JPH06235156A - カーペットの製造装置 - Google Patents

カーペットの製造装置

Info

Publication number
JPH06235156A
JPH06235156A JP14629292A JP14629292A JPH06235156A JP H06235156 A JPH06235156 A JP H06235156A JP 14629292 A JP14629292 A JP 14629292A JP 14629292 A JP14629292 A JP 14629292A JP H06235156 A JPH06235156 A JP H06235156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gun
hook gun
pile
hook
base cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14629292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masabumi Kanematsu
正文 兼松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAMICHI TEKKO KK
Original Assignee
NAKAMICHI TEKKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAMICHI TEKKO KK filed Critical NAKAMICHI TEKKO KK
Priority to JP14629292A priority Critical patent/JPH06235156A/ja
Publication of JPH06235156A publication Critical patent/JPH06235156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フックガンの動作不良を簡単かつ容易に解消
して、パイルを正確に植え付けする。 【構成】 カーペットの製造装置は、基布2を所定のテ
ンションで固定する固定枠1と、この固定枠1に固定さ
れた基布2にパイルPを植え付けるフックガン3と、フ
ックガン3を基布2に沿って所定の位置に移動させる駆
動手段4と、駆動手段4を制御する制御手段5とを備え
る。制御手段5は、フックガン3の移動位置を記憶する
位置記憶手段を有する。フックガン3を所定の位置に移
動した後、位置記憶手段の記憶位置にフックガン3を復
帰できるように構成されている。 【効果】 位置記憶手段でフックガンを元の植え付け位
置に復帰できるので、フックガンを簡単に補修して、綺
麗な模様にパイルを植え付けできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定枠に取り付けられ
た基布にパイルを植え付けするカーペットの製造装置に
関し、とくに、フックガンをコンピュータで制御して、
パイルを自動的に植え付けするカーペットの製造装置に
関する。
【0002】ところで、この明細書においてカーペット
とは、基布にパイルを植え付けした全てのものを含む広
い意味に使用する。したがって、敷物に使用するものは
言うにおよばず、基布にパイルを植え付けした壁掛け等
も含むものとする。
【0003】
【従来の技術】基布を固定枠に取り付け、基布に沿って
コンピュータ制御されるフックガンを移動させてパイル
を植え付けするカーペットの製造装置は開発されている
(特開平4−2851号公報)。この製造装置は、基布
を所定のテンションで引っ張って固定枠に水平に固定し
ている。基布の上方にフックガンを配設している。フッ
クガンは、移動位置の制御と、植え付け動作の制御とを
コンピュータを内蔵する制御手段に制御させている。制
御手段は、フックガンをX軸方向と、Y軸方向とに移動
させて、所定の位置に移動させる。この装置は下記のよ
うにして基布にパイルを植え付けする。
【0004】 フックガンを基布から離した状態で、
所定の植え付け位置に移動させる。 所定の位置に移動されたフックガンは、降下され
て、先端を基布に押圧する。この状態で、フックガンが
駆動されて、基布にパイルを植え付けする。 フックガンは、基布にパイルを植え付けながら基布
に沿って移動される。フックガンが基布に沿って移動し
て、基布の決められた部分にパイルを植え付けする。 決められた位置にパイルを植え付けした後、フック
ガンは上昇されて基布から離される。 再び別の植え付け位置に移動されたのちフックガン
は基布に押圧される。 基布に押圧した状態で再びフックガンを駆動して、
