JPH0683787U - 基布に繊維を植え付けるフックガン - Google Patents

基布に繊維を植え付けるフックガン

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JPH0683787U
JPH0683787U JP1274791U JP1274791U JPH0683787U JP H0683787 U JPH0683787 U JP H0683787U JP 1274791 U JP1274791 U JP 1274791U JP 1274791 U JP1274791 U JP 1274791U JP H0683787 U JPH0683787 U JP H0683787U
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JP1274791U
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Inventor
正文 兼松
Original Assignee
徳島県フックドラッグ自動化事業協同組合
中道鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非ループ織りに使用するカッターを、基布と
の切り離しカッターに併用して、パイル糸の切断機構を
簡素化する。 【構成】 非ループ織りするときに、筒針1から送り出
されるパイル糸2を所定の長さに切断するカッター4を
備えている。カッター4は回転刃9を備えている。回転
刃9はクラッチ11を介してモーター8に連結されてい
る。クラッチ11が連結されてモーター8が回転される
と、回転刃9が回転されてパイル糸2を切断する。 【効果】 基布に連結されたパイル糸を切り離すために
特別な切断機構を必要としない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、カーペットや壁掛けを製造するために、基布に繊維を植え付ける フックガンに関し、特に、NC装置に使用されるフックガンに関する。
【0002】
【従来の技術】
基布に繊維を植え付ける方法は、大別して2種類ある。それは、図10に示す ように、パイル糸2を一定の長さに切断して植え付けする非ループ織りと、図1 1に示すように、パイル糸2を切断しないループ織りである。ループ織りは、パ イル糸2を切断しないで基布19に植え付けるので、フックガンが一区間の刺し ゅうを完了した後、基布から持ち上げて次の刺しゅう部分に移動させるときにパ イル糸を切断しなければならない。パイル糸を切断しないでフックガンを移動さ せると、移動するフックガンがパイル糸を介して基布を引っ張るからである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この欠点を解決するために、フックガンと基布との間にパイル糸の切断機構を 配設する装置が開発されている(特公平1−14338号公報)。この公報に記 載される装置は、フックガンと基布との間に、出没自在にパイル糸の切断装置を 配設している。切断機構は、フックガンが基布にパイル糸を植え付けするときに は、邪魔にならない位置に後退させている。フックガンが1区間の刺しゅうを完 了して基布から上昇した後、切断機構をパイル糸の切断位置に移動して、基布に 連結されたパイル糸を切断している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の基布に繊維を植え付けるフックガンは、前述の目的を達成するため に、下記の構成を備えている。 (a)のフックガンは、軸方向に往復運動されて筒状に成形された筒針1と、筒 針1にパイル糸2を供給する供給手段3と、非ループ織りするときに、筒針1か ら送り出されるパイル糸2を所定の長さに切断するカッター4と、筒針1に空気 を供給してパイル糸2を送り出す空気供給手段6と、筒針1とカッター4とが装 着されてこれ等を一緒に往復運動させる往復台7と、往復台7を往復運動させる モーター8とを備えている。 (b) カッター4は、回転してパイル糸を切断する回転刃9を備えており、回 転刃9は回転軸10に固定されており、回転軸10が、回転刃9を回転してパイ ル糸2を切断する。 (c) 回転刃9は筒針1の上方でその近傍に位置し、これが回転されて、筒針 1に挿通されるパイル糸2を切断する。 (d) 回転刃9はクラッチ11を介してモーター8に連結されており、クラッ チ11が連結されてモーター8が回転されると、回転刃9が回転されてパイル糸 2を切断するように構成されている。
【0005】
【作用】
