JPH0686387A - 圧電発音体 - Google Patents

圧電発音体

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JPH0686387A
JPH0686387A JP23119292A JP23119292A JPH0686387A JP H0686387 A JPH0686387 A JP H0686387A JP 23119292 A JP23119292 A JP 23119292A JP 23119292 A JP23119292 A JP 23119292A JP H0686387 A JPH0686387 A JP H0686387A
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JP
Japan
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piezoelectric
housing
sounding body
opening
storage
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23119292A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kanai
金井康弘
Hiroshi Ito
伊藤浩
Fumihisa Ito
伊藤文久
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動孔を有する圧電発音体のコストダウンを
図る。 【構成】 圧電発音体50は、一方が全面開口された収
納用開口部52を有するとともに、前記収納用開口部5
2と相対する面59に放音孔53を有する収納ケース5
1と、振動板62の表面62aに圧電素子61が固着さ
れるとともに該振動板62の周辺部62bが前記収納ケ
ース内部に固定された圧電振動板60と、前記収納ケー
ス51の開口部52を閉塞するように開口縁部55に接
着された収納蓋54と、を有しており、且つ前記収納ケ
ース51と収納蓋54の両方の当接部の少なくとも一部
表面を微小凹凸のある粗面58で構成されており、圧電
発音体50内外の通気性を有する該微小凹凸のある粗面
58を制動孔として音圧が調整できるように構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送受話器と電話器本体
とを分離独立させて無線通信により音声を送受するよう
に構成されたコードレス電話器や持ち運び自由な携帯電
話器において、該電話器の送話部または受話部に内蔵さ
れて音声信号と電圧値との変換を行うように構成された
圧電発音体に関し、特に、前記圧電発音体の音圧ー周波
数特性の調整のための制動孔の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化時代を反映して、各種
通信手段も多様化の一途をたどっており、殊に電話器等
においても多種多様の機能を有するものが開発され、特
に室内等における通話場所に限定が加えられないように
送受話部と電話器本体とが分離独立されて無線通信によ
り音声を送受するように構成された所謂コードレス電話
器や室外の何処にても電話できる携帯電話の需要が拡大
している。
【0003】前記コードレス電話器や携帯電話器におい
ては、音声を無線信号に変換するための電子回路機能及
び電源部等を送受話器に内蔵するとともに、該送受話器
本体を小型薄型に構成する必要がある。
【0004】これに対応すべく、電磁作用を利用した動
電スピーカに代わって、前記送受話器における送話部及
び受話部を小型、薄型にて構成することの可能な圧電効
果を利用した圧電振動板が利用されている。
【0005】前記圧電振動板が適用された従来の圧電発
音体を、図4を参照することにより説明する。
【0006】強誘電体等に圧力または張力等を印加する
と分極が発生して端面に静電荷を生じる圧電効果或いは
電界を印加すると機械的応力を生じる電歪効果を有する
圧電素子21は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)磁器
等の強誘電体セラミックスを材質として薄円板状に形成
されている。
【0007】該圧電素子21の両主面には、例えば銀等
の電気伝導性の良好なる電極が薄膜状に塗着形成されて
いる。
【0008】前記電極が形成された圧電素子21は、真
鍮等を材質として該圧電素子21よりも大径であって薄
円板状に形成された振動板22の振動板主面22aに、
一方の電極を介在して固着されることにより圧電振動板
20が構成されている。
【0009】この際、図示しないが、前記圧電振動板2
0における圧電素子21に被着された他方の電極の一端
部及び前記振動板22の一端部には、外部との電気的信
号の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定されると
ともに、該圧電振動板20のハウジング基体となる収納
ケース11または収納蓋より導出されているものとす
る。
【0010】上記収納ケース11は、アルミニウムまた
は合成樹脂等を材質として、環状または多角状を有する
側壁と、一方が全面開口された収納用開口12と、を有
することにより断面が略凹形状に加工成形されている。
【0011】上記収納用開口12に相対した面19の全
面、あるいはその略中心部には、送話音または受話音等
を通過させるための放音孔13が開口されている。
【0012】一方、収納蓋14は収納ケース11と同材
質・同径寸法であって収納ケース11の開口部12を閉
塞するように開口縁部に密着される。
【0013】上記収納蓋14の略中心部には、音圧の一
部逃げ道(ダンパー)である制動孔15が設けられてい
る。
【0014】該制動孔15の収納蓋14内側において、
メッシュ状に構成された音圧調整膜18が被覆され、さ
