JPH0687092A - 加工設備の排煙装置 - Google Patents

加工設備の排煙装置

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JPH0687092A
JPH0687092A JP4240871A JP24087192A JPH0687092A JP H0687092 A JPH0687092 A JP H0687092A JP 4240871 A JP4240871 A JP 4240871A JP 24087192 A JP24087192 A JP 24087192A JP H0687092 A JPH0687092 A JP H0687092A
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JP
Japan
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side wall
welding
air
smoke
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP4240871A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ono
俊行 小野
Hitoshi Matsui
仁志 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天蓋を用いることなく加工時に生じる粉塵お
よび油煙を回収する。 【構成】 周囲を側壁31によって囲まれた被加工物2
1および加工設備24の上方に、空気を側壁31の内周
面に向けて放射状に噴出する吹出し口33を設け、吹出
し口33の内側に、側壁31の内側に吹出された空気を
吸引する吸込み口36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接等の加工時に生じ
る粉塵や油煙等を回収する排煙装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク溶接作業によって発生する煙は、
大部分がヒュームといわれる固体の微粒子(粉塵)であ
る。ヒュームは人体に有害であるので、溶接作業現場で
は換気、通風などに努めるとともに、排煙装置の使用が
必要となる。
【0003】排煙装置に関する先行技術の一例として、
たとえば実開昭59−34873号公報が知られてい
る。本公報の装置は、図2に示すように、アーク溶接ロ
ボット1に適用したものであり、溶接トーチ2の近傍
に、フレキシブルダクト3と接続される吸煙ダクト4が
設けられている。これにより、発生した溶接煙を直に吸
引でき、溶接作業環境の向上が図れる。
【0004】しかしながら、上記公報の装置の場合は、
アーク発生部から生じる粉塵は回収できるが、吸煙ダク
ト4が溶接トーチ2と一体で移動するので、すでに溶接
を完了した部位から発生する油煙等は回収することがで
きない。つまり、既に溶接が終った部位からは、溶接に
よる余熱によって表面に付着していた油などが煙となっ
て舞い上がるので、溶接作業環境を改善するには、この
油煙等も回収することが必要となる。
【0005】図3は、アーク溶接の際に生じる粉塵およ
び油煙の双方を回収することが可能な排煙装置を示して
いる。図中、11は治具12にセットされた被溶接物を
示している。被溶接物11は、溶接トーチ13を有する
溶接設備14によって自動溶接されるようになってい
る。被溶接物11および溶接設備14の一部は、周囲が
側壁15によって囲まれている。側壁15の上部は、天
蓋16によって覆われている。天蓋15の中央部には、
吸込み口16aが形成されている。吸込み口16aは、
ダクト17を介して排気ファン18に接続されている。
【0006】図3の排煙装置においては、被溶接物11
および溶接設備14の外周が側壁15によって包囲さ
れ、かつ側壁15の上部が天蓋16によって覆われるの
で、溶接トーチ13が移動しても、余熱によって被溶接
物11の表面から生じる油煙は確実に吸込み口16aか
ら吸引される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
排煙装置にはつぎの問題が存在した。
【0008】(1)加工設備を新設する場合は、図3の
天蓋の取付けは設備の設置完了を待って行う必要があ
る。これは、設備本体の他の設備との干渉との関係から
天蓋の形状の詳細が決まりにくく、天蓋は完成した溶接
設備に合わせて製作する必要があるからである。したが
って、設備が完成するまでの期間が長くなり、時間的に
もコスト的にも問題がある。 (2)天蓋の取付けは高所作業が主になるので、作業能
率が悪くしかも危険が伴う。
【0009】したがって、天蓋を用いることなく溶接時
の粉塵および油煙を回収することができれば、設備完成
までの期間が短縮でき、かつ取付作業に伴う危険性を回
避することができる。これは、図3に示す溶接設備だけ
でなく、たとえば溶断作業や他の加工作業に用いられる
加工設備にも同様なことが言える。
【0010】本発明は、上記の問題に着目し、天蓋を用
いることなく加工時に生じる粉塵および油煙を回収する
ことが可能な加工設備の排煙装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る加工設備の排煙装置は、周囲を側壁によ
