JPH068508Y2 - 力検出器保護装置 - Google Patents

力検出器保護装置

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JPH068508Y2
JPH068508Y2 JP1985077276U JP7727685U JPH068508Y2 JP H068508 Y2 JPH068508 Y2 JP H068508Y2 JP 1985077276 U JP1985077276 U JP 1985077276U JP 7727685 U JP7727685 U JP 7727685U JP H068508 Y2 JPH068508 Y2 JP H068508Y2
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JP
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flange
flanges
ring
abutting
load
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JP1985077276U
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JPS61193344U (ja
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健生 鈴木
英治 善甫
博史 亀井
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、起歪体の撓みを利用して力を検出する力検出
器保護装置に関する。
〔従来技術と問題点〕
産業用ロポットなどの各種制御機器においては、作業中
に大小さまざまな力が多方向に発生するが、過負荷によ
る機器の破損を防止するため、常時、負荷側から伝達さ
れる力を検出する必要がある。
第4図は、このような力検出に使用される力検出器の構
造を示す縦断面図である。すなわち、駆動部側に取付け
られるカップ形状の負荷フランジ1には、カバー部11
が一体的に形成されており、また、固定部側に取付けら
れるカップ形状の固定フランジ2にもカバー部21が一
体的に形成されている。そして、負荷フランジ1と固定
フランジ2とを突き合わせた場合に形成される内部空間
には起歪体3が装着されている。また、両フランジのカ
バー部11,21の外周面には蛇腹伸縮バンド5がリン
グ状に取付けられ、これにより防塵あるいは防滴が保た
れている。
第5図は、起歪体3に作用するX,Y,Zの三軸方向応
力を3次元空間において示した説明図である。これらの
応力が起歪体3に作用した場合、起歪体3は、これらの
合力方向に変形するようになっている。したがって、第
4図における負荷フランジ1は、固定フランジ2に対し
て、例えば、左右方向、上下方向、紙面の垂直方向など
に移動する。
ところで、第4図の構成の場合、過負荷によって負荷フ
ランジ1が大きく移動すると、起歪体3の変形が塑性変
形の領域にまで達すると共に、蛇腹伸縮バンド5が破損
するおそれがある。このような場合には、起歪体3の力
検出機能が失われ、また、防塵あるいは防滴も保障され
ないことになる。
そこで、第6図に示すように、起歪体3の特定方向への
塑性変形を防止する構造が既に提案されている(特願昭
60−66253号、特願昭60−79540号参
照)。すなわち、起歪体3には中空部が形成され、この
中空部内において、突起部32が負荷側から延びてい
る。そして、起歪体3の固定側にはストッパ33,34
がビス33aにより固着され、突起部32とはギャップ
Gだけ離間するように配置されている。したがって、第
7図に示す(+)X、(−)X方向(上下方向)に、起
歪体3が大きく変形しようとすると、突起部32がスト
ッパ33あるいはストッパ34にぶつかるため、過大な
変形が抑制されることになる。なお、第6図において
は、起歪体3にビーム部31が形成されており、これに
歪ゲージ6が貼着されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、第6図の構成では、3軸方向のうち1軸
方向についてだけしか過負荷による塑性変形を防ぐこと
ができないものとなっている。他の2軸方向についての
過負荷による塑性変形を防止するには、これに対応する
ストッパをさらに追加する必要があるが、構成の複雑
化、重量の増大、コストの増加等を招くことになるた
め、このようなストッパを追加することは事実上困難で
あった。
また、第6図の構成に、防塵用バンド等を取付けようと
すると、バンドの面積を大きくせざるを得ないが、その
分だけ他の機器等との接触によりこのバンドが損傷する
