JPH0685944U - 振動抑制装置 - Google Patents

振動抑制装置

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Publication number
JPH0685944U
JPH0685944U JP2732093U JP2732093U JPH0685944U JP H0685944 U JPH0685944 U JP H0685944U JP 2732093 U JP2732093 U JP 2732093U JP 2732093 U JP2732093 U JP 2732093U JP H0685944 U JPH0685944 U JP H0685944U
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JP
Japan
Prior art keywords
viscoelastic body
pipe
vibration
displacement
weight
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Pending
Application number
JP2732093U
Other languages
English (en)
Inventor
博栄 小林
重一 相田
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP2732093U priority Critical patent/JPH0685944U/ja
Publication of JPH0685944U publication Critical patent/JPH0685944U/ja
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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 振動を抑制すべき管1に固着され且つ少なく
とも先端部が上方に向く棒状の変位伝達部材9と、粘弾
性体充填穴11に粘弾性体12が充填された重錘10と
を備え、変位伝達部材9の先端部に粘弾性体12を嵌合
して、重錘10を変位伝達部材9に支持させ、重錘10
の質量と粘弾性体12の粘弾性によって管1の変位を抑
制する。 【効果】 固定構造物を必要とせず、管の微細振動も抑
制することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は振動抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の管支持構造の一例を示すもので、1は管であり、該管1は固定構 造物4の近傍に該固定構造物4に対し略平行に配置されている。
【0003】 2は管1に外嵌する二つ割形状の固定バンド、3は固定バンドに設けたブラケ ット、5は固定構造物に取り付けられたブラケットである。
【0004】 6はスナッバであり、該スナッバ6の一端は、ピン7により前記ブラケット3 に連結され、またスナッバ6の他端は、ピン8により前記ブラケット5に連結さ れている。
【0005】 上述した管支持構造において、管1が機械振動、あるいは地震によって固定構 造物4に対し近接離反する方向へ振動すると、管1の変位はスナッバ6により抑 制される。
【0006】 また、従来の管支持構造の他の例としては、固定構造物4に対し管1をロッド 等の手段(図示せず)により剛に拘束して管1の変位を抑制することが行われて いる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、スナッバ6を用いた場合、ピン7,8と、このピン7,8が嵌 合するブラケット3,5のピン孔(図示せず)との間にはクリアランスが形成さ れ、また、スナッバ6自体も、複数の部材の組み合わせからなっているものであ り、機械的なクリアランスがあることから、管1の微細な振動には対応できない ことがある。
【0008】 一方、管1をロッド等の手段により剛に支持するものにおいては、ロッドが長 い場合には該ロッドが撓んで管1を剛に支持することができない場合がある。
【0009】 また、管1と固定構造物4との間に種々の機器が配置されるプラントの場合、 スナッバ6やロッドを通せないという問題もあった。
【0010】 本考案はこのような背景に基づいてなされたものであり、固定構造物を必要と しなくて、微細振動にも対応することができる振動抑制装置を提供することを目 的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、振動を抑制すべき物体に固着された棒 状の変位伝達部材と、粘弾性体充填穴を有する重錘と、前記粘弾性体充填穴に充 填された粘弾性体とを備え、前記変位伝達部材の先端部に粘弾性体を介して重錘 の粘弾性体充填穴を外嵌させたものである。
【0012】
【作用】
物体が振動しようとすると、該物体に固着された変位伝達部材も物体に追従し て、重錘の粘弾性体内で物体と一体的に振動しようとする。
【0013】 しかし、粘弾性体と重錘によってこの振動エネルギが吸収されるので、物体の 振動は効率よく抑制される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1及び図2は本考案の振動抑制装置の一実施例を示すものである。
【0016】 9は棒状の変位伝達部材であり、その基部は管1の外周上面に固着され、管1 に対して起立状態で設けられている。
【0017】 10は質量の大きな金属からなる円柱状の重錘であり、その中央には、下方に 開口するように、粘弾性体充填穴11が形成されている。
【0018】 この粘弾性体充填穴11には粘弾性体12が充填されている。
【0019】 この粘弾性体12には、例えば、シリコン樹脂などの高粘弾性物質であるゲル 物質(θゲル)等を用いている。