って囲まれた被加工物および加工設備の上方に、空気を
前記側壁の内周面に向けて放射状に噴出する吹出し口を
設け、該吹出し口の内側に、前記側壁の内側に吹出され
た空気を吸引する吸込み口を設けたものから成る。
【0012】
【作用】このように構成された加工設備の排煙装置にお
いては、吹出し口から放射状に噴出された空気は側壁の
内周面の全面に突当たり、その空気は側壁の内周面に沿
って上下に別れる。下方に向って流れた空気は粉塵およ
び油煙と混合し、粉塵および油煙が混在した空気は吸込
み口から吸引されるので、粉塵および油煙が混在した空
気が側壁の外に漏れることもなくなる。したがって、天
蓋を廃止しても問題はなく、従来装置と同等の粉塵およ
び油煙の回収が可能となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係る加工設備の排煙装置の
望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示している。
図中、21は被加工物としての被溶接物を示している。
被溶接物21は、治具22によって位置決めされてい
る。治具22は、ベース23の上に載せられている。治
具22の近傍には、加工設備としての溶接設備24が配
置されている。溶接設備24は、たとえば溶接ロボット
25とCO2 溶接機26とから構成されている。
【0015】CO2 溶接機26は、溶接トーチ26a、
溶接ワイヤコンジット26b、ワイヤ送給ロール26
c、溶接ワイヤリール26d、ワイヤスタンド26eを
有している。溶接ワイヤリール26dは、ワイヤスタン
ド26eに回転可能に保持されている。溶接ワイヤリー
ル26dに巻取られている溶接ワイヤ26fは、ワイヤ
送給ロール26cおよび溶接ワイヤコンジット26bを
介して溶接トーチ26aに導かれている。溶接ワイヤリ
ール26d側の溶接ワイヤ26fは、ワイヤ送給ロール
26cの回転によって溶接トーチ26a側に押し出され
るようになっている。
【0016】溶接トーチ26aは、溶接ロボット25の
アーム25aに取付けられている。溶接ロボット25
は、図示されない制御装置と接続されており、予め教示
された位置情報に基づいて移動するようになっている。
溶接トーチ26aは、図示されない溶接電源と接続され
ている。溶接ワイヤ26fの送給制御は、溶接ロボット
25の制御と連動されている。
【0017】治具22にセットされた被溶接物21およ
び溶接ロボット25は、筒状の側壁31によって外周が
囲まれている。この状態では、CO2 溶接機26の溶接
トーチ26aと溶接ワイヤコンジット26bの一部が側
壁31の内側に位置している。側壁31の一部には、被
溶接物21を治具22に対して搬入、搬出する扉32が
設けられている。側壁31の下部は、上述したベース2
3によって塞がれている。側壁31の上部は、開口した
状態となっている。
【0018】側壁31内に配置された被溶接物21およ
び溶接ロボット25の上方には、空気を側壁31の内周
面31aに向けて放射状に噴出する吹出し口33が設け
られている。吹出し口33は、吹出しダクト34を介し
て送気ファン35と接続されている。吹出し口33は斜
め下方に延びており、吹出し口33から噴出される空気
(外気)は、側壁31の内周面31aに衝突するように
なっている。側壁31の内周面31aに衝突した空気
は、内周面31aに沿って上方に流れる空気A1と下方
に流れる空気A2 とに分岐されるようになっている。
【0019】吹出し口33の内側には、側壁31の内側
に噴出された空気のうち下方に向って流れる空気A2
吸引する吸込み口36が設けられている。すなわち、吹
出し口33と吸込み口36は、同心状に配置されてい
る。吸込み口36から吸引される空気の流量は、側壁3
1の内側に噴出された空気のうち下方に向って流れる空
気A2 の流量よりも大に設定されている。吸込み口36
は、吸込みダクト37を介して排気ファン38と接続さ
れている。
【0020】つぎに、上記の排煙装置における作用につ
いて説明する。側壁31の扉32が開いた状態で、治具
22に被溶接物21がセットされる。被溶接物21の治
具22へのセットが完了すると、扉32が閉じられ溶接
ロボット25による被溶接物21の溶接が開始される。
【0021】被溶接物21の溶接が開始されると、溶接
部の溶融金属等が高温によって蒸気となりこれが冷却さ
れてヒュームといわれる微粒子(粉塵)が発生する。ま
た、溶接が終了した部位からは溶接による余熱によって
表面に付着していた油が油煙となって舞い上がる。その
ため、側壁31の内側は、粉塵と油煙とが入り交った状
態となる。
【0022】被溶接物21の溶接時には、送気ファン3
5と排気ファン38が作動しているので、側壁13の内
側には吹出し口33から空気が噴出され、側壁13の内
側の空気は吸込み口36から吸引される。ここで、吹出
し口33からの空気は側壁31の内周面31aに向って
放射状に噴出されるので、側壁31の内側に拡散した粉
塵および油煙は、下方に向って流れる空気A2 と混合
し、粉塵および油煙が混在した空気を吸込み口36から
吸引させることが可能となる。
【0023】また、吸込み口36から吸引される空気の
流量は、吹出し口33から噴出される空気のうち下方に
流れる空気A2 の流量よりも大に設定されているので、
粉塵や油煙が側壁31の扉32などの隙間から漏れるこ