らに接着剤等により固着されることにより、前記圧電振
動板20の圧電振動に対する音圧ー周波数特性が調整で
きるように構成されている。
【0015】前記収納ケース11の内壁面の略中央に
は、該内面全周に亙って取付段部16が設けられてお
り、前記圧電振動板20が、本例においては圧電素子2
1を開口部12側に向くように、前記収納用開口12を
介して収納ケース11に収納されるとともに、該取付段
部16において該圧電振動板20の振動板周辺部22b
が当接され、さらに、例えばシリコーン系のシール用接
着剤17により固定されている。
【0016】この際、前記シール用接着剤17により、
前記圧電振動板20の振動板周辺部22bが、前記収納
ケース11の取付段部16の全周に亙って塗着されてい
るため、前記収納用開口12は取付段部16において閉
塞されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧電発音体によれば、圧電振動板20の圧電振動に
対する音圧を調整するために収納蓋14に制動孔15を
穿設し、さらに収納蓋の内側においてメッシュ状に構成
された音圧調整膜18で上記制動孔15を被覆し、さら
に接着剤等により固着するという製造工程が必要である
が、上記工程は加工費がかさみ、また音圧調整膜18や
接着剤が必要であり部品点数が増えるという問題点があ
った。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、圧電発音体の音圧ー周波数特性の調整のための
制動孔を収納ケースと収納蓋が当接する部分の一部表面
を微小凹凸のある粗面で構成し、コストダウンを図った
圧電発音体を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方が全面開
口されるとともに該開口部に相対する面に放音孔を有す
る収納ケースと、振動板の表面に圧電素子が固着される
とともに該振動板の周辺部が前記収納ケース内部に固定
された圧電振動板と、前記収納ケースの開口部を閉塞す
るように開口縁部に接着された収納蓋と、を有する圧電
発音体において、前記収納ケースと収納蓋の少なくとも
一方の当接部の少なくとも一部表面を微小凹凸のある粗
面で構成したことを特徴とする圧電発音体を提供するこ
とにより、上記目的を達成するものである。
【0020】
【作用】本発明においては、収納ケースと収納蓋の少な
くとも一方の当接部の少なくとも一部表面を微小凹凸の
ある粗面で構成した部分が従来の制動孔の役目である圧
電発音体の音圧ー周波数特性の調整を行う。
【0021】即ち、収納ケースと収納蓋の接合面におけ
る上記微小凹凸のある粗面で構成した部分の間隙が音圧
の逃げ道(ダンパー)として働き、制動孔の役目を果た
す。
【0022】上記微小凹凸のある粗面は合成樹脂の収納
ケースおよび収納蓋の金型成形時に容易に加工成形で
き、従来の音圧調整膜や接着剤が不要となる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
【0024】図1は本発明に係わる圧電発音体の実施例
を示す断面図である。
【0025】図2の(A)は上記圧電発音体における収
納ケースと収納蓋の当接部分(開口縁部)の拡大断面
図、(B)は収納ケースの開口面を示す平面図である。
【0026】図1において、圧電発音体50は、一方が
全面開口された収納用開口部52を有するとともに、前
記収納用開口部52と相対する面59に放音孔53を有
する収納ケース51と、振動板62の表面62aに圧電
素子61が固着されるとともに該振動板62の周辺部6
2bが前記収納ケース内部に固定された圧電振動板60
と、前記収納ケース51の開口部52を閉塞するように
開口縁部55に接着された収納蓋54と、を有してお
り、図2(A)の上記開口縁部55の拡大断面図に示さ
れるように、前記収納ケース51と収納蓋54の両方の
当接部一部表面に微小凹凸のある粗面で構成されている
ことを特徴とする。
【0027】以下上記圧電発音体50の主要部材につい
て各々詳述する。
【0028】圧電素子61は強誘電体等に圧力または張
力等を印加すると分極が発生して端面に静電荷を生じる
圧電効果或いは電界を印加すると機械的応力を生じる電
歪効果を有し、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)磁器等
の強誘電体セラミックスを材質として薄円板状に形成さ
れている。
【0029】該圧電素子61の両主面には、例えば銀等
の電気伝導性の良好なる第1電極63及び第2電極64
が薄膜状に被着形成されている。
【0030】前記電極が形成された圧電素子61は、真
鍮等を材質として該圧電素子61よりも大径であって薄
円板状に形成された振動板62の一表面62aに、前記
第1電極63を介して固着されており、振動板62とと
もに圧電振動板60を構成する。
【0031】また、図示しないが、前記圧電振動板60
における圧電素子61に被着された第2電極64の一端
部及び前記振動板62の一端部には、外部との電気的信
号の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定されると
ともに、該圧電振動板60のハウジング基体となる収納
ケース51もしくは収納蓋54より導出されているもの
とする。
【0032】次に、上記収納ケース51は合成樹脂等を
材質として、環状または多角状を有する側壁と、一方が
全面開口された収納用開口部52と、を有することによ
り断面が略凹形状に成形されている。
【0033】前記収納用開口部52に相対した面59の
全面、あるいはその略中心部には、送話音または受話音
等を通過させるための放音孔53が開口されている。
【0034】また、前記収納ケース51の内壁面の略中
央部には、該内面全周に亙って取付段部57が形成され
ており、該取付段部57に、前記圧電振動板60の圧電
素子61被着面と反対の振動板主面68が前記開口相対
