JPH0686766B2 - ボツクス内に装着される固定具を兼用した被探知具 - Google Patents

ボツクス内に装着される固定具を兼用した被探知具

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JPH0686766B2
JPH0686766B2 JP20099686A JP20099686A JPH0686766B2 JP H0686766 B2 JPH0686766 B2 JP H0686766B2 JP 20099686 A JP20099686 A JP 20099686A JP 20099686 A JP20099686 A JP 20099686A JP H0686766 B2 JPH0686766 B2 JP H0686766B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボックス内に装着される被探知具を磁気探知
してこのボックスを型枠に密着固定するためにボックス
内に装着される固定具を兼用した被探知具に関するもの
である。
〔従来の技術〕
コンクリート壁内にアウトレットボックス等のボックス
を埋設するには、コンクリートを打設する前にボックス
の開口部を型枠の内側面に密着させて固定した状態にし
ておかないと、コンクリートの打設圧により開口部から
ボックスの内部にコンクリートが流入してしまう。
そこで、型枠を建てた後に型枠の外部からボックスの位
置を金属探知し、ボックスの位置する部分の型枠に挿通
孔を穿孔し、この挿通孔から型枠内に挿入した引き寄せ
具をボックス底の螺孔へ螺合してボックス開口部を型枠
に引き寄せてその内面に密着固定しなければならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
コンクリート壁に埋設されるボックスには金属製のもの
と樹脂製のものとがあり、ボックスが金属製の場合はい
わゆる金属探知器により型枠の外部からその位置を探知
できるはずであるが、型枠の外側はバタ角と通称されて
いる金属製の角材により縦横基盤目状に支持されてお
り、金属探知器を使用して型枠間に配置されたボックス
を探知しようとすると、金属探知器に最も近い金属製の
バタ角が反応してしまうため型枠間のボックスを探知で
きないという問題が多発していた。
また、ボックスが樹脂製の場合は、ボックスの適所に金
属部材を装着し、金属製のボックスと同様にしてその位
置を探知していた。
本発明は、上記した問題点に鑑み、ボックスに装着した
被探知具を型枠の外部から探知できるようにすると共
に、この被探知具を利用してボックス開口部を型枠に密
着固定できるようにして、作業能率を向上させることを
目的としてなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ボックスに装着される被探知具の位置を型枠
外から磁気探知してボックス開口面を型枠内面に密着固
定するためにボックス内に装着される固定具を兼用した
被探知具であって、本体の基端部にボックスの底板に取
付けられる取付け部が設けられていると共に、先端部に
ボックスを型枠に引き寄せるためのフックボルトに引掛
けられる引掛け部が設けられ、しかも型枠に向かって磁
力線を発する磁気部を備えていることを特徴とするボッ
クス内に装着される固定具を兼用した被探知具である。
〔実施例〕
第1図及び第2図に、本発明に係わる被探知具Aが示さ
れている。この被探知具Aは、ボックスの固定具として
も機能する。
この被探知具Aは、フレーム状の本体1の基端部にアウ
トレットボックス2の底板3に螺合される雄螺子部4が
設けられ、本体1の先端部には他部に比較して狭巾とな
っていてフックボルト5のフック部5aを引掛けるための
引掛け部6が設けられ、この引掛け部6の上下に磁石M
が埋設された構成のものである。引掛け部6は他部と同
巾にしてもよい。
アウトレットボックス2の底板3の中央部には座部7が
外側に突出して設けられ、この座部7に設けられた雌螺
子部8と前記被探知具Aの基端部に設けられた雄螺子部
4とが螺合され、これによりアウトレットボックス2内
に被探知具Aが装着される。
また、第3図に示される被探知具A′は引掛け部6の中
央部に磁石M′が埋設されている点を除き前記被探知具
Aと同一の構成である。引掛け部6の中央部に磁石M′
を埋設することにより型枠9の外部からアウトレットボ
ックス2内に装着された被探知具A′の引掛け部6を探
知し易いようにしてある。
第4図に示される例は、電線管Pの下端にアウトレット
ボックス2を取付け、この電線管Pを近傍の鉄筋10に数
個所において結束した後に、型枠9を建てたものであ
る。
この状態で第4図(イ)に示されるように、磁気の発生
個所を探知するための磁気探知器11を使用してアウトレ
ットボックス2内に装着された被探知具A′の位置を探
知すると、この被探知具A′に埋設されている磁石M′
から磁力線が型枠9に向かって発せられているので、磁
気探知器11に最も近い位置にあって、型枠9を支持して
いる金属製のバタ角(図示せず)に反応することなく磁
気探知器11により磁力線を発している被探知具A′のみ
が探知される。
そして、型枠9に磁力線の発している位置Sを罫書くと
共に、ドリル(図示せず)を使用してこの位置Sにフッ
クボルト5の挿通孔12を穿孔する〔第4図(ロ)〕。
次に、第4図(ハ)に示されるように、型枠9に穿孔し
た挿通孔12にフックボルト5を挿通してその先端のフッ
ク部5aを被探知具A′の引掛け部6に引掛けると共に、