機会が大きくなり、充分な防塵機能あるいは防滴機能を
維持することができなくなるという問題もあった。
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、起歪体
の三軸方向すべてについての塑性変形を防止することが
でき、さらに、防塵、防滴機能の低下を防止することが
可能な力検出器保護装置を提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記課題を解決するための手段として、カップ
形状の固定フランジと負荷フランジとを突き合わせ、こ
れら両フランジの内部に形成される空間に起歪体を装着
し、負荷フランジを介して伝達される負荷からの力を、
この起歪体に生じる変形量に基いて検出する力検出器に
おいて、前記両フランジのうちいずれか一方のフランジ
の突き合わせ面に、他方のフランジの突き合わせ面に向
かって突出するリング状凸部を形成すると共に、他方の
フランジの突き合わせ面には、前記起歪体の三軸方向の
変形を一定量だけ許容し得るように、このリング状凸部
と遊嵌状態で係合するリング状凹部を形成し、さらに、
これら両フランジ間の三軸方向のずれを許容し得る弾性
材料で形成された防滴バンドにより、両フランジの外周
面における突き合わせ部を被覆したことを特徴とするも
のである。
〔作用〕
上記構成において、リング状凸部とリング状凹部とは遊
嵌状態で係合しており、起歪体は3軸方向のいずれにも
変形することができる。そして、この変形が許容される
量は遊嵌の程度すなわち凸部と凹部との間隙により決定
されるが、これは起歪体が塑性変形を生じない程度の一
定量になるように設定されている。
また、このような凸部と凹部との係合は、両フランジの
突き合わせ面において行なわれ、凹部内に凸部が収納さ
れる状態となるので、両フランジの突き合わせによって
形成される内部空間の形状はシンプルなものとなる。し
たがって、起歪体に対して特に変形加工等を施す必要は
ない。
さらに、両フランジの外周面における突き合わせ部は弾
性材料の防滴バンドにより覆われているが、このバンド
のすぐ内側にはフランジの突き合わせ部が当接している
ので異物等がぶつかったとしても、このバンドは損傷し
にくくなっている。また、このバンドが損傷したとして
も、両フランジの突き合わせ部は、凸部と凹部との係合
になっているので、塵埃、水滴等は内部に侵入しにくく
なっている。つまり、起歪体の変形を一定量に抑制する
ための係合構造が、そのまま、防塵、防滴に適した構造
となっている。
本考案の一実施例における側断面図、荷重の印加方向
図、AーA線に沿った一部正断面図を第1図、第2図、
第3図に表わす。
本実施例は、円板状のフランジと円筒状のカバー部を一
体形とした固定フランジ2と同様な形状の負荷フランジ
1とで形成される内部空間に起歪体3を装着し、カバー
部21,11の切れ目に径方向とZ軸方向に一定の間隔
を設けた凹凸形状とし、その部分をカバー部21,11
と等しい外径の弾性体4(防滴バンド)で覆う構造であ
る。
このような構造とすることで、従来例における蛇腹伸縮
バンド5に見られた突起がなくなり、力検出器の外径が
フラットになるので、弾性体4が他の機器に引っ掛って
破損することがなくなる。そして、刃物状の物体が弾性
体4の最も弱い部分に直角に当り、弾性体4を破った場
合でもカバー部21,11がオーバーラップしているの
で、破損はその部分でとどまり、直接起歪体を損傷する
ことがなく、しかも塵埃、水滴等のその部分からの侵入
も容易でない。
次に負荷フランジ1に各方向の力が加わった場合の作用
を説明する。
負荷フランジ1に(+)X方向の力が加わると負荷フラ
ンジ1とその外リング111はともに(+)X方向へ移
動するが、外リング111がリング状凸部としての中リ
ング211に当って止まる。なお、リング状凹部は外リ
ング111及び112により形成される。
この場合、外リング111と中リング211との径方向
のギャップを予め求めておいて起歪体3に定格力を加え
たときの変形量に少し余裕を加えた値に設定しておくこ
とにより、(+)方向の過負荷を防止することができ
る。
同様にして、(−)X方向の場合は内リング112と中
リング211のギャップを適切な値に設定すれば、過負
荷を防止できる。
(+)Y、(−)Y方向の場合も、(+)X、(−)X
方向の場合と全く同様に過負荷を防止できる。
さらに、X方向回りのモーメントM,Y方向回りモー
メントMが負荷フランジ1に加わった場合は負荷フラ
ンジ1は固定フランジ2に対して傾斜しながら撓むが、
その場合でも外リング111あるいは内リング112が
中リング211に傾いて当たることでストッパとなるの
で過負荷を防止できる。
