JPH05293822A - ガラス繊維連続ストランドマットの成形方法 - Google Patents

ガラス繊維連続ストランドマットの成形方法

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JPH05293822A
JPH05293822A JP4122689A JP12268992A JPH05293822A JP H05293822 A JPH05293822 A JP H05293822A JP 4122689 A JP4122689 A JP 4122689A JP 12268992 A JP12268992 A JP 12268992A JP H05293822 A JPH05293822 A JP H05293822A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
strand mat
continuous strand
fiber continuous
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP4122689A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketami Kikutani
武民 菊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に600g/m2 以下の薄目付のガラス繊
維連続ストランドマットを用いて連続的に加熱、圧縮成
形を行う場合にも、圧縮成形時に有機バインダーが十分
軟化しているため、良好な製品寸法の成形体を得ること
が可能となる方法を提供することを目的とする。 【構成】 ロール状に巻き取られた幅1400mmのガ
ラスペーパー13は、30g/m2 の目付を有してお
り、第二のテンションローラー14を介し、第一のベル
トコンベアー12によってガラス繊維連続ストランドマ
ット10と同時に引き出され、両者は、押えローラー1
5によって密着して重ね合わさるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維連続ストラ
ンドマットの成形方法に関し、特に600g/m2 以下
の薄目付のガラス繊維連続ストランドマットを圧縮成形
するのに適した方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ガラス繊維連続ストランドマット
を作製する場合、溶融ガラスをブッシング底部に形成さ
れた多数のノズルからガラスフィラメントとして引き出
した後、それらの表面に集束剤を塗布して集束すること
によってガラスストランドとなし、このガラスストラン
ドを連続したまま乱れた渦巻き状で平面上に均一な厚み
に積み重ね、熱硬化性樹脂あるいは、熱可塑性樹脂から
なる有機バインダーでマット状に成形する方法が採られ
る。
【0003】近年、このガラス繊維連続ストランドマッ
トを圧縮成形し、これをS−RIM(ストラクチャルー
−リアクション・インジェクション・モールディング)
やRTM(レジン・トランスファー・モールディング)
等の補強材として使用することが提案され、少量生産に
適したハンドレイアップや大量生産に適したSMC(シ
ート・モールディング・コンパウンド)の中間分野にお
いて多用されつつある。
【0004】一般にガラス繊維連続ストランドマットを
用いて、いわゆるプリフォームと呼ばれる成形体を連続
的に生産するには、まず熱可塑性樹脂からなる有機バイ
ンダーを用いて成形したガラス繊維連続ストランドマッ
トをロール状に巻き取ったものを準備し、これを徐々に
引き出して所定の長さに裁断した後、加熱炉に入れるこ
とによってガラス繊維連続ストランドマットの表面に固
着している有機バインダーを軟化させ、次いでこれをマ
ット移動装置によって成形型の上型と下型の間に移動さ
せてからその周囲をクランプ枠で挟み、型締めして圧縮
成形する方法が採られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方法に基づいてガ
ラス繊維連続ストランドマットを圧縮成形するには、圧
縮成形時に有機バインダーが十分に軟化していることが
必要であるが、単位面積当たりのガラス繊維の使用量の
少ないガラス繊維連続ストランドマットほど、良好な製
品寸法の成形体を得ることが困難となる。
【0006】すなわち900g/m2 以上の厚目付のガ
ラス繊維連続ストランドマットの場合には、マットの保
温性が良く、一旦加熱されると冷めにくいため、圧縮成
形時にも有機バインダーが十分に軟化しており、良好な
製品寸法の成形体を得ることが可能である。
【0007】しかしながら900g/m2 以下の目付の
ガラス繊維連続ストランドマットの場合には、マットの
保温性が悪く、一旦加熱されても冷めやすいため成形性
が悪く、特に600g/m2 以下の薄目付のガラス繊維
連続ストランドを加熱しても、その後の圧縮成形時に
は、マットが冷めて有機バインダーがやや固化した状態
となリやすく、これを圧縮成形しても、良好な製品寸法
の成形体は得られ難いという問題があった。
【0008】本発明の目的は、特に600g/m2 以下
の薄目付のガラス繊維連続ストランドマットを用いて連
続的に加熱、圧縮成形を行う場合にも、圧縮成形時に有
機バインダーが十分軟化しているため、良好な製品寸法
の成形体を得ることが可能となる方法を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のガラス
繊維マットの成形方法は、ガラス繊維連続ストランドマ
ットに保温シートを重ね合わせた状態で加熱した後、圧
縮成形することを特徴とする。
【0010】また本発明において用いる保温シートとし
ては、加熱工程において著しく劣化しないこと、型から
の成形体の脱型を困難ならしめないこと、成形体から比
較的容易に剥離できること、成形体の製品寸法に著しく
悪影響を及ぼさないことの条件を満たすものであれば、
いずれも使用可能であるが、耐熱性を考慮すると、10
〜100g/m2 の目付のガラスサーフェーサ又は、ガ
ラスペーパーが好適である。
【0011】尚、ガラスサーフェーサーとは、ガラス繊
維のフィラメントを平面上でランダム方向に均等分散さ
せた後、ポリエステル等の結合剤によって薄いマット状
に成形したものであり、またガラスペーパーとは、ガラ
ス繊維を抄き上げてシート状にしたものである。
【0012】
【作用】本発明においては、ガラス繊維連続ストランド
マットに保温シートを重ね合わせた状態で加熱するた
め、ガラス繊維連続ストランドマットの放熱速度が遅く
なる。従って有機バインダーが十分に軟化した状態で、
圧縮成形することができ、良好な製品寸法の成形体を得
ることが可能となる。
【0013】本発明においてガラスペーパーとガラスサ
ーフェーサーを使用する場合、それらの目付を10〜1
00g/m2 に限定した理由は、10g/m2 以下の場
合には、保温性が悪くなって、上記の作用が得られず、
一方、100g/m2 以上の場合には、コスト的に高く
なって、量産に不向きとなるからである。
【0014】有機バインダーとしては、例えばポリエス