この考案のフックガンは、クラッチ11を介してカッター4をモーター8に連 結している。クラッチ11を接続すると、モーター8でカッターの回転刃9が回 転され、クラッチ11を切ると、モーター8が回転しても、回転刃9は回転され ない。
【0006】 この考案のフックガンは、非ループ織りと、ループ織りの両方に使用できる。 非ループ織りするときは、クラッチ11を連結する。クラッチ11を連結してモ ーター8を回転すると、往復台7の往復運動に同期して、カッターの回転刃9が 回転される。この状態で、フックガンは、パイル糸2を一定の長さに切断して、 基布に植え付けする。
【0007】 ループ織りするときは、クラッチ11を切ってモーター8を回転する。この状 態にあっては、モーター8は往復台7を往復運動させるがカッターの回転刃9を 回転させない。このため、基布に植え付けられるパイル糸2は切断されずに連続 してループ織りされる。
【0008】 ループ織りの工程において、一区間の刺しゅうを完了して、次の刺しゅう領域 に移動するときは、下記のようにクラッチ11を操作する。 クラッチ11を切る状態で、フックガンを基布に押し付けてモーター8を駆 動する。この状態で、基布の一区間にパイル糸2を植え付けする。このとき、フ ックガンは、ループ織の状態でパイル糸2を植え付けする。 一区間の刺しゅうが完了すると、フックガンを基布から持ち上げて離し、モ ーター8の回転を停止する。この状態においても、クラッチ11は切った状態に 保持する。 フックガンを基布から離した状態で、クラッチ11を接続し、その後、モー ター8を回転する。モーター8の回転は、カッターの回転刃9がパイル糸2を切 断する回転角度とする。パイル糸2を切断した後、クラッチ11を切る。 フックガンを基布から離して移動し、次の刺しゅう区間まで移動して基布に 押し付ける。 モーター8を駆動して、基布にパイル糸2をループ織りの状態で植え付けす る。このとき、クラッチ11は切った状態とする。 その後、〜の動作を繰り返して、基布の刺しゅう領域にパイル糸を植え付 けする。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。但し、以下に示す実施例 は、この考案の技術思想を具体化する為のフックガンを例示するものであって、 この考案のフックガンは、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構造に特 定するものでない。この考案のフックガンは、実用新案登録請求の範囲に記載の 範囲に於て、種々の変更が加えられる。
【0010】 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し易いように、実施例に 示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の課 題を解決する為の手段の欄」および「作用の欄」に示される部材に付記している 。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するも のでは決してない。
【0011】 フックガンは、筒針1と、筒針1にパイル糸2を供給する供給手段3と、筒針 1から送り出されるパイル糸2を所定の長さに切断するカッター4と、筒針1に 空気を供給してパイル糸2を送り出す空気供給手段6と、筒針1とカッターの回 転刃9が装着されてこれ等を往復運動させる往復台7と、往復台を往復運動させ るモーターとを備えている。
【0012】 筒針1は、往復運動される往復台7の先端に固定されている。筒針1は、中心 に軸方向にパイル糸2を通すことができるように円筒状に成形されている。筒針 1は、図において上端に取付鍔12を有する。取付鍔12は、止リング13で往 復台7に挟着して固定される。止リング13は、外周に雄ネジが設けられており 、往復台7にはこの雄ネジがねじ込まれる目ネジ孔が設けられている。
【0013】 この構造の筒針1は、止リング13を外して筒針1を交換できる。筒針1は、 使用するパイル糸の太さに合わせて内径を調整する。基布に太いパイル糸2を植 え付けるには、太い内径の筒針1を使用する。また、基布に植え付けるパイル糸 2の長さによって、長さが異なる筒針1に交換することもできる。
【0014】 筒針1は、基布の編目にスムーズに挿通できるように、下端を斜切している。 斜切された筒針1は、これを基布に挿通することによって多少横に移動できる。 このため、この形状の筒針1は、フックガンをスムーズに横移動できる特長もあ る。フックガンを水平に移動させる時に、斜切された面を背面側に位置させる。
