JPH0685609U - 化粧用カード入りケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧皿および化粧塗布具付きの化粧用カード
を複数枚収容することができ、かつ、任意の化粧用カー
ドを容易に引出すことができるよう設けた。 【構成】 前端面開口の角筒体２の後端壁に、該角筒体
内への押込み可能に押釦４…を付設し、その角筒体２の
左右方向中間後部に係合棒６を縦設したケース１と、該
ケース内へ、ケース前端開口からの引出しが可能に、か
つ押釦４…と同数重ねて収納させた、化粧皿22および化
粧塗布具24付きの化粧用カード10…とからなり、それ等
各化粧用カードの後端面を押釦４…前面へそれぞれ当接
させ、また、化粧用カード10の後端左右方向中間から後
方へ突設した左右両弾性突片13，13を係合棒６外面へ、
押釦４…押込みによる化粧用カード10…前進での取外し
が可能に嵌合させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、化粧皿および化粧塗布具付きの複数化粧用カード入りケースに係る。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

近時、携帯を容易とすること等を目的として、化粧皿および化粧塗布具を着脱 自在に装着させた化粧用カードが用いられている。

【０００３】 ところで、上記化粧用カードは、該カード収納用のケースに一枚づつ個別に収 納させてもよいが、複数の化粧用カード入りケースをハンドバック等に入れて携 帯すると、望みの化粧用カード入りのケースを見つけるのに手間どり、また使用 後、化粧用カード入りケースを置き忘れ易い等の不都合が生じる。

【０００４】 本案は、前端面開口のケース内へ複数の化粧用カードを収容することで携帯の 利便を図ると共に、そのケースの後壁部に化粧用カード押出し用の押釦を付設す ることで、任意の化粧用カードをケース内から容易に引き出すことができるよう 設けた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前端面を開口した角筒体２の後端壁に複数の横孔を上下に穿設して、各横孔内 へ押釦４…を、前部を嵌合させかつ一端側を弾性ヒンジ５で孔縁に連結させて、 角筒体２内への押込み可能に付設すると共に、その角筒体２の左右方向中間後部 に係合棒６を縦設し、また、角筒体２の左右両前端部内面に縦突条７，７を付設 したケース１と、該ケース内へ、ケース前端開口からの引出しが可能に、かつ上 記押釦４…と同数重ねて収納させた、化粧皿22および化粧塗布具24付きの化粧用 カード10…とからなり、それ等各化粧用カードの後端面を上記押釦４…前面へそ れぞれ当接させ、また、化粧用カード10の後端左右方向中間から後方へ突設した 左右両弾性突片13，13を上記係合棒６外面へ、上記押釦４…押込みによる化粧用 カード10…前進での取外しが可能に嵌合させ、更に、化粧用カード10…の左右両 後端に、該化粧用カード引出し時に上記縦突条７，７後面へ係合する係合突部14 ，14を付設した。

【０００６】

【作用】

図４の状態から図５が示すように、任意の押釦４…をケース１内へ押込むと、 該押釦前方の化粧用カード10だけが押されて前進し、該化粧用カード後端に付設 した弾性突片13，13が係合棒６外面から外れると共に、化粧用カード10前部がケ ース１の前端開口から外部へ突出するから、その突出部分を摘み部として、図１ が示すように化粧用カード10を引出して使用する。該状態では、縦突条７，７後 面と係合突部14，14前面とが係合しており、化粧用カード10が不用意に抜け落ち ることはない。

【０００７】 使用後、化粧用カード10をケース１内へ押込めば、弾性突片13，13が係合棒６ 外面へ嵌合し、化粧用カード10の押込み状態が保持される。

【０００８】

【実施例】

１は合成樹脂製のケースであり、該ケースは前端開口の角筒体２を設けて、該 角筒体の後端壁２ａに複数の横孔を穿設している。その横孔は、角筒体後端壁２ ａの右下部に穿設した第１横孔３ａと、該第１横孔の左斜め上方後端壁２ａ部分 に穿設した第２横孔３ｂと、該第２横孔の右斜め上方後端壁２ａ部分に穿設した 第３横孔３ｃと、該第３横孔の左斜め上方後端壁２ａ部分に穿設した第４横孔３ ｄとから成り、後述化粧用カード10…と同数穿設し、かつケース１内へ収納させ たその各化粧用カード10…の後方へそれぞれ開口させている。また、それ等第１ ，第２，第３，第４横孔内には押釦４…を、前部を嵌合させかつ一端側を弾性ヒ ンジ５で側縁を連結させて、角筒体２内への押込み可能に付設し、任意の押釦を 押込むことにより、該押釦前方の化粧用カードのみを前進させることができるよ う形成している。また、それ等押釦４…は後端壁２ａの右半部と左半部とに形成 したので、押釦上下間の間隙を大きく設定することができ、使用時に、誤って押 釦を二つ同時に押込むのを防止できる。また、角筒体２の左右方向中間後部には 係合棒６を縦設し、更に、角筒体２の左右両前端部内面に縦突条７，７を付設し 、更に、角筒体２の頂壁上面に鏡８を貼着させている。