【0020】 ここで、θゲルの特性を簡単に説明すると、外観は乳白色、比重は1.02、 針入度は53(JIS K2207)、引っ張り強度は26.5(JIS C2 123)、伸びは750(JIS A5758)、ヤング率は3.7×106( 速度50mm/分、標準硬度品を使用)であり、図5に示すような動的粘弾性の 周波数依存性を具備している。
【0021】 重錘10は、変位伝達部材9の先端部が粘弾性体12に埋め込まれるようにし て、この変位伝達部材9上に支持されている。
【0022】 なお、重錘10は管1に対してどの方向を向いていてもよい。
【0023】 本実施例では上記のように、変位伝達部材9に、粘弾性体12を介して重錘1 0を被せた構成となっているが、次にその動作を説明する。
【0024】 管1が機械振動や地震によって振動すると、変位伝達部材9も管1と一体的に 振動するが、粘弾性体12内での変位伝達部材9の変位は、粘弾性体12および 重錘10によって抑制され、結果的に管1の振動が抑制される。
【0025】 図3は本実施例の振動抑制装置を装着した管と装着していない管の振動特性を 表わすグラフであり、管1に与える振動数と、管1が有する固有振動数が一致す る点(f1)で、振動抑制装置を設けていない場合には、極端に管1の変位が大 きくなるが、振動抑制装置を設けている場合においては効率よく変位が吸収され ていることが判る。
【0026】 図4は本実施例の振動抑制装置において重錘10の質量を変化させた場合の管 の振動特性を示すもので、変位のピークが2つに分散され、且つ小さく抑えられ ている。
【0027】 このように、重錘10の質量を変えると、管1の吸振特性を種々調整すること ができる。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、変位伝達部材上に粘弾性体を介して重 錘を支持させた構造の振動抑制装置を採用することにより、 1)管等の物体を係止するための固定構造物がなくてもよい。 2)重錘の質量を変えることにより、吸振特性を調整することができる。 3)クリアランスが生じないので、微細振動に対応できる。 等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の振動抑制装置の一実施例を示す一部縦
断正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案の振動抑制装置を装着した管と未装着の
管の振動特性を示すグラフである。
【図4】本考案の振動抑制装置を装着した管と未装着の
管の振動特性を示すグラフである。
【図5】θゲルの動的粘弾性の周波数依存性を示すグラ
フである。
【図6】従来の管支持構造の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 管(物体) 9 変位伝達部材 10 重錘 11 粘弾性体充填穴 12 粘弾性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を抑制すべき物体に固着された棒状
    の変位伝達部材と、粘弾性体充填穴を有する重錘と、前
    記粘弾性体充填穴に充填された粘弾性体とを備え、前記
    変位伝達部材の先端部に粘弾性体を介して重錘の粘弾性
    体充填穴を外嵌させたことを特徴とする振動抑制装置。
JP2732093U 1993-05-25 1993-05-25 振動抑制装置 Pending JPH0685944U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2732093U JPH0685944U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 振動抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP2732093U JPH0685944U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 振動抑制装置

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JPH0685944U true JPH0685944U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12217792

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JP2732093U Pending JPH0685944U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 振動抑制装置

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JP (1) JPH0685944U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100957353B1 (ko) * 2007-12-14 2010-05-12 현대자동차주식회사 연료관의 진동저감장치
JP2012032004A (ja) * 2011-10-20 2012-02-16 Jeol Ltd 除振機構
JP2013044099A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Kobe Steel Ltd 油圧配管の振動防止装置及び振動防止方法

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JP2013044099A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Kobe Steel Ltd 油圧配管の振動防止装置及び振動防止方法
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