JPH0684654B2 - 高分子緊張材の定着部構造 - Google Patents

高分子緊張材の定着部構造

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JPH0684654B2
JPH0684654B2 JP22902189A JP22902189A JPH0684654B2 JP H0684654 B2 JPH0684654 B2 JP H0684654B2 JP 22902189 A JP22902189 A JP 22902189A JP 22902189 A JP22902189 A JP 22902189A JP H0684654 B2 JPH0684654 B2 JP H0684654B2
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JP
Japan
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fixing
tension
polymer
tension material
ratio
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JP22902189A
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JPH0393951A (ja
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邦具 則武
秀世 本間
淳 水谷
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Teijin Ltd
Sumitomo Construction Co Ltd
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Teijin Ltd
Sumitomo Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はFRP等の高分子材料からなる高分子緊張材の
端部を定着する目的で開発された高分子緊張材の定着部
構造に関するものである。
〔従来の技術〕
最近では、PC構造物の緊張材としてPC鋼材の他にFRP等
といった高分子材料からなる高分子緊張材が使用されて
いる。
又、この種の緊張材端部の定着方法として、クサビを使
用した定着方法と無収縮モルタル等との付着を利用した
定着方法が一般に実施されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの定着方法には解決すべき2,3の問題が
ある。
すなわち、前者には緊張材の表面にクサビによって傷が
できてしまい充分な定着耐力が得られないという問題が
ある。
又、定着部が嵩張ることも免れない。
一方、後者には付着材として無収縮モルタルや樹脂等の
充填材を使用するが、充分な付着力を確保するには緊張
材の定着長さを相当長くする必要があり、定着具が大型
化する問題がある。
この発明はこのような前記従来の問題点を解消する為に
付着による定着方法を改良・発展させたもので、高分子
緊張材の端部を確実・強固に定着することができ、しか
も、定着長さを可能な限り短くすることができ、且つ、
コンパクトな構造とすることができる高分子緊張材の定
着部構造を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はFRP等の高分子材料からなる高分子緊張材の
端部を定着する目的で開発された高分子緊張材の定着部
構造に関するもので、定着管の中空部中に高分子緊張材
の端部を挿入しその回りの荷重端側にポアソン比の大き
い充填材を、自由端側にポアソン比の小さい充填材をそ
れぞれ充填し、且つ、当該充填材と前記定着管との境界
面を摩擦が生じないよう縁切り状態にした構成とするこ
とにより前記目的を達成するものである。
〔実施例〕
以下、この発明を図示する一実施例によって説明する。
図中、番号1は定着管であり、当該定着管1は高強度コ
ンクリートより円筒形状に形成され、且つ、コンクリー
ト中にスパイラル筋等の補強鉄筋2を配筋することによ
り充分に補強されている。
定着管1の中空部3の内側にはその全面に亘ってステン
レス板等といった表面の極めて平坦な金属板4が張り付
けられ、且つ、当該金属板4の表面には後述する付着材
の金属板4に対する摩擦を可能な限りなくする目的でグ
リース等のアンボンド材5が塗着されている。
又、定着管1の底部には後述する高分子緊張材6,6を通
す為の貫通孔7,7が必要数、穿設されている。
そして、この貫通孔7,7及び定着管1の中空部3に高分
子緊張材6,6の端部が連続して挿通され、その回りの中
空部3内に付着材8と9を充填することにより高分子緊
張材6,6の端部が定着されている。
又、付着材8は樹脂材等といったポアソン比の大きいも
の(ポアソン比0.33〜0.35程度)で、中空部3の底部に
一定量充填されている。
一方、付着材9は無収縮モルタル等といったポアソン比
の小さいもので(ポアソン比0.20〜0.22程度)、付着材
8の上に付着材8より多量に充填されている。
付着材8と9との境部分には仕切りプレート10が介在さ
れている。
尚、付着材8には樹脂材を用いることを原則とするが、
クリープ対策としてゴム系材料を使用したり、鋼球を混
入したりすることもある。
この様な構成に於いて、高分子緊張材6,6に引張力が作
用すると定着管1と付着材8及び9とは縁切り状態にあ
る為、付着材8及び9は中空部3の内方に引きずり込ま
れ、付着材8には大きな圧縮力が作用する。
更に、付着材8には樹脂材等といったポアソン比の大き
い材料が使用され、且つ、回りは定着管1によって完全
に拘束されている為、付着材8には圧縮力と同時に高分
子緊張材6,6を締め付ける様な大きな力が生じ、これに
よって高分子緊張材6,6定着部の定着力が著しく向上す
る。
一本の高分子緊張材についての付着材8と9との充填長
比を1:2とした場合、実験及び数値解析では定着率が従
来型より20%以上改善されることがわかった。
続いて、高分子緊張材6,6の緊張方法を順を追って説明
する。
高分子緊張材6,6の端部に先に詳述した様な構成で定
着管1を取り付ける。
続いて、緊張ジャッキに連結された緊張用フック11,1
1を定着管1の下端部に引っ掛ける。
続いて、緊張ジャッキを作動させて定着管1を矢印方
向に引っ張り、高分子緊張材6,6を緊張する。
続いて、定着管1と支圧板12との間に所定の大きさに
形成された定着用シム13を介在する。
続いて、緊張ジャックを緩めて緊張用フック11,11を
取り外す。
その結果、高分子緊張材6,6の緊張力は支圧板12に定着
用シム13を介して圧縮力となって伝達される。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成から成るので、以下の効果を有す
る。
極めて簡単な構造でありながら高分子緊張材定着部の定
着力を著しく高めることができる。
又、高分子緊張材の定着部を傷付ける心配が全くない
為、定着力の低下を引き起こす心配が無く、略半永久的
に一定の緊張力を維持することができる。
更に、構造も極めて単純である為、コンパクトな構造と
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は高分子緊張材の定着部を示
すもので、第1図はその縦断面図、第2図及び第3図は
第1図に於けるa−a線及びb−b線断面図、第4図は
緊張方法を示す定着部の側面図である。 1……定着管、2……補強鉄筋、3……中空部、 4……金属板、5……アンボンド材、 6……高分子緊張材、7……貫通孔、 8,9……付着材、10……仕切りプレート、 11………緊張用フック、12……支圧板、 13……定着用シム、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着管の中空部内に高分子緊張材の端部を
    挿入し、その回りの荷重端側にポアソン比の大きい充填
    材を、自由端側にポアソン比の小さい充填材をそれぞれ
    充填し、且つ、当該充填材と前記定着管との境界面を摩
    擦が生じないよう縁切り状態にしてあることを特徴とす
    る高分子緊張材の定着部構造。
JP22902189A 1989-09-04 1989-09-04 高分子緊張材の定着部構造 Expired - Lifetime JPH0684654B2 (ja)

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JPH0393951A JPH0393951A (ja) 1991-04-18
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