テル樹脂が適しており、この樹脂の場合、約100℃以
上の温度で軟化する。
【0015】
【実施例】以下、本発明のガラス繊維連続ストランドマ
ットの成形方法を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の成形方法を
実施するための装置の説明図である。
【0017】ロール状に巻き取られた幅1400mmの
ガラス繊維連続ストランドマット10は、450g/m
2 の目付を有しており、第一のテンション調整ローラー
11を介し、第一のベルトコンベアー12によって徐々
に引き出される。
【0018】またロール状に巻き取られた幅1400m
mのガラスペーパー13は、30g/m2 の目付を有し
ており、第二のテンションローラー14を介し、第一の
ベルトコンベアー12によってガラス繊維連続ストラン
ドマット10と同時に引き出され、両者は、押えローラ
ー15によって密着して重ね合わさるようになってい
る。
【0019】その後、このガラス繊維連続ストランドマ
ット10とガラスペーパー13は、所定位置で止まり、
切断機16によって900mmの長さになるように裁断
されてから、第二のベルトコンベアー17によって加熱
炉18の手前の位置まで移動し、さらにそれらの周囲を
把持して移動させる機構を有するマット移動装置(図示
せず)によって加熱炉18内に移動する。
【0020】加熱炉18は、約300℃の雰囲気温度に
設定されており、ここでガラス繊維連続ストランドマッ
ト10が一定時間保持されることによって、その表面に
付着している有機バインダーが十分軟化する。
【0021】加熱が終了すると、ガラス繊維連続ストラ
ンドマット10とガラスペーパー13は、マット移動装
置(図示せず)によって成形機19の上型19aと下型
19bの間に移動する。次いで上型19a及び下型19
bの周囲に装備されるような形状を有する上下のクラン
プ枠20a、20bが移動することによってガラス繊維
連続ストランドマット10とガラスペーパー13の周囲
が挟まれた後、成形機19が型締めされて圧縮成形され
る。一定時間経過後、上型19aと下型19bを開き、
できた成形体を取り出し、ガラスペーパー13をガラス
繊維連続ストランドマット10からはぎ取ったところ、
良好な製品寸法のガラス繊維連続ストランドマット10
からなる成形体が得られた。
【0022】尚、この実施例において加熱時におけるガ
ラス繊維連続ストランド10の表面温度と、加熱を終了
してから約3秒後の表面温度を測定したところ、約20
0℃と約120℃であった。
【0023】(実施例2)幅1400mmで、600g
/m2 の目付を有するガラス繊維連続ストランドマット
と、保温シートとして、幅1400mmで、30g/m
2 の目付を有するガラスサーフェーサーを用い、実施例
1と同じ条件で切断、加熱、圧縮成形したところ、実施
例1と同じく良好な製品寸法の成形体を作製することが
できた。
【0024】尚、この実施例において加熱時におけるガ
ラス繊維連続ストランドの表面温度と、加熱を終了して
から約3秒後の表面温度を測定したところ、約200℃
と約140℃であった。
【0025】(比較例)ガラスペーパーを用いず、幅1
400mmで600g/m2 の目付を有するガラス繊維
連続ストランドマットのみを実施例1と同じ条件で切
断、加熱、圧縮成形したが、良好な製品寸法の成形体を
得ることはできなかった。
【0026】尚、この比較例において加熱時におけるガ
ラス繊維連続ストランドの表面温度と、加熱を終了して
から約3秒後の表面温度を測定したところ、約200℃
と約60℃であった。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によると、一
旦加熱されたガラス繊維連続ストランドマットの放熱速
度が遅くなり、圧縮成形時にも有機バインダーが十分に
軟化しているため、特に600g/m2 以下の薄目付の
ガラス繊維連続ストランドマットでも良好な製品寸法の
成形体を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス繊維連続ストランドマットの成
形方法を実施するための装置の説明図である。
【符号の説明】
10 ガラス繊維連続ストランドマット 13 ガラスペーパー 16 切断機 18 加熱炉 19 成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/00 A 7199−3B // D06M 17/00 B29K 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維連続ストランドマットに保温
    シートを重ね合わせた状態で加熱した後、圧縮成形する
    ことを特徴とするガラス繊維連続ストランドマットの成
    形方法。
  2. 【請求項2】 保温シートが10〜100g/m2 の目
    付のガラスサーフェーサ又は、ガラスペーパーであるこ
    とを特徴とする請求項1のガラス繊維連続ストランドマ
    ットの成形方法。
JP4122689A 1992-04-16 1992-04-16 ガラス繊維連続ストランドマットの成形方法 Pending JPH05293822A (ja)

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JP4122689A JPH05293822A (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ガラス繊維連続ストランドマットの成形方法

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JP4122689A JPH05293822A (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ガラス繊維連続ストランドマットの成形方法

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JPH05293822A true JPH05293822A (ja) 1993-11-09

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076158A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Toray Ind Inc プリフォームの製造方法、プリフォームの製造装置およびプリフォーム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076158A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Toray Ind Inc プリフォームの製造方法、プリフォームの製造装置およびプリフォーム
JP4576942B2 (ja) * 2004-09-10 2010-11-10 東レ株式会社 プリフォームの製造方法およびプリフォームの製造装置

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