JPH0685925A - 通信交換システムおよびその制御方法 - Google Patents

通信交換システムおよびその制御方法

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JPH0685925A
JPH0685925A JP4357738A JP35773892A JPH0685925A JP H0685925 A JPH0685925 A JP H0685925A JP 4357738 A JP4357738 A JP 4357738A JP 35773892 A JP35773892 A JP 35773892A JP H0685925 A JPH0685925 A JP H0685925A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各交換ノードが初期化後に完全にその内部配
置を設定するような複数の交換ノードを有する通信交換
システムが実現される。 【構成】 この内部配置の設定は、交換モジュールの数
および型に関する自己の内部配置ならびに各交換モジュ
ール内の装置の数または型を設定する。交換モジュール
の各装置は関連情報をモジュール制御プロセッサに報告
し、続いて、モジュール制御プロセッサは自己の情報お
よび他の装置の情報をノードプロセッサ(交換ノード内
の主プロセッサ)に報告する。さらに、各交換ノードお
よび交換ノードのインタフェースは、通信リンクおよび
交換ノードへの交換パスによって接続される他の交換ノ
ードを自動的に識別する。各インタフェースは、初期化
後、遠端インタフェースとの接続リンクで低レベル初期
化動作を自動的に実行する。次に、インタフェースは、
初期化動作の完了を接続される交換ノードへ報告する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の分散交換ノード
を有する通信交換システムに関し、特に、そのシステム
の自動初期化に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の格納プログラム制御交換ノードか
らなる従来の通信交換システムでは、各交換ノードは交
換ノードの内部配置の事前定義された知識および呼が通
信交換システムを通じてどのようにルーティングされる
かを定義する事前定義情報を必要とする。個々の交換ノ
ードを定義する情報に関しては、交換ノードを制御する
中央プロセッサが、交換ノード内の個々の交換モジュー
ル、キャビネットの型、そのキャビネット内の回路ボー
ドの型、および使用されるインタフェースの型を含むす
べてのノード配置を指定するソフトウェアテーブル(通
常、翻訳テーブルという)を保持する。さらに、翻訳テ
ーブルは、すべての交換ノードおよび交換ノードを相互
接続するインタフェースリンクを指定する情報も含む。
この情報は、交換ノードの初期化前に指定されなければ
ならない。
【0003】インタフェースに関する限り、翻訳テーブ
ルは、インタフェースの型、そのインタフェースが最終
的に接続される交換ノードまたはシステム、およびイン
タフェースの目的を定義する。すべては中央プロセッサ
によって制御される。例えば、インタフェースが翻訳テ
ーブルにおいてサービス中とマークされた場合、中央プ
ロセッサは、インタフェースの初期化を試みることによ
ってそのインタフェースをサービス状態にし、そのイン
タフェースに下位レベルプロトコルの設定をさせるよう
試みる。さらに、翻訳テーブルは、システムに接続され
る個々の電話機の電話番号、および、それらの電話機に
提供されるサービスを定義する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】事前定義翻訳テーブル
の問題点は、システム内の柔軟性に欠けることである。
交換ノードは、どのインタフェースが利用可能かに関す
る事前定義情報を有するため、交換ノードは常にそれら
のインタフェースの設定を試み、交換ノードまたはリン
クに接続された新しいインタフェースは、システム管理
者の手動の介入なしでは容易に適合しない。ある人々の
グループに対して通信サービスを提供する孤立交換ノー
ド内であれば、この無柔軟性の問題点は、システム管理
者によって解決されることも可能である。しかし、多数
の交換ノードからなる大規模な通信交換システムでは、
各インタフェースおよびリンクを事前指定しなければな
らないという問題点は、そのような通信交換システムの
柔軟性および使用可能性を非常に縮小する。その理由
は、新しいリンクが、対応するインタフェースととも
に、2つの交換ノードでアクティブになるごとに、その
リンクは、各交換ノードのシステム管理者が翻訳テーブ
ル内に適当な情報を入力した後でなければ利用可能とな
らないためである。一般に、このことは、そのリンクが
すべての交換ノードによって呼をルーティングするため
に利用されるように、通信システム内の各交換ノードが
この新しいリンクを取り扱うよう翻訳テーブルを変更す
ることを要求する。さらに重要なことは、交換ノードは
通信交換システムを通じて自発的に他の経路を決定する
柔軟性を有しないため、各交換ノードのシステム管理者
は、任意のリンクの欠損を予想し、リンクの欠損を補償
する代替経路を事前定義しなければならない。さらに、
ルーティングは、任意の場面における循環経路すなわち
「デッドエンド」を避けるため、すべての交換ノードを
通じて調整されなければならない。これは、翻訳プロセ
スを非常に複雑にし、誤りが発生しやすくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の装置および方法
によって、上の問題点が解決され、技術的進歩が達成さ
れる。各交換ノードが1以上の交換モジュールからなる
ような複数の相互接続された交換ノードを有する通信交
換システムにおいて、動的配置によって高度な動作が実
現される。初期化されると、各交換ノードは、交換モジ
ュールの数および型に関する自己の内部配置を設定す
る。また、各交換モジュール内では、モジュール制御プ
ロセッサの型、内部交換網の型、物理パッケージ、補助
回路の型および数、およびリンクインタフェースの型お
よび数に関して設定する。交換モジュールの各装置は関
連情報をモジュール制御プロセッサ(エンジェルプロセ
ッサともいう)に報告し、続いて、エンジェルプロセッ
サは自己の情報および他の装置の情報をノードプロセッ
サ(交換ノード内の主プロセッサ)に報告する。
【0006】さらに、各交換ノードおよび交換ノードの
インタフェースは、通信リンクおよび交換ノードへの交
換パスによって接続される他の交換ノードを自動的に識
別する。各インタフェースは、初期化後、遠端インタフ
ェースとの接続リンクで低レベル初期化動作を自動的に
実行する。次に、インタフェースは、初期化動作の完了
を接続される交換ノードへ報告する。これらの報告を受
信して、各交換ノードは他の交換ノードへのリンクの存
在を知る。次に、各交換ノードは、交換システムにおい
て交換ノードの階層を設定するために、インタフェース
および通信リンクを介して接続される遠端交換ノードと
ノード番号を交換する。交換ノードの階層は、交換ノー
ドによって交換されるノード番号に基づく。交換ノード
階層に関する情報は、交換システムを通じて呼を最初に
ルーティングするために各交換ノードによって使用され
る。
【0020】
【実施例】図1は、網管理システム(NMS)115と
ともに複数の交換ノード101〜112を有する通信交
換システムを示す。各交換ノード101〜112は、B
RI端末装置120〜130のような複数の通信端末に
対する通信を提供する。図1の交換ノードは、AT&T
デフィニティ・ジェネリックII通信システムまたはそ
のネットワークによって提供されるような通信サービス
を提供する統合システムとして機能する。
【0021】交換ノード106、107、および108
は、公衆網114を通じて他の交換ノードに相互接続さ
れ、他の交換ノードによってサービスされる者から地理
的に離れた者のグループに通信サービスを提供する。デ
フィニティ・ジェネリックII通信システムのネットワ
ークのような交換ノードの従来のシステムとは異なり、
図1の交換ノードは、本発明に従って、システムが初期
化前にどのように設定されるか、どの通信リンクがその
交換ノードに終端するか、どのインタフェースがそれら
のリンクを終端するために利用されるか、および、交換
ノードの物理的配置を定義する格納情報を有しない。さ
らに、各交換ノードに接続される通信端末機器を識別す
るために利用されるダイヤル方式を示す事前定義情報も
存在しない。最後に、各交換ノードは、どの通信端末が
それに接続されるかに関する事前定義知識を有しない。
【0025】[概観]本発明によれば、各交換ノード
は、初期化される全システムに関する、または、初期化
される個々の交換ノードに関する前記情報を決定する。
【0026】さらに、個々の交換ノードは、交換ノード
が初期化された後、個々の通信リンクがアクティブにな
ると、システムを通じて新しいパスの決定を開始する。
この情報を取得するため、アクティブになる各交換ノー
ドは、以下の機能を実行しなければならない。すなわ
ち、(1)自己の内部配置の設定、(2)インタフェー
スの識別および初期化、(3)交換ノード階層内での位
置の設定、(4)ダイヤル方式のその部分の所有権の取
得、および(5)システムを通じて呼をルーティングす
る方法の学習である。
【0028】これらの各機能を、一般的にはこの節の残
りの部分で説明し、詳細な説明は以下の節で与える。す
なわち、第1の機能を「内部配置識別」で、第2の機能
を「インタフェースの初期化および識別」で、第3の機
能を「ノード階層識別」で、第4の機能を「ダイヤル方
式識別」で、第5の機能を「呼ルーティング」で説明す
る。さらに、NMS115は、交換ノード間でダイヤル
方式を分配し、その他の管理機能を提供するために、各
交換ノードへの呼を設定しなければならない。NMS1
15によって実行される機能は、「システム網管理初期
化」と題する節で詳細に説明する。
【0029】これらの機能を説明するために、最初の3
つの機能を実行する際に交換ノード102によって実行
される作用を考える。第1機能を実行するため、交換ノ
ード102は、交換モジュールの数および型、ならび
に、各交換モジュール内で、モジュール制御プロセッサ
(エンジェルプロセッサともいう)の型、内部交換網の
型、物理パッケージ(ボードキャリアの型)、補助回路
の型および数、および、リンクインタフェースの数およ
び型、に関する内部配置を設定する。交換モジュールの
各装置が初期化され、基本的診断ルーチンを実行した
後、各装置は自己に関する情報をエンジェルプロセッサ
に送信する。続いて、そのエンジェルプロセッサはその
情報およびそのエンジェルプロセッサに関する情報をノ
ードプロセッサ(交換ノード内の主プロセッサ、例えば
図5のノードプロセッサ510)に送信する。
【0030】第2機能(インタフェースの識別および初
期化)を実行するため、各インタフェースは、独立に、
そのインタフェースに付属する交換ノード102内のリ
ンクを通るISDN信号の設定を試みる。例えば、PR
Iリンク150に付属する交換ノード102内のインタ
フェースは、PRIリンク150に付属する交換ノード
101内の対応するインタフェースと、ISDNプロト
コルの最初の2つのレベルを設定することを試みる。
【0031】PRIリンク148、150、および16
0ならびにBRIリンク135に付属する交換ノード1
02内のインタフェースもまた、各リンクへのISDN
信号の初期化を開始する。ISDN信号を設定するPR
Iリンクに接続されるインタフェースに加えて、交換ノ
ード102内のBRIリンク135に接続されるインタ
フェースがBRI端末装置120との信号を設定する。
【0032】BRIリンクに関しては、交換ノード10
2はまた、BRI端末装置120のような端末装置を識
別するために、端末端点識別(TEI)割当手順を実行
する。BRI端末装置120は、その識別番号を定義す
る情報を格納する。その番号は、ダイヤル方式および機
能セット内の番号も識別する。この情報は、交換ノード
102に通信され、BRI端末装置120を動作状態に
するために交換ノード102によって使用される。
【0033】第3機能(交換ノード階層内の交換ノード
の位置の設定)は、交換ノード102によって実行され
る。交換ノード102は、ISDN信号がPRIリンク
150を通じて設定された後、交換ノード101とノー
ド番号を交換する。各ノード番号は、交換ノード階層内
の位置に関して交換ノードを一意的に定義する。交換ノ
ードの交換の後、交換ノード102は直ちに、ノード階
層内でその直上にある交換ノードを探索する。
【0034】本実施例では、図2に交換ノード階層を示
す。図1のシステムでは、交換ノード101は、ノード
階層の最高交換ノードである。交換ノード102、10
4、105、112、および111は、交換ノード10
1に直属する。交換ノード102は交換ノード101に
直接接続されているため、交換ノード102は階層内で
より高い交換ノードを容易に発見する。
【0035】第4機能(ダイヤル方式のその部分の所有
権の取得)が交換ノードによって実行される前に、NM
S115が、初期化している交換ノード、および、ダイ
ヤル方式階層内で初期化している交換ノードより高い交
換ノードに、それらの交換ノードに属することになるダ
イヤル方式の部分を割り当てる情報を分配していなけれ
ばならない。しかし、NMS115は、番号の所有権を
与えない。例えば、図3に示すように、交換ノード10
2がダイヤル方式階層における最高ノードであるため、
NMS115は交換ノード102にダイヤル方式を分配
するのみでよい。交換ノード111に対しては、交換ノ
ード111が第4機能を実行する前に、ダイヤル方式部
分が、交換ノード102、101および111に分配さ
れなければならない。
【0036】ダイヤル方式分配を実行するため、NMS
115は、NMS115内の交換網管理アプリケーショ
ンおよび各交換ノード内のシステム管理アプリケーショ
ンからなるシステム管理構造体を初期化しなければなら
ない。システム網管理初期化の第1ステップは、NMS
115が、交換ノード102で実行されるシステム管理
アプリケーションにPRIリンク148を通じて呼を設
定することである。
【0037】NMS115は、PRIリンク148の初
期化中に交換ノード102の存在を判定していた。(N
MS115は、インタフェースに関して交換ノードと同
様の自己初期化を実行する。)NMS115は、交換ノ
ード102のシステム管理アプリケーションを利用し
て、交換ノード102でどのリンクがアクティブである
かに関する情報を抽出し、どの交換ノードにそれらのリ
ンクが接続されているかを決定する。交換ノード102
から受信されるノード番号に基づいて、NMS115は
どの交換ノードへの接続の設定が必要であるかを決定す
る。
【0038】交換ノード101から情報を取得するため
に、NMS115は交換ノード101のシステム管理ア
プリケーションへ交換ノード102を通じて呼を設定す
る。(すべてのシステム管理アプリケーションは同一の
電話番号を有し、ノード番号に基づいて区別される。)
NMS115で実行されるシステム網管理アプリケーシ
ョンは、直接のノードを通じて発呼するというこの方式
を使用して、各交換ノード内のシステム管理アプリケー
ションとセションを設定する。
【0039】公衆網114によってシステムの残りの部
分と相互接続された交換ノード106、107、および
108との通信を設定するために、交換網管理アプリケ
ーションは交換ノード102に情報を送信し、それによ
って、交換ノード102は、PRIリンク160、公衆
網114、およびPRIリンク161を通じて交換ノー
ド106と柔軟速度インタフェース(FRI)リンクを
設定する。FRIリンクが設定されると、システム網管
理アプリケーションは交換ノード106、107、およ
び108内の各システム管理アプリケーションとのセシ
ョンが設定可能となる。FRIリンクの設定後、交換ノ
ード106は交換ノード102へのノード階層内の関係
も設定可能となる。
【0040】NMS115内で実行される交換網管理ア
プリケーションが交換ノード102内のシステム管理ア
プリケーションとのセションを設定する(本実施例の場
合)と、NMS115で実行されるダイヤル方式管理ア
プリケーションもまた、交換ノード102がダイヤル方
式のどの部分を所有することになるかを交換ノード10
2に通知する。NMS115内のダイヤル方式管理アプ
リケーションは、システム管理構造体を初期化するプロ
セス中、NMS115内の交換網管理アプリケーション
によって取得されるルーティング情報を利用する。この
ルーティングを使用して、ダイヤル方式管理アプリケー
ションは、交換ノード102で実行されるダイヤル方式
アプリケーションへの呼を設定することによってそのダ
イヤル方式アプリケーションとのセションを設定する。
【0041】図3に示すように、ダイヤル方式は、ある
交換ノードが他の交換ノードよりもダイヤル方式内でよ
り大きい番号の部分を所有するような階層構造を有す
る。交換ノードによって所有される番号の部分が大きく
なるほど、その交換ノードはダイヤル方式階層内で高く
なる。大きい部分を所有する交換ノードは、その所有部
分から、ダイヤル方式番号群を他のノードに与えること
もできる。
【0042】ダイヤル方式は、隣接する番号ブロックで
交換ノードに分配される。本実施例では、交換ノード1
02はダイヤル方式管理階層における最高ノードであ
り、図1のシステムによって使用されるすべての番号が
割り当てられる。交換ノード101には、「1XXX」
で定義される番号ブロックが割り当てられる。ただし
「X」はどの数字でもよい。また、交換ノード105、
112、および111には、それぞれ、交換ノード10
1によって現在所有される3つのブロック10XX、1
1XX、12XXを所有することになることが通知され
る。
【0043】第4機能(ダイヤル方式の部分の所有権の
取得)を実行するため、ある番号ブロックを所有するこ
とになると通知された各交換ノードは、その上位交換ノ
ードへの呼を設定することによってダイヤル方式階層に
おける上位交換ノードを発見し、その上位交換ノード
に、その番号ブロックを所有する許可を要求しなければ
ならない。例えば、交換ノード101は、1XXXブロ
ックを所有するために、交換ノード102からの許可を
要求する。
【0044】同様に、交換ノード105は、交換ノード
105が割り当てられたブロックを所有するために、交
換ノード101からの許可を要求する。これらの要求
は、ダイヤル方式階層内で、要求されるブロックを制御
する上位の交換ノードのダイヤル方式アプリケーション
にシステムを通じて呼を設定することによって実行され
る。例えば、交換ノード104のダイヤル方式アプリケ
ーションは、交換ノード104がその番号ブロックを所
有する許可を取得するために、交換ノード102のダイ
ヤル方式アプリケーションへの接続を要求する呼を交換
ノード101に対して設定しなければならない。
【0045】システムが設定されている間、ダイヤル階
層内の低位のノードが特定の番号ブロックを所有する許
可を要求する前には、ダイヤル方式はダイヤル方式階層
内の高位ノードに分配されないこともある。これが起き
た場合、要求は拒絶され、要求している交換ノードは後
の時点で試みることになる。
【0046】第4機能の一部である網管理階層およびダ
イヤル方式階層の初期化中に、第2機能のTEI割当手
順もまたBRI端末装置に関して進行されている。交換
ノード手順は、各ノードで実行される端末管理アプリケ
ーションによって制御される。交換ノード手順の一部と
して、端末管理アプリケーションは、BRI端末装置か
らサービスプロフィールID(SPID)情報を要求す
る。
【0047】SPID情報は、端末装置の電話番号およ
び機能を定義する端末サービスプロフィール(TSP)
を識別する。SPID情報は、電話番号の割当に関し
て、ノードのダイヤル方式アプリケーションとともに確
認されなければならない。次に、端末管理アプリケーシ
ョンは、NMS115内のシステム網管理アプリケーシ
ョンからサービスプロフィール情報を受信しなければな
らない。
【0048】これらの手順は同時に生起する必要はな
い。しかし、番号がダイヤル方式アプリケーションとと
もに確認されると、交換ノードは、機能の完全セットが
システム網管理アプリケーションから受信されることが
できるまで、端末セットが、機能の指定された制限セッ
トを実行することを可能にする。この機能は、NMS1
15が電話番号および機能を提供するまで、交換ノード
が制限されたサービスを提供することを可能にする。
【0049】端末管理アプリケーションが、特定の番号
を使用する許可を局所ダイヤル方式アプリケーションに
要求する場合、そのダイヤル方式アプリケーションは、
その番号を所有するのではなく、その番号は他のノード
のダイヤル方式アプリケーションに与えられた番号ブロ
ックからのものであることがある。例えば、この状況
は、交換ノード102に接続されたBRI端末装置がそ
のTSPで定義される番号を有するが、交換ノード10
2はその番号が属する番号ブロックを所有しない場合に
生じる。
【0050】交換ノード102は、その番号を使用する
が所有しない(番号をホストするという)ために、その
番号を所有する他の交換ノードに許可を要求しなければ
ならない。実際、交換ノードによって所有されるすべて
の番号は、他の交換ノードによってホストされ得る。番
号をホストするために、交換ノード102のダイヤル方
式アプリケーションは、この番号をホストするために他
