JPH0686659U - 衣類用ハンガー - Google Patents

衣類用ハンガー

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JPH0686659U
JPH0686659U JP2823993U JP2823993U JPH0686659U JP H0686659 U JPH0686659 U JP H0686659U JP 2823993 U JP2823993 U JP 2823993U JP 2823993 U JP2823993 U JP 2823993U JP H0686659 U JPH0686659 U JP H0686659U
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JP
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hanger
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insect
plastic
repellent
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JP2823993U
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井 貢 櫻
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東京ハンガー株式会社
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  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類用ハンガーにおいて、通常の金型を用い
て防虫機能を備えたハンガーを製造でき、ハンガー全体
にわたって防虫機能等を付加し、かつ長期間にわたって
防虫機能等を継続できるようにする。 【構成】 ペレット化した防虫剤類とペレット化したプ
ラスチックを適当な重量比で混合し、これを射出成形機
のハンガー用金型内に供給してハンガー本体1を射出成
形し、プラスチック基体a内部に防虫剤bを分散・混合
する。プラスチック基体a内部に防虫剤bが均等に混在
する衣類用ハンガーが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、防虫機能等を備えた業務用や家庭用の衣類用ハンガーに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
洋服やコート等の衣類の虫食いなどによる衣類の損傷を防止するためには、洋 服タンス内に防虫剤を吊るすなどしておけばよいが、業務用ハンガーなどのよう に洋服タンス等の外部において衣類を吊るして置く場合には、前述のような防虫 剤を使用することができない。そのため、従来においては、ハンガー本体に凹部 を形成し、この凹部に防虫剤を詰め込んだりしている。
【0003】 また、実開昭59−19053号公報には、ハンガー本体に植毛部分を形成し て、掛けた衣類が滑り落ちたり、傷んだりするのを防止するようにした衣類用ハ ンガーにおいて、植毛部分をハンガー本体に接着するアクリル系等の接着剤に防 虫剤を混入して、虫食いを防止することが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような従来の衣類用ハンガーにおいては、次のような問 題点がある。 (1) ハンガー本体に凹部を形成するハンガーでは、凸部を設けた特別な金型を必 要とし、ハンガーの製造コストが高くなる。また、防虫剤が一箇所に集中的に配 置されるため、ハンガー全体にわたって均等な防虫を行うことができない。
【0005】 (2) 接着剤に防虫剤を混入するハンガーでは、ハンガー表面にのみ防虫剤が配置 されるため、効き目が長続きしない。効き目を長続きさせるために防虫剤を大量 に混入すると、接着剤の本来の機能が損なわれることになる。
【0006】 この考案は、前述のような問題点を解消すべくなされたもので、その目的は、 特別な金型を用いることなく通常の金型で防虫機能等を有するハンガーを製造す ることができると共に、ハンガー全体にわたって防虫機能等を付加し、かつ長期 間にわたって防虫機能等を継続させることのできる衣類用ハンガーを提供するこ とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の衣類用ハンガーは、ペレット化した防虫剤類(防虫剤・防カビ剤・ 防菌剤など)とペレット化したプラスチックを適当な重量比で混合し、これを射 出成形機などのハンガー用金型内に供給してハンガー本体を成形し、プラスチッ ク内部に防虫剤類を分散・混合した構造とする。
【0008】
【作用】
以上のような構成において、防虫剤類がプラスチック内部に均一に混在した衣 類用ハンガーが得られる。従来のような凹部を形成した特別な金型を用いること なく、通常の金型で成形することができる。また、ハンガー全体にわたって防虫 機能等を付加することができる。さらに、防虫剤類はハンガープラスチックの内 部にまで存在するため、長期間にわたって防虫機能等を継続させることができる 。
【0009】
【実施例】
以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明する。 図1は、この考案の衣類用ハンガーの一例を示す正面図、図2はダニ忌避試験 の状況を示す概略図、図3はイガ忌避試験の状況を示す概略図である。
【0010】 図1に示すように、衣類用ハンガーは、主としてPP,ABS樹脂等からなる プラスチック製のハンガー本体1と、金属製あるいはハンガー本体1に一体成形 で形成されたフック2と、必要に応じて取り付けられるズボン・スカート用のア タッチメント3から構成されている。アタッチメント3は、ハンガー本体1に一 体成形で設けられたり、あるいは別に成形されて着脱可能にセットされる。
【0011】 このような衣類用ハンガーにおいて、ハンガー本体1(フック2とアタッチメ ント3が一体の場合、これらを含む)を構成するプラスチック基体aの内部に防 虫剤bを分散し、一体的に混在させる。アタッチメント3が別に成形される場合 には、アタッチメント3にも防虫剤bを混在させてもよいし、防虫剤bの混在し ない通常のプラスチックとしてもよい。
【0012】 防虫剤bは、例えば有機系害虫忌避剤(アジピン酸系化合物)をLD−PEを ベースとしてペレット成形したペレットPEM704(商品名)を使用し、プラ スチック基体aの原料にもペレットを使用し、通常の射出成形で製造する。製造 に際しては、このペレットPEM704とプラスチック基体aの原料であるPP のペレットを適当な重量比で射出成形機のフィーダに投入し、シリンダ内で混合 しつつ加熱溶融し、ハンガー用金型内に射出してハンガー本体1を成形する。