【0015】 カッター4は、回転して糸を切断する回転刃9を備えている。回転刃9は、垂 直に支承された回転軸10の下端に固定されている。カッターの回転刃9は、筒 針1の上端に接近して配設されている。回転刃9を回転する回転軸10は、クラ ッチ11と歯車とを介してモーター8に連結されている。
【0016】 回転軸10は、往復台7を上下に移動させるときに伸縮する必要がある。この ため、回転軸10は上方の駆動筒10Aと、この駆動筒10Aに挿通されたスプ ライン軸10Bとで構成されている。スプライン軸10Bは、駆動筒10Aの下 端に、軸方向には出入り自在であるが、互いに回転しないように挿入されている 。すなわち、駆動筒10Aの内面には、スプライン軸10Bの外表面に噛み合う 凸条と溝とが設けられている。
【0017】 駆動筒10Aはクラッチ11と歯車14とを介してモーター8に連結されてい る。クラッチ11は、駆動筒10Aに連結された回転板11Aと、回転板11A を上下に移動するシリンダー11Bとを備えている。
【0018】 回転板11Aは、バネ11Cでもって下方に弾性的に突出されているピン11 Dを備えている。ピン11Dは、図において上下に移動自在に回転板11Aに設 けられており、上端が牽引バネ11Cで引っ張られて下端を弾性的に突出させて いる。
【0019】 シリンダー11Bは、基台に垂直に連結されて、回転板11Aを上下に移動さ せる。シリンダー11Bが回転板11Aを降下させると、ピン11Dが、モータ ー8に回転される歯車14の凸条11Eに引っかかって、回転板11Aが歯車1 4で回転される。歯車14の上面にはピン11Dを引っかけて回転板11Aを駆 動する凸条11Eを半径方向に延長して設けている。モーター8で駆動される歯 車14は、回転自在に駆動筒10Aに挿通されている。
【0020】 この構造のクラッチ11は、シリンダーで回転板11Aを降下させて連結し、 回転板11Aを上昇して切ることができる。回転板11Aが降下されると、ピン 11Dが歯車14の凸条11Eに引っかかって、歯車14によって回転板11A が回転される。回転板11Aが上昇されると、ピン11Dが凸条11Eから離れ て、回転板11Aは歯車に駆動されない。
【0021】 図に示すクラッチは、ピンをバネで弾性的に押圧している。この構造によると 、ピンが凸条の真上に位置するときに、回転板が降下されると、ピンは上昇する 。その後、歯が多少回転されて、ピンの位置が凸条からずれると、ピンが降下し て凸条に引っかかる。このため、この構造のクラッチは、回転板を無理なく降下 できる特長がある。
【0022】 カッターの回転刃9は、往復台7の往復運動に同期して回転する。図1に示す クラッチは、カッターと歯車とを1位置で連結できる。このためこの構造のクラ ッチは、往復台7の往復運動に同期して、カッター4の回転位置を特定できる。
【0023】 この考案のフックガンは、カッターをモーターに連結するクラッチを図に示す 構造に特定しない。クラッチには、カッターをモーターに連結して、往復台に同 期して回転できる全ての機構を使用できる。
【0024】 回転軸10に回転されるカッターの回転刃9の底面図を図2に示している。こ の形状の回転刃9は、円盤の外周に刃を突出させている。刃は、空気供給手段6 である空気流動筒15の下面に接触して回転する。空気流動筒15の下面は平滑 面で、この面とカッターの回転刃9とでパイル糸2を挟んで切断する。
【0025】 空気供給手段6は、パイル糸2を筒針1に引き込むための空気流動筒15を備 えている。空気流動筒15は、筒針1の上方に位置して、筒針1に接近して往復 台7に固定されている。また、空気流動筒15は、ここから噴射される空気流で 、筒針1からパイル糸2を送り出しできるように、筒針1に一直線状に配設され ている。
【0026】 空気流動筒15は、内部に空気を噴射してパイル糸2を空気流で引っ張る構造 をしている。すなわち、空気流動筒15は、中心を軸方向に貫通して糸孔を有し 、半径方向に貫通して、空気孔を開口している。空気孔は、ここから噴射される 空気流で、パイル糸2を引っ張り込むことができるように、パイル糸2の送り出 し方向に向かって空気を噴射する。したがって、空気孔は、先端がパイル糸2の 送り出し方向を向くように傾斜して開口されている。空気孔からパイル糸孔に噴 射された空気流は、パイル糸2の引っ張り方向に流動して、空気流でパイル糸2 を引っ張って筒針1に案内する。
【0027】 空気孔に供給する空気圧は、パイル糸2の引っ張り力を決定する。空気圧が弱 いと、空気流動筒15の糸孔に十分に強い力でパイル糸2Aが吸入されず、また 、パイル糸2の切断端を確実に筒針1に吸入できない。このため、空気孔に供給 する空気圧は、通常5〜12kg/cm2、好ましくは、7〜10kg/cm2の 範囲に調整される。