の交換ノードのダイヤル方式アプリケーションに許可を
要求する。
【0051】所有ダイヤル方式アプリケーションは、交
換ノード102のダイヤル方式アプリケーションにその
番号をホストすることを許可したことを記録し、そのダ
イヤル方式アプリケーションが存在する交換ノードを記
録する。このホスト例を拡張するため、(交換ノード1
02に接続される)BRI端末セット120が、交換ノ
ード105によって所有される「10XX」ブロック内
の番号を有すると仮定する。交換ノード102は、この
番号をホストするために交換ノード105から許可を取
得しなければならない。交換ノード105のダイヤル方
式アプリケーションは、交換ノード102がその特定番
号をホストしていることを記録する。
【0052】サービスプロフィール情報がシステム網管
理アプリケーションから受信されることができるまで、
各端末装置は、制限されたサービスプロフィールによっ
て可能となる機能のみを有する。制限サービスプロフィ
ールは、端末装置のユーザに基本的な機能を与えるが、
交換ノード機能は制限されたものである。ノード内の端
末管理アプリケーションは、ノード内のシステム管理ア
プリケーションが、NMS115で実行されるシステム
網管理アプリケーションから端末サービスプロフィール
(TSP)を取得することを要求しなければならない。
【0053】システム網管理アプリケーションとシステ
ム管理アプリケーションの間のセションは第4機能によ
って既に設定されていなければならない。端末装置は制
限された機能を既に有するため、TSPの取得は、番号
を使用するための要求よりもずっと後の時点で起きるこ
とがある。システム網管理アプリケーションは、TSP
要求を受信すると、交換ノード特定端末装置が使用を許
可されるサービスを指定する完全なサービスプロフィー
ル記録を送信する。
【0054】ダイヤル方式内で番号のホストおよび取得
が機能する方法を説明するため、以下の例を考える。こ
の例では、交換ノード111に接続されたBRI端末装
置123が交換ノード105によって所有される番号ブ
ロック内の番号を使用する。交換ノード111内の端末
管理アプリケーションは、BRI端末装置123からS
PIDを受信すると、この番号を使用するために交換ノ
ード111内で実行されるダイヤル方式アプリケーショ
ンに許可を要求する。
【0055】このダイヤル方式アプリケーションは、要
求された番号を所有しないことを判定し、その番号を所
有するすべての交換ノードのダイヤル方式アプリケーシ
ョンに(呼を設定することによって)要求を送信する。
この交換ノードは(既知でない場合)、交換ノード11
1がホストを要求している番号に呼をアドレスし、その
番号に対するダイヤル方式アプリケーションに要求する
ことによって発見される。次に、呼はさまざまな交換ノ
ードによって交換ノード105にルーティングされる。
次に、交換ノード105は、交換ノード105内のダイ
ヤル方式アプリケーションに呼を転送する。
【0056】次に、交換ノード111のダイヤル方式ア
プリケーションは、その番号をホストする許可を求める
要求を、交換ノード105のダイヤル方式アプリケーシ
ョンに送信する。交換ノード105のダイヤル方式アプ
リケーションは交換ノード111にその番号をホストす
る許可を送信し、交換ノード105は、内部テーブル
に、この番号が、ホストの目的で交換ノード111に転
送されたことを記録する。
【0057】第5機能(システムを通じて呼のルーティ
ング方法を学習する)を実行するため、交換ノードのイ
ンタフェースが設定され、ノード階層内の直上の交換ノ
ードが決定され、ダイヤル方式がこの特定交換ノードに
分配され、TEI割当手順がBRI端末装置で実行され
た後、各交換ノードは、システムの残りの部分を通じて
呼をルーティングする方法に関する情報を取得しなけれ
ばならない。各交換ノードは最初に、ダイヤル方式階層
およびノード階層に関する情報を使用して、交換ノード
が相互接続される方法を学習する。さらに、呼が発交換
ノードによって着交換ノードへ設定されると、着交換ノ
ードは、発交換ノードへ返送される呼出メッセージにお
いて、着交換ノードによって所有される番号ブロックを
含む。
【0058】以下の例は、交換ノードがシステムを通じ
て呼のルーティングを学習する方法を説明する。交換ノ
ード109に接続されるBRI端末装置126が、交換
ノード111に接続されるBRI端末装置123へ呼を
設定する例を考える。BRI端末装置123の番号(1
201)は、交換ノード111によって所有され、ホス
トされている。この番号がBRI端末装置126へダイ
ヤルされた後、交換ノード109は、この番号を検査し
て、設定メッセージが転送されるべき交換ノードを決定
する。
【0059】ノード109は、現れたばかりであるた
め、自己の番号ブロック(20XX)および交換ノード
104の番号ブロック(2XXX)を知るのみである。
従って、交換ノード109は、ダイヤル方式階層内で上
位の交換ノード104に設定メッセージを送信する。交
換ノード104は交換ノード109に直接接続され、P
RIリンク158の初期化中に交換ノード104は交換
ノード109に識別されたため、交換ノード104への
ルーティングは容易に実行される。
【0060】交換ノード104は交換ノード109から
設定メッセージを受信し、メッセージを検査し、その呼
を交換ノード102にルーティングすべきであると決定
する。これは、交換ノード102がダイヤル方式内のす
べての番号を(少なくとも最初は)所有するためであ
る。この情報は、ダイヤル方式初期化中に取得されてい
る。次に、交換ノード104は、(呼によって)自己を
通じてパスを設定し、その呼を、ダイヤル方式階層内で
交換ノード104より高い交換ノード102に転送す
る。
【0061】交換ノード102にメッセージを転送する
ため、交換ノード104は、最初に、図2に示すように
ノード階層内で交換ノード104よりも高い交換ノード
101へ呼をルーティングする。交換ノード101はそ
の番号を検査し、メッセージが交換ノード102に宛て
られていることを判定する。交換ノード101は自己を
通じて呼を設定し、設定メッセージを交換ノード102
へ通信する。
【0062】交換ノード102は、内部テーブルから、
このダイヤル番号が図3に示すように交換ノード101
に与えられた番号ブロックのメンバであることを判定す
る。呼は、交換ノード101を通じてルーティングされ
なければならないが、呼が交換ノード101から交換ノ
ード102へルーティングされてから再び交換ノード1
01へルーティングされる必要はない。
【0063】この再ルーティングを避けるため、交換ノ
ード102は、設定メッセージの宛先を、交換ノード1
01を指示するように変更し、リダイレクトメッセージ
を交換ノード101へ返送する。リダイレクトメッセー
ジに応答して、交換ノード101は、このダイヤル番号
を使用して内部テーブルに照会し、このダイヤル番号が
交換ノード111に与えられた番号ブロックのメンバで
あることを判定し、設定メッセージを交換ノード111
に送信する。(リダイレクトメッセージは、本出願と同
日の出願(発明者、出願人も同一、整理番号92027
0)に詳細に説明されている。)
【0064】交換ノード111は、このダイヤル番号が
BRI端末装置123のものであることを判定し、BR
I端末装置123の呼出を開始する。呼出メッセージが
前記パス(交換ノード104および101を通る)を通
じて返送されると、各交換ノードは自己のノード番号を
その呼出メッセージに挿入する。交換ノード109は、
呼出メッセージを受信すると、その特定番号ブロックを
交換ノード111に属するものと識別し、ノード番号に
よって定義されるパスを格納し、交換ノード111によ
って所有される番号ブロックを格納し、BRI端末装置
123が呼び出されていることをBRI端末装置126
に報知する。
【0065】BRI端末装置126がBRI端末装置1
23への呼を設定した後、ノード109はその内部テー
ブルを検査し、呼のダイヤル番号が交換ノード111へ
ルーティングされるべきであることを判定する。その結
果、交換ノード109は、交換ノード111への接続を
設定することを(交換ノード111のノード番号を含む
ことによって)指定する設定メッセージを交換ノード1
04に送信する。ノード104は、設定メッセージ中の
ノード111のノード番号に応答して、ノード111へ
の直接リンクを有することを判定するためにノード番号
を使用し、ノード111へのその接続を設定する。
【0066】BRI端末装置126によってダイヤルさ
れた番号が、ノード111によって所有されているが、
その番号はノード112によってホストされているとい
うもう1つの例を考える。TEI割当手順中に、交換ノ
ード112は、交換ノード111にそのダイヤル番号を
ホストする許可を要求し、交換ノード111は、交換ノ
ード112がその番号をホストしていることを記録し
た。
【0067】このダイヤル番号のダイヤルに応答して、
交換ノード109(BRI端末装置126が接続されて
いる)は、この番号を検査し、この番号が、交換ノード
111によって所有されているブロックの一部であるこ
とを判定する。この判定は、前の例で交換ノード109
から受信された情報に基づく。次に、交換ノード109
は交換ノード104を通じて交換ノード111に設定メ
ッセージをルーティングする。
【0068】交換ノード111は、設定メッセージに応
答して、内部テーブルを検査し、交換ノード112にそ
の番号をホストすることを許可したことを判定する。次
に、交換ノード111は、交換ノード112に設定メッ
セージを転送し、交換ノード112は、ダイヤルされた
端末装置(例えばBRI端末装置122)の呼出を開始
し、呼出メッセージをノード109へ送信する。
【0069】すべてのノードが短時間動作状態になった
後、図1のシステム内の各ノードは、前の例で説明され
た原理に従って、そのルーティングテーブル内に、さま
ざまなBRI端末装置へ呼をルーティングすることを可
能にする情報を生成する。さらに、交換ノードは、新し
いPRIまたはBRIリンクがアクティブになると、シ
ステムを通じて新しいパスを利用することが可能であ
る。
【0070】例えば、PRIリンク165はシステムの
初期化中には存在しなかったと仮定すると、ノード10
2は、ノード101を介してノード105へ呼をルーテ
ィングする。PRIリンク165がアクティブになる
と、交換ノード102と105はノード番号を交換し、
ノード102は、内部テーブルに、ノード105への新
しいパスが存在することを記録する。
【0071】次にノード102がノード105へ呼をル
ーティングする場合、交換ノード102はPRIリンク
165を利用する。これは、介在ノードが存在しないた
めである。同様に、PRIリンク165がある時点で故
障するか、または、その容量まで使用された場合、ノー
ド102は再びノード101を通じてノード105へ呼
をルーティングする。新しい経路を自動的に識別し故障
した経路を補償するこの能力は、図1のシステムに高度
の信頼性を与える。
【0072】[ソフトウェアアーキテクチャ]図4は、
図1の交換ノードのソフトウェアアーキテクチャを示
す。このアーキテクチャは、ISDNプロトコルを実現
するために修正した通常のOSIモデルに基づく。本発
明によれば、ISDN機能を含めるために、標準モデル
がさらに修正される。
【0073】物理層401の主な機能は、物理リンクを
終端することである。特に、物理層401は、物理チャ
ネルを維持し、その上の物理サブチャネルを制御する。
物理層401は、ソフトウェア部分および物理インタフ
ェースからなる。さらに、物理層401のソフトウェア
部分は、PRIおよびBRI情報を通信する物理リンク
が終端する物理インタフェースを直接制御する。物理層
401は、リンク層412に、リンク層412によって
制御可能なエンティティとして物理サブチャネルおよび
物理チャネルを提示する。
【0074】リンク層412の主な機能は、物理チャネ
ルを送信される情報が、そのまま正確な順序で回復され
ることを保証することである。これは、パケット化デー
タを通信する与えられた物理チャネルおよび物理サブチ
ャネル上に複数の通信パス(通常、論理リンクという)
が設定されることを可能にする他の層のプロトコルを使
用して実行される。これらの論理リンクは、リンク層4
12と物理層401の間で通信されているデータを識別
し処理するために使用される。(この種のプロトコルの
例は、ISDNのQ.921で使用されるLAPDパケ
ットプロトコルである。ISDN標準では、リンク層4
12はLAPDプロトコルを終端する。)リンク層41
2は複数のプロトコルをサポートすることができるた
め、上位層は、利用される異なるプロトコルによって影
響を受けない。さらに、リンク層412は、上位ソフト
ウェア層が抽象的に物理層401を制御することを可能
にする。
【0075】図4に示すように、リンク層412はリン
クインタフェース402およびリンク管理403に分割
される。この分割の理由は以下で説明する。現時点で
は、例えばISDN信号のDチャネル上の通信の初歩的
知識のみを有する読者のために、ISDN信号のDチャ
ネル上の通信について説明するのが有用であろう。リン
ク層412では、複数の論理リンクがDチャネル上に設
定される。これらの論理リンクのうちの1つのみがIS
DN制御信号を通信する。この論理リンクを論理Dチャ
ネル(LDC)という。LDCは、論理Dチャネル番号
(LDCN)によって識別される。
【0076】リンクインタフェース402は、論理リン
クの設定を含めて、リンク層412によって実行される
機能の大部分を実行する。リンク管理403は、上位ソ
フトウェア層に対するさまざまなリンクインタフェース
を識別する。さらに、リンク管理は、論理リンクと上位
ソフトウェア層の間で情報を通信する。
【0077】ネットワーク層404は、LDC上で通信
される情報を処理し、それによって、ISDNのQ.9
31プロトコルを終端する。従って、この層は、交換ノ
ードの外部の呼の終端または発信のためのシステムリソ
ースの利用を交渉する。ネットワーク層は、呼が受信ま
たは設定されているインタフェース上のチャネルの割当
を制御する。例えば、交換ノード101が呼を交換ノー
ド102からPRIリンク150を通じて受信する場
合、交換ノード101のネットワーク層404は、PR
Iリンク150内のBチャネルの割当を取得するため
に、その同位層(交換ノード102内の対応するネット
ワーク層404)と交渉する。
【0078】この手順は、後で第2のBチャネルが要求
された場合、反復される。この交渉は、PRIリンク1
50のDチャネル上でLDC設定を通じての呼設定およ
び接続メッセージのような、標準ISDNのQ.931
メッセージを使用して実行される。ネットワーク層40
4は、ある点から他の点(例えば、交換ノードから交換
ノードへ)への呼の設定に関係するのみである。
【0079】ネットワーク層は、こが内部的に特定の交
換ノードにルーティングされる方法には関係せず、呼が
その交換ノードでルーティングされる方法の決定のため
に、上位層に情報を転送する。しかし、ネットワーク層
は、あるアプリケーション(接続管理アプリケーション
という)が、交換ノード内で交換接続に物理インタフェ
ース上の設備を追加または削除する要求は行う。
【0080】特に、ネットワーク層は、まず、呼の設定
要求が正当であるか、および、2つの交換システム間の
リソースがこの呼を処理するために利用可能であるか、
を判定することによって呼設定を実行する。この判定
後、この呼に関する情報は上位ソフトウェア層に転送さ
れる。逆に、ネットワーク層が、他の交換ノードとの接
続を設定するために、上位ソフトウェア層から要求を受
信する場合も同様である。
【0081】ネットワーク層404は、LDCを通じて
呼に関する情報を他のノードから受信する。情報がLD
C上で受信されると、呼参照番号が、このメッセージに
対応する呼を識別するために使用される。呼参照番号
は、ISDN標準に従って、呼設定中に発ネットワーク
層によって選択される。この識別の詳細は、図14に関
して与えられる。
【0082】トランスポート層405は、図1の複数の
ノードを有する複雑なシステムを通じて呼をルーティン
グすることを可能にする重要な要素である。その主な機
能は、外部の、すなわち、交換ノード間での呼のルーテ
ィングを管理することである。トランスポート層405
は、図1のシステムをノードの観点から見て、自己のノ
ードから他のノードすなわち端点への呼のルーティング
に関係する。(セション層406の詳細な説明で説明す
るように、トランスポート層405ではなく、セション
層406が、呼の着ノードを決定し、接続管理アプリケ
ーションを使用してノード内パスを設定するために、電
話番号のような論理宛先情報を解釈する。)
【0083】複数の交換ノード(例えば交換ノード10
1)からなる全システムで、さまざまなトランスポート
層が、さまざまな交換ノードを通じて呼を設定するため
に相互に通信する。このトランスポート層間の通信は、
着ノードに到達するために介在ノードを通じて呼をルー
ティングする必要がある場合のために必要となる。トラ
ンスポート層は、交換ノード間に設定された信号パス
(LDC)を利用して相互に通信する。
【0084】ノード間ルーティングに関しては、トラン
スポート層405は、図1の全システムを大域的に見る
最初の層である。トランスポート層405は、セション
層406によって提供される情報を使用して、ノード間
パスを選択する。トランスポート層は、利用可能パスお
よびそのパス上のオプションを定義するテーブルを利用
して、さまざまなノード間のルーティングの作業を実行
する。このテーブルは、すべてのパスを定義するのでは
なく、そのノードが既に使用したパスのみを定義する。
【0085】トランスポート層間の通信は、設定された
LDCを使用してネットワーク層404によって実行さ
れる。トランスポート層405は、同位層宛の情報をネ
ットワーク層404に通信し、ネットワーク層404は
この情報を、標準ISDNのQ.931メッセージの情
報要素IE内にパッケージ化する。ネットワーク層40
4は、特定ノードへ設定されたLDCを使用して、この
情報を同位ネットワーク層へ通信する。同様に、他のネ
ットワーク層がこの種の情報を受信すると、そのネット
ワーク層は情報をパッケージ解除し、その情報をそのト
ランスポート層に送信する。
【0086】セション層406の主な機能は、すべての
端点をアプリケーションであるとみなして、端点間の通
信を設定することである。例えば、BRI端末セットは
アプリケーションとみなされる。特に、これらの端点
は、呼処理機能を実行するアプリケーションまたはダイ
ヤル方式アプリケーションのようなアプリケーションで
あることもある。どのような場合でも、このような端点
間の接続は呼とみなされる。2つのアプリケーションが
相互の通信を要求すると、セション(呼)がセション層
406によって設定される。
【0087】上記のように、セション層406は、交換
ノードおよび交換ノード上のアプリケーションに関して
のみ処理し、他の交換ノードへのパスを設定するために
はトランスポート層405に依存する。セション層40
6は、アドレスによって被呼アプリケーションを識別す
る。アドレスは、以前の通信技術では単なる電話番号と
考えられていたが、Q.931プロトコルではずっと広
い概念を有する。
【0088】このアドレスから、セション層406は着
交換ノードを決定する。セション層406は、着交換ノ
ードのセション層と通信することによって、着交換ノー
ドへ呼を設定する。他のセション層との通信は、接続が
特定アドレスに対して設定されるように他の交換ノード
への呼を設定するようセション層がトランスポート層に
要求することによって実行される。
【0089】トランスポート層は、セション層によって
決定されたノード番号に基づいて呼を設定する。この要
求は、標準ISDNのQ.931呼設定メッセージを発
生するネットワーク層を使用して実行される。他の交換
ノードがそのアドレスを解釈できない場合、その交換ノ
ードのセション層は、呼をドロップするよう要求する情
報をそのトランスポート層に送信する。セション層がア
ドレスを解釈できる場合、そのセション層は、呼開始メ
ッセージが要求した交換ノードにネットワーク層によっ
て返送されるよう要求するメッセージをそのトランスポ
ート層に送信する。
【0090】図4のプレゼンテーション層407は、ア
プリケーションが情報を通信するために使用されるプロ
トコルから完全に独立するように、アプリケーション間
で通信される情報を調整するために、複雑なプロトコル
を起動する。プレゼンテーションレベルのプロトコル
は、アプリケーションが、トランスポートパスを通じて
同位アプリケーションと通信することを可能にする。
【0091】最後に、アプリケーション層408は、ソ
フトウェア層409で実行されるアプリケーションによ
って必要とされるリソースを管理する。ソフトウェア層
409のアプリケーション型の同位アプリケーションと
通信する場合、アプリケーションは、他のアプリケーシ
ョンが存在する数、または、それら他のアプリケーショ
ンの存在する位置を知らない。アプリケーション層40
8の機能はこのような詳細を決定し使用することであ
り、その結果、アプリケーションが非常に抽象的に書か
れることが可能となる。アプリケーション層409で
は、これまで5個のアプリケーションを説明した。シス
テム管理、ダイヤル方式、端末管理、接続管理、および
呼処理の各アプリケーションである。
【0092】[ソフトウェアアーキテクチャの実現−概