【0013】 プラスチック基体aに対する防虫剤bの重量比は、数%とする。この重量比は 少な過ぎると防虫効果が少なく、多過ぎるとコストが嵩み(防虫剤ペレットはプ ラスチックペレットの数10倍の価格)、かつハンガー強度が低下するため、必 要に応じて適宜決定する。
【0014】 なお、前記ペレットPEM704は、ペレット形状であるため、計量性に優 れ、作業環境を汚染することがない、少量でプラスチック成形品に良好な防虫 効果を付与することができる、少量で効果が良いため、プラスチック物性への 影響を最小に抑えることができ、耐熱性が良好で、変色、効果の減衰がない、 成形時および経時的にプラスチックに変色を起こさない、毒性が極めて少な い、などの利点がある。
【0015】 次に、このようにして得られたハンガーのダニ忌避試験とイガ忌避試験を行っ た結果を示す。 〔試料〕 処理区:ダイキラーPEM704(大日精化工業(株))7%添加ハンガー 対照区:無添加ハンガー
【0016】 <ダニ忌避試験> 図2に示すように、直径40mm、高さ6mmのプラスチックシャーレを粘着 シート上に置き、中央のシャーレの周囲に6個の同一のシャーレを各シャーレの 縁が必ず接触するように置く。中心部のシャーレにダニ培地を生存ダニ数として 約3000個体投入し、周囲のシャーレには処理区と無処理区の試料をシャーレ の底面に密着するように交互に敷き込み、各試料上にダニの入っていない粉末試 料0.05gを置く。
【0017】 このようなシャーレを27×13×9cmの食品保存用プラスチック製容器に 粘着シートごと入れ、飽和食塩水を入れて蓋をして容器内の湿度を約75%に保 ち、25°C±1°Cの恒温器に格納して1昼夜飼育する。翌日、試料上の粉末 試料は飽和食塩水浮遊法にて、試料は水洗い法にてダニを回収の後、計数して次 式に当てはめて忌避率を求めた。なお、試験はばらつきを考慮して3回の繰り返 しを行った。試験結果を表1に示す。
【0018】 忌避率(%)={1−(処理区のダニ数/対照区のダニ数)}×100 供試ダニ:コナヒョウヒダニ (東京女子医大系のもので、累代飼育したもの)
【0019】
【表1】
【0020】 <イガ忌避試験> 図3に示すように、試料を5×8cmの大きさに切り、2つ折りにして、間に 無処理のウールジャージ(2×4cmに切ったもの)を入れ、試料の一辺を閉じ た。これを10×15cmの樹脂製の容器に併置して入れ、供試虫(孵化後1ヶ 月のもの)10匹を入れ、30°C、湿度70%の条件下の暗室で飼育し、5日 後にウールに付いた供試虫数を数え、忌避効果を判定した。なお、試験は3回行 った。試験結果を表2に示す。
【0021】 忌避率(%)={1−(処理区の数/対照区の数)}×100 供試虫: イガ幼虫 10匹 (大日本除虫菊(株)より分与され、累代飼育したもの)
【0022】
【表2】
【0023】 なお、以上は防虫剤をハンガーのプラスチック内に混合する例について説明し たが、その他の防カビ剤や防菌剤を単独あるいは複数混合することもできる。
【0024】
【考案の効果】
前述の通り、この考案に係る衣類用ハンガーは、ペレット化した防虫剤類とペ レット化したプラスチックを適当な重量比で混合し、これをハンガー用金型内に 供給してハンガー本体を成形し、プラスチック内部に防虫剤類を分散・混合する ようにしたため、次のような効果を奏する。 (1) 特別な金型を用いることなく通常の金型で防虫機能等を有するハンガーを製 造することができ、防虫機能等を施したハンガーを低価格で提供できる。 (2) 防虫剤類がプラスチック内部に分散・混合されるため、ハンガー全体にわた って均一に防虫機能等を付加し、かつ長期間にわたって防虫機能等を持続させる ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の衣類用ハンガーの一例を示す正面図
である。
【図2】ダニ忌避試験の状況を示す概略図である。
【図3】イガ忌避試験の状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ハンガー本体 2 フック 3 アタッチメント a プラスチック基体 b 防虫剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:44 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペレット化した防虫剤類とペレット化し
    たプラスチックを適当な重量比で混合し、これをハンガ
    ー用金型内に供給してハンガー本体を成形し、プラスチ
    ック内部に防虫剤類を分散・混合した構造であることを
    特徴とする衣類用ハンガー。
JP1993028239U 1993-05-28 1993-05-28 衣類用ハンガー Expired - Lifetime JPH088698Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993028239U JPH088698Y2 (ja) 1993-05-28 1993-05-28 衣類用ハンガー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993028239U JPH088698Y2 (ja) 1993-05-28 1993-05-28 衣類用ハンガー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0686659U true JPH0686659U (ja) 1994-12-20
JPH088698Y2 JPH088698Y2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=12243045

Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088807A (ja) * 2007-12-12 2008-04-17 Inoac Corp 防虫断熱材及びその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60158473U (ja) * 1984-03-30 1985-10-22 新越化成工業株式会社 ハンガ
JPH0181975U (ja) * 1987-11-25 1989-06-01

Patent Citations (2)

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JPH088698Y2 (ja) 1996-03-13

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