【0028】 空気供給手段6は、図示しないが、開閉弁とコンプレッサーとを備えている。 コンプレッサーで加圧された空気が、開閉弁を通過して空気流動筒15に供給さ れる。開閉弁は筒針1の上下運動に同期して開閉され、筒針1が上昇されたとき に、閉弁され、その他の位置では開弁される。
【0029】 パイル糸2の供給手段3は、パイル糸2の送り出し量を調整する2個のローラ ー16を備えている。ローラー16はパイル糸2を挟着して送り出しする。ロー ラー16の半径は、パイル糸2の送り出し量を決定する。一方のローラー16は 、歯車(図示せず)を介してガンを駆動するモータの駆動軸に連結されている。
【0030】 モータで駆動される側のローラー径は、基布に植え付けるパイル糸2の長さを 決定する。このローラー16が大きいと、基布に植え付けるパイル糸2が長くな り、小さくすると短くなる。図示しないが、モータで駆動される側のローラー1 6は、交換自在にセットされている。ローラー16の大きさを調整して、基布に 植え付けられるパイル糸2の長さを調整する。
【0031】 図1に示すフックガンは、ガンを駆動するモーター8で、往復台7の上下に運 動させ、カッター4を回転し、送出部材であるローラー16を回転させて、パイ ル糸2を基布に植え付けする。モーター8は、往復台7の往復運動と、カッター 4およびローラー16の回転を同期して駆動する。
【0032】 このことを実現するために、図1に示すフックガンは、モータの駆動軸に、ギ ア比が1:1の傘歯車を介してクランク17を連結し、このクランク17にコン ロッド18を介して往復台7を連結している。また、モーター8の駆動軸には、 ギア比が1:1の歯車とクラッチ11とを介してカッター4の回転軸10を連結 している。
【0033】 往復台7は、摺動ガイドを介して基台に上下に移動できるように装着されてい る。往復台7は、クランクが1回転されると、上下に1回往復運動される。 往復台7には、下から順番に、筒針1、カッター4と、空気流動筒15とを装 着している。
【0034】 モーター8は、クランク17とカッター4の回転軸10とを同一回転数で回転 する。クラッチ11が連結された状態で、カッター4がパイル糸2を切断する位 置は、クランク17が往復台7を最上部に移動させた位置に調整されている。
【0035】 クラッチを連結した状態で、モーター8が往復台7を上下に1往復し、また、 カッター4が1回転される。
【0036】 この構造のフックガンは、下記の状態で基布にパイル糸を植え付けする。 図3に示すように、筒針1を降下させて、先端を基布19に貫通させる。こ のとき、筒針1は、パイル糸2を内蔵した状態で降下される。 パイル糸2の供給手段3は、モーター8に駆動されて、モーター8が回転され ることによって、パイル糸を送り出す。 図4に示すように、空気供給手段6が空気を供給しながら、筒針1が上昇す る。したがって、基布19に貫通されたパイル糸2を残して、筒針1は上昇する 。 筒針1が最上部の近傍に上昇したときに、空気流動筒15は一時的に空気の 供給を停止し、クラッチ11が連結されていると、カッター4が空気流動筒15 の下端を摺動してパイル糸2を切断する。 カッター4のクラッチ11が切られていると、カッター4は回転せず、パイル 糸2は切断されない。 図5に示すように、フックガンが横に移動する。 図6に示すように、筒針1が再び降下して、基布19を貫通する。筒針1が 降下されると、空気流動筒15が加圧空気を噴射して、パイル糸2を筒針1に案 内する。 図7に示すように、筒針1が下まで降下すると、カッター4で切断され、あ るいは切断されないパイル糸2は、基布19にU曲して挿通される。 フックガンがループ織りするときは、フックガンを基布から上昇して離した ときに、パイル糸が基布に連結されている。このため、クラッチ11を一時的に 連結して、カッター4を1回転してパイル糸を切断して基布から切り離す。 その後、〜の工程を繰り返して、フックガンは基布にパイル糸を植え付 ける。
【0037】 この状態で基布にパイル糸を植糸するフックガンは、図8に示す製造装置に最 適に使用される。この装置のブロック線図を図9に示している。図9の装置は、 模様パターンを入力する画像の読取手段20と、読取手段20で読み込まれた画 像を演算処理して複数の色違いあるいは濃度違い点に分解する演算手段21と、 演算手段21の処理結果を記憶する記憶手段22と、記憶手段22に記憶された 画像信号でフックガンを制御するコントローラーと、コントローラーに制御され てフックガンの位置と姿勢とを制御する位置姿勢駆動手段とを備えている。