基布にパイルを植え付けし、植え付けした後、フックガ
ンが基布から離される。
【0005】その後、〜の動作を繰り返して、決め
られた位置に特定の色のパイルを植え付けする。その
後、フックガンに異なる色のパイルをセットし、このパ
イルを所定の部分に植え付けする。このようにして、フ
ックガンは、複数色のパイルを、基布の所定の位置に植
え付けする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フックガンが正常に動
作する場合、前述の工程で、基布の決められた位置に、
決められた色のパイルが植え付けされる。しかしなが
ら、フックガンが正常に動作するとは限らず、例えば、
フックガンの植付針にパイルが巻き付いて植え付けでき
ない状態となることがある。この状態になると、フック
ガンの運転を一時的に停止し、パイルを除去して正常な
動作ができる状態にする必要がある。パイルを除去する
ときに、フックガンを移動させると、その後の植え付け
位置がずれる欠点がある。パイルの植え付け位置がずれ
ると、綺麗な模様に植え付けできず、カーペットの商品
価値は極減する。このようにして植え付けしたカーペッ
トは、ほとんどの場合は不良品となる。このため、フッ
クガンを移動させないで、フックガンのパイルを除去す
る必要がある。大きなカーペットの製造装置は、固定枠
が非常に大きく、その中心部分でフックガンにパイルが
巻き付くと、それを復元するのに極めて手間がかかる欠
点がある。
【0007】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、フ
ックガンにパイルが巻き付く等の故障を、簡単かつ容易
に解消して、パイルを正確な位置に綺麗に植え付けでき
るカーペットの製造装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のカーペットの
製造装置は、前述の目的を達成するために、下記の構成
を備える。すなわち、本発明の装置は、基布2を所定の
テンションで固定する固定枠1と、この固定枠1に固定
された基布2にパイルを植え付けるフックガン3と、フ
ックガン3を基布2に沿って所定の位置に移動させる駆
動手段4と、駆動手段4を制御する制御手段5とを備え
る。
【0009】さらに、この装置は、フックガン3の移動
位置を記憶する位置記憶手段を有する制御手段5を備え
ている。フックガン3を所定の位置に移動した後、位置
記憶手段の記憶位置にフックガン3を復帰できるように
構成されている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための装置を例示するものであって、本発
明の装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記
の構造に特定するものでない。本発明の装置は、特許請
求の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。更
に、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、および「課題を解決する為の手段の
欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の
範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもので
は決してない。
【0011】図1と図2とに示すカーペットの製造装置
は、基布2を所定のテンションで固定する固定枠1と、
この固定枠1に固定された基布2にパイルを植え付ける
フックガン3と、フックガン3を基布2に沿って所定の
位置に移動させる駆動手段4と、駆動手段4を制御する
制御手段5とを備える。駆動手段4は、ガン駆動サーボ
モータ4Aと、X軸駆動サーボモータ4Bと、Y軸駆動
サーボモータ4Cと、Z軸駆動サーボモータ4Dと、フ
ックガン3の回転サーボモータ4Eとを備える。制御手
段5は、各サーボモータの運転を制御するコントローラ
7と、フックガン3の復帰位置を位置記憶手段6と、パ
イルの植え付けを記憶する画像メモリ8と、画像入力手
段9とを備えている。
【0012】固定枠1は、基布2を所定のテンションで
引っ張って水平に支持する。基布2のテンションが弱い
と、フックガン3の筒針が基布2を確実に貫通できなく
なる。基布2は、筒針を確実に貫通できる張力で牽引し
て、固定枠1に取り付ける。固定枠1は、方形状の枠の
上面に、数cmの間隔で無数の針を垂直に固定してい
る。針に基布2を挿通して、基布2を固定枠1に固定す
る。
【0013】フックガン3は、基布2にパイルを植え付
けできる全てのものが使用できる。図3はフックガン3
の先端部分の概略を示している。この図に示すフックガ
