JPH0686520B2 - ポリアミド微粒子 - Google Patents
ポリアミド微粒子Info
- Publication number
- JPH0686520B2 JPH0686520B2 JP60074345A JP7434585A JPH0686520B2 JP H0686520 B2 JPH0686520 B2 JP H0686520B2 JP 60074345 A JP60074345 A JP 60074345A JP 7434585 A JP7434585 A JP 7434585A JP H0686520 B2 JPH0686520 B2 JP H0686520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particles
- polyamide
- particles
- polyamide fine
- spherical
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Polyamides (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、表面に球面状の凹部を有するポリアミド微粒
子に関し、化粧品、医薬品、診断薬の分野において有効
なバインダー、マイクロカプセル基材に利用されるもの
である。
子に関し、化粧品、医薬品、診断薬の分野において有効
なバインダー、マイクロカプセル基材に利用されるもの
である。
＜従来の技術＞ 環状ラクタム類は、適当な不活性溶媒に分散しさらに必
要ならば、分散助剤を添加して、かきまぜながら、触媒
としてアルカリ性物質を加えさらに必要ならば、重合促
進剤を添加して、ラクタム類の融点以上ポリアミドの軟
下点以下の温度で重合体を与えることは公知である（特
公昭45−29832公報）。
要ならば、分散助剤を添加して、かきまぜながら、触媒
としてアルカリ性物質を加えさらに必要ならば、重合促
進剤を添加して、ラクタム類の融点以上ポリアミドの軟
下点以下の温度で重合体を与えることは公知である（特
公昭45−29832公報）。
また、生成した重合体は粉末あるいは粒状物として溶剤
から分離され必要に応じてアルコール類または熱水を用
いて洗浄し、残留触媒および未反応物を除去することに
より製品化される。
から分離され必要に応じてアルコール類または熱水を用
いて洗浄し、残留触媒および未反応物を除去することに
より製品化される。
これらの方法で製造されたポリアミド粉末は真球形をし
た微粒子でスベリ特性や触感が良いため化粧品基材とし
て広く使用されている。
た微粒子でスベリ特性や触感が良いため化粧品基材とし
て広く使用されている。
＜発明が解決しようとする問題点＞ 上記のポリアミド微粒子は表面が平滑でスベリ特性が良
い反面、顔料、紫外線吸収剤、薬効成分等の付着性が悪
い。
い反面、顔料、紫外線吸収剤、薬効成分等の付着性が悪
い。
そこで本発明者らは、微粒子の表面構造を変化させ、添
加剤の付着性が改善された微粒子を求めて鋭意検討し
た。その結果、表面に略球面状の凹部を持つポリアミド
微粒子を見い出し本発明に到達した。
加剤の付着性が改善された微粒子を求めて鋭意検討し
た。その結果、表面に略球面状の凹部を持つポリアミド
微粒子を見い出し本発明に到達した。
＜問題を解決するための手段＞ すなわち、本発明は、ポリアルキレンオキシドを含有
し、表面に略球面状の凹部を多数個有する球状ないしは
略球状のポリアミド微粒子を提供することにある。本発
明にいうポリアミドとは、炭素数が６〜12個の環状ラク
タムから得られる重合体であり、単独重合体および共重
合体のいずれでも良い。
し、表面に略球面状の凹部を多数個有する球状ないしは
略球状のポリアミド微粒子を提供することにある。本発
明にいうポリアミドとは、炭素数が６〜12個の環状ラク
タムから得られる重合体であり、単独重合体および共重
合体のいずれでも良い。
これらの環状ラクタムは、アルカリ金属塩を触媒としア
シルラクタムや三ハロゲン化リンなどを助触媒としてア
ルカリ重合することができる。重合を流動パラフィンの
ようなポリアミドに対する貧溶媒中で行うと球状のポリ
マ微粒子が生成する。本発明者らは、環状ラクタムの流
動パラフィン媒体中での重合に際し、ポリアルキレンオ
キシド付加ラクタムの共重合を検討し本発明に到達し
た。すなわち、ポリアルキレンオキシド特にポリエチレ
ンオキシド付加ラクタムの共存下にω−ラウロラクタム
をアニオン重合し、通常の方法で過、洗浄、乾燥工程
を経てポリアミド粉体を得たところ、その粒子は、第１
図にみる表面構造を有していることを見い出した。ポリ
アルキレンオキシドは分子量が1000〜20000、ラクタム
はカプロ、ラウロラクタムが好ましい。本発明における
微粒子とは、実質的に粒径が１〜100μｍの粒子を意味
し粒径分布、平均粒子径は限定されない。
シルラクタムや三ハロゲン化リンなどを助触媒としてア