【0038】 読取手段20には、イメージスキャナが使用できる。イメージスキャナは、画 像を読み取って色や濃度が異なる点に分解することができる。ただ、読取手段2 0には、デジタイザ、マウス、キーボード、テレビカメラ等が利用できる。
【0039】 演算手段21にはマイクロコンピュータが利用できる。これ等の読取手段20 から入力された画像は、演算手段21でもって点に分解され、さらに、点の色や 濃度がデジタル信号に変換される。
【0040】 演算手段21で点に分解して処理された画像は、記憶手段22に記憶される。 記憶手段22には、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、RAM 等が使用できる。
【0041】 コントローラー23は、フックガンのモーター8と、位置姿勢駆動手段24と を制御して、フックガンを基布19の所定の位置に移動させ、基布19にパイル 糸2を植え付けする。
【0042】 フックガンは、次々と次の植え付け位置に移動された後、モーター8が駆動さ れて、基布19にパイル糸2を植え付けする。フックガンが移動されるとき、Z 軸駆動部材25で上昇され、上昇状態でXY駆動部材26でもって所定の位置に 移動され、その後、Z軸駆動部材25で降下されて、基布19にパイル糸2を植 え付けする。
【0043】 コントローラー23は、位置姿勢駆動手段24と、フックガンのモーター8と を駆動する。位置姿勢駆動手段24は、フックガンを水平面で移動させるXY駆 動部材26と、フックガンを上下のZ軸に移動させるZ軸駆動部材25とを備え ている。
【0044】 図8は、XY駆動部材26とZ軸駆動部材25とを示している。 XY駆動部材26は、縦移動台30と、横移動台31とを備えている。縦移動 台30は、基布19の両側に平行に固定されたガイドロッド32に沿って移動す るスライド33を備えている。ガイドロッド32に沿ってネジ棒34が配設され 、ネジ棒34にねじ込まれたナット46は、スライド33に固定されている。ネ ジ棒34はモーター35で回転される。モーター35でネジ棒34が回転される と、縦移動台30はガイドロッド32に沿ってY軸方向に移動する。
【0045】 横移動台31は、縦移動台30のガイド棒36に摺動自在に取り付けられてい る。縦移動台30は、ガイド棒36と平行にネジ棒37が取り付けられている。 ネジ棒37にねじ込まれたナット38は、横移動台31に固定されている。ネジ 棒37はモーター39で回転される。ネジ棒37が回転されると、横移動台31 はガイド棒36に沿ってX軸方向に移動する。
【0046】 Z軸駆動部材25は、垂直ガイド40と、これに移動自在にセットされた上下 台41と、ネジ棒27と、モーター28とを備えている。
【0047】 垂直ガイド40は、横移動台31から上方に延長して、垂直に固定されている 。垂直ガイド40と平行にネジ棒27が取り付けられている。
【0048】 上下台41は、垂直ガイド40に上下に摺動自在にセットされており、ネジ棒 27にねじ込まれたナット29が固定されている。ネジ棒27がモーター28で 回転されると、上下台41は垂直ガイド40に沿って上下に、すなわち、Z軸方 向に移動される。
【0049】 上下台41には、回転駆動部材42が取り付けられている。回転駆動部材42 は、フックガン43を水平面で回動させる。回転駆動部材42は、フックガン4 3が固定されて、上下台41に水平面で回転自在に支承された歯車44と、この 歯車44を回転させるギア付のモーター45とを備えている。モーター45がギ アで歯車44を回転させると、フックガン43が水平面で回転される。
【0050】 コントローラー23は、ガンを駆動するサーボモーター8と、位置姿勢駆動手 段24とを制御して、フックガン43を所定の位置に移動させて、フックガン4 3で基布19にパイル糸2を植え付けする。
【0051】 したがって、コントローラー23は、XY駆動部材26のモーター35、39 と、Z軸駆動部材25のモーター28の回転を制御して、フックガン43を基布 19の所定の位置に移動させる。
【0052】 また、コントローラー23は、回転駆動部材42のモーター45の回転を制御 して、フックガン43の姿勢を制御する。フックガン43の姿勢は、筒針が水平 面で移動するときに、筒針下端の斜切面が移動方向の後方を向く姿勢とする。
【0053】 コントローラー23は、記憶手段22に記憶された信号を、演算手段21から 入力し、あるいは、図示しないが、記憶手段22に記憶された信号を直接入力し て、位置姿勢駆動手段24とフックガンのモーターとを制御して、フックガン4 3を移動させて、パイル糸2を植え付けする。
