を有するサファイヤブレードを1本備え
てなる回転ブレード体(ブレードの設置角θ:65度)を
用意した。
この回転ブレード体を1000回転/分で磁性層の走行方向
と逆方向に回転させて、積層体に張力50g/8mmの張力を
付与し、積層体の磁性層と回転ブレードとを接触角度12
0度にて接触させて磁性層の表面を研削した。
回転ブレード体を用いたバック層の研削 上記と同様の回転ブレード体(ただし、ブレードの設置
角θ:115度、設置されたサファイヤブレード数2枚)を
用いて、200回転/分の回転速度でバック層の走行方向
と逆方向に回転させて、積層体に張力50g/8mmの張力を
付与し、積層体のバック層と回転ブレードとを接触角度
120度にて接触させてバック層の表面を研削した。
得られた8ミリビデオ用テープを市販のビデオレコーダ
(FUJIX−8)を用いて走行させ、15μs、−18dBのド
ロップアウトの1分間の発生個数を測定した。
また、上記の装置を用いて、通常走行速度で90分間走行
する長さのテープを走行させて発生した瞬間目詰まりの
回数を測定した。
さらに、上記の装置を用いて、得られたテープを10回繰
り返し走行させ、最初の1回目の再生出力を0dBとした
ときの10回目の再生出力を測定した(出力低下)。
なお、以下に示す実施例及び比較例において、ドロップ
アウトの個数、瞬間目詰まり回数及び出力低下は上記の
方法により測定したものである。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
[実施例2] 実施例1において、回転ブレード体を用いて磁性層の表
面を研削する前にバック層の表面の研削を行なった以外
は同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
[実施例3] 実施例1において、回転ブレード体による磁性層の表面
の研削の代わりにサファイヤブレード(固定ブレード)
を用いて以下に記載する条件で磁性層の表面の研削を行
なった以外は同様にして、8ミリビデオ用テープを製造
した。
サファイヤブレードを用いた磁性層の研削 先端の角度が60度のサファイヤブレード(幅:5mm、長さ
35mm、京セラ(株)製)と磁性層とを接触角度80度、張
力50g/8mmにて接触させて研削した。なお、磁性層とサ
ファイヤブレードとの接触はサファイヤブレード4枚を
一組として1回行なった。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
[実施例4] 実施例3において、4枚のサファイヤブレードからなる
固定ブレードを用いて磁性層の表面を研削する前に回転
ブレード体を用いてバック層の表面の研削を行なった以
外は同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
[比較例1] 実施例3において、回転ブレード体によるバック層の表
面の研削を行なわなかった以外は同様にして8ミリビデ
オ用テープを製造した。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
[比較例2] 実施例1において、回転ブレード体による磁性層の表面
およびバック層の表面の研削を行なわなず、さらにスエ
ード調不織布を用いた磁性層およびバック層の拭き取り
操作を行なわなかった以外は同様にして8ミリビデオ用
テープを製造した。
第1表にドロップアウトの個数、瞬間目詰まり回数およ
び出力低下の測定結果を記載する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる回転ブレード体の例を示す斜視
図である。 第2図は、上記の回転体の外周部に備えられているブレ
ードの例を示す斜視図である。 第3図は、上記第1図で示した回転ブレード体の側面図
である。 1:回転体、2:回転体の外周部、3:ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 圭介 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−295218(JP,A) 発明協会公開技報 公技番号83−7524

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の一方の面に強磁性粉末が結
    合剤に分散されてなる磁性層が、そして他方の面に非磁
    性粉末が結合剤に分散されてなるバック層が塗設されて
    なる積層体の両面を表面平滑化処理したのち、該磁性層
    の表面およびバック層の表面を固定ブレードもしくは回
    転ブレード体を用いて研削することを特徴とする磁気記
    録媒体の製法。
  2. 【請求項2】磁性層の表面およびバック層の表面のうち
    の少なくとも一方の研削は回転ブレード体を用いて行な
    う特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体の製法。
  3. 【請求項3】回転ブレード体に備えられたブレードが、
    サファイヤ、アルミナ、サーメット、ジルコニア、窒化
    ケイ素、炭化ケイ素、ダイヤモンドおよび超硬合金より
    なる群から選ばれた一種の素材より形成されたものであ
    る特許請求の範囲第2項記載の磁気記録媒体の製法。
  4. 【請求項4】磁性層の表面およびバック層の表面を研削
    した後、該磁性層の表面とバック層の表面とを拭き取る
    特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体の製法。
  5. 【請求項5】磁性層の結合剤がポリイソシアネート化合
    物を硬化剤として含むものである特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録媒体の製法。
  6. 【請求項6】バック層の結合剤がポリイソシアネート化
    合物を硬化剤として含むものである特許請求の範囲第1
    項記載の磁気記録媒体の製法。
  7. 【請求項7】磁性層に含まれる強磁性粉末がコバルト含
    有γ−Fe2O3粉末もしくは強磁性金属微粉末である特許
    請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体の製法。
JP61243554A 1986-10-14 1986-10-14 磁気記録媒体の製法 Expired - Lifetime JPH0687302B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61243554A JPH0687302B2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14 磁気記録媒体の製法
US07/107,824 US4888212A (en) 1986-10-14 1987-10-14 Process for the preparation of magnetic recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61243554A JPH0687302B2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14 磁気記録媒体の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6398834A JPS6398834A (ja) 1988-04-30
JPH0687302B2 true JPH0687302B2 (ja) 1994-11-02

Family

ID=17105584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61243554A Expired - Lifetime JPH0687302B2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14 磁気記録媒体の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0687302B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031315A (ja) * 1989-05-29 1991-01-08 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
DE29700458U1 (de) * 1997-01-13 1997-08-14 Basf Magnetics Gmbh Vorrichtung zum Verringern der Rauhigkeit und des Abriebs von Schichtbändern

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62295218A (ja) * 1986-06-16 1987-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気テ−プの表面処理方法およびその装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
発明協会公開技報公技番号83−7524

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6398834A (ja) 1988-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5816902A (en) Abrasive sheet and method of manufacturing same
JP2641051B2 (ja) 磁気テープ
JP2787680B2 (ja) 磁気記録媒体の製法
US5036629A (en) Method for preparing a magnetic recording medium
JPH0687301B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
US4888212A (en) Process for the preparation of magnetic recording medium
JPH0715749B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2826234B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH0687302B2 (ja) 磁気記録媒体の製法
US5073439A (en) Magnetic recording medium comprising a vinyl chloride based resin group containing an epoxy group or a polar or both and further a polyurethane resin containing three hydroxyl groups and one polar group
JP2740578B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2004288332A (ja) 磁気記録媒体
JPH01252366A (ja) ラッピングテープ
US5456977A (en) Magnetic recording medium and process for producing same
JPS6398832A (ja) 回転ブレ−ド体および磁気記録媒体の製法
JPH0557648B2 (ja)
JP2670941B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH0690789B2 (ja) 磁気記録媒体の製法
JP2597222B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH02281419A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH05293766A (ja) 研磨体
JP2640278B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH05174367A (ja) 磁気記録媒体
JPH04143924A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH01201824A (ja) 磁気記録媒体の製造方法およびその装置