観]図5に、交換ノード101および102上に実現さ
れる図4のソフトウェアアーキテクチャのブロック図を
示す。ソフトウェア層403〜409は、交換ノード1
01のノードプロセッサ510および交換ノード102
のノードプロセッサ501のように、各交換ノードの主
プロセッサ上に実現される。特に、リンク層のリンク管
理部分までのソフトウェア層が、ノードプロセッサ51
0内の536〜530のソフトウェア層およびノードプ
ロセッサ501内の546〜540のソフトウェア層に
よって実現される。
【0093】リンク層のリンクインタフェース部分は、
それぞれリンクインタフェース機能を実行するいくつか
の別個のソフトウェアモジュールによって実現される。
これらの各ソフトウェアモジュールは「エンジェル」と
呼ばれる。これらのエンジェルは、リンク層の機能の大
部分を実行する。リンクマネージャの作業は、さまざま
なエンジェルからソフトウェア構造の上位層への関門す
なわちインタフェースを単に提供することである。
【0094】ノード101内のリンクインタフェース
は、局所エンジェル512および遠隔エンジェル520
によって実現される。局所エンジェル512は、ノード
プロセッサ510によって実行されるソフトウェアモジ
ュールである。遠隔エンジェル520は独立プロセッサ
である。遠隔エンジェル520の動作および目的は、本
出願と同一の発明者および出願人を有する米国特許出願
第636,528号(出願日:1990年12月31
日)に詳細に説明されている。対応して、ノード102
内のリンクインタフェースは局所エンジェル504を有
する。
【0095】物理層は、ハードウェアおよびソフトウェ
アによって共同して実現される。特に、交換ノード10
1の物理層のハードウェア部分は、インタフェース51
6〜517およびインタフェース527〜528によっ
て実現される。インタフェース516〜517に対する
物理層のソフトウェア部分は、局所エンジェル512に
よって実行され、インタフェース527〜528に対し
ては遠隔エンジェル520によって実行される。
【0096】インタフェース516〜517および52
7〜528は、周知の型のBRIまたはPRIインタフ
ェースである。ネットワーク515および529は、そ
れぞれ、局所エンジェル512および遠隔プロセッサ5
20の制御下で、要求される交換機能を実行する。交換
ノード102では、物理層のハードウェア機能はインタ
フェース506〜509によって実行される。
【0097】標準ISDNリンクがソフトウェア層に関
して初期化される方法の簡単な説明をする。図4のリン
クインタフェース402および物理層401を前に説明
したときに、これら2つの層がともに、パケット化され
たISDNのDまたはBチャネル上の論理リンクを設定
するために機能する方法を説明した。リンク管理ソフト
ウェア層403は、これらの論理リンクを識別し、この
論理リンクのうちの1つとの間の情報を指定された上位
ソフトウェア層と通信する。
【0098】上位ソフトウェア層の宛先は、論理リンク
が初期化される際に発生する。例えば、標準ISDNリ
ンクのDチャネルでは、1つの特定の論理リンク(論理
Dチャネル(LDC)という)が、ISDN仕様に従っ
て、常にネットワークソフトウェア層404に通信す
る。LDCは、標準ISDNリンクのBチャネルに対す
るすべての呼制御情報を通信し、ISDN仕様の必須部
である。
【0099】標準ISDNリンクの初期化を考える。標
準ISDNリンクがアクティブになると、物理層は、リ
ンクインタフェースソフトウェア層に対して、そのリン
クの物理インタフェース番号を識別する。リンクインタ
フェースソフトウェア層は、Dチャネル上のパケットプ
ロトコルを使用して、Dチャネルの事前指定された論理
リンクで通信することによって、インタフェースの他端
に何があるかを識別する。
【0100】次に、リンクインタフェースソフトウェア
層は、リンク管理ソフトウェア層に、新しいインタフェ
ースがアクティブであること、Bチャネルのある番号を
有すること、その新しいインタフェースが接続されてい
る先を識別していること(可能な場合)を通知する。リ
ンク管理ソフトウェア層は、ネットワークソフトウェア
層に、新しいインタフェースがアクティブであり、Bチ
ャネルのある番号を有することを通知する。
【0101】応答して、ネットワークソフトウェア層
は、新しいインタフェースの存在を記録し、Bチャネル
を制御するためのテーブルを設定する。呼制御信号が以
前に異なるインタフェース上で他端と設定されていない
場合、ネットワークソフトウェア層はLDC記録をその
インタフェースに割り当て、リンク管理層が他端と信号
論理リンクを設定するよう要求する。この要求は、信号
を設定するためにLAP−Dプロトコルを使用するリン
クインタフェース層に転送される。
【0102】信号論理リンクが設定されると、リンクイ
ンタフェース層は、呼信号がアクティブであることをリ
ンク管理層に通知し、リンク管理層はそれをネットワー
クソフトウェア層に通知する。最後に、ネットワークソ
フトウェア層は、新しいLDCがアクティブであるこ
と、および、その新しいLDCがどのシステムエンティ
ティに接続されているかをトランスポートソフトウェア
層に通知する。
【0103】このようにしてソフトウェア層の両方のセ
ット(例えば、ソフトウェア層530〜536およびソ
フトウェア層540〜546)が初期化された後、呼は
ネットワークソフトウェア層によってLDCに対応する
Bチャネル上で設定される。LDC上で送受信される信
号情報は、ネットワークソフトウェア層とリンク管理ソ
フトウェア層の間で通信される。また、リンク管理ソフ
トウェア層は、この情報を、Dチャネルの論理リンク上
の通信に対するリンクインタフェースソフトウェア層と
通信する。例えば、このようにしてPRIリンク150
および148が設定される。
【0104】[ネットワーク管理初期化]NMS115
は、ソフトウェア層540〜546と同様のソフトウェ
ア構造を有する。しかし、NMS115のアプリケーシ
ョンはソフトウェア層546内のものとは異なる。LD
CがPRIリンク148上でアクティブになると、NM
S115は、交換ノード102から受信されるシステム
識別情報を使用して、NMS115が交換ノード102
に接続されていることを判定する。
【0105】次に、NMS115で実行されるシステム
網管理アプリケーションが、ノードプロセッサ501内
のソフトウェア層546で実行されるシステム管理アプ
リケーション548へ呼を設定する。この呼は、交換ノ
ード102のノード番号およびすべてのシステム管理ア
プリケーションが共有する特定の電話番号を使用して、
システム管理アプリケーション548に送信される。
【0106】呼がシステム管理アプリケーション548
とNMS115内のシステム網管理アプリケーションの
間で設定されると、システム網管理アプリケーション
は、システム管理アプリケーション548がシステム管
理アプリケーションに、交換ノード102に接続される
物理インタフェース(例えばインタフェース506)、
交換ノード102が接続される交換ノード(例えば交換
ノード101)および接続される端末(例えばBRI端
末装置120)に関する情報を、管理情報ベース563
から転送するよう要求する。NMS115内のシステム
網管理アプリケーションは、この情報を適当なテーブル
に格納し、交換ノード102に相互接続される交換ノー
ドを決定するためにそれを解析する。交換ノード102
のルーティングテーブルを図6に示す。これは、交換ノ
ード102に初期化中に充填される。
【0107】図5に示すように、交換ノード101はP
RIリンク150を通じて交換ノード102に相互接続
される。NMS115は交換ノード102およびPRI
リンク150を通じて交換ノード101内のシステム管
理アプリケーション538へ呼を設定する。このような
交換ノード102を通じての呼を設定するために要求さ
れる信号情報は、PRIリンク148のDチャネル上に
設定されたLDCによって送信される。この信号は通
常、設定メッセージと呼ばれる。
【0108】次に、設定メッセージは、この設定メッセ
ージをトランスポート層542に提示するために、局所
エンジェル504、リンク管理540、およびネットワ
ーク層541によって処理される。トランスポートソフ
トウェア層542は、図6のルーティングテーブル60
2を利用してノード番号を解析する。トランスポートソ
フトウェア層542は、交換ノード101へのLDCが
存在することを判定し、ネットワークソフトウェア層5
41が交換ノード101へ設定メッセージを送信するよ
う要求する。
【0109】次に、ネットワークソフトウェア層541
は、リンク管理ソフトウェア層540がその設定メッセ
ージを交換ノード101に対して設定されたLDC上に
送信するよう要求する。次に、このメッセージは局所エ
ンジェル504によって処理され、PRIリンク150
のDチャネル上に設定されたLDCを通じて交換ノード
101へ送信される。設定メッセージが、下位ソフトウ
ェア層によって処理された後、トランスポートソフトウ
ェア層532に到着すると、ソフトウェア層532は、
そのノード番号を自己のものと認識し、設定メッセージ
中の電話番号を使用して、システムアプリケーション5
38とNMS115内のシステム網管理アプリケーショ
ンの間のセションを設定する。
【0110】このセションは、接続メッセージがネット
ワークソフトウェア層531によって交換ノード102
のネットワークソフトウェア層541へ返送されるよう
トランスポートソフトウェア層532が要求することに
よって設定される。設定されたセションは論理呼であ
り、情報がLDC上で交換されることしか必要としな
い。局所エンジェルがネットワーク508および515
がBチャネルを交換するよう要求することは不要であ
る。
【0111】NMS115のシステム網管理アプリケー
ションとシステム管理アプリケーション538の間でセ
ションが設定されると、システム網管理アプリケーショ
ンは、システム管理アプリケーション538がシステム
網管理アプリケーションにシステム管理アプリケーショ
ン548から要求されたのと同様の情報を管理情報ベー
ス561から転送するよう要求する。交換ノード101
のルーティングテーブルを図6に示す。NMS115内
のシステム網管理アプリケーションは、交換ノード10
3〜112に関しても同様の機能を実行する。
【0112】[ダイヤル方式初期化]システム網管理ア
プリケーションが各交換ノードとのセションを設定した
後、NMS115内のダイヤル方式管理アプリケーショ
ンは、その交換ノードのダイヤル方式アプリケーション
へのセションが設定されることを要求する。例えば、ダ
イヤル方式管理アプリケーションは、交換ノード102
ないのダイヤル方式アプリケーション547へのセショ
ンが設定されるよう要求する。このセションが設定され
ると、ダイヤル方式管理アプリケーションは交換ノード
102に図1のシステムのすべての電話番号の所有権を
与える。交換ノード102のダイヤル方式テーブルを図
7のテーブル708に示す。図7は、交換ノード102
のルーティングテーブル内の変化も示す。
【0113】図7のテーブル708および711の所有
権欄の番号は次の意味を有する。「1」は、番号ブロッ
クがそのノードによって所有され、ノード欄に列挙され
るノードから受信されることを意味する。「2」は、番
号ブロックがノード欄に列挙されるノードに与えられた
ことを意味する。番号ブロックは100個の番号からな
る。状態欄は、許可要求および呼が2つのダイヤル方式
アプリケーションの間にまだ存在するかどうかの状態を
保持する。「1」は許可が与えられていることを意味す
る。「2」は許可が要求されていることを意味する。
「3」は、呼が2つのダイヤル方式アプリケーションの
間にまだ存在することを意味する。
【0114】次に、ダイヤル方式管理アプリケーション
は、交換ノード101のダイヤル方式アプリケーション
537へのセションを設定し、ダイヤル方式アプリケー
ション537に、それが1000〜1999の番号(1
XXXブロック)を所有することになることを通知す
る。交換ノード101が交換ノード102からこの番号
ブロックを所有する許可を受信するまで、交換ノード1
01のルーティングテーブルに変更はない。
【0115】さらに、ダイヤル方式管理アプリケーショ
ンはダイヤル方式アプリケーション537に、交換ノー
ド102のダイヤル方式アプリケーション547が交換
ノード101よりもダイヤル方式階層内で上位であるこ
とを通知する。NMS115内のダイヤル方式管理アプ
リケーションは、同様にしてセションを使用して、ノー
ド103〜112にダイヤル方式を分配する。これらの
セションは、ノード番号、および、すべてのダイヤル方
式アプリケーションに共通の事前定義された電話番号を
使用して、適当なダイヤル方式アプリケーションに送信
される設定メッセージを利用して設定される。
【0116】ダイヤル方式アプリケーション(例えば交
換ノード101のダイヤル方式アプリケーション53
7)は、番号ブロックを所有するダイヤル方式アプリケ
ーションからそのブロックを所有する許可を受信するま
では、そのブロックを実際に所有することはできない。
最初に、2つのダイヤル方式アプリケーションは相互に
セションを設定しなければならない。
【0117】例えば、ダイヤル方式アプリケーション5
37は、トランスポートソフトウェア層532がダイヤ
ル方式アプリケーション547へ呼を設定するよう要求
する。トランスポートソフトウェア層532は、図6の
ノード101に対するレベル4ルーティングテーブルか
らノード番号(102)にアクセスする。このノード番
号は、リンク150がこの呼のために使用されることを
定義する。このテーブルは、管理情報ベース561に格
納される。
【0118】トランスポートソフトウェア層532は、
下位のソフトウェア層とともに、交換ノード102内の
ダイヤル方式アプリケーションとのセションを設定す
る。この呼が設定されると、ダイヤル方式アプリケーシ
ョン537は、NMS115内のダイヤル方式管理アプ
リケーションによってダイヤル方式アプリケーション5
37に供給された番号ブロックを所有する許可をダイヤ
ル方式アプリケーション547に要求する。
【0119】図7で、交換ノード101に対するダイヤ
ル方式テーブル711のエントリ704は、最初、ダイ
ヤル方式アプリケーション537が許可を要求している
間は状態欄が「2」であり、次に、「1XXX」番号ブ
ロックを所有する許可がダイヤル方式アプリケーション
547から受信されると「1」になる。同様に、ダイヤ
ル方式テーブル708内のエントリ705は、ダイヤル
方式アプリケーション547が「1XXX」番号ブロッ
クを所有する許可をダイヤル方式アプリケーション53
7に与えた後にのみ存在する。
【0120】さらに、交換ノード102のレベル5ルー
ティングテーブル706のエントリ702は、交換ノー
ド101の作用の結果として変更があったことを示す。
こうした変更は、交換ノード101が現在「1XXX」
番号ブロックを所有すること、および、このブロック内
の番号に対する呼が交換ノード101へルーティングさ
れるべきことを示す。交換ノード101に対するレベル
5ルーティングテーブル709は、交換ノード101が
「1XXX」番号ブロックを所有する許可を要求した結
果生じた2つのエントリを有する。交換ノード103〜
112のダイヤル方式アプリケーションも、階層内の上
位の交換ノードと同様の呼を設定し、着番号ブロックを
所有する許可を取得する。同様の作用に対し、図9は、
交換ノード101、104、109、および111のダ
イヤル方式テーブルおよびルーティングテーブルの結果
を示す。
【0121】[呼ルーティング]図8は、ソフトウェア
の観点から、交換ノード101、102、104、10
9、111、および112のソフトウェア層を示す。図
8のソフトウェア層は、周辺装置と呼ばれる装置に結合
されたリンク管理ソフトウェア層、エンジェル、ネット
ワーク、およびインタフェースを有するものとして示さ
れている。例えば、交換ノード102の周辺装置840
は、図5の局所エンジェル504、ネットワーク50
8、インタフェース506、507、および509を有
する。
【0122】第1実施例で呼ルーティングが実行される
方法を理解するため、図8に示すように、交換ノード1
09に接続されるBRI端末装置126と交換ノード1
11に接続されるBRI端末装置123の間で呼をルー
ティングする例を詳細に考える。被呼電話番号(ダイヤ
ル番号ともいう)を定義する信号情報がBRIリンク1
40のDチャネルを通じてBRI端末装置126から交
換ノード109によって受信されると、その情報は呼ア
プリケーション829に通信される。ダイヤル番号は
「1201」である。
【0123】呼処理アプリケーション829は、セショ
ンソフトウェア層823がこのダイヤル番号に基づいて
呼を設定するよう要求する。セションソフトウェア層は
図9のノード109のレベル5ルーティングテーブル9
16にアクセスし、呼をルーティングする方法を知らな
いと判定する。(すべてのテーブルは上から下へ検索さ
れる。)デフォルト作用として、セションソフトウェア
層は、ダイヤル番号に「最も近い」番号のダイヤル方式
マネージャを有する交換ノード(今の場合、交換ノード
104)へ呼をルーティングする。次に、セションソフ
トウェア層823は、交換ノード104へ設定メッセー
ジをルーティングする要求をトランスポートソフトウェ
ア層822へ送信する。
【0124】トランスポートソフトウェア層822は、
この要求に応答して、図9のレベル4ルーティングテー
ブル917にアクセスし、エントリ904から、PRI
リンク158のLDCが交換ノード104にアクセスす
るために使用されることを判定する。次に、トランスポ
ートソフトウェア層822は、ダイヤル電話番号で交換
ノード104へ設定メッセージを送信する要求をネット
ワークソフトウェア層821に送信する。ネットワーク
ソフトウェア層821は、周辺装置820とともに、P
RIリンク158を通じて交換ノード104へ設定メッ
セージを送信する。
【0125】設定メッセージが周辺装置800によって
受信されると、ネットワークソフトウェア層801を通
じてトランスポートソフトウェア層802へ転送され
る。トランスポートソフトウェア層802は、交換ノー
ド104のノード番号を認識し、設定メッセージをセシ
ョンソフトウェア層803へ転送する。セションソフト
ウェア層803は図9の交換ノード104のレベル5ル
ーティングテーブル911にアクセスし、ダイヤル番号
をテーブル中の電話番号と照合する。ダイヤル番号と一
致する唯一の電話番号は、交換ノード102を識別する
エントリ903である。次に、セションソフトウェア層
803は、トランスポートソフトウェア層802が交換
ノード102に設定メッセージを送信しその電話番号を
含むよう要求する。
【0126】トランスポートソフトウェア層802は、
交換ノード104のレベル4ルーティングテーブル91
2にアクセスし、交換ノード102へのパスを発見す
る。トランスポートソフトウェア層802は図9のエン
トリ908で一致し、交換ノード102への経路はPR
Iリンク155によることを判定する。次に、トランス
ポートソフトウェア層802は交換ノード102へ設定
メッセージを送信するようネットワークソフトウェア層
801に要求し、このメッセージ中にダイヤル番号を含
める。ネットワークソフトウェア層801はその設定メ
ッセージを、PRIリンク155を通じて交換ノード1
01へ送信する。
【0127】設定メッセージが、周辺装置841および
ネットワークソフトウェア層531を通じてトランスポ
ート層532によって受信されると、このトランスポー
ト層は、図9の交換ノード101のレベル4ルーティン
グテーブル914にアクセスする。トランスポートソフ
トウェア層532は、エントリ907で交換ノード10
2に対する一致を発見する。この一致に基づいて、トラ
ンスポート層532は、PRIリンク150を利用して
交換ノード102へ設定メッセージを送信するようネッ
トワークソフトウェア層531に要求する。ネットワー
クソフトウェア層531は、このメッセージに応答し
て、PRIリンク150を通じて交換ノード102へ設
定メッセージを送信する。
【0128】交換ノード102のトランスポートソフト
ウェア層542は、設定メッセージを受信すると、着交
換ノード番号を検査し、それが自己のものであると判定
する。次に、トランスポートソフトウェア層542は、
設定メッセージをセション層543に通信する。セショ
ン層543は、図7の交換ノード102のレベル5ルー
ティングテーブル706に照会し、ダイヤル番号が、エ
ントリ702で示す番号ブロックの一部であり、その所
有権が交換ノード101に与えられていることを判定す
る。
【0129】その結果、セションソフトウェア層543
は、トランスポートソフトウェア層542に、設定メッ
セージを交換ノード101へルーティングする要求を通
信する。トランスポートソフトウェア層542はこの要
求、および、設定メッセージが交換ノード101から受
信されたことに応答して、着交換ノードが交換ノード1
01へ変更されたことを示すリダイレクトメッセージを
ネットワークソフトウェア層541へ通信する。このリ
ダイレクトメッセージは交換ノード101へ返送され
る。
【0130】リダイレクトメッセージが交換ノード10
1のトランスポートソフトウェア層532によって受信
されると、トランスポートソフトウェア層532はこの
リダイレクトメッセージをセションソフトウェア層53
3に通信する。セションソフトウェア層533は、ダイ