【0054】 コントローラー23は、フックガン43を駆動するモーター8を回転角制御す る。このため、植糸を完了した後の、フックガン43のモーター8の停止位置を 特定できる。フックガン43のモーター8は、筒針で基布に植糸した後、往復台 の上下動と、カッターの回転と、供給手段3のローラーの回転とを決められた位 置で停止させる。フックガン43のモーター8が往復台7とカッター4とを停止 させる位置は、往復台7が最上段に上昇する手前に設定される。
【0055】 フックガンのモーター8の停止位置は、コントローラー23で制御される。コ ントローラー23は、フックガンのモーター8を回転角制御して、停止位置を特 定する。
【0056】 この構造の製造装置は、下記の状態で基布にパイル糸を植え付けする。 (1) 読取手段20が、写真や絵画から画像を読み取る。 (2) 読み取られた画像は、演算手段21でもって、濃度差や色違いのドットに 分解される。例えば、演算手段21は、色や濃度の違いを複数階調に分解する。 (3) 点に分解された画像はコントローラー用の信号に変換されて、記憶手段2 2に記憶される。 (4) 記憶手段22に記憶された信号は、コントローラー23に入力される。コ ントローラー23は、位置姿勢駆動手段24であるXY駆動部材26およびZ軸 駆動部材25を駆動して、フックガン43の位置を制御する。 (5) コントローラー23が、回転駆動部材42を駆動して、フックガン43を 植え付け時の移動方向に向ける。フックガン43の移動方向は、筒針の斜切面を 後方とする。 (6) コントローラー23から入力される信号で、XY駆動部材26は、フック ガン43を基布19の所定の位置に移動させる。移動するとき、Z軸駆動部材2 5でもってフックガン43は上昇されて基布19から離されている。 (7) フックガン43が所定の位置に移動されると、Z軸駆動部材25がフック ガン43を降下して先端を基布19に押圧する。 (8) コントローラー23が、フックガンのモーター8に植え付け信号を出力す る。コントローラー23は、フックガンのモーター8の回転角を制御する。 (9) フックガンのモーター8が駆動されて、フックガン43は基布19にパイ ル糸2を植え付ける。
【0057】 このとき、フックガンのクラッチが切られていると、フックガンは、基布にル ープ織の状態で、パイル糸を植え付けする。フックガンのクラッチが連結されて いると、フックガンは、非ループ織の状態にパイル糸を植え付けする。
【0058】 フックガンのモーター8は、コントローラー23によって回転角制御されて、 予め決められた量だけパイル糸2を植え付けする。コントローラー23から、モ ーター8に植え付け信号が入力される限り、フックガン43は連続してパイル糸 2を植え付けする。このとき、XY駆動部材26がフックガン43を移動させて 、植え付け位置を変更する。
【0059】 フックガン43のモーター8は、往復台7を上昇させた位置で停止する。 (10) フックガン43の連続植え付けが完了すると、Z軸駆動部材25がフック ガン43を上昇させて基布19から引き離す。 フックガン43がパイル糸2をループ織して基布19に植え付けるときは、こ の状態で、クラッチ11を連結して、モーター8を回転する。モーター8は、カ ッター4を1回転させて、パイル糸2を切断する。パイル糸2を切断した後クラ ッチ11を切る。
【0060】 フックガン43がパイル糸2を非ループ織して基布19に植え付けるときは、 クラッチ11がモーター8に連結されて、基布19にパイル糸2が連結さない。 このため、この状態でクラッチ11を切り換え、またモーター8を回転する必要 もない。 (11) コントローラー23に制御されるXY駆動部材26が、フックガン43を 次の刺しゅう位置に移動させる。 (12) Z軸駆動部材25がフックガン43を降下させ、フックガン43が所定の 位置にパイル糸2を植え付けする。 (13) この状態で、同色のパイル糸2を植え付ける全ての刺しゅう位置に、同色 のパイル糸2を植え付けする。 (14) フックガン43がパイル糸2をループ織するときは、クラッチ11を連結 してモーター8を駆動し、カッター4を1回転して基布19に連結されたパイル 糸2を切断する。パイル糸2を切断した後、クラッチ11を切る。
【0061】 フックガン43がパイル糸2を非ループ織するときは、クラッチ11を切り換 える必要がなく、またモーター8を回転する必要もない。それは、パイル糸2が 基布19に連結されないことが理由である。
【0062】 その後、色違いの糸、あるいは、濃度が異なる糸に交換する。 (15) その後、再びコントローラー23がXY駆動部材26と、Z軸駆動部材2 5と、フックガンのモーター8と、回転駆動部材42とを制御して、セットされ たパイル糸2の植え付け位置にパイル糸2を植え付けする。 (16) その後再びパイル糸2を他の色に交換し、(15)の動作を繰り返して、基布 19の全面にパイル糸2を植え付けする。 フックガンでパイル糸が植え付けられる基布は、外周が牽引状態で固定され、 一定の張力で引っ張られて平面状に固定される。