【０００９】 10は化粧用カードであり、該カードは、上記ケース１内へ、該ケースの前端開 口からの引出しが可能に、かつ既述押釦４…と同数重ねて収納させてあり、合成 樹脂製カード本体11、化粧皿20および化粧塗布具22からなる。

【００１０】 カード本体11は方形の板状で、その後端部左右方向中間に形成した小切欠き12 の奥壁部から後方へ突設した左右両弾性突片13, 13を有し、それ等両弾性突片を 既述係合棒６外面へ、既述押釦４…押込みによる化粧用カード11前進での取外し が可能に嵌合させ、かつ、カード本体11の左右両後端に、該カード本体引出し時 に既述縦突条７，７後面へ係合する係合突部14，14を付設して、カード本体引出 し時の抜け落ちを阻止するよう形成している。また、カード本体11の側部に大形 の切欠き15を形成して、該切欠きの奥壁部と前向き壁部から、上下両面に係合突 起16，16をそれぞれ付設した取付け板部17を突設し、更に、カード本体11の略中 央部に方形の透孔18を穿設して、該透孔の前向き壁部と後ろ向き壁部の各左右両 部に突部19, 19をそれぞれ付設し、それ等左右両突部間の壁面から係合板部20, 20を突設し、更に、カード本体11の左右両前端に指掛け用突部22, 21を付設して いる。

【００１１】 化粧皿22は、底壁周縁から起立した周壁を既述透孔18内へ嵌合させ、かつ、そ の周壁の前後外面に付設した横突条23, 23を既述係合板部20, 20下面に係脱自在 に係合させている。該化粧皿内にはそれぞれ異種の化粧品を充填すればよい。

【００１２】 化粧塗布具24は、前端面に塗布部25を付設した板状柄部26の左右両側面および 後端面に係合溝27を連続形成して、該係合溝内へ既述取付け板部17を嵌合させ、 かつ、その係合溝27の上下両壁面にそれぞれ付設した小溝28内へ既述係合突起16 , 16を係脱自在に係合させている。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上記構成とするものであり、前端面を開口した角筒体２の後端壁に化粧 用カード押出し用の複数押釦４…を付設すると共に、その角筒体２の左右方向中 間後部に係合棒６を縦設したケース１を設け、該ケース内へ、ケース前端開口か らの引出しが可能に、かつ上記押釦４…と同数重ねて化粧用カード10…を収納さ せ、それ等各化粧用カード10…の後端左右方向中間から後方へ突設した左右両弾 性突片13，13を上記係合棒６外面へ、上記押釦４…押込みによる化粧用カード10 …前進での取外しが可能に嵌合させたから、押釦４…をケース１内へ押込むこと で、該押釦前方の化粧用カード10を前進させて、該化粧用カードの前部をケース 前端開口から外部へ突出させることができ、よって、その突出部分を摘み部とし て用いて、任意の化粧用カード10…を容易に引出すことができ、また、化粧用カ ード10…の後端に付設した弾性突片13, 13をケース１の係合棒６外面へ嵌合させ たから、携帯時に化粧用カード10…が不用意にケース１内から抜け落ちることが ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案ケースを、化粧用カードを引き出した状態
で示した斜視図である。

【図２】ケース後部の分解斜視図である。

【図３】化粧用カードの分解斜視図である。

【図４】化粧用カードを収納させた状態での横断面図で
ある。

【図５】押釦を押込んだ状態での横断面図である。

【符号の説明】

１…ケース 10…化粧用カード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前端面を開口した角筒体２の後端壁に複
   数の横孔を上下に穿設して、各横孔内へ押釦４…を、前
   部を嵌合させかつ一端側を弾性ヒンジ５で孔縁に連結さ
   せて、角筒体２内への押込み可能に付設すると共に、そ
   の角筒体２の左右方向中間後部に係合棒６を縦設し、ま
   た、角筒体２の左右両前端部内面に縦突条７，７を付設
   したケース１と、該ケース内へ、ケース前端開口からの
   引出しが可能に、かつ上記押釦４…と同数重ねて収納さ
   せた、化粧皿22および化粧塗布具24付きの化粧用カード
   10…とからなり、それ等各化粧用カードの後端面を上記
   押釦４…前面へそれぞれ当接させ、また、化粧用カード
   10の後端左右方向中間から後方へ突設した左右両弾性突
   片13，13を上記係合棒６外面へ、上記押釦４…押込みに
   よる化粧用カード10…前進での取外しが可能に嵌合さ
   せ、更に、化粧用カード10…の左右両後端に、該化粧用
   カード引出し時に上記縦突条７，７後面へ係合する係合
   突部14，14を付設したことを特徴とする化粧用カード入
   りケース。