ルカリ重合することができる。重合を流動パラフィンの
ようなポリアミドに対する貧溶媒中で行うと球状のポリ
マ微粒子が生成する。本発明者らは、環状ラクタムの流
動パラフィン媒体中での重合に際し、ポリアルキレンオ
キシド付加ラクタムの共重合を検討し本発明に到達し
た。すなわち、ポリアルキレンオキシド特にポリエチレ
ンオキシド付加ラクタムの共存下にω−ラウロラクタム
をアニオン重合し、通常の方法で過、洗浄、乾燥工程
を経てポリアミド粉体を得たところ、その粒子は、第１
図にみる表面構造を有していることを見い出した。ポリ
アルキレンオキシドは分子量が1000〜20000、ラクタム
はカプロ、ラウロラクタムが好ましい。本発明における
微粒子とは、実質的に粒径が１〜100μｍの粒子を意味
し粒径分布、平均粒子径は限定されない。
上記重合法において、重合温度、重合触媒量、重合液濃
度を変更することにより粒子の径を変更することが可能
である。重合条件を選んで得られた粒子径の異なる粉体
の皮膚への接触感は様々である。粒子径の大きなもの
は、滑らかであっても圧迫される異和感がある。それぞ
れの用途に応じ使い分けできる。表面に略球面状の凹部
を有する粒子とは、第１図に見るようにゴルフボール状
の球状物をいう。このような球状を有する微粒子からな
る粉体は、表面が滑らかな粒子よりなる粉体（第２図参
照）と同様に、皮膚の表面で摩擦した時、柔らかで滑ら
かな感触を与える。しかも凹み部分に各種の薬効成分、
紫外線吸収剤等を吸着するため、これらの保持体として
有効に利用できる。このような球状を発現せしめる方法
の１つを実施例に示した。
度を変更することにより粒子の径を変更することが可能
である。重合条件を選んで得られた粒子径の異なる粉体
の皮膚への接触感は様々である。粒子径の大きなもの
は、滑らかであっても圧迫される異和感がある。それぞ
れの用途に応じ使い分けできる。表面に略球面状の凹部
を有する粒子とは、第１図に見るようにゴルフボール状
の球状物をいう。このような球状を有する微粒子からな
る粉体は、表面が滑らかな粒子よりなる粉体（第２図参
照）と同様に、皮膚の表面で摩擦した時、柔らかで滑ら
かな感触を与える。しかも凹み部分に各種の薬効成分、
紫外線吸収剤等を吸着するため、これらの保持体として
有効に利用できる。このような球状を発現せしめる方法
の１つを実施例に示した。
＜実施例＞ 実施例１ 攪拌機付反応器に流動パラフィン1200grを入れ、140℃
で3Hr加熱し、脱湿した。乾燥したω−ラウロ・ラクタ
ム190grとポリエチレン・オキシド付加ラクタム化合物
（三洋化成K.K品Mw8000〜9000）10gr、ステアリン酸カ
リウム3.8grを加え攪拌してよく分散させた。続いて、1
60℃に昇温後カリウム・ラクタム7.6gr、三塩化リン1.1
2mlを順次添加し重合を開始させた。160℃で２時間攪拌
して重合を終了した。冷却後生成したポリアミド粉末を
別分離した。アルコールおよび熱水で洗浄し、溶媒お
よびアルカリ分を除去した。乾燥後150grの粉体を得
た。得られた粉体の粒子表面状態を走査顕微鏡で観察し
た。第１図ａに微粒子の全体写真第１図ｂに微粒子表面
の拡大写真を示した。球状粒子表面に多数の凹部が観察
される。
で3Hr加熱し、脱湿した。乾燥したω−ラウロ・ラクタ
ム190grとポリエチレン・オキシド付加ラクタム化合物
（三洋化成K.K品Mw8000〜9000）10gr、ステアリン酸カ
リウム3.8grを加え攪拌してよく分散させた。続いて、1
60℃に昇温後カリウム・ラクタム7.6gr、三塩化リン1.1
2mlを順次添加し重合を開始させた。160℃で２時間攪拌
して重合を終了した。冷却後生成したポリアミド粉末を
別分離した。アルコールおよび熱水で洗浄し、溶媒お
よびアルカリ分を除去した。乾燥後150grの粉体を得
た。得られた粉体の粒子表面状態を走査顕微鏡で観察し
た。第１図ａに微粒子の全体写真第１図ｂに微粒子表面
の拡大写真を示した。球状粒子表面に多数の凹部が観察
される。
比較例１ ポリエチレンオキシド付加ラクタム化合物を添加せずに
実施例１と同じ方法でω−ラウロラクタム200grを重合
した。同様な固液分離、洗浄をした後粒子の表面状態を
観察した。第２図に微粒子の全体写真を示す。表面状態
は凹部もなく非常に平滑である。
実施例１と同じ方法でω−ラウロラクタム200grを重合
した。同様な固液分離、洗浄をした後粒子の表面状態を
観察した。第２図に微粒子の全体写真を示す。表面状態
は凹部もなく非常に平滑である。
＜発明の効果＞ 本発明は、ポリアミド微粒子において表面に凹部多数個
有しているので顔料、紫外線吸収剤、薬効成分等を付着
しやすく化粧品および医薬品の分野でバインダー、マイ
クロカプセル基材として有効に利用できる。
有しているので顔料、紫外線吸収剤、薬効成分等を付着
しやすく化粧品および医薬品の分野でバインダー、マイ
クロカプセル基材として有効に利用できる。
第１図ａは本発明で得られたポリアミド微粒子の構造を
