JPH0687168A - ガラス繊維プリフォーム - Google Patents

ガラス繊維プリフォーム

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Publication number
JPH0687168A
JPH0687168A JP4265367A JP26536792A JPH0687168A JP H0687168 A JPH0687168 A JP H0687168A JP 4265367 A JP4265367 A JP 4265367A JP 26536792 A JP26536792 A JP 26536792A JP H0687168 A JPH0687168 A JP H0687168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
preform
mat
strand mat
fiber preform
Prior art date
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Pending
Application number
JP4265367A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketami Kikutani
武民 菊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP4265367A priority Critical patent/JPH0687168A/ja
Publication of JPH0687168A publication Critical patent/JPH0687168A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンプドプリフォーム法を適用するにもか
かわらず、従来のガラス繊維プリフォームに比べて材料
コストが低く、また部位におけるガラス繊維量のばらつ
きが少ないガラス繊維プリフォームを提供することを目
的とする。 【構成】 幅900mm、長さ1200mm、高さ54
0mmの寸法を有する有底無蓋の箱型形状のガラス繊維
プリフォームを作製したところ、ガラス繊維連続ストラ
ンドマット10、11からなる外層の間に、ガラス繊維
チョップドストランドマット15からなる内層が部分的
に破断した状態で介在する3層構造となっており、良好
な製品寸法を有していた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP成形体の補強材
として使用されるガラス繊維プリフォームに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりガラス繊維プリフォームと呼ば
れるガラス繊維の予備成形体を作製する方法としては、
ダイレクトプリフォーム法と、スタンプドプリフォーム
法の2つの方法が存在する。
【0003】ダイレクトプリフォーム法とは、ガラスロ
ービングを2インチ程度に切断した後、液状結合剤と共
に所定形状の型に吹き付けた後、乾燥させる方法であ
り、またスタンプドプリフォーム法とは、多数のガラス
繊維連続ストランド同志を熱可塑性樹脂からなる有機バ
インダーを用いてマット状に成形することによってガラ
ス繊維連続ストランドマットを作製した後、これを加熱
し、所定形状に圧縮成形する方法である。
【0004】スタンプドプリフォーム法は、ダイレクト
プリフォーム法に比べて生産効率が良く、連続生産が可
能であるため、ガラス繊維プリフォームを大量生産する
場合に適した方法である。
【0005】スタンプドプリフォーム法によってガラス
繊維プリフォームを連続的に生産するには、まず上記の
ようなガラス繊維連続ストランドマットをロール状に巻
き取ったものを複数個準備し、これらのガラス繊維連続
ストランドマットを引き出しながら重ね合わせ、所定の
長さに裁断した後、加熱炉に入れることによって、ガラ
ス繊維連続ストランドマットの表面に固着している有機
バインダーを軟化させ、次いでこれをマット移動装置に
よって成形型の上型と下型の間に移動させてから、その
周囲をクランプ枠で挟み、型締めして圧縮成形する方法
が採られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらスタンプ
ドプリフォーム法によって製造されたガラス繊維プリフ
ォームには、比較的高価なガラス繊維連続ストランドマ
ットが使用されるため、ガラス繊維プリフォームに占め
る材料コストの割合が高くなるという問題がある。
【0007】またスタンプドプリフォーム法によって、
例えば浴槽に使用される深しぼり形状のガラス繊維プリ
フォームを作製すると、特に浴槽底面部においてガラス
繊維連続ストランドマットが引き伸ばされ、ガラス繊維
量が少なくなるため、これをFRP成形体の補強材とし
て使用しても、ガラス繊維量の少ない部位の強度が低く
なる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、スタンプドプリフォーム法を適用するにもかかわ
らず、従来のガラス繊維プリフォームに比べて材料コス
トが低く、また部位におけるガラス繊維量のばらつきが
少ないガラス繊維プリフォームを提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のガラス