ヤル番号に応答して、図9の交換ノード101のレベル
5ルーティングテーブル813にアクセスする。
【0131】ダイヤル番号(1201)は図9のエント
リ905に一致する。このエントリは、この番号が交換
ノード111で発見され得ることを表す。その結果、セ
ションソフトウェア層533は、設定メッセージを交換
ノード111へルーティングする要求をトランスポート
層532に送信する。トランスポートソフトウェア層5
32は、この要求に応答して、図9の交換ノード111
のレベル4ルーティングテーブル914にアクセスし、
エントリ906に示されるように、交換ノード111が
PRIリンク153を通じて到達可能であると判定す
る。
【0132】次に、トランスポートソフトウェア層53
2は、PRIリンク153を通じて交換ノード111へ
設定メッセージを送信する要求をネットワークソフトウ
ェア層531に通信する。周辺装置840、ソフトウェ
ア層811およびトランスポートソフトウェア層812
を通じて設定メッセージを受信すると、交換ノード11
1のセションソフトウェア層813は、ダイヤル番号が
BRI端末装置123を指すと判定する。次に、セショ
ンソフトウェア層813は、設定メッセージがBRI端
末装置123へ通信されるための要求をトランスポート
ソフトウェア層812に送信する。設定メッセージを受
信すると、BRI端末装置123は呼出メッセージで応
答する。
【0133】交換ノード101へ呼出メッセージを返送
する前に、トランスポートソフトウェア層812は、管
理情報ベース818で、交換ノード111によって所有
される番号ブロック(番号ブロック12XX)の所有権
にアクセスし、この情報を呼出メッセージに含める。呼
出メッセージは交換ノード101に転送され、トランス
ポートソフトウェア層532へルーティングされる。
【0134】トランスポートソフトウェア層532もま
た、呼出メッセージを交換ノード104へルーティング
する前に、交換ノード101によって所有される番号ブ
ロックの所有権情報を挿入する。トランスポートソフト
ウェア層802もまた、呼出メッセージに応答して、交
換ノード104によって所有される番号ブロックの所有
権情報を挿入する。さらに、トランスポートソフトウェ
ア層802は、そのレベル5ルーティングテーブルに、
交換ノード101および111によって所有される番号
ブロックを格納する。
【0135】次に、トランスポートソフトウェア層80
2は呼出メッセージを交換ノード109へ転送する。ト
ランスポートソフトウェア層822は、呼出メッセージ
に応答して、それをBRI端末装置126へルーティン
グする。さらに、トランスポートソフトウェア層822
は、交換ノード104、101、および111によって
所有される番号ブロックの所有権情報を格納する。この
ようなルーティングテーブルの更新の結果を図10に示
す。
【0136】更新されたルーティングテーブルが利用さ
れる方法を説明するため、BRI端末装置126が再び
BRI端末装置123へ呼を設定することを考える。B
RI端末装置126で番号がダイヤルされた後、この番
号は呼処理アプリケーション829を通じてセションソ
フトウェア層823へ転送される。セションソフトウェ
ア層823は、ダイヤル番号に応答して、図10の交換
ノード109のレベル5ルーティングテーブル1007
を検査する。エントリ1001でこのダイヤル番号に対
する一致が発見される。エントリ1001は、呼が交換
ノード111へルーティングされるべきであることを表
す。次に、セションソフトウェア層823は、トランス
ポートソフトウェア層822が設定メッセージを交換ノ
ード111へ送信するよう要求する。
【0137】トランスポートソフトウェア層822は、
この要求に応答して、図10の交換ノード109のレベ
ル4ルーティングテーブル1008を検査する。エント
リ1002で交換ノード111に対して一致が発見され
る。エントリ1002は、設定メッセージがPRIリン
ク158を通じて交換ノード111へルーティングされ
ることを示す。トランスポートソフトウェア層822
は、設定メッセージが、ダイヤル番号を含めて、リンク
158によって交換ノード111へ送信されるよう要求
し、この要求はネットワークソフトウェア層821へ通
信される。次に、ネットワークソフトウェア層821
は、周辺装置820とともに、PRIリンク158を通
じて交換ノード104へ設定メッセージを送信する。
【0138】設定メッセージが交換ノード104のトラ
ンスポートソフトウェア層802によって受信される
と、トランスポートソフトウェア層802は、図10の
交換ノード104のレベル4ルーティングテーブル10
06に照会する。エントリ1003が着交換ノードと一
致し、設定メッセージがPRIリンク154によって送
信されることを示す。トランスポートソフトウェア層8
02は、ネットワークソフトウェア層801がPRIリ
ンク154を通じて交換ノード111へ設定メッセージ
を送信するよう要求する。設定メッセージを受信する
と、交換ノード111は設定メッセージをBRI端末装
置123へ転送し、呼出メッセージに関する前記の機能
を実行し、この呼出メッセージはBRI端末装置123
から返送される。
【0139】呼のルーティングをさらに理解するため、
BRIリンク137を通じて交換ノード112に相互接
続されるBRI端末装置122が、初期化中に番号「1
205」を与えられるよう要求した例を考える。交換ノ
ード111はすべての「12XX」番号の所有権を与え
られているため、交換ノード112は、番号「120
5」をホストする許可を要求した。交換ノード112に
この番号をホストする許可を与えた後、交換ノード11
1はそのダイヤル方式およびルーティングテーブルを図
11に示すように更新し、交換ノード112もまたその
ダイヤル方式およびルーティングテーブルを図11に示
すように更新した。
【0140】再び図8を参照すれば、BRI端末装置1
26が番号「1205」をダイヤルすると、前記と同様
にして、交換ノード109は、交換ノード104ととも
に、交換ノード111を表す設定メッセージを交換ノー
ド111へルーティングする。設定メッセージが交換ノ
ード111によって受信されると、トランスポートソフ
トウェア層812はそのメッセージをセションソフトウ
ェア層813へ通信する。セションソフトウェア層81
3は、ダイヤル番号に応答して、図11の交換ノード1
11のレベル5ルーティングテーブル1104にアクセ
スする。エントリ1101がダイヤル番号と一致し、セ
ションソフトウェア層813は、設定メッセージが交換
ノード112へ通信されるよう要求する。
【0141】トランスポートソフトウェア層812は、
層813からの要求に応答して、交換ノード111のレ
ベル4ルーティングテーブル1105に照会し、PRI
リンク166が設定メッセージを通信するために使用さ
れることを判定する。
【0142】設定メッセージが交換ノード112のセシ
ョンソフトウェア層833によって受信されると、セシ
ョンソフトウェア層833は図11のレベル5ルーティ
ングテーブル1102に照会し、ダイヤルされたBRI
端末装置が交換ノード112に付属すると判定する。次
に、ソフトウェア層830〜833は共同して、BRI
端末装置122へ設定メッセージを送信する。BRI端
末装置122は呼出メッセージで応答し、これは交換ノ
ード112、111、104、および109内のソフト
ウェア層によって処理され、前記のようにルーティング
テーブルを更新する。呼出メッセージのこの処理の結果
を、図12の交換ノード104、109、および111
のルーティングテーブルに示す。交換ノード112のル
ーティングテーブルは図11のものと同一である。
【0143】図12は、いかに早く、交換ノードがダイ
ヤル電話番号に基づいて呼のルーティングを学習し、特
定交換ノードへルーティングするための情報を蓄積する
かを示す。新しい経路を学習する能力は重要である。こ
の能力の非常によい例は、交換ノード104が、交換ノ
ード111へルーティングするのに、交換ノード101
を通る最初の経路に従うのではなく、PRIリンク15
4の接続を利用する場合である。PRIリンク154の
容量が完全に使用されるか、または、このリンクが動作
不能になった場合、呼は再び交換ノード104から交換
ノード101を通じて交換ノード111へルーティング
される。交換ノード102と105の間のPRIリンク
165のような新しいリンクがシステムに付加される
と、システムはこの新たに付加されたリンクを利用する
ことをすばやく学習する。
【0144】次に、呼ルーティングを実行する第2実施
例を考える。第1実施例による呼ルーティングは図9〜
12に関して説明した。第1実施例では、呼出メッセー
ジを受信する各交換ノードは、呼出メッセージに、受信
交換ノードによって所有される番号ブロックの所有権情
報を挿入し、呼出メッセージから、呼パス中の受信交換
ノードと着交換ノードの間の他の交換ノードによって所
有される番号ブロックの所有権情報にアクセスした。第
1実施例は、レベル5ルーティングテーブルが、非常に
高速に番号ブロックの所有権に関する情報を蓄積するこ
とを可能にする。
【0145】しかし、これは呼出メッセージの長さ、お
よび、各呼出メッセージを処理するのに要する時間を非
常に増大させる。第2実施例では、着交換ノードのみ
が、その着交換ノードによって所有される番号ブロック
の所有権情報を挿入し、中間交換ノードは、発交換ノー
ドへ返送される呼出メッセージを処理する際に所有権情
報を付加も除去もしない。発交換ノードは、着交換ノー
ドからの所有権情報でレベル5ルーティングテーブルを
更新する。
【0146】第2実施例で呼ルーティングが実行される
方法を理解するため、図8に示すように、交換ノード1
09に接続されるBRI端末装置126と、交換ノード
111に接続されるBRI端末装置123の間で呼をル
ーティングするという最初の例を考える。設定メッセー
ジは、前記の第1実施例のように処理され、その結果、
交換ノード109と交換ノード111の間の呼パスが、
交換ノード104および101を通じて設定される。
【0147】交換ノード111が呼出メッセージを発生
すると、交換ノード111は図9のダイヤル方式テーブ
ル918に示す所有権情報を呼出メッセージに挿入す
る。次に、呼出メッセージは、交換ノード101および
104を通って処理されるが、これらの交換ノードは所
有権情報に関する作用を実行しない。呼出メッセージが
交換ノード109によって受信されると、交換ノード1
09はレベル5ルーティングテーブルを更新する。この
更新の結果は、図10のレベル5ルーティングテーブル
1007で、エントリ1001によって示される。第1
実施例と第2実施例の差は、図10のノード104のレ
ベル5ルーティングテーブル1005において、第1エ
ントリが削除されたものとなり、ノード104に対する
図9のレベル5ルーティングテーブル911と同等とな
ることである。
【0148】更新されたルーティングテーブルが第2実
施例で利用される方法を説明するため、BRI端末装置
126が再びBRI端末装置123へ呼を設定すること
を考える。番号がBRI端末装置126でダイヤルされ
た後、この番号は呼処理アプリケーション829を通じ
てセションソフトウェア層823へ転送される。セショ
ンソフトウェア層823は、ダイヤル番号に応答して、
図10の交換ノード109のレベル5ルーティングテー
ブル1007を検査する。
【0149】ダイヤル番号に対する一致がエントリ10
01に発見される。エントリ1001は、呼が交換ノー
ド111へルーティングされるべきことを表す。次に、
セションソフトウェア層823は、トランスポートソフ
トウェア層822が交換ノード111へ設定メッセージ
を送信するよう要求する。トランスポートソフトウェア
層822は、この要求に応答して、図10の交換ノード
109のレベル4ルーティングテーブル1008を検査
する。交換ノード111に対する一致がエントリ100
2に発見される。エントリ1002は、設定メッセージ
がPRIリンク158を通じて交換ノード111へルー
ティングされることを示す。次に、トランスポートソフ
トウェア層822は、下位層とともに設定メッセージを
PRIリンク158を通じて交換ノード104へ送信す
る。
【0150】設定メッセージが交換ノード104のトラ
ンスポートソフトウェア層802によって受信される
と、トランスポートソフトウェア層802は図10の交
換ノード104のレベル4ルーティングテーブル100
6に照会する。エントリ1003が着交換ノードに一致
し、設定メッセージがPRIリンク154を通じて送信
されることを示す。トランスポートソフトウェア層80
2は、ネットワークソフトウェア層804がPRIリン
ク154を通じて交換ノード111へ設定メッセージを
送信するよう要求する。設定メッセージを受信すると、
交換ノード111はBRI端末装置123へ設定メッセ
ージを転送する。この例は、呼ルーティングに対する第
2実施例を利用することによっても、交換ノードは適応
呼ルーティングを実行することを示す。
【0151】第3実施例では、発ノードからのパスに沿
って所定数の交換ノードが呼出メッセージに所有権情報
を挿入し、それにアクセスする。これによって、交換ノ
ードが、自己の近くに接続された交換ノードに関する所
有権情報を非常に早く学習することが可能となる。第4
実施例は、着交換ノードからの呼パス中の所定数の交換
ノードが呼出メッセージに所有権情報を挿入し、それに
アクセスする。呼出メッセージは呼パスを構成する交換
ノードの順次リストを含み、第3および第4実施例はこ
のことを利用する。第5実施例は、着ノードからの所定
数の交換ノードおよび発ノードからの所定数の交換ノー
ドが呼出メッセージに所有権情報を挿入し、それにアク
セスする。第5実施例によれば、交換ノードは、自己の
付近および遠い地点の番号の分布に関しては非常に早く
学習することが可能となるが、中間の交換ノードの数の
分布に関してはそうではない。
【0152】[ノード階層識別]ノード階層は図2に示
される。各交換ノードに対応するノード番号を図13に
示す。システムが設定されるとき、各交換ノードは交換
ノード階層内の位置を設定しなければならない。図13
のノード番号は、交換ノードが属するネットワークを定
義するネットワーク番号、および、そのネットワーク内
で交換ノードの階層位置を定義するノード識別フィール
ドからなる。
【0153】ノード番号のフィールドは「.」によって
分離される。前記のように、交換ノード102は初期化
中にノード番号を交換ノード101と交換する。行13
01に示す交換ノード101のノード番号を受信する
と、行1302に示すように交換ノード102のノード
識別フィールドが最上位位置の0だけ異なるため、交換
ノード102は、交換ノード101がノード階層内で上
位にあると直ちに判定する。
【0154】ノードが、ノード階層内でそれより上位の
交換ノードに直接接続されていない例を考えるために、
図1で、交換ノード105と101を相互接続するPR
Iリンク151が存在しないと仮定する。交換ノード1
05は、初期化すると、交換ノード102および112
にのみ相互接続される。行1302、1303、および
1304のノード識別フィールドの検査によって、交換
ノード105は、交換ノード103および112がノー
ド階層内で同レベルにある(図2)と判定することがで
きる。
【0155】しかし、交換ノード105は、内部プログ
ラミングを通じて、交換ノード101の交換ノード番号
を取得するためにはノード識別領域の再開フィールドを
0に変更するだけでよい。交換ノード101の交換ノー
ド番号を判定した後、交換ノード105は、図1に示す
ように、交換ノード102または交換ノード112のい
ずれかを通じて交換ノード101へ呼を設定する。この
ようにして、交換ノード105は、ノード階層内で上位
のノードへのパスを決定する。従って、図13から分か
るように、ノード番号は、交換ノードがノード階層内で
上位の交換ノードのノード番号を決定するのに十分な情
報を提供する。交換ノードは、上位の交換ノードのノー
ド番号を有すると、その交換ノードへ呼を設定すること
を試みることによって、上位階層交換ノードへパスを設
定することができる。
【0156】[インタフェースの初期化および識別]図
14は、データリンク接続識別子(DLCI)、サービ
スアクセスポイント識別子(SAPI)、端末端点識別
子(TEI)、システムインタフェース番号(sint
f)、交換機エンジェルインタフェース番号(aint
f)、論理Dチャネル番号(LDCN)、呼参照番号
(CRN)、およびさまざまなソフトウェア層の間の一
般的関係を論理的に示す。
【0157】図14に示すように、リンクインタフェー
ス層と物理層の各ペアは異なるエンジェルで実現され
る。リンクインタフェース層1425および物理層14
26は、論理エンジェル512によって実現され、リン
クインタフェース層1427および物理層1428は遠
隔エンジェル520によって実現される。ノードプロセ
ッサ510は、リンク管理530、ネットワーク53
1、およびその上位層を実現する。
【0158】sintf、交換機およびaintf番号
は物理インタフェースに関連する。sintf番号は、
物理インタフェースを識別するために、ネットワークソ
フトウェア層531および上位ソフトウェア層によって
利用される。ネットワーク層531は、物理インタフェ
ースを、sintf1(1401)〜sintf4(1
404)によって識別されるとみなす。
【0159】リンク管理530は、sintf番号と、
合わせて物理インタフェースを表す交換機およびain
tf番号の間の変換をする。例えば、リンク管理530
はsintf1(1401)を局所エンジェル512お
よびaintf1(1411)に変換する。リンクイン
タフェース層1425は、物理インタフェース516を
識別するためにaintf1(1411)を利用する。
sintf1(1401)〜sintf6(1406)
とaintf1(1411)〜aintf2(141
4)の間には1対1対応がある。
【0160】sintfおよびaintf番号は特定イ
ンタフェースを識別し、各インタフェースはいくつかの
チャネルを有する。例えば、PRIリンク150は24
チャネルを有し、BRIインタフェース517は3チャ
ネルを有する。ネットワーク層531は、実際の物理チ
ャネル番号を使用して、特定のSINTFに対応するチ
ャネルを識別し、同様に、リンクインタフェース層14
25は、aintf番号に対応する物理チャネル番号を
利用する。これが可能であるのは、ISDN標準の仕様
が、物理チャネル24が信号送信を実行するために使用
されるように指定しているためである。
【0161】ネットワーク層531および上位層は、リ
ンクインタフェース層および物理層を制御して、物理チ
ャネルを相互接続し、それらチャネルで特定のプロトコ
ルを作成するために、sintf番号を使用する。ネッ
トワーク515のような物理ネットワークを通じてBチ
ャネルが相互接続される方法は、論理的方法(例えばパ
ス1407)を除いては図14に示していない。
【0162】さらに、図14は、さまざまなチャネルの
利用、および、これらのチャネルが終端され、情報が利
用される点を論理的に示す。インタフェース516のB
チャネル1432は、パス1407によってインタフェ
ース517のBチャネル1433に相互接続される。パ
ス1407は、図14には示さないが図5に示すネット
ワーク515を通じて形成される。同様のパスがインタ
フェース516と517のBチャネルの間にも形成され
ることは当業者には明らかである。Bチャネルの回線交
換は物理層で実行されるが、パケット交換すなわちフレ
ーム中継はリンクインタフェース層で実行される。
【0163】LDCが設定される方法は図15に関して
説明するので、ここでは繰り返さない。しかし、図14
は、LDCを実現するための情報の必要な流れを提供す
るようにDチャネル1430が再分割される方法を示
す。物理層1426では、すべてのチャネルは同等に扱
われる。まず、上位層の制御下でリンクインタフェース
層1425が、PRIリンク150のチャネル24であ
るDチャネル1430上にLAPDパケットプロトコル
を設定する。
【0164】LAPDパケットプロトコルは複数の論理
リンク1417を作成し、各論理リンク1417はDL
CI1428のようなDLCI番号によって識別され
る。DLCI番号は、TEIおよびSAPI番号に基づ
く。TEIおよびSAPIの各ペアは、1つのDLCI
すなわち論理リンクを表す。このプロトコルは、128
個のTEI番号および63個のSAP番号を許容する。
Dチャネルは1434は、Dチャネル1430と同様に
再分割される。
【0165】ISDN仕様によれば、物理リンクはポイ
ントツーポイントまたはポイントツーマルチポイントの
いずれかとみなされる。慣例により、PRIリンクはポ
イントツーポイントのみであり、その結果、ただ1つの
TEI番号がPRIリンクのDチャネル上に許容され
る。さらに慣例により、そのTEI番号は0に等しい。
BRIリンクはポイントツーポイントでもポイントツー
マルチポイントでもよく、その結果、BRIのDチャネ
ルは複数のTEI番号を有する可能性がある。
【0166】ISDN仕様によれば、DチャネルのSA
PI番号のうちの4個が、呼制御に対し0、X.25プ
ロトコルの実現に対し16、パケットモード接続に対し
1、およびリンク管理層間の同位層間通信に対し63と
事前定義される。図14で、SAP1408は値63を
有し、この例では交換ノード102の同位層と通信する
ためにリンク管理530によって使用される。
