JPH0685432U - アンカー固定具 - Google Patents

アンカー固定具

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JPH0685432U
JPH0685432U JP2729693U JP2729693U JPH0685432U JP H0685432 U JPH0685432 U JP H0685432U JP 2729693 U JP2729693 U JP 2729693U JP 2729693 U JP2729693 U JP 2729693U JP H0685432 U JPH0685432 U JP H0685432U
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JP
Japan
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water
cement
tube
sealing material
anchor
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Application number
JP2729693U
Other languages
English (en)
Inventor
茂 畑
Original Assignee
日本プロジェクト株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジンカプセルとセメントカプセルの長所の
みを活かし、かつ、密封材を任意に選択できるようにす
る。 【構成】 セメントGと、このセメントGを硬化させる
ための水Wが封入された水入りチューブ11とを包み紙
12により一括して密封し、施工時に包み紙12および
水入りチューブ11をアンカーボルト6で破砕すること
によって、セメントGをチューブ11から出た水Wと混
合させ、硬化させてアンカーボルト6を固定するように
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンクリート、気泡性コンクリート、岩盤等の母材にアンカーボルト を固定するためのアンカー固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のアンカー固定具として、所謂ケミカルアンカー工法に使用され るレジンカプセル、すなわち、図4に示すようにガラス管1内にレジン(エポキ シ系等の接着剤)2と、ガラス管入りの硬化促進剤3、それに骨材4…を封入し て構成されたものがよく知られている。5はガラス管1の開口部を閉塞するキャ ップである。
【0003】 このレジンカプセルAを使用するときは、図4(イ)に示すように同カプセル Aを母材Bの取付穴Cに挿入し、(ロ)に示すようにアンカーボルト6をドリル の回転と振動によって取付穴Cに打ち込むことにより、ガラス管1を破砕し、カ プセルA内のレジン2、硬化促進剤3、骨材4、それにガラス管1の破砕片を撹 拌・混合して硬化させ、(ハ)に示すようにアンカーボルト6を穴C内に固定す る。
【0004】 図4(ハ)中、7はこのアンカーボルト固定後に同ボルト6に装着される緩衝 材、8はワッシャ、9はナットである。
【0005】 また、別のアンカー固定具として、図5に示すように硬化剤としてレジンの代 りにセメントDを用いたセメントカプセルEが公知となっている。
【0006】 このセメントカプセルEは、セメント(ポルトランドセメント)Dを包み紙1 0で密封して構成し、施工時に全体を水に浸した後、取付穴内で包み紙10を破 砕してセメントDを水と混合させ、硬化させる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前者のレジンカプセルAは熱に弱い(耐火性に劣る)という欠点が あった。
【0008】 一方、後者のセメントカプセルEは、熱に強い反面、施工時に、全体を水に浸 すという操作が必要なため、バケツ等に水を入れて施工場所まで持ち運び、かつ 一つ一つ水に漬けなければならない。このため、とくに施工個所が多い場合や施 工現場に水源がない場合に、作業性が悪いものとなっていた。
【0009】 また、外部から水を浸透させる必要があるため、密封材として水浸透性の良い 紙材(包み紙10)しか採用できない。
【0010】 この紙包装によると、ガラス管包装の場合と比較して運搬時等に割れ難く、取 扱いに便利であるとともに、コストが安いという利点がある一方で、使用前に外 部から水分が浸入してセメントDが硬化し、また、セメントD中に骨材を入れる と、この骨材によって包み紙10が破れ易くなる等の欠点がある。