ン3は、筒針10と、パイルの送出部材11と、カッタ
ーと、筒針10に加圧空気を供給する空気供給部材と、
パイルの送出部材11とを備えている。
【0014】筒針10は、上下に移動できるように連結
されてセットされている。筒針10は、中心の軸方向に
パイルPを通すことができる円筒状をしている。筒針1
0は、基布2の編目にスムーズに挿通できるように、下
端を斜切している。
【0015】空気供給部材は、パイルPを筒針10に引
き込むための空気流動筒12を備えている。空気流動筒
12は、筒針10の上方に、筒針10に対してパイルP
を直線状に案内できるように、一直線状に配設されてい
る。空気流動筒12は、内部に空気を噴射してパイルP
を空気流で引っ張る構造をしている。空気流動筒12
は、中心を軸方向に貫通して糸孔13を設けており、半
径方向に貫通して、糸孔13に連結して空気孔14を開
口している。空気孔14は、ここから噴射される空気流
で、パイルPを引っ張り込むように、パイルPの送り出
し方向(図において下方)に向かって空気を噴射する。
空気孔14から糸孔13に噴射された空気流は、パイル
Pの引っ張り方向に流動して、空気流でパイルPを引っ
張って筒針10に案内する。
【0016】筒針の上方で空気流動筒12の下方には、
カッター15を配設している。カッター15は、筒針1
0の上下運動に同期してパイルPを切断する。図5に示
すように、カッター15は、筒針10がパイルPを基布
2に挿入して上昇した時に、パイルPを切断する。カッ
ター15には、空気流動筒12の下面に接触して、水平
面内で回転してパイルPを切断する回転刃を使用でき
る。
【0017】送出部材11は、パイルPの送り出し量を
調整する2個のローラー16を備えている。ローラー1
6はパイルPを挟着して送り出しする。ローラー16は
パイルPを挟んで回転し、半径でパイルPの送り出し量
を調整する。一方のローラー16は、歯車(図示せず)
を介してガン駆動サーボモータ4Aの駆動軸に連結され
ている。
【0018】ガン駆動サーボモータ4Aは、筒針10の
上下運動と、カッター15の回転と、送出部材であるロ
ーラー16の回転とを互いに同期して駆動する。図3の
フックガンは、ガン駆動サーボモータ4Aの駆動軸17
に、ギア比が1:1の傘歯車を介して連結されたクラン
ク18と、このクランク18にコンロッド19を介して
連結された往復台20と、ガン駆動サーボモータ4Aの
駆動軸17に、ギア比が1:1の歯車を介して連結され
たカッター15とを備えている。
【0019】往復台20は、フックガン3の基台に上下
動自在に装着されている。往復台20は、クランク18
が1回転されると、上下に1回往復運動される。往復台
20には、下から順番に、筒針10と、カッター15
と、空気流動筒12とが装着されている。カッター15
は回転自在に往復台20に装着されている。
【0020】カッター15は回転して糸を切断する回転
刃で、垂直に支承された回転軸21の下端に固定されて
いる。カッター15を回転させる回転軸21の上端は、
歯車を介してガン駆動サーボモータ4Aに連結されてい
る。
【0021】回転軸21は、往復台20を上下に移動さ
せるときに伸縮される。このため、回転軸21は上方の
駆動筒22と、この駆動筒22に挿通されたスプライン
軸23とで構成されている。スプライン軸23は、駆動
筒22の下端に、軸方向には出入り自在であるが、互い
に回転しないように挿入されている。すなわち、駆動筒
22の内面には、スプライン軸23の外表面に噛み合う
凸条と溝とが設けられている。
【0022】ガン駆動サーボモータ4Aは、クランク1
8とカッター15とを同一回転数で回転する。カッター
15が糸を切断する位置は、クランク18が往復台20
を最上部に移動させた位置に調整されている。このた
め、往復台20が最上部に移動する毎に、カッター15
は、糸を切断する。
【0023】ガン駆動サーボモータ4Aが往復台20を
上下に1往復し、また、カッター15が1回転する毎
に、筒針10は、所定の長さに切断された糸を基布2に
U曲して植え付ける。従って、ガン駆動サーボモータ4
Aの駆動軸17が1回転する毎に、所定の長さに切断し
た1本の糸を、基布2にU曲して植え付けする。
【0024】この構造のフックガン3は下記の状態でパ
イルPを基布2に植え付けする。 図4に示すように、筒針10を降下させて、先端を
基布2を貫通させる。このとき、筒針10は、パイルP
を内蔵した状態で降下される。送出部材11は、ガン駆
動サーボモータ4Aに駆動されて、ガン駆動サーボモー
タ4Aが回転されることによって、糸を送り出す。 図5に示すように、空気供給部材が空気を供給しな
がら、筒針10が上昇する。したがって、基布2に貫通
させたパイルPを残して、筒針10は上昇する。筒針1