【0167】SAP1409は値0を有し、LDCN1
419を実現するために使用される。この例では、値1
6および17を有するSAPは実現されていない。残り
の60個のSAP値は、ネットワークソフトウェア層5
31より上位のソフトウェア層に対するデータの通信の
ためのパケット接続を設定するために利用される。SA
P1442および1443は、作用において、SAP1
408および1409に対応する。
【0168】インタフェース516に対して、すべての
信号はLDCN1419を通じて制御される。SAP1
409である0のSAPIを受信すると、リンク管理5
30はこれをネットワークソフトウェア層531へ転送
する。ISDN仕様に従って、呼参照番号はQ.931
プロトコルに含まれ、LDCN1419を通じて受信さ
れる。この呼参照番号は、呼記録1421または142
3のような呼記録を識別するために使用される。
【0169】各チャネルに対し、または、物理インタフ
ェースで回線交換もしくはパケット化に使用されるチャ
ネルに対して1つの呼記録が存在する。呼記録は、設定
メッセージが最初に受信されるとそのメッセージに対し
て設定される。リンク管理530は、sintf1(1
401)を使用して、LDCN1419を呼記録142
1および1423に対応させる。ネットワークソフトウ
ェア層531では、CRN番号は個々のLDCNに関し
てただ1つである。CRN1445および呼記録144
4は同様にLDCN1441に対応する。
【0170】図15は、図5の交換ノード101上のイ
ンタフェースを設定する際に交換されるメッセージを示
す。物理インタフェースであるファームウェア1510
は、リンクインタフェース層1512および物理層15
13を含み、局所エンジェル512または遠隔エンジェ
ルプロセッサ520上で物理的に実現される。まず、設
定される際の図5の物理インタフェース516の観点か
ら図15を考える。
【0171】最初に、インタフェースがプラグインされ
ると(パス1518)、物理層はmph_info_i
nd1500プリミティブを送信し、これはL2_MG
MT_ENTITY1607(図16に関して詳細に説
明するレベル2管理エンティティ)に転送される。サー
ビスアクセスポイント(SAP)番号は、MDLプリミ
ティブに対しては63であり、DLプリミティブに対し
ては0である。
【0172】プリミティブ1500は、エンジェルが選
択するaintfをも含む。aintfは、そのインタ
フェースを参照するためにL2_MGMT_ENTIT
Yによって使用される参照情報である。プリミティブ1
500はまた、設定されるインタフェースの型(例え
ば、PRI、BRIまたはFRIリンク)も定義する。
ニーモニックは、メッセージの発信点および宛先を示す
ことに注意すべきである。MPHは、そのメッセージが
物理層とレベル2管理エンティティの間のものであるこ
とを示し、MDLは、そのメッセージがレベル2管理エ
ンティティとリンクインタフェース層1512のLAP
D部分の間のものであることを示し、DLは、そのメッ
セージがレベル5とリンクインタフェース層1512の
LAPD部分の間のものであることを示す。
【0173】物理層1513がインタフェース上にフレ
ーミングを検出する(パス1519)と、物理層151
3は、MPH_ACTIVATE_IND1501プリ
ミティブの送信によってこのことをエンティティ160
7へ通信する。プリミティブ1501に完全に応答する
ため、エンティティ1607は、他のインタフェース
と、端末端点識別子(TEI)を設定する必要がある。
【0174】TEIは、他のインタフェースとの交渉を
通じて決定される。この交渉を実行するために、エンテ
ィティ1607は、他のインタフェースを制御している
同位層のレベル2管理と通信する。例えば、電話機がB
RIインタフェースにプラグインされることによってB
RIインタフェースがアクティブになった結果、パス1
519上の指示があったと仮定する。
【0175】ほとんどのBRI電話機は、BRIインタ
フェースを通じて受信されたQ.921メッセージに応
答してISDN標準によって指定されるTEIと交渉す
るようにプログラムされている。アクティブなインタフ
ェースが自動TEI手順をサポートするBRIインタフ
ェースでない場合、プリミティブ1502および150
3は交換されない。エンティティ1607は、エンティ
ティ1607によって選択されたTEIを含むMDL_
UDATA_REQ1502プリミティブを層1512
へ送信することによってTEI交渉を開始する。
【0176】応答して、層1512はUI1520(無
番号フレーム)を送信する。同位エンティティは、エン
ティティ1607によって選択されたTEIへの同位エ
ンティティの同意の指示を含むUI1521によって、
そのインタフェースを通じて、UI1520に応答す
る。UI1521に応答して、リンクインタフェース層
1512は、MDL_UDATA_IND1503プリ
ミティブにその指示を挿入する。CCITTのISDN
仕様では、エンティティ1607が既にその電話によっ
て使用されているTEIを選択した場合に、この時点で
TEIについてさらに交渉することを可能にする他のコ
マンドもある。
【0177】エンティティ1607は、リンクインタフ
ェース層1512へMDL_ASSIGN_REQ15
14プリミティブを送信することによってプリミティブ
1503に応答する。このプリミティブ1514は、リ
ンクインタフェース層1512が、交渉されたTEIに
対応させることが可能なすべてのSAPI識別子を考慮
に入れるよう要求する情報を含む。図14に関して説明
したように、SAPIは、論理リンクが使用される方法
を定義する。一方、TEIは単に他端の端末を識別する
だけである。リンクインタフェース層1512がSAP
I識別子を考慮するよう要求することは、エンティティ
1607が後でこのSAPI識別子を設定する準備とな
る。
【0178】次に、エンティティ1607はMDL_U
DATA_REQ1504を送信する。その情報は、特
定のTEIのアドレスおよびノード101のノード番号
を含む。プリミティブ1504は層1512によってU
I1522に変換される。プリミティブ1504を使用
してノード番号を送信するのは、他の同意エンティティ
が交換ノード102のような交換ノードであるか否かを
判定するためである。他のエンティティは、公衆網また
はBRI電話機であることもある。
【0179】UI1522に応答して、他のエンティテ
ィがノードである場合、そのノードは、そのエンティテ
ィのノード番号を含む情報からなるUI1523の送信
によって、そのノード番号を応答する。層1512は、
MDL_UDATA_IND1505プリミティブを送
信することによってUI1523に応答する。他のエン
ティティがノードでない場合、そのエンティティはUI
1522の認識ができず、応答しない結果、時間切れと
なる。
【0180】この時間切れに応答して、エンティティ1
607はパス1509を通じてLINK_AVAIL1
511プリミティブをエンティティ2001へ通信す
る。これは図20に関して詳細に説明する。この時点ま
で、エンティティ1607は以下の機能を実行した。す
なわち、フレーミングが設定され、TEIが識別され、
リンクインタフェース1512はSAPI識別子を通じ
て信号送信のような異なるサービスの設定の準備をする
よう通知され、ノード番号を交換することが試みられ、
インタフェースが上位層によって使用される準備が完了
していることが判定された。次に、エンティティ160
7はエンティティ2001に、LINK_AVAIL1
511プリミティブによって、インタフェースが使用準
備完了したこと、および、インタフェースが交換ノード
か否かを通知する。
【0181】エンティティ2001は、他のエンティテ
ィと信号リンクを設定するか否かを決定しなければなら
ない。エンティティが既に他の交換ノード内の他の同位
エンティティへの信号リンクを有する場合、エンティテ
ィ2001はプリミティブ1506および1507を送
信しない。他の同位エンティティが交換ノード101と
設定されたインタフェースを有する場合、エンティティ
2001は他のエンティティと信号リンクを有する。
【0182】エンティティ2001が信号設定を必要と
する場合、エンティティ2001はDL_ESTABL
ISH_REQUEST1506プリミティブを送信す
る。このプリミティブ1506は、信号リンク(LD
C)が他のエンティティへ設定されるよう要求する情報
を含む。層1512はプリミティブ1506をSABM
E1524に変換する。他のエンティティは、同意する
と、UA1525を返送し、層1512はそれをDL_
ESTABLISH_CON1507プリミティブに変
換する。
【0183】プリミティブ1507の受信後、エンティ
ティ2001は、LDCN_AVAILメッセージをト
ランスポートソフトウェア層532へ送信し、新しいL
DCが利用可能になったことをトランスポートソフトウ
ェア層532に通知する。さらに、LDCN_AVAI
Lメッセージは、トランスポートソフトウェア層532
に、LDCが他の交換ノード、中央局、長距離網、電話
機、または未識別エンティティと通信しているかどうか
をも通知する。
【0184】DL_ESTABLISH_REQUES
T1506を形成する際に、エンティティ2001はL
INK_AVAIL1511プリミティブで受信された
ノード番号を使用して、ノード階層内での新ノードの位
置を決定する。前記のように、各ノードは一意的なノー
ド番号を有し、その番号自体がノード階層内の位置を決
定する。さらに、この情報は、どのエンティティがPR
Iインタフェース上のユーザまたはネットワークになる
かを決定するために使用される。この関係がPRIリン
ク上で正しくない場合、そのリンクは動作状態にならな
い。
【0185】DL_ESTABLISH_REQUES
T1506の送信前には、信号リンクはまだ設定されな
いため、ユーザおよびネットワークの決定もなされてい
ない。プリミティブ1501〜1505は、LAPDリ
ンクが設定される前に生じる。このため、すべてのフレ
ームコマンドは無番号である。このため、エンティティ
はネットワークおよびユーザ宛先を決定しなくてよい。
【0186】プリミティブ1506の送信前に、エンテ
ィティ2001はノード番号を比較し、この比較から、
いずれのエンティティがユーザまたはネットワークと定
義されるかを決定する。公衆網のような他のエンティテ
ィに対しては、この宛先が指定される。他のエンティテ
ィがネットワークまたはユーザであることに関して未知
の場合、エンティティ2001は、最初にプリミティブ
1506を送信する際にはユーザとして現れることを試
みる。これが失敗した場合、エンティティ2001は、
時間切れ期間が超過した後にこれを決定する。時間切れ
になると、エンティティ2001は、自己をネットワー
クであるものとして第2のプリミティブ1506を送信
する。
【0187】リンク管理530を図16に詳細に示す。
リンク管理530は、ブロック1601、1606、お
よび1607ならびに待ち行列1602〜1605から
なる。待ち行列1602〜1605を使用して、L2_
IO1601は、局所エンジェル512における図4の
リンクインタフェース402のようなリンクインタフェ
ースとデータを通信する。L2_PRIM_HANDL
ER1606は、ネットワークソフトウェア層531か
ら情報を受信しそれを待ち行列1602〜1604に入
力することに関係する。
【0188】ブロック1606はまた、いずれの情報が
ネットワークソフトウェア層531またはL2_MGM
T_ENTITY1607に転送されるべきかの決定を
行う。さらに、ブロック1606は、sintf番号
と、交換機およびaintf番号の間のマッピングを実
行する。L2_MGMT_ENTITY1607は、リ
ンク管理レベルで層管理210の機能を実行することに
関係する。
【0189】L2_IO1601を図17に詳細に示
す。que_uplink1701は、VIMアプリケ
ーションもしくは遠隔エンジェルハンドラアプリケーシ
ョンまたは局所エンジェル512から受信される情報を
l2_l3q1605へ転送する。
【0190】遠隔エンジェルは、遠隔エンジェルで実行
されるL2_L3機能、通信ハンドラ機能、および層管
理を扱う。遠隔エンジェルの作用の詳細は前記引用の出
願に説明されている。情報は、待ち行列1602〜16
04からアプリケーションまたは局所エンジェルのいず
れかへ直接流れる。待ち行列は、システムタスクディス
ペンサの制御下でi_queues1702によって初
期化される。ブロック1701および1702は、適当
なエンティティによって呼び出されるサブルーチンであ
る。
【0191】L2_PRIM_HANDLER1606
を図18に詳細に示す。異なるエンジェルから受信され
るデータに関して、ブロック1606は、この情報がネ
ットワークソフトウェア層531またはL2_MGMT
_ENTITY1607へ転送されるべきかどうか決定
する。この機能は、待ち行列1605に含まれるプリミ
ティブを読み出すfrom_l2(1804)によって
実行される。
【0192】ブロック1804は、待ち行列1605か
らプリミティブを取り出すためにシステムタスクディス
ペンサによって周期的に起動される(これは長円180
6で示されている)。ブロック1804は、これらのプ
リミティブを検査することにより、待ち行列1605に
格納されているプリミティブをどこへ転送するかを決定
する。プリミティブがDLニーモニックで始まる場合、
そのプリミティブはネットワークソフトウェア層531
へ転送される。
【0193】プリミティブがMDLまたはMPHのニー
モニックで始まる場合、そのプリミティブはL2_MG
MT_ENTITY1607へ転送される。L2_MG
MT_ENTITY1607との間で転送されるプリミ
ティブは3つの一般的クラスに分かれる。第1のクラス
は、交換ノード101内のリンクの物理状態に関する情
報である。第2クラスは、他のノードで他のリンク管理
層から受信されている信号である。第2クラスの例は、
図15に関して説明した交換ノード102と交換ノード
101の間で生じる信号である。第2クラスに関し、L
2_MGMT_ENTITY1607によって提供され
る全機能は、ノード番号を設定し、インタフェースを設
定するために対応する同位層と交渉することである。第
3クラスは、交換ノード101内のインタフェースの制
御である。
【0194】図18に戻って、from_l2(180
4)は、プリミティブが図18のブロック1607へ転
送されないと決定した場合、ブロック1804は、ma
p_to_sintf1803を起動することによっ
て、交換機およびaintf番号をsintf番号にマ
ッピングする。sintfを取得した後、from_l
2(1804)はそのプリミティブをネットワークソフ
トウェア層531へ転送する。
【0195】ネットワークソフトウェア層531から着
信するメッセージは、最初にdownlink1802
によって処理される。downlink1802は、m
ap_to_aintf1805を起動する。map_
to_aintf1805サブルーチンは、sintf
番号を交換機およびaintf番号に変換する。交換機
およびaintf番号が取得されると、downlin
k1802はque_dlink1801を起動する。
また、downlink1802はネットワークソフト
ウェア層531から受信されるメッセージプロトコルを
リンク内レベルプロトコルに変換し、その結果、プリミ
ティブはサブルーチン1801へ転送され、次にサブル
ーチン1801は、プリミティブを、交換機番号に基づ
いて待ち行列1602、1603、または1604に入
れる。
【0196】次に、図18に示すように、L2_MGM
T_ENTITY1607からque_dlink18
01によって受信される情報を考える。図19で、ブロ
ック1607からサブルーチン1801へ転送される情
報の型について説明する。インタフェースの初期化中
に、ブロック1901はブロック1902内のいくつか
のサブルーチンを起動する。起動された後、これらのサ
ブルーチンはブロック1904内の他のサブルーチンを
起動する。
【0197】ブロック1904内のサブルーチンは、初
期化されている物理または仮想インタフェースへメッセ
ージを送信する。ブロック1904を通じて、リンクイ
ンタフェースへメッセージを返送する、インタフェース
からのメッセージによって起動されるブロック1902
内のサブルーチンの例は、図15に与えられている。例
えば、ノード番号が交換されるとき、ブロック1902
のサブルーチンmdl_udata_indが起動さ
れ、続いてこのサブルーチンは、ブロック1904のサ
ブルーチンmdl_udata_reqを起動する。さ
らに、ブロック1902のサブルーチンは、sintf
およびintfrec番号を発見するために、ブロック
1903のサブルーチンを利用する。
【0198】L2_MGMT_ENTITY1607
は、新しいインタフェースが設定されるときにsint
f番号を割り当て、そのインタフェースに対して管理情
報ベース561のような管理情報ベース内にメモリを割
り当てる。さらに、エンティティ1607は、インタフ
ェースが切断されるときにsintf番号を解放する。
エンティティ1607の機能は、図19のブロック19
02および1903内のサブルーチンによって共同して
実行される。ブロック1906は、システムタスクディ
スペンサによって、intfrecおよびsintf番
号を初期化するために利用される。さらに、ブロック1
902内のいくつかのサブルーチンは、管理エンティテ
ィ(図20のL3_MGMT_ENTITY2001)
に情報を送信することができる。
【0199】図20は、ネットワークソフトウェア層4
04の詳細ブロック図である。ソフトウェア層間を流れ
る2つのパスがある。一方は、パス1610および16
11で表す信号パスであり、他方は、管理エンティティ
が通信することを可能にし、パス1612および201
2で表す管理情報パスである。管理情報ベース561の
ような管理情報ベースに格納される管理情報の例は、エ
ンティティ1607によって挿入されるsintf番号
であるが、sintfは上位層内の異なる管理エンティ
ティによっても使用される。もう1つの例は、エンティ
ティ1607によって管理情報ベースに入力される、イ
ンタフェースに対するフレーミング指示である。トラン
スポートソフトウェア層の管理エンティティはこのフレ
ーミング指示を使用して、特定のノードへのトランスポ
ート接続を有するか否かを判定する。
【0200】図20で、L3_PROCESSING2
002は、リンク管理530との間で信号情報の通信を
行う。L3_MGMT_ENTITY2001は、接続
に対して使用される信号パスの設定および削除を行う。
例えば、ブロック2001は、最初に、呼の設定を開始
するために設定メッセージを送信する。このメッセージ
は、送信のために、リンク管理530へ転送される。
Q.931ブロック2003は、すべてのプロトコル処
理を行う。INTF_MANAGER2004は、トラ
ンスポートソフトウェア層532とのインタフェースを
行う。
【0201】L3_PROCESSING2002を図
21に詳細に示す。情報がリンク管理530から受信さ
れると、123work2101は、メッセージがL3
_MGMT_ENTITY2001、または、サブルー
チン2103〜2105のいずれへ転送されるべきかを
決定する。サブルーチン2103は、リンク層からの認
識不可能なプリミティブを処理し、そのようなメッセー
ジが受信されたことを単に記録する。
【0202】ブロック2104は、DL_UDATA_
INDプリミティブを受信するために使用される。l3
_dl_data_ind2105は、123work
2101から呼び出された場合に実際の信号メッセージ
を処理する。サブルーチン2105はQ.931メッセ
ージを処理し、それをmsg_preproc2107
へ転送する。サブルーチン2107は、メッセージの初
期Q.931確認のうちのいくつかを実行する。
【0203】これらの機能は、プロトコル識別子がQ.
931プロトコルのうちの1つを指定することを保証す
ること、呼参照値をチェックすること、および、メッセ
ージ型が正当であることを保証するためにメッセージ型
をチェックすることを含む。呼参照値は、正当な値であ
ること、および、それが現在アクティブな呼であるか、
または、交換ノード101内で処理するためのリソース
が利用可能な新しい呼であることがチェックされる。
【0204】msg_preproc2107は、Q.
931ブロック2003、または、状態マシン、すなわ
ち、図20のGSTA_STM2006もしくはL3S
TA_STM2005のうちの1つ、のいずれかへメッ
セージを転送する。メッセージが大域メッセージである
場合、これは状態マシンGSTA_STM2006へ送
信される。(大域メッセージとは、PRIリンク上のリ
セットのように、全インタフェース上のあらゆる呼に影
響するメッセージである。)
【0205】状態マシン2005および2006は、特
定の型のメッセージに注意し、ブロック2003を利用
してそのメッセージを処理する。呼参照値が通常メッセ
ージを示す場合、状態マシン2005が呼び出される。
呼参照値がヌルの場合、状態処理が要求されていないた
め、ブロック2002はこのメッセージを直接ブロック
2003に送信する。さらに、図21のブロック210
7は、不正なメッセージを受信したと判定した場合、不
正なメッセージが受信されたことを他端に通知するQ.
