JPH0684787B2 - グランドパッキン - Google Patents

グランドパッキン

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JPH0684787B2
JPH0684787B2 JP62180887A JP18088787A JPH0684787B2 JP H0684787 B2 JPH0684787 B2 JP H0684787B2 JP 62180887 A JP62180887 A JP 62180887A JP 18088787 A JP18088787 A JP 18088787A JP H0684787 B2 JPH0684787 B2 JP H0684787B2
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packing
expanded graphite
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gland packing
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隆久 上田
富一 塩見
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、可撓性黒鉛つまり膨張黒鉛を主たる構成材と
するグランドパッキンに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、この種グランドパッキンとして、膨張黒鉛材を
ラミネート式,ダイモールド式,チップモールド式,リ
ボンパック式等の方式によりリング形状に成形したもの
(いわゆる成形パッキン)がよく知られている。
かかる膨張黒鉛製パッキンは、膨張黒鉛の特性上、極め
て優れたシール機能を発揮しうるものである反面、汎用
性に乏しく、作業性に問題がある。すなわち、成形パッ
キンは軸封部の軸径等に合わせた所定寸法に成形される
ものであるから、当然に汎用性に乏しい。また、膨張黒
鉛は引張り強さが低く極めて脆いものであるところか
ら、グランドパッキンを交換のためスタフィングボック
ス等から取り出す作業も極めて困難であった。
そこで、近時、膨張黒鉛で構成した編糸を用いて編組さ
れたグランドパッキンが開発され、膨張黒鉛の優れた特
性をそのまま担保して成形パッキンと同等のシール性を
有しながらも上記した汎用性,作業性の問題を解消した
グランドパッキンとして脚光を浴びている。
すなわち、このグランドパッキンは、特開昭63−1863号
公報〔特願昭61−142078号〕に開示される如く、膨張黒
鉛帯体を適宜の繊維でニット編み又は袋編み被覆して編
糸となし、このように構成した複数本の編糸を角形編組
構造体に編組させてなるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、このような改良を施された膨張黒鉛製パッキン
においても、膨張黒鉛における宿命的な欠点つまり脆く
強度に劣るといった欠点はこれを完全に克服したものと
はいえず、なお改良の余地がある。
すなわち、高締め付け時に、パッキンが軸封部の隙間
(例えば、スタフィングボックスと軸との隙間)に食み
出す虞れがあり、また往復動ポンプの軸封に使用した場
合等のように、パッキンと相手部材との接触面が相対運
動する場合、膨張黒鉛製が相手部材周面に焼き付く虞れ
がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、膨張
黒鉛の特性を活かしつつその欠点を克服して、極めて優
れたシール機能を発揮しうるグランドパッキンを提供す
ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この課題を解決した本発明のグランドパッキンは、多数
本の編糸を角形編組構造体に編組させてなるものであ
り、当該編組構造体の角部を通過する編糸が高強度繊維
からなるものとし、この角部を通過しない編糸が膨張黒
鉛で構成しておくことを提案するものである。
前者の編糸の構成繊維たる高強度繊維としては、例え
ば、炭素繊維,金属繊維,アラミド繊維,ガラス繊維,
セラミック繊維等を使用する。また後者の編糸として
は、膨張黒鉛シートを細幅(5mm以下であることが望ま
しい)の帯状に折り畳み若しくは裁断し又はこれらを複
数重ね合わせ、その表面を適宜の繊維(例えば、アラミ
ド繊維等)でニット編み又は袋編み被覆してなるものを
使用する。なお、この編糸の被覆繊維部分のうち編組構
造体の表面に露出する部分については、必要に応じて、
その一部又は全部を編組後に除去するようにしてもよ
い。
〔作用〕
編組構造体の角部を通過しない編糸が膨張黒鉛で構成さ
れており、つまり主としてシール作用を行う部分が膨張
黒鉛で構成されていることから、従来の膨張黒鉛製パッ
キンと同様に、膨張黒鉛の特性を活かした良好なシール
機能が発揮されることになる。
しかも、編組構造体の角部を通過する編糸が高強度繊維
からなるものであるから、つまりシール作用上はさほど
の影響を与える部分ではないがパッキン全体の形状維持
を図る上で重要な役割を果たす部分が高強度編糸で構成
されているから、パッキンの保形強度が従来の膨張黒鉛
製パッキンに比し大幅に向上し、高締め付け時にも、パ
ッキン端部が軸封部の隙間に食み出す虞れはない。
さらに、パッキンと相手部材との接触面が相対運動する
場合、相手部材周面に付着した膨張黒鉛粉は、高強度繊
維で構成される角部でもって掻き取られ、相手部材周面
に焼き付く虞れはない。また、膨張黒鉛粉は角部を相手
部材と間の潤滑剤として機能し、高強度繊維で構成され
る角部によって相手部材が摩耗,損傷される虞れはな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の構成を第1図〜第4図に示す実施例に基