壁部59側に向くように、周辺部62bにて例えばシリ
コーン系のシール用接着剤56により固定されている。
【0035】次に、収納蓋54は収納ケース51と同材
質・同径寸法であって収納ケース51の開口部52を閉
塞するように開口縁部55に密着される。この収納蓋5
4には図4に示される従来の圧電発音体10が有するよ
うな制動孔15は設けられておらず、当然音圧調整膜1
8や接着剤も無い。
【0036】しかしながら、図2(A)の上記開口縁部
55の拡大断面図に示されるように、前記収納ケース5
1と収納蓋54の両方の当接部の少なくとも一部表面に
梨地状の微小凹凸のある粗面で構成される梨地部分58
が刻設されているので、該微小凹凸のある粗面58の間
隙を通して圧電発音体50内外の通気性が得られる。
【0037】したがって、上記微小凹凸のある粗面58
の間隙の大小(粗面の粗さ)、粗面の幅W、および開口
縁部55における粗面部分の長さによって通気性を調整
できるので、これらのパラメータを管理することにより
完成品の音圧ー周波数特性が調整できる。
【0038】一方、上述のように音圧調整膜18や接着
剤の部材が減り、加工に要する工数が削減されるので圧
電発音体のコストダウンが図れることになる。
【0039】上記微小凹凸のある粗面の加工は合成樹脂
の収納ケース51および収納蓋54の金型成形時に金型
に微小凹凸部分を刻設しておくことで同時に成形するこ
とができる。
【0040】次に、前記収納ケース51と収納蓋54の
開口縁部55での接合は例えば数カ所をネジ止めする方
法や、図2の(B)における開口縁部55の粗面部分5
8以外の開口縁部66を接着剤または超音波にて固着さ
せる方法等によって行われる。これら収納ケース51と
収納蓋54の接合については従来と同様であって特段の
工夫を要しない。
【0041】本発明者の実験によれば、図3の音圧ー周
波数特性の片対数グラフから判るように本発明の圧電発
音体の特性(b)は使用音声帯域(およそ500Hz〜
3kHz)にて十分にフラットであり、音圧レベルも従
来品(a)に比して遜色なくむしろ向上するという結果
が得られた。
【0042】なお、微小凹凸のある粗面58は本実施例
においては収納ケース51および収納蓋54の双方に刻
設されていたが、一方のみに刻設しても同様の効果が得
られることは言うまでもない。また、粗面の形状は、梨
地状、波目状、その他種々変更可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明に係わる圧電発音体は上記のよう
に構成されているため、通気性を有する圧電発音体の部
品点数を減らすことができ、また加工費も削減できるの
で、該圧電発音体のコストダウンを実現することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる圧電発音体の実施例を示す断
面図
【図2】 (A)は上記圧電発音体の開口縁部を示す部
分拡大断面図、(B) は収納ケースの開口
面を示す平面図
【図3】 本発明に係わる圧電発音体と従来の圧電発音
体の音圧ー周波数特性を示す片対数グラフ
【図4】 従来の圧電発音体を示す断面図
【符号の説明】
50 圧電発音体 51 収納ケース 52 収納用開口部 53 放音孔 54 収納蓋 55 開口縁部 56 シール用接着剤 57 取付段部 58 微小凹凸のある粗面 59 収納用開口部に相対した面 60 圧電振動板 61 圧電素子 62 振動板 62a 振動板表面 62b 振動板周辺部 63 第1電極 64 第2電極 66 微小凹凸のある粗面以外の開口縁部 68 振動板表面の反対主面 W 粗面部分の幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方が全面開口されるとともに該開口部
    に相対する面に放音孔を有する収納ケースと、振動板の
    表面に圧電素子が固着されるとともに該振動板の周辺部
    が前記収納ケース内部に固定された圧電振動板と、前記
    収納ケースの開口部を閉塞するように開口縁部に接着さ
    れた収納蓋と、を有する圧電発音体において、前記収納
    ケースと収納蓋の少なくとも一方の当接部の少なくとも
    一部表面を微小凹凸のある粗面で構成したことを特徴と
    する圧電発音体。
JP23119292A 1992-08-31 1992-08-31 圧電発音体 Withdrawn JPH0686387A (ja)

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JP23119292A JPH0686387A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 圧電発音体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110085684A1 (en) * 2009-10-12 2011-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Piezoelectric micro speaker

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110085684A1 (en) * 2009-10-12 2011-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Piezoelectric micro speaker
US8275158B2 (en) * 2009-10-12 2012-09-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Piezoelectric micro speaker

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