0が上昇する時、カッター15は、空気流動筒12の下
端外に移動されて糸を切断しない。 筒針10が最上部の近傍に上昇すると、空気流動筒
12は一時的に空気の供給を停止し、カッター15が空
気流動筒12の下端を摺動してパイルPを切断する。 図6に示すように、フックガン3が決められた量だ
け移動される。 図7に示すように、筒針10が再び降下して、基布
2を貫通する。筒針10が降下されると、空気流動筒1
2が加圧空気を噴射して、パイルPを筒針10に案内す
る。 8図に示すように、筒針10が下まで降下すると、
切断された1本のパイルPは、基布2にU曲して挿通さ
れる。 その後、〜の工程を繰り返して、フックガン3
は基布2にパイルPを植え付ける。
【0025】フックガン3は、基布2の植え付け位置に
移動された後、〜の工程でパイルPを植え付けす
る。フックガン3のガン駆動サーボモータ4Aは、コン
トローラ7で制御さる。コントローラ7は、ガン駆動サ
ーボモータ4Aと、X軸駆動サーボモータ4Bと、Y軸
駆動サーボモータ4Cと、Z軸駆動サーボモータ4Dと
を制御して、フックガン3を基布2の所定の位置に移動
させ、基布2にパイルPを植え付けする。
【0026】フックガン3が、次々と次の植え付け位置
に移動された後、ガン駆動サーボモータ4Aが駆動され
て、基布2にパイルPを植え付けする。フックガン3が
移動されるとき、Z軸駆動サーボモータ4Dで上昇さ
れ、上昇状態でX軸駆動サーボモータ4BとY軸駆動サ
ーボモータ4Cとでもって所定の位置に移動され、その
後、Z軸駆動サーボモータ4Dで降下されて、基布2に
パイルPを植え付けする。
【0027】制御手段5は、コントローラ7を制御し
て、フックガン3を元の植え付け位置に復帰させる位置
記憶手段6を備える。位置記憶手段6は、フックガン3
の移動位置を記憶しており、植え付け位置から別の位置
に一時的にフックガン3を移動しても、記憶する元の位
置に復帰される。本発明のカーペットの製造装置は、位
置記憶手段6がフックガン3の移動位置を記憶する方式
を特定しない。位置記憶手段6は、例えば、パイルPを
植え付けながら移動されるフックガン3のX軸移動位置
と、Y軸移動位置とを、RAM、フロッピーディスク、
ハードディスク、CDROMの一時記憶手段等に記憶す
る。フックガン3が移動すると、記憶するX軸移動位置
と、Y軸移動位置とが更新される。このように、フック
ガン3が移動されると、自動的に移動位置が更新される
位置記憶手段6は、フックガン3を別の位置に移動して
も簡単に元の位置に復帰できる特長がある。
【0028】位置記憶手段6がフックガン3の移動位置
を記憶する他の方式は、フックガン3がパイルPを植え
付けしたステップ数をモニタに表示するものである。コ
ントローラ7は、フックガン3がパイルPの植え付けを
完了する毎に、1ステップの信号を駆動手段4に出力し
てフックガン3を駆動する。1ステップの信号には、フ
ックガン3の移動位置と、フックガン3の植え付け信号
とが含まれる。フックガン3は、コントローラ7から出
力される1ステップの信号で1パイルPを植え付けす
る。100パイルPを植え付けすると、コントローラ7
は100ステップの信号を駆動手段4に出力する。コン
トローラ7から出力されたステップ数をモニタに表示す
ると、フックガン3がどこまでパイルPを植え付けした
かが記憶できる。この方式の位置記憶手段6は、フック
ガン3の移動位置をモニタに表示するので、フックガン
3を別の位置に移動して元の位置に復帰させるには、コ
ントローラ7に接続されたテンキーでステップ数を入力
する。コントローラ7は、入力されたステップからフッ
クガン3を移動させる位置を検出して復帰させる。この
方式の位置記憶手段6は、フックガン3の移動位置を記
憶すると共に、パイルPの植え付け数も表示できる特長
がある。
【0029】この構造のカーペットの製造装置は、下記
のようにして使用する。 コントローラ7から駆動手段4に信号が出力され
て、フックガン3は所定の位置に移動されてパイルPを
順番に植え付けする。 フックガン3が、パイルPの巻き付き等の動作不良
を起こすと、植え付けを停止する。 フックガン3を補修に便利な位置に移動させる。フ
ックガン3を移動するには、図2に示すように、コント
ローラ7に接続されたX軸ボタン25と、Y軸ボタン2
6とを押して移動する。また、コントローラ7に予め補
修位置を記憶させておき、補修位置に移動させることも
できる。 フックガン3の動作不良を解消する。 位置記憶手段6が記憶するフックガン3の移動位置
に基づいてフックガン3を元の植え付け位置に移動させ
る。この場合、位置記憶手段6がROM等に記憶される
場合、コントローラ7に復帰信号を入力することによっ
て、フックガン3は元の植え付け位置に復帰する。位置