繊維プリフォームは、3層以上の多層構造を有するガラ
ス繊維プリフォームであって、外層がガラス繊維連続ス
トランドマットからなり、内層の少なくとも1層がガラ
ス繊維チョップドストランドマットからなることを特徴
とする。
【0010】また本発明においては、ガラス繊維連続ス
トランドマット及びガラス繊維チョップドストランドマ
ットの目付が、225g/m2 〜600g/m2 である
ことを特徴とする。
【0011】尚、本発明においては、内層の少なくとも
1層がガラス繊維チョップドストランドマットから作製
されていれば良く、例えば450g/m2 の目付を有す
るマットを4層構造となるように重ね合わせることによ
って、1800g/m2 の厚目付のガラス繊維プリフォ
ームを作製する場合には、その内層のいずれもガラス繊
維チョップドストランドマットから作製しても良いが、
ガラス繊維チョップドストランドマットと、ガラス繊維
連続ストランドマットから作製しても良い。
【0012】
【作用】本発明で使用するガラス繊維チョップドストラ
ンドマットとは、ガラス繊維ストランドを所定の長さに
裁断した後、平面上にランダム方向に均等分散させ、次
いで熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂からなる有機バイン
ダーによってマット状に成形したものであり、ガラス繊
維連続ストランドマットに比べて材料コストが低いが、
これのみを上記のスタンプドプリフォーム法に適用して
も、部分的に破断して形状が崩れるため、良好な製品寸
法のガラス繊維プリフォームを得ることが不可能であ
る。
【0013】しかしながら本発明のガラス繊維プリフォ
ームの場合、圧縮成形によってガラス繊維チョップドス
トランドマットの一部が破断するが、それを挟むように
位置しているガラス繊維連続ストランドマットからなる
外層によって形状が保持されるため、良好な製品寸法が
得られる。
【0014】また本発明のガラス繊維プリフォームは、
従来のガラス繊維連続ストランドマットのみから作製さ
れるガラス繊維プリフォームに比べて、深しぼり形状の
場合でも、圧縮成形時においてガラス繊維チョップドス
トランドマットが引き伸ばされず、ちぎれて分散するた
め、その分だけマットの幅方向と、引き出し方向のガラ
ス繊維量のばらつきが少なくなる。
【0015】尚、本発明において使用するガラス繊維連
続ストランドマット及びガラス繊維チョップドストラン
ドマットの目付を225〜600g/m2 に限定した理
由は、このような目付けのマットがFRP樹脂との接着
性が良く、しかも材料コストが低いからである。
【0016】
【実施例】以下、本発明のガラス繊維プリフォームを実
施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】(実施例)図1は、本発明のガラス繊維プ
リフォームの製造工程の1例を示す説明図である。
【0018】図中、ガラス繊維連続ストランドマット1
0、11は、ロール状に巻き取られており、テンション
調整ローラー12及び13を介して第1のベルトコンベ
ア14によって引き出される。またガラス繊維チョップ
ドストランドマット15もロール状に巻き取られてお
り、テンション調整ローラー16を介して第1のベルト
コンベア14によって引き出される。
【0019】次いでガラス繊維連続ストランドマット1
0、11及びガラス繊維チョップドストランド15は、
押えローラー17によって密着して重ね合わされ、これ
によってガラス繊維連続ストランドマット10、11か
らなる外層の間に、ガラス繊維チョップドストランドマ
ット15からなる内層が位置する3層構造の複合マット
Mが作製される。
【0020】その後、この複合マットMは、所定位置で
止まり、切断機18によって所定長に裁断されてから、
第2のベルトコンベア19によって加熱炉20の手前の
位置まで移動し、さらにそれらの周囲を把持して移動さ
せる機構を有するマット移動装置(図示せず)によって
加熱炉20内に移動する。
【0021】加熱炉20は、約300℃の雰囲気温度に
設定されており、ここで複合マットMが一定時間保持さ
れることによって、その表面に付着している有機バイン
ダーが十分に軟化する。
【0022】この加熱処理が終了すると、複合マットM
は、マット移動装置(図示せず)によって成形機21の
上型21aと、下型21bの間に移動する。次いで上型
21a及び下型21bの周囲に装備されるような形状を
有する上下のクランプ枠22a、22bが移動すること
によって、複合マットMの周囲が挟まれた後、成形機2
1が型締めされて複合マットMが圧縮成形され、一定時
間経過した後、上型21aと下型21bを開き、複合マ
ットMを取り出すと、3層構造のガラス繊維プリフォー
ムが得られる。
【0023】このような装置を用いて、1500mmの
幅と450g/m2 の目付を有するガラス繊維連続スト
ランドマット10、11及びガラス繊維チョップドスト
ランドマット15を使用し、上記のように複合マットM
を作製した後、切断機18によって1800mmの長さ
に裁断し、次いで加熱、圧縮成形を行うことによって、
幅900mm、長さ1200mm、高さ540mmの寸
法を有する有底無蓋の箱型形状のガラス繊維プリフォー
ムを作製したところ、ガラス繊維連続ストランドマット
10、11からなる外層の間に、ガラス繊維チョップド
ストランドマット15からなる内層が部分的に破断した