ともなくなる。吸込み口36から吸引された空気は、吸
込みダクト37および排気ファン38を介して図示され
ない回収装置に導かれる。回収装置では、空気に混在し
ている粉塵や油が除去され、これらの混在物が除去され
た空気は大気に放出される。
【0024】本実施例では、アーク溶接によって生じた
粉塵および油煙を回収するのに適用した場合を示した
が、レーザ溶接、ガス溶断、レーザ溶断など各種の加工
における粉塵および油煙の回収に適用することが可能で
ある。また、側壁31によって囲まれるのは溶接ロボッ
ト25に限定されることはなく、数値制御によって制御
される専用の自動溶接機や各種の自動機であってもよ
い。
【0025】さらに、本実施例の場合は1つの被溶接物
21を1つの溶接設備24で加工する場合を示したが、
1つの被加工物を連続的に加工するトランスファ設備の
場合は、トランスファ設備全体を側壁31によって囲う
ことにより、同様な効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0027】(1)周囲を側壁によって囲まれた被加工
物および加工設備の上方に、空気を側壁の内周面に向け
て放射状に噴出する吹出し口を設け、この吹出し口の内
側に、側壁の内側に吹出された空気を吸引する吸込み口
を設けたので、天蓋を用いることなく加工時に生じる粉
塵および油煙を回収することが可能となる。したがっ
て、排煙装置の工期を短縮することが可能となり、時間
的およびコスト的な問題を解消することができる。
【0028】(2)高所作業である天蓋の取付け作業が
不要となるので、危険作業を減少することができ、排煙
装置の設置作業の安全性を高めることができる。
【0029】(3)天蓋を必要とする従来装置の場合
は、加工設備の配置を変更する場合は、他の設備との位
置関係から天蓋の形状を変更することが必要となるが、
本発明のように天蓋が不要となることで、加工設備の配
置変更が著しく容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る加工設備の排煙装置の
概略構成図である。
【図2】実開昭59−34873号公報に開示されたア
ーク溶接ロボットの吸煙装置の斜視図である。
【図3】従来の加工設備の排煙装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
21 被加工物としての被溶接物 24 加工設備としての溶接設備 25 溶接ロボット 26 CO2 溶接機 31 側壁 33 吹出し口 35 送気ファン 36 吸込み口 38 排気ファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を側壁によって囲まれた被加工物お
    よび加工設備の上方に、空気を前記側壁の内周面に向け
    て放射状に噴出する吹出し口を設け、該吹出し口の内側
    に、前記側壁の内側に吹出された空気を吸引する吸込み
    口を設けたことを特徴とする加工設備の排煙装置。
JP4240871A 1992-09-09 1992-09-09 加工設備の排煙装置 Pending JPH0687092A (ja)

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JP4240871A JPH0687092A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 加工設備の排煙装置

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JP4240871A JPH0687092A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 加工設備の排煙装置

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JPH0687092A true JPH0687092A (ja) 1994-03-29

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ID=17065943

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JP4240871A Pending JPH0687092A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 加工設備の排煙装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224616A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Sangyo Shinko Kk ガス溶断の集煙装置
KR101217621B1 (ko) * 2012-09-03 2013-01-02 대림에스엠(주) 용접 안전 교육 설비
CN104923904A (zh) * 2015-07-01 2015-09-23 安庆市津海工业产品设计有限公司 点焊接机的通风除味装置
CN111730168A (zh) * 2020-07-06 2020-10-02 姜智园 一种金属火焰切割用智能除烟机械设备

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