【0011】 そこで本考案は、レジンカプセルとセメントカプセルの長所のみを活かし、か つ、密封材を任意に選択することができるアンカー固定具を提供するものである 。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、セメントと、水が封入された水入りチューブとを密封材に より一括して密封してなるものである。
【0013】 請求項2の考案は、請求項1の構成において、密封材としてガラス管を用いた ものである。
【0014】 請求項3の考案は、請求項1または2の構成において、密封材として包み紙を 用いたものである。
【0015】 請求項4の考案は、請求項1乃至3の構成において、水入りチューブとしてガ ラス管を用いたものである。
【0016】
【作用】
上記構成において、母材の取付穴内でアンカーボルトによって密封材および水 入りチューブを破砕すれば、セメントがチューブ内の水と混合して硬化し、アン カーボルトが取付穴内に固定される。
【0017】 この構成によると、基本的にはセメントを水と反応させるセメントカプセルで あるため、施工条件および保管条件が緩やかとなり、取扱いに便利となる。
【0018】 しかも、水入りチューブを封入してあるため、施工時に同チューブをアンカー ボルトで破砕することによってセメントと水とを混合させることができる。すな わち、バケツ等に水を入れて施工場所まで持ち運ぶ必要がなくなる。
【0019】 また、このように内部注水方式であるため、密封材として水浸透性のないもの (ガラス管等)を使用することができる。すなわち、密封材の制限を受けず、用 途、保管の便宜等に応じて密封材の種類を任意に選択することができる。
【0020】 ここで、密封材としてガラス管を用いた場合(請求項2の場合)には、外部か らの水の浸入を防止できるとともに、このガラス管の破砕片を骨材として利用す ることができる。
【0021】 一方、密封材として包み紙を用いた場合(請求項3の場合)には、運搬時等に 割れ難い等、取扱いに便利となるとともに、コストが安くてすむ。
【0022】 また、水入りチューブとしてガラス管を用いた請求項4の構成によると、同チ ューブの破砕片が骨材となり、とくに密封材として包み紙を用いた(密封材の破 砕片を骨材として利用できない)場合に有利となる。
【0023】
【実施例】
本考案の実施例を図1〜図3によって説明する。
【0024】 図1,2に示すアンカー固定具Fは、セメントGと、水Wが封入された水入り チューブ11が包み紙12で密封されて構成されている。
【0025】 セメントGとしては、通常、ポルトランドセメント(普通ポルトランドセメン ト)が用いられるが、用途等に応じ、普通ポルトランドセメントに高炉水砕スラ グ、火山灰フライアッシュ等の混合材を加えた混合ポルトランドセメントや、特 殊セメント等、種々のものを用いることができる。
【0026】 一方、水入りチューブ11には、通常、ガラス管が用いられるが、プラスチッ ク管を用いてもよい。
【0027】 また、同チューブ11は、セメントGを硬化させるのに必要かつ十分な量の水 Wを収容しうるサイズ(直径および長さ寸法)に形成されている。
【0028】 このアンカー固定具Fの使用法を説明すると、図2に示すようにコンクリート 等の母材Bの取付穴C内にこのアンカー固定具Fを挿入した後、ドリルによって アンカーボルト6を穴C内に打ち込み、同ボルト6で包み紙12および水入りチ ューブ11を破砕する。
【0029】 こうすると、セメントGがチューブ11から出た水Wと混合・撹拌され、硬化 することにより、アンカーボルト6が取付穴C内に固定される。なお、チューブ 11の破砕片はそのまま骨材となる。
【0030】 このアンカー固定具Fによると、基本的にはセメントを水と反応させて硬化さ せるセメントカプセルであるため、図4に示すレジンカプセルと比較して、熱に 強く、高温下でも使用できるとともに、取付穴C内に泥水があっても支障なく使 用できる。また、保管の場所や温度の制約が緩やかとなる。
【0031】 しかも、図5に示す従来のセメントカプセルと異なり、封入した水入りチュー ブ11を破砕してセメントGに注水する内部注水方式であるため、バケツ等に水 を入れて施工場所まで持ち運ぶ必要がなくなる。このため、とくに、施工個所が 多い場合や、施工現場に水源がない場合に作業性が良いものとなる。
【0032】 本考案の他の実施例を説明すると、図3に示すアンカー固定具Hは、密封材と して上記実施例の包み紙12に代えてガラス管13が用いられ、このガラス管1 3内にセメントGおよび水入りチューブ11が封入されている。14はガラス管 13の開口部を閉塞するキャップである。