931メッセージを他端へ返送することを要求するメッ
セージを図20のブロック2003へ転送する。(不正
メッセージの例は、不正なプロトコル識別子である。)
【0206】msg_preproc2107は、リン
ク管理からのメッセージを処理する際に、sintf番
号とLDCNの間の翻訳を決定するためにfind_l
dcn2106を利用する。LDCNは、L3_PRO
CESSING2002より上のエンティティへのメッ
セージを識別するために使用される。L3_MGMT_
ENTITY2001による信号の設定中に、ブロック
2001は、LDCNとsintf番号の間の対応を定
義する。
【0207】ブロック2003はメッセージをリンク管
理203に対してフォーマットしているため、Q.93
1ブロック2003の出力はブロック2002を通って
直接流れる。しかし、L3_MGMT_ENTITY2
001からのメッセージは、リンク管理203へ転送さ
れる前にまずサブルーチンsend_l2(2102)
によってフォーマットされなければならない。L3_M
GMT_ENTITY2001がLDCを選択すると、
ブロック2001はこの番号を、図20のパス2012
を通じてトランスポートレベルの管理エンティティへ報
告する。
【0208】図20の要素2003〜2008を考え
る。GSTA_STM2006、L3STA_STM2
005、およびL4STA_STM2007は、システ
ムタスクディスペンサによる実行のための状態待ち行列
に入力される情報を表す。例えば、L3_PROCES
SING2002は、大域呼参照値を受信すると、GS
TA_STM2006に対する待ち行列に情報を入力
し、その結果、システムタスクディスペンサが大域状態
マシンを初期化し、ブロック2003への呼が生じる。
タスク2005は、特定の呼参照値を有するメッセージ
を処理し、システムタスクディスペンサの制御下で、ブ
ロック2003内の適切なルーチンを開始する。
【0209】ブロック2003は、すべてのQ.931
プロトコル処理を実行する。Q.931プロトコルを処
理する際にブロック2003によって実行される機能
は、CCITTブルーブック仕様に明確に定義されてい
る。長円2005および2006は、システムタスクデ
ィスペンサによるタスクの実行を表す。これらのタスク
は、特定の型の呼参照値を処理し、ブロック2003の
特定部分を呼び出すことによって作業を実行する。
【0210】一方、長円2005および2006で表さ
れるタスクは、ISDN仕様によって直接指定される機
能ではない。長円の外から起動されるようにタスクを図
示したのは、システムタスクディスペンサがこれらのタ
スクの初期化を制御することを示すためである。例え
ば、長円2008は、ブロック2004が実行されるべ
きであることを示す情報がシステムタスクディスペンサ
の待ち行列に入力された場合にブロック2004が実行
されることの要求を表す。
【0211】ブロック2004は、トランスポートソフ
トウェア層405へのインタフェースとして作用し、ト
ランスポートソフトウェア層405から着信するメッセ
ージを処理し、そのメッセージを、長円2005を通じ
てブロック2003によって処理される信号メッセージ
に変換するか、または、設備またはトランスポート能力
に対する上位レベルからの要求を処理する。
【0212】INTF_MANAGER2004の主な
仕事は、特定のインタフェースに対する設備およびトラ
ンスポートの管理である。これを実行するため、ブロッ
ク2004は、呼の初期設定(例えば呼要求)を処理
し、各呼に必要なチャネルの数を交渉する。この機能を
実行するため、ブロック2004は各LDCに付随する
Bチャネルの数を知っており、呼のために使用される特
定のBチャネルを選択する。
【0213】交換ノード101のような交換ノードを通
るパスまたは複数の交換ノードを通るパスを決定するこ
とはブロック2004の仕事ではない。トランスポート
層405が、その型のパスを発見する責任を有する。こ
れは図22、23および24に関して説明する。ブロッ
ク2004は交渉によっていずれのBチャネルが特定の
呼のために使用されるかを決定する。この交渉は、同じ
く呼を設定しようとしている他のシステム要素の対応す
るエンティティ(例えば図5の交換ノード102)と行
われる。
【0214】特定の電話機によって発信された呼の設定
中、ブロック2004は、いずれのBチャネルが音声情
報を転送するために使用されるかに関して電話機と交渉
し、Q.931プロトコルに関する信号を処理する。さ
らに、インタフェースマネージャ2004は、リンク層
および物理層に適切なコマンドを送信し、インタフェー
ス自体を適切に設定する。
【0215】呼が開始されると、トランスポートソフト
ウェア層405は呼の宛先を判定し、ノード101内で
内部交換を設定する。トランスポートソフトウェア層4
05はノード内ルーティングルーチンを使用してこの機
能を実行する。トランスポートがノード101内で調整
された後、トランスポートソフトウェア層532は長円
2008を通じてブロック2004を起動して、ノード
101の出力インタフェース上の呼の設定を交渉する。
ブロック2004は、発信電話機からの最初の設定要求
の交渉と同様にしてこれを実行する。要約すれば、ブロ
ック2004は、呼に対して特定のシステムインタフェ
ースからいずれのBチャネルが使用されるかを交渉する
ことによって選択を行う。
【0216】図20のブロックの機能をさらに理解する
ため、交換ノード101から交換ノード102へ呼を設
定することに関する次の詳細な例を考える。最初に、リ
ンク管理530から要求(DL_DATA_IND)プ
リミティブが着信する。L3_PROCESSING2
002は、このプリミティブに応答して、特定の呼参照
値の存在をチェックし、プロトコルをチェックする。
【0217】次に、ブロック2002は、L3STA_
STM2005に対する待ち行列に、メッセージが受信
されたことを入力する。システムタスクディスペンサの
制御下で、長円2005は、ブロック2003の実行を
開始し、例えばメッセージが正常状態にあることを保証
するために、受信メッセージに対するプロトコル処理を
行う。次に、ブロック2003は、長円2008を通じ
てシステムタスクディスペンサに、呼要求がありブロッ
ク2004が実行されるべきであることを指示する。
【0218】次にブロック2004は、この呼を処理す
るために、要求されたインタフェース上に利用可能なB
チャネルがあること(呼がBチャネルを要求する場合)
を確認し、長円2005を通じて呼処理要求を返送す
る。システムタスクディスペンサの制御下で、長円20
05はブロック2003を開始し、発信電話機のネット
ワークソフトウェア層531へ返送する呼開始メッセー
ジを発生する。さらに、ブロック2004は、長円20
07を通じてトランスポートソフトウェア層532を起
動し、要求されたリソースが呼を完了するためにノード
101内に存在することを判定する。
【0219】要求されたリソースは、交換ノード101
のものに制限されることもあり、着ノードに到達するた
めに他のノードのリソースを要求することもある。着ノ
ードが到達可能であるか否かを判定することはトランス
ポートソフトウェア層532およびセションソフトウェ
ア層533の仕事である。ブロック2003は、呼開始
メッセージを送信するために起動されると、まず、この
呼の段階で呼開始メッセージを送信することが正しいか
どうか確認し、呼開始メッセージを形成してL3_PR
OCESSING2002へ送信する。ブロック200
2は、呼のメッセージをdl_data_reqプリミ
ティブに形成し、これはリンク管理530へ送信され
る。
【0220】トランスポートソフトウェア層532によ
る情報の処理中に、トランスポートソフトウェア層53
2が着ノードへルーティングするための情報を有しない
場合、トランスポートソフトウェア層532はセション
ソフトウェア層533とともに着ノードへのパスを決定
する。セションソフトウェア層533は、ダイヤル数字
を評価することによって、呼がいずれのノードを宛先と
するかを決定する。
【0221】セションソフトウェア層533がそのノー
ドを決定すると、トランスポートソフトウェア層532
がそのノードに到達する方法を決定する。呼をルーティ
ングする方法を決定した後、トランスポートソフトウェ
ア層532は着ノードへの呼を設定する。他のノードへ
の呼を設定するため、トランスポートソフトウェア層5
32は長円2008を通じてINTF_MANAGER
2004を起動する。
【0222】ブロック2004は、LDCによって制御
され、着ノードに接続されたインタフェースを選択す
る。次にブロック2004は、そのインタフェース上の
Bチャネルを選択する。この選択の完了後、ブロック2
004は、そのノードと呼の設定を交渉する。呼の設定
を交渉するため、ブロック2004は長円2005に付
随する状態マシンを起動し、着ノードへ送信するため、
ブロック2003に適切なメッセージを発生させる。ブ
ロック2004もまた、LDC上で利用される呼参照値
を選択する。ブロック2003は、メッセージが送信さ
れる(設定メッセージ)ことを確認し、このメッセージ
を形成し、それをL3_PROCESSINGブロック
2002へ転送する。
【0223】パス2013および2014上の情報は、
ヌル呼参照値を有して受信されたメッセージからなる。
このメッセージは2つの一般的分類に分かれる。第1分
類は、層533から536の間で、他のノードの同位層
のメッセージとともに、トランスポートされるメッセー
ジである。第2分類のメッセージは、呼に関係しないメ
ッセージである。例えば、端末装置でのボタンプッシュ
は呼に関係なく、端末装置からノードへヌル呼参照値と
ともに送信される。
【0224】[呼ルーティングの詳細]この説は、セシ
ョンソフトウェア層533、トランスポートソフトウェ
ア層532、およびネットワークソフトウェア層531
の観点から呼ルーティングを説明する。前節では、図2
0および21に関して、呼を設定する際にネットワーク
ソフトウェア層531によって実行される作用について
詳細に説明した。
【0225】図22は、ネットワークソフトウェア層5
31、トランスポートソフトウェア層532、およびセ
ションソフトウェア層533の間で呼が識別され処理さ
れる方法を示す。交換ノード101はこれらのソフトウ
ェア層を実行する。ネットワークソフトウェア層531
では、図14に関して前に説明したように、呼の各半分
がCRN番号(例えばCRN1420)および呼記録1
421によって識別される。図22から分かるように、
呼記録はソフトウェア層を通じて共通であり、各層は呼
記録とともに付加情報を使用する。呼記録は、各交換ノ
ード内の共通テーブルから取得され、呼記録番号は特定
の交換ノード内では一意的である。
【0226】トランスポートソフトウェア層532は、
呼の各半分をLDCNおよび呼記録番号によって指定す
る。レベル4ルーティングテーブルで説明した情報がL
DCNによって指定され、LDCN番号が交換ノードか
ら他の交換ノードへのリンク(またはリンクのセット)
を表すために、LDCNが使用される。呼記録は、特定
の呼に対して、図22に示す3つのソフトウェア層すべ
てにおいて同一に識別される。
【0227】セションソフトウェア層533は、各呼が
その呼に対して設定された唯一のセション(例えばセシ
ョン2207)を有することによって信号情報を交換す
るために呼が結合する、ソフトウェアアーキテクチャ内
の点である。セション記録は、呼記録1421および呼
記録1444のような2つの呼記録に対応する。各呼記
録は呼の半分の一部である。(呼の各半分を「半呼」と
いう。)この規則の例外は、呼がアプリケーションへの
ものである場合である。その場合、1つの呼記録のみが
使用される。呼の他の半分はアプリケーションソフトウ
ェア層で終端する。
【0228】呼が図22に示す3つのソフトウェア層に
よって処理される方法を理解するため、以下の段落で与
えるいくつかの例を考える。これらの例では、呼記録1
421および1444に対応するインタフェースを説明
する図14を参照しなければならない。次の例では、呼
記録1421はPRIリンク150に対応し、呼記録1
444はBRIリンク144に対応する。
【0229】呼がPRIリンク115で受信されている
と仮定する。この呼は、BRIリンク144を通じてB
RI端末装置124を宛先とする。LDCN1419
は、PRIリンク150がアクティブになったときに設
定されている。この呼に対応する設定メッセージがLD
CN1419を通じて受信されると、前半呼が開始され
ているうちに呼記録1421が設定され、LDCN14
19に対応される。
【0230】着ノード番号およびダイヤル電話番号がネ
ットワークソフトウェア層531からトランスポートソ
フトウェア層532へ転送される。トランスポートソフ
トウェア層532は、交換ノード101が着ノードであ
り、この型の情報を記録するフラグであるノードフラグ
をセットしていることを判定する。次に、ノードフラグ
およびダイヤル番号がセションソフトウェア層533へ
通信される。
【0231】セションソフトウェア層533は、ダイヤ
ル番号から、この呼がBRI端末装置124へ送信され
ていることを判定する。セションソフトウェア層533
はセション記録2207を設定し、BRI端末装置12
4に対応するものとして呼記録1444を設定する。こ
れら2つの記録を設定することによって、セションソフ
トウェア層533は後半呼の初期化を開始し、前半呼を
完了する。
【0232】セションソフトウェア層533は設定要求
をトランスポートソフトウェア層532へ送信し、この
設定要求がLDCN1441に対応することを識別す
る。このLDCN番号は、BRIリンク144がアクテ
ィブになったときに設定されている。次に、トランスポ
ートソフトウェア層532は、設定要求をネットワーク
ソフトウェア層531へ送信する。ネットワークソフト
ウェア層531は、この設定要求を、下位ソフトウェア
層およびBRIリンク144を通じてBRI端末装置1
24へ転送する。
【0233】BRI端末装置124が呼出メッセージで
応答すると仮定すると、このメッセージは、呼記録14
44によって識別される後半呼によって、ネットワーク
ソフトウェア層531およびトランスポートソフトウェ
ア層532を通じてセションソフトウェア層533へ転
送される。セションソフトウェア層533は、セション
記録2207内の情報を利用して、呼記録1421に対
応する前半呼を識別する。次に、呼出メッセージはトラ
ンスポートソフトウェア層532、ネットワークソフト
ウェア層531、下位ソフトウェア層、およびPRIリ
ンク150によって発交換ノードへ通信される。
【0234】第2例として、交換ノード102内のアプ
リケーションが、交換ノード101内のアプリケーショ
ンと論理呼を設定するために設定メッセージを送信する
と仮定する。設定メッセージは、第1例でなされたのと
同様にして、前半呼を設定することによって処理され
る。しかし、セションソフトウェア層533は、セショ
ン記録2207を設定した後、後半呼を設定せず、その
情報をアプリケーションソフトウェア層536内のアプ
リケーションへ転送する。そのアプリケーションは接続
要求によって応答し、この接続要求は、ソフトウェア層
533、532、および531を通って転送された後、
PRIリンク150を通じて交換ノード102へ通信さ
れる。
【0235】第3例として、呼が交換ノード102から
交換ノード101を通じて交換ノード104へ設定され
ると仮定する。さらに、この例では、LDCN1441
は、図1に示すように、交換ノード104を交換ノード
101に相互接続するPRI155に対応すると仮定す
る。さらに、ノード番号は交換ノード104を表すと仮
定する。設定メッセージが交換ノード102からPRI
リンク150を通じて受信されると、ネットワークソフ
トウェア層531は、トランスポートソフトウェア層5
32へ通信される設定指示を発生し、呼記録1421を
設定して、前半呼の設定を開始する。
【0236】トランスポートソフトウェア層532はノ
ード番号を検査し、交換ノード101は着交換ノードで
ないと判定する。従って、層532はノードフラグをセ
ットしない。ダイヤル番号が、ノードフラグとともに、
セションソフトウェア層533へ通信され、ノードフラ
グがセットされていないため、セションソフトウェア層
533はダイヤル番号に基づいて呼をルーティングしよ
うとはしない。
【0237】今の例ではノードフラグが設定されていな
いため、セションソフトウェア層533はセション記録
2207を設定し、呼記録1444が選択され、後半呼
の設定を開始する。次に、ノード番号および呼記録番号
が設定要求としてトランスポートソフトウェア層532
へ通信される。トランスポートソフトウェア層532
は、レベル4ルーティングテーブルに照会し、LDCN
1441が交換ノード104へのパスであると判定す
る。
【0238】次に、トランスポートソフトウェア層53
2は、呼記録1444をLDCN1441に対応させ、
設定要求をネットワークソフトウェア層531へ送信す
る。次に、ネットワークソフトウェア層531はPRI
リンク155を通じて交換ノード104との通信を設定
する。前に図6〜12で説明したように、ノード番号が
交換ノード101を着ノードとして指定し、ダイヤル番
号はセションソフトウェア層533によって交換ノード
104上に存在すると判定されることも可能である。ソ
フトウェア層532および533によって実行される機
能は異なるが、2つの半呼は上記のように設定され、設
定メッセージが交換ノード104へルーティングされ
る。
【0239】図23は、ネットワークソフトウェア層5
31からの半呼に対してトランスポートソフトウェア層
532によって受信される情報の流れを示す。図23
は、半呼を定義するLDCNと呼記録のそれぞれの一意
的な組合せを処理する際にトランスポートソフトウェア
層532のルーチンによってなされる作用を示す。各半
呼は、トランスポートソフトウェア層532において3
つの状態、すなわち、アイドル状態、設定状態、および
アクティブ状態、をとり得ると仮定する。
【0240】アイドル状態は、呼記録がLDCNに対応
する前の初期条件である。設定状態は、設定指示がネッ
トワークソフトウェア層531から受信された後に生じ
る。アクティブ状態は、最初の終端間メッセージが呼の
他の半分から受信(例えば、セションソフトウェア層5
33から受信)された後、設定状態から入る。終端間メ
ッセージは、呼出、接続、または開始メッセージであ
る。
【0241】図23のソフトウェアルーチンは、ネット
ワークソフトウェア層531から受信される指示に応答
して、要求をネットワークソフトウェア層531へ返送
するか、または、指示をセションソフトウェア層533
へ送信する。図23の流れ図は、2つの主要なセクショ
ンを有する。第1セクションは、ブロック2302〜2
307からなり、ネットワークソフトウェア層からの設
定指示に応答して新しい半呼を設定することに関係す
る。第2セクションは、ブロック2308〜2323か
らなり、設定された半呼に関係する。
【0242】判定ブロック2301は、ネットワークソ
フトウェア層531から受信されている指示が設定指示
であるかどうか判定する。設定指示である場合、判定ブ
ロック2302は、呼がアイドル状態にあるかどうかチ
ェックする。呼がアイドル状態にない場合、設定指示は
この半呼がアイドル状態にあるときにのみ受信されるべ
きであるため、エラー回復ブロック2303が実行され
る。
【0243】この半呼がアイドル状態にある場合、ブロ
ック2304が実行され、この半呼が設定状態に入る。
判定ブロック2305は、交換ノード101のノード番
号が設定指示の着ノード番号に等しいかどうか判定す
る。その判定が真である場合、ノードフラグがセットさ
れる。このフラグは2つの半呼の両方に利用可能であ
る。ノードフラグは、この判定をセションソフトウェア
層533に渡すために使用される。
【0244】ブロック2306および2307は、交換
ノード101が指定ノードであるかどうかを指示するた
めにノードフラグを適切にセットするために使用され
る。設定指示はまた、ネットワークソフトウェア層53
1からのLDCNおよび呼記録番号を含み、いずれのL
DCNおよび呼記録が使用されているかを指定する。
(この半呼では、LDCNはLDCN1419であり、
呼記録は呼記録1421である。)呼記録は、設定メッ
セージが物理層から受信されたとき、ネットワークソフ
トウェア層531によって選択されたものである。LD
CNは、交換ノード101が設定メッセージを受信した
リンクに従って決定される。
【0245】ブロック2307に関して、図4に関して
前に説明したように、トランスポートソフトウェア層
は、受信交換ノードに対して指定されていない設定メッ
セージのすべての必要なルーティングを実行する。しか
し、呼が受信交換ノードを通ってルーティングされてい
るため、セションがこの呼に対して設定されることが可
能なように、この設定メッセージをセションソフトウェ
ア層533へ転送する必要がある。ブロック2307は
この目的を実現する。ブロック2306に関して、セシ
ョンソフトウェア層533が呼の宛先(端点または後続
の交換ノードのいずれか)を決定するためにダイヤル番
号を利用して必要な作用を実行することができるよう
に、セションソフトウェア層533へ設定指示を送信す
る必要がある。
【0246】判定ブロック2301に戻って、ネットワ
ークソフトウェア層から受信された指示が設定指示でな
い場合、判定ブロック2318が実行され、この半呼が
呼設定状態にあるかどうか判定される。この半呼が呼設
定状態にない場合、判定ブロック2319が、この半呼
がアイドル状態にないことを保証するために使用され
る。アイドル状態はこの時点でのエラーを示すため、そ
の場合はエラー回復ブロック2332が実行されること
になる。この半呼がアイドル状態にないと仮定すると、
指示が解放指示であるかどうかチェックされる。解放指
