JPH0685746U - 工作機械のワイパー装置及びカバー装置 - Google Patents

工作機械のワイパー装置及びカバー装置

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JPH0685746U
JPH0685746U JP2671093U JP2671093U JPH0685746U JP H0685746 U JPH0685746 U JP H0685746U JP 2671093 U JP2671093 U JP 2671093U JP 2671093 U JP2671093 U JP 2671093U JP H0685746 U JPH0685746 U JP H0685746U
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wiper
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steel plate
spring steel
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毅彦 亀井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動カバーが傾いたり湾曲したりした場合で
も、その加工室側面に付着した切粉を確実に除去し、可
動カバーを軽くスムーズに開閉する。 【構成】 旋盤の前面開口部に設けられたワイパー装置
4において、加工室3の側面を覆う固定カバー6にサポ
ート板11、バネ鋼板12、及びスクレーパ13をそれ
ぞれの基端部を接合した状態でネジ8により押え金9を
介して固定する。サポート板11を湾曲状に形成して、
バネ鋼板12を加工室3側へ撓曲する。バネ鋼板12の
先端にワイパー片14を固着し、ワイパー片14をバネ
鋼板12の弾力で前面開閉カバー1の加工室側面に押え
代aで圧接する。前面開閉カバー1が開放されたとき
に、まずスクレーパ13が前面開閉カバー1の加工室側
面に付着した切粉Cを除去し、次いでワイパー片14が
残りの切粉Cを除去する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工作機械における開口部開閉カバー又は摺動面保護カバー等の可 動カバーの加工室側面に付着した切粉を除去するワイパー装置、及び、これを装 備したカバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、旋盤には図5及び図6に示すような前面開閉カバー1や図8及び図9 に示すような摺動面保護カバー2が設けられている。これらのカバー1,2は加 工室3に面しているため、加工中に発生した切粉Cが各カバー1,2の加工室側 面に付着しやすい。そこで、従来から、前面開閉カバー1には図7に示すような ワイパー装置4が、また、摺動面保護カバー2には図10に示すようなワイパー 装置5が設けられている。従来のワイパー装置4,5は、加工室3の側面を覆う 固定カバー6にゴム等からなるワイパー板7をネジ8により押え金9を介して取 り付け、ワイパー板7を所定の押え代aで前面開閉カバー1及び摺動面保護カバ ー2の加工室側面に圧接し、カバー1,2の移動に伴いワイパー板7が加工室側 面を扱いて切粉Cを除去するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のワイパー装置4,5によると、図11に示すように、カバー 1,2が傾いたり湾曲したりした場合に押え代がなくなり、その箇所でカバー1 ,2とワイパー板7との密着性が悪くなり、切粉Cが機外に洩れたり摺動面に侵 入したり、或いは、切粉Cの堆積によってカバー1,2の開閉に支障をきたした りする等の問題点があった。また、密着性をよくするために押え代aを大きく設 定すると、ワイパー板7の摺動抵抗が増大して、カバー1,2の動きが重くなる という不具合もあった。
【0004】 そこで、この考案の課題は、可動カバーが傾いたり湾曲したりした場合でもそ の加工室側面に付着した切粉を確実に除去できるワイパー装置、及び、このワイ パー装置を備えることによって可動カバーをスムーズに開閉できるカバー装置を 提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案のワイパー装置は、固定カバーにサポ ート板を介してバネ鋼板を取り付け、バネ鋼板の先端にワイパー片を固着し、ワ イパー片をバネ鋼板の弾力で可動カバーの加工室側面に圧接して構成される。
【0006】 また、この考案のカバー装置は、前記ワイパー装置を可動カバーの移動方向に 2列に配設し、各ワイパー装置の間にクーラントを吐出するクーラントノズルを 固定カバーに設けて構成される。
【0007】
【作用】
この考案のワイパー装置によれば、ワイパー片がバネ鋼板の弾力により可動カ バーの加工室側面に圧接されるので、カバーが傾いたり湾曲したりした場合でも 、ワイパー片を充分な押え代で可動カバーに密着して、可動カバーの移動に伴い その加工室側面に付着した切粉を確実に除去できる。
【0008】 また、この考案のカバー装置によれば、2列のワイパー装置が可動カバーの加 工室側面に付着した切粉を確実に除去するうえ、クーラントが各ワイパー装置の 間に侵入した微細な切粉を洗い流す。従って、ワイパー片の押え代を小さく設定 した場合でも、摺動部から切粉を確実に排除できて、可動カバーを軽くスムーズ に開閉できる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案を旋盤に具体化した一実施例を図1〜図4に基づいて説明する 。旋盤の前面開口部には図1に示すようなワイパー装置4が設けられている。こ のワイパー装置4は、加工室3の側面を覆う固定カバー6にサポート板11、バ ネ鋼板12、及びスクレーパ13をそれぞれの基端部を接合した状態でネジ8に より押え金9を介し固定して構成されている。
【0010】 サポート板11は湾曲状に形成され、これによってバネ鋼板12が加工室3側 へ撓曲されている。バネ鋼板12の先端にはゴム又は合成樹脂からなるワイパー 片14が固着され、該ワイパー片14はバネ鋼板12の弾力で前面開閉カバー1 の加工室側面に所定の押え代a(例えば5mm)で圧接されている。スクレーパ 13はワイパー片14の近傍において前面開閉カバー1の加工室側面に圧接され ている。