【0033】 このアンカー固定具Hによると、上記アンカー固定具Fの利点に加えて、 ガラス管13の破砕片がチューブ11の破砕片とともに骨材となるため、 硬化後のセメント強度が高いものとなる。
【0034】 外部からの水分の浸入が防止されるため、使用前にセメントGが硬化して しまうおそれがない。
【0035】 ところで、密封材として、上記実施例で挙げた包み紙12、ガラス管13に代 えてアンカーボルト6で破砕しうるプラスチック管、または防水加工を施した包 み紙(防水紙)を用いてもよい。
【0036】
【考案の効果】
上記のように本考案のアンカー固定具は、セメントと、このセメントを硬化さ せるための水が封入された水入りチューブとを密封材により一括して密封して構 成したから、セメントカプセルの長所を活かし、施工条件および保管条件がゆる やかとなり、取扱いに便利となる。
【0037】 しかも、施工時に水入りチューブをアンカーボルトで破砕することによってセ メントと水とを混合させることができるため、従来のセメントカプセルの欠点で ある、バケツ等に水を入れて施工場所まで持ち運ぶという面倒がなくなり、とく に施工個所が多い場合や、施工現場に水源がない場合に作業性が良いものとなる 。
【0038】 また、このように内部注水方式であるため、密封材の制限を受けず、用途、保 管の便宜等に応じて密封材の種類(紙、防水紙、ガラス管、プラスチック管等) を任意に選択することができる。
【0039】 この場合、密封材としてガラス管を用いた請求項2の考案によると、外部から の水の浸入を防止できるとともに、このガラス管の破砕片を骨材として利用する ことができる。
【0040】 一方、密封材として包み紙を用いた請求項3の考案によると、運搬時等に割れ 難い等、取扱いに便利となるとともに、コストが安くてすむ。
【0041】 また、水入りチューブとしてガラス管を用いた請求項4の考案によると、同チ ューブの破砕片が骨材となり、とくに密封材として包み紙を用いた(密封材の破 砕片を骨材として利用できない)場合に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるアンカー固定具の一部
切欠斜視図である。
【図2】同アンカー固定具の使用状態を示す断面図であ
る。
【図3】本考案の別の実施例にかかるアンカー固定具の
一部切欠斜視図である。
【図4】(イ)(ロ)(ハ)は従来のレジンカプセルの
構成と使用方法を説明するための断面図である。
【図5】従来のセメントカプセルを示す一部切欠斜視図
である。
【符号の説明】
F,H アンカー固定具 G セメント 11 密封材としての包み紙 12 水入りチューブ W 水 13 密封材としてのガラス管 14 キャップ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと、水が封入された水入りチュ
    ーブとを密封材により一括して密封してなることを特徴
    とするアンカー固定具。
  2. 【請求項2】 密封材としてガラス管を用いたことを特
    徴とする請求項1記載のアンカー固定具。
  3. 【請求項3】 密封材として包み紙を用いたことを特徴
    とする請求項1または2記載のアンカー固定具。
  4. 【請求項4】 水入りチューブとしてガラス管を用いた
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のア
    ンカー固定具。
JP2729693U 1993-05-25 1993-05-25 アンカー固定具 Pending JPH0685432U (ja)

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JP2729693U JPH0685432U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 アンカー固定具

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729578A (en) * 1980-07-30 1982-02-17 Toyota Motor Corp Alumina coating method
JPS5750456A (en) * 1980-09-12 1982-03-24 Nec Corp Resin sealed-type semiconductor device
JPH0599213A (ja) * 1991-02-28 1993-04-20 Maechtle Gmbh コンパウンド・アンカー

Patent Citations (3)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19951017