このフックボルト5にナット19を螺合して締め上げる
と、アウトレットボックス2が型枠9の内面9aに引き寄
せられて密着する。これで、アウトレットボックス2が
型枠9に固定される。
この状態で、型枠9の間にコンクリートCを打設し、コ
ンクリートCの硬化後に型枠9を取り外すと共に、アウ
トレットボックス2から被探知具A′を取り外すと、第
4図(ニ)に示されるように、アウトレットボックス2
がコンクリート壁W内に埋設される。
また、第5図に本発明の他の実施例が示されており、前
記実施例と同一部分には同一符号を付し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
本実施例の被探知具A″は、逆コの字状の本体13の基端
部の上下端部にアウトレットボックス2の底板3に密着
するフランジ部14が設けられ、先端部に設けられた引掛
け部6の中央部に磁石M″が埋設された構成であり、こ
の被探知具A″は固定ビス15を使用してアウトレットボ
ックス2の底板3に取付けられる。
また、上記各実施例の被探知具A,A′,A″のように本体
1,13に別体の磁石M,M′,M″を埋設することにより型枠
9に向かって磁力線を発する磁気部を構成することな
く、被探知具自体を磁化させて磁力線を発する構成にす
ることも可能である。
〔発明の効果〕
本発明は、本体の基端部にボックスの底板に取付けられ
る取付け部が設けられていると共に、先端部にボックス
を型枠に引き寄せるためのフックボルトに引掛けられる
引掛け部が設けられ、しかも型枠に向かって磁力線を発
する磁気部を備えている被探知具をボックス内に装着す
る構成であるので、磁気探知器が型枠の外側を支持して
いる金属製のいわゆるバタ角、或いはボックス周辺に存
在する金属物に反応することなく、磁気探知器によりボ
ックスに装着した被探知具のみが正確かつ迅速に探知で
き、作業能率が向上する。
また、ボックス内に装着される被探知具がボックスを型
枠に固定するための固定具としての機能を果しているの
で、被探知具の位置を探知した後に、型枠に挿通孔を穿
孔してこの挿通孔にフックボルトを挿入し、このフック
ボルトをボックス内に装着した被探知具の引掛け部に引
掛けることにより、ボックスを型枠側に引き寄せて密着
固定することができ、ボックスを型枠に簡単かつ迅速に
密着固定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる被探知具Aの斜視図、第2図
は、アウトレットボックス2内に被探知具Aを装着した
状態の断面図、第3図は、本発明に係わる別の被探知具
A′の斜視図、第4図(イ)ないし(ニ)は、アウトレ
ットボックス2内に装着された被探知具A′の位置を磁
気探知器11を使用して探知し、このアウトレットボック
ス2を型枠9に固定する作業工程を示す断面図であり、
同(イ)は、アウトレットボックス2内に装着された被
探知具A′の位置を磁気探知器11により探知している状
態の断面図、同(ロ)は、被探知具A′の探知後に型枠
9にフックボルト5の挿通孔12を穿孔した状態の断面
図、同(ハ)は、フックボルト5及びナット19を使用し
てアウトレットボックス2を型枠9に密着固定してこの
型枠9の間にコンクリートCを打設した状態の断面図、
同(ニ)は、コンクリートCの打設後に型枠9及び被探
知具A′を取り外した状態の断面図、第5図は、本発明
の更に別の実施例の被探知具A″をアウトレットボック
ス2の底板3に装着した状態の断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 A,A′,A″:被探知具 M,M′,M″:磁石(磁気部) P,P′:電線管 1,13:被探知具の本体 2:アウトレットボックス(ボックス) 3:アウトレットボックスの底板 4:被探知具の雄螺子部(取付け部) 5:フックボルト 6:被探知具の引掛け部 9:型枠 11:磁気探知器 14:被探知具のフランジ部(取付け部) 15:固定ビス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボックス内に装着される被探知具の位置を
    型枠外から磁気探知してボックス開口面を型枠内面に密
    着固定するためにボックス内に装着される固定具を兼用
    した被探知具であって、本体の基端部にボックスの底板
    に取付けられる取付け部が設けられていると共に、先端
    部にボックスを型枠に引き寄せるためのフックボルトに
    引掛けられる引掛け部が設けられ、しかも型枠に向かっ
    て磁力線を発する磁気部を備えていることを特徴とする
    ボックス内に装着される固定具を兼用した被探知具。
  2. 【請求項2】本体に別体の磁石を設けることにより磁気
    部を構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のボックス内に装着される固定具を兼用した被探知
    具。
  3. 【請求項3】本体自体を磁化することにより磁気部を構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のボ
    ックス内に装着される固定具を兼用した被探知具。
JP20099686A 1986-08-27 1986-08-27 ボツクス内に装着される固定具を兼用した被探知具 Expired - Fee Related JPH0686766B2 (ja)

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