【0063】
【考案の効果】
この考案の基布に繊維を植え付けるフックガンは、筒針の上方に接近して配設 したカッターを、クラッチを介してモーターに連結している。この構造のフック ガンは、クラッチの連結を断続して、カッターの回転を制御できる。クラッチを 連結してモーターを回転すると、パイル糸を切断できる。
【0064】 このため、クラッチを連結してモーターを回転して、パイル糸を非ループ織の 状態で基布に植え付けできる。また、クラッチを切ってモーターを回転すると、 ループ織の状態でパイル糸を植え付けできる。
【0065】 さらに、クラッチを切って一区間の刺しゅう領域をループ織した後、フックガ ンを基布から離してクラッチを連結してモーターを回転して、基布に連結された パイル糸を切断できる。すなわち、この考案のフックガンは、非ループ織に使用 するカッターを、ループ織において基布に連結するパイル糸の切り離しに兼用で きる。このため、基布に連結されたパイル糸を切り離すために特別な切断機構を 必要とせず、全体の機構を著しく簡素化できる特長がある。
【0066】 また、フックガンと基布との間に切断機構を必要としないので、フックガンの 移動位置をコンピュータで制御する自動の植え付け装置に便利に使用できる特長 もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すフックガンの概略断
面図
【図2】カッターの底面図
【図3】筒針が基布にパイル糸を植え付ける状態を示す
概略断面図
【図4】筒針が基布にパイル糸を植え付ける状態を示す
概略断面図
【図5】筒針が基布にパイル糸を植え付ける状態を示す
概略断面図
【図6】筒針が基布にパイル糸を植え付ける状態を示す
概略断面図
【図7】筒針が基布にパイル糸を植え付ける状態を示す
概略断面図
【図8】フックガンが取り付けられた製造装置の斜視図
【図9】図8に示す製造装置のブロック線図
【図10】非ループ織を示すカーペットの断面図
【図11】ループ織とを示すカーペットの断面図
【符号の説明】
1…筒針 2…パイル糸 3…
供給手段 4…カッター 6…空気供給手段 7…
往復台 8…モーター 9…回転刃 10…
回転軸 10A…駆動筒 10B…スプライン軸 1
1…クラッチ 11A…回転板 11B…シリンダー 11
C…バネ 11D…ピン 11E…凸条 1
2…取付鍔 13…止リング 14…歯車 15
…空気流動筒 16…ローラー 17…クランク 18
…コンロッド 19…基布 20…読取手段 21
…演算手段 22…記憶手段 23…コントローラー 24
…位置姿勢駆動手段 25…Z軸駆動部材 26…XY駆動部材 27
…ネジ棒 28…モーター 29…ナット 30
…縦移動台 31…横移動台 32…ガイドロッド 33
…スライド 34…ネジ棒 35…モーター 36
…ガイド棒 37…ネジ棒 38…ナット 39
…モーター 40…垂直ガイド 41…上下台 42
…回転駆動部材 43…フックガン 44…歯車 45
…モーター 46…ナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成を備える基布に繊維を植え付
    けるフックガン。 (a) フックガンは筒状に成形された筒針(1)と、筒
    針(1)にパイル糸(2)を供給する供給手段(3)と、筒針(1)
    から送り出されるパイル糸(2)を切断するカッター(4)
    と、筒針(1)に空気を供給してパイル糸(2)を空気流で移
    送する空気供給手段(6)と、筒針(1)とカッター(4)とが
    装着されて往復運動する往復台(7)と、往復台(7)を往復
    運動させるモーター(8)とを備えている。 (b) カッター(4)は、回転してパイル糸(2)を切断す
    る回転刃を備えており、回転刃(9)は回転軸(10)に連結
    されている。 (c) 回転刃(9)は筒針(1)の上方でその近傍に位置
    し、筒針(1)に挿通されるパイル糸(2)を切断する。 (d) 回転刃(9)は、クラッチ(11)を介してモーター
    (8)に連結されており、クラッチ(11)が連結されてモー
    ター(8)が回転されると、回転刃(9)が回転されてパイル
    糸(2)を切断するように構成されている。
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