示す全体拡大写真（1000倍）、ｂは本発明で得られたポ
リアミド微粒子の構造を示す表面拡大写真（5000倍）で
あり、第２図ａは従来のポリアミド微粒子の構造を示す
全体拡大写真（1000倍）、ｂは従来のポリアミド微粒子
の構造を示す表面拡大写真（5000倍）である。
示す全体拡大写真（1000倍）、ｂは本発明で得られたポ
リアミド微粒子の構造を示す表面拡大写真（5000倍）で
あり、第２図ａは従来のポリアミド微粒子の構造を示す
全体拡大写真（1000倍）、ｂは従来のポリアミド微粒子
の構造を示す表面拡大写真（5000倍）である。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリアルキレンオキシドを含有し、略球面
状の凹部を表面に多数個有する球状ないしは、略球状の
ポリアミド微粒子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60074345A JPH0686520B2 (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | ポリアミド微粒子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60074345A JPH0686520B2 (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | ポリアミド微粒子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61233019A JPS61233019A (ja) | 1986-10-17 |
| JPH0686520B2 true JPH0686520B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=13544435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60074345A Expired - Lifetime JPH0686520B2 (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | ポリアミド微粒子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0686520B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100681978B1 (ko) * | 2000-08-30 | 2007-02-15 | 신토-화인 가부시키가이샤 | 폴리아미드 미립자의 제조 방법 |
| JP4911663B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2012-04-04 | 住化エンビロサイエンス株式会社 | 球状ポリアミド粒子の製造方法 |
| JP5288361B2 (ja) * | 2006-09-26 | 2013-09-11 | 住化エンビロサイエンス株式会社 | 球状ポリアミド粒子の製造方法 |
| WO2008038532A1 (fr) * | 2006-09-26 | 2008-04-03 | Sumika Enviro-Science Company, Limited | Procédé de production de particules sphériques de polyamide présentant une propriété de fusion améliorée |
| JP5077779B2 (ja) * | 2009-07-03 | 2012-11-21 | 東洋紡績株式会社 | 複合半透膜および複合半透膜モジュールの製造方法 |
| JP6137904B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-05-31 | 住友精化株式会社 | ポリアミド系ゴム弾性体球状粉体 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2529513A1 (fr) * | 1982-07-05 | 1984-01-06 | Labinal | Dispositif de mesure d'un parametre dans un pneumatique sur une roue, notamment de vehicule automobile |
-
1985
- 1985-04-10 JP JP60074345A patent/JPH0686520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61233019A (ja) | 1986-10-17 |
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