記憶手段6がモニタにパイルPを植え付けしたステップ
数を表示する場合、テンキー27からモニタのステップ
数を入力して、フックガン3を元の植え付け位置に復帰
させる。 フックガン3が元の植え付け位置に復帰されると、
コントローラ7は駆動手段4に植え付け信号を出力して
パイルPの植え付けを再開する。
【0030】コントローラ7が制御手段5を駆動して、
パイルPを植え付けするために、図2に示す装置は、画
像メモリ8と、画像の読取手段28とを備えている。画
像の読取手段28で読み込まれた画像は、コントローラ
7で演算処理されて、複数の色違い、あるいは濃度違い
点に分解されて画像メモリ8に記憶さる。コントローラ
7は画像メモリ8の記憶する信号を順番に読みだして、
パイルPを基布2に植え付けする。したがって、画像メ
モリ8には、フックガン3の移動位置と、植え付けする
パイルPの種類とが記憶されている。
【0031】読取手段28には、イメージスキャナが使
用できる。イメージスキャナは、画像を読み取って色や
濃度が異なる点に分解することができる。ただ、読取手
段28には、デジタイザ、マウス、キーボード、テレビ
カメラ等が利用できる。これ等の読取手段から入力され
た画像は、コントローラ7でもって点に分解され、さら
に、点の色や濃度がデジタル信号に変換される。
【0032】コントローラ7に制御されるX軸駆動サー
ボモータ4Bと、Y軸駆動サーボモータ4Cと、Z軸駆
動サーボモータ4Dとは、図1に示すように、ネジ棒2
9を回転して、これにねじ込まれたナット30を移動し
てフックガン3を所定の位置に移動させる。
【0033】X軸駆動サーボモータ4Bは、縦移動台3
2を移動させ、Y軸駆動サーボモータ4Cは、横移動台
31を移動させる。縦移動台32は、基布2の両側に平
行に固定されたガイドロッド33に沿って移動する縦移
動台32を備えている。ガイドロッド33に沿ってネジ
棒29が配設され、ネジ棒29にねじ込まれたナット3
0は、縦移動台32に固定されている。Y軸駆動サーボ
モータ4Cでネジ棒29が回転されると、縦移動台32
はガイドロッド33に沿ってY軸方向に移動する。
【0034】横移動台31は、縦移動台32のガイド棒
34に摺動自在に取り付けられている。縦移動台32
は、ガイド棒34と平行にネジ棒29が取り付けられて
いる。ネジ棒29にねじ込まれたナット30は、横移動
台31に固定されている。X軸駆動サーボモータ4Bで
ネジ棒29が回転されると、横移動台31はガイド棒3
4に沿ってX軸方向に移動する。
【0035】Z軸駆動サーボモータ4Dは、ネジ棒29
を回転させ、ネジ棒29は、垂直ガイド35に沿って上
下台36を上下させる。垂直ガイド35は、横移動台3
1から上方に延長して、垂直に固定されている。垂直ガ
イド35と平行にネジ棒29が取り付けられている。
【0036】上下台36は、垂直ガイド35に上下に摺
動自在にセットされており、ネジ棒29にねじ込まれた
ナット30が固定されている。ネジ棒29がZ軸駆動サ
ーボモータ4Dで回転されると、上下台36は垂直ガイ
ド35に沿って上下に、すなわち、Z軸方向に移動され
る。
【0037】上下台36には、回転サーボモータが取り
付けられている。回転サーボモータ4Eは、フックガン
3を水平面で回動させる。回転サーボモータ4Eは、歯
車を介してフックガン3に連結されている。回転サーボ
モータ4Eは、歯車を介してフックガン3を水平面で回
転させる。回転サーボモータ4Eは、図6に示すよう
に、筒針10が水平面で移動するときに、筒針10下端
の斜切面が移動方向の後方を向く姿勢とする。
【0038】
【発明の効果】本発明のカーペットの製造装置は、フッ
クガンの動作不良を簡単かつ容易に、しかも迅速に解消
できる特長がある。それは、フックガンが、パイルの巻
き付き等の動作不良を起こすと、補修に便利な位置、た
とえば、固定枠の外周部分に移動させて、巻き付いたパ
イル等を除去し、その後、元の植え付け位置に復帰でき
るからである。とくに、固定枠に基布を固定するカーペ
ットの製造装置は、基布を支持するために、固定枠には
無数の針を垂直に立てて固定するので、基布の中心部分
に移動したフックガンの補修は、針が邪魔になって非常
に危険であり、また、手間もかかる欠点がある。それ
は、フックガンを補修するときに、上向きの針が危険な
状態にあるからである。
【0039】さらにまた、本発明のカーペットの製造装
置は、位置記憶手段にフックガンの植え付け位置を記憶
させているので、フックガンを補修に便利な位置に移動
した後、位置記憶手段でもって、フックガンを元の植え
付け位置に正確に復帰できる特長がある。このため、フ
ックガンが植え付け途中で動作不良を起こしても、パイ
ルの植え付け位置がずれず、綺麗な模様で植え付けでき