示である場合、ブロック2322が実行される。ブロッ
ク2322はこの半呼の状態をアイドル状態に戻し、呼
記録を解放する。いずれの場合にも、解放指示が実行さ
れるか否かに関わらず、その指示はセションソフトウェ
ア層533へ送信される。
【0247】判定ブロック2318に戻って、半呼が呼
設定状態にある場合、判定ブロック2313は、指示が
呼出、接続、または、呼が呼設定状態からアクティブ状
態に進むことを示す開始指示であるかどうかチェックす
る。ISDNプロトコルは、これら3つのメッセージの
うちのいずれも、さまざまな条件下で設定メッセージに
応答して与えられることを可能にする。判定ブロック2
313の判定に対する答が真である場合、ブロック23
16が実行され、(ネットワークソフトウェア層から転
送されている)指示のルーティングベクタに含まれる情
報を利用して、レベル4ルーティングテーブルを更新す
る。最後に、ブロック2314は、指示をセションソフ
トウェア層533へ転送する。
【0248】判定ブロック2313に戻って、この判定
ブロックによってなされた判定の答が偽である場合、判
定ブロック2312が実行され、受信メッセージが解放
指示であるかどうか判定される。解放指示でない場合、
その指示はこの層に影響しないため、ブロック2308
および2309によってセションソフトウェア層へ転送
される。解放指示である場合、この指示は、従来の通信
システムに比べて改善された方法で処理される。
【0249】まず、この解放指示は、呼がブロックされ
たことを示しているかどうかチェックされる。呼がブロ
ックされている場合、宛先への他のパスが存在するかど
うか知るために判定ブロック2310が実行される。こ
の論理は、判定ブロック2311および2310で決定
される。ブロック2310が実行される場合、遠隔交換
ノードへ送信される設定メッセージによってその遠隔ノ
ードは解放メッセージを送信したと仮定される。
【0250】この解放メッセージに応答して、交換ノー
ド101は、上記のようにレベル4ルーティングテーブ
ルを利用して着交換ノードへの他のパスの発見を試み
る。判定ブロック2310で新しいパスが発見された場
合、制御は判定ブロック2331に移る。判定ブロック
2331は、ネットワークソフトウェア層531が、最
初のセション記録および呼記録を使用して新しいパスを
定義する新しいLDCN番号(これはトランスポートソ
フトウェア層532によって供給される)を利用して呼
を設定することを試みるよう要求する設定要求をそのネ
ットワークソフトウェア層531へ送信する。最初のセ
ション記録が使用されているため、セションソフトウェ
ア層533によってなされるべき追加作業は不要であ
る。従って、セションソフトウェア層533へ転送され
る指示はない。判定ブロック2311または2310が
否定的判定をした場合、ブロック2309が上記のよう
に実行される。
【0251】図24は、セションソフトウェア層533
から受信される要求に応答して、トランスポートソフト
ウェア層532によってとられる作用を示す。第1セク
ションはブロック2402〜2412からなり、新しい
半呼を設定する初期ステップに関係する。第2セクショ
ンはブロック2415〜2426からなり、設定された
半呼に関係する。設定された半呼は設定状態またはアク
ティブ状態のいずれかにある。
【0252】判定ブロック2401は、半呼の状態がア
イドル状態か否かをチェックする。半呼がアイドル状態
にある場合、判定ブロック2402は、設定要求がセシ
ョンソフトウェア層533から受信されているかどうか
チェックする。設定要求でない場合、ブロック2403
が実行され、エラー回復を実行する。設定要求の場合、
判定ブロック2404が実行され、以前に図23の判定
ブロック2306または2307のいずれかによる他の
半呼の処理中にトランスポートソフトウェア層532に
よってセットされた可能性のあるノードフラグをチェッ
クする。
【0253】ノードフラグがセットされていない場合、
このことは、セションソフトウェア層がこの交換ノード
から発信する呼を設定しているか、または、この交換ノ
ードは以前にルーティングされた呼に対するタンデム点
であることを示す。この状況では、利用可能な経路がな
いため、トランスポートソフトウェア層は前方非循環方
向にその呼をルーティングするか、または、その呼を切
断しなければならない。このため、判定ブロック240
5は、遠隔ノードから受信されるメッセージ中に存在す
る経路ベクタから、非循環経路が利用可能か否かを判定
する。
【0254】利用可能な非循環経路がある場合、ブロッ
ク2406が実行され、LDCN番号とともに設定要求
をネットワークソフトウェア層531へ送信する。LD
CNは新しい経路を識別する。さらに、ブロック240
6は状態を設定状態にセットする。非循環経路が利用可
能でない場合、ブロック2407が実行され、ネットワ
ークソフトウェア層531に解放要求を送信し、状態を
アイドル状態にセットし、レベル5にセション記録を削
除するよう通知する。
【0255】判定ブロック2404に戻って、ノードフ
ラグが、呼が受信交換ノードを宛先とするか、または、
この交換ノードから発信したことを示す場合、新しい着
ノードへの最適経路を発見するためにブロック2408
が実行される。(最適経路は、介在交換ノードが最小の
経路によって定まる。)図25に関して説明するよう
に、呼が他の交換ノードへルーティングされなければな
らない場合、セションソフトウェア層533は、交換ノ
ード101が着側であることを示すノードフラグに応答
して、ノード番号を新しいノード番号に変更する。この
ような場合、交換ノード101は、他の交換ノードへの
経路中の中間ノードである。
【0256】判定ブロック2409は、経路が発見され
たか否かをチェックする。経路が発見された場合、判定
ブロック2410は、発見された経路が循環経路である
かどうか判定する。(循環経路は、新しい着交換ノード
が、以前に通過した交換ノードのリスト中にあるか、ま
たは、経路選択が以前の交換ノードに戻る場合に識別さ
れる。)循環経路の場合、ノード番号が変更されたこと
を示し、その呼に対する経路をバックアップするリダイ
レクト要求がネットワークソフトウェア層531に送信
される。
【0257】その結果、交換ノード101を通して呼を
ルーティングする必要がないため、リダイレクトメッセ
ージが、最初の設定要求を交換ノード101に送信した
交換ノードへ送信される。リダイレクト要求の機能は前
に説明した。判定ブロック2410の判定で経路が循環
的でない場合、ブロック2411が実行され、ブロック
2408で決定されたLDCNによって定義される新し
い経路によってネットワークソフトウェア層531へ設
定要求が送信され、この半呼の状態を設定状態にセット
する。
【0258】ここで、判定ブロック2401に戻る。判
定が偽の場合、判定ブロック2415が実行され、この
半呼が設定状態にあるかどうか判定される。この半呼が
設定状態にある場合、判定ブロック2416は、それが
解放要求であるかどうか判定する。解放要求である場
合、この半呼の状態はアイドル状態にセットされる。解
放要求でない場合、判定ブロック2418が実行され、
要求が終端間メッセージであるかどうか判定する。その
答が真である場合、ブロック2419は、この半呼の状
態をアクティブ状態にセットし、接続メッセージの場
合、ブロック2420がBチャネル接続を行い、ブロッ
ク2421がネットワークソフトウェア層531へ要求
を送信する。判定ブロック2418の判定が偽である場
合、ブロック2421が直ちに実行される。
【0259】判定ブロック2415に戻る。判定が偽で
ある場合、判定ブロック2422および2424は、要
求が設定要求であるかどうか、および、半呼がアクティ
ブ状態にあるかどうか、それぞれ判定する。判定ブロッ
ク2422による判定が真であり、判定ブロック242
4による判定が偽である場合、エラー回復ブロック24
23が実行される。そうでない場合、判定ブロック24
25が実行され、要求が解放要求であるかどうか判定す
る。解放要求である場合、この半呼はブロック2426
によってアイドル状態にセットされ、ブロック2421
が実行される。
【0260】図25は、トランスポートソフトウェア層
532から受信される指示へのセションソフトウェア層
533の応答を示す。図22で、セションソフトウェア
層は2つの半呼を結合し、セション記録を利用して完全
な呼を形成することを説明した。さらに、アプリケーシ
ョンソフトウェア層のアプリケーションで終端される呼
はセションソフトウェア層によって指定アプリケーショ
ンとの間で通信される。
【0261】さらに、セションソフトウェア層は、アプ
リケーションから着信する要求に応答して、他の交換ノ
ードで実行されるアプリケーションへ呼を設定する。さ
らに、セションソフトウェア層は、レベル5ルーティン
グテーブルを利用して上記のようにダイヤル番号によっ
てルーティングを実行する。図25は、トランスポート
ソフトウェア層532から受信される指示に応答するセ
ションソフトウェア層533の動作を説明する。
【0262】セションソフトウェア層533はこうした
要求に応答して情報をアプリケーションへ通信し、トラ
ンスポートソフトウェア層532へ付加要求を送信する
ことによって応答する。トランスポートソフトウェア層
532へ送信される要求は、図22の2つの半呼のいず
れかに対するものであることも可能である。トランスポ
ートソフトウェア層532から受信される情報に関し
て、セションソフトウェア層533はこの要求を他の半
呼に単に通信する。
【0263】判定ブロック2501は、トランスポート
ソフトウェア層から受信した指示に応答して、その指示
が設定指示であるか否かを判定する。その指示が設定指
示である場合、判定ブロック2502が実行され、ノー
ドフラグが、受信ノード(交換ノード101)がその指
示の着ノードであることを示しているかどうか判定す
る。ノードフラグは図23のブロック2306および2
307によってセットされた。
【0264】ブロック2502の判定が偽である場合、
ルーティング機能は着ノードを表すノード番号に対して
実行されるため、セションソフトウェア層533はルー
ティング機能を実行する必要がない。しかし、設定され
なければならない新しい半呼に対する呼記録がブロック
2503によって取得される。例えば、図22の呼記録
1421を処理する前半呼に対する設定指示が受信され
たと仮定すると、後半呼に対して取得される呼記録は、
その呼がBRIリンク144上でトランスポートされて
いると仮定すれば、呼記録1444に対応する。呼記録
が取得された後、ブロック2504はトランスポートソ
フトウェア層532へ設定要求を送信し、それによっ
て、トランスポートソフトウェア層532は、後半呼に
対するノード番号に基づいて設定メッセージのルーティ
ングを実行することができる。
【0265】判定ブロック2502に戻って、その判定
への答が真である場合、判定ブロック2508が実行さ
れ、その半呼が交換ノード101のアプリケーションを
宛先とするものかどうか判定される。その答が真である
場合、ブロック2509が実行され、その半呼に関係す
る他の交換ノードへ接続要求が返送される。後半呼は設
定されていない。しかし、セション記録を設定する必要
があり、この機能はブロック2510によって実行され
る。
【0266】判定ブロック2508に戻って、その判定
への答が偽である場合、判定ブロック2513が実行さ
れる。その答が真である場合、これは、設定メッセージ
がその交換ノードに接続された端末(例えばBRI端末
装置)に対するものであることを意味する。この場合、
ブロック2514および2515が実行され、新しい半
呼が設定され、ブロック2516の実行によって設定要
求が端末に送信される。
【0267】判定ブロック2513に戻って、端末また
はアプリケーションがこのノードに存在しない場合、ま
ず、ダイヤル番号を利用してその端末が接続される端末
への交換ノードを決定することによって端末への経路の
設定を試みなければならない。この作用は、図6〜12
に関して前に説明したようにブロック2519によって
実行される。判定ブロック2520は、着ノードの探索
が成功したか否かを判定する。
【0268】探索が成功しなかったということは、交換
ノード101がその端末をホストする交換ノードを識別
することができないことを示し、その場合、ブロック2
521が実行され、その結果、解放要求がトランスポー
トソフトウェア層532へ送信される。着ノードが発見
された場合、ブロック2522および2523が実行さ
れ、新しい半呼が設定される。設定要求がトランスポー
トソフトウェア層532へ送信され、ブロック2519
の実行によって決定された交換ノードとの後半呼が設定
される。
【0269】判定ブロック2501に戻って、指示が設
定指示でない場合、判定ブロック2527が実行され、
それが解放指示であるかどうか判定される。解放指示で
ある場合、ブロック2528がセション記録を削除す
る。これは、呼を削除する効果を有する。例えば、解放
指示が呼記録1421に対応する半呼から受信された場
合、ブロック2529は、呼記録1444に対応する半
呼へ解放指示を送信する。想像されるように、この動作
によって、呼は一連の交換ノードを通じて削除される。
【0270】判定ブロック2527に戻って、指示が解
放指示でない場合、判定ブロック2530は、その指示
がアプリケーションに対応するかどうかチェックする。
このチェックは、単にセション記録を検査し、その記録
に与えられる宛先へその情報を通信することによって実
行される。従って、それがアプリケーションである場
合、ブロック2531が実行される。しかし、それがア
プリケーションでない場合、ブロック2532の実行に
よって、後半呼へその情報が送信される。
【0271】図26は、プレゼンテーション層から送信
される要求に応答してセションソフトウェア層によって
実行される機能を示す。判定ブロック2601は、その
要求が設定要求であるかどうか判定する。設定要求であ
る場合、ブロック2602および2603の実行によっ
て、セションソフトウェア層で半呼が設定される。ブロ
ック2604は、着ノードを決定するために、アプリケ
ーションによって提供されたダイヤル番号を解釈する。
次に、ブロック2609は、トランスポートソフトウェ
ア層へ設定要求を送信する。
【0272】判定ブロック2601に戻って、要求が設
定要求でない場合、判定ブロック2605は、それが解
放要求であるかどうか判定する。解放要求である場合、
ブロック2606はセション記録を削除し、トランスポ
ートソフトウェア層へ通信するために、その解放要求を
ブロック2607へ転送する。判定ブロック2605に
戻って、その答が偽である場合、ブロック2608は、
そのアプリケーションとの呼に関係する端末または交換
ノードへ通信するために、トランスポートソフトウェア
層へその要求を単に送信する。
【0273】リダイレクトメッセージを実現する際に図
22のソフトウェア層531、532、および533に
よってなされる作用をさらに詳細に説明する前に、リダ
イレクトメッセージが符号化される方法を考える。IS
DN信号はISDN標準Q.931によって定義され、
呼の開始、呼の進行、呼の終了、国内使用情報の通信、
ローカルサービス網情報、ならびに、通信システムおよ
び端末に対するユーザ固有情報を制御するために、国際
標準を提供することが意図されている。リダイレクトメ
ッセージ情報は、従来の方式を使用してベンダ型メッセ
ージとして符号化される。ベンダまたは国内型メッセー
ジに対し、第1オクテット(これはメッセージ型を定義
する)はエスケープコードであり、これによって、交換
ノードは第2オクテットを検査し、そのメッセージが国
内型メッセージであるかまたはベンダ型メッセージであ
るかを判定する。
【0274】これらのソフトウェア層がリダイレクトメ
ッセージに応答する方法を理解するため、電話呼が、ノ
ードおよびダイヤル方式階層情報のみを使用して、BR
I端末装置126とBRI端末装置123の間に設定さ
れている場合を考える。設定メッセージは最初にBRI
端末装置126から交換ノード109、104、および
101を介して交換ノード102へルーティングされ
る。
【0275】設定メッセージは、交換ノード101から
交換ノード102へルーティングされ、交換ノード10
1は、呼パスが交換ノード101を通ってそこから逆に
設定される必要があると判定する。交換ノード102は
リダイレクトメッセージを利用して、交換ノード102
と交換ノード101の間の呼パスを削除し、交換ノード
101に、他のパスを決定するよう通知する。交換ノー
ド102によって送信されたリダイレクトメッセージ
は、ノード番号が変更されたことを示し、新しい交換ノ
ード番号は交換ノード101のノード番号であることを
示す。
【0276】図22に関して、交換ノード102によっ
て実行される動作を考える。設定メッセージが受信され
ると、これはソフトウェア層531、532、および5
33を通って、呼の左側の道(呼記録1421およびL
DCN1419)に沿って進む。設定メッセージがセシ
ョンソフトウェア層533によって受信されると、これ
はレベル5ルーティングテーブルに照会し、着交換ノー
ドが交換ノード101であると判定する。
【0277】次に、セションソフトウェア層533は、
図22の右側の道(呼記録1444およびLDCN14
41)に沿ってトランスポートソフトウェア層532へ
設定要求を送信する。しかし、トランスポートソフトウ
ェア層532がセションソフトウェア層533から設定
要求を受信すると、トランスポートソフトウェア層53
2は、循環部分パスが交換ノード102と101の間に
設定されると判定する。
【0278】その結果、トランスポートソフトウェア層
532は、セションソフトウェア層533へリダイレク
ト指示を返送する。セションソフトウェア層533は、
呼のリダイレクト指示に応答して、セション記録220
7を削除し、図22の左側の道上でトランスポートソフ
トウェア層532へリダイレクト要求を送信する。続い
て、トランスポートソフトウェア層532がネットワー
クソフトウェア層531へリダイレクト要求を送信す
る。このリダイレクト要求によって、ネットワークソフ
トウェア層531は呼記録1421、LDCN141
9、およびCRN1420を削除し、この特定の呼に対
応するすべての下位プロトコルを完全に削除する。ま
た、ネットワークソフトウェア層531はリダイレクト
メッセージを交換ノード101へ送信する。
【0279】図22に関して、交換ノード102から受
信されるリダイレクトメッセージに応答して交換ノード
101によって実行される動作を検討する。交換ノード
101は最初に交換ノード104から設定メッセージを
受信し、この設定メッセージは図22の左側の道(呼記
録1421およびLDCN1419、ならびに両側の道
を制御するセションソフトウェア層533)を設定し
た。
【0280】この設定メッセージに応答して、セション
ソフトウェア層533は、交換ノード102へ、図22
の右側の道を通じてトランスポートソフトウェア層53
2へ設定要求を送信する。交換ノード102が交換ノー
ド101へリダイレクトメッセージを返送すると、この
リダイレクトメッセージは図22の右側の道で受信され
る。ソフトウェア層533、532、および531は、
交換ノード102への設定が試みられた呼を削除しなけ
ればならない。しかし、呼記録1444およびセション
記録2207は、交換ノード101と交換ノード111
の間で設定されるパスで使用するために保存される。
【0281】リダイレクトメッセージに応答して、ネッ
トワークソフトウェア層531および階層は、解放メッ
セージが交換ノード102から受信された場合とまった
く同様にして、交換ノード102への呼を削除する。リ
ダイレクト指示に応答して、セションソフトウェア層5
33は、呼が交換ノード111へ接続されるべきである
と判定し、呼が交換ノード111へ設定されるよう要求
する設定メッセージをトランスポートソフトウェア層5
32へ送信する。トランスポートソフトウェア層532
は、セションソフトウェア層533から受信された設定
要求に応答して、新しい呼記録および新しいLDCNを
選択し、図22の右側の道(この場合も図22の呼記録
1444およびLDCN1441で表す)を通じてネッ
トワークソフトウェア層531へ設定要求を送信する。
【0282】次に、図23〜25で、リダイレクトメッ
セージがセションソフトウェア層533およびトランス
ポートソフトウェア層532によって処理される方法を
さらに詳細に考える。まず、交換ノード102が交換ノ
ード101からの設定メッセージに応答して、交換ノー
ド101へリダイレクトメッセージを返送する方法を考
える。設定メッセージは、図22の左側の道で受信され
る。この設定メッセージは交換ノード102のネットワ
ークソフトウェア層531によって受信され、設定指示
が上記のようにトランスポートソフトウェア層532へ
送信される。
【0283】トランスポートソフトウェア層532は、
設定指示を受信すると、上記のように、ブロック230
1、2302、2304、および2305を実行するこ
とによって図23に示すようにこの指示を処理する。ノ
ード番号は、着交換ノードが交換ノード102であるこ
とを示すため、ブロック2306が実行され、判定ブロ
ック2305によって判定がなされた後、指定番号が現
ノード番号に等しいことを示すようにノードフラグをセ
ットする。次に、トランスポートソフトウェア層532
はソフトウェア層533へ設定指示を送信する。
【0284】交換ノード102のセションソフトウェア
層533は、判定ブロック2501および2502を実
行することによって、図25に示すように設定指示を処
理する。ノードフラグは、現ノード番号が着ノード番号
に等しいことを示すようにセットされたため、判定ブロ
ック2508および2513が実行されるといずれの場
合も判定は「偽」であり、その結果、ブロック2519
が実行される。
【0285】ブロック2519が実行されると、交換ノ