づいて具体的に説明する。
すなわち、第1図は本発明に係るグランドパッキンの一
例を示したもので、このグランドパッキン1は、所定の
組成点に導いた2種類の編糸Sa…,Sb…(一部のみ図
示)を、第2図に示す3つの編糸経路P1,P2,P3上を、各
々の経路P上の複数本の編糸を他の経路上の各編糸と交
互に重合交差するように順次移動させながら格子状に編
組させていくことによって得られた、断面正方形の紐状
格子編み構造体からなる。これらの編糸のうち、格子編
み構造体の角部を通過するものつまり第1及び第3経路
P1,P3上を通過する各編糸Saは、前述した如きアラミド
繊維等の高強度繊維を多数本緊密に集束してなるもので
ある。また、格子編み構造体の角部以外の中央部分を通
過するものつまり第2経路P2を通過する各編糸Sbは、膨
張黒鉛シートを5mm以下の細幅帯状に折り畳み若しくは
裁断し又はこれらを複数重ね合わせ、その表面をアラミ
ド繊維等でニット編み又は袋編み被覆してなるものであ
る。
また、第3図は編糸経路数を4として格子編み編組され
たグランドパッキンを示しており、このグランドパッキ
ン1は、第4図に示す4つの編糸経路のうち、第1及び
第4経路P1,P4を通過する編糸として前記した高強度繊
維製の編糸Saを用い、また第2及び第3経路P2,P3を通
過する編糸として前記した膨張黒鉛主体の編糸Sbを用い
て、格子編み編組してなるものである。
ところで、上記各実施例のものでは、編糸Sb…で編組さ
れた部分において表面に露出する被覆繊維をバーナ等に
より消失除去させることによって、パッキン表面をより
平滑ならしめ、相手部材等との密着性延いてはシール性
の更なる向上を図っている。かかる被覆繊維の除去処理
は、パッキン周面全体について施しておいても、その一
部(例えば相手部材に接触する部分)のみに施しておい
てもよく、必要に応じて行われる。また、編組されない
部分を生じることなく格子編み編組させるために必要な
編糸本数つまり編糸Sa…,Sb…の総計本数は、特開昭60
−259661号公報に開示されているように、編糸経路数を
Nとしたときにおいて2N2+2N−4に相当する数とされ
る。
なお、本発明のグランドパッキンの編組方法は、上記実
施例の如き格子編みに限定されるものではないことは云
うまでもない。
〔発明の効果〕
以上の説明から容易に理解されるように、本発明のグラ
ンドパッキンは、パッキンの保形機能を発揮する部分を
高強度繊維からなる編糸で構成し且つパッキン本来の機
能たるシール機能を発揮する部分をパッキン構成材とし
て優れた特性を有する膨張黒鉛からなる編糸で構成する
ようにしたものであるから、膨張黒鉛製パッキンの利点
である優れたシール性をそのまま担持しつつ、膨張黒鉛
製パッキンに宿命的な欠点を有効に排除しうるものであ
る。特に、高締め付け時におけるパッキン端部の食み出
しや相対運動する相手部材への膨張黒鉛粉の焼き付きを
確実に防止することができ、且つ膨張黒鉛粉が潤滑剤と
して機能することで高強度繊維で構成されるパッキン角
部による相手部材の摩耗,損傷を良好に防止し得るもの
であり、グランドパッキンとして極めて優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係る編組パッキンの一実施例
を示したもので、第1図は編糸経路数を3として格子編
みされたグランドパッキンの部分平面図、第2図はその
編糸経路のモデル図、第3図は編糸経路数を4として格
子編みされたグランドパッキンの部分平面図、第4図は
その編糸経路のモデル図である。 1……グランドパッキン、P1,P2,P3,P4……編糸経路、S
a……編組構造体の角部を通過する編糸、Sb……編組構
造体の角部を通過しない編糸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数本の編糸を角形編組構造体に編組させ
    てなり、当該編組構造体の角部を通過する編糸が高強度
    繊維からなり且つ角部を通過しない編糸が膨張黒鉛で構
    成されたものであることを特徴とするグランドパッキ
    ン。
JP62180887A 1987-07-20 1987-07-20 グランドパッキン Expired - Fee Related JPH0684787B2 (ja)

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JPS6426069A JPS6426069A (en) 1989-01-27
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DE69023128T2 (de) * 1990-02-08 1996-03-21 Nippon Pillar Packing Packung.
US5370405A (en) * 1991-08-30 1994-12-06 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Packing
CN103998835B (zh) 2011-09-26 2018-06-05 彻斯特顿公司 用于制造编织的双面压紧填料密封件的方法与装置及其使用方法
CA2885540C (en) 2012-09-26 2021-03-02 A.W. Chesterton Company Methods and apparatuses for producing a compression packing seal including a dual-sided braided jacket and methods of using the same

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