る特長がある。このことは、大きいカーペットを製造し
ても歩留が低下しない特長を実現する。カーペットは大
きくなるほど途中で植え付け不良が発生する確率が高く
なる。従来の装置は、植え付け不良ができるとその部分
の模様に歪ができて綺麗に上げることがでず、大きなカ
ーペットは歩留が低下した。これに対して、本発明のカ
ーペットの製造装置は、フックガンが動作不良をおこし
ても、模様にむらができず、大きなカーペットを高い歩
留で、能率よく多量生産できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカーペットの製造装置
の概略斜視図
【図2】図1に示すカーペットの製造装置の制御手段と
駆動手段とを示すブロック線図
【図3】フックガンの一例を示す概略側面図
【図4】パイルの植え付け状態を示す断面図
【図5】パイルの植え付け状態を示す断面図
【図6】パイルの植え付け状態を示す断面図
【図7】パイルの植え付け状態を示す断面図
【図8】パイルの植え付け状態を示す断面図
【符号の説明】
1…固定枠 2…基布 3…フックガン 4…駆動手段 4A…ガン駆動サーボモータ 4B…X軸駆動
サーボモータ 4C…Y軸駆動サーボモータ 4D…Z軸駆動
サーボモータ 4E…回転サーボモータ 5…制御手段 6…位置記憶手段 7…コントロー
ラ 8…画像メモリ 9…画像入力手
段 10…針筒 11…送出部材 12…空気流動筒 13…糸孔 14…空気孔 15…カッター 16…ローラー 17…駆動軸 18…クランク 19…コンロッ
ド 20…往復台 21…回転軸 22…駆動筒 23…スプライ
ン軸 25…X軸ボタン 26…Y軸ボタ
ン 27…テンキー 28…読取手段 29…ネジ棒 30…ナット 31…横移動台 32…縦移動台 33…ガイドロッド 34…ガイド棒 35…垂直ガイド 36…上下台 P…パイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布(2)を所定のテンションで固定する
    固定枠(1)と、この固定枠(1)に固定された基布(2)にパ
    イルを植え付けるフックガン(3)と、フックガン(3)を基
    布(2)に沿って所定の位置に移動させる駆動手段(4)と、
    駆動手段(4)を制御する制御手段(5)とを備えるカーペッ
    トの製造装置において、 制御手段(5)がフックガンの移動位置を記憶する位置記
    憶手段(6)を有し、フックガン(3)を所定の位置に移動し
    た後、位置記憶手段(6)の記憶位置にフックガン(3)を移
    動できるように構成されたことを特徴とするカーペット
    の製造装置。
JP14629292A 1992-05-12 1992-05-12 カーペットの製造装置 Pending JPH06235156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14629292A JPH06235156A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 カーペットの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14629292A JPH06235156A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 カーペットの製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06235156A true JPH06235156A (ja) 1994-08-23

Family

ID=15404387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14629292A Pending JPH06235156A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 カーペットの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06235156A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101824711A (zh) * 2010-06-01 2010-09-08 陈维创 绣毯装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63305900A (ja) * 1987-06-06 1988-12-13 ハッピ−工業株式会社 刺繍ミシンの制御方式