(+)Z方向の場合は、中リング211の先端と、外リ
ング111と内リング112とにより形成する溝との間
に生じるZ軸方向のギャップを適切な値に設定すれば、
負荷フランジ1に過負荷が加わっても前述の溝が中リン
グ211に突き当たるので、過負荷を防止できる。
(−)Z方向の場合は、中リング211に形成した爪2
11aと外リング111に形成した爪111aとのZ軸
方向のギャップを適切な値に設定すれば、爪111aが
爪211aに引っ掛かることで、過負荷を防止できる。
この場合、爪211aと爪111aの挿入は外リング1
11と中リング211の弾性変形を利用する。
Z方向回りのモーメントMが負荷フランジ1に加わっ
た場合は、A−A断面で表わした第3図に示すように、
固定フランジ2に固定ティース212を設けてストッパ
とし、負荷フランジ1に可動ティース112aを設けた
組み合せを上下2ヶ所に形成して、これらティース間の
ギャップを適切な値に設定することで、Z方向回りのモ
ーメントMに対する過負荷を防止できる。
以上説明したように、負荷フランジ1にどのような方向
の過大な力あるいはモーメントが加わっても、起歪体3
を過負荷から保護できる。
ところで、起歪体の撓みを利用して力を検出する方式の
力検出器を自動機械等に取り付けて作業時の反力を検出
する場合、力検出器本体は小型でなければ取り付けられ
ないし、軽量でなければ力検出器自身の重量が自動機械
に対して負荷となる。
しかし反面、作業時の過負荷から力検出器を保護するよ
うなストッパも必要である。
ところが多方向に独立したストッパを設けると構造が複
雑となり重量、体積ともに増加する。
そこで本考案のように、起歪体のカバーに工夫を加えて
全方向の過負荷保護装置とすることで、上述の背反する
要求を一挙に満させることができる。
さらに、力検出器の外径をフラットにしたため自動機械
の移動にさいして、従来の蛇腹伸縮バンドがそうであっ
たように他の機械に引っ掛って破れることもなく、万一
鋭利な刃物状の弾性体の最も弱い部分に当たっても、オ
ーバーラップしたカバーのために起歪体が直接損傷を受
けることがなく、しかも破れた弾性体部分からの塵埃、
水滴等の侵入も容易でない利点がある。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、起歪体の三軸方向すべ
てについての塑性変形を防止することができ、さらに、
防塵、防滴機能の低下を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本考案の一実施例における側
断面図、荷重の印加方向図、A−A線に沿った一部正断
面図、第4図ないし第7図は従来例の説明図である。 1……負荷フランジ 111……外リング 112……内リング 112a……可動ティース(係合突起) 2……固定フランジ 211……中リング(リング状凸部) 212……固定ティース(係合突起) 3……起歪体 4……弾性体(防滴バンド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−29174(JP,A) 特公 昭49−19228(JP,B1) 特公 昭42−5997(JP,B1)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ形状の固定フランジと負荷フランジ
    とを突き合わせ、これら両フランジの内部に形成される
    空間に起歪体を装着し、負荷フランジを介して伝達され
    る負荷からの力を、この起歪体に生じる変形量に基いて
    検出する力検出器において、 前記両フランジのうちいずれか一方のフランジの突き合
    わせ面に、他方のフランジの突き合わせ面に向かって突
    出するリング状凸部を形成すると共に、他方のフランジ
    の突き合わせ面には、前記起歪体の三軸方向の変形を一
    定量だけ許容し得るように、このリング状凸部と遊嵌状
    態で係合するリング状凹部を形成し、 さらに、これら両フランジ間の三軸方向のずれを許容し
    得る弾性材料で形成された防滴バンドにより、両フラン
    ジの外周面における突き合わせ部を被覆したことを特徴
    とする力検出器保護装置。
  2. 【請求項2】前記フランジの突き合わせ部付近の各内周
    面に、これらの突き合わせ面の回転方向への相互間のず
    れを一定量だけ許容し得るように、互いに遊嵌状態で係
    合する一対の回転拘束用係合突起を形成したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の力検出器保
    護装置。
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