JPH0685167U - 組み立て分解式台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料の搬入、集積、移動に使用する台車につ
いて、工事現場での組み立て及び分解を容易化する。 【構成】 一定長さを有する直状の基材１１の下部両端
に２個の車輪１２、１３を取り付けることにより台車部
材１０を形成し、その台車部材１０を２台と、連結杆１
４を２本使用してほぼ長方形状の基枠Ｂを有する台車を
形成する。連結杆１４は、台車部材１０の両端部に設け
られた連結部１５、１６に着脱可能に取り付けられる。
さらに前記基枠Ｂの４隅に立てる柱体１７の取り付け部
１８、１９を台車部材１０の端部近くに設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパイプその他の材料を集積しかつ手押しで移動可能にするための組み 立て分解可能な台車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば多数のパイプ類その他の長尺物を集積しておく場合、４隅に柱を立てて それらの間に並べ、積み重ねるようにした台が使用されるが、大形であるため場 所を取り、設置、撤収が面倒で使いにくいというような問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は現場組み立てが容易 であり、不使用時や運送時等には分解し、場所を取らずに済むようにするととも に、現場材料の集積や移動が容易に行なえるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は一定の長さを有するほぼ直状の基材１１の下 部に一定の間隔をあけて２個の車輪１２、１３を取り付けることにより台車部材 １０を形成し、その台車部材１０を２個平行に配置してほぼ長方形状の基枠Ｂを 形成するため、各台車部材１０、１０の端部に所要長さのほぼ直状の連結杆１４ を２本平行に配置するとともに、各連結杆１４の両端部を各台車部材１０の両端 部に着脱可能に結合するため、連結杆１４の端部を固定する連結部１５、１６を 台車部材１０の両端部に取り付け、さらに前記長方形状の基枠Ｂの４隅又はその 近くに立設される柱体１７の取り付け部１８、１９を台車部材１０の端部近くに 取り付けるという手段を講じたものである。

【０００５】

【実施例】

本考案に係る組み立て分解式台車は、図１に示すように、長方形状の基枠Ｂの 短辺を２個の台車部材１０で構成し、長辺を２本の連結杆１４で構成し、さらに ４隅に柱体１７を立設するという基本構成を有する。

【０００６】 台車部材１０は、例えば鋼材を角型断面の直筒状に形成するなどした頑丈な基 材１１を有しており、その下面に当て板２３を介してキャスタよりなる２個の車 輪１２、１３を溶接して取り付けている。キャスタ車輪１２、１３はレバ２５を 有し、それを押し下げると車輪の回転と向きの両方にロックがかかり、動かなく なる。

【０００７】 長尺物を集積するため２個の台車部材１０、１０を連結する、連結杆１４は長 尺物の支持に適した長さを有する直状の部材である。実施例の連結杆１４は、台 車部材１０と組み合わせて剛体構造の基枠Ｂを形成するのに必要な強度を有する 鉄パイプからなる。この連結杆１４の長さは長短各種サイズのものを使用できる が、台車部材１０、１０の間隔を変えるのは連結部１５、１６への結合位置の調 節でも可能である。

【０００８】 連結杆１４を結合する連結部１５、１６の一部として、連結杆１４の端部を挿 し込む挿し込み口２１を提供する筒状の連結筒２６、２６を基材１１の長手方向 と直交する方向に台車部材１０の両端部に平行に取り付ける。例示の連結筒２６ はアングル又はコ字型の型鋼からなる当て板２４を用いて基材１１の上面に溶接 している。挿し込み口２１は貫通しており、その出口の部分に連結杆１４の端部 を緊締するためのクランプ２２が取り付けてある。例示のクランプ２２は、連結 杆１４の端部の外形に合致する円弧状の固定環２７とそれに下端で軸支された同 様の円弧状の可動環２８を有し、固定環２７に設けた緊締ボルト２９により可動 環２８を介して連結杆１４を緊締する。

【０００９】 さらに柱体１７を立設するための取り付け部１８、１９が台車部材１０の端部 に上向きに取り付けてある。例示の取り付け部１８、１９は柱体１７の下端を受 け入れ可能な筒材からなり、前記連結筒２６の上面に上向きに溶接している。故 に柱体１７の下端は連結筒２６の上面に当って止まる。３１は止めねじであり、 取り付け部１８、１９の側面に設けられたナット部３２に螺入し、柱体１７を固 定する。

【００１０】 このように構成された台車は、２個１組の台車部材１０、１０を平行に配置し 、夫々の連結部１５、１６に連結杆１４の両端を結合することにより、長方形状 の基枠Ｂを形成し、さらにその４隅に柱体１７を立設することによって組み立て られる。前記のように台車部材１０の間隔を狭めれば、より短い長尺物の集積に 適応でき、長尺物は台車部材１０、１０の上面を枕にして柱体１７間に集積され る。また車輪１２、１３、１２、１３により移動、停止が自由である。

【００１１】 故に本案台車は、長尺なパイプのほか、加工管、継手、支持金物その他あらゆ る現場材料の搬入、移動に使うことができ、現場作業終了後は連結杆１４等の取 り外しで簡単に分解できるので現場間の移動が非常に便利になる。

【００１２】

【考案の効果】

従って本考案によれば、不使用時や運送時に分解するので場所をとらずに済み 、しかも組み立てが簡単であるので使い易く、集積した長尺物の保管や移動が容 易に行なえるようになる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る組み立て分解式台車の実施例を示
す斜視図。

【図２】同上の要部の分解斜視図。

【図３】台車部材の平面図。

【図４】同上の正面図。

【図５】同じく断面図。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定の長さを有するほぼ直状の基材１１
   の下部に一定の間隔をあけて２個の車輪１２、１３を取
   り付けることにより台車部材１０を形成し、その台車部
   材１０を２個平行に配置してほぼ長方形状の基枠Ｂを形
   成するため、各台車部材１０、１０の端部に所要長さの
   ほぼ直状の連結杆１４を２本平行に配置するとともに、
   各連結杆１４の両端部を各台車部材１０の両端部に着脱
   可能に結合するため、連結杆１４の端部を固定する連結
   部１５、１６を台車部材１０の両端部に取り付け、さら
   に前記長方形状の基枠Ｂの４隅又はその近くに立設され
   る柱体１７の取り付け部１８、１９を台車部材１０の端
   部近くに取り付けて成る組み立て分解式台車。
2. 【請求項２】連結部１５、１６は、連結杆１４の端部を
   挿し込む筒状の挿し込み口２１と、挿し込み口２１に挿
   し込んだ連結杆１４の端部を緊締するために設けたクラ
   ンプ２２とから成る請求項第１項記載の組み立て分解式
   台車。