【0011】 上記構成のワイパー装置4においては、前面開閉カバー1が図1の左側へ開放 されたときに、まず、スクレーパ13が前面開閉カバー1の加工室側面に付着し た切粉Cを除去し、次いで、ワイパー片14が残りの切粉Cを除去する。このと き、ワイパー片14はバネ鋼板12の弾力により前面開閉カバー1の加工室側面 に圧接されているので、前面開閉カバー1が傾いたり湾曲したりした場合でも、 ワイパー片14を充分な押え代aで前面開閉カバー1に密着できて、その加工室 側面に付着した切粉Cを確実に除去することができる。また、スクレーパ13が ワイパー片14に先立って切粉Cを除去するので、ワイパー片14の寿命が長く なるという利点もある。
【0012】 一方、旋盤の摺動部には図2〜図4に示すようなカバー装置16が設けられて いる。このカバー装置16には、ワイパー装置5が摺動面保護カバー2の移動方 向に平行に2列配設されている。外側のワイパー装置5は、前面開口部のワイパ ー装置4と同様に、固定カバー6にサポート板11、バネ鋼板12、及びスクレ ーパ13をネジ8により押え金9を介し共締めして構成されている。内側のワイ パー装置5は、固定カバー6にサポート板11及びバネ鋼板12を取り付けて構 成され、スクレーパは設けられていない。
【0013】 また、固定カバー6の上部には各ワイパー装置5の間にクーラントを吐出する クーラントノズル17が設けられ、このクーラントノズル17は配管18を介し てポンプ19に接続されている。ポンプ19は、旋盤の稼働中にクーラントをク ーラントノズル17に常時供給できるように本機電源のON/OFFに連動して 運転されるとともに、加工部にもクーラントを供給できるように配管20及び開 閉バルブ21を介して刃物台22に接続されている。
【0014】 上記構成のカバー装置16によれば、2列のワイパー装置5が、前面開口部の ワイパー装置4と同様に、摺動面保護カバー2の加工室側面に付着した切粉Cを 確実に除去する。そのうえ、クーラントノズル17から吐出されたクーラントが 各ワイパー装置5の間に侵入した微細な切粉Cを洗い流す。従って、ワイパー片 14の押え代を小さく設定した場合でも切粉Cを摺動部から確実に排除でき、も って、摺動面保護カバー2を軽くスムーズに開閉することができる。
【0015】 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、摺動部のカ バー装置16を旋盤の前面開口部に適用したり、本考案を旋盤以外の各種工作機 械に応用したりするなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構 成を適宜に変更して具体化することも可能である。
【0016】
【考案の効果】
以上に詳述したように、請求項1の考案によれば、ワイパー片がバネ鋼板の弾 力により可動カバーの加工室側面に圧接するように構成したので、可動カバーが 傾いたり湾曲したりした場合でも、その加工室側面に付着した切粉を確実に除去 できるという優れた効果を奏する。
【0017】 請求項2の考案によれば、2列のワイパー装置の間にクーラントノズルを設け て構成したので、ワイパー片の押え代を小さく設定した場合でも、摺動部から切 粉を確実に排除でき、もって、可動カバーを軽くスムーズに開閉できるという効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す旋盤の前面開口部用ワイ
パー装置の断面図である。
【図2】本考案の実施例を示す旋盤の摺動部用カバー装
置の断面図である。
【図3】図2のカバー装置を示す旋盤の斜視図である。
【図4】図3の旋盤の側断面図である。
【図5】前面開閉カバーを示す旋盤の斜視図である。
【図6】図5の旋盤の側断面図である。
【図7】従来の前面開口部用ワイパー装置の断面図であ
る。
【図8】従来の摺動部用ワイパー装置を示す旋盤の斜視
図である。
【図9】図8の旋盤の側断面図である。
【図10】図8のワイパー装置の断面図である。
【図11】従来のワイパー装置の問題点を指摘する説明
図である。
【符号の説明】
1・・前面開閉カバー、2・・摺動面保護カバー、3・
・加工室、4,5・・ワイパー装置、6・・固定カバ
ー、11・・サポート板、12・・バネ鋼板、13・・
スクレーパ、14・・ワイパー片、16・・カバー装
置、17・・クーラントノズル、C・・切粉、a・・押
え代。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定カバーにサポート板を介してバネ鋼
    板を取り付け、前記バネ鋼板の先端にワイパー片を固着
    し、前記ワイパー片をバネ鋼板の弾力により可動カバー
    の加工室側面に圧接してなることを特徴とする工作機械
    のワイパー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイパー装置を可動カ
    バーの移動方向に2列に配設し、各ワイパー装置の間に
    クーラントを吐出するクーラントノズルを固定カバーに
    設けてなることを特徴とする工作機械のカバー装置。
JP1993026710U 1993-05-21 1993-05-21 工作機械のワイパー装置及びカバー装置 Expired - Fee Related JP2583572Y2 (ja)

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046040A (ja) * 2000-08-04 2002-02-12 Nok Corp 工作機械用スクレーパ
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JP2014087918A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Jabara:Kk シール材及びこれを備えたテレスコピックカバー

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