JPS6480393A (en) * 1987-09-23 1989-03-27 Hiraoka Kogyo Kk Apparatus for moving cloth frame in embroidering machine for lace
JPH042851A (ja) * 1990-04-16 1992-01-07 Tokushima Pref Gov カーペットの製造装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63305900A (ja) * 1987-06-06 1988-12-13 ハッピ−工業株式会社 刺繍ミシンの制御方式
JPS6480393A (en) * 1987-09-23 1989-03-27 Hiraoka Kogyo Kk Apparatus for moving cloth frame in embroidering machine for lace
JPH042851A (ja) * 1990-04-16 1992-01-07 Tokushima Pref Gov カーペットの製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101824711A (zh) * 2010-06-01 2010-09-08 陈维创 绣毯装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0518816B1 (de) Vorrichtung zum Generieren und Programmieren von Stichmustern
US5205233A (en) Fabric shift sequencing for pattern producing hollow needle tufting apparatus
EP1674605B1 (en) Tufting machine
US5743200A (en) Apparatus for manufacturing tufted rugs
DE4426817A1 (de) Nähmaschine mit einem Laserschneidsystem, Verfahren zum Nähen sowie Verfahren zum Sticken
US4953485A (en) Automatic quilting machine for specialized quilting of patterns which can be created by utilizing computer graphics in conjunction with a reprogrammable computer
DE2826961A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur herstellung dreidimensional gewebter hohler umdrehungskoerper
US6352043B1 (en) Sewing machines having multiple-individually controllable needle bars
WO2001059195A2 (en) Method and apparatus for producing patterned tufted goods
JPS6214667B2 (ja)
EP0599912B1 (en) A method and system of tufting
JPH06235156A (ja) カーペットの製造装置
CN111560718A (zh) 刺绣机自动夹料系统
DE10136045B4 (de) Sticknähmaschine
JP2961148B2 (ja) 壁掛の製造装置
JPH0635702B2 (ja) カーペットの製造装置
CN1164590A (zh) 带有纱线切断装置的缝纫机
US4953483A (en) Automatic quilting machine and method for specialized quilting of patterns with separate computers to control the stitching and table movement functions
JPH0683787U (ja) 基布に繊維を植え付けるフックガン
JP2001017760A (ja) 縫製データの補正装置及び補正方法
JPH0145396B2 (ja)
JP3062809B2 (ja) 畳床の単環往復縫い方法
JPH0133585B2 (ja)
JP2929370B2 (ja) 縫製方法並びに縫製装置
DE3231974A1 (de) Programmiervorrichtung fuer automatische naehmaschinen