ード102のセションソフトウェア層533は、BRI
端末装置123の電話番号を含む番号ブロックが交換ノ
ード101に与えられたことを判定する。判定ブロック
2520は、指定ノードがブロック2519で発見され
たと判定し、それによってブロック2522、252
3、および2524が実行され、その結果、呼記録およ
び設定セション記録が取得され、設定要求が交換ノード
102のトランスポートソフトウェア層532へ図22
の右側の道で送信される。
【0286】この設定要求は、図24に従ってトランス
ポートソフトウェア層532によって処理される。判定
ブロック2401、2402、および2404が実行さ
れ、その結果は「真」の判定である。判定ブロック24
04による判定への答が「真」であるため、ブロック2
408が実行され、その結果、PRIリンク150を介
して交換ノード101へのパスが決定される。
【0287】その結果、経路が循環的であることによっ
てブロック2412が実行されるため、判定ブロック2
409への答は「真」であり、判定ブロック2410へ
の答は「真」である。ブロック2412の実行の結果、
リダイレクト指示が図22の右側の道に沿ってセション
ソフトウェア層533へ通信され、ノードフラグが、現
ノード番号と等しくない着番号に等しくセットされる。
リダイレクトメッセージが右側の道に沿ってセションソ
フトウェア層533へ通信されるというこの状況では、
セションソフトウェア層533に、トランスポートソフ
トウェア層532が循環部分パスを決定したことを指示
するために、ノードフラグが利用される。
【0288】セションソフトウェア層533では、リダ
イレクト指示は図25に示すように処理される。判定ブ
ロック2501、2527、および2530は「偽」の
判定を生成し、その結果、判定ブロック2533が実行
される。判定ブロック2533は、トランスポートソフ
トウェア層からの指示がリダイレクト指示であったかど
うか判定する。従って、判定ブロック2533による判
定は「真」である。
【0289】ノードフラグは、着ノード番号が現ノード
番号に等しくないことを示すようにセットされているた
め、この「真」の判定に応答して、判定ブロック254
1が実行される結果、ブロック2542が実行される。
ブロック2542の実行の結果、リダイレクト要求が、
図22の左側の道のトランスポートソフトウェア層53
2へ通信される。セションソフトウェア層533はセシ
ョン記録2207を削除し、リダイレクト要求は、宛先
番号が交換ノード101のノード番号であることを示
す。後で説明するように、この結果、リダイレクトメッ
セージが交換ノード101へ返送される。
【0290】トランスポートソフトウェア層532は、
このリダイレクト要求に応答して、図24に示すように
この要求を処理する。判定ブロック2401による判定
は「偽」であり、その結果、判定ブロック2423が実
行される。これはリダイレクト要求であるため、判定ブ
ロック2428は制御をブロック2429に移し、ブロ
ック2429は、リダイレクト要求を図22の左側の道
に沿ってネットワークソフトウェア層531へ送信す
る。次に、ネットワークソフトウェア層は交換ノード1
01へリダイレクトメッセージを送信する。リダイレク
ト要求がネットワークソフトウェア層531および下位
ソフトウェア層によって処理されると、これらのソフト
ウェア層はリダイレクト要求に応答して、そのリダイレ
クト要求が解放要求であるかのように、交換ノード10
1との呼を消去する。
【0291】次に、交換ノード101が交換ノード10
2から受信されるリダイレクトメッセージに応答する方
法を考える。交換ノード101内のネットワークソフト
ウェア層531は、リダイレクトメッセージに応答し
て、図22の右側の道に沿って、LDCNおよび呼記録
を含む呼の低水準部分を削除し、トランスポート層53
2へリダイレクト指示を送信する。これは図23に示す
ように処理される。
【0292】指示が設定指示でないため、判定ブロック
2301の実行後、制御は判定ブロック2318に移
る。呼は以前に設定状態に入っているため、制御は判定
ブロック2318から判定ブロック2313に移る。判
定ブロック2313は制御を判定ブロック2312に移
し、続いて、判定ブロック2312は制御を判定ブロッ
ク2323に移す。指示はリダイレクト指示であるた
め、制御は判定ブロック2323によって判定ブロック
2324に移る。
【0293】判定ブロック2324は、このリダイレク
トメッセージがルーティングを変更するための交換ノー
ドからのリダイレクトであるか、または、機能(例えば
すべての呼の送信)を実現するためのBRI端末装置か
らのリダイレクトであるかを判定する。このような機能
は、同一出願人による同日の出願(整理番号:9202
71)に記載されている。この判定は、着ノード番号が
リダイレクトメッセージ内に存在するか否かに基づく。
【0294】着ノード番号がリダイレクトメッセージ内
に存在する場合、これは、そのメッセージが交換ノード
からのものであり、このルーティングを実行するための
ものであることを意味する。しかし、着ノード番号がリ
ダイレクトメッセージ内に存在しない場合、これは、B
RI端末装置またはその他の通信端末からのものである
と解釈される。今の状況では、交換ノード101のノー
ド番号である着ノード番号が存在する。従って、制御は
判定ブロック2324から判定ブロック2325に渡さ
れる。着番号は現ノード番号に等しいため、制御は判定
ブロック2325から判定ブロック2329に渡され
る。後で説明するように、判定ブロック2329から始
まるパスは、セションソフトウェア層が経路を決定する
ためにダイヤル番号を調べるものである。
【0295】一時的に判定ブロック2325に戻って、
この判定への答が「偽」であり、ルーティングが他の交
換ノードへのものであることを示す場合、ブロック23
26は図22の右側の道に対する新しい呼記録を取得
し、この新しい着交換ノードへの経路が決定されるよう
に、制御を図24のブロック2408に移す。次に、ブ
ロック2329に戻って、ブロック2329は、着ノー
ド番号が現ノード番号に等しいことを示すようにノード
フラグをセットし、ブロック2330を実行する。ブロ
ック2330は、リダイレクト指示をセションソフトウ
ェア層533へ送信する。
【0296】交換ノード101のセションソフトウェア
層533は、トランスポートソフトウェア層からのリダ
イレクト指示に応答して、この指示を図25に示すよう
に処理する。図25で、判定ブロック2501、252
7、および2530が実行され、その結果、判定は
「偽」であり、判定ブロック2533が実行される。こ
の指示がリダイレクト指示であるため、判定ブロック2
533の実行の結果、判定ブロック2541が実行され
る。
【0297】ノードフラグは、現ノード番号が着ノード
番号であることを示すため、判定ブロック2543が実
行される。仮に判定ブロック2541の判定が「偽」で
あったとしたら、ブロック2542が実行され、その結
果、交換ノード101以外の異なる交換ノードに対する
設定要求が、交換ノード102への呼パスの設定を試み
る際に利用されたのと同一のセション記録を使用して、
トランスポートソフトウェア層へ送信されることにな
る。
【0298】次に、判定ブロック2543に戻る。着端
末は交換ノード101に接続されていないため、ブロッ
ク2544ではなくブロック2545が実行される。ブ
ロック2545は、着端末の電話番号を利用してレベル
5ルーティングテーブルを検索する。この検索の結果、
交換ノード番号は交換ノード111のものであると決定
される。交換ノードが発見されたため、判定ブロック2
546の結果、ブロック2548が実行され、これは設
定要求を交換ノード101のトランスポートソフトウェ
ア層532へ送信する。この設定要求は、交換ノード1
02への呼の設定を試みた際に利用されたのと同一のセ
ション記録を使用するが、新しい呼記録が取得される。
【0299】交換ノード101のトランスポートソフト
ウェア層532は、セションソフトウェア層からの設定
要求に応答して、呼の要求を、図24に示し前に説明し
たように処理する。
【0300】[内部配置の識別]初期化時に、交換モジ
ュールの各要素は内部診断を実行し、その識別情報およ
び内部診断の結果を、そのモジュールを制御するエンジ
ェルプロセッサへ転送する。図5に示すように、2種類
のモジュールがある。遠隔モジュール(例えば遠隔モジ
ュール511)は、BRIまたはPRIリンクを介して
ノードプロセッサ510から物理的に離れている。
【0301】局所モジュール(例えば、局所エンジェル
512、ネットワーク515、インタフェース516、
およびインタフェース517からなるもの)は、ノード
プロセッサ(例えばノードプロセッサ510)と同一の
ボードキャリアに物理的に位置し、このノードプロセッ
サはソフトウェアで局所エンジェルを実現する。内部配
置識別を実行するプロセスを、遠隔モジュール511に
関して説明するが、局所モジュールも同様の動作を実行
する。
【0302】遠隔モジュール511の正面図を図27に
示し、背面図を図28に示す。図27に示すように、遠
隔モジュール511は、ボードキャリア2707に物理
的にマウントされたプリント回路ボード2701〜27
06からなる。これらのボードは、図28に示すよう
な、キャリア2707に付属するバックプレーン280
1にプラグインする。図27の各ボードは、そのボード
上の回路に対して内部診断を実行するため、および、遠
隔エンジェルプロセッサボード2706上に物理的にマ
ウントされる遠隔エンジェルプロセッサ520へボード
の識別情報を報告するためのプロセッサを有する。
【0303】さらに、図28に示すように、バックプレ
ーン2801上にはバックプレーンプロセッサ2802
が物理的にマウントされる。バックプレーンプロセッサ
2802は、バックプレーン2801のバックプレーン
型、バックプレーン2801にプラグインされるボード
の数、および各ボードの位置を表す情報を提供する。
【0304】図5のネットワーク529はネットワーク
ボード2704によって物理的に実現され、図5のイン
タフェース527はPRIボード2702上に実現され
る。補助回路がトーンボード2705上にマウントされ
る。電源ボード2701は、必要な電力をバックプレー
ン2801にプラグインされたボードに提供する。電源
2708が電力を電源ボード2701に供給する。局所
モジュールも、ノードプロセッサボードがエンジェルプ
ロセッサボード2706と置換するのを除いては、図2
7に示すのと同様のボードからなる。
【0305】図29は遠隔モジュール511のブロック
図である。図29に示すすべてのプロセッサは、プロセ
ッサバス2913を介して相互に通信する。遠隔モジュ
ール511がまず初期化されると、電源プロセッサ29
02は、電源2901が動作するかどうか、および、電
圧および出力電力に関する電源の型を判定する。次に、
電源プロセッサ2902は、この情報を遠隔エンジェル
プロセッサ520へ転送する。同様に、トーンプロセッ
サ2904は、トーン回路2903に対する診断を実行
して、この回路が完全に動作するかどうか確認する。
【0306】次に、トーンプロセッサ2904はその診
断の結果およびトーンボード2705のトーンボード型
を遠隔エンジェルプロセッサ520へプロセッサバス2
913を介して報告する。バックプレーンプロセッサ2
802は、図28のバックプレーン2801にプラグイ
ンされたボードの数および位置を判定し、この情報をプ
ロセッサバス2913を介して遠隔エンジェルプロセッ
サ520へ送信する。
【0307】ネットワークプロセッサ2909は、診断
を実行し、交換機組織2908の組織型を識別して遠隔
エンジェルプロセッサ520に知らせる。交換機組織2
908は、さまざまな異なる型の交換技術、すなわち、
広帯域通信の光交換技術からなることが可能である。制
御プロセッサ2907および2910は、各ボードに対
する診断を実行し、その診断の結果およびボードの型
を、インタフェース回路の数とともに、プロセッサバス
2913を介して遠隔エンジェルプロセッサ520に報
告する。
【0308】すべての情報が遠隔エンジェルプロセッサ
520に報告された後、遠隔エンジェルプロセッサ52
0はこの情報を、交換機組織2908およびBRIイン
タフェース2911を介してノードプロセッサ510へ
送信する。エンジェルプロセッサ520は、プロセッサ
バス2913および制御プロセッサ2910を介してB
RIインタフェース2911と情報を通信する。ノード
プロセッサ510がBRIリンクによって遠隔モジュー
ル511に相互接続される方法は、本出願と発明者およ
び出願人が同一の米国特許出願第636,528号(出
願日:1990年12月31日)に記載されている。
【0309】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、各
交換ノードが1以上の交換モジュールからなるような複
数の相互接続された交換ノードを有する通信交換システ
ムにおいて、動的配置によって高度な動作が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を実現する通信交換システムのブ
ロック図である。
【図2】図1の交換ノードのノード階層の図である。
【図3】図1の交換ノードのダイヤル方式階層の図であ
る。
【図4】本発明によるソフトウェアアーキテクチャの図
である。
【図5】図1のソフトウェアアーキテクチャとハードウ
ェア要素の間の関係を示すブロック図である。
【図6】交換ノードによって使用されるルーティングテ
ーブルの図である。
【図7】交換ノードによって使用されるルーティングテ
ーブルの図である。
【図8】図1の6個の交換ノードのソフトウェアアーキ
テクチャとハードウェア要素の間の関係を示す図であ
る。
【図9】図1の交換ノードによって使用されるルーティ
ングテーブルの図である。
【図10】図1の交換ノードによって使用されるルーテ
ィングテーブルの図である。
【図11】図1の交換ノードによって使用されるルーテ
ィングテーブルの図である。
【図12】図1の交換ノードによって使用されるルーテ
ィングテーブルの図である。
【図13】交換ノードのノード番号の物理レイアウトの
図である。
【図14】交換ノード内で設定される信号および転送パ
スの図である。
【図15】リンクインタフェースのソフトウェアアーキ
テクチャの図である。
【図16】リンクインタフェースのソフトウェアアーキ
テクチャを詳細に示す図である。
【図17】リンクインタフェースのソフトウェアアーキ
テクチャを詳細に示す図である。
【図18】リンクインタフェースのソフトウェアアーキ
テクチャを詳細に示す図である。
【図19】リンクインタフェースのソフトウェアアーキ
テクチャを詳細に示す図である。
【図20】ネットワーク層のソフトウェアアーキテクチ
ャを詳細に示す図である。
【図21】ネットワーク層のソフトウェアアーキテクチ
ャを詳細に示す図である。
【図22】ネットワーク層、トランスポート層、および
ソフトウェア層を通じての呼設定の論理構造の図であ
る。
【図23】ネットワークソフトウェア層からの指示に対
するトランスポート層の応答の流れ図である。
【図24】セションソフトウェア層からの要求に対する
トランスポート層の応答の流れ図である。
【図25】トランスポートソフトウェア層からの指示に
対するセションソフトウェア層の応答のブロック図であ
る。
【図26】プレゼンテーション層からの要求に対するセ
ションソフトウェア層の応答の流れ図である。
【図27】ボードキャリア内の遠隔交換モジュールの正
面図である。
【図28】ボードキャリア内の遠隔交換モジュールの背
面図である。
【図29】遠隔交換モジュールのブロック図である。
【符号の説明】
101〜112 交換ノード 114 公衆網 115 網管理システム(NMS) 120〜130 BRI端末装置 401 物理層 402 リンクインタフェース 403 リンク管理 404 ネットワーク層 405 トランスポート層 406 セション層 407 プレゼンテーション層 408 アプリケーション層 409 アプリケーション 412 リンク層 501 ノードプロセッサ 504 局所エンジェル 506 インタフェース 507 インタフェース 508 ネットワーク 509 インタフェース 510 ノードプロセッサ 512 局所エンジェル 515 ネットワーク 516 インタフェース 517 インタフェース 520 遠隔エンジェル 527 インタフェース 528 インタフェース 529 ネットワーク 530 リンク管理 532 トランスポートソフトウェア層 537 ダイヤル方式アプリケーション 538 システム管理アプリケーション 540 リンク管理ソフトウェア層 541 ネットワークソフトウェア層 542 トランスポートソフトウェア層 547 ダイヤル方式アプリケーション 548 システム管理アプリケーション 563 管理情報ベース 822 トランスポートソフトウェア層 823 セションソフトウェア層 829 呼処理アプリケーション 2701 電源ボード 2702 PRIボード 2704 ネットワークボード 2705 トーンボード 2706 遠隔エンジェルプロセッサボード 2707 ボードキャリア 2708 電源 2801 バックプレーン 2802 バックプレーンプロセッサ 2901 電源 2902 電源プロセッサ 2903 トーン回路 2904 トーンプロセッサ 2907 制御プロセッサ 2908 交換機組織 2909 ネットワークプロセッサ 2910 制御プロセッサ 2911 BRIインタフェース 2913 プロセッサバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ルイス クランプリー アメリカ合衆国 80021 コロラド ブル ームフィールド、108ドライヴ、ウエスト 11837 (72)発明者 サンドラ スー ノース アメリカ合衆国 80403 コロラド ゴー ルデン、パイン ロード 278 (72)発明者 ステファン マックス シーラー アメリカ合衆国 80301 コロラド ボル ダー、アップル ウェイ 4465

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリンクによって相互接続される複
    数の交換ノードを有する通信交換システムにおいて、 各交換ノードは、初期化後、交換ノード階層内で相互に
    識別するために、相互接続リンクを介して各交換ノード
    に相互接続される交換ノードと交換ノード番号を交換
    し、 交換ノードはさらに、交換ノード階層の知識を使用する
    ことによって通信交換システムを通じて呼を最初にルー
    ティングすることを特徴とする通信交換システム。
  2. 【請求項2】 各交換ノードが、初期化後、さらに、交
    換ノード階層内で上位の交換ノードへのパスを決定する
    ことを特徴とする請求項1の通信交換システム。
  3. 【請求項3】 各交換ノードは各交換ノードを制御する
    ノードプロセッサを有し、 各交換ノードはさらに、それぞれ以下の装置、すなわ
    ち、モジュール制御プロセッサ、交換網、物理マウント
    キャリア、および相互接続リンクのうちの1つにそれぞ
    れ接続される内部リンクインタフェース、からなる交換
    モジュールを有し、 ノードプロセッサは、これらの装置の数または型の知識
    なしで初期化され、 これらの各装置は、初期化後、モジュール制御プロセッ
    サを介してノードプロセッサに識別されることを特徴と
    する請求項2の通信交換システム。
  4. 【請求項4】 各内部リンクインタフェースが、初期化
    後、相互接続リンクの他端に接続される内部リンクイン
    タフェースと低レベルプロトコル初期化を設定すること
    を特徴とする請求項3の通信交換システム。
  5. 【請求項5】 複数のリンクによって相互接続される複
    数の交換ノードを有する通信交換システムを制御する方
    法において、 各交換ノードによって、初期化後、交換ノード階層内で
    相互に識別するために、相互接続リンクを介して各交換
    ノードに相互接続される交換ノードと交換ノード番号を
    交換するステップと、 交換ノードによって、交換ノード階層の知識を使用する
    ことによって通信交換システムを通じて呼をルーティン
    グするステップとからなることを特徴とする通信交換シ
    ステム制御方法。
  6. 【請求項6】 ルーティングステップが、各交換ノード
    によって、初期化後、交換ノード階層内で上位の交換ノ
    ードへのパスを決定するステップからなることを特徴と
    する請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 各交換ノードは各交換ノードを制御する
    ノードプロセッサを有し、各交換ノードは交換モジュー
    ルを有し、各交換モジュールは、以下の装置、すなわ
    ち、モジュール制御プロセッサ、交換網、物理マウント
    キャリア、および内部リンクインタフェース、を有し、
    各内部リンクインタフェースは前記リンクのうちの1つ
    に接続され、交換ステップが、 ノードプロセッサによって、これらの装置の数または型
    の知識なしで初期化するステップと、 これらの各装置によって、初期化後、モジュール制御プ
    ロセッサを介してノードプロセッサに識別させるステッ
    プとからなることを特徴とする請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 交換ステップがさらに、各内部リンクイ
    ンタフェースによって、初期化後、接続リンクの他端に
    接続される内部リンクインタフェースと低レベルプロト
    コル初期化を設定するステップを有することを特徴とす
    る請求項7の方法。
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