状態で介在する3層構造となっており、良好な製品寸法
を有していた。
【0024】またこうして得られたガラス繊維プリフォ
ームの各部位におけるガラス繊維量のばらつきを調べる
ため、各部位の目付を測定したところ、1000〜13
00g/m2 であった。
【0025】尚、ガラス繊維チョップドストランド15
としては、所定長に切断されたガラス繊維ストランド同
志を熱硬化性樹脂からなる有機バインダーを用いてマッ
ト状に成形したものを使用した。
【0026】(比較例)実施例におけるガラス繊維チョ
ップドストランドマット15に代えて、幅1500mm
で、450g/m2 の目付を有するガラス繊維連続スト
ランドマットを使用し、それ以外は、全て同じ条件で同
じ寸法のガラス繊維プリフォームを作製した。
【0027】こうして作製されたガラス繊維連続ストラ
ンドマットのみからなる3層構造のガラス繊維プリフォ
ームは、良好な製品寸法を有していたが、各部位におけ
る目付を測定したところ、600〜1300g/m2
あり、実施例のガラス繊維プリフォームに比べて部位に
おけるガラス繊維量のばらつきが多いことがわかった。
【0028】尚、上記の目付は、ガラス繊維プリフォー
ムの底面部、短片側面部及び長片側面部の所定箇所を、
150×150mmの大きさに切り取り、その重量を計
ることによって計算したものである。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のガラス繊維プリフ
ォームは、大量生産が可能なスタンプドプリフォーム法
を適用するにもかかわらず、従来のガラス繊維連続スト
ランドマットのみから作製されるガラス繊維プリフォー
ムに比べて材料コストが低く、しかも部位におけるガラ
ス繊維量のばらつきが少ないため、これを補強材として
使用したFRP成形体には、全体にわたって高い強度が
付与されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス繊維プリフォームの製造工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
10、11 ガラス繊維連続ストランドマット 15 ガラス繊維チョップドストランドマット 18 切断機 20 加熱炉 21 成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 17/04 // B29K 105:06 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3層以上の多層構造を有するガラス繊維
    プリフォームであって、外層がガラス繊維連続ストラン
    ドマットからなり、内層の少なくとも1層がガラス繊維
    チョップドストランドマットからなることを特徴とする
    ガラス繊維プリフォーム。
  2. 【請求項2】 ガラス繊維連続ストランドマット及びガ
    ラス繊維チョップドストランドマットの目付が、225
    〜600g/m2 であることを特徴とする請求項1のガ
    ラス繊維プリフォーム。
JP4265367A 1992-09-08 1992-09-08 ガラス繊維プリフォーム Pending JPH0687168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4265367A JPH0687168A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 ガラス繊維プリフォーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4265367A JPH0687168A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 ガラス繊維プリフォーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0687168A true JPH0687168A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17416199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4265367A Pending JPH0687168A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 ガラス繊維プリフォーム

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JP (1) JPH0687168A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515089A (ja) * 2002-01-16 2005-05-26 サン−ゴバン ベトロテックス フランス ソシエテ アノニム 複合材料製造用の繊維構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515089A (ja) * 2002-01-16 2005-05-26 サン−ゴバン ベトロテックス フランス ソシエテ アノニム 複合材料製造用の繊維構造体

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